JP3794287B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯点灯装置に関するものであり、さらに詳しくは放電灯の寿命末期状態を検出する検出回路を備えた放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の放電灯点灯装置として、本願出願人は特願2000−178447のものを出願している。図6に示す放電灯点灯装置は、前記出願に開示されているものであり、コンデンサやインダクタ等からなるローパスフィルタF1を介して入力された交流電源VsをダイオードブリッジDBで整流している。ダイオードブリッジDBで整流された出力端にはダイオードD1、D2を介して平滑用のコンデンサC4とダイオードD4との直列回路が接続されている。(以下、インバータ回路を構成するスイッチング素子Q2のソース側を回路グランドと言う。)なお、ダイオードD1、D2はコンデンサC4を充電する方向に接続されており、ダイオードD4はコンデンサC4を放電する方向に接続されている。また、ダイオードブリッジDBの出力端にはコンデンサ等からなるローパスフィルタF2が接続されている。ダイオードD2と並列に入力電流の歪みを改善するコンデンサC2が接続されており、コンデンサC4とダイオードD4との直列回路の両端にはコンデンサC5が接続されている。コンデンサC5と並列に交互にオン/オフされた1対のスイッチング素子Q1、Q2(たとえば、電界効果トランジスタ)の直列回路が接続されており、これがインバータ回路を構成している。ダイオードD1のカソードとスイッチング素子Q1、Q2の接続点との間には、直流阻止コンデンサC1とリーケージトランスT1の1次巻き線N1とスイッチング素子Q1、Q2を自励駆動するトランスT2の1次巻き線との直列回路が接続されている。コンデンサC4とダイオードD4の接続点とコンデンサC1とリーケージトランスT1の1次巻き線N1の接続点との間には、ダイオードD3がコンデンサC4を充電する方向に接続されている。また、スイッチング素子Q1、Q2のゲートとトランスT2の2次巻き線との間にはゲート抵抗R7、R8がそれぞれ接続されている。
【0003】
放電灯L2の放電灯L1との接続点と回路グランドとの間には、抵抗R1〜R5の直列回路が接続されている。リーケージトランスT1の2次側両端には、放電灯L1、L2の直列回路とこの直列回路と並列に共振コンデンサC6が接続されている。放電灯L1とコンデンサC6の接続点と回路グランドとの間にはコンデンサCAと抵抗RAが、放電灯L2とコンデンサC6の接続点と回路グランドとの間にはコンデンサCBと抵抗RAがそれぞれ接続されている。放電灯L1と放電灯L2との接続点側のフィラメントを予熱するために、リーケージトランスT1にフィラメント予熱用巻き線N3が設けられている。フィラメント予熱用巻き線N3と放電灯L1との間にはコンデンサC3が接続されている。
【0004】
また、この放電灯点灯装置には、放電灯L1、L2の寿命末期状態(放電灯のフィラメントに塗布した電界放射物質が放電灯の経時変化で枯渇した状態)を検出するための検出回路が設けられている。すなわち、リーケージトランスT1の補助巻き線N4の一端と回路グランドとの間にはダイオードD5を介して抵抗R9とダイオードD6と抵抗R10との直列回路が接続されている。ダイオードD6のカソードと回路グランドとの間には平滑コンデンサC7が接続され、平滑コンデンサC7と並列にツェナーダイオードZD1と抵抗R11と抵抗R12との直列回路が接続されている。なお、ダイオードD5、D6はコンデンサC7を充電する方向に接続されている。また、抵抗R11と抵抗R12との接続点にはNPNトランジスタQ6のベースが接続されており、NPNトランジスタQ5、Q6のエミッタは回路グランドに接続されている。トランジスタQ6のコレクタはトランジスタQ5のベースと抵抗R17を介し、コンデンサC5の非回路グランド側に接続されている。抵抗R4と抵抗R5の接続点と回路グランドとの間にはコンデンサC10とダイオードD8との直列回路が接続されている。なお、ダイオードD8のアノードは回路グランドと接続されている。ダイオードD7のアノードとダイオードD8のカソードとが、また、ダイオードD7のカソードと回路グランドとの間にコンデンサC8と抵抗R13とがそれぞれ接続されている。ツェナーダイオードZD3のアノードとツェナーダイオードZD1のカソードとの間には、ツェナーダイオードZD2がそれぞれ接続されている。(以下、ツェナーダイオードZD3のカソード側の電位を検出電圧Vkと言う。)さらに、ツェナーダイオードZD3のアノードにはPNPトランジスタQ3のコレクタとNPNトランジスタQ4のベースがそれぞれ接続されている。また、トランジスタQ3のベースとトランジスタQ4のコレクタが接続されており、トランジスタQ4のエミッタは回路グランドに、トランジスタQ3のエミッタは抵抗R14、R15とそれぞれ接続されている。ツェナーダイオードZD1のカソードはダイオードD9を介して抵抗R14に接続されている。
