JPH0255880A

JPH0255880A - 圧縮機の消音装置

Info

Publication number: JPH0255880A
Application number: JP20217688A
Authority: JP
Inventors: Yasuaki Seyama; 瀬山　康昭
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1988-08-12
Filing date: 1988-08-12
Publication date: 1990-02-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は圧縮機の消音装置の改良に関する。

（ロ）従来の技術従来の圧縮機は例えば実開昭５８−７２４０９号公報に
示されているように構成されている。ここで、この公報
を参考に従来例を説明する。第４図及び第５図において
、５０は主軸受部５１を有する仕切壁５２によって圧縮
要素５３を収納するクランク室５４と、電動要素５５を
収納するモータ室５６とを形成する機枠体で、この機枠
体にはクランク室５４とモータ室５６との夫々の開［１
を封じる蓋体５７，５８が取付けられている。５９は水
平な回転軸で、この回転軸は主軸受部５１に軸支され、
圧縮要素５３と電動要素５５とを並設して連結している
。圧縮要素５３はクランク室５４の上方で機枠体５０に
一体に形成されたシリンダ６０と、このシリンダ内を往
復摺動するピストン６１と、シリンダ６０の端面に取付
けた弁座板６２と、この弁座板を介してシリンダ６０に
取付けるシリンダヘラ）−６３とにより構成されている
。シリンダヘッド６３にはシリンダ６０内に夫々連通ず
る吸込室６４と吐出室６５とが設けられている。また、
ピストン６１の周囲のシリンダ６０にはモータ室５６と
吸込室６４とを連通する吸込通路６６がピストン６１を
かこむように設けられている。

この構造の圧縮機ではピストン６１の周囲のシリンダ６
０に設けた吸込通路６６を流れる低圧冷媒で、このシリ
ンダを低温に保持し、クランク室５４内のオイルがシリ
ンダ６０に振りかけられて温度上昇するのを防止するよ
うにしている。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら、吸込通路６６はモータ室５６とシリンダ
ヘッド６３の吸込室６４とを連通ずるように、ピストン
６１の周囲のシリンダ６０の弁座板６２で一方を閉本し
て形成されているため、弁座板６２で閉本されている方
のシリンダ６０の剛性が弱く、このシリンダの加工時に
歪が生じる問題があった。しかも、吸込通路６６はモー
タ室５６と吸込室６４との間で膨張型のマフラを形成し
ているため、全体の騒音を均一に下げることに対しては
効果があったが、特定の騒音を減衰し、耳ざわりな騒音
を減衰させるのが難しい等の問題があった。

この発明は上記の問題を解決するもので、シリンダの剛
性を高めるとともに、効果的に騒音を減衰できるように
する圧縮機の消音装置を提供することを目的としたもの
である。

（ニ）課題を解決するための手段この発明はピストンの周囲のシリンダにモータ室内に開
口する複数の空間を設け、これらの空間の中、一方の空
間を連通路でシリンダヘッドの吸込室内に連通させたも
のである。

また、この発明はシリンダの周囲にこのシリンダの上下
に設けた補強壁で、モータ室内に開口する空間を形成し
たものである。

（ネ）作用この発明は上記のように構成したことにより、ピストン
の周囲のシリンダに設けた空間を吸込通路と、吸込側の
共鳴型のマフラとし、クランク室内でシリンダ側に振り
かけられたオイルが加熱されないようにするとともに、
特定な周波数の騒音を効果的に減衰できるようにしたも
のである。

また、この発明はシリンダの上下に設けた補強壁で空間
を形成することにより、シリンダの加工時にこのシリン
ダが歪むのを防止できるようにしたものである。

（へ）実施例以下この発明を第１図乃至第３図に示す実施例に基いて
説明する。

１は主軸受部２を有する仕切壁３によって圧縮要素４を
収納するクランク室５と、電動要素６を収納するモータ
室７とを形成する機枠体で、この機枠体にはクランク室
５とモータ室７との夫々の開口を封じる蓋体８．９がボ
ルト１０で締付固定されている。１１は水平な回転軸で
、この回転軸は主軸受部２に軸支され、圧縮要素４と電
動要素６とを並設して連結している。この圧縮要素はク
ランク室５の上方で機枠体１と一体に形成された２個の
ボア孔１２．１３を有するシリンダ１４と、これらのボ
ア孔を回転軸１１に取付けられたフンロッド１５．１６
によって往復摺動するピストン１７．１８と、シリンダ
１４の端面に取付けられる弁座板１９と、この弁座板を
介してシリンダ１４に取付けられるシリンダヘッド２０
とにより構成されている。弁座板１９にはシリンダ１４
の２個のボア孔１２．１３に夫々連通ずる吐出ボート２
１，２２と吸込ボート２３．２４とが設けられている。

シリンダヘッド２０の内部には吐出ボート２１．２２に
連通Ｖる吐出室２５と、吸込ボート２３．２４に連通ず
る吸込室２６とが区画壁２７で区画されて形成きれてい
る。２８．２９は吐出ボート２１．２２を開閉する吐出
弁で、この吐出弁はシリンダヘッド２０の吐出室２５内
に臨むように弁座板１９に取付けられている。３０．３
１は吸込ボート２３．２４を開閉する吸込弁で、この吸
込弁はボア孔１２．１３内に臨むように弁座板１９に取
付けられている。ピストン１７．１８の両側のシリンダ
１４にはモータ室７内に開口する空間３２．３３が設け
られている。この空間はシリンダ１４の上下端に補強壁
３４，３５を残すように形成されている。２個の空間３
２．３３の中、一方の空間３２は補強壁３４と弁座板１
９とに設けた連通路３６で吸込室２６に連通している。

３７は吐出管で、この吐出管はシリンダヘッド２０に取
付けて吐出室２５に連通している。３８は吸込管で、こ
の吸込管は蓋体９に取付けてモータ室７に連通している
。３９はクランク室５内に設けられた補強リブで、この
補強リブは補強壁３５と機枠体１とに跨って上下方向に
延びて設けられている。

このように構成された圧縮機の消音装置において、吸込
管３Ｂからモータ室７内に流入した冷媒は空間３２を通
り、連通路３６から吸込室２６内に流入する。この吸込
室内の冷媒はピストン１７．１８の吸込行程時に吸込ボ
ート２３．２４から吸込弁３０，３１を開放してシリン
ダ１４のボア孔１２．１３内に流入する。そして、これ
らのボア孔の冷媒はピストン１７．１８の圧縮行程時に
圧縮され、吐出弁２８．２９を開放して吐出ボート２１
．２２からシリンダヘッド２０の吐出室２５内へ吐出さ
れる。この吐出室内に吐出きれた冷媒は吐出管３７から
外部冷媒回路（図示せず）に吐出される。

吸込管３８からモータ室７内に流入した冷媒の圧力脈動
成分は一方の空間３２、連通路３６及び吸込室２６とで
形成する膨張型のマフラ機構と、他害の空間３３で形成
する共鳴型のマフラ機構とで減衰されている。

また、シリンダ１４は両側に設けた空間３２゜３３に流
入する低圧冷媒で冷却されることにより、クランク室・
５内で掻上げられたオイルが付着しても、このオイルの
温度が適正にだもたれるようにしている。

シリンダ１４は上下端に補強壁３４．３５を残すように
空間３２．３３を設けて剛性を高めることにより、ボア
孔１２．１３を加工するときに、歪が生じないようにし
ている。また、補強リブは機枠体のクランク室での剛性
を高めるようにしている。

この発明はピストン１７．１８の両側のシリンダ１４に
膨張型のマフラを形成する空間３２と、共鳴型のマフラ
を形成する空間３３とを上下端に補強壁３４．３５を残
すように形成することにより、吸込側の冷媒の圧力脈動
成分を効果的に減衰し、かつ、シリンダ１４のボアｈＬ
ｔ２．ｔａの加工時にこのシリンダに歪が生じるのを防
止するとともに、シリンダ１４に振りかけられるオイル
が温度上昇するのを防止するようにしたものである。

（ト）発明の効果この発明の圧縮機の消音装置はピストンの周囲のシリン
ダにモータ室内に開口する複数の空間を設け、これらの
空間の中、一方の空間を連通路でシリンダの吸込室内に
連通させたのであるから、ピストンの周囲のシリンダに
設けた空間を低圧冷媒が流入するようにするとともに、
膨張型のマフラと共鳴型のマフラとにすることによって
、モータ室から吸込室へ流れる冷媒の圧力脈動成分を効
果的に減衰できるとともに、シリンダに振りかけられる
オイルの温度上昇を防止できるようにしたものである。

また、この発明はシリンダの周囲にこのシリンダの上下
に設けた補強壁で、モータ室内に開口する空間を形成す
るので、シリンダのボア孔を加工するときに、このシリ
ンダに位が生じるのを隣止できるものである。

４、ｒｙＪ面の筒／ｇな説明第１図乃至第３図はこの発明を示し、第１図は半密閉型
圧縮機の正面断面図、第２図は半密閉型圧縮機の要部側
面断面図、第３図は第２図のＡ　−Ａ！ｌ断面図、第４
図及び第５図は従来例を示し、第４図は半密閉型圧縮機
の正面断面図、第５図は半密閉型圧縮機の側面断面図で
ある。

１・・・機枠体、　　３・・・仕切壁、　　４・・・圧
縮要素、５・・・クランク室、　　６・・・電動要素、
　　７・・・モータ室、　　１１・・・回転軸、　　１
４・・・シリンダ、　　１７．１８・・・ピストン、　
　１９・・・弁座板、　　２０・・・シリンダヘッド、
　　２６・・・吸込室、　３２　、３３・・・空間、　
３４．３５・・・補強壁、　３６・・・連通路。

Claims

【特許請求の範囲】１、機枠体と、この機枠体内に収納する水平な回転軸を
有する電動要素と、この電動要素の回転軸によって駆動
される圧縮要素とで構成され、前記機枠体に電動要素を
収納するモータ室と、圧縮要素を収納するクランク室と
に区画する仕切壁を設け、前記圧縮要素をシリンダと、
このシリンダ内を往復摺動するピストンと、シリンダの
端面に弁座板を介して取付けるシリンダヘッドとで構成
し、このシリンダヘッドの吸込室内にモータ室を介して
低圧冷媒を流入させるようにした圧縮機において、前記
シリンダにはピストンの周囲にモータ室内に開口する複
数の空間が設けられ、これらの空間の中、一方の空間を
連通路でシリンダヘッドの吸込室内に連通させたことを
特徴とする圧縮機の消音装置。２、機枠体と、この機枠体内に収納する水平な回転軸を
有する電動要素と、この電動要素の回転軸によって駆動
される圧縮要素とで構成され、前記機枠体に電動要素を
収納するモータ室と、圧縮要素を収納するクランク室と
に区画する仕切壁を設け、前記圧縮要素をクランク室の
上方で機枠体と一体に形成されるシリンダと、このシリ
ンダ内を往復摺動するピストンと、シリンダの端面に弁
座板を介して取付けるシリンダヘッドとで構成し、この
シリンダヘッドの吸込室内にモータ室を介して低圧冷媒
を流入させるようにした圧縮機において、前記シリンダ
にはクランク室の上方を塞いで、ピストンの周囲にモー
タ室内に開口する複数の空間を形成する補強壁が上下に
設けられ、複数の空間の一方を連通路でシリンダヘッド
の吸込室内に連通させたことを特徴とする圧縮機の消音
装置。