JP3930736B2 - ピリジンメタノール化合物の製造方法 - Google Patents

ピリジンメタノール化合物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3930736B2
JP3930736B2 JP2001543539A JP2001543539A JP3930736B2 JP 3930736 B2 JP3930736 B2 JP 3930736B2 JP 2001543539 A JP2001543539 A JP 2001543539A JP 2001543539 A JP2001543539 A JP 2001543539A JP 3930736 B2 JP3930736 B2 JP 3930736B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
weight
formula
parts
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001543539A
Other languages
English (en)
Inventor
栄一 井石
香奈美 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18431365&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3930736(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP3930736B2 publication Critical patent/JP3930736B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/24Antidepressants

Description

技術分野
本発明は、ピリジンメタノール化合物の製造方法に関する。さらに詳しくは、抗鬱剤として有用なミルタザピンの重要な中間体であるピリジンメタノール化合物を簡便に工業的に製造しうる方法、および該ピリジンメタノール化合物を用いたミルタザピンの製造方法に関する。
従来技術
従来、式(II):
Figure 0003930736
で表わされるピリジンメタノール化合物の製造方法としては、式(IV):
Figure 0003930736
で表わされるピリジンカルボン酸を水素化リチウムアルミニウムを使用して還元する方法が提案されている(米国特許第4,062,848号明細書)。
しかしながら、この方法には、高価な試薬である水素化リチウムアルミニウムをピリジンカルボン酸に対して8倍当量程度と多量に使用する必要があるため、経済的ではないという欠点がある。
また、この方法では、ピリジンカルボン酸は、ピリジンカルボニトリル化合物をエタノールに溶解させ、水酸化カリウムを用いて24時間程度還流下で加水分解した後、酸を加えて遊離することによって得られている。
しかし、この方法には、加水分解に長時間を要し、しかも生成したピリジンカルボン酸を遊離する必要があるため、その生産効率がよくないという欠点がある。
また、従来、ミルタザピンを製造する方法としては、米国特許第4,062,848号明細書に記載の方法が知られている。
しかしながら、かかる方法には、濃硫酸をピリジンメタノール化合物に滴下するため、攪拌が困難となり、反応のコントロールができず、またアンモニア水でアルカリ性とするため、大量のアンモニア水を必要とするという欠点がある。また、かかる方法には、クロロホルムで反応生成物を抽出するため、不純物まで抽出され、エーテルで結晶化する際に、結晶化が阻害され、純度の高いミルタザピンを得ることができないという欠点がある。
本発明の目的は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、ピリジンメタノール化合物を経済的に効率よく製造しうる方法を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、前記ピリジンメタノール化合物からミルタザピンを工業的 規模で効率よく、高純度を有するミルタザピンを製造しうる方法を提供するである。
発明の開示
本発明によれば、
(1)式(I):
Figure 0003930736
で表わされるピリジンカルボン酸カリウム塩を金属水素化物で還元することを特徴とする式(II):
Figure 0003930736
で表わされるピリジンメタノール化合物の製造方法、および
(2)式(II):
Figure 0003930736
で表わされるピリジンメタノール化合物を硫酸中に添加することからなるミルタザピンの製造方法
が提供される。
発明を実施するための最良の形態
式(I):
Figure 0003930736
で表わされるピリジンカルボン酸カリウム塩は、式(III):
Figure 0003930736
で表わされるピリジンカルボニトリル化合物またはその塩を出発物質として使用し、ブタノール中で該ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩と水酸化カリウムとを反応させることによって容易に製造することができる。
このように、ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩と水酸化カリウムとをブタノール中で反応させる点に、本発明の1つの大きな特徴がある。
従来、エタノールを使用した場合には反応時間を24時間程度要したのに対し、ブタノール中で両化合物を反応させたときには、驚くべきことに、その反応時間を約15時間以上も短縮することができるという、格別顕著に優れた効果が奏される。
さらに、本発明においてはブタノールが用いられていることにより、ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩と水酸化カリウムとの反応によって生成したピリジンカルボン酸カリウム塩を反応溶液から容易に効率よく抽出することができるという格別顕著に優れた効果が奏される。
ピリジンカルボニトリル化合物は、具体的には、2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボニトリルである。ピリジンカルボニトリル化合物の塩としては、例えば、2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボニトリルの蓚酸塩、塩酸塩、メタンスルホン酸塩などが挙げられる。