【0005】
つぎに、ダイオードD12のアノードとスイッチング素子Q2のゲートが、ダイオードD12のカソードとダイオードD13のカソードがそれぞれ接続されており、ダイオードD13には抵抗R18が並列に接続されている。また、PNPトランジスタQ7のエミッタがダイオードD12のカソードに、トランジスタQ7のコレクタが回路グランドにそれぞれ接続されている。そして、トランジスタQ7のベースがダイオードD11、D10を介して、ダイオードD9のカソードに接続されている。また、放電灯L1がコンデンサCAと接続されている一端をa、放電灯L1が放電灯L2と接続されている点をb、放電灯L2が放電灯L1と接続されている点をc、放電灯L2がコンデンサCBと接続されている他端をdとする。
【0006】
放電灯L1、L2が正常点灯状態時にリーケージトランスT1の補助巻き線N4に発生する高周波交流電圧は、リーケージトランスT1の2次側巻き線N2に発生する電圧に比例する。そして、この補助巻き線N4に発生した交流電圧をダイオードD5で半波整流し、抵抗R9とダイオードD6を介して平滑コンデンサC7と抵抗R10とで平滑電圧としている。すなわち、平滑コンデンサC7の非回路グランド側には、平滑された直流電圧が発生している。この直流電圧により、ツェナーダイオードZD1がオンとなり、トランジスタQ6もオンとなる。トランジスタQ6がオンすると、トランジスタQ6のコレクタが回路グランドとほぼ同電位になるので、トランジスタQ6のコレクタに接続されているトランジスタQ5のベースも回路グランドとほぼ同電位となり、トランジスタQ5はオフとなる。したがって、放電灯L1、L2が正常点灯状態時には、トランジスタQ5のコレクタは開放状態となっている。
【0007】
つぎに、検出回路の検出電圧Vkの発生態様を図6を参照して説明する。放電灯L1、L2が正常点灯状態時には、抵抗R5の非回路グランド側には、図9(a)に示すように放電灯L1、L2のフィラメント等の影響で発生した振幅の小さい高周波電圧が発生している。この電圧が高周波をバイパスするコンデンサC10を介して、ダイオードD7のアノードには、図9(b)に示す高周波電圧が発生している。この高周波電圧がダイオードD7を介して、コンデンサC8と抵抗R13とで平滑されて、ツェナーダイオードZD3のカソードには、図9(c)に示すように数ボルト程度の平滑された直流電圧が発生している。なお、図9(c)、(d)に示すVthは、ツェナーダイオードZD3のオン電圧値を表している。
【0008】
ここで、放電灯L1、L2が寿命末期状態になったときの検出回路の動作を図6〜8を参照して説明する。図6に示す伝導ノイズ低減回路を構成するコンデンサCA、CBと抵抗RAの等価回路図は図7に示す回路図となる。ここで、インピーダンス要素Z1はコンデンサCAと抵抗RAとの合成インピーダンス、インピーダンス要素Z2は抵抗R1〜R5の合成インピーダンス、インピーダンス要素Z3は、コンデンサCBと抵抗RAとの合成インピーダンスであり、コンデンサCAとコンデンサCBの容量は等しいものとする。また、放電灯L1とインピーダンス要素Z1が接続されている一端をa、放電灯L1が放電灯L2と接続されている点をb、放電灯L2が放電灯L1と接続されている接続点をc、放電灯L2がインピーダンス要素Z3と接続されている他端をdとする。放電灯L1、L2が正常点灯状態時には、高周波電流(伝導ノイズ)が図7に示すように、放電灯L1→インピーダンス要素Z2→回路グランド→インピーダンス要素Z1→放電灯L1の経路で電流i1が、放電灯L2→インピーダンス要素Z3→回路グランド→インピーダンス要素Z2→放電灯L2の経路で電流i2がそれぞれ流れている。すなわち、インピーダンス要素Z2に流れる電流は、上記の2経路で流れる電流i1、i2が相殺し、インピーダンス要素Z2にはほとんど電圧が発生しない。ところが、たとえば、放電灯L1のa側が寿命末期状態になると、放電灯L1のb側→放電灯L1のa側には電流が流れなくなるので、図8に示すように放電灯L1のa側→放電灯L1のb側にのみ半波電流i1が流れる。すなわち、インピーダンス要素Z2には高周波電流i2のみが流れることになり、インピーダンス要素Z2には電圧が発生する。この高周波電圧が高周波バイパスコンデンサC10とダイオードD7を介して、ツェナーダイオードZD3のカソード電圧、すなわち、検出電圧Vkを上昇させる。そして、図9(d)に示すように検出電圧VkがツェナーダイオードZD3のオン電圧Vthを超えると、NPNトランジスタQ4オン→PNPトランジスタQ3オンとなり、トランジスタQ3のエミッタが回路グランドとほぼ同電位となる。
【0009】
