JP2007205238A - 冷媒圧縮機 - Google Patents
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- F25B43/02—Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat for separating lubricants from the refrigerant
Abstract
【課題】体格を大型化することなく、オイル分離能力を向上させることができる冷媒圧縮機を提供すること。
【解決手段】圧縮機10のハウジング内にはオイル分離構造Sが設けられている。オイル分離構造Sは、オイルを遠心分離する第1分離室41及び第2分離室42と、該第1及び第2分離室41,42で分離されたオイルを貯留する貯油室43とを備える。第1分離室41、第2分離室42、及び貯油室43はシリンダブロック11の周壁40に凹設されているとともに周壁40の周方向に並設されている。また、第1分離室41と第2分離室42は、周壁40の周方向へ延びるとともに冷媒ガスの流通方向に沿って第1分離室41と第2分離室42を接続する接続通路46によって接続されている。第1分離室41及び第2分離室42と貯油室43とは、周壁40の周方向へ延びるオイル通路44,47によって接続されている。
【選択図】図2
【解決手段】圧縮機10のハウジング内にはオイル分離構造Sが設けられている。オイル分離構造Sは、オイルを遠心分離する第1分離室41及び第2分離室42と、該第1及び第2分離室41,42で分離されたオイルを貯留する貯油室43とを備える。第1分離室41、第2分離室42、及び貯油室43はシリンダブロック11の周壁40に凹設されているとともに周壁40の周方向に並設されている。また、第1分離室41と第2分離室42は、周壁40の周方向へ延びるとともに冷媒ガスの流通方向に沿って第1分離室41と第2分離室42を接続する接続通路46によって接続されている。第1分離室41及び第2分離室42と貯油室43とは、周壁40の周方向へ延びるオイル通路44,47によって接続されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、圧縮機構から外部冷媒回路に向かう冷媒ガスの吐出通路上には冷媒ガスに含まれるオイルを分離するためのオイル分離構造が設けられた冷媒圧縮機に関する。
例えば、車両用空調装置に用いられる冷媒圧縮機は、外部冷媒回路とともに冷媒循環回路を構成し、さらに、冷媒ガス中にオイル(冷凍機油)を混入させ、該オイルを圧縮機構に供することで該圧縮機構を潤滑に動作させるようになっている。また、冷媒圧縮機においては、前記オイルが冷媒ガスと共に外部冷媒回路へと持ち出されるのを抑制するため、冷媒ガスの吐出通路上にオイル分離構造が設けられている(例えば特許文献1参照。)。オイル分離構造を設けるのは、オイルが外部冷媒回路に持ち出されると、該オイルが外部冷媒回路における凝縮器や蒸発器の内壁面に付着して外部冷媒回路での熱交換効率が低下するからである。
特許文献1に開示のオイル分離構造は、前記冷媒圧縮機のハウジングを構成するリヤハウジングに設けられている。具体的には、前記リヤハウジングに形成された吐出通路上には収容室が形成され、該収容室内には区画部材が組み込まれている。そして、収容室は、前記区画部材によって、オイル分離のための分離室と、連通路によって前記分離室と連通された連通室に区画されている。また、前記分離室は、リヤハウジングに形成された導入通路によって冷媒ガスの吐出室と連通されているとともに、リヤハウジングに形成された給気通路によって冷媒圧縮機内のクランク室に連通されている。また、前記連通室は、リヤハウジングに形成された導出通路によってマフラ室に連通され、該マフラ室は外部冷媒回路に連通されている。
そして、特許文献1に開示のオイル分離構造においては、吐出室に吐出された冷媒ガスは導入通路を介して分離室に導入されるとともに、分離室においてその内周面に沿って旋回される。すると、冷媒ガスにミスト状として含まれているオイルが、遠心力の作用によって分離される。オイルが分離された冷媒ガスは、連通路、連通室、導出通路及びマフラ室を介して外部冷媒回路に導出される。また、分離室で分離されたオイルは、冷媒圧縮機の吐出容量の制御のための冷媒ガスとともに給気通路を介してクランク室に供給される。そして、クランク室に供給されたオイルは、冷媒圧縮機内の各摺動部分に供給され、潤滑及び冷却作用を奏する。
特開2000−2183号公報
