JP6433809B2 - 1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの製造方法 - Google Patents

1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6433809B2
JP6433809B2 JP2015031794A JP2015031794A JP6433809B2 JP 6433809 B2 JP6433809 B2 JP 6433809B2 JP 2015031794 A JP2015031794 A JP 2015031794A JP 2015031794 A JP2015031794 A JP 2015031794A JP 6433809 B2 JP6433809 B2 JP 6433809B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
specific impurity
pyridinemethanol
pyridinemethanol compound
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015031794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016153379A (ja
Inventor
宗江 葛西
宗江 葛西
健次 田中
健次 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP2015031794A priority Critical patent/JP6433809B2/ja
Publication of JP2016153379A publication Critical patent/JP2016153379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6433809B2 publication Critical patent/JP6433809B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

本発明は、1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの新規な製造方法に関する。
下記式(1)で示される1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジン(以下、「ピリジンメタノール化合物」ともいう。)は医農薬中間体、電子材料等の重要な中間体である。
Figure 0006433809
特に、抗精神薬として用いられているミルタザピン、即ち、下記式(2)で示される(14bRS)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−2−メチルピラジノ[2,1−a]ピリド[2,3−c][2]ベンザゼピン(以下「ミルタザピン」ともいう。)の有用な中間体である。
Figure 0006433809
従来、ピリジンメタノール化合物は、下記式(3)で示される1−(3−カルボキシピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジン(以下「ピリジンカルボン酸化合物」ともいう。)のカルボン酸を還元剤存在下で水酸基に変換後、後処理操作を行い、次いで、再結晶操作により精製し製造されている。
Figure 0006433809
例えば、特許文献1には、ピリジンカルボン酸化合物を水素化リチウムアルミニウムにて還元し、反応終了後に水でクエンチし、生成した無機塩をろ過し、濾液を濃縮、最後にエーテルによる晶析によりピリジンメタノール化合物を取得する方法が述べられている。
また、特許文献2には、ピリジンカルボン酸化合物のカリウム塩をTHF中、水素化リチウムアルミニウムにて還元し、反応終了後に水でクエンチし、アルカリ水溶液で中和し、中和により生じた塩をろ過後、THFを留去する。これにヘプタンを48℃付近で加えて結晶を析出させ、0〜5℃で1時間冷却、ろ過し、ピリジンメタノール化合物を取得する方法が述べられている。
特公昭59−42678号公報 特許第3930736号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法ではエーテルを用いていることから、その引火性のため、工業的な大量合成に用いるのは、極めて困難である。また、特許文献2に記載の方法は、ピリジンカルボン酸化合物の還元反応及び晶析を通して、収率が70〜79%程度であり、更なる収率向上の余地がある。また、本発明者等が特許文献2の追試実験を実施した結果、晶析時にヘプタンを用いているため、静電気によると思われるスケーリングが生じて、反応容器に結晶が多量に付着することで結晶を回収しにくいという欠点があることを確認した。
