JP3094841B2 - 斜板式圧縮機の油ポンプ装置 - Google Patents

斜板式圧縮機の油ポンプ装置

Info

Publication number
JP3094841B2
JP3094841B2 JP07106569A JP10656995A JP3094841B2 JP 3094841 B2 JP3094841 B2 JP 3094841B2 JP 07106569 A JP07106569 A JP 07106569A JP 10656995 A JP10656995 A JP 10656995A JP 3094841 B2 JP3094841 B2 JP 3094841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
swash plate
pump
oil
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07106569A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08303347A (ja
Inventor
了 加藤
敦 深谷
尚也 横町
正憲 岩藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP07106569A priority Critical patent/JP3094841B2/ja
Priority to TW086200127U priority patent/TW329857U/zh
Priority to US08/638,995 priority patent/US5772407A/en
Priority to KR1019960012631A priority patent/KR100212293B1/ko
Priority to DE19616650A priority patent/DE19616650C2/de
Publication of JPH08303347A publication Critical patent/JPH08303347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3094841B2 publication Critical patent/JP3094841B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/109Lubrication
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/12Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders having plural sets of cylinders or pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/02Lubrication

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯留油による強制潤滑
方式を採用した斜板式圧縮機の油ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既に実施されている斜板式圧縮機の強制
潤滑機構は、要部のみを示した図6から理解されるよう
に、シリンダブロック2の後端を弁板4を介して閉塞す
るリヤハウジング6に有底状のポンプ室20が配設さ
れ、該ポンプ室20にはトロコイド歯形をもつ外歯車2
1a及び内歯車21bからなる内接歯車ポンプ21(以
下、単にポンプという)が収納されている。外歯車21
aは図示しない斜板を支持した駆動軸9の後端にキー等
を介して連結されており、所要の偏心量を与えられて該
外歯車21aと噛合する内歯車21bは、僅かに遅れを
伴いながら同一方向に従動回転するものである。ポンプ
室20の底壁で形成される一方の側壁にはポンプ室21
の作用空間とそれぞれ対応した開口を有する吸込み室2
2及び吐出し室23が隔設され、吸込み室22は汲上げ
通路24を介して図示しない油槽に連通されるととも
に、吐出し室23は駆動軸9の軸心に沿設された給油路
25の後端開口と連なり、該給油路25の延在部分はさ
らに分岐路を経由して斜板のボス部を挟持するスラスト
軸受部に開口されている。
【0003】したがって、駆動軸9の回転によりポンプ
21が作動を開始すると、油槽内の貯留油は汲上げ通路
24及び吸込み室22を経てポンプ21の作用空間に吸
込まれ、同作用空間の容積変化に伴って吐出された潤滑
油は、吐出し室23から給油路25を介してスラスト軸
受部並びに斜板の摺動界域へと供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにポンプ
21はポンプ室20の両側壁間において回転するため、
ポンプ室20の側壁とポンプ21の側面との間にはポン
プ21の回転を許容するに足る程度の軸方向遊隙Cが与
えられている。したがって、低速回転域での圧縮機の起
動時に、油の吸込み不良による潤滑不足が各部に焼付き
や異常摩耗を生じさせるといった不具合がある。すなわ
ち、圧縮機の起動時、油槽とポンプ室20とを連通して