ところで、冷媒圧縮機においては、外部冷媒回路へのオイルの持ち出し量をより低減させることが強く要望されており、持ち出し量の低減のためにオイル分離構造でのオイル分離能力の向上が強く望まれている。そして、特許文献1のオイル分離構造において、オイル分離能力を向上させるために分離室での冷媒ガスの旋回距離を多く確保することが考えられる。しかし、冷媒ガスの旋回距離を多く確保するためには、径方向や軸方向に大型化した分離室(収容室)をリヤハウジングに形成しなければならず、このリヤハウジングの大型化は冷媒圧縮機の体格の大型化を招いてしまう。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、体格を大型化することなく、オイル分離能力を向上させることができる冷媒圧縮機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、外部冷媒回路と共に冷媒循環回路を構成するとともに、複数のハウジング構成体を接合してハウジングが構成されており、該ハウジング内には冷媒ガスを吸入して圧縮し吐出する圧縮機構が設けられているとともに、前記圧縮機構から前記外部冷媒回路に向かう冷媒ガスの吐出通路上には冷媒ガスに含まれるオイルを分離するためのオイル分離構造が設けられた冷媒圧縮機において、前記オイル分離構造は、冷媒ガスからオイルを遠心分離させるための複数の分離室と、該複数の分離室で分離されたオイルを貯留する貯油室とを備え、前記複数の分離室及び貯油室は前記ハウジング構成体の周壁に周方向に沿って並列に凹設されているとともに、前記吐出通路での冷媒ガスの流通方向に沿って分離室同士が周壁の周方向へ延びる接続通路によって接続され、各分離室と前記貯油室とはハウジング構成体の周方向へ延びるオイル通路によって接続されている。
この構成によれば、冷媒ガスが複数の分離室を通過して外部冷媒回路へ排出される間に、冷媒ガスは接続通路を介して連続する分離室へ順次導出されていき、冷媒ガスに含まれるオイルは各分離室で旋回されることによって遠心力の作用により分離される。したがって、冷媒ガスがオイル分離構造を通過する間の旋回距離は、例えば、ハウジング構成体の周壁内に1つの分離室を凹設した場合に比して長くなり、冷媒ガスの旋回距離を長く確保してオイル分離能力を向上させることができる。そして、冷媒ガスの旋回距離を長く確保するために、複数の分離室を設けたが、これら複数の分離室はハウジング構成体の周壁の厚み内に凹設されているとともに、周壁の周方向に沿って並設されている。すなわち、複数の分離室は、ハウジング構成体の周壁の厚み方向へ連続して形成されておらず、周壁を厚くすることなくハウジング構成体に設けられている。したがって、オイルの旋回距離を長く確保するために分離室を大型化することなくオイル分離能力が向上されている。また、接続通路、及びオイル通路もハウジング構成体の周壁の周方向へ延びるように形成されている。このため、各通路は、周壁の周方向と交差する厚み方向へ延びるように形成されておらず、周壁を厚くすることなくハウジング構成体に設けられている。したがって、複数の分離室及び貯油室を設けても圧縮機の体格を大型化することなくオイル分離能力を向上させることができる。
また、前記圧縮機構と、前記冷媒ガスの流通方向における該圧縮機構の下流側の第1の分離室とは前記吐出通路を構成する導入路によって接続されているとともに、前記冷媒ガスの流通方向における前記第1の分離室の下流側の第2の分離室は前記第1の分離室に並設され、前記導出路の前記第1の分離室内への開口は、前記第1の分離室の中心軸より前記第2の分離室側へ偏った位置に形成されているとともに、前記第1の分離室と第2の分離室とを接続する接続通路の前記第1の分離室内への開口は、前記第1の分離室の中心軸より第2の分離室側へ偏った位置に形成され、前記接続通路は第1の分離室から第2の分離室に向かって直線状に形成され、さらに、接続通路の前記第2の分離室内への開口は、前記第2の分離室の中心軸より第1の分離室側へ偏った位置に形成されていてもよい。
この構成によれば、第1の分離室に導入された冷媒ガスは、該第1の分離室の内周面に沿って旋回し、接続通路によって、第1の分離室で旋回する冷媒ガスを、その旋回流に乗せたまま第2の分離室へ導出することができる。したがって、第1の分離室から第2の分離室へ導出される冷媒ガスの流速が、その流れの方向を変更することによって低下することを抑えることができ、流速低下に起因したオイル分離能力の低下を抑制することができる。
また、前記導入路の第1の分離室内への開口と、前記接続通路の第1の分離室内への開口とは高さ方向に異なる位置に形成されていてもよい。この構成によれば、例えば、導出路の第1の分離室内への開口と接続通路の第1の分離室内への開口とが同じ高さに形成されている場合のように、第1の分離室へ導入された冷媒ガスが第1の分離室内をほとんど旋回することなく即座に接続通路へ導入され、第2の分離室へ導出されることを防止することができる。そして、第1の分離室内へ導入された冷媒ガスを第1の分離室の内周面に沿って旋回させることが可能となり、第1の分離室内での冷媒ガスの旋回量を確保してオイル分離能力を向上させることができる。
また、前記第2の分離室内には前記冷媒ガスを強制的に旋回させる旋回部が設けられていてもよい。この構成によれば、第2の分離室内で冷媒ガスを確実に旋回させて、冷媒ガスからオイルを確実に分離することができる。したがって、第1の分離室でオイルが分離されたオイルレートの低い冷媒ガスを、第2の分離室でさらにオイルレートを低くすることができ、外部冷媒回路へ持ち出されるオイル量を僅かとすることができる。
本発明によれば、体格を大型化することなく、オイル分離能力を向上させることができる。