さらに、取得したピリジンメタノール化合物及び該ピリジンメタノール化合物を用いて製造したミルタザピンについて高速液体クロマトグラフィーにより純度を分析したところ、ピリジンメタノール化合物中には引用文献1又は2に記載の方法では除去が困難であり、最終的にミルタザピンにも含まれてくる不純物(以下、「特定不純物」ともいう)が存在することが判明した。
従って、ミルタザピンの重要中間体であるピリジンメタノール化合物を安全で高純度、且つ高収率で製造できる製法の開発が求められている。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、ピリジンカルボン酸化合物からピリジンメタノール化合物を高純度且つ高収率で製造しうる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、エステル系溶媒と炭化水素系溶媒との混合溶媒を用いて、粗ピリジンメタノール化合物の晶析を実施することにより、スケーリングを生じさせず、収率も向上させることができ、さらに特定不純物を大幅に低減でき、高純度のピリジンメタノール化合物を取得できることを見出した。
すなわち、本発明は、下記式(3)
Figure 0006433809
で表わされるピリジンカルボン酸化合物の還元によって得られた式(1)
Figure 0006433809
で表わされるピリジンメタノール化合物を酢酸イソプロピルと炭化水素系溶媒との混合溶媒を用いて晶析することを特徴とするピリジンメタノール化合物の製造方法である。


本発明によれば、工業的に安全に使用できる溶媒を用いて、ピリジンメタノール化合物の粗体から、特許文献1又は2に記載の方法よりも高収率でピリジンメタノール化合物を取得することができる。また、特許文献2に記載の方法で生じるスケーリングを抑制することができる。さらに、特許文献1又は2に記載の精製方法によっては低減が困難な特定不純物を低減することで、高純度のピリジンメタノール化合物を取得することができる。本発明により製造されたピリジンメタノール化合物を原料として製造されたミルタザピンは、特定不純物の含有量が極めて少なく、医薬品として好適に使用することができる。
本発明は、ピリジンカルボン酸化合物を還元して得られたピリジンメタノール化合物をエステル系溶媒と炭化水素系溶媒との混合溶媒を用いて晶析する結晶化工程を含むことを特徴とするピリジンメタノール化合物の製造方法である。
<ピリジンメタノール化合物>
下記式(1)
Figure 0006433809
で表わされるピリジンメタノール化合物は、下記式(3)
Figure 0006433809
で表わされるピリジンカルボン酸化合物を出発物質として使用し、有機溶媒中、還元剤によりカルボキシル基をヒドロキシル基へ変換することで得ることができる。
ピリジンメタノール化合物を得るための出発物質であるピリジンカルボン酸化合物は公知の化合物であり、例えば、前述の特許文献1等に記載されている方法で製造することができる。具体的には、下記式(4)
Figure 0006433809
で表わされるピリジンシアノ化合物を水酸化カリウムを含むエタノール溶液中で反応させることにより製造することができる。
ピリジンカルボン酸化合物を還元してピリジンメタノール化合物とする方法としては、特許文献1又は2等に記載されている公知の方法を用いることができる。具体的にはピリジンカルボン酸化合物を含む有機溶媒中に金属水素化物を添加し、還元する。
ピリジンカルボン酸化合物を還元するための金属水素化物としては、目的の反応を進行させるものであれば、公知の金属水素化物を制限無く使用することができる。例えば、水素化リチウムアルミニウム、ソジウムジヒドロビス(2−メトキシエトキシ)アルミネートがあげられる。これらの還元剤の中では、大量合成時の取扱い易さの観点より、ソジウムジヒドロビス(2−メトキシエトキシ)アルミネートが好ましい。
金属水素化物の量は、反応を速やかに進行させるために、ピリジンカルボン酸化合物1モルに対して1〜20モルとするのが好ましく、1〜10モルとするのがより好ましく、1〜5モルとするのが特に好ましい。
反応温度は、特に限定されないが、反応を速やかに進行させるために、10〜50℃が好ましく、15〜45℃がより好ましく、20〜40℃が特に好ましい。
反応時間は、液体クロマトグラフィー等によりピリジンメタノール化合物の生成割合を確認して決定すれば良い。用いる還元剤の当量数、反応温度等により反応性が異なるため、一概に言うことはできないが、通常、0.5〜10時間、特に1〜6時間とするのが好適である。
有機溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、これらの混合溶媒の使用が好適である。