いる吸込み室22及び汲上げ通路24には冷媒ガスが充
満しているため、起動直後油槽から潤滑油を吸上げるた
めに、ポンプ21は真空ポンプの役割を果して上記吸込
み室22及び汲上げ通路24内の圧力を吸上げ可能なレ
ベルまで低下させる必要がある。ところが、上述した従
来の油ポンプ装置では、ポンプ21とポンプ室20との
間に存在する軸方向遊隙Cを介して、吐出し室23側の
吐出ガス流体の一部が吸込み室22側へ短絡することに
なるため、その分汲上げ通路24を含む吸込み経路の負
圧化が妨げられて摺動各部への潤滑油の供給遅れが生じ
る。
【0005】本発明は、吸込み経路の負圧化の助成と、
軸方向遊隙の液体封止とにより、圧縮機の起動時におけ
るポンプの速やかな作動開始を図ることを、解決すべき
技術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の油ポンプ装置は、前後に複数のボアを並設し
て結合部分に斜板室を形成した対のシリンダブロック
と、両シリンダブロックの中心軸孔に嵌挿支承された駆
動軸と、斜板室内の該駆動軸に装着された斜板と、該斜
板にシューを介して係留し前後のボア内を直動するピス
トンと、斜板室を避回する吸入通路と接続された吸入室
を内方域に形成し、かつ弁板を介して上記シリンダブロ
ックの両外端を閉塞するハウジングと、上記斜板室の下
方に連設された油槽とを備え、上記駆動軸と共動するト
ロコイドポンプにより油槽内の貯留油を摺動各部へ供給
するようにした斜板式圧縮機において、上記ハウジング
の内端面に隔壁により上記吸入室と区画された有底状の
ポンプ室を設けて上記ポンプを収納し、該ポンプの拡大
側空間と対応する開口を有して槽内貯留油に連なる吸込
み室を、導通路を介して上記吸入室と連通せしめたこと
を特徴としている。
【0007】好適に態様において、上記導通路は上記隔
壁に貫設されている。好適に態様において、上記導通路
はポンプ室と対向する弁板上に刻設されている。請求項
4記載の油ポンプ装置は、前後に複数のボアを並設して
結合部分に斜板室を形成した対のシリンダブロックと、
両シリンダブロックの中心軸孔に嵌挿支承された駆動軸
と、斜板室内の該駆動軸に装着された斜板と、該斜板に
シューを介して係留し前後のボア内を直動するピストン
と、斜板室を避回する吸入通路と接続された吸入室を内
方域に形成し、かつ弁板を介して上記シリンダブロック
の両外端を閉塞するハウジングと、上記斜板室の下方に
連設された油槽とを備え、上記駆動軸と共動するトロコ
イドポンプにより油槽内の貯留油を摺動各部へ供給する
ようにした斜板式圧縮機において、上記ハウジングの内
端面に隔壁により上記吸入室と区画された有底状のポン
プ室を設けて上記ポンプを収納し、該ポンプの拡大側空
間と個別に対応する開口を有してそれぞれの汲上げ通路
により槽内貯留油に連なる主及び副吸込み室を設け、該
副吸込み室を導通路を介して上記吸入室と連通せしめる
とともに、該副吸込み室に連なる汲上げ通路の端末を起
動時における槽内貯留油の上層位に開口させたことを特
徴としている。
【0008】
【作用】請求項1、2及び3記載の油ポンプ装置では、
圧縮機が起動されると、圧縮仕事の開始により吸入室は
平衡圧力から直ちに吸入圧力へと移行するが、細隙を介
した導通によって厳密には吸入圧力雰囲気に存在すると
はいえ、吸入系との積極的な連通を断たれている斜板室
は、ブローバイガスの影響も加わって吸入室との間には
相応の圧力差が生じる。このため、貯留油の油面にはか
かる斜板室の圧力が直接的に作用し、一方、ポンプと油
槽とを結ぶ吸込み室及び汲上げ通路には、導通路を介し
て降圧した吸入室の吸引力が作用して実質的に吸込み経
路の負圧化が助成される。
【0009】したがって、比較的低速回転の起動であっ
ても油槽内の貯留油はきわめて短時間にポンプに到達
し、流入した潤滑油はポンプ室側壁との間の許容遊隙内
に浸入して同遊隙を素早く液体封止する結果、ポンプの
吸入効率は一挙に向上されて、その後の正常な運転の継
続が確保される。とくに請求項3記載の油ポンプ装置で
は、吸込み室と導通路がポンプの作用空間を介して連通
する構成をとり得るため、許容遊隙の液体封止をさらに
素早く行うことができる。
【0010】請求項4記載の油ポンプ装置では、導通路
を介した吸入室との連通により起動直後の潤滑油は専ら
副吸込み室を経由してポンプに吸入されるが、潤滑油に
よる許容遊隙の液体封止によってポンプの吸入効果が一
挙に向上されると、主吸込み室を経由した吸入も併せて
開始される。その後正常なポンプ運転の継続に伴って油
槽内の貯留油レベルがある程度低下すると、副吸込み室
に連なる汲上げ通路の端末開口は油面上に露出し、この
時点で副吸込み室を経由する潤滑油の吸入は完全に停止
される。つまりポンプが正常な運転状態に移行したのち
は、導通路から吸入室へと漏洩する無用な潤滑油の流出
が自動的に断たれるので、吐出冷媒ガス中の混在油量が
良好に抑制される。
【0011】
【実施例】以下、図1及び実質的に変るところのない図
6に基づいて本発明の実施例を具体的に説明する。図1
は両頭型斜板式圧縮機の全容を示すもので、前後に対設
されたシリンダブロック1、2の両外端は弁板3、4を
介してフロント及びリヤハウジング5、6により閉塞さ
れている。シリンダブロック1、2の結合部分には斜板