以下、本発明の冷媒圧縮機を車両用空調装置が備える容量可変型斜板式圧縮機に具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。なお、以下の説明において容量可変型斜板式圧縮機の「前」「後」は、図1に示す矢印Y1の方向を前後方向とし、「上」「下」は、図2に示す矢印Y2の方向を上下方向とする。
図1に示すように、容量可変型斜板式圧縮機(以下、圧縮機と記載する)10のハウジングは、シリンダブロック11と、該シリンダブロック11の前端に接合固定されたフロントハウジング12と、前記シリンダブロック11の後端に弁・ポート形成体14を介して接合固定されたリヤハウジング13とから構成されている。前記シリンダブロック11、フロントハウジング12及びリヤハウジング13は、ハウジング構成体を構成している。また、前記シリンダブロック11は、略円筒状をなす周壁40の後端に底が形成されるとともに、周壁40に複数のシリンダボア11aが形成された有底円筒状をなす。また、フロントハウジング12は、前端に底が形成された有底円筒状をなし、リヤハウジング13は、後端が蓋となる有蓋円筒状をなす。
前記シリンダブロック11とフロントハウジング12との間にはクランク室15が区画形成されているとともに、シリンダブロック11とフロントハウジング12には回転軸16が回転可能に支持されている。前記回転軸16は、車両エンジンに、電磁クラッチ等のクラッチ機構を介して連結され、回転軸16は、車両エンジンの動作時においてクラッチ機構の接続により回転駆動されるようになっている。
クランク室15において、前記回転軸16には回転支持体19が回転軸16と一体回転可能に止着されている。また、クランク室15において、回転軸16には斜板20が、回転軸16の軸線方向へスライド移動可能でかつ傾動可能に支持されている。回転支持体19と斜板20との間にはヒンジ機構21が介在され、前記斜板20は前記ヒンジ機構21の介在により、回転軸16に対して傾動可能でかつ回転軸16と一体回転可能となっている。シリンダブロック11において、前記回転軸16の周囲にはシリンダボア11aが等間隔おきに貫設され、各シリンダボア11a内には片頭型のピストン22が収容されている。そして、各シリンダボア11aの前後開口は、前記弁・ポート形成体14の前面及びピストン22の後端面によって閉塞されており、各シリンダボア11a内にはピストン22の往復動に応じて体積変化する圧縮室(図示せず)が区画されている。また、各ピストン22は、一対のシュー30を介して前記斜板20の外周部に係留されており、回転軸16の回転に伴う斜板20の回転運動が、シュー30を介してピストン22の往復直線運動に変換されるようになっている。
前記ハウジング内において、前記弁・ポート形成体14の後面とリヤハウジング13との間には、吸入室23及び吐出室24がそれぞれ区画形成されている。そして、ハウジング内において、吸入室23の冷媒ガスは、回転軸16の回転に伴う各ピストン22の上死点位置から下死点側への移動により、弁・ポート形成体14に形成された吸入ポート25及び吸入弁26を介して前記圧縮室に吸入されるようになっている。さらに、圧縮室に吸入された冷媒ガスは、回転軸16の回転に伴うピストン22の下死点位置から上死点側への移動により所定の圧力にまで圧縮され、弁・ポート形成体14に形成された吐出ポート27及び吐出弁28を介して吐出室24に吐出されるようになっている。そして、前記回転軸16、回転支持体19、斜板20、ピストン22、圧縮室、吸入室23、及び吐出室24によって、圧縮機10のハウジング内に圧縮機構が設けられている。
前記シリンダブロック11の周壁40の上部には、ガスケット50を介してカバー部材51が接合され、該カバー部材51の内側とガスケット50に囲まれた領域にはマフラ室17aが形成されている。また、シリンダブロック11の周壁40の上部であって、前記マフラ室17aの下側にはオイル分離構造Sが設けられ(図2及び図3参照)、このオイル分離構造Sへ導入された冷媒ガスは、該オイル分離構造Sでオイルが分離された後、前記マフラ室17aへ排出されるようになっている。弁・ポート形成体14及びシリンダブロック11には、前記吐出室24とオイル分離構造Sとを接続する導入路18が形成され、該導入路18によって吐出室24とオイル分離構造Sとは連通されている。そして、吐出室24に吐出された冷媒ガスは、吐出通路の一部を構成する導入路18を介してオイル分離構造Sに導入されるようになっている。
マフラ室17aへ排出された冷媒ガスは、マフラ室17aによる膨張型のマフラ作用によって圧力脈動が減衰される。マフラ室17aは冷媒通路39によって外部冷媒回路29の凝縮器29aに接続されている。そして、前記吐出室24、導入路18、オイル分離構造S、マフラ室17a及び冷媒通路39によって、圧縮機構から吐出され外部冷媒回路29に向かう冷媒ガスが通過する吐出通路を構成している。前記外部冷媒回路29は、前記凝縮器29a、膨張弁29b及び蒸発器29cを備えている。そして、マフラ室17aへ排出された冷媒ガスは、凝縮器29aに供給され、さらに、膨張弁29b及び蒸発器29cを流れて該蒸発器29cから吸入室23に吸入されるようになっている。