有機溶媒の量は、特に限定はないが、ピリジンカルボン酸化合物1質量部に対して1〜1000質量部とするのが好ましく、2〜100質量部とするのがより好ましく、3〜50質量部とするのが特に好ましい。
得られたピリジンメタノール化合物は、還元反応の反応溶液から公知の方法で後処理を実施し、分離すれば良い。例えば特許文献1に記載されている様に、反応終了の溶液に水を添加し、還元剤を分解し、生じた無機塩をろ過した後、溶媒を濃縮し、粗体のピリジンメタノール化合物を得ることができる。また、分解した還元剤と錯体を形成させ、分液操作により取り除くために、還元後の反応溶液に対し、ロッシェル塩水溶液あるいは酒石酸ナトリウム水溶液を滴下しても良い。該水溶液を滴下後、分液操作により有機層を取り出し、得られた有機層を濃縮し、ピリジンメタノール化合物の粗体を得ることができる。上記方法で分離されたピリジンメタノール化合物の粗体には、特定不純物が、通常、0.1%〜3.0%程度含まれる。
なお、特定不純物の濃度は、下記の実施例で説明する条件で高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定した時の、全ピークの面積値の合計に対する特定不純物のピーク面積値の割合で示した値である。また、ピリジンメタノール化合物の純度も、上記と同様にしてHPLCで測定した時の、全ピークの面積値の合計に対するピリジンメタノール化合物のピーク面積値の割合として表すことができる。
<結晶化工程>
得られたピリジンメタノール化合物はエステル系溶媒と炭化水素系溶媒との混合溶媒を用いて晶析することによって、精製されたピリジンメタノール化合物を製造する。
具体的には、得られたピリジンメタノール化合物をエステル系溶媒に加熱溶解し、その後、炭化水素系溶媒を加えて結晶を析出させるのが好ましい。
エステル系溶媒としては、下記式(5)
Figure 0006433809
(式中、R及びRはアルキル基である。)
で示されるエステル系溶媒を用いることができる。前記式(5)で示されるエステル系溶媒において、Rのアルキル基としては特に限定されないが、一般的には炭素数1〜5のアルキル基が好ましい。またRのアルキル基についても特に限定されないが、一般的には炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。
上記式(5)で示されるエステル系溶媒のなかでも、エステル系溶媒として工業的な製造において汎用されている下記式(6)
Figure 0006433809
(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基である。)
で示されるエステル系溶媒を用いることが好ましい。
前記式(6)で示されるエステル系溶媒において、Rのアルキル基として好適なアルキル基を例示すると、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル基等を挙げることができる。これらの中でも不純物除去、収率向上の観点及び医薬品製造において汎用されている観点から、炭素数1〜4のアルキル基がより好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基が好ましい。
エステル系溶媒の量は、特に限定されるものではないが、ピリジンメタノール化合物の精製効果及び収率向上を考慮した場合、ピリジンメタノール化合物1質量部に対して、1〜30質量部が好ましく、2〜20質量部がより好ましく、3〜10質量部が特に好ましい。
エステル系溶媒を加えた後、ピリジンメタノール化合物を加熱溶解させる温度は特に限定されるものではないが、ピリジンメタノール化合物が溶媒に完全に溶解し、且つ、加えるエステル溶媒の沸点以下が好ましい。具体的には50℃〜70℃で溶解させることが好ましい。
ピリジンメタノール化合物にエステル系溶媒を加えて加熱溶解し、ピリジンメタノール化合物溶液とした後、炭化水素系溶媒を添加し、結晶を析出させ、ピリジンメタノール化合物を製造する。
炭化水素系溶媒としてはn−ヘキサン、イソヘキサン、シクロヘキサン、n−ペンタン、ヘプタン、イソオクタン、トルエン、キシレンを用いることができる。これらの中でも、不純物除去及び収率向上の観点より、ヘプタン、n−ヘキサンを用いることが好ましい。
エステル系溶媒と炭化水素系溶媒の混合比率としては、特に限定はないが、ピリジンメタノール化合物の精製効果及び収率を考慮した場合、エステル系溶媒と炭化水素系溶媒を1:1〜1:10の比率(質量比)で混合することが望ましく、エステル系溶媒と炭化水素系溶媒を1:1〜1:5の比率で混合することがより望ましく、エステル系溶媒と炭化水素系溶媒を1:1〜1:3の比率で混合することが特に望ましい。