室7が形成され、その下方には潤滑油貯留用の油槽8が
連設されるとともに、該シリンダブロック1、2には該
斜板室7を避回する吸入通路15が設けられている。ま
た、シリンダブロック1、2の中心軸孔に挿嵌支承され
た駆動軸9には、斜板10が装着されて前後のスラスト
軸受11により挟持され、該斜板10にはシュー14を
介して複数のボア12内を直動する両頭形のピストンが
係留されている。
【0012】両ハウジング5、6内の外方域には吐出室
16、17が形成され、同内方域には上記吸入通路15
に接続された吸入室18、19が形成されるとともに、
リヤハウジング6の内端面中心部には隔壁27によって
該吸入室19と区画された有底状のポンプ室20が設け
られ、該ポンプ室20には駆動軸9の後端部に連結され
た外歯車21aと、これに噛合従動する内歯車21bと
からなるトロコイドポンプ21(以下、単にポンプとい
う)が収納されている。
【0013】そしてポンプ室20の後側壁にはポンプ2
1の作用空間と連通する吸込み室22及び吐出し室23
が隔設されている。この吸込み室22は、弁板4及びシ
リンダブロック2に穿設された汲上げ通路24を介して
槽内貯留油と連通され、一方、吐出し室23は駆動軸9
の軸心に沿設された給油路25の後端開口と連なり、該
給油路25の延在部分はさらに分岐路26を経て上記ス
ラスト軸受11部に開口されている。
【0014】以下、本実施例の要部をなす構成を図2及
び図3を参照しながらさらに詳しく説明する。図2はポ
ンプ室20の後側壁20aに開口する吸込み室22及び
吐出し室23の形態を示すもので、吸込み室22の開口
22aは、矢印方向へ回転するポンプ21の拡大側空間
Lと対応するよう湾曲状に形成され、これよりさらに下
方に延在して上記汲上げ通路24と接続する連通部22
bが併設されている。一方、吐出し室23の開口23a
は、回転するポンプ21の縮小側空間Rと対応するよう
これも湾曲状に形成され、上記吸込み室22と同様さら
に下方に延在して、駆動軸9後端に開口する給油路25
と接続する連通部23bが併設されている。
【0015】30は、上記吸込み室22と上記吸入室1
9とを局部的に連通する導通路で、該導通路30は吸込
み室22の開口22aからポンプ室20の後側壁20a
及び隔壁27内の同周壁20bに沿って延び、さらに隔
壁27の端面に設けられた切欠き30aを介して吸入室
19に連なっている。なお、図2、図3に鎖線で示す導
通路30Aは、上記導通路30をポンプ室20と対向す
る弁板4上へ移換した変形例であり、この場合はポンプ
21の拡大側空間Lを介して吸込み室22と吸入室19
とが連通される。
【0016】本実施例は上述のように構成されており、
圧縮機と共にポンプ21が起動されると、圧縮仕事の開
始により吸入室18、19は平衡圧力から直ちに吸入圧
力へと移行(低下)するが、駆動軸9周辺の細隙を介し
た導通によって一応吸入雰囲気に存在するとはいうもの
の、吸入通路15との積極的な連通を断たれている斜板
室7は、ブローバイガスの影響も加わって上記吸入室1
8、19との間に相応の圧力差が生じる。このため、貯
留油の油面にはかかる斜板室7内の圧力が直接的に作用
し、一方、ポンプ21と油槽8とを結ぶ吸込み室22及
び汲上げ通路24からなる吸込み経路には、導通路30
を介して降圧した吸入室19の吸引力が作用して、これ
がポンプ作用による該吸込み経路の初期の負圧化を絶妙
に助成する。
【0017】したがって、比較的低速回転の起動であっ
ても油槽8内の貯留油はきわめて短時間にポンプ21に
到達し、流入した潤滑油はポンプ室20との間の許容遊
隙C内に浸入して同遊隙Cを素早く液体封止するので、
ポンプ21の吸入効率は一挙に向上されて、その後の正
常な運転の継続が確保される。図4及び図5は本発明の
他の実施例を示すもので、本実施例における吸込み室
は、主吸込み室221と副吸込み室222とに分断さ
れ、各吸込み室221、222には前実施例と同様、ポ
ンプ21の拡大側空間Lと個別に対応する湾曲状の開口
221a、222aと、それより下方に延在し各汲上げ
通路241、242と接続する連通部221b 、22
2bが併設されている。そして主吸込み室221に連な
る汲上げ通路241は、図1の汲上げ通路24にみられ
るように、その端末が槽内貯留油の下層位に開口され、
一方、副吸込み室222に連なる汲上げ通路242の端
末は、同4に示すごとく起動時における槽内貯留油の上
層位に開口されている。なお、300は、副吸込み室2
22と吸入室19と連通する導通路であって、その具体
的構成に関しては図2及び図3に示す導通路30と全く
変るところはないので、詳しい説明は省略する。
【0018】したがって、導通路300を介した吸入室
19との連通に基づく負圧化の促進により、起動直後の
潤滑油は専ら汲上げ通路242及び副吸込み室222を
経由してポンプ21に吸入されるが、上述のように流入
した潤滑油が許容遊隙Cの液体封止を完了してポンプ2
1の吸入効率が一挙に向上されると、汲上げ通路241
及び主吸込み室221を経由した吸入も併せて開始され
る。その後正常なポンプ運転の継続に伴って油槽8内の
貯留油レベルがある程度低下すると、汲上げ通路242
の端末開口は油面上に露出し、この時点で副吸込み室2
22を経由する潤滑油の吸入は完全に停止される。