ブタノールとしては、例えば、1−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、これらの混合溶媒などが挙げられる。これらのブタノールのなかでは1−ブタノールが好ましい。ブタノールの量は、特に限定がないが、反応時間短縮および容積効率の向上の観点から、通常、ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩100重量部に対して300〜800重量部程度、なかんづく400〜600重量部程度であることが好ましい。
水酸化カリウムの形態としては、通常、フレーク状、粒状などが挙げられる。これらの中では、フレーク状が溶解性の観点から好ましい。
水酸化カリウムの量は、反応時間短縮の観点から、通常、ピリジンカルボニトリル化合物1モルに対して7〜14モル、なかんづく8〜12モルであることが好ましい。ピリジンカルボニトリル化合物の塩を使用する場合には、かかる塩を中和する際に水酸化カリウムが消費されるため、その中和に要する量をさらに添加することが好ましい。
ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩と水酸化カリウムとの反応の温度は、反応時間短縮の観点から、通常、120〜145℃、好ましくは120〜140℃、より好ましくは130〜140℃であることが好ましい。このように、ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩と水酸化カリウムとの反応の温度は、水酸化カリウムが使用されていることにより、ブタノールの沸点(例えば、1−ブタノールの沸点:約118℃)以上の温度であっても常圧でブタノールが沸騰しないので、両者の反応を効率よく行なうことができる。
反応は、例えば、窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガス雰囲気中で行なうことが、得られる式(I)で表わされるピリジンカルボン酸カリウム塩の着色を防ぐ観点から好ましい。
ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩と水酸化カリウムとの反応に要する時間は、両者の反応温度によって異なるので一概には決定することができないが、通常、5〜10時間程度である。
反応の終了は、原料の消失を例えば高速液体クロマトグラフィー(以下、HPLCという)などで確認することができる。
かくして得られる式(I)で表わされるピリジンカルボン酸カリウム塩は、具体的には、2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸カリウム塩である。
次に、反応溶液に水を添加して反応溶液を有機層と水層に分液することにより、該反応溶液中の水酸化カリウムを水層に移して除去することができる。
分液に用いる水の量は、特に限定がないが、分液性を向上させる観点および容積効率を向上させる観点から、通常、ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩100重量部に対して400〜600重量部程度であることが好ましい。
分液する際の温度は、アルカリが析出するのを防止し、抽出効率を向上させる観点から、30〜60℃であることが好ましい。
分液後の水層をさらにブタノールで抽出し、ブタノール層と水層に分液することにより、水層中のピリジンカルボン酸カリウム塩をブタノール層に移して、回収することができる。
次に、前記有機層とブタノール層とを合わせ、得られた混合液からブタノールおよび水を留去することにより、該混合液を濃縮してもよい。
ブタノールおよび水の留去は、減圧下で行なうことができる。留去する際の圧力は、通常、留去速度を向上させる観点から、1〜20kPaであることが好ましい。また、ブタノールおよび水を留去する際の温度は、通常、留去速度を向上させる観点から、30〜80℃、好ましくは40〜60℃であることが望ましい。
ブタノールおよび水の留去量は、特に限定がないが、通常、水を充分に留去する観点から、ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩100重量部に対して400〜900重量部、好ましくは600〜900重量部であることが好ましい。
次に、前記混合液中に残存している水分およびブタノールをさらに留去するために、該混合液と炭化水素とを混合し、得られた混合溶液を加熱し、ブタノールおよび水を共沸留去することが好ましい。
炭化水素としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼンなどが挙げられ、これらのなかではキシレンが好ましい。
炭化水素の量は、混合溶液に含まれているブタノールおよび水の量によって異なるが、共沸留去を効率よく行なう観点から、通常、ピリジンカルボニトリル化合物またはその塩100重量部に対して100〜600重量部、好ましくは200〜300重量部であることが望ましい。
なお、共沸留去の際の温度は、通常、共沸留去を効率よく行なう観点から、内温が110〜130℃、好ましくは120〜130℃であることが望ましい。
共沸留去は、次工程の還元反応を効率よく進行させる観点から、カールフィッシャー法で測定したとき、混合溶液における含水量が1重量%以下、好ましくは、0.5重量%以下となるまで行なうことが好ましい。
なお、共沸留去後の溶液には、炭化水素やブタノールが含まれているので、これらを留去することが好ましい。かかる留去は、該反応溶液を加熱することによって行なうことができる。この場合、加熱温度は、通常、炭化水素やブタノールを充分に留去する観点から、内温が130〜140℃、好ましくは135〜140℃であることが望ましい。
炭化水素の留去量は、ブタノールを充分に留去する観点から、通常、使用した炭化水素量の65〜90重量%、好ましくは80〜90重量%程度であることが好ましい。
得られたピリジンカルボン酸カリウム塩は、単離してもよいが、濃縮液のまま還元する1ポット反応を行なうことが好ましい。ピリジンカルボン酸カリウム塩を、金属水素化物で還元することにより、式(II):
Figure 0003930736
で表わされるピリジンメタノール化合物を調製することができる。