また、圧縮機10のハウジング内には、抽気通路32及び給気通路33並びに制御弁34が設けられている。前記抽気通路32は、回転軸16の軸心に形成された通路32aと、シリンダブロック11及び弁・ポート形成体14に形成された通孔32bとからなり、クランク室15と吸入室23とを接続している。また、前記給気通路33は、吐出室24とクランク室15とを接続し、給気通路33の途中には制御弁34が配設されている。そして、前記制御弁34の開度を調節することで、給気通路33を介したクランク室15への高圧な吐出ガスの導入量と、抽気通路32を介したクランク室15からのガス導出量とのバランスが制御され、クランク室15の内圧が決定される。クランク室15の内圧の変更に応じてクランク室15の内圧と圧縮室の内圧との差が変更され、斜板20の傾斜角度が変更される結果、ピストン22のストローク、すなわち、圧縮機10の吐出容量が調節される。そして、車両用空調装置の冷媒循環回路は、上記圧縮機10と外部冷媒回路29によって構成されている。
次に、圧縮機10が備えるオイル分離構造Sについて説明する。
図1及び図2に示すように、シリンダブロック11の周壁40は、回転軸16を中心軸とした略円筒状をなし、各シリンダボア11aの外周側に所定の厚みを有するように形成されている。また、周壁40の上部であって、前記ガスケット50を介したカバー部材51の下側には、周壁40の一部をなす四角柱状の立設部40aが形成されている。そして、この四角柱状に立設された立設部40aの内側にオイル分離構造Sが設けられている。なお、前記立設部40aは、圧縮機10に前記オイル分離構造Sが設けられない場合でも、マフラ室17aの形成のためにカバー部材51が接合される部位としてシリンダブロック11の成形時に形成される部位であり、オイル分離構造Sは既存の立設部40aを使用して設けられている。
図1及び図2に示すように、シリンダブロック11の周壁40は、回転軸16を中心軸とした略円筒状をなし、各シリンダボア11aの外周側に所定の厚みを有するように形成されている。また、周壁40の上部であって、前記ガスケット50を介したカバー部材51の下側には、周壁40の一部をなす四角柱状の立設部40aが形成されている。そして、この四角柱状に立設された立設部40aの内側にオイル分離構造Sが設けられている。なお、前記立設部40aは、圧縮機10に前記オイル分離構造Sが設けられない場合でも、マフラ室17aの形成のためにカバー部材51が接合される部位としてシリンダブロック11の成形時に形成される部位であり、オイル分離構造Sは既存の立設部40aを使用して設けられている。
さて、図2及び図3に示すように、シリンダブロック11の立設部40aには、オイル分離構造Sを構成する第1の分離室としての第1分離室41と、オイル分離構造Sを構成する第2の分離室としての第2分離室42と、オイル分離構造Sを構成する貯油室43が上下方向へ凹設されている。第1分離室41及び貯油室43における立設部40a上面での開口は、前記ガスケット50によって閉鎖されている。そして、第1分離室41と、第2分離室42と、貯油室43は、シリンダブロック11の周壁40(立設部40a)の厚み内に凹設されているとともに、周壁40の周方向(具体的には横方向)に沿って並設されている。なお、周壁40の周方向とは、シリンダブロック11の周壁40に沿った円周方向ではなく、シリンダブロック11の周壁40の周りを囲む方向である。そして、シリンダブロック11の周壁40の周方向に沿った第1分離室41の隣りに第2分離室42が配設され、周方向に沿った第2分離室42の隣りに貯油室43が配設されている。また、第2分離室42は、第1分離室41よりも若干前側に位置するように凹設されている。
前記第1分離室41は、前記吐出通路での冷媒ガスの流通方向に沿った前記吐出室24(圧縮機構)の下流側に設けられ、冷媒ガスに含まれるオイルを遠心分離するために設けられている。第1分離室41の内周面41aは平断面視が円形状をなし、第1分離室41の内周面41aは円筒状に形成されている。また、第1分離室41の内周面41aには、前記導入路18の出口18aが内周面41a内に向けて開口している。なお、導入路18の出口18aは、第1分離室41の中心軸L1よりも第2分離室42側へ偏った位置に形成されている。また、導入路18は、吐出室24から第1分離室41に向けて、回転軸16の軸線方向に沿って直線状に延びるように形成されている。このため、導入路18を流れる冷媒ガスは、第1分離室41の内周面41aに沿うように出口18aから第1分離室41内へ導入されるようになっている。そして、第1分離室41内へ導入された冷媒ガスが、内周面41aに沿って旋回することにより、冷媒ガスにミスト状として含まれているオイルが、遠心力の作用によって分離されるようになっている。
図2の2点鎖線及び図3の破線に示すように、前記第1分離室41と貯油室43とは、シリンダブロック11の周壁40(立設部40a)の周方向に沿って延びる第1オイル通路44によって接続され、該第1分離室41と貯油室43とは第1オイル通路44を介して連通されている。この第1オイル通路44の一方の開口たる第1オイル入口44aは、第1分離室41の内周面41aに開口しており、他方の開口たる第1オイル出口44bは前記貯油室43内に向けて開口している。そして、第1分離室41内で冷媒ガスから分離されたオイルは、第1オイル入口44aから第1オイル通路44内へ入り、第1オイル出口44bから貯油室43へ排出されるようになっている。また、第1オイル入口44aは、第1分離室41の内周面41aにおける底側に形成され、前記導入路18の出口18aよりも下側に位置している。
前記第2分離室42は、吐出通路での冷媒ガスの流通方向に沿った前記第1分離室41の下流側に設けられ、冷媒ガスに含まれるオイルを遠心分離するために設けられている。第2分離室42の内周面42aは平断面視が円形状をなし、第2分離室42の内周面42aは円筒状に形成されている。第2分離室42は、ガスケット50に形成された透孔50aを介してマフラ室17aに連通されている。また、第2分離室42の内側上部には旋回部形成部材45が圧入されている。この旋回部形成部材45は、第2分離室42の内周面42aよりも小径をなす円筒状の旋回部45aと、該旋回部45aの上端部に径方向へ延設されたフランジ部45bとが一体化されて形成されている。前記フランジ部45bは第2分離室42の直径よりわずかに大きく形成されている。
そして、旋回部形成部材45を旋回部45a側から第2分離室42内へ挿入し、フランジ部45bの外周端を、第2分離室42の内周面42aに圧接させることで旋回部形成部材45は第2分離室42内に収容固定されている。この収容状態では、前記旋回部45aが第2分離室42の中心軸L2と同軸上に配設されるとともに、第2分離室42の内周面42aよりも離間しており、旋回部45aの外周面と、第2分離室42の内周面42aとの間には、冷媒ガスが旋回可能な円環状の空間が形成されている。また、第2分離室42内とマフラ室17aとはフランジ部45bによって区画されているとともに、旋回部45aの内側を介して連通している。
シリンダブロック11の立設部40aにおいて、前記第1分離室41と第2分離室42との間となる位置には、周壁40(立設部40a)の周方向へ延びる接続通路46が形成されている。そして、第1分離室41と第2分離室42は1本の接続通路46によって接続され、第1分離室41と第2分離室42は接続通路46を介して連通している。前記接続通路46の一方の開口は、第1分離室41の内周面41aに開口しており、接続通路46の他方の開口は、第2分離室42の内周面42aに開口している。そして、接続通路46の一方の開口は、第1分離室41内から接続通路46への冷媒ガスのガス入口46aを構成し、他方の開口は接続通路46から第2分離室42への冷媒ガスのガス出口46bを構成している。すなわち、第1分離室41内を旋回した冷媒ガスは、接続通路46を流れて第2分離室42内へ導出されるようになっている。したがって、接続通路46によって、第1分離室41内の冷媒ガスが第2分離室42に流れるようになっている。
また、接続通路46のガス入口46aは、第1分離室41の中心軸L1よりも第2分離室42側へ偏った位置に形成されている。さらに、接続通路46のガス出口46bは、第2分離室42の中心軸L2よりも第1分離室41側へ偏った位置に形成されている。そして、接続通路46は、第1分離室41から第2分離室42に向けて直線状に延びるように形成されている。また、接続通路46のガス入口46a及びガス出口46bは、前記導入路18の出口18aよりも上下方向に高い位置に形成されているとともに、ガス出口46bは前記旋回部45aの外周面に対向する位置に形成されている。
前記第2分離室42と貯油室43とは、シリンダブロック11の周壁40(立設部40a)の周方向に沿って延びる第2オイル通路47によって接続され、該第2分離室42と貯油室43とは第2オイル通路47を介して連通されている。この第2オイル通路47の一方の開口たる第2オイル入口47aは、第2分離室42の内周面42aに開口しており、他方の開口たる第2オイル出口47bは前記貯油室43内に向けて開口している。そして、第2分離室42内で冷媒ガスから分離されたオイルは、第2オイル入口47aから第2オイル通路47内へ入り、第2オイル出口47bから貯油室43へ排出されるようになっている。さらに、前記貯油室43は、シリンダブロック11に形成された給油通路(図示せず)によってクランク室15に連通されている。
そして、吐出室24に吐出された冷媒ガスは、前記導入路18、第1分離室41、接続通路46、第2分離室42(詳しくは旋回部45a内)、及びマフラ室17aを順次流れて外部冷媒回路29に供給されるようになっている。このため、前記吐出室24、導入路18、第1分離室41、接続通路46、第2分離室42、及びマフラ室17aは、圧縮機10のハウジング内において、圧縮機構から吐出され外部冷媒回路29に向かう冷媒ガスが通過する吐出通路を構成している。また、上記導入路18、第1分離室41、第2分離室42、貯油室43、第1オイル通路44、接続通路46、及び第2オイル通路47によって、吐出通路上にて、吐出室24から外部冷媒回路29に向かう冷媒ガスに含まれるオイルを分離するためのオイル分離構造Sが構成されている。
さて、次に、オイル分離構造Sによるオイル分離機構について説明する。なお、図3の2点鎖線に冷媒ガスの流れを示している。吐出室24に吐出された冷媒ガスは、導入路18を介して第1分離室41に導入されるとともに、第1分離室41においてその内周面41aに沿って旋回される。すると、冷媒ガスにミスト状として含まれているオイルが、遠心力の作用によって分離される。ここで、第1分離室41の内周面41aにおいて、導入路18の出口18aは接続通路46のガス入口46aよりも下側に位置している。このため、出口18aから第1分離室41内に導入された冷媒ガスは、ガス入口46aへ直接導入されるのではなく、内周面41aを旋回しながら上昇した後に、ガス入口46aへ導入されるようになっている。また、冷媒ガスから分離されたオイルは、自重により第1分離室41の底側に溜まるが、接続通路46のガス入口46aは内周面41aにおける上側に位置しているため、第1分離室41内に溜まったオイルは接続通路46を介して第2分離室42へ持ち出されにくくなっている。
第1分離室41でオイルが分離され、オイルレートが低くなった冷媒ガスは、ガス入口46aから接続通路46内へ入り、接続通路46を流れてガス出口46bから第2分離室42に導出されるとともに、第2分離室42において旋回部45a及び第2分離室42の内周面42aに沿って旋回される。すると、第1分離室41で分離しきれず、冷媒ガスにミスト状として含まれているオイルが遠心力の作用によって分離される。このとき、接続通路46のガス出口46bは、旋回部45aの外周面に対向する位置に形成されているため、第2分離室42に導出された冷媒ガスは、旋回部45aの下端側から該旋回部45a内へ直接導入されるのではなく、旋回部45aによって強制的に旋回されながら下降した後に、旋回部45a内へ導入される。そして、オイルが分離された冷媒ガスは、旋回部45a内を介してマフラ室17aに排出され、さらに、外部冷媒回路29に供給される。
また、前記第1分離室41で分離されたオイルは、第1オイル通路44の第1オイル入口44aから第1オイル通路44内へ入り、第1オイル通路44を流れて第1オイル出口44bから貯油室43へ排出される。また、前記第2分離室42で分離されたオイルは、第2オイル通路47の第2オイル入口47aから第2オイル通路47内へ入り、第2オイル通路47を流れて第2オイル出口47bから貯油室43へ排出される。その結果、貯油室43には、冷媒ガスから分離されたオイルが貯留される。貯油室43に貯留されたオイルは、吐出圧力領域である第1分離室41及び第2分離室42と、低圧力領域であるクランク室15との圧力差から給油通路を介してクランク室15に供給される。クランク室15に供給されたオイルは、例えば、ピストン22とシュー30との連結部分や、シュー30と斜板20との連結部分等の各摺動部分に供給され、潤滑及び冷却作用を奏する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)シリンダブロック11(ハウジング構成体)の周壁40の厚み内に第1分離室41と、第2分離室42と、貯油室43とを周壁40の周方向に並べて凹設し、第1分離室41と第2分離室42とをシリンダブロック11の周壁40の周方向へ延びる接続通路46によって接続した。このため、冷媒ガスが第1分離室41及び第2分離室42を通過して外部冷媒回路29へ供給される間に、冷媒ガスに含まれるオイルは、第1分離室41で遠心分離された後、さらに、第2分離室42で遠心分離される。したがって、冷媒ガスがオイル分離構造Sを通過する間の旋回距離は、例えば、第1分離室41内のみを旋回する場合に比して長くなり、オイル分離能力を向上させることができる。そして、冷媒ガスの旋回距離を長くするために、シリンダブロック11及び周壁40に2つの分離室41,42を設けたが、これら2つの分離室41,42は周壁40の厚み方向(上下方向)に連続して形成されているのではなく周方向に並設されているため、周壁40の厚みは増していない。したがって、シリンダブロック11の厚み内という制約のあるなかで、シリンダブロック11を大型化することなく冷媒ガスの旋回距離を長く確保して、圧縮機10の体格を大型化することなくオイル分離能力を向上させることができる。
(1)シリンダブロック11(ハウジング構成体)の周壁40の厚み内に第1分離室41と、第2分離室42と、貯油室43とを周壁40の周方向に並べて凹設し、第1分離室41と第2分離室42とをシリンダブロック11の周壁40の周方向へ延びる接続通路46によって接続した。このため、冷媒ガスが第1分離室41及び第2分離室42を通過して外部冷媒回路29へ供給される間に、冷媒ガスに含まれるオイルは、第1分離室41で遠心分離された後、さらに、第2分離室42で遠心分離される。したがって、冷媒ガスがオイル分離構造Sを通過する間の旋回距離は、例えば、第1分離室41内のみを旋回する場合に比して長くなり、オイル分離能力を向上させることができる。そして、冷媒ガスの旋回距離を長くするために、シリンダブロック11及び周壁40に2つの分離室41,42を設けたが、これら2つの分離室41,42は周壁40の厚み方向(上下方向)に連続して形成されているのではなく周方向に並設されているため、周壁40の厚みは増していない。したがって、シリンダブロック11の厚み内という制約のあるなかで、シリンダブロック11を大型化することなく冷媒ガスの旋回距離を長く確保して、圧縮機10の体格を大型化することなくオイル分離能力を向上させることができる。
(2)また、シリンダブロック11の周壁40の厚み内に第1分離室41、第2分離室42、及び貯油室43を凹設し、さらに、第1分離室41と第2分離室42とを接続する接続通路46をシリンダブロック11の周壁40の周方向へ延びるように形成した。また、各分離室41,42と貯油室43とを接続する第1オイル通路44及び第2オイル通路47をシリンダブロック11の周壁40の周方向へ延びるように形成した。このため、各通路44,46,47を周壁40の厚み方向(上下方向)へ形成することによるシリンダブロック11の大型化を招くことなく、オイル分離能力を向上させたオイル分離構造Sを圧縮機10の体格の大型化を招くことなく設けることができる。
(3)第1分離室41はシリンダブロック11の周壁40の厚み内に設けられ、その深さが十分に確保されていない。このため、例えば、オイル分離構造Sを第1分離室41のみで構成した場合は、第1分離室41で分離されたオイルが外部冷媒回路29へ持ち出されやすくなるが、第2分離室42を設けることで、第1分離室41から接続通路46を介して第2分離室42へオイルが持ち出されても、第2分離室42でさらに分離することができる。したがって、外部冷媒回路29へのオイルの持ち出しを抑制するために、分離室の深さを深くする必要が無く、シリンダブロック11を大型化することなく、オイルの外部冷媒回路29への持ち出しを抑制することができる。
(4)また、第1分離室41における接続通路46のガス入口46aは第1分離室41の上側に位置しており、第1分離室41内に一旦貯留されたオイルを第2分離室42へ持ち出しにくい構成としている。
(5)第1分離室41の内周面41aにおいて、導入路18の出口18aと、接続通路46のガス入口46aとは高さ方向に異なる位置に形成され、導入路18の出口18aよりも高い位置に接続通路46のガス入口46aが形成されている。このため、例えば、導入路18の出口18aと、接続通路46のガス入口46aとが同じ高さに形成されている場合のように、第1分離室41へ導入された冷媒ガスが即座にガス入口46aへ導入され、第2分離室42へ導出されることを防止することができ、第1分離室41内での冷媒ガスの旋回距離を確保してオイル分離能力を向上させることができる。
(6)接続通路46のガス出口46bは、旋回部45aの外周面に対向する位置に形成されている。このため、例えば、ガス出口46bが旋回部45aより下側に位置している場合のように、第2分離室42へ導出された冷媒ガスが旋回部45aの周りを旋回することなく即座に旋回部45a内を介してマフラ室17aへ排出されることを防止することができる。すなわち、第2分離室42へ導出された冷媒ガスを旋回部45a周りを旋回させることができ、ガス出口46bが旋回部45aより下側に位置している場合に比してオイル分離能力を向上させることができる。
(7)接続通路46は、第1分離室41で旋回する冷媒ガスを、その旋回流に乗せたまま第2分離室42へ導出可能とする位置に形成され、接続通路46は直線状に形成されている。したがって、第1分離室41から第2分離室42へ導出される冷媒ガスの流速が、その流れの方向を変更することによって低下することを抑えることができ、流速低下に起因したオイル分離能力の低下を抑制することができる。
(8)接続通路46は、第1分離室41と第2分離室42とを短い距離で結ぶ位置に形成されている。このため、冷媒ガスが接続通路46を通過する際の流速低下を抑制し、流速低下に起因したオイル分離能力の低下を抑制することができる。
(9)第2分離室42内には旋回部45aが設けられ、該旋回部45aによって冷媒ガスを強制的に旋回させることができる。このため、例えば、第2分離室42の内周面42aに沿って冷媒ガスを旋回させる場合に比して、第2分離室42でのオイル分離能力を向上させることができ、第2分離室42で冷媒ガスに含まれるオイルをほとんど分離することができる。その結果として、外部冷媒回路29へのオイルの持ち出し量を殆ど無くすことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、図4に示すように、第1分離室41の底面から円筒状又は円柱状をなす分離部52を突設し、該分離部52によって第1分離室41に導入された冷媒ガスを強制的に旋回させてもよい。
○ 実施形態において、図4に示すように、第1分離室41の底面から円筒状又は円柱状をなす分離部52を突設し、該分離部52によって第1分離室41に導入された冷媒ガスを強制的に旋回させてもよい。
○ 第2分離室42内から旋回部形成部材45を削除し、旋回部45aを削除して、内周面42aに沿った旋回のみでオイルを遠心分離する構成としてもよい。
○ シリンダブロック11の立設部40aにおいて、周壁40の周方向に沿って分離室を3つ以上設けてもよい。この場合、貯油室43を狭くするとともに、冷媒ガスの流通方向に連続する分離室同士は1本の接続通路で接続して、冷媒ガスが各分離室を順次流れるように構成する。
○ シリンダブロック11の立設部40aにおいて、周壁40の周方向に沿って分離室を3つ以上設けてもよい。この場合、貯油室43を狭くするとともに、冷媒ガスの流通方向に連続する分離室同士は1本の接続通路で接続して、冷媒ガスが各分離室を順次流れるように構成する。
○ オイル分離構造Sを、シリンダブロック11以外のフロントハウジング12やリヤハウジング13の周壁に設けてもよい。
○ シリンダブロック11の周壁40にて、その周方向に沿って第1分離室41、貯油室43、第2分離室42の順で凹設してもよい。
○ シリンダブロック11の周壁40にて、その周方向に沿って第1分離室41、貯油室43、第2分離室42の順で凹設してもよい。
○ 圧損が許す限り、接続通路46や導入路18の通路断面積を実施形態より小さくし、絞り効果によって冷媒ガスの流速を上げてオイル分離能力を高めてもよい。
○ 圧縮機構はピストンタイプに限定されるものではなく、例えば、スクロールタイプやベーンタイプやヘリカルタイプ等であってもよい。
○ 圧縮機構はピストンタイプに限定されるものではなく、例えば、スクロールタイプやベーンタイプやヘリカルタイプ等であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想につい以下に追記する。
(1)前記旋回部は、旋回部形成部材を第2の分離室内に収容固定することにより設けられている請求項4に記載の冷媒圧縮機。
(1)前記旋回部は、旋回部形成部材を第2の分離室内に収容固定することにより設けられている請求項4に記載の冷媒圧縮機。
L1,L2…中心軸、S…オイル分離構造、10…冷媒圧縮機としての容量可変型斜板式圧縮機、11…ハウジング構成体としてのシリンダブロック、12…ハウジング構成体としてのフロントハウジング、13…ハウジング構成体としてのリヤハウジング、16…圧縮機構を構成する回転軸、18…導入路、18a…第1の分離室内への開口としての出口、19…圧縮機構を構成する回転支持体、20…圧縮機構を構成する斜板、22…圧縮機構を構成するピストン、23…圧縮機構を構成する吸入室、24…圧縮機構を構成する吐出室、29…外部冷媒回路、40…周壁、41…第1の分離室としての第1分離室、42…第2の分離室としての第2分離室、43…貯油室、44…第1オイル通路、45a…旋回部、46…接続通路、46a…第1の分離室内への開口としてのガス入口、46b…第2の分離室内への開口としてのガス出口、47…第2オイル通路。
Claims (4)
- 外部冷媒回路と共に冷媒循環回路を構成するとともに、複数のハウジング構成体を接合してハウジングが構成されており、該ハウジング内には冷媒ガスを吸入して圧縮し吐出する圧縮機構が設けられているとともに、前記圧縮機構から前記外部冷媒回路に向かう冷媒ガスの吐出通路上には冷媒ガスに含まれるオイルを分離するためのオイル分離構造が設けられた冷媒圧縮機において、
前記オイル分離構造は、冷媒ガスからオイルを遠心分離させるための複数の分離室と、該複数の分離室で分離されたオイルを貯留する貯油室とを備え、前記複数の分離室及び貯油室は前記ハウジング構成体の周壁に周方向に沿って並列に凹設されているとともに、前記吐出通路での冷媒ガスの流通方向に沿って分離室同士が周壁の周方向へ延びる接続通路によって接続され、各分離室と前記貯油室とはハウジング構成体の周方向へ延びるオイル通路によって接続されていることを特徴とする冷媒圧縮機。 - 前記圧縮機構と、前記冷媒ガスの流通方向における該圧縮機構の下流側の第1の分離室とは前記吐出通路を構成する導入路によって接続されているとともに、前記冷媒ガスの流通方向における前記第1の分離室の下流側の第2の分離室は前記第1の分離室に並設され、前記導入路の前記第1の分離室内への開口は、前記第1の分離室の中心軸より前記第2の分離室側へ偏った位置に形成されているとともに、前記第1の分離室と第2の分離室とを接続する接続通路の前記第1の分離室内への開口は、前記第1の分離室の中心軸より第2の分離室側へ偏った位置に形成され、前記接続通路は第1の分離室から第2の分離室に向かって直線状に形成され、さらに、接続通路の前記第2の分離室内への開口は、前記第2の分離室の中心軸より第1の分離室側へ偏った位置に形成されている請求項1に記載の冷媒圧縮機。
- 前記導入路の第1の分離室内への開口と、前記接続通路の第1の分離室内への開口とは高さ方向に異なる位置に形成されている請求項2に記載の冷媒圧縮機。
- 前記第2の分離室内には前記冷媒ガスを強制的に旋回させる旋回部が設けられている請求項2又は請求項3に記載の冷媒圧縮機。
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