JP2882124B2 - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JP2882124B2
JP2882124B2 JP3256727A JP25672791A JP2882124B2 JP 2882124 B2 JP2882124 B2 JP 2882124B2 JP 3256727 A JP3256727 A JP 3256727A JP 25672791 A JP25672791 A JP 25672791A JP 2882124 B2 JP2882124 B2 JP 2882124B2
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pressure
fuel injection
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reservoir tank
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泰志 伊藤
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料噴射装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射弁の精度にばらつきがあるため
に、燃料噴射圧および燃料噴射時間が同一であっても燃
料噴射弁毎に実際の燃料噴射量が異なる。また、燃料噴
射弁を長時間使用しているうちに、燃料噴射圧および燃
料噴射時間が同一であっても実際の燃料噴射量が変化す
る。従って、実際の燃料噴射量を、目標燃料噴射量、例
えば、機関回転数および機関負荷に基づいて計算された
基本噴射量に一致せしめることが困難である。
【0003】この問題点を解決するため本出願人は、気
筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁を設け、燃料噴射弁は
リザーバタンクから燃料を供給され、リザーバタンクに
は燃料ポンプによって燃料が供給される内燃機関におい
て、燃料ポンプからリザーバタンクへの燃料供給を停止
せしめ、燃料供給が停止せしめられている間において複
数回の燃料噴射によって生じるリザーバタンク内の燃料
圧低下量を検出し、この燃料圧低下量に基づいて実際の
燃料噴射量を計算し、この計算値に基づいて実際の燃料
噴射量が目標噴射量となるように燃料噴射量を補正する
内燃機関の燃料噴射装置を提案している(特願平2−3
33619号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような燃料噴射装
置において、燃料噴射回数が多いほど、燃料圧低下量に
基づき算出される実際の燃料噴射量は平均化され、その
精度を高めることができる。しかしながら、前述の燃料
噴射装置では、燃料圧低下量を検出する際に、燃料通路
内の燃料圧が十分に高くない可能性があり、複数回の燃
料噴射を実施すると、特に後半の燃料噴射において燃料
圧が非常に低下し、燃料噴射弁が正常であるにもかかわ
らず、少量の燃料しか噴射されない可能性がある。それ
により、実際の燃料噴射量を平均化して正確に計算する
ための複数回の燃料噴射が意味のないものとなり、燃料
噴射量の正確な補正が行われない可能性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明によれば図1の発明の構成図に示されるよう
に、燃料供給ポンプ200の燃料吐出口を燃料通路20
1を介して燃料噴射弁202に連結した内燃機関におい
て、燃料通路201内の燃料圧を検出する燃料圧検出手
段203と、燃料供給ポンプ200から燃料通路201
への燃料供給を停止せしめるための燃料供給停止手段2
04と、燃料供給停止手段204によって燃料通路20
1への燃料供給を停止せしめる前に燃料供給ポンプ20
0によって燃料通路201内の燃料圧を増大せしめる燃
料圧増大手段205と、燃料供給停止手段204によっ
て燃料供給が停止せしめられている間において複数回の
燃料噴射によって生じる燃料通路201内の燃料圧低下
量を燃料圧検出手段203によって求めて燃料圧低下量
から実際の燃料噴射量を計算する実噴射量計算手段20
6と、実噴射量計算手段206の計算結果に基づいて燃
料噴射弁202の実際の燃料噴射量が目標噴射量となる
ように燃料噴射量を補正する補正手段207とを備えて
いる。
【0006】
【作用】燃料通路への燃料供給が停止せしめられる前に
燃料供給ポンプによって燃料通路内の燃料圧が増大せし
められる。燃料通路への燃料供給が停止せしめられてい
る間における燃料噴射によって生じる燃料通路内の燃料
圧低下量が求められ、この燃料圧低下量に基づいて実際
の燃料噴射量が計算される。この計算値に基づいて実際
の燃料噴射量が目標噴射量となるように補正される。
【0007】このように、燃料通路への燃料供給が停止
せしめられる前に燃料通路内の燃料圧が増大せしめられ
るために、燃料圧低下量を大きくして燃料供給停止時に
おける噴射回数を増大せしめることができる。
【0008】
【実施例】図2は本発明の一実施例を採用した4気筒ガ
ソリン機関の全体図を示す。同図において、1は機関本
体、2はサージタンク、3はエアクリーナ、4はサージ
タンク2とエアクリーナ3とを連結する吸気管、5は各
気筒内に燃料噴射する電歪式の燃料噴射弁、6は点火
栓、7は高圧用リザーバタンク、8は吐出圧制御可能な
高圧燃料ポンプ、9は高圧用燃料供給ポンプ8からの高
圧燃料をリザーバタンク7に導くための高圧導管、10
は燃料タンク、11は導管12を介して燃料タンク10
から高圧燃料ポンプ8に燃料を供給する低圧燃料ポンプ
を夫々示す。低圧燃料ポンプ11の吐出側は、各燃料噴
射弁5のピエゾ圧電素子を冷却するための圧電素子冷却
用導入管13に接続される。圧電素子冷却用返戻管14
は燃料タンク10に連結され、この返戻管14を介して
圧電素子冷却用導入管13を流れる燃料を燃料タンク1
0に回収する。各枝管15は、各高圧燃料噴射弁5を高
圧用リザーバタンク7に接続する。
【0009】電子制御ユニット20はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス21によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)22、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)23、CPU(マイクロプロセ
ッサ)24、入力ポート25および出力ポート26を具
備する。なお、CPU24にはバックアップRAM23
aがバス21aを介して接続される。高圧用リザーバタ
ンク7に取り付けられた燃料圧センサ27は高圧用リザ
ーバタンク7内の圧力を検出し、その検出信号はA/D
コンバータ28を介して入力ポート25に入力される。
機関回転数Ne に比例した出力パルスを発生するクラン
ク角センサ29の出力パルスは入力ポート25に入力さ
れる。アクセルペダル(図示せず)の踏込み量(アクセ
ル開度θA)に応じた出力電圧を発生するアクセル開度
センサ30の出力電圧はA/Dコンバータ31を介して
入力ポート25に入力される。一方、各燃料噴射弁5は
各駆動回路34を介して出力ポート26に接続される。
また高圧燃料ポンプ8は駆動回路36を介して出力ポー
ト26に接続される。
【0010】図3は燃料噴射弁5の側面断面図を示す。
図3を参照すると、40はノズル50内に挿入されたニ
ードル、41は加圧ロッド、42は可動プランジャ、4
3はばね収容室44内に配置されかつニードル40を下
方に向けて押圧する圧縮ばね、45は加圧ピストン、4
6はピエゾ圧電素子、47は可動プランジャ42の頂部
とピストン45間に形成されかつ燃料で満たされた加圧
室、48はニードル加圧室を夫々示す。ニードル加圧室
48は燃料通路49および枝管15を介して高圧用リザ
ーバタンク7(図2)に連結され、従って高圧用リザー
バタンク7内の高圧燃料が枝管15および燃料通路49
を介してニードル加圧室48内に供給される。ピエゾ圧
電素子46に電荷がチャージされるとピエゾ圧電素子4
6が伸長し、それによって加圧室47内の燃料圧が高め
られる。その結果、可動プランジャ42が下方に押圧さ
れ、ノズル口53は、ニードル40によって閉弁状態に
保持される。一方、ピエゾ圧電素子46にチャージされ
た電荷がディスチャージされるとピエゾ圧電素子46が
収縮し、加圧室47内の燃料圧が低下する。その結果、
可動プランジャ42が上昇するためにニードル40が上
昇し、ノズル口53から燃料が噴射される。
【0011】図4は図2に示す機関の縦断面図を示す。
図4を参照すると、60はシリンダブロック、61はシ
リンダヘッド、62はピストン、63はピストン62の
頂面に形成された略円筒状凹部、64はピストン62頂
面とシリンダヘッド61内壁面間に形成されたシリンダ
室を夫々示す。点火栓6はシリンダ室64に臨んでシリ
ンダヘッド61のほぼ中央部に取り付けられる。図面に
は示さないがシリンダヘッド61内に吸気ポートおよび
排気ポートが形成され、これら吸気ポートおよび排気ポ
ートのシリンダ室64内への開口部には夫々吸気弁およ
び排気弁が配置される。燃料噴射弁5はスワール型の燃
料噴射弁であり、広がり角が大きく貫徹力の弱い噴霧状
の燃料を噴射する。燃料噴射弁5は、斜め下方を指向し
て、シリンダ室64の頂部に配置され、点火栓6近傍に
向かって燃料噴射するように配置される。また、燃料噴
射弁5の燃料噴射方向および燃料噴射時期は、噴射燃料
がピストン62頂部に形成された凹部63を指向するよ
うに決められる。
【0012】図5は高圧燃料ポンプ8全体の側面断面図
を示す。この高圧燃料ポンプ8は大きく別けるとポンプ
部Aと、ポンプ部Aの吐出量を制御する吐出量制御部B
とにより構成される。図6はポンプ部Aの断面図を示し
ており、図7は吐出量制御部Bの拡大側面断面図を示し
ている。図5および図6を参照すると、70は一対のプ
ランジャ、71は各プランジャ70によって形成される
加圧室、72は各プランジャ70の下端部に取付けられ
たプレート、73はタペット、74はプレート72をタ
ペット73に向けて押圧する圧縮ばね、75はタペット
73により回転可能に支承されたローラ、76は機関に
よって駆動されるカムシャフト、77はカムシャフト7
6上に一体形成されたカムを夫々示し、ローラ75はカ
ム77のカム面上を転動する。従ってカムシャフト76
が回転せしめられるとそれに伴なって各プランジャ70
が上下動する。
【0013】図5を参照すると、ポンプ部Aの頂部には
燃料供給口78が形成され、この燃料供給口78は低圧
燃料ポンプ11(図2)の吐出口に接続される。この燃
料供給口78は燃料供給通路79および逆止弁80を介
して加圧室71に接続される。従ってプランジャ70が
下降したときに燃料供給通路79から加圧室71内に燃
料が供給される。81はプランジャ70周りからの漏洩
燃料を燃料供給通路79へ返戻するための燃料返戻通路
を示す。一方、図5および図6に示されるように各加圧
室71は対応する逆止弁82を介して各加圧室71に対
し共通の加圧燃料通路83に接続される。この加圧燃料
通路83は逆止弁84を介して加圧燃料吐出口85に接
続され、この加圧燃料吐出口85はリザーバタンク7
(図2)に接続される。従ってプランジャ70が上昇し
て加圧室71内の燃料圧が上昇すると加圧室71内の高
圧の燃料は逆止弁82を介して加圧燃料通路83内に吐
出され、次いでこの燃料は逆止弁84および燃料吐出口
85を介してリザーバタンク7(図2)内に送り込まれ
る。一対のカム77の位相は180度だけずれており、
従って一方のプランジャ70が上昇行程にあって加圧燃
料を吐出しているときには他方のプランジャ70は下降
行程にあって燃料を加圧室71内に吸入している。従っ
て加圧燃料通路83内には一方の加圧室71から必ず高
圧の燃料が供給されており、従って加圧燃料通路83内
には各プランジャ70によって常時高圧の燃料が供給さ
れ続けている。加圧燃料通路83からは図5に示すよう
に燃料溢流通路90が分岐され、この燃料溢流通路90
は吐出量制御部Bに接続される。
【0014】図7を参照すると吐出量制御部Bはそのハ
ウジング内に形成された燃料溢流室91と、燃料溢流通
路90から燃料溢流室91に向かう燃料流を制御する溢
流制御弁92とを具備する。溢流制御弁92は燃料溢流
室91内に配置された弁部93を有し、この弁部93に
よって弁ポート94の開閉制御が行なわれる。また、吐
出量制御部Bのハウジング内には溢流制御弁92を駆動
するためのアクチュエータ95が配置される。このアク
チュエータ95は吐出量制御部Bのハウジング内に摺動
可能に挿入された加圧ピストン96と、加圧ピストン9
6を駆動するためのピエゾ圧電素子97と、加圧ピスト
ン96によって画定された加圧室98と、加圧ピストン
96をピエゾ圧電素子95に向けて押圧する皿ばね99
と、吐出量制御部Bのハウジング内に摺動可能に挿入さ
れた加圧ピン100とにより構成される。加圧ピン10
0の上端面は溢流制御弁92の弁部93に当接してお
り、加圧ピン100の下端面は加圧室98内に露呈して
いる。なお、燃料溢流室91内には加圧ピン100を常
時上方に向けて付勢する皿ばね101が配置される。溢
流制御弁92の上方にはばね室102が形成され、この
ばね室102内には圧縮ばね103が挿入される。溢流
制御弁102はこの圧縮ばね103によって常時下方に
向けて押圧される。燃料溢流室91は燃料流出孔104
を介してばね室102内に連通しており、このばね室1
02は燃料流出孔105、逆止弁106および燃料流出
口107を介して燃料タンク10(図2)に接続され
る。この逆止弁106は通常燃料流出孔105を閉鎖す
るチェックボール108と、このチェックボール108
を燃料流出孔105に向けて押圧する圧縮ばね109と
により構成される。更に燃料溢流室91は燃料流出孔1
10、逆止弁111、ピエゾ圧電素子97の周囲に形成
された燃料流出通路112および燃料流出口113を介
して燃料タンク10(図2)に接続される。この逆止弁
111は通常燃料流出孔110を閉鎖するチェックボー
ル114と、このチェックボール114を燃料流出孔1
10に向けて押圧する圧縮ばね115とにより構成され
る。また燃料溢流室91は絞り通路116および逆止弁
117を介して加圧室98内に接続される。この逆止弁
117は通常絞り通路116を閉鎖するチェックボール
118と、このチェックボール118を絞り通路116
に向けて押圧する圧縮ばね119とにより構成される。
【0015】ピエゾ圧電素子97はリード線120を介
して電子制御ユニット20(図2)に接続されており、
従ってピエゾ圧電素子97は電子制御ユニット20の出
力信号によって制御される。ピエゾ圧電素子97は多数
の薄板状圧電素子を積層した積層構造をなしており、ピ
エゾ圧電素子97に電荷をチャージするとピエゾ圧電素
子97は軸方向に伸長し、ピエゾ圧電素子97にチャー
ジされた電荷をディスチャージするとピエゾ圧電素子9
7は軸方向に収縮する。燃料溢流室91および加圧室9
8は燃料で満たされており、従ってピエゾ圧電素子97
に電圧が印加されてピエゾ圧電素子97が軸方向に伸長
すると加圧室98内の燃料圧が上昇する。加圧室98内
の燃料圧が上昇すると加圧ピン100が上昇せしめら
れ、それに伴なって溢流制御弁92も上昇せしめられ
る。その結果、溢流制御弁92の弁部93が弁ポート9
4を閉鎖し、その結果燃料溢流通路90から燃料溢流室
91内への燃料の溢流が停止せしめられる。従ってこの
ときプランジャ70の加圧室71からの加圧燃料通路8
3(図6)内に吐出された全ての加圧燃料はリザーバタ
ンク7(図2)内に送り込まれる。
【0016】一方、ピエゾ圧電素子97への電圧の印加
が停止せしめられてピエゾ圧電素子97が収縮すると加
圧ピストン96が下降するために加圧室98の容積が増
大する。その結果、加圧室98内の燃料圧が低下するた
めに溢流制御弁92および加圧ピン100は圧縮ばね1
03のばね力により下降し、斯くして溢流制御弁92の
弁体93が弁ポート94を開弁する。このときプランジ
ャ70の加圧室71から加圧燃料通路83(図6)内に
吐出された全ての加圧燃料は燃料溢流通路90および弁
ポート94を介して燃料溢流室91内に送り込まれる。
従ってこのときにはリザーバタンク7(図2)内に加圧
燃料は供給されない。
【0017】燃料溢流通路90から燃料溢流室91内に
溢流した燃料は各燃料流出孔104,105,110お
よび逆止弁105,111を介して燃料タンク10(図
2)に返戻される。リザーバタンク7内の燃料圧を目標
燃料圧に維持するために、一定クランク角毎に溢流制御
弁92が閉弁せしめられてプランジャ70の加圧室71
から吐出された加圧燃料がリザーバタンク7内に補給さ
れ、次いで再び溢流制御弁92が閉弁せしめられるまで
溢流制御弁92は開弁状態に保持される。この場合、一
定クランク角の間で溢流制御弁92が閉弁しているクラ
ンク角の割合が大きくなればリザーバタンク7内に補給
される加圧燃料の量が増大する。ここで図8に示される
ように一定のクランク角θ0 の間で溢流制御弁92が閉
弁しているクランク角θの割合、即ち一定のクランク角
θ0 の間でピエゾ圧電素子97が伸長せしめられている
クランク角θの割合をデューティ比DT(=θ/θ0
と称すると、デューティ比DTが大きくなるほどリザー
バタンク7内に補給される加圧燃料の量が増大すること
になる。
【0018】図9にはリザーバタンク7内の燃料圧を目
標燃料圧に制御するためのルーチンを示す。このルーチ
ンは一定クランク角毎の割込みによって実行される。図
9を参照すると、まずステップ150においてリザーバ
タンク7内の平均圧力PAが読み込まれる。この平均圧
力PAは、一定時間毎に検出されるリザーバタンク7内
の圧力Pr を複数回検出してその平均をとったものであ
る。ステップ151では後述するポンプフラグFP が1
にセットされているか否か判定される。通常FP は1で
あるためステップ152に進む。ステップ152ではリ
ザーバタンク7内の平均圧力PAが予め定められた目標
燃料圧PM 以上か否か判定される。PA≧PM の場合ス
テップ153に進みデューティ比DTがαだけ減じられ
る。これによってリザーバタンク7内に補給される加圧
燃料の量が減少することになる。一方、PA<PM の場
合、ステップ154に進みデューティ比DTがαだけ増
大せしめられる。これによってリザーバタンク7内に補
給される加圧燃料の量が増大することになる。
【0019】一方、ステップ151においてポンプフラ
グFP =0の場合ステップ155に進みデューティ比D
Tは0とされる。これによってリザーバタンク7内には
高圧燃料ポンプ8から燃料は供給されない。これについ
ては後述する。図10には各燃料噴射弁5の各燃料噴射
時間τi を計算するためのルーチンを示す。このルーチ
ンは一定クランク角毎の割込みによって実行される。
【0020】まずステップ160において機関回転数N
e およびアクセル開度θAが読込まれる。次いでステッ
プ161において機関回転数Neおよびアクセル開度θ
Aに基づいて基本噴射量Qa が計算される。Ne ,θA
とQa との関係はマップの形で予めROM22内に記憶
されており、このマップから基本噴射量Qa が計算され
る。ステップ162では基本噴射量Qa に補正係数KP
を乗じて補正噴射量Qを計算し、この補正噴射量Qに基
づいて燃料噴射弁5の開弁時間τが比例計算される。
【0021】図11には燃料噴射弁5の燃料噴射タイミ
ングと補正係数KPの更新のため燃料圧計測時における
リザーバタンク7内の燃料圧の変化を示す。図12およ
び図13には補正係数KP を更新するためのメインルー
チンを示す。このルーチンは一定時間毎に実行される。
補正係数KP の更新は、電子制御ユニット20がオンさ
れる毎に1回だけ実行され、更新された補正係数KP
バックアップRAM23aに格納される。図12および
図13を参照すると、ステップ170において、始動フ
ラグFstが1か否か判定される。始動フラグFstは機関
始動時に1にセットされている。始動フラグFstが0の
場合にはステップ171に進んで計測フラグFcaを0に
リセットした後本ルーチンを終了する。
【0022】始動フラグFst=1の場合、ステップ17
2に進み機関冷却水温THWが80℃以上か否か判定さ
れる。THW<80℃の場合にはステップ171に進ん
だ後本ルーチンを終了する。THW≧80℃の場合には
ステップ173に進みアイドル運転か否か判定される。
アイドル運転でない場合にはステップ171に進んだ後
本ルーチンを終了する。アイドル運転の場合にはステッ
プ174に進み、計測フラグFcaが0にリセットされて
いるか否か判定される。現在、計測フラグFcaは0であ
るため、ステップ185に進み、目標燃料圧PM が通常
時の目標燃料圧PMOより高いPh とされる。ここで、例
えばPh は24MPa であり、PMOは20MPa であ
る。PM がPh に設定されると、図9に示すルーチンに
おいてリザーバタンク7内の平均圧力PAがPMOからP
h となるように昇圧制御される。
【0023】ステップ186ではリザーバタンク7内の
燃料圧Pr がPh −dPとPh +dPの間にあるか否か
判定される。dPは比較的小さい値でありPh の許容誤
差範囲である。リザーバタンク7内の燃料圧Pr が昇圧
されている間はステップ186において否定判定されス
テップ178に進む。当初FOKは0にリセットされてお
り、このため否定判定されて本ルーチンを終了する。
【0024】リザーバタンク7内の燃料圧の昇圧が完了
してステップ186で肯定判定されると、ステップ17
5に進み計測フラグFcaが1にセットされる。計測フラ
グF caが1にセットされると、後述する図14のルーチ
ンにおいて、リザーバタンク7内への燃料供給が停止さ
れて燃料噴射弁の燃料噴射による圧力降下が検出され
る。
【0025】ステップ176では累積燃料噴射量Qc
0にクリアされ、ステップ177でリザーバタンク7内
の燃料圧Pr が計測開始燃料圧PO (図11参照)に格
納される。次回以降の処理サイクルにおいては計測フラ
グFcaは1となっているためステップ174において否
定判定されるため、ステップ174からステップ178
にスキップする。ステップ178では計測完了フラグF
OKが1にセットされているか否か判定され、計測完了フ
ラグFOKが1にセットされていればステップ179以下
に進んで補正係数Kp が更新される。
【0026】図14にはポンプフラグFp 等を制御する
ためのルーチンを示す。このルーチンは180クランク
角毎の割込みによって実行される。図14を参照する
と、ステップ190では計測フラグFcaが1にセットさ
れているか否か判定される。計測フラグFcaがリセット
されていれば何も実行せず本ルーチンを終了する。計測
フラグFcaが1にセットされていれば、ステップ191
に進み、リザーバタンク7内の燃料圧Pr が予め定めら
れた下限燃料圧Pl (図11参照)以下か否か判定され
る。下限燃料圧Pl はリザーバタンク7内の目標燃料圧
hに対し十分に低い燃料圧であるが、燃料噴射に支障
ない程度の燃料圧であり、例えば16MP a である。リ
ザーバタンク7内の燃料圧は目標燃料圧Ph となるよう
に制御されているため、ステップ191では否定判定さ
れステップ192に進む。ステップ192ではポンプフ
ラグFp が0にリセットされる。このため図9のステッ
プ151において否定判定され、デューティ比DTが0
とされる。このため、高圧燃料ポンプ8からリザーバタ
ンク7内への加圧燃料供給が停止せしめられる。斯くし
て、図11に示すように、燃料噴射が実行される毎にリ
ザーバタンク7内の燃料圧は低下する。計測開始燃料圧
O は、リザーバタンク7内への加圧燃料供給が停止さ
れて最初の燃料噴射が実行される直前の燃料圧を示して
いる。
【0027】再び図14を参照すると、ステップ193
では燃料噴射が実行される毎に基本噴射量Qa が累積燃
料噴射量Qc に累積されていく。一方、ステップ191
においてPr ≦Pl と判定されると、ステップ194に
進み、このときのリザーバタンク7内の燃料圧Pr が計
測終了燃料圧Pn に格納される。次いでステップ195
ではポンプフラグFp が1にセットされる。これによっ
て、図9のステップ151において肯定判定されるた
め、リザーバタンク7内の燃料圧が目標燃料圧となるよ
うにデューティ比DTが制御せしめられ、リザーバタン
ク7内に加圧燃料が供給開始される。図14のステップ
196では計測完了フラグFOKが1にセットされる。
【0028】以上のように、このルーチンでは、計測フ
ラグFcaがセットされると、リザーバタンク7内への加
圧燃料供給を停止せしめると共にこのときのリザーバタ
ンク7内の燃料圧をPO とし、燃料圧が下限燃料圧Pl
以下となるまで、基本噴射量Qa を燃料噴射毎に加算
し、燃料圧が下限燃料圧Pl 以下となったときの燃料圧
をPn とし、このときリザーバタンク7内への加圧燃料
供給を開始すると共に計測完了フラグFOKをセットする
ようにしている。
【0029】再び図12および図13を参照すると、図
14のルーチンで計測が完了すると計測完了フラグFOK
が1にセットされるため、ステップ178で肯定判定さ
れてステップ179に進む。ステップ179では低下燃
料圧ΔPが次式により計算される。 ΔP=PO −Pn ステップ180では、燃料噴射によるリザーバタンク7
内の低下燃料圧ΔPに基づいて次式から実際の総燃料噴
射量Qp が計算される。
【0030】Qp =ΔP・1/K ここでKは係数である。ステップ181では次式により
仮補正係数Kpnが計算される。 Kpn=Kp ・Qc /Qp ここで、例えば計算された累積燃料噴射量(噴射される
べき総燃料噴射量)Qc を100とし、このときの実際
の総燃料噴射量Qp を95とすると、Kpn=Kp ・10
0/95となって仮補正係数Kpnは大きくなる。仮補正
係数Kpnが大きくなると以下に説明するように補正係数
p が大きくなるために、燃料噴射時間τ(図10参
照)が増大する。このため、実際の燃料噴射量は増大し
p をQc に等しくすることができる。ステップ182
では次式に基づいて補正係数Kp が更新せしめられる。
【0031】Kp +(Kpn−Kp )/N この式を変形すると次式のように書ける。 {(N−1)Kp +Kpn}/N この式からわかるように、Kp にN−1の重み付けを
し、Kpnに1の重み付けをすることによってKp を更新
しているのである。
【0032】次いでステップ183では計測完了フラグ
OK、計測フラグFca、および始動フラグFstが夫々0
にリセットされる。ステップ184では通常時の目標燃
料圧PMOがPM に格納され、これによって、図9のルー
チンにおいてリザーバタンク7内の燃料圧がPMOに制御
される。以上のように本実施例によれば、リザーバタン
ク7内への燃料供給を停止して燃料噴射による低下燃料
圧ΔPを検出する前に、リザーバタンク7内の燃料圧を
増大せしめるようにしているために、低下燃料圧ΔPを
大きくすることができ、低下燃料圧検出時における燃料
噴射回数を増大せしめることができる。斯くして燃料噴
射弁の実際の燃料噴射量を精度良く計算することができ
るために、実際の燃料噴射量を目標噴射量に精度良く一
致せしめることができる。
【0033】また、リザーバタンク7内の燃料圧を高め
るのは燃料噴射による低下燃料圧ΔPを検出するときだ
けであり、常時燃料圧を高くするのでないため、例えば
高圧燃料による燃料噴射弁5のピエゾ圧電素子の耐久性
低下(疲労破壊)を防止することができる。
【0034】
【発明の効果】燃料噴射弁の実際の燃料噴射量を精度良
く計算することができるために、実際の燃料噴射量を目
標噴射量に精度良く一致せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成図である。
【図2】4気筒ガソリン機関の全体図である。
【図3】燃料噴射弁の縦断面図である。
【図4】図2に示す機関の縦断面図である。
【図5】高圧燃料ポンプの縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿ってみた高圧燃料ポンプの
断面図である。
【図7】図5の吐出量制御部の拡大側面断面図である。
【図8】ピエゾ圧電素子および溢流制御弁の作動を示す
タイムチャートである。
【図9】デューティ比DTを制御するためのフローチャ
ートである。
【図10】燃料噴射時間τを計算するためのフローチャ
ートである。
【図11】補正係数Kp 更新時における燃料噴射タイミ
ングおよびリザーバタンク内の燃料圧の変化を示す線図
である。
【図12】補正係数Kp を更新するためのフローチャー
トである。
【図13】補正係数Kp を更新するためのフローチャー
トである。
【図14】ポンプフラグFp 等を制御するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
5…燃料噴射弁 7…リザーバタンク 8…高圧燃料ポンプ 27…燃料圧センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給ポンプの燃料吐出口を燃料通路
    を介して燃料噴射弁に連結した内燃機関において、前記
    燃料通路内の燃料圧を検出する燃料圧検出手段と、前記
    燃料供給ポンプから前記燃料通路への燃料供給を停止せ
    しめるための燃料供給停止手段と、該燃料供給停止手段
    によって前記燃料通路への燃料供給を停止せしめる前に
    前記燃料供給ポンプによって前記燃料通路の燃料圧を増
    大せしめる燃料圧増大手段と、前記燃料供給停止手段に
    よって燃料供給が停止せしめられている間において複数
    回の燃料噴射によって生じる前記燃料通路内の燃料圧低
    下量を前記燃料圧検出手段によって求めて該燃料圧低下
    量から実際の燃料噴射量を計算する実噴射量計算手段
    と、該実噴射量計算手段の計算結果に基づいて前記燃料
    噴射弁の実際の燃料噴射量が目標噴射量となるように燃
    料噴射量を補正する補正手段とを備えた内燃機関の燃料
    噴射装置。
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