本発明においては、ピリジンカルボン酸カリウム塩を金属水素化物で還元する点に、1つの大きな特徴がある。ピリジンカルボン酸カリウム塩は、還元の際に使用されるテトラヒドロフラン(以下、THFという)などのエーテル系溶媒に容易に溶解するという優れた性質を有する。したがって、還元の際に使用される金属水素化物の量を削減することができるとともに、ピリジンカルボン酸カリウム塩を金属水素化物で容易に還元することができる。
なお、ピリジンカルボン酸カリウム塩を金属水素化物で還元する際には、前記で得られた炭化水素を留去した溶液をそのまま用いることができる。かかる溶液を用いた場合には、ピリジンカルボン酸カリウム塩を単離することなく、直接効率よくピリジンメタノール化合物を得ることができる。
また、本発明においては、従来のようにピリジンカルボン酸を水素化リチウムアルミニウムで還元するのではなく、ピリジンカルボン酸カリウム塩を金属水素化物で還元するという方法が採られている。かかる方法を採用した場合には、金属水素化物の量を格段に低減させることができるという優れた効果が発現される。 金属水素化物としては、水素化リチウムアルミニウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリドなどが挙げられるが、これらの中では水素化リチウムアルミニウムは、好適に使用しうるものである。
金属水素化物でピリジンカルボン酸カリウム塩を還元する際には、該金属水素化物を有機溶媒にあらかじめ溶解または懸濁した液を用いることができる。かかる有機溶媒としては、例えば、THF、ジエチルエーテルなどが挙げられる。これらの中では、THFは取り扱いが容易である観点から、好適に使用しうるものである。
また、前記炭化水素を留去した溶液を用いる場合、該溶液に含まれているピリジンカルボン酸カリウム塩の還元を効率よく行なうために、該溶液をあらかじめ前記有機溶媒で希釈しておくことが好ましい。前記有機溶媒の中では、THFは好適に使用しうるものである。
有機溶媒の総使用量は、還元反応を促進させる観点から、通常、ピリジンカルボン酸カリウム塩100重量部に対して、500〜1200重量部程度、好ましくは700〜900重量部であることが望ましい。
また、金属水素化物の量は、還元反応を促進させる観点から、通常、ピリジンカルボン酸カリウム塩1モルに対して、2.5〜5モル、なかんづく3〜4モルであることが好ましい。
ピリジンカルボン酸カリウム塩を還元する際の雰囲気は、不活性ガスであることが好ましい。かかる不活性ガスとしては、例えば、窒素ガス、アルゴンガスなどが挙げられるが、これらの中では窒素ガスが好ましい。
ピリジンカルボン酸カリウム塩の還元は、例えば、金属水素化物を有機溶媒に溶解または懸濁した液に、前記炭化水素を留去した溶液を有機溶媒で希釈した希釈液を滴下することによって容易に行なうことができる。このとき、金属水素化物を有機溶媒に溶解または懸濁した液および希釈液の液温はいずれも還元反応を効率よく進行させる観点から10〜50℃、なかんづく15〜35℃であることが好ましい。
ピリジンカルボン酸カリウム塩の還元反応に要する時間は、ピリジンカルボン酸カリウム塩の量、反応温度などによって異なるので一概には決定することができないが、通常、1〜6時間程度である。
反応の終了は、ピリジンカルボン酸カリウム塩の消失を例えばHPLCなどで確認することができる。
反応の終了後、反応溶液には水を滴下することが好ましい。水の量は、金属水素化物100重量部に対して90〜110重量部、好ましくは95〜100重量部であることが望ましい。水の滴下の際には反応溶液が発熱するので、反応溶液の液温が0〜20℃となるようにして水の滴下を行なうことが好ましい。
次に、この反応溶液にはアルカリ水溶液を滴下する。アルカリ水溶液に用いられるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物が挙げられる。これらの中では、水酸化ナトリウムが好ましい。アルカリ水溶液として、水酸化ナトリウム水溶液を用いる場合、水酸化ナトリウムの濃度は、通常、20〜25重量%程度であることが好ましい。水酸化ナトリウムの量は、金属水素化物1モルに対して、通常、0.1〜0.25モル、好ましくは0.15〜0.2モルであることが望ましい。
アルカリ水溶液の滴下の際、反応溶液の液温は、0〜30℃、好ましくは0〜15℃であることが望ましい。
次に、この反応溶液のスラリー性をよくするために、これに水を添加することが好ましい。水の量は、金属水素化物100重量部に対して、200〜500重量部、好ましくは250〜400重量部であることが望ましい。また、水を滴下する際の温度は、0〜30℃、好ましくは0〜20℃であることが望ましい。
金属水素化物から加水分解によって生成した金属水酸化物の濾過性を改善するために、反応溶液を15〜30℃で30分〜4時間、好ましくは20〜25℃で1〜2時間熟成することが望ましい。
次に、反応溶液を濾過し、金属水酸化物を濾取する。濾過の際の反応溶液の液温は、15〜25℃であることが好ましい。
なお、濾取した金属水酸化物には、目的化合物である式(II)で表わされるピリジンメタノール化合物が残留しているため、該金属水酸化物をTHFなどの溶媒で洗浄することが好ましい。溶媒の量は、特に限定がないが、通常、金属水素化物100重量部に対して、500〜3000重量部、好ましくは1000〜2000重量部であることが望ましい。
次に、常圧下で、THFおよび水を、内温が約110℃に到達するまで濾過溶液から留去する。その留去量は、使用したピリジンカルボン酸カリウム塩の溶解および還元に使用したTHFの量の60〜90重量%、好ましくは65〜80重量%であることが好ましい。
次に、ピリジンメタノール化合物を結晶化させる。結晶化は、ヘプタンを留去後の溶液に滴下して行なうことが好ましい。ヘプタンの量は、通常、ピリジンメタノール化合物を十分に結晶化させることができる量であればよく、特に限定がないが、通常、ピリジンカルボン酸カリウム塩100重量部に対して、50〜300重量部、好ましくは90〜200重量部であることが望ましい。ヘプタンを滴下する際の滴下温度は、40〜90℃、好ましくは50〜70℃であることが望ましい。滴下時間は、仕込み量にもよるが、通常、1〜2時間である。
また、結晶化の際には、種晶を添加してもよい。種晶の添加は、ヘプタンの滴下開始時であっても滴下中であってもよいが、滴下開始時が好ましい。種晶の添加量は、特に限定されないが、通常、ピリジンカルボン酸カリウム塩の0.5〜5重量%程度であることが好ましい。種晶を添加する際の温度は、50〜65℃程度であればよい。