ピリジンメタノール化合物溶液への炭化水素系溶媒の添加は、ピリジンメタノール化合物溶液に炭化水素系溶媒を滴下することで行えば良い。炭化水素系溶媒は、ピリジンメタノール化合物溶液を温度40℃以上に保ちながら滴下することが好ましい。炭化水素系溶媒の滴下により結晶が析出する。結晶の析出においては、炭化水素系溶媒の添加終了後、結晶が析出したスラリー溶液を冷却、熟成させることが望ましい。熟成温度としては、特に限定されるものではないが、−15℃〜35℃が好ましく、−10℃〜30℃がより好ましく、0℃〜25℃が特に好ましい。
また、スラリー溶液を熟成させる時間としては、収率向上及び操作効率の観点より、1時間〜24時間が好ましく、1時間〜10時間がより好ましく、1時間〜5時間が特に好ましい。
その後、スラリー溶液をろ過し、洗浄を行う。ろ過温度は特に限定されるものではないが、−15〜45℃が好ましく、−10〜35℃がより好ましく、0〜25℃が特に好ましい。
洗浄溶媒としてはヘプタン或いはn−ヘキサン単独、ヘプタン或いはn−ヘキサンとエステル系溶媒の混合溶媒を用いて行うことができる。洗浄溶媒の温度は、−15〜45℃が好ましく、−10〜35℃がより好ましく、0〜25℃が特に好ましい。洗浄溶媒の量は、特に限定されるものではないが、ピリジンメタノール化合物1質量部に対して、1〜3質量部であることが好ましい。
ピリジンメタノール化合物はろ過後、0.5〜5kpaの減圧下、40〜50℃で乾燥することが好ましい。
かくして、晶析操作においてスケーリングを生じさせずに、高収率且つ、特定不純物の少ない高純度なピリジンメタノール化合物を得ることができる。
得られたピリジンメタノール化合物を用いることにより、特定不純物の含有量が極めて少ないミルタザピンを製造することができる。ミルタザピンは、特許文献2等に記載の公知の方法で製造すればよい。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何等制限されることはない。なお、実施例及び比較例における各種測定および評価方法は以下の通りである。
(ピリジンメタノール化合物及びミルタザピンの純度及び特定不純物の濃度評価)
製造したピリジンメタノール化合物及び該ピリジンメタノール化合物から製造したミルタザピンの純度及び特定不純物量は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定した。HPLC測定に使用した装置、測定の条件は、下記の装置、条件を採用した。なお、該条件によるHPLC分析では特定不純物は6つ検出され、ピリジンメタノール化合物の保持時間は7.5分付近、ミルタザピンの保持時間25分付近であり、6つの特定不純物の保持時間はそれぞれ2分、2.4分、2.6分、3分、6.7分及び9.3分付近である(以下、保持時間2分付近のものを「特定不純物A」、保持時間2.4分付近のものを「特定不純物B」、保持時間2.6分付近のものを「特定不純物C」、保持時間3分付近のものを「特定不純物D」、6.7分付近のものを「特定不純物E」、保持時間9.3分付近のものを「特定不純物F」ともいう。)。
装置:ウォーターズ社製2695
検出器:紫外吸光光度計(ウォーターズ2489)
検出波長:240nm
カラム:内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリカゲルが充填されたもの。
移動相及び送液方法:以下に示す移動相A及びBを用い、試料注入後の経過時間に従い、両者の混合比を下記表1に示す様に制御し、送液した。
移動相A:ペンタンスルホン酸ナトリウム3gを水3000mLに溶解し、トリエチルアミン9mLを加えた後、リン酸を加えてpH2.5とした。
移動相B:ペンタンスルホン酸ナトリウム3gを水900mLに溶解し、トリエチルアミン9mLを加えた後、リン酸を加えてpH2.5とした。これにアセトニトリル1050mL及びメタノール1050mLを加えた。
流量:毎分1.5mL
カラム温度:40℃付近の一定温度
Figure 0006433809
実施例1(ピリジンメタノール化合物の製造)
撹拌翼、温度計を取り付けた1Lの三口フラスコ中でピリジンカルボン酸化合物60g、(201.8mmol)をテトラヒドロフラン270mLに懸濁し、10℃に冷却した。窒素気流下にて70%ソジウムジヒドロビス(2−メトキシエトキシ)アルミネートのトルエン溶液240g(706.2mmol)を滴下した後、40℃で5時間反応させた。反応終了後、35wt%ロッシェル塩溶液275mLを加えた後、有機層と水層を分液した。有機層に25wt%食塩水120mLを加えて洗浄後、分液を行い、得られた有機層を減圧下、濃縮した。得られた残査にトルエン240mLを加えた後、60〜65℃に加熱し、不溶物を濾別した。トルエン層を減圧濃縮した後にピリジンメタノール化合物の粗体57gを得た。(粗収率99%、特定不純物A 0.2%、特定不純物B 0.1%、特定不純物C 0.2%、特定不純物D 0.2%、特定不純物E0.1%、特定不純物F 0.4%)。
ピリジンメタノール化合物の粗体に対し、酢酸イソプロピル420gを加え、60℃に加熱し、該粗体を溶解させた後、ヘプタン420gを内温50℃以上で滴下した。該溶液を5℃まで冷却をおこない、ピリジンメタノール化合物のスラリー液を5℃付近で2時間程熟成した。熟成後、該スラリー溶液をろ過し、得られた白色結晶を40℃で5時間減圧乾燥し、白色結晶としてピリジンメタノール化合物51.0g(181.7mol)を得た(収率89%、HPLC純度99.9%、特定不純物A 未検出、特定不純物B 未検出、特定不純物C 未検出、特定不純物D 未検出、特定不純物E 未検出、特定不純物F 未検出)。また、晶析時の反応容器壁面へのスケーリングは認められなかった。
実施例2〜14(ピリジンメタノール化合物の製造)
実施例1に示した方法でピリジンカルボン酸化合物450g(1.51mol)より、ピリジンメタノール化合物の粗体428gを得た。(粗収率99%、特定不純物A 0.2%、特定不純物B 0.1%、特定不純物C 0.2%、特定不純物D 0.2%、特定不純物E0.1%、特定不純物F 0.4%)。
該ピリジンメタノール化合物の粗体各28.5gに対し、実施例1の晶析に使用する溶媒の種類及びその量を表2に示す様に変えた以外は実施例1と同様の方法でピリジンメタノール化合物を得た。
Figure 0006433809
実施例15
特許文献2に記載の方法に準じて、ピリジンメタノール化合物からミルタザピンを得た。
撹拌翼、温度計を取り付けた200mLの三口フラスコに、濃硫酸24g(247mmol)を加え、実施例1で得られたピリジンメタノール化合物 7g(24.8mmol)を徐々に加えて、40℃で8時間反応した。反応終了後、0℃に冷却し、蒸留水50mLを滴下した。25wt%水酸化ナトリウム水溶液66.4g(395mmol)を0℃で滴下した後、活性炭0.3gを加え30分間撹拌した。活性炭をろ過した後、ろ液にトルエン15mL及び25wt%水酸化ナトリウム水溶液13.5g(85mmol)を加えた後、トルエン層を分液した。トルエンを減圧下にて濃縮後、得られた残渣にトルエン11mLを加え、60℃で加熱溶解し、ヘプタン11mLを滴下した。該溶液を冷却し、スラリー溶液とした後、0℃で2時間撹拌した後、ろ過をおこない、ろ物をトルエン7mL及びヘプタン7mLの混合溶媒で洗浄した。得られたミルタザピンの湿体を60℃で乾燥しミルタザピン5.3g(19.8mmol)を得た(収率80%、HPLC純度99.8%、特定不純物A 未検出、特定不純物B 未検出、特定不純物C 未検出、特定不純物D 未検出、特定不純物E 未検出、特定不純物F 未検出)。
実施例16
実施例11で得られたピリジンメタノール化合物を用いた以外は実施例15と同様の方法でミルタザピン5.4g(20.3mmol)を得た(収率82%、HPLC純度99.7%、特定不純物A 未検出、特定不純物B 未検出、特定不純物C 未検出、特定不純物D 未検出、特定不純物E 未検出、特定不純物F 未検出)。
比較例1(特許文献1に記載された方法)
撹拌翼、温度計を取り付けた1Lの三口フラスコ中で、ピリジンカルボン酸化合物20.3g、(68.3mmol)を無水テトラヒドロフラン300mLに溶解し、1時間撹拌を続けながら、窒素気流下にて、還流した水素化リチウムアルミニウム20.3g(534.9mmol)の600mL無水テトラヒドロフランに徐々に加え、加熱還流下、4時間反応した。反応終了後、0℃まで冷却し、蒸留水81.6mLを序々に滴下した後、室温にて1時間撹拌し、析出した無機塩をろ過により分離した。ろ過物を減圧下、濃縮し、18.2gのピリジンメタノール化合物の粗体を得た(粗収率99%、特定不純物A 0.3%、特定不純物B 0.2%、特定不純物C 0.2%、特定不純物D 0.2%、特定不純物E0.1%、特定不純物F 0.4%)。
該粗体に、ジエチルエーテル400mLを加えて、40℃に加熱した後、5℃まで冷却して再結晶をおこない、ピリジンメタノール化合物14.5g(51.1mmol)を得た(収率76%、HPLC純度97.7%、特定不純物A 0.2%、特定不純物B 0.1%、特定不純物C 0.1%、特定不純物D 0.1%、特定不純物E0.06%、特定不純物F 0.2%)。晶析時の反応容器壁面へのスケーリングは認められなかった。
比較例2
比較例1で得られたピリジンメタノール化合物を用いた以外は実施例15と同様の方法でミルタザピン5.2g(19.6mmol)を得た(収率79%、HPLC純度98.4%、特定不純物A 0.1%、特定不純物B 0.06%、特定不純物C 0.06%、特定不純物D0.04%、特定不純物E 0.02%、特定不純物F 0.1%)。
比較例3(特許文献2に記載された方法)
ピリジンカルボン酸化合物のカリウム塩36.4g、(108.6mmol)に無水テトラヒドロフラン89gを添加し、テトラヒドロフラン溶液を得た。無水テトラヒドロフラン235gに水素化リチウムアルミニウム12.5g(329.3 mmol)を溶解させた溶液に、20〜30℃で前記テトラヒドロフラン溶液を30分間かけて滴下し、同温度で3時間30分間攪拌した。反応終了後、25℃で水12.3gを滴下し、20重量%水酸化ナトリウム水溶液12.2g、次いで水38gを加えて20〜25℃で、1時間撹拌した。析出した結晶をろ過し、テトラヒドロフラン45gで洗浄し、常圧下、110℃までの温度でテトラヒドロフラン及び水合わせて約380gを留去した後、ピリジンメタノール化合物の粗体30gを含むTHF溶液82gを得た(特定不純物A 0.2%、特定不純物B 0.2%、特定不純物C 0.2%、特定不純物D 0.2%、特定不純物E0.1%、特定不純物F 0.4%)。
該粗体溶液に、ヘプタン42gを攪拌しながら48〜49℃で30分間かけて滴下した。0〜5℃に冷却後、1時間攪拌し、同温度でろ過し、トルエン43gとヘプタン34gの混合液で洗浄し、乾燥後、ピリジンメタノール化合物21.5g(76.0mmol)得た(収率70%、HPLC純度98.1%、特定不純物A 0.1%、特定不純物B 0.1%、特定不純物C 0.2%、特定不純物D 0.2%、特定不純物E0.1%、特定不純物F 0.3%)。
比較例4
比較例3で得られたピリジンメタノール化合物を用いた以外は実施例15と同様の方法でミルタザピン5.3g(20.0mmol)を得た(収率81%、HPLC純度99.3%、特定不純物A 0.1%、特定不純物B 0.1%、特定不純物C 0.08%、特定不純物D0.06%、特定不純物E 0.02%、特定不純物F 0.05%)。

Claims (3)

  1. 下記式(3)
    Figure 0006433809
    で表わされるピリジンカルボン酸化合物の還元によって得られた下記式(1)
    Figure 0006433809
    で表わされるピリジンメタノール化合物を酢酸イソプロピルと炭化水素系溶媒との混合溶媒を用いて晶析することを特徴とするピリジンメタノール化合物の製造方法。
  2. 前記炭化水素系溶媒として、ヘキサン及び/又はヘプタンを使用する請求項1に記載のピリジンメタノール化合物の製造方法。
  3. ピリジンメタノール化合物1質量部に対し、3質量部〜10質量部の酢酸イソプロピルにピリジンメタノール化合物を加熱溶解し、3質量部〜10質量部の炭化水素系溶媒を加えた後、冷却を行い、ピリジンメタノール化合物の結晶を得る請求項1記載のピリジンメタノール化合物の製造方法。
JP2015031794A 2015-02-20 2015-02-20 1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの製造方法 Expired - Fee Related JP6433809B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031794A JP6433809B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031794A JP6433809B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016153379A JP2016153379A (ja) 2016-08-25
JP6433809B2 true JP6433809B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=56760375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015031794A Expired - Fee Related JP6433809B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6433809B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL189199C (nl) * 1975-04-05 1993-02-01 Akzo Nv Werkwijze ter bereiding van farmaceutische preparaten met werking op het centraal zenuwstelsel op basis van benz(aryl)azepinederivaten, de verkregen gevormde farmaceutische preparaten, alsmede werkwijze ter bereiding van de toe te passen benz(aryl)azepinederivaten.
AU6474200A (en) * 1999-12-13 2001-06-18 Sumika Fine Chemicals Co., Ltd. Process for the preparation of a pyridinemethanol compound
CN1429819A (zh) * 2001-12-29 2003-07-16 中国科学院上海药物研究所 一种制备抗抑郁药物米氮平的方法
CN102432594B (zh) * 2011-11-28 2013-09-11 山东鲁药制药有限公司 一种药物中间体1-(3-羟甲基吡啶-2-基)-2-苯基-4-甲基哌嗪的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016153379A (ja) 2016-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2262756B1 (en) Process for preparing alkyl 2-alkoxymethylene-4,4-difluoro-3-oxobutyrates
TWI633109B (zh) 於製備式i之吡啶并吡咯烯(pyripyropene)化合物之方法
EP3490973B1 (en) Polymorphic forms of belinostat and processes for preparation thereof
JP2021504418A (ja) 2−(5−メトキシイソクロマン−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1h−イミダゾールおよびその硫酸水素塩の製造方法
KR20020046948A (ko) 에폭사이드 결정의 제조방법
JP2011006379A (ja) {2−アミノ−1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−3,5−ピリジンジカルボン酸3−(1−ジフェニルメチルアゼチジン−3−イル)エステル5−イソプロピルエステル}(アゼルニジピン)の再結晶方法、アゼルニジピンのイソプロピルアルコール付加体、およびアゼルニジピンの製造方法
JP6433809B2 (ja) 1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの製造方法
JP6452575B2 (ja) ミルタザピンの製造方法
JP2012020970A (ja) {2−アミノ−1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−3,5−ピリジンジカルボン酸3−(1−ジフェニルメチルアゼチジン−3−イル)エステル5−イソプロピルエステル}の製造方法
CN115557964A (zh) 一种药物化合物的制备方法
JP5463051B2 (ja) 1,4―ジヒドロピリジン誘導体の製造法
JP6275596B2 (ja) テルミサルタンのアンモニウム塩の製造方法
CN105037160A (zh) 一种制备维生素b1中间体的方法
JP2013227262A (ja) 1−オクタンスルホン酸ナトリウムの製造方法
CN111056939A (zh) 一种(1r,3s)-3-氨基环戊醇及其中间体的制备方法
JP6622634B2 (ja) ミルタザピンの製造方法
JP2015007000A (ja) モンテルカスト遊離酸の結晶を製造する方法
JP2008222593A (ja) アルキルアミノピリジン類の精製方法
JP2013203685A (ja) 4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ニトロベンゼン又はその塩の製造方法
JP5205971B2 (ja) テトラヒドロピラン化合物の製造方法
JP2017128551A (ja) 1−(3−ヒドロキシメチルピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジンの製造方法
JP6503228B2 (ja) 4−ヒドロキシ安息香酸長鎖エステルの精製方法
JP2015174853A (ja) 2−(4−メチル−2−フェニルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−メタノールの製造方法
JP6780958B2 (ja) 結晶構造を有する1−(3−カルボキシピリジル−2−)−2−フェニル−4−メチルピペラジン及びその製造方法
JP5612977B2 (ja) 6−ブロモ−n−メチル−2−ナフタミドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6433809

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees