JP3940211B2 - コンクリート製主塔の水平梁の施工法 - Google Patents

コンクリート製主塔の水平梁の施工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート製主塔の水平梁の施工法に関し、更に詳細には吊り橋の主塔や斜張橋の主塔に設けられる水平梁の施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
吊り橋のケーブルを空中高く支持するための主塔や斜め直線状に張られる斜張橋のケーブルによって桁を支間の中間でつる主塔は、一般に柱と水平梁で構成されている。即ち、主塔は基礎の上部に所定の間隙を有した2本の柱と、この2本の柱間に掛け渡される所定の間隙をおいた複数の水平梁とを有している。
【0003】
2本の柱間に水平梁を設ける方法として既にいろいろな施工法が提案されている。例えば、図10はその第1の施工法を示す図であり、同図(a)は主塔1の正面図を示し、同図に示すように、クレーン9を用いて2本の塔柱5に仮設されたブラケット11の上部に支保工桁61を架設し、同図(b)に示すように、この支保工桁61の上部に鉄筋工、型枠工、コンクリート工等を行なって2本の塔柱5の所定の部位に水平梁7を設ける。そして、同図(c)に示すように、支保工桁61を吊り降ろすジャッキ53をこの水平梁7に設置した後に支保工桁61をこの水平梁7の下方の既設水平梁7の上部に吊り降ろす。
【0004】
そして、図(d)は図(c)に示す主塔の側面図を示し、同図に示すように、支保工桁61をクレーン(図示せず)で吊ることができる程度に解体した後に水平梁7の側壁よりも外側方向であって2本の塔柱5の側壁よりも外側に移動させる。尚、支保工桁61の解体と横移動は支保工桁61を移動させた後に解体してもよい。
【0005】
そして、図(e)に示すように、解体された支保工桁61aをクレーン(図示せず)で所定の部位まで吊り上げる。
また、図11は既に提案されている水平梁の第2の施工法を示す図であり、同図(a)は主塔1の正面図を示し、同図(b)は図(a)に示す主塔1の側面図を示す。同図(a),(b)に示すように、2本の塔柱5に張り出し桁63を仮設し、この張り出し桁63にジャッキ53を設け、このジャッキ53により支保工桁61と型枠と鉄筋を吊り上げる。そして、これらを所定の部位に横移動させる。
【0006】
次に、同図(c)に示すように、支保工桁61の上部に水平梁7の鉄筋工等を行なって2本の塔柱5間の所定の部位に水平梁7を設ける。
そして、同図(d),(e)に示すように、水平梁7に設けられたジャッキ53により支保工桁61を下方の既設水平梁7の上部に吊り降ろしその場所で横移動させる。尚、支保工桁61を現状の高さで横移動させてもよい。
【0007】
そして、同図(f)に示すように、上方に仮設した張り出し桁63に設けられたジャッキ53により支保工桁61を所定の高さまで吊り上げる。
さらに、図12は既に提案されている水平梁の第3の施工法を示す図であり、同図(a)は主塔1の正面図を示し、同図(b)は図(a)に示す主塔1の側面図を示す。同図(a),(b)に示すように、塔柱5の上部に張り出し桁63を仮設し、この張り出し桁63にジャッキ53を設け、このジャッキ53を用いて支保工桁61を所定の高さまで吊り上げた後に所定の部位に横移動させる。そして、同図(c)に示すように、この支保工桁61を水平梁7の一部としてコンクリートの中に埋め込んで、所定の水平梁7を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の第1及び第2の水平梁の施工法によれば、水平梁を施工した後にさらにその上方に別の新たな水平梁を施工する場合、支保工桁をそのまま上方に移動させると施工した水平梁が邪魔をして所定の部位に支保工桁を移動させることができない。
【0009】
従って、支保工桁を所定の部位に移動させるには支保工桁を横移動させる必要がある。
また、従来の第3の水平梁の施工法によれば、水平梁にはそれぞれの支保工桁が必要になるので支保工桁の転用ができない、という問題が生じていた。
【0010】
本発明は、前記事項に鑑みてなされたものであり、支保工桁の転用が可能であり、この支保工桁を上方に移動させる際に横移動させることなく所定の高さに支保工桁を移動させることができるコンクリート製主塔の水平梁の施工法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
基礎上に立設する塔柱間の上下方向に所定の間隙をおいた水平梁を複数個(n個)有するコンクリート製主塔の水平梁の施工法において、基礎上に立設する塔柱間の上下方向に所定の間隙をおいた水平梁を複数個(n個)有するコンクリート製主塔の水平梁の施工法において、(イ)前記塔柱間であって前記基礎の上部から上方へ所定の間隙を有した部位にブラケットと支保工桁とコンクリート打ち込みの鋳型となる複数の型枠とを運んだ後に、塔柱間を連結する前記水平梁の側壁の外側方向であって塔柱の各側壁にブラケットを設け、隣接する塔柱の同一方向の側壁に設けられた前記ブラケットの上部に支保工桁を架設し、前記型枠を組み立てて支保工桁の上部に塔柱間を連結する水平梁の側壁よりも外側方向に離反接近し且つ分割可能な断面U字状の底型枠を形成する水平梁準備工程と、この底型枠内に水平梁の一部を構成する断面U字状の鉄筋製の枠組みを配筋した後にこの枠組み内に塔柱間に掛け渡されるシースを複数設け、底型枠の内部であって前記枠組みの内側に内型枠を設け、この枠組み内にコンクリートを打設して前記内型枠を除去した後に、断面U字状の枠組みの上部に上部型枠を設置し、この上部型枠内に水平梁の残りの部分を構成する板状の鉄筋製の枠組みを配筋した後にこの枠組み内に塔柱間に掛け渡されるシースを複数設け、板状の枠組み内にコンクリートを打設しコンクリートを養生させた後に前記シースの内部にPC鋼材を挿入し、このPC鋼材に引張張力を与えてプレストレスを有する水平梁とする水平梁架設工程と、底型枠を分離して前記水平梁の側壁よりも外側方向であって水平梁の側壁よりも外側にこの分離した底型枠を移動させ、ブラケットと支保工桁と分割された底型枠を上方へ所定の間隙をおいた部位に移動させる支保工桁移動工程と、を有する第1工程と、(ロ)前記第1工程により移動した支保工桁をブラケットを介して固定した後に分割された底型枠を互いに接近する方向に移動させて断面U字状の底型枠を形成しこの底型枠内に前記水平梁架設工程を行なった後に前記支保工桁移動工程を行なうサイクルを(n−2)回繰り返す第2工程と、(ハ)前記第2工程により塔柱の最上部に移動した支保工桁をブラケットを介して塔柱に固定し、分割された底型枠を互いに接近する方向に移動させて断面U字状の底型枠を形成し、この底型枠内に前記水平梁架設工程を行なう第3工程と、(ニ)前記第3工程において塔柱の最上部に配置された底型枠を分割してそれぞれを水平梁の側壁よりも外側方向の塔柱の外側に移動させ、支保工桁の塔柱への固定を解除して、ブラケットと支保工桁と底型枠とを下方に移動させる第4工程と、を備えたことを特徴とするコンクリート製主塔の水平梁の施工法である。
【0012】
主塔に形成される水平梁の数は2以上であればよい。即ち、「n個」のnとは2以上の自然数をいう。
支保工桁は塔柱の外側に上下方向に移動可能に設けられ、且つ底型枠は分割可能で水平梁の側壁よりも外側に移動できるので、支保工桁を上方に移動させる際に、構築された水平梁が邪魔をしてその上方の移動が妨げられることはない。
【0013】
また、前記第1,2,3工程における前記断面U字状の枠組みの上部と前記板状の鉄筋製の枠組みの下部との間に別の新たな鉄筋製の枠組みを形成し、この枠組みの外側と内側に外型枠と内型枠を設け、この枠組み内にコンクリートを打設した後に前記内型枠を除去する枠組み増設工程を少なくとも1回繰り返してもよい。
【0014】
水平梁の高さ寸法が大きい場合にコンクリートの打設を数回に分けて水平梁の施工を行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコンクリート製主塔の水平梁の施工法の一実施の形態を、図1から図9に基づいて説明する。
【0016】
本実施の形態は吊り橋や斜張橋の主塔に設けられる水平梁の施工法を示す態様である。
最初に、本発明のコンクリート製主塔の水平梁の施工法を使用して製造される主塔を図1,図2に基づいて説明する。
【0017】
図1(a)は主塔1の正面図を示し、同図(b)は主塔1の側面図を示す。同図(a),(b)に示すように、鉄筋コンクリート製の基礎3の上部に左右方向に一定の間隙を有して配置された2本の鉄筋コンクリート製の塔柱5が立設されている。2本の塔柱5間であって前記基礎3の上方には所定の離間寸法を有して配置された鉄筋コンクリート製の板状の水平梁7が5つ設けられている。
【0018】
図2(a)は水平梁7の正面図を示し、同図(b)は同図(a)のA−A矢視の断面図を示している。同図(a),(b)に示すように、水平梁7は内部が中空の直方体形状をなしている。
【0019】
次に、本発明のコンクリート製主塔1の水平梁7の施工法(以下、「水平梁7の施工法」と記す。)を図3から図9を用いて説明する。
水平梁7の施工法は水平梁準備工程と水平梁架設工程と枠組み増設工程と支保工桁移動工程とを備えている。
【0020】
最初に、図3(a)に示すように、基礎3の上部の縁部に上方に延設自在なクレーン9を設置し、このクレーン9を利用してクレーン9の側方に所定の間隙を有した2本の鉄筋コンクリート製の塔柱5を立設する。この塔柱5は下から1段目の水平梁7が設けられる部位よりも高い高さを有している。尚、塔柱5の高さを数段分の水平梁7が設けられる高さに立設してから1段目の水平梁7の施工を開始してもよい。
【0021】
次に、水平梁準備工程を行なう。即ち、図3(b)は同図(a)の側面図を示し、同図(b)に示すように、クレーン9あるいは地上からの補助クレーンを用いてブラケット11と支保工桁13と複数の型枠15とを第1段目の水平梁7が設けられる部位まで上方に吊り上げた後に、隣接する塔柱5,5の同方向の側壁面の各々にブラケット11を設け、このブラケット11の上部に支保工桁13を架設し、支保工桁13の上部に塔柱5の側壁5a,5bよりも外側に突出する張り出し棒17を設ける。
【0022】
即ち、図4は塔柱5にブラケット11等が設けられた状態を示す側面の拡大図であり、図5は図4のB−B矢視の断面図を示し、これらの図が示すように、水平梁準備工程は、側面が略Y字状を有する支持部11aとこの支持部11aの上部に設けられる板状の載置部11bとを有するブラケット11の前記支持部11aの下方端部を塔柱5の側壁5a,5bに軸支し、塔柱5の左右両側に配置された載置部11b間に塔柱5を貫通する複数のPC鋼材19を接続した後にこのPC鋼材19を緊張してブラケット11を塔柱5に固定する。
【0023】
そして、載置部11bの上部に鉄製で箱状の支保工桁13を奥行き方向(図4の紙面と垂直方向)に延設する。支保工桁13は前記箱状の他、2本のI型桁を平行に並べたものや2本のトラスを平行に並べたものでもよい。
【0024】
2本の塔柱5間であって支保工桁13の上部に支保工桁13の内側側部から外側に突出する所定の間隙を有して配置される棒状の張り出し棒17を複数設ける。この張り出し棒17は隣接する2本が1組みとなってこれらの上部を摺動自在に移動する底型枠21を案内する役割を有している。
【0025】
次に、2本が1組みとなった張り出し棒17の内側端部よりも内側上方に矩形状をなす底型枠21の底板部21aを設ける。この底板部21aの下部には前記張り出し棒17の上部を摺動する所定の間隙を有した棒状の摺動部材23が2本設けられている。
【0026】
即ち、底型枠21は複数有り、2本の塔柱5間の中心線Sを境にして上方に配列された底型枠群を第1底型枠群25とし、下方に配列された底型枠群を第2底型枠群27として形成されている。この第1底型枠群25と第2底型枠群27は中心線Sよりも外側方向に移動させると、ブラケット11が設けられた側壁5a,5bよりも外側に移動できるように構成されている。
【0027】
尚、ブラケット11と支保工桁13と底型枠21は地上で組み立てた後にこれらをジャッキ(図示せず)で第1段目の水平梁7が設けられる部位まで吊り上げることができる。
【0028】
次に、底型枠21の底板部21aの外側端部の上部に足場29を立設し、この足場29の内側に底型枠21の一部である板状の外型枠31を設ける。
次に、水平梁架設工程の前半の工程を説明する。この前半の工程は外型枠31の内側に鉄筋を配筋して縦断面がU字状をなす枠組み33を形成し、この枠組み33の底部内に塔柱5間に掛け渡されるシース35を複数設け、枠組み33の内側に内型枠37を設け、枠組み33にコンクリートを打設した後に内型枠37を取り除く。
【0029】
次に、枠組み増設工程を説明する。枠組み増設工程は、図6に示すように、水平梁架設工程で仮設された足場29をさらに高く形成してこの足場29の上部内側であって前記縦断面U字状の鉄筋製の枠組み33の上部に外型枠39を設け、この外型枠39の内側に前記U字状をなす枠組み33の上部に延設する新たな鉄筋製の枠組み41を形成する。そして、新たな鉄筋製の枠組み41の内側に内型枠43を設け、新たな鉄筋製の枠組み41内にコンクリートを打設した後に内型枠43を取り除く。
【0030】
次に、図7に示すように、水平梁架設工程の後半の工程を説明する。この後半の工程は新たな鉄筋製の枠組み41の上部に埋設型の上部型枠45を設置し、この上部型枠45上に板状の鉄筋製の枠組み47を形成した後にこの枠組み47内に塔柱5間に掛け渡されるシース49を複数設け、板状の枠組み47内にコンクリートを打設しコンクリートを養生させた後に、前記縦断面U字状の枠組み33内の底部と板状の枠組み47内のシース35,49の内部にストランド(PC鋼材)51を挿入し、このストランド51を緊張してプレストレスを有する第1段目の水平梁7を塔柱5間に設ける。尚、上部型枠45は埋設型でなくてもよい。
【0031】
次に、支保工桁移動工程を説明する。支保工桁移動工程は、図8に示すように、第1底型枠群25と第2底型枠群27を互いに離反する方向に移動させて底型枠21の底板部21aが塔柱5の外側になるように分割移動させる。そして、ブラケット11,11間を連結するPC鋼材19の緊張を解き、支保工桁13の塔柱5への連結を解除する。そして、図9に示すように、第1段目の水平梁7よりも上方の塔柱5に設けられたジャッキ53により、固定が解除されたブラケット11と支保工桁13と型枠15等を第2段目の水平梁7が設けられる所定の部位まで上方に吊り上げる。
【0032】
即ち、第1工程は水平梁準備工程と水平梁架設工程の前半の工程と後半の工程と枠組み増設工程と支保工桁移動工程とを備えている。
次に、前記上方に移動した支保工桁13をPC鋼材19の緊張により塔柱5に固定した後に分割された底型枠群25,27を互いに接近する方向に移動させて縦断面U字状の底型枠21を形成した後にこの底型枠21内に前記水平梁架設工程の前半の工程を行ない前記枠組み増設工程を行なった後に水平梁架設工程の後半の工程を行ない前記支保工桁移動工程を行なうサイクルを3回繰り返す(第2工程)。
【0033】
尚、塔柱5は3段目の水平梁7が架設された後にさらに上方に延設して所定の高さにするが、この延設の時期はこれに限るものではなく、新たな水平梁7を架設する際に適宜延設してもよい。また、水平梁架設工程と支保工桁移動工程の内容は前記第1工程で説明したので省略する。
【0034】
次に、前記第2工程により第5段目の水平梁7の周囲に移動した支保工桁13をPC鋼材19の緊張により塔柱5に固定し、分割された底型枠群25,27を互いに接近する方向に移動させて縦断面U字状の底型枠21を形成し、この底型枠21内に前記水平梁架設工程の前半の工程と枠組み増設工程と水平梁架設工程の後半の工程を行なう(第3工程)。
【0035】
次に、第5段目の梁の周囲に設けられた底型枠群25,27を分離して塔柱5の側壁5a,5bの外側に移動させ、PC鋼材19の緊張を解き、支保工桁13の塔柱5への連結を解除して、ブラケット11と支保工桁13と分割された底型枠群25,27とを下方に移動させることにより(第4工程)、図1に示すコンクリート製の主塔1が築造される。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、支保工桁は塔柱の外側に上下移動可能に設けられ、且つ底型枠は分割可能で水平梁の側壁よりも外側に移動できるので、支保工桁を上方に移動させる際に、構築された水平梁が邪魔をしてその上方の移動が妨げられることはなく、また、支保工桁、型枠、ブラケットを一括して上方に移動できる。
【0037】
従って、支保工桁の横移動は不要になり、従来必要であった支保工桁等を上方に移動させるための架設用の張り出し桁や横移動用の張り出し桁の架設工が不要になり、また、これらの架設工のアクセス用足場工や作業用足場工が不要になるので、高所作業がより少なくなって安全性がさらに向上し、水平梁の施工期間が短縮して主塔施工の全体の施工期間が短縮する。
【0038】
また、最上段の水平梁の施工後に支保工桁の横移動をせずに地上に吊り降ろすことができるので撤去作業が極めて容易である。
さらに、支保工桁は各水平梁の施工に利用されるものであり、支保工桁をコンクリートに埋設して水平梁の一部とする従来技術と比較して、支保工桁の転用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態におけるコンクリート製主塔の水平梁の施工法を用いて築造される主塔を示し、同図(a)は主塔の正面図であり、同図(b)は主塔の側面図である。
【図2】 本発明の一実施の形態におけるコンクリート製主塔の水平梁の施工法により架設される水平梁を示し、同図(a)は水平梁の正面図であり、同図(b)は同図(a)のA−A矢視の断面図である。
【図3】 本発明の一実施の形態におけるコンクリート製主塔の水平梁の施工法の一工程を示す図であり、同図(a)は第1段目の水平梁の施工法の正面図であり、同図(b)は同図(a)の側面図である。
【図4】 本発明の一実施の形態におけるコンクリート製主塔の水平梁の施工法の水平梁準備工程と水平梁架設工程を示す図である。
【図5】 本発明の一実施の形態におけるコンクリート製主塔の水平梁の施工法を示す図4のB−B矢視の断面図である。
【図6】 本発明の一実施の形態におけるコンクリート製主塔の水平梁の施工法の枠組み増設工程を示す図である。
【図7】 本発明の一実施の形態におけるコンクリート製主塔の水平梁の施工法の水平梁架設工程を示す図である。
【図8】 本発明の一実施の形態におけるコンクリート製主塔の水平梁の施工法の支保工桁移動工程を示す図である。
【図9】 本発明の一実施の形態におけるコンクリート製主塔の水平梁の施工法の支保工桁移動工程を示した主塔の側面図である。
【図10】 従来技術のコンクリート製主塔の水平梁の施工法を示す図である。
【図11】 従来技術のコンクリート製主塔の水平梁の施工法を示す図である。
【図12】 従来技術のコンクリート製主塔の水平梁の施工法を示す図である。
【符号の説明】
1 主塔(コンクリート製主塔)
3 基礎
5 塔柱
7 水平梁
11 ブラケット
13 支保工桁
15 型枠
21 底型枠
33,41,47 枠組み
35,49 シース
31,39 外型枠
37,43 内型枠
45 上部型枠
51 ストランド(PC鋼材)

Claims (2)

  1. 基礎上に立設する塔柱間の上下方向に所定の間隙をおいた水平梁を複数個(n個)有するコンクリート製主塔の水平梁の施工法において、
    (イ)前記塔柱間であって前記基礎の上部から上方へ所定の間隙を有した部位にブラケットと支保工桁とコンクリート打ち込みの鋳型となる複数の型枠とを運んだ後に、塔柱間を連結する前記水平梁の側壁の外側方向であって塔柱の各側壁にブラケットを設け、隣接する塔柱の同一方向の側壁に設けられた前記ブラケットの上部に支保工桁を架設し、前記型枠を組み立てて支保工桁の上部に塔柱間を連結する水平梁の側壁よりも外側方向に離反接近し且つ分割可能な断面U字状の底型枠を形成する水平梁準備工程と、
    この底型枠内に水平梁の一部を構成する断面U字状の鉄筋製の枠組みを配筋した後にこの枠組み内に塔柱間に掛け渡されるシースを複数設け、底型枠の内部であって前記枠組みの内側に内型枠を設け、この枠組み内にコンクリートを打設して前記内型枠を除去した後に、断面U字状の枠組みの上部に上部型枠を設置し、この上部型枠内に水平梁の残りの部分を構成する板状の鉄筋製の枠組みを配筋した後にこの枠組み内に塔柱間に掛け渡されるシースを複数設け、板状の枠組み内にコンクリートを打設しコンクリートを養生させた後に前記シースの内部にPC鋼材を挿入し、このPC鋼材に引張張力を与えてプレストレスを有する水平梁とする水平梁架設工程と、
    底型枠を分離して前記水平梁の側壁よりも外側方向であって水平梁の側壁よりも外側にこの分離した底型枠を移動させ、ブラケットと支保工桁と分割された底型枠を上方へ所定の間隙をおいた部位に移動させる支保工桁移動工程と、を有する第1工程と、
    (ロ)前記第1工程により移動した支保工桁をブラケットを介して固定した後に分割された底型枠を互いに接近する方向に移動させて断面U字状の底型枠を形成しこの底型枠内に前記水平梁架設工程を行なった後に前記支保工桁移動工程を行なうサイクルを(n−2)回繰り返す第2工程と、
    (ハ)前記第2工程により塔柱の最上部に移動した支保工桁をブラケットを介して塔柱に固定し、分割された底型枠を互いに接近する方向に移動させて断面U字状の底型枠を形成し、この底型枠内に前記水平梁架設工程を行なう第3工程と、(ニ)前記第3工程において塔柱の最上部に配置された底型枠を分割してそれぞれを水平梁の側壁よりも外側方向の塔柱の外側に移動させ、支保工桁の塔柱への固定を解除して、ブラケットと支保工桁と底型枠とを下方に移動させる第4工程と、
    を備えたことを特徴とするコンクリート製主塔の水平梁の施工法。
  2. 前記第1,2,3工程における前記断面U字状の枠組みの上部と前記板状の鉄筋製の枠組みの下部との間に別の新たな鉄筋製の枠組みを形成し、この枠組みの外側と内側に外型枠と内型枠を設け、この枠組み内にコンクリートを打設した後に前記内型枠を除去する枠組み増設工程を少なくとも1回繰り返すことを特徴とする請求項1記載のコンクリート製主塔の水平梁の施工法。
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