【0019】つまりポンプ21が正常な運転状態に移行
したのちは、導通路300から吸入室19へと漏洩する
無用な潤滑油の流出が自動的に断たれるので、吐出冷媒
ガス中の混在油量の増加が良好に抑制される。
【0020】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、ポンプ
の作用空間と槽内貯留油とを結ぶ吸込み経路を導通路に
よって吸入室と連通し、起動時における吸入室の圧力降
下を利用して、ポンプ作用による吸込み経路の負圧化を
助成するとともに、流入した潤滑油によりポンプの軸方
向遊隙を素早く液体封止して、ポンプの吸入効果を一挙
に向上させるようにしたものであるから、とくに低速回
転域での起動時に生じやすいポンプの作動不良、ひいて
は摺動各部の潤滑不足を確実に解消させることができ
る。
【0021】また、上記吸込み経路を主、副の2経路に
分断し、導通路によって吸入室と連通する副吸込み経路
を、貯留油レベルの低下に基づいて無能化すべく構成し
たものでは、無用な潤滑油の機外流出を抑えることによ
り、冷凍回路における熱交換効率の低下を防止する効果
を付随する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を備えた斜板式圧縮機の一実施例を
示す断面図。
【図2】ポンプ室及び吸込み室を示す側面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す要部の断面図。
【図5】他の実施例に係るポンプ室及び吸込み室を示す
側面図。
【図6】従来圧縮機の要部を示す断面図。
【符号の説明】
4は弁板、6はハウジング、7は斜板室、8は油槽、9
は駆動軸、19は吸入室、20はポンプ室、21はトロ
コイドポンプ、22は吸込み室、24は汲上げ通路、3
0は導通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩藤 正憲 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/08 F04B 39/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後に複数のボアを並設して結合部分に斜
    板室を形成した対のシリンダブロックと、両シリンダブ
    ロックの中心軸孔に嵌挿支承された駆動軸と、斜板室内
    の該駆動軸に装着された斜板と、該斜板にシューを介し
    て係留し前後のボア内を直動するピストンと、斜板室を
    避回する吸入通路と接続された吸入室を内方域に形成
    し、かつ弁板を介して上記シリンダブロックの両外端を
    閉塞するハウジングと、上記斜板室の下方に連設された
    油槽とを備え、上記駆動軸と共動するトロコイドポンプ
    により油槽内の貯留油を摺動各部へ供給するようにした
    斜板式圧縮機において、上記ハウジングの内端面に隔壁
    により上記吸入室と区画された有底状のポンプ室を設け
    て上記ポンプを収納し、該ポンプの拡大側空間と対応す
    る開口を有して槽内貯留油に連なる吸込み室を、導通路
    を介して上記吸入室と連通せしめたことを特徴とする斜
    板式圧縮機の油ポンプ装置。
  2. 【請求項2】上記導通路が上記隔壁に貫設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の油ポンプ装置。
  3. 【請求項3】上記導通路が上記ポンプ室と対向する弁板
    上に刻設されていることを特徴とする請求項1記載の油
    ポンプ装置。
  4. 【請求項4】前後に複数のボアを並設して結合部分に斜
    板室を形成した対のシリンダブロックと、両シリンダブ
    ロックの中心軸孔に嵌挿支承された駆動軸と、斜板室内
    の該駆動軸に装着された斜板と、該斜板にシューを介し
    て係留し前後のボア内を直動するピストンと、斜板室を
    避回する吸入通路と接続された吸入室を内方域に形成
    し、かつ弁板を介して上記シリンダブロックの両外端を
    閉塞するハウジングと、上記斜板室の下方に連設された
    油槽とを備え、上記駆動軸と共動するトロコイドポンプ
    により油槽内の貯留油を摺動各部へ供給するようにした
    斜板式圧縮機において、上記ハウジングの内端面に隔壁
    により上記吸入室と区画された有底状のポンプ室を設け
    て上記ポンプを収納し、該ポンプの拡大側空間と個別に
    対応する開口を有してそれぞれの汲上げ通路により槽内
    貯留油に連なる主及び副吸込み室を設け、該副吸込み室
    を導通路を介して上記吸入室と連通せしめるとともに、
    該副吸込み室に連なる汲上げ通路の端末を起動時におけ
    る槽内貯留油の上層位に開口させたことを特徴とする斜
    板式圧縮機の油ポンプ装置。
JP07106569A 1995-04-28 1995-04-28 斜板式圧縮機の油ポンプ装置 Expired - Fee Related JP3094841B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07106569A JP3094841B2 (ja) 1995-04-28 1995-04-28 斜板式圧縮機の油ポンプ装置
TW086200127U TW329857U (en) 1995-04-28 1996-01-22 Oil pump device of swash plate type compressor
US08/638,995 US5772407A (en) 1995-04-28 1996-04-23 Reciprocating piston type compressor improved to distribute lubricating oil sufficiently during the starting phase of its operation
KR1019960012631A KR100212293B1 (ko) 1995-04-28 1996-04-24 경사판식 압축기의 유펌프장치
DE19616650A DE19616650C2 (de) 1995-04-28 1996-04-26 Kältemittel-Kolbenkompressor mit verbesserter Schmierung in der Startphase

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07106569A JP3094841B2 (ja) 1995-04-28 1995-04-28 斜板式圧縮機の油ポンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08303347A JPH08303347A (ja) 1996-11-19
JP3094841B2 true JP3094841B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=14436897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07106569A Expired - Fee Related JP3094841B2 (ja) 1995-04-28 1995-04-28 斜板式圧縮機の油ポンプ装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5772407A (ja)
JP (1) JP3094841B2 (ja)
KR (1) KR100212293B1 (ja)
DE (1) DE19616650C2 (ja)
TW (1) TW329857U (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3062436B2 (ja) * 1996-07-09 2000-07-10 株式会社ユニクラ 斜板式圧縮機
JP3476657B2 (ja) * 1997-06-05 2003-12-10 株式会社丸山製作所 プランジャポンプ及び多連プランジャポンプ装置
JPH11182431A (ja) * 1997-12-24 1999-07-06 Toyota Autom Loom Works Ltd 圧縮機
DE19847159C2 (de) * 1998-10-13 2001-12-06 Hans Unger Kompressor zur Erzeugung ölfreier Druckluft
JP2000179460A (ja) * 1998-12-15 2000-06-27 Denso Corp 圧縮機
US6869430B2 (en) 2000-03-31 2005-03-22 Rita Medical Systems, Inc. Tissue biopsy and treatment apparatus and method
US6568913B1 (en) * 2000-12-22 2003-05-27 Visteon Global Technologies, Inc. Lubrication pump for a swash plate type compressor
US6481979B2 (en) * 2000-12-26 2002-11-19 Visteon Global Technologies, Inc. Lubrication passage and nozzle for swash plate type compressor
US6644932B2 (en) * 2001-11-15 2003-11-11 Visteon Global Technologies, Inc. Hybrid electric/mechanical compressor with gear reducer
US20050180860A1 (en) * 2004-02-17 2005-08-18 Dewispelaere Bradley J. Compressor having swash plate assembly
JP2007205238A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Toyota Industries Corp 冷媒圧縮機
JP2008032218A (ja) * 2006-06-30 2008-02-14 Ntn Corp 耐熱・耐油性転がり軸受および冷凍機の圧縮機用転がり軸受
US20100193294A1 (en) * 2009-02-05 2010-08-05 Wabtec Holding Corp. Air Compressor Pre-Lubrication System
JP5487019B2 (ja) * 2010-06-21 2014-05-07 サンデン株式会社 可変容量圧縮機
JP5949626B2 (ja) * 2013-03-27 2016-07-13 株式会社豊田自動織機 容量可変型斜板式圧縮機
JP5949678B2 (ja) * 2013-06-20 2016-07-13 株式会社豊田自動織機 容量可変型斜板式圧縮機

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3057545A (en) * 1960-04-11 1962-10-09 Gen Motors Corp Refrigerating apparatus
US3749523A (en) * 1971-12-27 1973-07-31 Caterpillar Tractor Co Swash plate gas compressor
JPS4947208U (ja) * 1972-07-27 1974-04-25
JPS5627708B2 (ja) * 1972-09-29 1981-06-26
JPS5630715Y2 (ja) * 1975-08-05 1981-07-21
US4061443A (en) * 1976-12-02 1977-12-06 General Motors Corporation Variable stroke compressor
JPS59194092A (ja) * 1983-04-18 1984-11-02 Toyoda Autom Loom Works Ltd 斜板式圧縮機における潤滑油汲上げ過剰防止機構
JPH02153272A (ja) * 1988-12-02 1990-06-12 Toyota Autom Loom Works Ltd 斜板式圧縮機の潤滑構造
JPH02153273A (ja) * 1988-12-02 1990-06-12 Toyota Autom Loom Works Ltd 斜板式圧縮機の潤滑油供給構造
US4974702A (en) * 1989-01-27 1990-12-04 Kabushiki Kaisha Tyoda Jidoshokki Seisakusho Swash plate type compressor with thrust bearing lubricator
JPH02230980A (ja) * 1989-03-02 1990-09-13 Toyota Autom Loom Works Ltd 斜板式圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
DE19616650C2 (de) 1998-07-30
DE19616650A1 (de) 1996-11-14
US5772407A (en) 1998-06-30
TW329857U (en) 1998-04-11
JPH08303347A (ja) 1996-11-19
KR100212293B1 (ko) 1999-08-02
KR960038111A (ko) 1996-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3094841B2 (ja) 斜板式圧縮機の油ポンプ装置
JPH11241682A (ja) Co2用圧縮機
US5501585A (en) Oil pump having a sealing mechanism for a pumping chamber
US5009574A (en) Thrust bearing and shoe lubricator for a swash plate type compressor
JPH0826865B2 (ja) 2シリンダロータリ圧縮機
JPS6346272B2 (ja)
JP2824413B2 (ja) オイルポンプ
JP3344843B2 (ja) スクロール圧縮機
JPS6131315B2 (ja)
JP2001116104A (ja) 2連ポンプユニット
KR100392773B1 (ko) 엔진의 오일 펌프 구조
JPH09273479A (ja) 斜板式圧縮機の油ポンプ装置
JPH08326671A (ja) スクロール圧縮機
JPH04143489A (ja) スクロール形流体機械
KR0128367B1 (ko) 횡형 회전식 압축기
JP4136747B2 (ja) ロータリコンプレッサ
JP3949840B2 (ja) スクロール流体機械
JPH0666275A (ja) 密閉横形スクロール流体機械
JP2000199413A (ja) エンジンのオイルポンプ
JPH0932727A (ja) 斜板式圧縮機の油ポンプ装置
JPH02264189A (ja) 横置形回転式圧縮機
JP4061250B2 (ja) タンク一体型ピストンポンプ
JP3576370B2 (ja) オイルポンプ
JP2000027756A (ja) 圧縮機
JPH0783182A (ja) 横型ロータリ式圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees