JP3932773B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯の寿命末期を検出して回路の保護動作を行う異常検出保護機能を有した放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(第1の従来例)
図22は従来の放電灯点灯装置の一例を示す回路図であり、特開平8−251942号公報の図36に示された回路と同様の構成を有するものである。交流電源ACにはサージ吸収素子ZNR並びにフィルタ回路Fを介してダイオードブリッジからなる整流器DBが接続され、整流器DBの脈流出力端には高周波バイパス用のコンデンサC2が接続されるとともに、ダイオードD5,D6の直列回路を介して電界効果トランジスタからなるスイッチング素子Q1,Q2の直列回路と、平滑コンデンサC10及びダイオードD13の直列回路と、高周波バイパス用のコンデンサC11とが並列に接続されている。また、スイッチング素子Q1,Q2の接続点と平滑コンデンサC10及びダイオードD13の接続点との間にはインダクタL2及びダイオードD12の直列回路が接続される。一方、ダイオードD5のカソードとスイッチング素子Q1,Q2の接続点との間には、直流カット用のコンデンサC3を介してリーケージトランスLT1の1次巻線N1が接続され、このリーケージトランスLT1の2次巻線N2の一端には直流カット用のコンデンサC9を介して一方の放電灯La1の片側のフィラメントの一端が接続され、2次巻線N2の他端には他方の放電灯La2の片側のフィラメントの一端が接続される。また、2つの放電灯La1,La2のもう片側のフィラメントの一端同士がリーケージトランスLT1に設けられた予熱電流供給用の補助巻線N3に直流カット用のコンデンサC6を介して接続されるとともに、各放電灯La1,La2の片側のフィラメントの他端同士が共振用のコンデンサC7を介して接続されている。さらに、ダイオードD6には高調波歪改善用のコンデンサC4が並列に接続される。
【0003】
2つのスイッチング素子Q1,Q2は制御回路CNTによって交互にオンオフ駆動される。ここで、リーケージトランスLT1には放電灯La1,La2のランプ電圧を検出するための検出用の補助巻線N4が設けてあり、補助巻線N4に誘起される検出電圧をダイオードD8で整流して検出回路20に取り込み、検出回路20で検出するランプ電圧に応じて制御回路CNTにてスイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数を可変するものである。而して、交流電源ACを整流器DBで整流し、スイッチング素子Q2,ダイオードD12,インダクタL2,平滑コンデンサC10及びスイッチング素子Q1の寄生ダイオードからなる降圧チョッパ回路により構成される谷埋電源部により整流器DBの脈流出力を部分平滑し、この部分平滑された直流入力を、スイッチング素子Q1,Q2を含むハーフブリッジ型のインバータ回路により高周波出力に変換し、リーケージトランスLT1を介して負荷である放電灯La1,La2に供給して点灯する。さらにこの従来例では、整流器DBと谷埋電源部の電圧差を高調波歪改善用のコンデンサC4で受け持ち、インバータ回路内部に発生する高周波電圧を利用して入力電圧を入切し、リーケージトランスLT1,コンデンサC3,放電灯La1,La2,コンデンサC7等で構成される共振回路とコンデンサC4を介して整流器DBから直接入力電流を流すようにして、入力電流の高調波歪を改善している。なお、上記従来例の動作は周知であるから詳細な説明は省略する。
【0004】
ところで、上記従来例で放電灯La1,La2が寿命末期となった場合には、以下のような保護動作が行われる。つまり、フィラメントに塗布されている熱電子放射物質(エミッタ)が枯渇するなどして放電灯La1,La2が寿命末期に至った場合、放電灯La1,La2のランプ電圧が正常時よりも上昇し、これに伴ってリーケージトランスLT1の補助巻線N4に誘起される電圧も上昇することから、検出回路20にて補助巻線N4に誘起される電圧が閾値以上となったことを検出すると、制御回路CNTに対して異常検出信号を出力する。制御回路CNTでは異常検出信号を受けるとインバータ回路を間欠発振させて回路にかかるストレスを低減する保護動作を行っている。
(第2の従来例)
図23は別の従来例を示す回路図であり、特開2000−100587号公報の図15に示された回路と同様の構成を有するものである。この従来例が第1の従来例と異なる点は、降圧チョッパ回路を構成するインダクタL2を削除し、平滑コンデンサC10とダイオードD13の接続点にダイオードD12のアノードを接続するとともにダイオードD12のカソードをリーケージトランスLT1の1次巻線N1とコンデンサC3の接続点に接続してリーケージトランスLT1を降圧チョッパ回路に兼用した点と、スイッチング素子Q1,Q2を自励発振するための駆動トランスT2のばらつきが大きいために出力調整回路21を付加している点とにある。この出力調整回路21は、制御電源Eの両端に可変抵抗VR及びコレクタ抵抗Reを介してバイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Qbを接続し、インバータ回路のスイッチング素子Q1,Q2の接続点と制御電源Eの負極との間に接続された抵抗RcとコンデンサCbの直列回路の中点にベース抵抗Rdを介してスイッチング素子Qbのベースを接続し、制御回路CNTの出力端と制御電源Eの負極との間にダイオードDa,抵抗Ra並びにバイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Qaの直列回路を接続するとともに、コレクタ抵抗Reと可変抵抗VRの接続点にベース抵抗Rbを介してスイッチング素子Qaのベースを接続し、さらにスイッチング素子Qbとコレクタ抵抗Reと並列にコンデンサCa及びダイオードDbを接続し、スイッチング素子Qbのベース−エミッタ間にダイオードDcを接続して構成される。而して、インバータ回路の一方のスイッチング素子Q2がオフの時は、抵抗Rcを介してコンデンサCbが充電され、コンデンサCbの両端電圧の上昇によりスイッチング素子Qbがオンすることでスイッチング素子Qaがオフするため、インバータ回路の動作には変化を与えない。一方、スイッチング素子Q2がオンすると、スイッチング素子Qbがオフするために制御電源Eによって可変抵抗VRを介してコンデンサCaが充電される。コンデンサCaの両端電圧が上昇するとスイッチング素子Qaがオンとなり、スイッチング素子Q2がオフする。したがって、駆動トランスT2の特性にばらつきがあっても、可変抵抗VRの抵抗値を変えることでスイッチング素子Q2のオン時間を調整し、出力を略一定に保持することができる。なお、本従来例も放電灯La1,La2が寿命末期となった場合に第1の従来例と同様の保護動作を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記第2の従来例では、出力調整回路21を設けたことにより通常点灯時においてスイッチング素子Q1,Q2のオンデューティが非対称(アンバランス)となるため、リーケージトランスLT1の2次巻線N2に放電灯La1,La2と直列に接続されているコンデンサC9に直流電圧が印可される。その結果、通常点灯時においてインバータ回路の高周波出力にコンデンサC9の充電電荷による直流電圧が重畳され、特に低温時にはカタホレシス現象が発生するという問題がある。
【0006】
一方、上記問題を解決するためには、リーケージトランスLT1の2次側に接続されているコンデンサ(C9等)を除去すればよいが、そうすると別の問題が生じる。すなわち、コンデンサC9が接続されていると放電灯の寿命末期時にコンデンサC9の両端電圧が増大することで負性抵抗である放電灯のランプ電圧が上昇するため、寿命末期と正常時とでランプ電圧に大きな差が生じることから、これを利用して、寿命末期の放電灯と正常な放電灯をランプ電圧の差で判別している。しかしながら、コンデンサC9を除去してしまうと上述のような寿命末期と正常時とのランプ電圧の差が小さくなり、特に高温時において寿命末期の検出が困難になるという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、カタホレシス現象の発生を防ぎながら放電灯の寿命末期を高温時及び低温時においても確実に検出して回路の保護動作を行うことができる放電灯点灯装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、交流電源を整流する整流器と、整流器の脈流出力を平滑する平滑コンデンサと、1乃至複数のスイッチング素子を具備し平滑コンデンサで平滑された直流出力を高周波出力に変換するインバータ回路と、共振回路及び放電灯を含みインバータ回路の高周波出力が供給される負荷回路と、1次側がインバータ回路の出力端に接続されるとともに2次側に放電灯のフィラメントの一端が接続される出力トランスと、複数の放電灯のフィラメントの他端及び高周波的な振幅を持たない電位点の間にそれぞれ挿入される複数のインピーダンス要素とを備え、出力トランスの2次側に前記複数の放電灯を直列接続し、少なくとも何れか1つの放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力と当該放電灯以外の他の放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力との差分が所定の閾値以上であれば回路の保護動作を行う異常検出保護手段とを備えたことを特徴とし、異常検出保護手段は、少なくとも何れか1つの放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力と当該放電灯以外の他の放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力との差分が閾値以上か否かで放電灯の寿命末期を判断しており、複数のインピーダンス要素を複数の放電灯のフィラメントの他端及び高周波的な振幅を持たない電位点の間にそれぞれ挿入していることから、高温時及び低温時においても放電灯の寿命末期を確実に検出して回路の保護動作を行うことができる。しかも、出力トランスの2次側にコンデンサを接続せずに済むためにカタホレシス現象の発生を防ぐことができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、放電灯のフィラメントの他端及びインバータ回路の正極側の入力端の間にインピーダンス要素を挿入したことを特徴とし、請求項1の発明と同様の作用を奏する。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、放電灯のフィラメントの他端及びインバータ回路の接地された入力端又は出力端の間にインピーダンス要素を挿入したことを特徴とし、請求項1の発明と同様の作用を奏する。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、各放電灯のフィラメントと高周波的な振幅を持たない電位点との間に挿入される各インピーダンス要素のインピーダンスを略同一の値としたことを特徴とし、請求項3の発明と同様の作用を奏する。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、少なくとも1つの放電灯のフィラメント他端及びインバータ回路の正極側の入力端の間にインピーダンス要素を挿入するとともに、別の少なくとも1つの放電灯のフィラメントの他端及びインバータ回路の接地された入力端又は出力端の間に別のインピーダンス要素を挿入したことを特徴とし、請求項1の発明と同様の作用を奏する。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、異常検出保護手段は、放電灯のフィラメント同士が接続された接続点における電位の振幅の大きさを検出することを特徴とし、請求項1の発明と同様の作用を奏する。
【0017】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、インピーダンス要素を抵抗としたことを特徴とし、請求項1〜6の何れかの発明と同様の作用を奏する。
【0018】
請求項8の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、インピーダンス要素をコンデンサとしたことを特徴とし、請求項1〜6の何れかの発明と同様の作用を奏する。
【0019】
請求項9の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、インピーダンス要素を抵抗とコンデンサの直列回路としたことを特徴とし、請求項1〜6の何れかの発明と同様の作用を奏する。
【0020】
請求項10の発明は、請求項1の発明において、インバータ回路を自励式とし、インバータ回路を起動する起動回路の少なくとも一部を異常検出保護手段の構成要素と兼用したことを特徴とし、回路部品を削減することができる。
【0021】
請求項11の発明は、請求項1の発明において、インピーダンス要素を負荷回路に含まれる共振回路の構成要素と兼用したことを特徴とし、回路部品を削減することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の概略回路構成を図1に示す。ダイオードブリッジからなり交流電源ACを整流する整流器DBの脈流出力端間に一対のスイッチング素子Q1,Q2の直列回路と平滑コンデンサC0が並列に接続されている。整流器DBの高電位側の出力端とスイッチング素子Q1,Q2の接続点との間には直流カット用のコンデンサC1を介してリーケージトランスLT1の1次巻線N1が接続されており、リーケージトランスLT1の2次巻線N2の一端には同一定格の放電灯La1,La2の一方のフィラメントa,dの一端がそれぞれ接続され、リーケージトランスLT1に設けた予熱電流供給用の補助巻線N3に直流カット用のコンデンサC3を介して各放電灯La1,La2の他方のフィラメントb,cの一端がそれぞれ接続されている。また、放電灯La1,La2の一方のフィラメントa,dの非電源側には共振用のコンデンサC2が接続されており、リーケージトランスLT1、コンデンサC2並びに放電灯La1,La2により共振負荷回路が構成されている。而して本実施形態では、スイッチング素子Q1,Q2及び共振負荷回路によりハーフブリッジ型のインバータ回路INVを構成し、平滑コンデンサC0で平滑した直流電圧をインバータ回路INVの入力電圧としている。このようなハーフブリッジ型のインバータ回路INVは従来周知であって、図示しない駆動回路(駆動トランスを用いた自励型も含む)によってスイッチング素子Q1,Q2を交互に高周波でオンオフすることにより、共振負荷回路に矩形波の高周波電圧を印可し、共振負荷回路にてリーケージトランスLT1の漏れインダクタンスと共振用のコンデンサC2との共振を利用して、略正弦波状の高周波電圧を供給して放電灯La1,La2を点灯するものである。
【0023】
次に本実施形態の特徴となる点について説明する。放電灯La1のフィラメントa及び放電灯La2のフィラメントdと高周波的な振幅を持たない電位点(グランド)の間にインピーダンス要素Z1,Z1が挿入され、整流器DBの高電位側の出力端とリーケージトランスLT1の補助巻線N3に接続されたコンデンサC3とフィラメントbの接続点との間にインピーダンス要素Z2が挿入されている。さらに、補助巻線N3と放電灯La2のフィラメントcとの接続点がインピーダンス要素Z3,Z4の直列回路を介してグランドに接続されている。
【0024】
図2は共振負荷回路を抜き出した要部回路図を示している。2つの放電灯La1,La2に印加されるランプ電圧VLa1,VLa2は各々インピーダンス要素Z1,Z3,Z4の閉ループに印可される。また、インピーダンス要素Z3,Z4の直列回路には整流器DBの脈流出力Vdcをインピーダンス要素Z2と分圧した直流電圧が印可される。而して、インピーダンス要素Z3,Z4の接続点から取り出される検出電圧Vkは、2つの放電灯La1,La2に印加されるランプ電圧VLa1,VLa2をインピーダンス要素Z1,Z3,Z4で分圧した交流成分の差分と、整流器DBの脈流出力Vdcをインピーダンス要素Z2,Z3,Z4で分圧した直流成分とを合成した電圧となる。
【0025】
2つの放電灯La1,La2が何れも正常であれば、各放電灯La1,La2のランプ電圧VLa1,VLa2は図3(a)及び(b)に示すように大きさが等しく且つ互いに略半周期ずれた正弦波状の波形となり、インピーダンス要素Z3,Z4の接続点では互いに相殺されるから、検出電圧Vkの交流成分Vk(AC)は同図(c)に示すように略ゼロとなる。このとき、インピーダンス要素Z3,Z4の接続点には同図(d)に示すようにインピーダンス要素Z2〜Z4の分圧比に応じた直流成分Vk(DC)が生じているから、結局のところ同図(e)に示すように検出電圧Vkは直流成分Vk(DC)と等しくなる。
【0026】
ところが、例えば放電灯La1の一方のフィラメントがエミッタの枯渇状態(エミレス状態)となった場合、このフィラメントからの熱電子放出が減少するために図4(a)(b)に示すように放電灯La1のランプ電圧VLa1が正負非対称で且つ正常な放電灯La2のランプ電圧VLa2よりも振幅が大きくなる。その結果、インピーダンス要素Z3,Z4の接続点で互いに相殺されなくなり、検出電圧Vkの交流成分Vk(AC)として同図(c)に示すような振動電圧が生じる。なお、同図(d)に示すように直流成分Vk(DC)は変わらない。つまり、検出電圧Vkは同図(e)に示すように直流成分Vk(DC)に高周波の交流成分Vk(AC)が重畳した電圧となる。そして、このように直流成分Vk(DC)に高周波の交流成分Vk(AC)が重畳した検出電圧Vkに対してピーク検波等の処理を行うことにより、同図(f)に示すようにエミレスとなった放電灯La1のランプ電圧VLa1に応じた直流成分のみの検出電圧Vk’を得ることができ、この検出電圧Vk’を所定の閾値Vthと比較して閾値Vthを越えていれば放電灯La1が寿命末期に達していると判断できる。なお、このような判断は図示しない異常検出回路によって行われ、異常(エミレスによる寿命末期)が検出された場合に異常検出回路から図示しない制御回路に異常検出信号を送り、この異常検出回路を受けた制御回路がスイッチング素子Q1,Q2を制御してインバータ回路を間欠発振するなどの保護動作を行う。
【0027】
このように本実施形態では、2つの放電灯La1,La2のフィラメントの一端及び高周波的な振幅を持たない電位点(グランド)の間にインピーダンス要素Z1,Z1を挿入し、インピーダンス要素Z1,Z1と放電灯La1,La2を含む閉ループ内で各放電灯La1,La2のランプ電圧VLa1,VLa2の交流成分の差分を検出してエミレス等の異常が生じているか否かを判断しているから、高温時や低温時のようにランプ電圧VLa1,VLa2の振幅の絶対値が変化しても安定して確実に異常発生の有無を判断することができる。また、リーケージトランスLT1の2次巻線N2に直流カット用のコンデンサを設ける必要がなく、放電灯La1,La2に直流成分が印可されなくなってカタホレシス現象の発生も防ぐことができる。さらに、本実施形態では検出電圧Vk’に整流器DBの脈流出力Vdcの直流成分が影響するようにしているので、交流電源ACの電源電圧変動によって出力が変化するインバータ回路、例えば電源電圧が高くなると出力電流が増大し、出力電圧が低下するというように電源電圧に反比例して出力電圧が変動するようなインバータ回路であっても、異常発生の有無を安定して確実に判断することができる。
【0028】
(実施形態2)
本実施形態全体の概略回路構成を図5に示し、要部回路図を図6に示す。但し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通する構成には同一の符号を伏して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0029】
本実施形態では、放電灯La1,La2のフィラメントa,dの一端とグランドの間にインピーダンス要素Z1及びZ5とZ1及びZ6の直列回路を各々接続するとともに、放電灯La2のフィラメントcの一端とグランドの間にインピーダンス要素Z3のみを接続し、図示しない異常検出回路によりインピーダンス要素Z1及びZ5の接続点から取り出した検出電圧Vk1で放電灯La1の異常発生の有無を判断し、インピーダンス要素Z1及びZ6の接続点から取り出した検出電圧Vk2で放電灯La2の異常発生の有無を判断するとともに、少なくとも何れか一方の放電灯La1,La2に異常発生有りと判断した場合に図示しない制御回路によって間欠発振等の保護動作を行うようにした点に特徴がある。
【0030】
本実施形態では、放電灯La1のランプ電圧VLa1に応じた検出電圧Vk1から放電灯La1の異常(エミレス)を検出し、放電灯La2のランプ電圧VLa2に応じた検出電圧Vk2から放電灯La2の異常(エミレス)を検出している。而して、本実施形態においても実施形態1と同様に、高温時や低温時のようにランプ電圧VLa1,VLa2の振幅の絶対値が変化しても安定して確実に異常発生の有無を判断することができる。また、本実施形態でも実施形態1と同様に検出電圧Vk1,Vk2に整流器DBの脈流出力Vdcの直流成分が影響するようにしているので、交流電源ACの電源電圧変動によって出力が変化するインバータ回路、例えば電源電圧が高くなると出力電流が増大し、出力電圧が低下するというように電源電圧に反比例して出力電圧が変動するようなインバータ回路であっても、異常発生の有無を安定して確実に判断することができる。
【0031】
(実施形態3)
本実施形態全体の概略回路構成を図7に示し、要部回路図を図8に示す。但し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通する構成には同一の符号を伏して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0032】
本実施形態では、一方の放電灯La1のフィラメントaの一端とグランドの間にインピーダンス要素Z1及びZ5の直列回路を接続し、図示しない異常検出回路によりインピーダンス要素Z1及びZ5の接続点から取り出した検出電圧Vk1及びインピーダンス要素Z3及びZ4の接続点から取り出した検出電圧Vk2で放電灯La1,La2の異常発生の有無を判断し、放電灯La1,La2に異常発生有りと判断した場合に図示しない制御回路によって間欠発振等の保護動作を行うようにした点に特徴がある。すなわち、実施形態1では放電灯La1の2次巻線N2に接続されている側のフィラメントa、及び放電灯La2の補助巻線に接続されている側のフィラメントcがエミレスとなった場合、あるいは放電灯La1の補助巻線N3に接続されている側のフィラメントb、及び放電灯La2の2次巻線N2に接続されている側のフィラメントdがエミレスとなった場合には、検出電圧Vkの交流成分Vk(DC)が小さいために異常発生有無の判断が困難になる。
【0033】
これに対して本実施形態では、実施形態1と同様にインピーダンス要素Z3,Z4の接続点から取り出される検出電圧Vk2で何れか一方の放電灯La1,La2がエミレス状態となって寿命末期に達したか否かを判断するとともに、インピーダンス要素Z1,Z5の接続点から取り出される放電灯La1のランプ電圧VLa1に応じた検出電圧Vk1により、放電灯La1の2次巻線N2に接続されている側のフィラメントa、及び放電灯La2の補助巻線に接続されている側のフィラメントcがエミレスとなった場合、あるいは放電灯La1の補助巻線N3に接続されている側のフィラメントb、及び放電灯La2の2次巻線N2に接続されている側のフィラメントdがエミレスとなった場合のように、2つの放電灯La1,La2が両方ともエミレスとなって寿命末期に達したか否かを判断することができる。
【0034】
(実施形態4)
本実施形態全体の概略回路構成を図9に示し、要部回路図を図10に示す。但し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通する構成には同一の符号を伏して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0035】
本実施形態は実施形態1と実施形態2を組み合わせた構成を有しており、放電灯La1,La2のフィラメントa,dの一端とグランドの間にインピーダンス要素Z1及びZ5とZ1及びZ6の直列回路を各々接続し、図示しない異常検出回路によりインピーダンス要素Z1及びZ5の接続点から取り出した放電灯La1のランプ電圧VLa1に応じた検出電圧Vk1と、インピーダンス要素Z3及びZ4の接続点から取り出した検出電圧Vk2と、インピーダンス要素Z1及びZ6の接続点から取り出した放電灯La2のランプ電圧VLa2に応じた検出電圧Vk3とで放電灯La1,La2の何れか一方及び両方の異常発生の有無を判断するようにした点に特徴がある。
【0036】
而して本実施形態によれば、何れか一方の放電灯La1,La2のみがエミレス状態となった場合だけでなく、実施形態3と同様に2つの放電灯La1,La2が両方ともエミレス状態となった場合を含めてあらゆる状況での異常発生有無の判断が可能となる。
【0037】
(実施形態5)
本実施形態全体の概略回路構成を図11に示し、要部回路図を図12に示す。但し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通する構成には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0038】
本実施形態では、インピーダンス要素Z1,Z1としてコンデンサC101,C102を用いるとともに抵抗R109をコンデンサC101,C102とグランドの間に接続している。これにより、放電灯La1,La2の正常点灯時にコンデンサC101,C102を介してグランドに流れる高周波電流を抵抗R109で制限し、回路の雑音を低減することができる。なお、抵抗R109の変わりにインダクタを用いてもよい。
【0039】
また、インピーダンス要素Z3,Z4たる抵抗R101,R102の接続点から取り出す検出電圧Vkを直流化して検出電圧Vk’を得るためのピーク検出回路Pを備えている。このピーク検出回路Pは、直流カット用のコンデンサC401とダイオードD402の直列回路を抵抗R101,R102の接続点に接続し、コンデンサC401とダイオードD402の接続点をダイオードD401を介してグランドに接続するとともにダイオードD402のカソードとグランドの間に平滑用のコンデンサC402を接続して構成される。すなわち、検出電圧Vkの直流成分Vk(DC)をコンデンサC401でカットし、検出電圧Vkの交流成分Vk(AC)のピーク値に応じた電荷でコンデンサC402を充電することにより、放電灯La1,La2のランプ電圧VLa1、VLa2の差分に応じた直流成分のみからなる検出電圧Vk’を効率的に得ることができる。そして、実施形態1で説明したように検出電圧Vk’を所定の閾値Vthと比較して閾値Vthを越えていれば放電灯La1,La2が寿命末期に達していると判断できる。
【0040】
(実施形態6)
本実施形態全体の概略回路構成を図13に示す。本実施形態の基本構成は実施形態5と共通であるから、共通する構成には同一の符号を伏して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0041】
本実施形態は、インピーダンス要素Z1,Z1として用いるコンデンサC501,C502を共振用コンデンサC2と兼用することでコンデンサC2を削除した点に特徴がある。なお、エミレス検出等の回路動作は実施形態5と共通であるから説明は省略する。
【0042】
上述のように本実施形態では、インピーダンス要素Z1,Z1として用いるコンデンサC501,C502を共振用コンデンサC2と兼用しているので、部品点数を削減することができるという利点がある。
【0043】
(実施形態7)
本実施形態の全体構成は図23に示した第2の従来例と同一であり、図14には一部省略した概略回路構成を示す。従って、第2の従来例と共通する構成については一部図示を省略するとともに同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0044】
図14に示すように整流器DBの高電位側の出力端とリーケージトランスLT1の補助巻線N3に接続されたコンデンサC6及び放電灯La1の一方のフィラメントbの接続点との間に抵抗R1が接続され、補助巻線N3の一端及び放電灯La2の一方のフィラメントcの接続点とグランドとの間に抵抗R3,R4の直列回路を介してコンデンサC8及び抵抗R5の並列回路が接続されている。さらに、抵抗R4とコンデンサC8の接続点がダイアックのようなトリガ素子TDを介してスイッチング素子Q2のゲートに接続され、スイッチング素子Q2のドレインと抵抗R4及びコンデンサC8の接続点との間にダイオードD11と抵抗R10の直列回路が挿入され、トリガ素子TD及びダイオードD11と抵抗R10の直列回路により、交流電源ACの電源投入時にスイッチング素子Q2をオンしてインバータ回路を起動する起動回路が構成されている。なお、抵抗R3,R4の接続点には実施形態5で説明したピーク検出回路Pが接続されており、抵抗R3,R4の接続点から検出電圧Vkを取り出している。
【0045】
而して、電源投入時には整流器DBから抵抗R1、放電灯La1のフィラメントb、放電灯La2のフィラメントc並びに抵抗R3,R4を介してコンデンサC8が充電され、コンデンサC8の両端電圧がトリガ素子TDのブレーク電圧まで達するとトリガ素子TDがブレークダウンし、コンデンサC8の充電電荷がスイッチング素子Q2のゲートに供給されることでスイッチング素子Q2がオンしてインバータ回路が起動する。さらに、スイッチング素子Q2がオンするとコンデンサC8の充電電荷がダイオードD11、抵抗R10並びにスイッチング素子Q2を介して放電されることにより、インバータ回路の発振が継続することになる。ここで、電源投入時において放電灯La1のフィラメントb又は放電灯La2のフィラメントcが断線している状態あるいは放電灯La1,La2の少なくとも何れか一方が外れている状態(無負荷状態)にあれば、コンデンサC8の充電経路が形成されず、しかもコンデンサC8の両端が抵抗R5で短絡されているため、トリガ素子TDがブレークダウンすることがなくインバータ回路も起動しない。これにより、無負荷状態でインバータ回路が起動することを防いで無負荷時の回路保護を図ることができる。
【0046】
上述のように本実施形態では、インバータ回路を起動する起動回路にフィラメントの断線や放電灯La1,La2の外れ等の無負荷検出及び回路保護機能とエミレスによる寿命末期検出及び回路保護機能を持たせているため、回路部品を大幅に削減することができるという利点がある。
【0047】
(実施形態8)
本実施形態全体の概略回路構成を図15に示し、要部回路図を図16に示す。但し、本実施形態の全体構成は図23に示した第2の従来例及び実施形態7と同一であるから、共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0048】
本実施形態では、放電灯La1のフィラメントa及び放電灯La2のフィラメントdと高周波的な振幅を持たない電位点(グランド)の間にインピーダンス要素Z1,Z1が挿入され、補助巻線N3と放電灯La2のフィラメントcとの接続点がインピーダンス要素Z3,Z4の直列回路を介してグランドに接続されている。また、インピーダンス要素Z3,Z4の接続点には実施形態5で説明したピーク検出回路Pが接続され、インピーダンス要素Z3,Z4の接続点から取り出す検出電圧Vkを直流化して検出電圧Vk’を得ている。
【0049】
而して、制御回路CNTでは、ピーク検出回路Pから出力される検出電圧Vk’を所定の閾値Vthと比較し、閾値Vthを越えていれば放電灯La1又はLa2が寿命末期に達していると判断してインバータ回路を間欠発振するなどの保護動作を行う。
【0050】
このように本実施形態では実施形態1と同様に、2つの放電灯La1,La2のフィラメントの一端及び高周波的な振幅を持たない電位点(グランド)の間にインピーダンス要素Z1,Z1を挿入し、インピーダンス要素Z1,Z1と放電灯La1,La2を含む閉ループ内で各放電灯La1,La2のランプ電圧VLa1,VLa2の交流成分の差分を検出してエミレス等の異常が生じているか否かを判断しているから、高温時や低温時のようにランプ電圧VLa1,VLa2の振幅の絶対値が変化しても安定して確実に異常発生の有無を判断することができる。また、リーケージトランスLT1の2次巻線N2に直流カット用のコンデンサを設ける必要がなく、放電灯La1,La2に直流成分が印加されなくなってカタホレシス現象の発生も防ぐことができる。
【0051】
(実施形態9)
本実施形態の概略回路構成図を図17に示す。本実施形態は、交流電源ACをダイオードブリッジからなる整流器DBで全波整流し、その脈流出力を平滑コンデンサC1で平滑した出力から、インバータ回路の電源を得ている。インバータ回路は、平滑コンデンサC1の両端にバイポーラトランジスタからなりダイオードD1,D2がそれぞれ逆並列に接続されたスイッチング素子Q1,Q2を直列接続するとともに、コンデンサC3,C4を直列接続し、それぞれの接続点間にリーケージトランスLT1の1次巻線N1とスイッチング素子Q1,Q2を駆動する駆動トランスT1の1次巻線との直列回路を接続し、リーケージトランスLT1の2次巻線N2に放電灯La1,La2のフィラメントa,dの一端を接続するとともにリーケージトランスLT1の補助巻線N3に放電灯La1,La2のフィラメントb,cが接続され、放電灯La1,La2のフィラメントa,dの非電源側に共振用のコンデンサC5を接続したいわゆるハーフブリッジ構成になっている。リーケージトランスLT1の漏れインダクタンスとコンデンサC5が直列共振回路を構成している。なお、バイポーラトランジスタとダイオードD1,D2の代わりに寄生ダイオードを有する電界効果トランジスタをスイッチング素子Q1,Q2に用いてもよい。
【0052】
スイッチング素子Q1,Q2は駆動トランスT1によって交互にオンオフされ、スイッチング素子Q1はコンデンサC3の充電電荷を電源として、スイッチング素子Q2がコンデンサC4の充電電荷を電源として、リーケージトランスLT1を介して放電灯La1,La2にそれぞれ逆方向の電流を流し、漏れインダクタンスとコンデンサC5からなる直列共振回路の共振によりコンデンサC5の両端に発生する高周波電圧を放電灯La1,La2に印加して放電灯La1,La2を始動点灯させる。
【0053】
また、本実施形態においては、放電灯La1のフィラメントaと高周波的な振幅を持たない電位点(グランド)の間にインピーダンス要素としてコンデンサC8が挿入され、放電灯La2のフィラメントdと高周波的な振幅を持たない電位点(整流器DBの高電位側出力端)の間にインピーダンス要素としてコンデンサC9が挿入されている。さらに、スイッチング素子Q2のベース抵抗R2及び駆動トランスT1の2次巻線と補助巻線N3との間には、放電灯La1,La2の何れかのフィラメントa〜dがエミレス状態となったことを検出して回路の保護動作を行うエミレス検出保護回路10が設けてある。
【0054】
このエミレス検出保護回路10は、放電灯La2のフィラメントcの非電源側とグランドの間に直流カット用のコンデンサC7とダイオードD6の直列回路が接続され、コンデンサC7に接続されたダイオードD6のカソードにダイオードD5のアノードが接続され、ダイオードD5のカソードにツェナーダイオードZD1のカソードが接続されるとともにツェナーダイオードZD1のカソードとグランドの間に平滑用のコンデンサC6と放電用の抵抗R5が並列に接続され、ツェナーダイオードZD1のアノードとグランドの間にコンデンサC10とバイアス用の抵抗R4が並列に接続され、スイッチング素子Q2のベース抵抗R2の一端と抵抗R4の間にダイオードD7及びPNP型のバイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Q3が直列に接続され、さらにスイッチング素子Q3のエミッタ−ベース間にバイアス用の抵抗R3が接続され、抵抗R3とグランドの間にNPN型のバイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Q4が接続されて構成される。
【0055】
而して、放電灯La1のフィラメントaとグランドの間にコンデンサC8が挿入されるとともに放電灯La2のフィラメントdと整流器DBの高電位側出力端の間にコンデンサC9が挿入されているため、放電灯La1,La2の何れかのフィラメントa〜dがエミレス状態になると放電灯La1,La2に流れる高周波電流が非対称となる。この非対称な高周波電流がエミレス検出保護回路10のコンデンサC7及びダイオードD5を介してコンデンサC6を充電する。コンデンサC6の両端電圧がツェナーダイオードZD1のツェナー電圧を超えると、コンデンサC6の充電電荷が放電されてスイッチング素子Q4がオンし、これによってスイッチング素子Q3がオンされ、ダイオードD7を介してスイッチング素子Q2を駆動する駆動トランスT1の2次巻線がグランドに接続されるため、スイッチング素子Q2がオン駆動されなくなってインバータ回路が停止する。このようにエミレス検出保護回路10によって放電灯La1,La2のエミレス状態を検出するとともにエミレス状態を検出した場合にインバータ回路を停止して回路を保護することができる。
【0056】
このように本実施形態では、2つの放電灯La1,La2のフィラメントの一端及び高周波的な振幅を持たない電位点(グランド又は整流器DBの高電位側出力端)の間にインピーダンス要素たるコンデンサC8,C9を挿入し、放電灯La1,La2同士の接続点に現れる非対称な高周波電流を検出してエミレスが生じているか否かを判断しているから、高温時や低温時でも安定して確実にエミレス発生の有無を判断することができる。また、リーケージトランスLT1の2次巻線N2に直流カット用のコンデンサを設ける必要がなく、放電灯La1,La2に直流成分が印加されなくなってカタホレシス現象の発生も防ぐことができる。
【0057】
なお、図18に示すようにコンデンサC8,C9を各々放電灯La1,La2のフィラメントa,dと整流器DBの高電位側出力端の間に挿入したり、図19に示すようにコンデンサC8,C9を各々放電灯La1,La2のフィラメントa,dとグランドの間に挿入したり、あるいは図20に示すようにコンデンサC8,C9の代わりに抵抗Ra,Rdを各々放電灯La1,La2のフィラメントa,dと整流器DBの高電位側出力端又はグランドの間に挿入するようにしたり、さらに抵抗とコンデンサの直列回路をインピーダンス要素として用いてもよく、何れの場合でも放電灯La1,La2の何れかのフィラメントa〜dがエミレス状態になると放電灯La1,La2に流れる高周波電流が非対称となり、エミレス検出保護回路10によって非対称な高周波電流を検出することでエミレスが生じているか否かを判断することができる。
【0058】
(実施形態10)
本実施形態全体の概略回路構成を図21に示す。但し、本実施形態の全体構成は図23に示した第2の従来例と同一であるから、共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0059】
本実施形態では、放電灯La1のフィラメントaと高周波的な振幅を持たない電位点(整流器DBの高電位側出力端)の間にインピーダンス要素としてコンデンサC8が挿入され、放電灯La2のフィラメントdと高周波的な振幅を持たない電位点(グランド)の間にインピーダンス要素としてコンデンサC9が挿入されている。さらに、スイッチング素子Q2のゲートと補助巻線N3との間には、放電灯La1,La2の何れかのフィラメントa〜dがエミレス状態となったことを検出して回路の保護動作を行うエミレス検出保護回路10が設けてある。但し、エミレス検出保護回路10の構成及び動作は実施形態9と共通であるから説明は省略する。
【0060】
而して、本実施形態も実施形態9と同様に、放電灯La1のフィラメントaと整流器DBの高電位側出力端の間にコンデンサC8を挿入するとともに放電灯La2のフィラメントdとグランドの間にコンデンサC9を挿入し、エミレス検出保護回路10によって放電灯La1,La2同士の接続点に現れる非対称な高周波電流を検出してエミレスが生じているか否かを判断してインバータ回路を停止する保護動作を行っているから、高温時や低温時でも安定して確実にエミレス発生の有無を判断することができる。また、リーケージトランスLT1の2次巻線N2に直流カット用のコンデンサを設ける必要がなく、放電灯La1,La2に直流成分が印加されなくなってカタホレシス現象の発生も防ぐことができる。
【0061】
なお、インバータ回路については他の回路構成であってもよく、例えば、共振負荷回路をスイッチング素子Q1,Q2の接続点と整流器DBの低電池側出力端の間に接続する構成や、あるいは降圧チョッパ回路からなる谷埋電源部の代わりに倍電圧回路からなる谷埋電源部を備えた構成のように、種々の回路構成に対して本発明の技術思想が適用可能である。
【0062】
【発明の効果】
請求項1の発明は、交流電源を整流する整流器と、整流器の脈流出力を平滑する平滑コンデンサと、1乃至複数のスイッチング素子を具備し平滑コンデンサで平滑された直流出力を高周波出力に変換するインバータ回路と、共振回路及び放電灯を含みインバータ回路の高周波出力が供給される負荷回路と、1次側がインバータ回路の出力端に接続されるとともに2次側に放電灯のフィラメントの一端が接続される出力トランスと、複数の放電灯のフィラメントの他端及び高周波的な振幅を持たない電位点の間にそれぞれ挿入される複数のインピーダンス要素とを備え、出力トランスの2次側に前記複数の放電灯を直列接続し、少なくとも何れか1つの放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力と当該放電灯以外の他の放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力との差分が所定の閾値以上であれば回路の保護動作を行う異常検出保護手段とを備えたことを特徴とし、異常検出保護手段は、少なくとも何れか1つの放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力と当該放電灯以外の他の放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力との差分が閾値以上か否かで放電灯の寿命末期を判断しており、複数のインピーダンス要素を複数の放電灯のフィラメントの他端及び高周波的な振幅を持たない電位点の間にそれぞれ挿入していることから、高温時及び低温時においても放電灯の寿命末期を確実に検出して回路の保護動作を行うことができ、しかも、出力トランスの2次側にコンデンサを接続せずに済むためにカタホレシス現象の発生を防ぐことができるという効果がある。
【0063】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、放電灯のフィラメントの他端及びインバータ回路の正極側の入力端の間にインピーダンス要素を挿入したことを特徴とし、請求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0064】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、放電灯のフィラメントの他端及びインバータ回路の接地された入力端又は出力端の間にインピーダンス要素を挿入したことを特徴とし、請求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0066】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、各放電灯のフィラメントと高周波的な振幅を持たない電位点との間に挿入される各インピーダンス要素のインピーダンスを略同一の値としたことを特徴とし、請求項3の発明と同様の効果を奏する。
【0067】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、少なくとも1つの放電灯のフィラメント他端及びインバータ回路の正極側の入力端の間にインピーダンス要素を挿入するとともに、別の少なくとも1つの放電灯のフィラメントの他端及びインバータ回路の接地された入力端又は出力端の間に別のインピーダンス要素を挿入したことを特徴とし、請求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0069】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、異常検出保護手段は、放電灯のフィラメント同士が接続された接続点における電位の振幅の大きさを検出することを特徴とし、請求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0071】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、インピーダンス要素を抵抗としたことを特徴とし、請求項1〜6の何れかの発明と同様の効果を奏する。
【0072】
請求項8の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、インピーダンス要素をコンデンサとしたことを特徴とし、請求項1〜6の何れかの発明と同様の効果を奏する。
【0073】
請求項9の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、インピーダンス要素を抵抗とコンデンサの直列回路としたことを特徴とし、請求項1〜6の何れかの発明と同様の効果を奏する。
【0074】
請求項10の発明は、請求項1の発明において、インバータ回路を自励式とし、インバータ回路を起動する起動回路の少なくとも一部を異常検出保護手段の構成要素と兼用したことを特徴とし、回路部品を削減することができるという効果がある。
【0075】
請求項11の発明は、請求項1の発明において、インピーダンス要素を負荷回路に含まれる共振回路の構成要素と兼用したことを特徴とし、回路部品を削減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の概略回路構成図である。
【図2】同上の要部回路図である。
【図3】(a)〜(f)は同上の正常時における動作説明用の波形図である。
【図4】(a)〜(f)は同上のエミレス発生時における動作説明用の波形図である。
【図5】実施形態2の概略回路構成図である。
【図6】同上の要部回路図である。
【図7】実施形態3の概略回路構成図である。
【図8】同上の要部回路図である。
【図9】実施形態4の概略回路構成図である。
【図10】同上の要部回路図である。
【図11】実施形態5の概略回路構成図である。
【図12】同上の要部回路図である。
【図13】実施形態6の一部省略した概略回路構成図である。
【図14】実施形態7の一部省略した概略回路構成図である。
【図15】実施形態8の概略回路構成図である。
【図16】同上の要部回路図である。
【図17】実施形態9の概略回路構成図である。
【図18】同上の他の構成を示す概略回路構成図である。
【図19】同上のさらに他の構成を示す概略回路構成図である。
【図20】同上のさらにまた他の構成を示す概略回路構成図である。
【図21】実施形態10の概略回路構成図である。
【図22】第1の従来例を示す概略回路構成図である。
【図23】第2の従来例を示す概略回路構成図である。
【符号の説明】
AC 交流電源
DB 整流器
Q1,Q2 スイッチング素子
C0 平滑コンデンサ
LT1 リーケージトランス
La1,La2 放電灯
Z1〜Z4 インピーダンス要素
Claims (11)
- 交流電源を整流する整流器と、整流器の脈流出力を平滑する平滑コンデンサと、1乃至複数のスイッチング素子を具備し平滑コンデンサで平滑された直流出力を高周波出力に変換するインバータ回路と、共振回路及び放電灯を含みインバータ回路の高周波出力が供給される負荷回路と、1次側がインバータ回路の出力端に接続されるとともに2次側に放電灯のフィラメントの一端が接続される出力トランスと、複数の放電灯のフィラメントの他端及び高周波的な振幅を持たない電位点の間にそれぞれ挿入される複数のインピーダンス要素とを備え、出力トランスの2次側に前記複数の放電灯を直列接続し、少なくとも何れか1つの放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力と当該放電灯以外の他の放電灯及びインピーダンス要素を介して流れる高周波出力との差分が所定の閾値以上であれば回路の保護動作を行う異常検出保護手段とを備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
- 放電灯のフィラメントの他端及びインバータ回路の正極側の入力端の間にインピーダンス要素を挿入したことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 放電灯のフィラメントの他端及びインバータ回路の接地された入力端又は出力端の間にインピーダンス要素を挿入したことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 各放電灯のフィラメントと高周波的な振幅を持たない電位点との間に挿入される各インピーダンス要素のインピーダンスを略同一の値としたことを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
- 少なくとも1つの放電灯のフィラメント他端及びインバータ回路の正極側の入力端の間にインピーダンス要素を挿入するとともに、別の少なくとも1つの放電灯のフィラメントの他端及びインバータ回路の接地された入力端又は出力端の間に別のインピーダンス要素を挿入したことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 異常検出保護手段は、放電灯のフィラメント同士が接続された接続点における電位の振幅の大きさを検出することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- インピーダンス要素を抵抗としたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の放電灯点灯装置。
- インピーダンス要素をコンデンサとしたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の放電灯点灯装置。
- インピーダンス要素を抵抗とコンデンサの直列回路としたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の放電灯点灯装置。
- インバータ回路を自励式とし、インバータ回路を起動する起動回路の少なくとも一部を異常検出保護手段の構成要素と兼用したことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- インピーダンス要素を負荷回路に含まれる共振回路の構成要素と兼用したことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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