すると、スイッチング素子Q2のゲート→ダイオードD12→トランジスタQ7のエミッタ→トランジスタQ7のベース→ダイオードD11→ダイオードD10→抵抗R14の経路で電流が流れ、トランジスタQ7はオンし、スイッチング素子Q2のゲート→ダイオードD12→トランジスタQ7のエミッタ→Q7のコレクタの経路でスイッチング素子Q2の電荷が引き抜かれ、インバータ回路は発振停止する。そして、コンデンサC9の電荷が抵抗R16を介して放電してしまうと、トランジスタQ4オフ→トランジスタQ3オフ→トランジスタQ7オフとなり、スイッチング素子Q2の電荷は引き抜かれなくなるので、放電灯点灯装置は再起動する。すなわち、放電灯L1、L2が寿命末期状態になったとき放電灯点灯装置は間欠発振をする。
【0010】
また、コンデンサCA、CBと抵抗RAは放電灯L1、L2からの伝導ノイズを低減する伝導ノイズ低減回路を構成している。すなわち、抵抗RAとコンデンサCA(コンデンサCB)との直列回路は一種のスナバ回路であり、抵抗RAが放電灯L1、L2からの伝導ノイズを吸収する。したがって、特願2000−178447の図19に示すコンデンサのみからなる伝導ノイズ低減回路に比べ、伝導ノイズを低減することができる。
【0011】
図6に示す放電灯点灯装置は、入力電流波形の歪み改善機能を有する安価な放電灯点灯装置であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、検出の感度を良くしようとすると検出電圧Vkを大きくする、すなわち、抵抗R5の非回路グランド側に発生する電圧を大きくする必要がある。このため、抵抗R1〜R4の値を小さくし抵抗R5の値を大きくする必要があるのだが、抵抗R1〜R4の抵抗値を小さくすると耐電圧特性も低下する。放電灯L1、L2を着脱するときに放電灯L1と放電灯L2の接続点と回路グランドとの間に過渡的に発生する電圧を考慮すると、抵抗R1〜R4の数が10個程度(図1では抵抗R1〜R4の4個の場合を示している)も必要となる場合がある。特に、正常点灯状態時の放電灯電圧が高い放電灯、たとえば、松下電器産業株式会社製FLR110タイプの放電灯を着脱するときには、放電灯L1と放電灯L2の接続点と回路グランドとの間には、過渡的に高い電圧が発生する。このとき、たとえば、標準サイズの面実装抵抗器1/8W(3.2mm×1.6mm)を使用したとしても、抵抗器の実装にかなりの面積を要することになる。また、抵抗の数が増えると、当然のことながら、コストアップの要因となる。
【0013】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品点数を削減し、小型実装化が図れる放電灯点灯装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の放電灯点灯装置は、交流電源を整流する整流回路と;整流回路の出力端に接続された平滑回路と;平滑回路の出力端に接続された第1、第2のスイッチング素子の直列回路からなるインバータ回路と;2以上の直列接続された放電灯と;放電灯とトランスを含む負荷回路と;放電灯の寿命末期状態に放電灯に流れる非対称電流を検出する検出回路と;放電灯からの伝導ノイズが流れる経路にノイズ低減インピーダンスを備えた伝導ノイズ低減回路と;を備えた放電灯点灯装置において、検出回路を構成する回路要素の一部を伝導ノイズ低減回路を構成する回路要素と兼用したことを特徴とするものである。
【0015】
この放電灯点灯装置においては、放電灯の寿命末期状態に放電灯に流れる非対称電流を検出する検出回路と伝導ノイズを低減する伝導ノイズ低減回路との回路要素を兼用しているので、放電灯点灯装置の部品点数の削減と小型実装化を図ることができる。また、放電灯点灯装置のコストダウンを図ることもできる。
【0016】
請求項2記載の放電灯点灯装置は、交流電源を整流する整流回路と;整流回路の出力端にインピーダンス要素を介して接続された第1、第2のスイッチング素子の直列回路からなるインバータ回路と;インバータ回路の両端に接続され少なくとも1つのスイッチング素子を含んでなる降圧チョッパ回路を含む電源回路と;整流回路の出力端とインピーダンス要素の接続点と、第1、第2のスイッチング素子の接続点と、の間に接続されたトランスと2以上の直列接続された放電灯とを含む負荷回路と;放電灯の寿命末期状態に放電灯に流れる非対称電流を検出する検出回路と;放電灯からの伝導ノイズが流れる経路にノイズ低減インピーダンスを備えた伝導ノイズ低減回路と;を備えた放電灯点灯装置において、検出回路を構成する回路要素の一部を伝導ノイズ低減回路を構成する回路要素と兼用したことを特徴とするものである。
【0017】
このような放電灯点灯装置においても、放電灯の寿命末期状態に放電灯に流れる非対称電流を検出する検出回路と伝導ノイズを低減する伝導ノイズ低減回路との回路要素を兼用することで、請求項1記載の放電灯点灯装置と同様に、放電灯点灯装置の部品点数の削減と小型実装化を図ることができる。また、放電灯点灯装置のコストダウンを図ることもできる。
【0018】
請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項1又は2記載の放電灯点灯装置において、検出回路は、2以上の直列接続された放電灯において、直列接続された放電灯の一端と、インバータ回路の回路グランドと、の間に接続された第1のインピーダンス要素と;少なくとも1つの放電灯と放電灯との接続点と、インバータ回路の回路グランドと、の間に接続された第2のインピーダンス要素と;直列接続された放電灯の他端と、インバータ回路の回路グランドと、の間に接続された第3のインピーダンス要素と;を備え、放電灯の寿命末期状態に第1又は第3のインピーダンス要素に流れる非対称電流を検出することを特徴とするものである。
【0019】
この放電灯点灯装置においては、比較的簡単な構成で、放電灯の寿命末期状態を検出することができ、かつ放電灯からの伝導ノイズを抑えることができる。
【0020】
請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項3記載の放電灯点灯装置において、放電灯からの伝導ノイズが流れる経路に存する第1、第3のインピーダンス要素は、抵抗器を含むことを特徴とするものである。
【0021】
この放電灯点灯装置においては、簡単な構成で、放電灯の寿命末期状態を検出することができ、かつ放電灯からの伝導ノイズを抑えることができる。
【0022】
請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項4記載の放電灯点灯装置において、第1、第3のインピーダンス要素はコンデンサと抵抗器の直列回路であり、第2のインピーダンス要素は抵抗器であることを特徴とするものである。
【0023】
この放電灯点灯装置においては、簡単な構成で、放電灯の寿命末期状態を検出することができ、かつ放電灯からの伝導ノイズを効果的に抑えることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図1を参照して説明する。(第1の実施形態は請求項1、3〜5に対応している。)
図1に示す放電灯点灯装置は交流電源(Vs)を整流する整流回路(ダイオードブリッジDB)と;整流回路(ダイオードブリッジDB)の出力端に接続された平滑回路(コンデンサC5)と;平滑回路(コンデンサC5)の出力端に接続された第1、第2のスイッチング素子(たとえば、電界効果トランジスタQ1、Q2)の直列回路からなるインバータ回路と;2以上の直列接続された放電灯(放電灯L1、L2)と;放電灯(放電灯L1、L2)とトランス(リーケージトランスT1)を含む負荷回路(放電灯L1、L2とリーケージトランスT1と共振コンデンサC6とからなる)と;放電灯(放電灯L1、L2)の寿命末期状態に放電灯に流れる非対称電流を検出する検出回路(検出回路EL)と;放電灯からの伝導ノイズが流れる経路にノイズ低減インピーダンス(抵抗RA)を備えた伝導ノイズ低減回路(コンデンサCA、CBと抵抗RAとからなる)と;を備えた放電灯点灯装置において、検出回路(検出回路EL)を構成する回路要素の一部を伝導ノイズ低減回路(コンデンサCA、CBと抵抗RAとからなる)を構成する回路要素と兼用したことを特徴とするものである。
【0025】
以下、まず、図1に示す放電灯点灯装置の主回路と伝導ノイズ低減回路の詳細な構成を示す。本放電灯点灯装置は、コンデンサやインダクタ等からなるローパスフィルタF1を介して入力された交流電源VsをダイオードブリッジDBで整流している。ダイオードブリッジDBで整流された出力端には平滑用のコンデンサC5が接続されている。(以下、インバータ回路を構成するスイッチング素子Q2のソース側を回路グランドと言う。)また、ダイオードブリッジDBの出力端にはコンデンサ等からなるローパスフィルタF2が接続されている。コンデンサC5と並列に交互にオン/オフされた1対のスイッチング素子Q1、Q2(たとえば、電界効果トランジスタ)の直列回路が接続されており、これがインバータ回路を構成している。ダイオードブリッジDBの出力端とスイッチング素子Q1、Q2の接続点との間には、直流阻止コンデンサC1とリーケージトランスT1の1次巻き線N1とスイッチング素子Q1、Q2を自励駆動するトランスT2の1次巻き線との直列回路が接続されている。また、スイッチング素子Q1、Q2のゲートとトランスT2の2次巻き線との間にはゲート抵抗R7、R8がそれぞれ接続されている。
【0026】
放電灯L2の放電灯L1との接続点と回路グランドとの間には、抵抗R1、R2が接続されている。リーケージトランスT1の2次側両端には、放電灯L1、L2の直列回路とこの直列回路と並列に共振コンデンサC6が接続されている。放電灯L1とコンデンサC6の接続点と回路グランドとの間にはコンデンサCAと抵抗RAが、放電灯L2とコンデンサC6の接続点と回路グランドとの間にはコンデンサCBと抵抗RAがそれぞれ接続されている。放電灯L1と放電灯L2との接続点側のフィラメントを予熱するために、リーケージトランスT1にフィラメント予熱用巻き線N3が設けられている。フィラメント予熱用巻き線N3と放電灯L1との間にはコンデンサC3が接続されている。主回路の動作は周知なので省略する。
【0027】