ヘプタンの滴下の終了後、スラリー溶液の冷却熟成を行なうことが好ましい。冷却熟成は、0〜5℃で30分〜2時間行なうことが好ましい。
その後、スラリー溶液を濾過し、洗浄する。濾過温度は、0〜5℃であればよい。洗浄は、トルエンとヘプタンとを等容量で混合し、0〜5℃に冷却した混合溶媒を用いて行なうことができる。混合溶媒の量は、特に限定されないが、通常、ピリジンカルボン酸カリウム塩100重量部に対して、100〜150容量部であることが好ましい。
ピリジンメタノール化合物は、通常、0.6〜14kPaの減圧下、50〜60で乾燥することが好ましい。
ピリジンメタノール化合物は、図1に示されるように、棒状の結晶形を有しており、その平均粒子径が75〜90μmであることから、濾過、乾燥などの点で、好ましい結晶である。
また、本発明においては、ピリジンメタノール化合物を用いて、ミルタザピンを製造することができる。より具体的には、ピリジンメタノール化合物を硫酸中に添加することにより、ミルタザピンを製造することができる。
ピリジンメタノール化合物を硫酸に添加する際の雰囲気は、例えば、窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性雰囲気であることが好ましい。
硫酸としては、濃度が97〜99%の濃硫酸を好適に用いることができる。ピリジンメタノール化合物を添加する際の硫酸の温度は、発熱の抑制およびタール状の不純物の生成の抑制の観点から、0〜40℃、好ましくは5〜35℃であることが望ましい。
ピリジンメタノール化合物を硫酸に添加するときには、ピリジンメタノール化合物を分割して硫酸に添加することが、反応を効率よく進行させる観点から好ましい。例えば、ピリジンメタノール化合物を5〜20分割して硫酸に添加することが好ましい。
硫酸の量は、通常、ピリジンメタノール化合物100重量部に対して、300〜400重量部、好ましくは350〜400重量部であることが望ましい。
硫酸にピリジンメタノール化合物を添加した後には、反応を促進させるために、30〜40℃程度の温度で7〜10時間程度攪拌することが好ましい。
かくしてピリジンメタノール化合物の脱水閉環が行なわれるが、その閉環反応の終点は、HPLCで確認することができる。
次に、得られた反応溶液には、硫酸の濃度を下げるために、水を滴下などの方法により、添加することが好ましい。水の量は、操作性の観点から、反応溶液100重量部に対して、100〜200重量部程度であることが好ましい。また、水を添加する際の反応溶液の液温は、発熱を抑制する観点および不純物(タール)の生成を抑制する観点から、0〜30℃程度であることが好ましい。
次に、反応溶液には、中和のために、アルカリ水溶液を添加することが好ましい。アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。これらの中では、水酸化ナトリウムが好ましい。アルカリ水溶液における水酸化アルカリの濃度は、操作性の観点から、20〜25重量%であることが望ましい。水酸化アルカリ水溶液の量は、反応溶液100重量部に対して、50〜250重量部、好ましくは80〜110重量部であることが望ましい。
水酸化アルカリ水溶液を添加した後には、その溶液のpHは、結晶を析出させないようにするためには、1〜3、好ましくは1〜2に調整することが望ましい。pHの調整は、例えば、水酸化ナトリウムなどを該溶液に添加することによって行なうことができる。
pHの調整後、その溶液には、脱色させるために脱色炭を添加することが好ましい。
次に、その溶液を必要により濾過し、濾液にトルエンを添加してミルタザピンを抽出させることができる。
トルエンの量は、収率を向上させる観点から、ピリジンメタノール化合物100重量部に対して、100〜400重量部、好ましくは200〜300重量部であることが望ましい。トルエンを添加した後には、中和を完全に終えるために、20〜50℃の温度でアルカリを添加してpHを8〜12に調整することが好ましい。アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム水溶液などが挙げられる。
次に、この溶液は、結晶を溶解させ、分液性をよくするために、75〜80℃の温度に加熱することが好ましい。
この溶液を静置すると、2液に分液する。そのうち、有機層にミルタザピンを結晶化させるためにヘプタンを添加する。ヘプタンを添加する際の温度は、濾過性を良くする観点から、40〜70℃、好ましくは50〜60℃であることが望ましい。ヘプタンの量は、収率を向上させる観点から、トルエン100重量部に対して、50〜200重量部、好ましくは70〜100重量部であることが望ましい。また、ヘプタンを添加する際には、ヘプタンは滴下することが好ましい。かかる滴下は、1〜4時間、好ましくは1〜2時間であることが望ましい。
次に、得られた溶液は、結晶形を揃え、収率を向上させるために、1〜5時間、好ましくは2〜3時間で0〜5℃の温度に徐冷することが好ましい。
かくしてミルタザピンを結晶化させることができるが、その結晶は、例えば、トルエンとヘプタンを混合し、0〜5℃に冷却した混合溶媒で洗浄してもよい。この場合、トルエンとヘプタンとの割合は、トルエン100重量部に対してヘプタン70〜100重量部程度であればよい。
次に、この結晶は、必要により、50〜60℃程度の温度で減圧乾燥させてもよい。
かくして、ミルタザピンを得ることができる。
実施例
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
1−ブタノール162gに、水酸化カリウム60.93gと2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボニトリル蓚酸塩40g(0.1086モル)とを添加し、125〜135℃で加熱したところ、添加から約7時間経過後に原料である2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボニトリル蓚酸塩の消失がHPLCで確認された。
上記で得られた反応溶液に水200gを添加し、40〜50℃で分液し、水層をさらに1−ブタノール34gで抽出した。該ブタノール層を合一し、2.6〜13kPaで減圧した後、40〜60℃で濃縮し、溶媒204gを留去した。
次に、得られた溶液にキシレン86gを加え、内温125〜135℃で共沸脱水し、内部の水分量が0.487重量%(カールフィッシャー法で測定)となったところで、135〜140℃で常圧下で濃縮し、キシレンおよび水74gを留去した。
得られた化合物が2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸カリウム塩であることは、得られた化合物のHPLCでの保持時間および赤外吸収スペクトル(以下、IRという)が、別途調製しておいた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸カリウム塩のそれらと同一であることで確認することができた。得られた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸カリウム塩のNMRおよびIRは、以下のとおりである。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ=2.00(br,1H)、2.10(s,3H)、2.32(br,1H)、2.53(br,1H)、2.85〜2.87(m,1H)、3.25〜3.33(m,2H)、3.65(br,1H)、5.65(br,1H)、6.39(br,1H)、6.78〜7.52(m,5H)、8.09(br,1H)ppm
IR(KBr)ν=1571、1453、1432、1397、1374、759、705cm−1
参考例
実施例1で得られた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸カリウム塩を塩酸により遊離酸にして、2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸を得た。
得られた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸のNMRおよびIRは、以下のとおりである。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ=2.47(s,3H)、2.60〜2.66(m,2H)、3.1〜3.156(m,3H)、3.486〜3.49(m,1H)、4.81〜4.848(d,2H)、7.1〜7.266(m,6H)、8.318〜8.342(m,1H)、8.514〜8.531(m,1H)ppm
IR(KBr)ν=1571、1456、1429、1386、1136、769cm−1
実施例2
実施例1で得られた反応溶液にTHF89gを添加し、THF溶液を得た。
THF234gに水素化リチウムアルミニウム12.5gを溶解させた溶液に、20〜30℃でTHF溶液を30分間かけて滴下し、同温度で3時間30分間攪拌した。
HPLCで2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸カリウム塩の消失を確認し、20〜30℃で水12.2gを滴下し、20重量%水酸化ナトリウム溶液12.2g、次いで水38gを加えて1時間加熱した。
析出した結晶を濾過、THF45gで洗浄し、常圧下でTHF375gを留去した。
留去液に、ヘプタン42gを攪拌しながら48〜49℃で30分間かけて滴下した。0〜5℃で1時間攪拌し、同温度で濾過し、トルエン43gとヘプタン34gの混合液で洗浄し、乾燥して化合物を結晶として得た。(収率70.78%)。得られた化合物が2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノール21.78gであることは、かかる化合物が以下の物性を有することから確認することができた。
融点:124〜126℃
H−NMR(δ:ppm):8.16(d,1H,2−H:ピリジン)、7.36(d,1H,4−H:ピリジン)、7.29(d,2H,2−H:フェニル)、7.13(t,2H,3−H:フェニル)、7.07(d,1H,4−H:フェニル)、6.88(dd,1H,3−H:ピリジン)、5.3(br,1H,OH)、4.86,4.60(d,2H,CH −OH)、4.70(dd,1H,2−H:ピペラジン)、3.18(m,2H,ピペラジン)、2.96(m,2H,ピペラジン)、2.46(m,1H,ピペラジン)、2.34(m,1H,ピペラジン)、2.37(s,1H,N−CH
実施例3
1−ブタノール822kgに、フレーク水酸化カリウム309.5kgを加えて溶解し、2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボニトリル蓚酸塩202.9kgを30〜50℃で分割して添加した。130〜140℃まで昇温し、同温度で9時間攪拌した。HPLCで反応の終点を確認した後、約50℃まで冷却し、水1014kgを流入した。42〜45℃で攪拌し、静置して分液した。
水層は、1−ブタノール823.5kgを加えて40〜47℃で攪拌し、静置し、分液した。有機層を合一し、使用した1−ブタノールの95%以上が留去するまで減圧下で濃縮した。その後、キシレン436.9kgを加え、水分量が1%以下となるまで内温120〜122℃で共沸脱水し、さらに常圧で加熱してキシレンを含む留分328kgを留去した。これに、THF430.6kgを加えて2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸カリウム塩のTHF溶液を得た。水分量は179.5ppmであった。
実施例4
窒素雰囲気下でTHF889.15kgに水素化リチウムアルミニウム65.6kgを加えて2時間攪拌した。この溶液に、実施例3で得られた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸カリウム塩のTHF溶液を20〜25℃で滴下した。THF21.4kgでカリウム塩溶液が入っていた容器を洗浄して反応溶液に加えた。23〜25℃で3時間攪拌した後、水62.6kgを1〜15℃で滴下し、25重量%水酸化ナトリウム水溶液50.2kgを4〜15℃で滴下し、さらに水188.3kgを10〜20℃で滴下した。20〜25℃で70分間攪拌した後、濾過し、THF903.5kgで水素化リチウムアルミニウムの加水分解によって生成した水酸化アルミニウムを洗浄した。
常圧下、内温110℃までの温度でTHF2535Lを留去し、50〜65℃で2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノールの種晶50gを加えて30分間攪拌した。ヘプタン215kgを50〜65℃で滴下し、0〜5℃に冷却して1時間熟成した。濾過し、トルエン110.5kgとヘプタン87.1kgとを混合して0〜5℃に冷却した溶液で結晶を洗浄し、50〜60℃で乾燥して、2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノール124kgを得た。その収率〔2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボニトリル蓚酸塩よりの収率〕は79.4%であり、HPLC純度は99.7%であった。
得られた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノールの物性は、以下のとおりである。
融点:120.6〜121.6℃
IR(KBr)ν=1573、1429、1128、1036、757.8、701cm−1
また、得られた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノールの顕微鏡写真を図1に示す。
比較例1
窒素雰囲気下、2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルボン酸10.2gをTHF150mLに溶解した。THF300mLに水素化リチウムアルミニウム10.2gを加えて還流下に、先のTHF溶液を50分間で滴下した。4時間還流させた後、0〜5℃に冷却し、水40.5mLを徐々に滴下した。水酸化アルミニウムを濾別し、濾液をエバポレーターで濃縮し、残渣をエーテルより再結晶化し、2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノール8.6gを得た。その収率は98%であった。
得られた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノールの顕微鏡写真を図2に示す。
実施例5
窒素雰囲気下、5〜32℃で98%濃硫酸442.6kgに2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノール123kgを3時間で分割して添加し、30〜40℃で7時間攪拌した。HPLCで原料の消失を確認し、水885kg中に反応溶液を0〜30℃で滴下した。硫酸55kgで反応溶液が入っていた容器を洗浄し、水解液に加えた。
0〜30℃の温度で25%水酸化ナトリウム水溶液1285kgを水解液に滴下し、pHを1〜2に調整した。脱色炭6kgを加え、攪拌し、濾過し、水118kgで脱色炭を洗浄した。濾液に、トルエン159.1kgを加え、20〜30℃で15分間攪拌し、分液した。
水層にトルエン159.1kgを加え、20〜50℃で25%水酸化ナトリウム水溶液450.3kgを加えてpH11とした。75〜80℃に加熱して15分間攪拌し、90分間静置した後、分液した。有機層に50〜60℃でヘプタン126kgを65分間かけて滴下し、3時間40分間かけて0〜5℃に冷却し、濾過した。トルエン122.3kgとヘプタン97kgを混合し、0〜5℃に冷却した溶液で結晶を洗浄し、50〜60℃で減圧乾燥し、ミルタザピン103.2kgを得た。その収率は86.7%であり、HPLC純度は99.8%であった。
比較例2
窒素雰囲気下、室温(25〜30℃)で98%濃硫酸100.8gを2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノール28gに滴下した。途中、攪拌が困難となり、部分的に50℃近くまで発熱した。30〜40℃で2時間攪拌した。HPLCではまだ中間体が8%残存していたので、さらに6時間攪拌した。氷240gを反応溶液に加えたところ、激しく発熱した。濃アンモニア水161gを加えてアルカリ性(pH9)とした。
クロロホルム200mLで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してエバポレーターで濃縮した。オイル状の残渣をエーテルを加えて攪拌して固形化した。濾過し、乾燥し、固形物を石油エーテル40〜60で再結晶したが、結晶性が悪く、部分的にオイルが固化した状態の淡黄色結晶であった。
濾過し、乾燥して、淡黄色のミルタザピン20.1gを得た。その収率は、76.6%、HPLC純度は98.3%であった。
産業上の利用可能性
本発明の製造方法によれば、式(I)で表わされるピリジンカルボン酸カリウム塩から、式(II)で表わされるピリジンメタノール化合物を短時間で、経済的に効率よく製造することができる。また、本発明の製造方法によれば、式(I)で表わされるピリジンカルボニトリル化合物またはその塩から短時間で効率よくピリジンメタノール化合物を製造することができる。
また、ピリジンメタノール化合物からミルタザピンを好適に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施例4で得られた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノールの顕微鏡写真である。
図2は、比較例1で得られた2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノールの顕微鏡写真である。

Claims (4)

  1. ブタノール中で式 (III ):
    Figure 0003930736
    で表わされるピリジンカルボニトリル化合物またはその塩と水酸化カリウムとを反応させることによって式(I):
    Figure 0003930736
    で表わされるピリジンカルボン酸カリウム塩を製造し、得られた式(I)で表わされるピリジンカルボン酸カリウム塩を金属水素化物で還元することからなる式(II):
    Figure 0003930736
    で表わされるピリジンメタノール化合物の製造方法。
  2. 請求項1記載の方法により式(II):
    Figure 0003930736
    で表わされるピリジンメタノール化合物を製造し、得られた式 (II) で表わされるピリジンメタノール化合物を硫酸中に添加することからなるミルタザピンの製造方法。
  3. 式(II)で表わされるピリジンメタノール化合物を硫酸中に分割添加する請求項記載の製造方法。
  4. 生成したミルタザピンをトルエンおよびヘプタンを用いて結晶化させる請求項または記載の製造方法。
JP2001543539A 1999-12-13 2000-09-28 ピリジンメタノール化合物の製造方法 Expired - Fee Related JP3930736B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35351499 1999-12-13
PCT/JP2000/005384 WO2001042239A1 (fr) 1999-12-13 2000-08-11 Procede de preparation d'un compose pyridinemethanol
PCT/JP2000/006688 WO2001042240A1 (en) 1999-12-13 2000-09-28 Process for the preparation of a pyridinemethanol compound

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3930736B2 true JP3930736B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=18431365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001543539A Expired - Fee Related JP3930736B2 (ja) 1999-12-13 2000-09-28 ピリジンメタノール化合物の製造方法

Country Status (12)

Country Link
US (2) US6376668B1 (ja)
EP (1) EP1238977B2 (ja)
JP (1) JP3930736B2 (ja)
AT (1) ATE255103T1 (ja)
AU (2) AU6474200A (ja)
CA (1) CA2394439C (ja)
DE (1) DE60006857T3 (ja)
DK (1) DK1238977T4 (ja)
ES (1) ES2209985T5 (ja)
IL (2) IL150120A0 (ja)
PT (1) PT1238977E (ja)
WO (2) WO2001042239A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
YU79402A (sh) * 2000-04-24 2006-03-03 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Zolpidem hemitartrat
KR20030078086A (ko) 2001-03-01 2003-10-04 테바 파마슈티컬 인더스트리즈 리미티드 미르타자핀 중간체의 제조방법
CZ296992B6 (cs) * 2002-10-03 2006-08-16 Zentiva, A.S. Príprava a izolace 2-substituovaných-3-pyridylkarboxylových kyselin, jejich karboxylových solí a produktu redukce
UA83666C2 (ru) 2003-07-10 2008-08-11 Н.В. Органон Способ получения энантиомерно чистого миртазапина
US7838029B1 (en) * 2003-07-31 2010-11-23 Watson Laboratories, Inc. Mirtazapine solid dosage forms
TW200538100A (en) * 2004-04-21 2005-12-01 Akzo Nobel Nv Mirtazapine salts
US20080255348A1 (en) * 2007-04-11 2008-10-16 N.V. Organon Method for the preparation of an enantiomer of a tetracyclic benzazepine
AR066005A1 (es) 2007-04-11 2009-07-15 Organon Nv Un metodo para la preparacion de un enantiomero de una benzazepina tetraciclica
US20110201804A1 (en) * 2008-10-22 2011-08-18 Watson Pharma Private Limited Process for the preparation of 1- ( 3-hydroxymethylpyrid-2 -yl ) -2 -phenyl-4-methylpiperazine and mirtazapine
JP6433809B2 (ja) * 2015-02-20 2018-12-05 株式会社トクヤマ 1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの製造方法
HUE055000T2 (hu) 2015-02-27 2021-10-28 Dechra Ltd Étvágy stimulálása, tömegvesztés kézbentartása és anorexia kezelése kutyák és macskák esetében
JP6571497B2 (ja) * 2015-11-13 2019-09-04 株式会社トクヤマ ミルタザピンの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL189199C (nl) 1975-04-05 1993-02-01 Akzo Nv Werkwijze ter bereiding van farmaceutische preparaten met werking op het centraal zenuwstelsel op basis van benz(aryl)azepinederivaten, de verkregen gevormde farmaceutische preparaten, alsmede werkwijze ter bereiding van de toe te passen benz(aryl)azepinederivaten.
US5196532A (en) * 1989-02-08 1993-03-23 Basf Aktiengesellschaft Diaryl-substituted heterocyclic compounds, their preparation and drugs and cosmetics obtained therefrom
YU74201A (sh) * 1999-04-19 2004-05-12 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Nova sinteza prstena piperazina
CN1356903A (zh) * 1999-04-19 2002-07-03 特瓦制药工业有限公司 含哌嗪环化合物的新型合成和结晶方法
JP3817424B2 (ja) 2000-12-28 2006-09-06 キヤノン株式会社 シート折り装置及びこれを備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
AU771484B2 (en) 2004-03-25
ES2209985T5 (es) 2010-12-03
DE60006857D1 (de) 2004-01-08
CA2394439A1 (en) 2001-06-14
AU6474200A (en) 2001-06-18
ES2209985T3 (es) 2004-07-01
ATE255103T1 (de) 2003-12-15
AU7447200A (en) 2001-06-18
WO2001042240A1 (en) 2001-06-14
DE60006857T2 (de) 2004-08-26
DE60006857T3 (de) 2011-02-10
DK1238977T3 (da) 2004-03-08
WO2001042239A1 (fr) 2001-06-14
EP1238977A4 (en) 2003-02-12
EP1238977B2 (en) 2010-07-21
EP1238977A1 (en) 2002-09-11
US6376668B1 (en) 2002-04-23
IL150120A0 (en) 2002-12-01
DK1238977T4 (da) 2010-10-11
PT1238977E (pt) 2004-03-31
EP1238977B1 (en) 2003-11-26
IL150120A (en) 2007-09-20
US20020035255A1 (en) 2002-03-21
US6437120B1 (en) 2002-08-20
CA2394439C (en) 2007-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1740593B1 (en) Processes for the preparation of clopidogrel hydrogen sulfate polymorphic form i
JP3930736B2 (ja) ピリジンメタノール化合物の製造方法
JP6688278B2 (ja) 4−アルコキシ−3−ヒドロキシピコリン酸の製造方法
WO2010091877A2 (en) Process for producing ambrisentan
US20220315532A1 (en) Methods for preparing cdk4/6 inhibitor and salt and intermediate thereof
CA2859281C (en) Process for the preparation of (5-fluoro-2-methyl-3-quinolin-2-ylmethyl-indol-1-yl)-acetic acid esters
KR20090081028A (ko) {2-[1-(3,5-비스-트리플루오로메틸-벤질)-5-피리딘-4-일-1h-[1,2,3]트리아졸-4-일]-피리딘-3-일}-(2-클로로페닐)-메타논의 제조에 유용한 신규한 중간체 및 방법
WO2008087557A2 (en) An improved process for preparation of 9-hydroxy-3-(2-chloroethyl)- 2-methyl-4h-pyrido[1,2-a]pyrimidin-4-one hydrochloride
US7667071B2 (en) Process for the preparation of gabapentin hydrochloride
EP1889827B1 (en) Process for producing [2-(3,3,5,5-tetramethylcyclohexyl)phenyl]piperazine
WO2009107571A1 (ja) アルキルピペリジン-3-イルカーバメートの光学分割方法およびその中間体
CN102395582A (zh) 伊潘立酮的一种制备方法及结晶方法
EP1136470B1 (en) Process for the preparation of a piperazine derivative
TWI711604B (zh) 新穎4-苯并氮嚀衍生物的製造方法
EP1937662B1 (en) Process for the preparation of duloxetine
WO2015018289A1 (zh) 一种合成阿哌沙班重要中间体的新方法
CN108864084B (zh) 一组阿哌沙班有关物质及其制备方法
US20100267954A1 (en) Process for the purification of paliperidone
US7109353B2 (en) Process for preparing 5,6-dihydro-4-(S)-(ethylamino)-6-(S) methyl-4H-thieno[2,3b]thiopyran-2-sulphonamide-7,7-dioxide HCl
CN112390725A (zh) 一种酰胺类化合物的制备方法
CN113336703B (zh) 1,3,4,5-四取代1h-吡唑衍生物的合成
JP6260385B2 (ja) 2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−5,7−ジカルボン酸ジアルキルエステルの製造方法
CN108017522B (zh) 一种2,6-二溴苯甲磺酰氯的制备工艺
JP2003155259A (ja) 芳香族アルデヒドの製造方法および新規な芳香族ジアルデヒド
CN108473431B (zh) 2-氨基烟酸苄酯衍生物的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3930736

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees