JP3924985B2 - 圧縮機の吐出脈動減衰装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両空調装置、圧縮空気供給装置等に使用される圧縮機の吐出脈動減衰装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の圧縮機としては、例えば外部から吸入された圧縮性流体を作動室内に導いて、その作動室の体積が小さくなるように変化させることにより、前記圧縮性流体の圧力を高めるように構成されたものがある。このような圧縮機では、前記作動室から所定の時間間隔をおいて、圧縮された圧縮性流体が吐出室内に吐出される。このため、その吐出のタイミングに応じて、前記吐出室内の圧力が変動する、いわゆる吐出脈動が発生する。ここで、回転軸の周りに複数のシリンダボアを配列し、そのシリンダボア内に収容されたピストンを、前記回転軸に取着されたカムプレートの揺動により、往復動させて圧縮動作を行うような往復動型圧縮機では、そのシリンダボアの数(気筒数)に応じた次数成分を有する吐出脈動が発生する。このような吐出脈動が発生すると、その圧縮機に接続される外部配管等で共振を生じて、振動や騒音が発生することがある。
【0003】
このような振動や騒音を低減するために、従来より、圧縮機には、その圧縮動作によって発生する吐出脈動を減衰させる吐出脈動減衰装置が装備されている。この種の吐出脈動減衰装置としては、圧縮機のハウジング内に所定の容積の膨張空間を区画し、その膨張空間を介して前記吐出室から外部配管へと圧縮性流体を供給する膨張型の吐出マフラが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来構成においては、前記吐出脈動を効果的に減衰させようとすれば、一般に十分な容積の膨張空間を必要とし、圧縮機を大型化せざるを得ないという問題があった。特に、車両用空調装置に使用される圧縮機では、エンジンルーム内における圧縮機の搭載スペースは限られている。このため、従来の膨張型の吐出マフラでは、十分に容積を確保することができず、前記吐出脈動のうちで所定の周波数領域の成分を十分に減衰させることができないという問題があった。
【0005】
この問題に解決するためには、例えば前記圧縮機の吐出室から外部配管への吐出通路の途中に、連通路を介して所定の容積を有する袋小路状の共鳴空間からなる共鳴型の吐出マフラを接続する構成が考えられる。このような共鳴型の吐出マフラでは、前記吐出通路を通過する圧縮性流体の一部を、前記連通路を介して共鳴空間内に導くようになっている。この圧縮性流体の一部の導入により、前記吐出脈動のうちで所定の周波数領域の成分を打ち消すような圧力変動を発生させるようになっている。
【0006】
ここで、このような共鳴型のマフラでは、目的の周波数成分を打ち消すような圧力変動を安定して発生させるためには、その共鳴空間の容積を常に所定値に保つ必要がある。ところが、前記圧縮性流体には、圧縮機内の摺動部における潤滑や冷却を確保するために、潤滑油や水等が分散されている。このため、当然のことながら、前記共鳴空間内にも、圧縮性流体に同伴して前記潤滑油等が流入する。このような潤滑油等が共鳴空間内で凝縮し滞留すると、その共鳴空間の容積が不用意に変更されることになる。これにより、前記圧力変動の発生が不安定となり、やがて目的の周波数成分を十分に減衰させることが困難になることがあるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的としては、限られた大きさの中で、吐出脈動のうちで目的の周波数成分を安定して打ち消すことのできる圧縮機の吐出脈動減衰装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、圧縮機の吐出脈動減衰装置に係る本願請求項1に記載の発明は、ハウジング内に圧縮機構を収容し、その圧縮機構の動作により圧縮性流体を外部から吸入して圧縮するとともに前記ハウジング内に区画された吐出室内に吐出するように構成するとともに、その吐出室内の圧縮性流体を圧縮機の外部に導く流通経路を設け、前記ハウジング内におけるその流通経路の途中に吐出マフラ領域を区画した圧縮機において、前記吐出マフラ領域内に隔壁を設けて、前記吐出マフラ領域を前記流通経路の一部をなす第1マフラ室と、その第1マフラ室に連通路を介して連通されるとともに前記流通経路から独立された第2マフラ室とに二分し、前記圧縮性流体に同伴して前記第2マフラ室内に供給され、その第2マフラ室内で凝縮された液体を前記第1マフラ室内に帰還させる帰還手段を設けたことを要旨とするものである。
【0009】
この本願請求項1に記載の発明では、第2マフラ室内で凝縮された液体は、帰還手段により第1マフラ室に帰還され、第2マフラ室内に滞留することがない。このため、その第2マフラ室の容積を、常に一定に保つことができて、吐出脈動の内で目的の周波数領域の成分を打ち消すような圧力変動を安定して発生させることができる。
【0010】
また、本願請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第2マフラ室の容積並びに前記連通路の開口断面積及び通路長を、その第2マフラ室で発生する脈動が前記第1マフラ室の共振周波数と一致するとともに第1マフラ室の脈動に対して逆位相となるように設定したことを要旨とするものである。
【0011】
この本願請求項2に記載の発明では、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記第2マフラ室における圧力変動の制御要因が第2マフラ室の容積のみによらず、吐出マフラ領域における設計の自由度を向上することができる。
【0012】
また、本願請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、前記連通路が前記帰還手段を兼ねることを要旨とするものである。
この本願請求項3に記載の発明では、前記請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、帰還手段と連通路とを各別に設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。
【0013】
また、本願請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第2マフラ室を重力方向の上方に配置するとともに、前記第1マフラ室を重力方向の下方に配置したことを要旨とするものである。
【0014】
この本願請求項4に記載の発明では、前記請求項3に記載の発明の作用に加えて、第2マフラ室内で凝縮した液体が、自重により自動的に連通路を介して第1マフラ室に帰還される。
【0015】
また、本願請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ハウジングを複数のハウジング構成体により構成し、前記隔壁を対向配置される一対のハウジング構成体と一体に形成し、前記各マフラ室を前記一対のハウジング構成体を接合させることにより形成するとともに、前記連通路を前記一対のハウジング構成体における隔壁の少なくとも一方の接合面上に凹設された溝により形成することを要旨とするものである。
【0016】
この本願請求項5に記載の発明では、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、一対のハウジング構成体を接合することにより、自動的に第1マフラ室と第2マフラ室とが区画されるとともに、連通路が形成される。また、両マフラ室を区画する隔壁を形成するにあたって、ハウジング構成体と別体の部材を必要とすることがなく、部品点数の増大を招くことがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、本発明を車両空調装置用の両頭ピストン型の斜板式圧縮機の吐出脈動減衰装置に具体化した第1実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すように、ハウジング構成体としての一対のシリンダブロック11,12は、対向端縁において互いに接合されている。同じくハウジング構成体としてのフロントハウジング13は、フロント側シリンダブロック11の前端面にフロント側弁形成体14を介して接合されている。同じくハウジング構成体としてのリヤハウジング15は、リヤ側シリンダブロック12の後端面にリヤ側弁形成体16を介して接合されている。
【0019】
複数のボルト挿通孔17は、フロントハウジング13からフロント側弁形成体14、両シリンダブロック11,12及びリヤ側弁形成体16を貫通してリヤハウジング15に穿設されている。複数の通しボルト18は、同ボルト挿通孔17に対してフロントハウジング13側より挿入され、その先端部を以てリヤハウジング15に形成されたネジ孔17aに螺合されている。そして、フロントハウジング13及びリアハウジング15は、これらの通しボルト18により、対応するシリンダブロック11,12の端面に締結固定されている。
【0020】
駆動軸19は、前記シリンダブロック11,12及びフロントハウジング13の中央に、前後一対のラジアルベアリング20を介して回転可能に支持されている。リップシール21は、駆動軸19の前端外周とフロントハウジング13との間に介装されている。そして、同駆動軸19は、その前端がクラッチ機構22を介して外部駆動源をなす車両エンジンEに作動連結され、クラッチ機構22の接続時に車両エンジンEの駆動力が伝達されて回転駆動される。
【0021】
図1及び図2に示すように、複数(本実施形態では5つ)のシリンダボア23は、前記駆動軸19と平行に延びるように、各シリンダブロック11,12の両端部間に同一円周上で所定間隔おきに貫通形成されている。複数の圧縮機構を構成する両頭型のピストン24は、各シリンダボア23内に往復動可能に嵌挿支持されている。それら各ピストン24の両端面と前記各弁形成体14,16との間において、各シリンダボア23内には作動室25(フロント側),26(リヤ側)が複数(本実施形態では、それぞれ5つずつ)形成されている。すなわち、本実施形態の圧縮機は、10気筒タイプの両頭ピストン型の圧縮機となっている。
【0022】
クランク室27は、前記両シリンダブロック11,12の中間内部に区画形成されている。斜板28は、クランク室27内において駆動軸19に嵌合固定され、その外周部がシュー29を介してピストン24の中間部に係留されている。そして、そのピストン24は、駆動軸19の回転により斜板28を介して往復動される。前後一対のスラストベアリング30は、斜板28の両端面と各シリンダブロック11,12の内端面との間に介装され、このスラストベアリング30を介して斜板28が両シリンダブロック11,12間に挟着保持されている。前記クランク室27は、導入通路31及び吸入口32を介して、外部配管をなす外部冷媒回路33に接続されており、吸入圧領域を構成している。
【0023】
フロント側吸入室35及びリヤ側吸入室36は、前記フロントハウジング13及びリヤハウジング15内の外周側に環状に区画形成されている。前記ボルト挿通孔17を兼ねる吸入通路37は、両シリンダブロック11,12に貫設され、前記フロント側吸入室35及びリヤ側吸入室36をそれぞれクランク室27に接続している。フロント側吐出室38及びリヤ側吐出室39は、フロントハウジング13及びリヤハウジング15内の中心側に環状に区画形成されている。
【0024】
複数の吸入孔40は各シリンダボア23に対応して、前記各弁形成体14,16に貫設されている。吸入弁41は、各弁形成体14,16に形成され、各吸入孔40を開閉する。そして、ピストン24の上死点位置から下死点位置への移動に伴って吸入弁41が開放され、両吸入室35,36から各作動室25,26内に冷媒ガスが吸入される。
【0025】
複数の吐出孔42は各シリンダボア23に対応して、前記各弁形成体14,16に貫設されている。吐出弁43は各弁形成体14,16に形成され、各吐出孔42を開閉する。そして、ピストン24の下死点位置から上死点位置への移動に伴って、前記吐出弁43の作用により各作動室25,26内の冷媒ガスが所定の圧力にまで達するまで圧縮されて両吐出室38,39に吐出される。なお、その吐出弁43の開度は、各弁形成体14,16にそれぞれ重合されたリテーナ44によって規制される。
【0026】
各吐出室38,39は、吐出通路45、第1マフラ室としての膨張マフラ46、導出通路47及び吐出口48からなる流通経路を介して、前記外部冷媒回路33に連通されている。この膨張マフラ46は、吐出マフラ領域の一部を構成し、所定の容積を有する膨張型のマフラとなっている。
【0027】
前記外部冷媒回路33上には、凝縮器49、膨張弁50及び蒸発室51が順に接続されている。凝縮器49は、圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒ガスを冷却し液冷媒に凝縮させる。膨張弁50は、可変絞り抵抗としての役割を果たし、高温高圧の液冷媒を膨張させて低温低圧の状態(例えば霧状)にする。蒸発器51は、車室内に供給される空気との間の熱交換により霧状の液冷媒を気化させる。
【0028】
ここで、前記膨張弁50の弁開度は、蒸発器51に並設された感温筒52の温度検知に基づいて制御されている。これにより、蒸発器51での冷媒の蒸発状態が適度な加熱度を持つように、外部冷媒回路33における冷媒の流量が調節される。そして、蒸発器51で気化された冷媒ガスは、圧縮機の圧縮動作により、吸入口32及び導入通路31を介してクランク室27内に帰還され、再び圧縮に供される。
【0029】
次に、上記構成の両頭ピストン型の圧縮機のマフラ構造について説明する。
図1及び図2に示すように、フロント側膨出部56は、フロント側シリンダブロック11の外側に一体形成されている。リヤ側膨出部57はリヤ側シリンダブロック12の外側に一体形成され、両シリンダブロック11,12の接合状態にてフロント側膨出部56と連続される。各膨出部56,57の内部には、吐出マフラ領域が区画されている。その吐出マフラ領域内には、前記膨張マフラ46及び共鳴型のマフラをなす第2マフラ室としての共鳴マフラ58がそれぞれ形成され、互いに対向する膨出部56,57の接合面で開口されている。そして、両シリンダブロック11,12(膨出部56,57)が接合されることで各マフラ46,58が封止され、両マフラ46,58がそれぞれ一体化された空間となるように構成されている。
【0030】
前記膨張マフラ46は、所定の容積を稼ぐためにシリンダブロック11,12の外壁面11a,12aに沿ってその周方向に延在されており、なるべく膨出部56,57の突出度合いを小さくするようにしている。また、両膨出部56,57に跨がって膨張マフラ46を形成することによりその容積を稼ぐことも、膨出部56,57の突出度合いを小さくすることに貢献する。
【0031】
膨張マフラ46と共鳴マフラ58とは、両シリンダブロック11,12が接合されることで互いに接合される隔壁59,60により区画されている。この隔壁59,60は、各シリンダブロック11,12の鋳造時にそれぞれ一体に形成されるものとなっている。ここで、共鳴マフラ58は、所定の容積をもって、重力方向において膨張マフラ46の上方に配置され、帰還手段を兼ねる連通路61を介して膨張マフラ46に連通されている。なお、この共鳴マフラ58には、膨張マフラ46を通過する冷媒ガスの一部が連通路61を介して流入するものの、袋小路状になっているため吐出室38,39から外部冷媒回路33への冷媒ガスの流通経路の一部を構成しない。
【0032】
図1〜図3に示すように、この連通路61は、両隔壁59,60の接合面59a,60aのほぼ中央に凹設された断面半円形状の溝62により構成されている。この連通路61は、所定の開口断面積及び所定の通路長が確保されるように形成されている。そして、前記共鳴マフラ58の容積並びに連通路61の開口断面積及び通路長は、膨張マフラ46内を通過する冷媒ガスの一部が共鳴マフラ58内に流入した際に、膨張マフラ46内における冷媒ガスの吐出脈動(周期的な圧力変動)における特定の周波数成分を打ち消すような圧力変動が発生されるように設定されている。これにより、膨張マフラ46内における吐出脈動の特定の周波数成分が減衰されるようになっている。
【0033】
また、共鳴マフラ58内には、冷媒ガスとともにその冷媒ガスに霧状に分散された潤滑油も流入することになる。この潤滑油は、冷媒ガスが共鳴マフラ58の内壁面に衝突を繰り返すことにより、その内壁面に付着して凝縮し液滴状になる。この凝縮された潤滑油は、前記連通路61を介して膨張マフラ46内に帰還されるようになっている。
【0034】
次に、前記構成の両頭ピストン式圧縮機における吐出脈動の低減作用について説明する。
さて、クラッチ機構22の接続により、車両エンジンEから駆動軸19に駆動力が伝達されると、斜板28の回転に連動してピストン24の往復動が開始される。ピストン24の往復動が開始されると、吸入室35,36から各作動室25,26への冷媒ガスの吸入、作動室25,26内での圧縮、及び吐出室38,39への吐出のサイクルが開始される。フロント側吐出室38とリヤ側吐出室39とにそれぞれ吐出された冷媒ガスは、吐出通路45を介して膨張マフラ46内に導かれ合流される。
【0035】
ここで、本実施形態のように10気筒タイプの圧縮機では、斜板28が1回転する間に10回の吐出動作が行われ、この吐出動作により瞬間的に膨張マフラ46内の圧力が高められる。これにより、膨張マフラ46内で、斜板28が1回転する時間内に10回の圧力変動を繰り返す10次成分を中心とした吐出脈動が発生する。
【0036】
ここで、図4は、外部冷媒回路33における圧縮機と凝縮器49との間の配管で計測した吐出脈動のレベルの一例を示したものである。図において、実施例1は、共鳴マフラ58の容積を12cc、連通路61の開口径を3.3mm、通路長を4mmに設定した圧縮機における計測結果を示している。実施例2は、共鳴マフラ58の容積を12cc、連通路61の開口径を4.8mm、通路長を4mmに設定した圧縮機における計測結果を示している。また、比較例は、共鳴マフラ58及び連通路61を設けていない圧縮機における計測結果を示している。
【0037】
この図3からわかるように、従来構成、すなわち膨張マフラ46のみを備えた10気筒タイプの圧縮機(比較例)では、この吐出脈動の10次成分において、駆動軸19の回転数Ncが1500rpm付近に脈動レベルの大きなピークが存在する。この1500rpm付近の10次成分は、その周波数が約250Hzとなり、外部冷媒回路33の固有振動数とほぼ一致し、エンジン音とは異なる車両の運転者にとって耳障りな騒音の源となる。
【0038】
これに対して、本実施形態の圧縮機(実施例1及び実施例2)では、1500rpm付近にピークが存在するものの、前記比較例に対して、脈動レベルが20%程度低減されている。また、実施例1と実施例2とでは、1500rpm以外の回転数におけるピークの脈動レベルが異なっている。このため、例えば約233Hzの振動数に対応する1400rpm付近の脈動レベルは、実施例1の構成を採用することにより効果的に低減される。また、例えば約266〜417Hzの振動数に対応する1600〜2500rpm付近の脈動レベルは、実施例2の構成を採用することにより効果的に低減される。
【0039】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(イ) 本実施形態の圧縮機では、シリンダブロック11,12の膨出部56,57内に隔壁59,60を介して区画された膨張マフラ46と共鳴マフラ58とが設けられている。膨出マフラ46は、吐出室38,39から外部冷媒回路33への冷媒ガスの流通経路の一部をなしている。共鳴マフラ58は、前記流通経路から独立した状態で、その膨張マフラ46に連通路61を介して連通されている。そして、その共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油は、連通路61を介して膨張マフラ46内に帰還されるようになっている。
【0040】
このため、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油が、その共鳴マフラ58内に滞留することがなく、その共鳴マフラ58の容積を常に一定に保つことができる。これにより、共鳴マフラ58内において、吐出脈動の10次成分の内で目的の周波数領域の成分を打ち消すような圧力変動を安定して発生させることができる。従って、吐出脈動の内で目的の周波数領域の成分を、安定して減衰させることができる。
【0041】
しかも、連通路61が、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油を膨張マフラ46内に帰還させる役割をも担っている。このため、帰還手段を、連通路61とは別に設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。
【0042】
(ロ) 本実施形態の圧縮機では、共鳴マフラ58の容積並びに連通路61の開口断面積及び通路長が、その共鳴マフラ58内で発生される圧力変動の周波数が膨張マフラ46の共振周波数と一致するとともに膨張マフラ58の吐出脈動に対して逆位相となるように設定されている。
【0043】
このため、吐出脈動の内で目的の周波数領域の成分を打ち消すための圧力変動の制御を、共鳴マフラ58の容積だけでなく、連通路61の開口断面積及び通路長の設定値の組み合わせにより行うことができる。従って、膨張マフラ46及び共鳴マフラ58における設計の自由度を向上することができるとともに、両マフラ46,58の小型化を図ることができる。
【0044】
また、共鳴マフラ58の容積並びに連通路61の開口断面積及び通路長の設定値の組み合わせを変更することにより、共鳴マフラ58で発生する圧力変動の周波数を変更することができる。従って、吐出脈動における種々の周波数成分にも、容易に対応することができる。
【0045】
(ハ) 本実施形態の圧縮機では、共鳴マフラ58が膨張マフラ46の重力方向における上方に配置されている。
このため、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油が、自重により自動的に連通路61を介して膨張マフラ46に帰還される。従って、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油を、簡単な構成で自動的に膨張マフラ46に帰還させることができる。
【0046】
(ニ) 本実施形態の圧縮機では、膨張マフラ46と共鳴マフラ58とを区画する隔壁59,60が、対向配置されるフロント側シリンダブロック11とリヤ側シリンダブロック12とにそれぞれ一体に形成されている。そして、膨張マフラ46及び共鳴マフラ58が、両シリンダブロック11,12の接合により形成されるようになっている。また、両マフラ46,58を連通する連通路61が、両隔壁59,60の接合面59a,60a上に凹設された溝62により形成されるようになっている。
【0047】
このため、両シリンダブロック11,12を接合することにより、膨張マフラ46と共鳴マフラ58とを自動的に区画することができるとともに、連通路61を自動的に形成することができる。従って、両マフラ46,58及び連通路61を形成するために、作業工数の増加を招くことがない。
【0048】
また、両マフラ46,58を区画する隔壁59,60を形成するにあたって、シリンダブロック11,12と別体の部材を必要とすることがなく、部品点数の増大を招くことがない。
【0049】
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0050】
この第2実施形態においては、図5に示すように、第2マフラ室を構成する共鳴マフラ71が、重力方向において膨張マフラ46の側方に配置されている。この共鳴マフラ71は、その内底面71aが膨張マフラ46の内底面46aより重力方向において高い位置となるように形成されている。そして、両マフラ46,71を区画する隔壁72は、各シリンダブロック12(11)とは別体の金属板等で構成されており、重力方向に沿って各シリンダブロック12(11)に取着されている。また、この隔壁72には、その共鳴マフラ71の内底面71aに対応する位置に帰還手段を兼ねる連通路としての連通孔73が形成されている。(なお、図4においては、リヤ側のシリンダブロック12のみを示している。)
従って、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(イ)及び(ロ)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0051】
(ホ) 本実施形態の圧縮機では、共鳴マフラ71の内底面71aが、膨張マフラ46の内底面46aより重力方向における上方となるように配置されている。そして、隔壁72における共鳴マフラ71の内底面71aに対応する位置に、連通孔73が形成されている。
【0052】
このため、共鳴マフラ71内で凝縮された潤滑油は、自重によりその内底面71aに到達し、さらに連通孔73を介して自動的に膨張マフラ46に帰還される。従って、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油を、簡単な構成で自動的に膨張マフラ46に帰還させることができる。
【0053】
(ヘ) 本実施形態の圧縮機では、膨張マフラ46と共鳴マフラ71とを区画する隔壁72が各シリンダブロック11,12とは別体の部材で構成されている。
【0054】
このため、共鳴マフラ71で発生される圧力変動の周波数を、異なる開口断面積及び/または通路長の連通孔73を有する隔壁72を選択して取着することで、容易に変更することができる。従って、吐出脈動における種々の周波数成分にも、容易に対応することができる。
【0055】
(変更例)
なお、前記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ 前記第1実施形態では、各隔壁59,60の接合面59a,60aに連通路61を形成するための溝62を凹設したが、何れか一方の接合面59a,60aのみに溝62を凹設してもよい。
【0056】
○ また、前記第1実施形態では、各隔壁59,60の接合面59a,60a上の溝62を断面半円形状に形成したが、例えば断面半楕円形状、断面三角形状、断面矩形状等に形成してもよい。
【0057】
○ また、前記第1実施形態では、連通路61を各隔壁59,60の接合面59a,60a上に形成したが、各隔壁59,60の接合面59a,60aから離間した位置に形成してもよい。
【0058】
○ また、前記各実施形態では、膨張マフラ46及び共鳴マフラ58,71を一対のシリンダブロック11,12に跨るように形成したが、いずれか一方のシリンダブロック11,12に形成してもよい。
【0059】
○ また、前記各実施形態では、本発明を車両空調装置に使用される両頭ピストン型の斜板式圧縮機の吐出脈動減衰装置に具体化したが、例えばウェーブカム式圧縮機、ワブル式圧縮機、スクロール式圧縮機、ベーン式圧縮機等、また、片頭ピストン型の圧縮機の吐出脈動減衰装置に具体化してもよい。また、圧縮空気供給装置に使用される圧縮機の吐出脈動減衰装置に具体化してもよい。この場合、共鳴マフラ58,71の内で凝縮される液体としては、潤滑油の他、例えば水等がある。
【0060】
これらのようにしても、前記各実施形態とほぼ同様の効果が得られる。
次に、前記各実施形態及び変更例から把握できる請求項に記載した発明以外の技術的思想について、それらの効果と共に以下に記載する。
【0061】
(1) 前記第2マフラ室の内底面を前記第1マフラ室の内底面より重力方向における上方位置になるように形成するとともに、前記連通孔を前記隔壁における第2マフラ室の内底面に対応する位置に形成した請求項3に記載の圧縮機の吐出脈動減衰装置。
【0062】
この(1)に記載の構成によれば、第2マフラ室内で凝縮された液体は、自重によりその内底面に到達し、さらに連通路を介して自動的に第1マフラ室に帰還される。従って、第2マフラ室内で凝縮された液体を、簡単な構成で自動的に第1マフラ室に帰還させることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願請求項1に記載の発明によれば、吐出脈動の内で目的の周波数領域の成分を安定して減衰させることができる。
【0064】
また、本願請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、吐出マフラ領域における設計の自由度を向上することができるとともに、その吐出マフラ領域の小型化を図ることができる。
【0065】
また、本願請求項3に記載の発明によれば、前記請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、帰還手段と連通路とを各別に設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。
【0066】
また、本願請求項4に記載の発明によれば、前記請求項3に記載の発明の効果に加えて、第2マフラ室内で凝縮した液体を、簡単な構成で自動的に連通路を介して第1マフラ室に帰還させることができる。
【0067】
また、本願請求項5に記載の発明によれば、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、第1マフラ室、第2マフラ室及び連通路を、作業工数の増大を招くことなく形成することができる。また、両マフラ室を区画する隔壁を形成するにあたって、ハウジング構成体と別体の部材を必要とすることがなく、部品点数の増大を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の圧縮機全体を示す断面図。
【図2】 図1のリヤ側のシリンダブロックをフロント側から見た側面図。
【図3】 図1の連通路の周辺を拡大して示す平面図。
【図4】 10次成分の低減に関する説明図。
【図5】 第2実施形態のリヤ側のシリンダブロックをフロント側から見た側面図。
【符号の説明】
11…ハウジング構成体としてのフロント側シリンダブロック、12…ハウジング構成体としてのリヤ側シリンダブロック、13…ハウジング構成体としてのフロントハウジング、15…ハウジング構成体としてのリヤハウジング、24…圧縮機構を構成するピストン、33…圧縮機の外部をなす外部冷媒回路、38…吐出室としてのフロント側吐出室、39…吐出室としてのリヤ側吐出室、45…流通経路の一部を構成する吐出通路、46…流通経路の一部を構成する第1マフラ室としての膨張マフラ、47…流通経路の一部を構成する導出通路、48…流通経路の一部を構成する吐出口、58,71…第2マフラ室としての共鳴マフラ、59…隔壁としてのフロント側隔壁、59a,60a…接合面、60…隔壁としてのリヤ側隔壁、61…帰還手段を兼ねる連通路、72…隔壁、62…溝、73…帰還手段を兼ねる連通路としての連通孔。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両空調装置、圧縮空気供給装置等に使用される圧縮機の吐出脈動減衰装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の圧縮機としては、例えば外部から吸入された圧縮性流体を作動室内に導いて、その作動室の体積が小さくなるように変化させることにより、前記圧縮性流体の圧力を高めるように構成されたものがある。このような圧縮機では、前記作動室から所定の時間間隔をおいて、圧縮された圧縮性流体が吐出室内に吐出される。このため、その吐出のタイミングに応じて、前記吐出室内の圧力が変動する、いわゆる吐出脈動が発生する。ここで、回転軸の周りに複数のシリンダボアを配列し、そのシリンダボア内に収容されたピストンを、前記回転軸に取着されたカムプレートの揺動により、往復動させて圧縮動作を行うような往復動型圧縮機では、そのシリンダボアの数(気筒数)に応じた次数成分を有する吐出脈動が発生する。このような吐出脈動が発生すると、その圧縮機に接続される外部配管等で共振を生じて、振動や騒音が発生することがある。
【0003】
このような振動や騒音を低減するために、従来より、圧縮機には、その圧縮動作によって発生する吐出脈動を減衰させる吐出脈動減衰装置が装備されている。この種の吐出脈動減衰装置としては、圧縮機のハウジング内に所定の容積の膨張空間を区画し、その膨張空間を介して前記吐出室から外部配管へと圧縮性流体を供給する膨張型の吐出マフラが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来構成においては、前記吐出脈動を効果的に減衰させようとすれば、一般に十分な容積の膨張空間を必要とし、圧縮機を大型化せざるを得ないという問題があった。特に、車両用空調装置に使用される圧縮機では、エンジンルーム内における圧縮機の搭載スペースは限られている。このため、従来の膨張型の吐出マフラでは、十分に容積を確保することができず、前記吐出脈動のうちで所定の周波数領域の成分を十分に減衰させることができないという問題があった。
【0005】
この問題に解決するためには、例えば前記圧縮機の吐出室から外部配管への吐出通路の途中に、連通路を介して所定の容積を有する袋小路状の共鳴空間からなる共鳴型の吐出マフラを接続する構成が考えられる。このような共鳴型の吐出マフラでは、前記吐出通路を通過する圧縮性流体の一部を、前記連通路を介して共鳴空間内に導くようになっている。この圧縮性流体の一部の導入により、前記吐出脈動のうちで所定の周波数領域の成分を打ち消すような圧力変動を発生させるようになっている。
【0006】
ここで、このような共鳴型のマフラでは、目的の周波数成分を打ち消すような圧力変動を安定して発生させるためには、その共鳴空間の容積を常に所定値に保つ必要がある。ところが、前記圧縮性流体には、圧縮機内の摺動部における潤滑や冷却を確保するために、潤滑油や水等が分散されている。このため、当然のことながら、前記共鳴空間内にも、圧縮性流体に同伴して前記潤滑油等が流入する。このような潤滑油等が共鳴空間内で凝縮し滞留すると、その共鳴空間の容積が不用意に変更されることになる。これにより、前記圧力変動の発生が不安定となり、やがて目的の周波数成分を十分に減衰させることが困難になることがあるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的としては、限られた大きさの中で、吐出脈動のうちで目的の周波数成分を安定して打ち消すことのできる圧縮機の吐出脈動減衰装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、圧縮機の吐出脈動減衰装置に係る本願請求項1に記載の発明は、ハウジング内に圧縮機構を収容し、その圧縮機構の動作により圧縮性流体を外部から吸入して圧縮するとともに前記ハウジング内に区画された吐出室内に吐出するように構成するとともに、その吐出室内の圧縮性流体を圧縮機の外部に導く流通経路を設け、前記ハウジング内におけるその流通経路の途中に吐出マフラ領域を区画した圧縮機において、前記吐出マフラ領域内に隔壁を設けて、前記吐出マフラ領域を前記流通経路の一部をなす第1マフラ室と、その第1マフラ室に連通路を介して連通されるとともに前記流通経路から独立された第2マフラ室とに二分し、前記圧縮性流体に同伴して前記第2マフラ室内に供給され、その第2マフラ室内で凝縮された液体を前記第1マフラ室内に帰還させる帰還手段を設けたことを要旨とするものである。
【0009】
この本願請求項1に記載の発明では、第2マフラ室内で凝縮された液体は、帰還手段により第1マフラ室に帰還され、第2マフラ室内に滞留することがない。このため、その第2マフラ室の容積を、常に一定に保つことができて、吐出脈動の内で目的の周波数領域の成分を打ち消すような圧力変動を安定して発生させることができる。
【0010】
また、本願請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第2マフラ室の容積並びに前記連通路の開口断面積及び通路長を、その第2マフラ室で発生する脈動が前記第1マフラ室の共振周波数と一致するとともに第1マフラ室の脈動に対して逆位相となるように設定したことを要旨とするものである。
【0011】
この本願請求項2に記載の発明では、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記第2マフラ室における圧力変動の制御要因が第2マフラ室の容積のみによらず、吐出マフラ領域における設計の自由度を向上することができる。
【0012】
また、本願請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、前記連通路が前記帰還手段を兼ねることを要旨とするものである。
この本願請求項3に記載の発明では、前記請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、帰還手段と連通路とを各別に設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。
【0013】
また、本願請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第2マフラ室を重力方向の上方に配置するとともに、前記第1マフラ室を重力方向の下方に配置したことを要旨とするものである。
【0014】
この本願請求項4に記載の発明では、前記請求項3に記載の発明の作用に加えて、第2マフラ室内で凝縮した液体が、自重により自動的に連通路を介して第1マフラ室に帰還される。
【0015】
また、本願請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ハウジングを複数のハウジング構成体により構成し、前記隔壁を対向配置される一対のハウジング構成体と一体に形成し、前記各マフラ室を前記一対のハウジング構成体を接合させることにより形成するとともに、前記連通路を前記一対のハウジング構成体における隔壁の少なくとも一方の接合面上に凹設された溝により形成することを要旨とするものである。
【0016】
この本願請求項5に記載の発明では、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、一対のハウジング構成体を接合することにより、自動的に第1マフラ室と第2マフラ室とが区画されるとともに、連通路が形成される。また、両マフラ室を区画する隔壁を形成するにあたって、ハウジング構成体と別体の部材を必要とすることがなく、部品点数の増大を招くことがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、本発明を車両空調装置用の両頭ピストン型の斜板式圧縮機の吐出脈動減衰装置に具体化した第1実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すように、ハウジング構成体としての一対のシリンダブロック11,12は、対向端縁において互いに接合されている。同じくハウジング構成体としてのフロントハウジング13は、フロント側シリンダブロック11の前端面にフロント側弁形成体14を介して接合されている。同じくハウジング構成体としてのリヤハウジング15は、リヤ側シリンダブロック12の後端面にリヤ側弁形成体16を介して接合されている。
【0019】
複数のボルト挿通孔17は、フロントハウジング13からフロント側弁形成体14、両シリンダブロック11,12及びリヤ側弁形成体16を貫通してリヤハウジング15に穿設されている。複数の通しボルト18は、同ボルト挿通孔17に対してフロントハウジング13側より挿入され、その先端部を以てリヤハウジング15に形成されたネジ孔17aに螺合されている。そして、フロントハウジング13及びリアハウジング15は、これらの通しボルト18により、対応するシリンダブロック11,12の端面に締結固定されている。
【0020】
駆動軸19は、前記シリンダブロック11,12及びフロントハウジング13の中央に、前後一対のラジアルベアリング20を介して回転可能に支持されている。リップシール21は、駆動軸19の前端外周とフロントハウジング13との間に介装されている。そして、同駆動軸19は、その前端がクラッチ機構22を介して外部駆動源をなす車両エンジンEに作動連結され、クラッチ機構22の接続時に車両エンジンEの駆動力が伝達されて回転駆動される。
【0021】
図1及び図2に示すように、複数(本実施形態では5つ)のシリンダボア23は、前記駆動軸19と平行に延びるように、各シリンダブロック11,12の両端部間に同一円周上で所定間隔おきに貫通形成されている。複数の圧縮機構を構成する両頭型のピストン24は、各シリンダボア23内に往復動可能に嵌挿支持されている。それら各ピストン24の両端面と前記各弁形成体14,16との間において、各シリンダボア23内には作動室25(フロント側),26(リヤ側)が複数(本実施形態では、それぞれ5つずつ)形成されている。すなわち、本実施形態の圧縮機は、10気筒タイプの両頭ピストン型の圧縮機となっている。
【0022】
クランク室27は、前記両シリンダブロック11,12の中間内部に区画形成されている。斜板28は、クランク室27内において駆動軸19に嵌合固定され、その外周部がシュー29を介してピストン24の中間部に係留されている。そして、そのピストン24は、駆動軸19の回転により斜板28を介して往復動される。前後一対のスラストベアリング30は、斜板28の両端面と各シリンダブロック11,12の内端面との間に介装され、このスラストベアリング30を介して斜板28が両シリンダブロック11,12間に挟着保持されている。前記クランク室27は、導入通路31及び吸入口32を介して、外部配管をなす外部冷媒回路33に接続されており、吸入圧領域を構成している。
【0023】
フロント側吸入室35及びリヤ側吸入室36は、前記フロントハウジング13及びリヤハウジング15内の外周側に環状に区画形成されている。前記ボルト挿通孔17を兼ねる吸入通路37は、両シリンダブロック11,12に貫設され、前記フロント側吸入室35及びリヤ側吸入室36をそれぞれクランク室27に接続している。フロント側吐出室38及びリヤ側吐出室39は、フロントハウジング13及びリヤハウジング15内の中心側に環状に区画形成されている。
【0024】
複数の吸入孔40は各シリンダボア23に対応して、前記各弁形成体14,16に貫設されている。吸入弁41は、各弁形成体14,16に形成され、各吸入孔40を開閉する。そして、ピストン24の上死点位置から下死点位置への移動に伴って吸入弁41が開放され、両吸入室35,36から各作動室25,26内に冷媒ガスが吸入される。
【0025】
複数の吐出孔42は各シリンダボア23に対応して、前記各弁形成体14,16に貫設されている。吐出弁43は各弁形成体14,16に形成され、各吐出孔42を開閉する。そして、ピストン24の下死点位置から上死点位置への移動に伴って、前記吐出弁43の作用により各作動室25,26内の冷媒ガスが所定の圧力にまで達するまで圧縮されて両吐出室38,39に吐出される。なお、その吐出弁43の開度は、各弁形成体14,16にそれぞれ重合されたリテーナ44によって規制される。
【0026】
各吐出室38,39は、吐出通路45、第1マフラ室としての膨張マフラ46、導出通路47及び吐出口48からなる流通経路を介して、前記外部冷媒回路33に連通されている。この膨張マフラ46は、吐出マフラ領域の一部を構成し、所定の容積を有する膨張型のマフラとなっている。
【0027】
前記外部冷媒回路33上には、凝縮器49、膨張弁50及び蒸発室51が順に接続されている。凝縮器49は、圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒ガスを冷却し液冷媒に凝縮させる。膨張弁50は、可変絞り抵抗としての役割を果たし、高温高圧の液冷媒を膨張させて低温低圧の状態(例えば霧状)にする。蒸発器51は、車室内に供給される空気との間の熱交換により霧状の液冷媒を気化させる。
【0028】
ここで、前記膨張弁50の弁開度は、蒸発器51に並設された感温筒52の温度検知に基づいて制御されている。これにより、蒸発器51での冷媒の蒸発状態が適度な加熱度を持つように、外部冷媒回路33における冷媒の流量が調節される。そして、蒸発器51で気化された冷媒ガスは、圧縮機の圧縮動作により、吸入口32及び導入通路31を介してクランク室27内に帰還され、再び圧縮に供される。
【0029】
次に、上記構成の両頭ピストン型の圧縮機のマフラ構造について説明する。
図1及び図2に示すように、フロント側膨出部56は、フロント側シリンダブロック11の外側に一体形成されている。リヤ側膨出部57はリヤ側シリンダブロック12の外側に一体形成され、両シリンダブロック11,12の接合状態にてフロント側膨出部56と連続される。各膨出部56,57の内部には、吐出マフラ領域が区画されている。その吐出マフラ領域内には、前記膨張マフラ46及び共鳴型のマフラをなす第2マフラ室としての共鳴マフラ58がそれぞれ形成され、互いに対向する膨出部56,57の接合面で開口されている。そして、両シリンダブロック11,12(膨出部56,57)が接合されることで各マフラ46,58が封止され、両マフラ46,58がそれぞれ一体化された空間となるように構成されている。
【0030】
前記膨張マフラ46は、所定の容積を稼ぐためにシリンダブロック11,12の外壁面11a,12aに沿ってその周方向に延在されており、なるべく膨出部56,57の突出度合いを小さくするようにしている。また、両膨出部56,57に跨がって膨張マフラ46を形成することによりその容積を稼ぐことも、膨出部56,57の突出度合いを小さくすることに貢献する。
【0031】
膨張マフラ46と共鳴マフラ58とは、両シリンダブロック11,12が接合されることで互いに接合される隔壁59,60により区画されている。この隔壁59,60は、各シリンダブロック11,12の鋳造時にそれぞれ一体に形成されるものとなっている。ここで、共鳴マフラ58は、所定の容積をもって、重力方向において膨張マフラ46の上方に配置され、帰還手段を兼ねる連通路61を介して膨張マフラ46に連通されている。なお、この共鳴マフラ58には、膨張マフラ46を通過する冷媒ガスの一部が連通路61を介して流入するものの、袋小路状になっているため吐出室38,39から外部冷媒回路33への冷媒ガスの流通経路の一部を構成しない。
【0032】
図1〜図3に示すように、この連通路61は、両隔壁59,60の接合面59a,60aのほぼ中央に凹設された断面半円形状の溝62により構成されている。この連通路61は、所定の開口断面積及び所定の通路長が確保されるように形成されている。そして、前記共鳴マフラ58の容積並びに連通路61の開口断面積及び通路長は、膨張マフラ46内を通過する冷媒ガスの一部が共鳴マフラ58内に流入した際に、膨張マフラ46内における冷媒ガスの吐出脈動(周期的な圧力変動)における特定の周波数成分を打ち消すような圧力変動が発生されるように設定されている。これにより、膨張マフラ46内における吐出脈動の特定の周波数成分が減衰されるようになっている。
【0033】
また、共鳴マフラ58内には、冷媒ガスとともにその冷媒ガスに霧状に分散された潤滑油も流入することになる。この潤滑油は、冷媒ガスが共鳴マフラ58の内壁面に衝突を繰り返すことにより、その内壁面に付着して凝縮し液滴状になる。この凝縮された潤滑油は、前記連通路61を介して膨張マフラ46内に帰還されるようになっている。
【0034】
次に、前記構成の両頭ピストン式圧縮機における吐出脈動の低減作用について説明する。
さて、クラッチ機構22の接続により、車両エンジンEから駆動軸19に駆動力が伝達されると、斜板28の回転に連動してピストン24の往復動が開始される。ピストン24の往復動が開始されると、吸入室35,36から各作動室25,26への冷媒ガスの吸入、作動室25,26内での圧縮、及び吐出室38,39への吐出のサイクルが開始される。フロント側吐出室38とリヤ側吐出室39とにそれぞれ吐出された冷媒ガスは、吐出通路45を介して膨張マフラ46内に導かれ合流される。
【0035】
ここで、本実施形態のように10気筒タイプの圧縮機では、斜板28が1回転する間に10回の吐出動作が行われ、この吐出動作により瞬間的に膨張マフラ46内の圧力が高められる。これにより、膨張マフラ46内で、斜板28が1回転する時間内に10回の圧力変動を繰り返す10次成分を中心とした吐出脈動が発生する。
【0036】
ここで、図4は、外部冷媒回路33における圧縮機と凝縮器49との間の配管で計測した吐出脈動のレベルの一例を示したものである。図において、実施例1は、共鳴マフラ58の容積を12cc、連通路61の開口径を3.3mm、通路長を4mmに設定した圧縮機における計測結果を示している。実施例2は、共鳴マフラ58の容積を12cc、連通路61の開口径を4.8mm、通路長を4mmに設定した圧縮機における計測結果を示している。また、比較例は、共鳴マフラ58及び連通路61を設けていない圧縮機における計測結果を示している。
【0037】
この図3からわかるように、従来構成、すなわち膨張マフラ46のみを備えた10気筒タイプの圧縮機(比較例)では、この吐出脈動の10次成分において、駆動軸19の回転数Ncが1500rpm付近に脈動レベルの大きなピークが存在する。この1500rpm付近の10次成分は、その周波数が約250Hzとなり、外部冷媒回路33の固有振動数とほぼ一致し、エンジン音とは異なる車両の運転者にとって耳障りな騒音の源となる。
【0038】
これに対して、本実施形態の圧縮機(実施例1及び実施例2)では、1500rpm付近にピークが存在するものの、前記比較例に対して、脈動レベルが20%程度低減されている。また、実施例1と実施例2とでは、1500rpm以外の回転数におけるピークの脈動レベルが異なっている。このため、例えば約233Hzの振動数に対応する1400rpm付近の脈動レベルは、実施例1の構成を採用することにより効果的に低減される。また、例えば約266〜417Hzの振動数に対応する1600〜2500rpm付近の脈動レベルは、実施例2の構成を採用することにより効果的に低減される。
【0039】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(イ) 本実施形態の圧縮機では、シリンダブロック11,12の膨出部56,57内に隔壁59,60を介して区画された膨張マフラ46と共鳴マフラ58とが設けられている。膨出マフラ46は、吐出室38,39から外部冷媒回路33への冷媒ガスの流通経路の一部をなしている。共鳴マフラ58は、前記流通経路から独立した状態で、その膨張マフラ46に連通路61を介して連通されている。そして、その共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油は、連通路61を介して膨張マフラ46内に帰還されるようになっている。
【0040】
このため、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油が、その共鳴マフラ58内に滞留することがなく、その共鳴マフラ58の容積を常に一定に保つことができる。これにより、共鳴マフラ58内において、吐出脈動の10次成分の内で目的の周波数領域の成分を打ち消すような圧力変動を安定して発生させることができる。従って、吐出脈動の内で目的の周波数領域の成分を、安定して減衰させることができる。
【0041】
しかも、連通路61が、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油を膨張マフラ46内に帰還させる役割をも担っている。このため、帰還手段を、連通路61とは別に設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。
【0042】
(ロ) 本実施形態の圧縮機では、共鳴マフラ58の容積並びに連通路61の開口断面積及び通路長が、その共鳴マフラ58内で発生される圧力変動の周波数が膨張マフラ46の共振周波数と一致するとともに膨張マフラ58の吐出脈動に対して逆位相となるように設定されている。
【0043】
このため、吐出脈動の内で目的の周波数領域の成分を打ち消すための圧力変動の制御を、共鳴マフラ58の容積だけでなく、連通路61の開口断面積及び通路長の設定値の組み合わせにより行うことができる。従って、膨張マフラ46及び共鳴マフラ58における設計の自由度を向上することができるとともに、両マフラ46,58の小型化を図ることができる。
【0044】
また、共鳴マフラ58の容積並びに連通路61の開口断面積及び通路長の設定値の組み合わせを変更することにより、共鳴マフラ58で発生する圧力変動の周波数を変更することができる。従って、吐出脈動における種々の周波数成分にも、容易に対応することができる。
【0045】
(ハ) 本実施形態の圧縮機では、共鳴マフラ58が膨張マフラ46の重力方向における上方に配置されている。
このため、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油が、自重により自動的に連通路61を介して膨張マフラ46に帰還される。従って、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油を、簡単な構成で自動的に膨張マフラ46に帰還させることができる。
【0046】
(ニ) 本実施形態の圧縮機では、膨張マフラ46と共鳴マフラ58とを区画する隔壁59,60が、対向配置されるフロント側シリンダブロック11とリヤ側シリンダブロック12とにそれぞれ一体に形成されている。そして、膨張マフラ46及び共鳴マフラ58が、両シリンダブロック11,12の接合により形成されるようになっている。また、両マフラ46,58を連通する連通路61が、両隔壁59,60の接合面59a,60a上に凹設された溝62により形成されるようになっている。
【0047】
このため、両シリンダブロック11,12を接合することにより、膨張マフラ46と共鳴マフラ58とを自動的に区画することができるとともに、連通路61を自動的に形成することができる。従って、両マフラ46,58及び連通路61を形成するために、作業工数の増加を招くことがない。
【0048】
また、両マフラ46,58を区画する隔壁59,60を形成するにあたって、シリンダブロック11,12と別体の部材を必要とすることがなく、部品点数の増大を招くことがない。
【0049】
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0050】
この第2実施形態においては、図5に示すように、第2マフラ室を構成する共鳴マフラ71が、重力方向において膨張マフラ46の側方に配置されている。この共鳴マフラ71は、その内底面71aが膨張マフラ46の内底面46aより重力方向において高い位置となるように形成されている。そして、両マフラ46,71を区画する隔壁72は、各シリンダブロック12(11)とは別体の金属板等で構成されており、重力方向に沿って各シリンダブロック12(11)に取着されている。また、この隔壁72には、その共鳴マフラ71の内底面71aに対応する位置に帰還手段を兼ねる連通路としての連通孔73が形成されている。(なお、図4においては、リヤ側のシリンダブロック12のみを示している。)
従って、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(イ)及び(ロ)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0051】
(ホ) 本実施形態の圧縮機では、共鳴マフラ71の内底面71aが、膨張マフラ46の内底面46aより重力方向における上方となるように配置されている。そして、隔壁72における共鳴マフラ71の内底面71aに対応する位置に、連通孔73が形成されている。
【0052】
このため、共鳴マフラ71内で凝縮された潤滑油は、自重によりその内底面71aに到達し、さらに連通孔73を介して自動的に膨張マフラ46に帰還される。従って、共鳴マフラ58内で凝縮された潤滑油を、簡単な構成で自動的に膨張マフラ46に帰還させることができる。
【0053】
(ヘ) 本実施形態の圧縮機では、膨張マフラ46と共鳴マフラ71とを区画する隔壁72が各シリンダブロック11,12とは別体の部材で構成されている。
【0054】
このため、共鳴マフラ71で発生される圧力変動の周波数を、異なる開口断面積及び/または通路長の連通孔73を有する隔壁72を選択して取着することで、容易に変更することができる。従って、吐出脈動における種々の周波数成分にも、容易に対応することができる。
【0055】
(変更例)
なお、前記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ 前記第1実施形態では、各隔壁59,60の接合面59a,60aに連通路61を形成するための溝62を凹設したが、何れか一方の接合面59a,60aのみに溝62を凹設してもよい。
【0056】
○ また、前記第1実施形態では、各隔壁59,60の接合面59a,60a上の溝62を断面半円形状に形成したが、例えば断面半楕円形状、断面三角形状、断面矩形状等に形成してもよい。
【0057】
○ また、前記第1実施形態では、連通路61を各隔壁59,60の接合面59a,60a上に形成したが、各隔壁59,60の接合面59a,60aから離間した位置に形成してもよい。
【0058】
○ また、前記各実施形態では、膨張マフラ46及び共鳴マフラ58,71を一対のシリンダブロック11,12に跨るように形成したが、いずれか一方のシリンダブロック11,12に形成してもよい。
【0059】
○ また、前記各実施形態では、本発明を車両空調装置に使用される両頭ピストン型の斜板式圧縮機の吐出脈動減衰装置に具体化したが、例えばウェーブカム式圧縮機、ワブル式圧縮機、スクロール式圧縮機、ベーン式圧縮機等、また、片頭ピストン型の圧縮機の吐出脈動減衰装置に具体化してもよい。また、圧縮空気供給装置に使用される圧縮機の吐出脈動減衰装置に具体化してもよい。この場合、共鳴マフラ58,71の内で凝縮される液体としては、潤滑油の他、例えば水等がある。
【0060】
これらのようにしても、前記各実施形態とほぼ同様の効果が得られる。
次に、前記各実施形態及び変更例から把握できる請求項に記載した発明以外の技術的思想について、それらの効果と共に以下に記載する。
【0061】
(1) 前記第2マフラ室の内底面を前記第1マフラ室の内底面より重力方向における上方位置になるように形成するとともに、前記連通孔を前記隔壁における第2マフラ室の内底面に対応する位置に形成した請求項3に記載の圧縮機の吐出脈動減衰装置。
【0062】
この(1)に記載の構成によれば、第2マフラ室内で凝縮された液体は、自重によりその内底面に到達し、さらに連通路を介して自動的に第1マフラ室に帰還される。従って、第2マフラ室内で凝縮された液体を、簡単な構成で自動的に第1マフラ室に帰還させることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願請求項1に記載の発明によれば、吐出脈動の内で目的の周波数領域の成分を安定して減衰させることができる。
【0064】
また、本願請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、吐出マフラ領域における設計の自由度を向上することができるとともに、その吐出マフラ領域の小型化を図ることができる。
【0065】
また、本願請求項3に記載の発明によれば、前記請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、帰還手段と連通路とを各別に設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。
【0066】
また、本願請求項4に記載の発明によれば、前記請求項3に記載の発明の効果に加えて、第2マフラ室内で凝縮した液体を、簡単な構成で自動的に連通路を介して第1マフラ室に帰還させることができる。
【0067】
また、本願請求項5に記載の発明によれば、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、第1マフラ室、第2マフラ室及び連通路を、作業工数の増大を招くことなく形成することができる。また、両マフラ室を区画する隔壁を形成するにあたって、ハウジング構成体と別体の部材を必要とすることがなく、部品点数の増大を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の圧縮機全体を示す断面図。
【図2】 図1のリヤ側のシリンダブロックをフロント側から見た側面図。
【図3】 図1の連通路の周辺を拡大して示す平面図。
【図4】 10次成分の低減に関する説明図。
【図5】 第2実施形態のリヤ側のシリンダブロックをフロント側から見た側面図。
【符号の説明】
11…ハウジング構成体としてのフロント側シリンダブロック、12…ハウジング構成体としてのリヤ側シリンダブロック、13…ハウジング構成体としてのフロントハウジング、15…ハウジング構成体としてのリヤハウジング、24…圧縮機構を構成するピストン、33…圧縮機の外部をなす外部冷媒回路、38…吐出室としてのフロント側吐出室、39…吐出室としてのリヤ側吐出室、45…流通経路の一部を構成する吐出通路、46…流通経路の一部を構成する第1マフラ室としての膨張マフラ、47…流通経路の一部を構成する導出通路、48…流通経路の一部を構成する吐出口、58,71…第2マフラ室としての共鳴マフラ、59…隔壁としてのフロント側隔壁、59a,60a…接合面、60…隔壁としてのリヤ側隔壁、61…帰還手段を兼ねる連通路、72…隔壁、62…溝、73…帰還手段を兼ねる連通路としての連通孔。
Claims (5)
- ハウジング内に圧縮機構を収容し、その圧縮機構の動作により圧縮性流体を外部から吸入して圧縮するとともに前記ハウジング内に区画された吐出室内に吐出するように構成するとともに、その吐出室内の圧縮性流体を圧縮機の外部に導く流通経路を設け、前記ハウジング内におけるその流通経路の途中に吐出マフラ領域を区画した圧縮機において、
前記吐出マフラ領域内に隔壁を設けて、前記吐出マフラ領域を前記流通経路の一部をなす第1マフラ室と、その第1マフラ室に連通路を介して連通されるとともに前記流通経路から独立された第2マフラ室とに二分し、前記圧縮性流体に同伴して前記第2マフラ室内に供給され、その第2マフラ室内で凝縮された液体を前記第1マフラ室内に帰還させる帰還手段を設けた圧縮機の吐出脈動減衰装置。 - 前記第2マフラ室の容積並びに前記連通路の開口断面積及び通路長を、その第2マフラ室で発生する脈動が前記第1マフラ室の共振周波数と一致するとともに第1マフラ室の脈動に対して逆位相となるように設定した請求項1に記載の圧縮機の吐出脈動減衰装置。
- 前記連通路が前記帰還手段を兼ねる請求項1または請求項2に記載の圧縮機の吐出脈動減衰装置。
- 前記第2マフラ室を重力方向の上方に配置するとともに、前記第1マフラ室を重力方向の下方に配置した請求項3に記載の圧縮機の吐出脈動減衰装置。
- 前記ハウジングを複数のハウジング構成体により構成し、前記隔壁を対向配置される一対のハウジング構成体と一体に形成し、前記各マフラ室を前記一対のハウジング構成体を接合させることにより形成するとともに、前記連通路を前記一対のハウジング構成体における隔壁の少なくとも一方の接合面上に凹設された溝により形成する請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の圧縮機の吐出脈動減衰装置。
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