つぎに、本放電灯点灯装置の検出回路ELの詳細な構成を示す。リーケージトランスT1の補助巻き線N4の一端と回路グランドとの間にはダイオードD5を介して抵抗R9とダイオードD6と抵抗R10との直列回路が接続されている。ダイオードD6のカソードと回路グランドとの間には平滑コンデンサC7が接続され、平滑コンデンサC7と並列にツェナーダイオードZD1と抵抗R11と抵抗R12との直列回路が接続されている。なお、ダイオードD5、D6はコンデンサC7を充電する方向に接続されている。また、抵抗R11と抵抗R12との接続点にはNPNトランジスタQ6のベースが接続されており、NPNトランジスタQ5、Q6のエミッタは回路グランドに接続されている。トランジスタQ6のコレクタはトランジスタQ5のベースと抵抗R17を介し、コンデンサC5の非回路グランド側に接続されている。抵抗RAとコンデンサCA(コンデンサCB)の接続点と回路グランドとの間にはコンデンサC10とダイオードD8との直列回路が接続されている。なお、ダイオードD8のアノードは回路グランドと接続されている。ダイオードD7のアノードとダイオードD8のカソードとが、また、ダイオードD7のカソードと回路グランドとの間にコンデンサC8と抵抗R13とがそれぞれ接続されている。ツェナーダイオードZD3のアノードと回路グランドとの間にはコンデンサC9と抵抗R16との並列回路が、ツェナーダイオードZD3のアノードとツェナーダイオードZD1のカソードとの間には、ツェナーダイオードZD2がそれぞれ接続されている。(以下、ツェナーダイオードZD3のカソード側の電位を検出電圧Vkと言う。)さらに、ツェナーダイオードZD3のアノードにはPNPトランジスタQ3のコレクタとNPNトランジスタQ4のベースがそれぞれ接続されている。また、トランジスタQ3のベースとトランジスタQ4のコレクタが接続されており、トランジスタQ4のエミッタは回路グランドに、トランジスタQ3のエミッタは抵抗R14、R15とそれぞれ接続されている。ツェナーダイオードZD1のカソードはダイオードD9を介して抵抗R14に接続されている。
【0028】
つぎに、ダイオードD12のアノードとスイッチング素子Q2のゲートが、ダイオードD12のカソードとダイオードD13のカソードがそれぞれ接続されており、ダイオードD13には抵抗R18が並列に接続されている。また、PNPトランジスタQ7のエミッタがダイオードD12のカソードに、トランジスタQ7のコレクタが回路グランドにそれぞれ接続されている。そして、トランジスタQ7のベースがダイオードD11、D10を介して、ダイオードD9のカソードに接続されている。
【0029】
図1に示す放電灯L1、L2とコンデンサCA、CBと抵抗RAと抵抗R1、R2の等価回路図は図2に示す回路図となる。そして、放電灯L1、L2が正常点灯状態時には、高周波電流(伝導ノイズ)が図2に示すように、放電灯L1→抵抗R1+R2→回路グランド→抵抗RA→コンデンサCA→放電灯L1の経路で電流i1が、放電灯L2→コンデンサCB→抵抗RA→回路グランド→抵抗R1+R2→放電灯L2の経路で電流i2がそれぞれ流れている。すなわち、抵抗RAに流れる電流は、上記の2経路で流れる電流i1、i2が相殺し、抵抗RAにはほとんど電圧が発生しない。ところが、たとえば、放電灯L1のa側が寿命末期状態になると、放電灯L1のb側→放電灯L1のa側には電流が流れなくなるので、図3に示すように放電灯L1のa側→放電灯L1のb側にのみ半波電流i1が流れる。すなわち、抵抗RAには高周波電流i2のみが流れることになり、抵抗RAには電圧が発生する。この高周波電圧が図1に示す高周波バイパスコンデンサC10とダイオードD7を介して、ツェナーダイオードZD3のカソード電圧、すなわち、検出電圧Vkを上昇させる。検出回路ELの回路構成は従来例図6に示す回路構成と同様なので、本放電灯点灯装置においても、図9(d)に示すように検出電圧VkがツェナーダイオードZD3のオン電圧Vthを超えると、放電灯点灯装置は検出動作に移行する。その後、放電灯点灯装置は従来の技術で詳述した動作と同様に間欠発振を行う。
【0030】
また、本放電灯点灯装置において、放電灯L1、L2を着脱するときに放電灯L1、L2それぞれの両端と回路グランドとの間には過渡的に高い電圧が発生するが、過渡的な電圧はほとんどコンデンサCA、CBにかかり、抵抗RAにかかる電圧は小さい。したがって、放電灯L1、L2が、たとえば、放電灯電圧の高い松下電器産業株式会社製FLR110タイプの放電灯であっても、抵抗RAの数は標準サイズの面実装抵抗器1/8W(3.2mm×1.6mm)が2個程度(図1では抵抗RA1個のみを図示している)で済む。したがって、面実装抵抗器の部品点数を削減することができ、放電灯点灯装置の小型実装化を図ることができる。また、部品点数削減により、放電灯点灯装置のコストダウンを図ることができる。
【0031】
以下、本発明の第2の実施形態を図4を参照して説明する。(第2の実施形態は請求項2〜5に対応している。)
図4に示す放電灯点灯装置は、交流電源(Vs)を整流する整流回路(ダイオードブリッジDB)と;整流回路(ダイオードブリッジDB)の出力端にインピーダンス要素(ダイオードD2とコンデンサC2との並列回路)を介して接続された第1、第2のスイッチング素子(たとえば、電界効果トランジスタQ1、Q2)の直列回路からなるインバータ回路と;インバータ回路の両端に接続され少なくとも1つのスイッチング素子(スイッチング素子Q1又はスイッチング素子Q2)を含んでなる降圧チョッパ回路(ダイオードD3、D4とコンデンサC4とリーケージトランスT1の1次側巻き線N1とスイッチング素子Q1の内蔵ダイオードとスイッチング素子Q2とからなる)を含む電源回路(コンデンサC4、C5とダイオードD3、D4、リーケージトランスの1次巻き線N1とスイッチング素子Q2とからなる)と;整流回路(ダイオードブリッジDB)の出力端とされた(ダイオードD1)の接続点と、第1、第2のスイッチング素子(スイッチング素子Q1、Q2)の接続点と、の間に接続されたトランス(リーケージトランスT1)と2以上の直列接続された放電灯(放電灯L1、L2)とを含む負荷回路(リーケージトランスT1と放電灯L1、L2と共振コンデンサC6とからなる)と;放電灯(放電灯L1、L2)の寿命末期状態に放電灯(放電灯L1、L2)に流れる非対称電流を検出する検出回路(検出回路EL)と;放電灯からの伝導ノイズが流れる経路にノイズ低減インピーダンス(抵抗RA)を備えた伝導ノイズ低減回路(コンデンサCA、CBと抵抗RAとからなる)と;を備えた放電灯点灯装置において、検出回路(検出回路EL)を構成する回路要素の一部を伝導ノイズ低減回路(コンデンサCA、CBと抵抗RAとからなる)を構成する回路要素と兼用したことを特徴とするものである。
【0032】
図4に示す放電灯点灯装置は、図1に示した放電灯点灯装置において、フィルタF2とコンデンサC5との間に、ダイオードD1と、ダイオードD2とコンデンサC2の並列回路と、を接続した点、図1に示すコンデンサC5に、コンデンサC4とダイオードD4の直列回路と、コンデンサC5と、をそれぞれ並列接続した点、図4に示すコンデンサC4とダイオードD4の接続点と、コンデンサC1とリーケージトランスT1の1次巻き線N1の接続点と、の間にダイオードD3を接続した点、が異なる。主回路の動作は以下のとおりである。
【0033】
まず、ダイオードブリッジDBの出力電位がコンデンサC4の非回路グランド側よりも高い場合(すなわち、交流電源Vsがピーク付近の場合)を考える。スイッチング素子Q2がオン、スイッチング素子Q1がオフの場合には、交流電源Vs→ローパスフィルタF1→ダイオードブリッジDB→ローパスフィルタF2→ダイオードD1→コンデンサC1→リーケージトランスT1の1次巻き線N1→トランスT2の1次巻き線→スイッチング素子Q2→ローパスフィルタF2→ダイオードブリッジDB→ローパスフィルタF1→交流電源Vsの経路で電流が流れる。コンデンサC1の充電後は、交流電源Vs→ローパスフィルタF1→ダイオードブリッジDB→ローパスフィルタF2→ダイオードD1→コンデンサC2(ダイオードD2)→コンデンサC4→ダイオードD3→リーケージトランスT1の1次巻き線N1→トランスT2の1次巻き線→スイッチング素子Q2→ローパスフィルタF2→ダイオードブリッジDB→ローパスフィルタF1→交流電源Vsの経路で電流が流れる。そして、スイッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q1がオンになると、リーケージトランスT1の1次巻き線N1→トランスT2の1次巻き線→スイッチング素子Q1の内臓ダイオード→コンデンサC4→ダイオードD3→リーケージトランスT1の1次巻き線N1の経路で回生電流が流れる。そして、共振電流が反転すると、コンデンサC1→ダイオードD2→スイッチング素子Q1→トランスT2の1次巻き線→リーケージトランスT1の1次巻き線N1→コンデンサC1の経路で電流が流れる。やがて、スイッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q1がオフになると、リーケージトランスT1の1次巻き線N1→コンデンサC1→ダイオードD2→コンデンサC5→スイッチング素子Q2の内臓ダイオード→トランスT2の1次巻き線→リーケージトランスT1の1次巻き線N1の経路で回生電流が流れる。やがて、共振電流が反転すると、コンデンサC1→リーケージトランスT1の1次巻き線N1→トランスT2の1次巻き線→スイッチング素子Q2→コンデンサC5→コンデンサC2→コンデンサC1の経路で電流が流れる。そして、コンデンサC5の電荷が放電され、ダイオードブリッジDBの出力電位がコンデンサC4の非回路グランド側よりも高くなると、再び最初の動作に戻る。
【0034】
つぎに、ダイオードブリッジDBの出力電位がコンデンサC4の非回路グランド側よりも低い場合(すなわち、交流電源Vsがゼロクロス付近の場合)を考える。スイッチング素子Q2がオン、スイッチング素子Q1がオフの場合には、交流電源Vs→ローパスフィルタF1→ダイオードブリッジDB→ローパスフィルタF2→ダイオードD1→コンデンサC1→リーケージトランスT1の1次巻き線N1→トランスT2の1次巻き線→スイッチング素子Q2→ローパスフィルタF2→ダイオードブリッジDB→ローパスフィルタF1→交流電源Vsの経路で電流が流れる。そして、スイッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q1がオンになると、交流電源Vs→ローパスフィルタF1→ダイオードブリッジDB→ローパスフィルタF2→ダイオードD1→コンデンサC1→リーケージトランスT1の1次巻き線N1→トランスT2の1次巻き線→スイッチング素子Q1の内臓ダイオード→コンデンサC5→ローパスフィルタF2→ダイオードブリッジDB→ローパスフィルタF1→交流電源Vsの経路で回生電流が流れる。やがて、共振電流が反転すると、コンデンサC1→コンデンサC2(ダイオードD2)→スイッチング素子Q1→トランスT2の1次巻き線→リーケージトランスT1の1次巻き線N1→コンデンサC1の経路で共振電流が流れる。つぎに、スイッチング素子Q2がオン、スイッチング素子Q1がオフになると、リーケージトランスT1の1次巻き線N1→コンデンサC1→ダイオードD2→コンデンサC5→スイッチング素子Q2の内臓ダイオード→トランスT2の1次巻き線→リーケージトランスT1の1次巻き線N1の経路で回生電流が流れる。やがて、共振電流が反転すると、コンデンサC5→コンデンサC2→コンデンサC1→リーケージトランスT1の1次巻き線N1→トランスT2の1次巻き線→スイッチング素子Q2→コンデンサC5の経路で電流が流れる。そして、コンデンサC5の電荷が放電され、ダイオードブリッジDBの出力電位がコンデンサC4の非回路グランド側よりも高くなると、再び最初の動作に戻る。
【0035】
本放電灯装置において、検出回路を構成する回路要素の一部を伝導ノイズ低減回路を構成する回路要素と兼用したことの態様については、第1の実施形態と全く同様である。本放電灯装置においても、第1の実施形態と同様に、面実装抵抗器の部品点数を削減することができ、放電灯点灯装置の小型実装化を図ることができる。また、部品点数削減により、放電灯点灯装置のコストダウンを図ることができる。
【0036】
以下、本発明の第3の実施形態を図5を参照して説明する。(第3の実施形態は請求項2〜5に対応している。)
図5に示す放電灯点灯装置は、図2に示した放電灯点灯装置において、放電灯L1〜L3の3個が直列接続になった点、各放電灯の接続点と回路グランドとの間に抵抗R1、R2及び抵抗R3、R4の直列回路を接続した点、が異なる。
【0037】
検出回路の基本的な動作は、第1の実施形態と全く同様である。第3の実施形態で示したような放電灯が3個以上直列接続されている場合においても、寿命末期状態の抵抗RAの非回路グランド側の電圧上昇を検出することにより、第1の実施形態と同様に、放電灯点灯装置を間欠発振させることができる。また、検出回路と伝導ノイズ低減回路の回路要素の一部を兼用することにより、面実装抵抗器の部品点数を削減することができ、放電灯点灯装置の小型実装化を図ることができる。さらに、部品点数削減により、放電灯点灯装置のコストダウンを図ることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1記載の放電灯点灯装置は、放電灯の寿命末期状態に放電灯に流れる非対称電流を検出する検出回路と、放電灯からの伝導ノイズが流れる経路にノイズ低減インピーダンスを備えた伝導ノイズ低減回路と、の回路要素の一部を兼用したことを特徴とするものである。上記両回路を構成する回路要素の一部を兼用することにより、放電灯点灯装置の部品点数の削減と小型実装化が図ることができる。また、放電灯点灯装置のコストダウンを図ることもできる。
【0039】
請求項2記載の放電灯点灯装置は、簡単な構成で入力電流歪みを改善できる放電灯点灯装置において、放電灯の寿命末期状態に放電灯に流れる非対称電流を検出する検出回路と、放電灯からの伝導ノイズが流れる経路にノイズ低減インピーダンスを備えた伝導ノイズ低減回路と、の回路要素の一部を兼用したことを特徴とするものである。このような放電灯点灯装置においても、小型実装化を図ることができる等、請求項1と同様の効果を奏することができる。
【0040】
請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項1又は2記載の放電灯点灯装置において、検出回路は、2以上の直列接続された放電灯において、直列接続された放電灯の一端と、インバータ回路の回路グランドと、の間に接続された第1のインピーダンス要素と;少なくとも1つの放電灯と放電灯との接続点と、インバータ回路の回路グランドと、の間に接続された第2のインピーダンス要素と;直列接続された放電灯の他端と、インバータ回路の回路グランドと、の間に接続された第3のインピーダンス要素と;を備え、放電灯の寿命末期状態に第1又は第3のインピーダンス要素に流れる非対称電流を検出することを特徴とするものである。このように、比較的簡単な構成で、放電灯の寿命末期状態を検出することができる。また、小型実装化を図ることができる等、請求項1と同様の効果を奏することができる。
【0041】
請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項3記載の放電灯点灯装置において、放電灯からの伝導ノイズが流れる経路に存する第1、第3のインピーダンス要素は、抵抗器を含むことを特徴とするものである。この放電灯点灯装置においては、比較的簡単な構成で、放電灯の寿命末期状態を検出することができ、かつ放電灯からの伝導ノイズを抑えることができる。また、小型実装化を図ることができる等、請求項1と同様の効果を奏することができる。
【0042】
請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項4記載の放電灯点灯装置において、第1、第3のインピーダンス要素はコンデンサと抵抗器の直列回路であり、第2のインピーダンス要素は抵抗器であることを特徴とするものである。この放電灯点灯装置においては、簡単な構成で、放電灯の寿命末期状態を検出することができ、かつ放電灯からの伝導ノイズを抑えることができる。また、小型実装化を図ることができる等、請求項1と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す回路図である。
【図2】第1の実施形態の検出回路の動作原理図である。
【図3】第1の実施形態の検出回路の動作原理図である。
【図4】第2の実施形態を示す回路図である。
【図5】第3の実施形態を示す回路図である。
【図6】従来例を示す回路図である。
【図7】従来例の検出回路の動作原理図である。
【図8】従来例の検出回路の動作原理図である。
【図9】従来例の検出回路の各部の波形図である。
【符号の説明】
Vs 交流電源
DB ダイオードブリッジ
C5 コンデンサ
Q1、Q2 スイッチング素子
L1、L2 放電灯
T1 リーケージトランス
EL 検出回路
CA、CB コンデンサ
RA 抵抗(ノイズ低減インピーダンス)
C2 コンデンサ(インピーダンス要素)
D2 ダイオード(インピーダンス要素)
R1、R2 抵抗
Z1、Z2、Z3 インピーダンス要素
Claims (5)
- 交流電源を整流する整流回路と;整流回路の出力端に接続された平滑回路と;平滑回路の出力端に接続された第1、第2のスイッチング素子の直列回路からなるインバータ回路と;2以上の直列接続された放電灯と;放電灯とトランスを含む負荷回路と;放電灯の寿命末期状態に放電灯に流れる非対称電流を検出する検出回路と;放電灯からの伝導ノイズが流れる経路にノイズ低減インピーダンスを備えた伝導ノイズ低減回路と;を備えた放電灯点灯装置において、検出回路を構成する回路要素の一部を伝導ノイズ低減回路を構成する回路要素と兼用したことを特徴とする放電灯点灯装置。
- 交流電源を整流する整流回路と;整流回路の出力端にインピーダンス要素を介して接続された第1、第2のスイッチング素子の直列回路からなるインバータ回路と;インバータ回路の両端に接続され少なくとも1つのスイッチング素子を含んでなる降圧チョッパ回路を含む電源回路と;整流回路の出力端とインピーダンス要素の接続点と、第1、第2のスイッチング素子の接続点と、の間に接続されたトランスと2以上の直列接続された放電灯とを含む負荷回路と;放電灯の寿命末期状態に放電灯に流れる非対称電流を検出する検出回路と;放電灯からの伝導ノイズが流れる経路にノイズ低減インピーダンスを備えた伝導ノイズ低減回路と;を備えた放電灯点灯装置において、検出回路を構成する回路要素の一部を伝導ノイズ低減回路を構成する回路要素と兼用したことを特徴とする放電灯点灯装置。
- 検出回路は、2以上の直列接続された放電灯において、直列接続された放電灯の一端と、インバータ回路の回路グランドと、の間に接続された第1のインピーダンス要素と;少なくとも1つの放電灯と放電灯との接続点と、インバータ回路の回路グランドと、の間に接続された第2のインピーダンス要素と;直列接続された放電灯の他端と、インバータ回路の回路グランドと、の間に接続された第3のインピーダンス要素と;を備え、放電灯の寿命末期状態に第1又は第3のインピーダンス要素に流れる非対称電流を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
- 放電灯からの伝導ノイズが流れる経路に存する第1、第3のインピーダンス要素は、抵抗器を含むものであることを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
- 第1、第3のインピーダンス要素はコンデンサと抵抗器の直列回路であり、第2のインピーダンス要素は抵抗器であることを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
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