JPH0783182A - 横型ロータリ式圧縮機 - Google Patents
横型ロータリ式圧縮機Info
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- JPH0783182A JPH0783182A JP22615893A JP22615893A JPH0783182A JP H0783182 A JPH0783182 A JP H0783182A JP 22615893 A JP22615893 A JP 22615893A JP 22615893 A JP22615893 A JP 22615893A JP H0783182 A JPH0783182 A JP H0783182A
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- oil
- crankshaft
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トロコロイドポンプなどの容積型の給油ポン
プの容量を可及的に小さくする一方で、必要にして十分
な潤滑油を供給する。 【構成】 仕切板１８とクランクシャフト１５の外周面
との間に形成される中間室６と、密閉ケーシング１０内
の油溜まりとを連通させる通路７を仕切板１８に形成す
るとともに、中間室６の潤滑油を主軸受２０、副軸受２
１のそれぞれの端面に導く油通路８、９をクランクシャ
フト１５のクランク部２４、２５に形成している。
プの容量を可及的に小さくする一方で、必要にして十分
な潤滑油を供給する。 【構成】 仕切板１８とクランクシャフト１５の外周面
との間に形成される中間室６と、密閉ケーシング１０内
の油溜まりとを連通させる通路７を仕切板１８に形成す
るとともに、中間室６の潤滑油を主軸受２０、副軸受２
１のそれぞれの端面に導く油通路８、９をクランクシャ
フト１５のクランク部２４、２５に形成している。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、横型ロータリ圧縮機に
関し、特に、強制潤滑ポンプの容量を抑えつつ潤滑性能
の改良を図った横型ロータリ式圧縮機に関する。
関し、特に、強制潤滑ポンプの容量を抑えつつ潤滑性能
の改良を図った横型ロータリ式圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の横型ロータリ式圧縮機では、圧縮
部の軸受やローラへ潤滑油を供給する給油機構として、
ブレードに給油ポンプとしての機能を付加したブレード
ポンプ形式のものや、遠心ポンプ機構を取り入れたもの
など種々の給油機構が採用されている。
部の軸受やローラへ潤滑油を供給する給油機構として、
ブレードに給油ポンプとしての機能を付加したブレード
ポンプ形式のものや、遠心ポンプ機構を取り入れたもの
など種々の給油機構が採用されている。
【０００３】最近の、圧縮機では、インバータ制御によ
り回転数を低速域から高速域までの広い範囲にわたって
変化させることができるようになっているので、広範囲
の回転数の変化に対応して必要な給油量を供給できるよ
うな給油機構が不可欠となる。
り回転数を低速域から高速域までの広い範囲にわたって
変化させることができるようになっているので、広範囲
の回転数の変化に対応して必要な給油量を供給できるよ
うな給油機構が不可欠となる。
【０００４】この点、主給油ポンプとして、遠心ポンプ
機構を用いた従来の横型ロータリ式圧縮機では（例え
ば、特開平4-365991号公報）、給油量はクランクシャフ
ト回転の遠心力に依存しているので、運転周波数が低い
低速回転のときは、給油不足になりがちとなる欠点があ
った。このような低運転周波数での給油不足を解消する
ため、トロコロイドポンプなどの完全容積形のポンプを
主給油ポンプとして採用することによって、強制的に潤
滑油を供給するようにした従来技術が知られている。
機構を用いた従来の横型ロータリ式圧縮機では（例え
ば、特開平4-365991号公報）、給油量はクランクシャフ
ト回転の遠心力に依存しているので、運転周波数が低い
低速回転のときは、給油不足になりがちとなる欠点があ
った。このような低運転周波数での給油不足を解消する
ため、トロコロイドポンプなどの完全容積形のポンプを
主給油ポンプとして採用することによって、強制的に潤
滑油を供給するようにした従来技術が知られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
給油量を遠心力に依存する給油機構をツインロータリ式
圧縮機に適用すると、この種の圧縮機が本来持っている
低い運転周波数での優れた運転特性という利点を十分に
活用することができない。一方、主給油ポンプにトロコ
ロイドポンプなどの容積形のポンプを用いた場合、低運
転周波数での給油量不足を解消できる反面、高運転周波
数では逆に、必要以上の潤滑油が補給され給油量が過剰
となる。このことは、一面でポンプの仕事量の増加に伴
う負荷の増大という問題が生じる。そこで、本発明の目
的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、給油ポン
プの容量を可及的に小さくする一方で、必要にして十分
な潤滑油を供給できるようにした横型ロータリ式圧縮機
を提供することにある。
給油量を遠心力に依存する給油機構をツインロータリ式
圧縮機に適用すると、この種の圧縮機が本来持っている
低い運転周波数での優れた運転特性という利点を十分に
活用することができない。一方、主給油ポンプにトロコ
ロイドポンプなどの容積形のポンプを用いた場合、低運
転周波数での給油量不足を解消できる反面、高運転周波
数では逆に、必要以上の潤滑油が補給され給油量が過剰
となる。このことは、一面でポンプの仕事量の増加に伴
う負荷の増大という問題が生じる。そこで、本発明の目
的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、給油ポン
プの容量を可及的に小さくする一方で、必要にして十分
な潤滑油を供給できるようにした横型ロータリ式圧縮機
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、密閉ケーシング内で電動機部と圧縮部
とをクランクシャフトにより連結し、前記圧縮部を構成
する第１のシリンダ、第２のシリンダを仕切板を介して
連設し、圧縮部の摺動面に潤滑油を強制的に供給する容
積型給油ポンプを備えた横型ロータリ式圧縮機におい
て、前記仕切板と前記クランクシャフトの外周面との間
に形成される中間室と、密閉ケーシング内の油溜まりと
を連通させる通路を前記仕切板に形成するとともに、前
記中間室の潤滑油を主軸受、副軸受のそれぞれの端面に
導く油通路をクランクシャフトのクランク部に形成して
構成したものである。
めに、本発明は、密閉ケーシング内で電動機部と圧縮部
とをクランクシャフトにより連結し、前記圧縮部を構成
する第１のシリンダ、第２のシリンダを仕切板を介して
連設し、圧縮部の摺動面に潤滑油を強制的に供給する容
積型給油ポンプを備えた横型ロータリ式圧縮機におい
て、前記仕切板と前記クランクシャフトの外周面との間
に形成される中間室と、密閉ケーシング内の油溜まりと
を連通させる通路を前記仕切板に形成するとともに、前
記中間室の潤滑油を主軸受、副軸受のそれぞれの端面に
導く油通路をクランクシャフトのクランク部に形成して
構成したものである。
【０００７】前記の構成においては、油通路をクランク
部を軸方向に貫通する通路として構成することができ、
また、前記油通路を、クランク部の周方向外側に向かっ
て傾斜してクランク部を貫通する通路として構成するこ
とができる。
部を軸方向に貫通する通路として構成することができ、
また、前記油通路を、クランク部の周方向外側に向かっ
て傾斜してクランク部を貫通する通路として構成するこ
とができる。
【０００８】
【作用】密閉ケーシング内と中間室内との間の差圧によ
って、ケーシング内の油溜まりに溜まっている潤滑油
は、仕切板の油通路を通して中間室に吸込まれ、中間室
は潤滑油で満たされる。潤滑油は、中間室からクランク
部の油通路を通して主軸受、副軸受の端面に供給され、
ローラの端面との間をシールする。一方、主軸受、副軸
受の潤滑には、給油ポンプから潤滑油が供給される。
って、ケーシング内の油溜まりに溜まっている潤滑油
は、仕切板の油通路を通して中間室に吸込まれ、中間室
は潤滑油で満たされる。潤滑油は、中間室からクランク
部の油通路を通して主軸受、副軸受の端面に供給され、
ローラの端面との間をシールする。一方、主軸受、副軸
受の潤滑には、給油ポンプから潤滑油が供給される。
【０００９】さらに、請求項３に記載の発明によれば、
クランク部の油通路を通して供給される潤滑油は、クラ
ンクシャフトの回転に伴う遠心力を受けて周方向外側に
流れ易くなるので、主軸受、副軸受の端面に効率良く供
給される。
クランク部の油通路を通して供給される潤滑油は、クラ
ンクシャフトの回転に伴う遠心力を受けて周方向外側に
流れ易くなるので、主軸受、副軸受の端面に効率良く供
給される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明による横型ロータリ式圧縮機の
一実施例について添付の図面を参照して説明する。図１
において、符号１０は密閉ケーシング、１１は電動機
部、１２は圧縮部を表している。電動機部１１は、密閉
ケーシング１０の内周面に固定されたステータ１３と、
このステータ１３の内側に遊嵌しているロータ１４とか
ら構成されている。ロータ１４には、同心的にクランク
シャフト１５が接合され、このクランクシャフト１５に
よって、電動機部１１と圧縮部１２とが連結されてい
る。
一実施例について添付の図面を参照して説明する。図１
において、符号１０は密閉ケーシング、１１は電動機
部、１２は圧縮部を表している。電動機部１１は、密閉
ケーシング１０の内周面に固定されたステータ１３と、
このステータ１３の内側に遊嵌しているロータ１４とか
ら構成されている。ロータ１４には、同心的にクランク
シャフト１５が接合され、このクランクシャフト１５に
よって、電動機部１１と圧縮部１２とが連結されてい
る。
【００１１】一方、圧縮部１２においては、第１シリン
ダ１６と第２シリンダ１７とが仕切り板１８を間に介し
て重ねて連設されるとともに、これらが一体的にフレー
ム部材１９によって密閉ケーシング１０の内周面に固定
されている。なお、このフレーム部材１９によって、モ
ータ室Ａと機械室Ｂとが区画されるとともに、モータ室
Ａと機械室Ｂとは、フレーム部材１９および第１シリン
ダ１６の下部に貫通形成された連絡通路１９ａを介して
連通している。
ダ１６と第２シリンダ１７とが仕切り板１８を間に介し
て重ねて連設されるとともに、これらが一体的にフレー
ム部材１９によって密閉ケーシング１０の内周面に固定
されている。なお、このフレーム部材１９によって、モ
ータ室Ａと機械室Ｂとが区画されるとともに、モータ室
Ａと機械室Ｂとは、フレーム部材１９および第１シリン
ダ１６の下部に貫通形成された連絡通路１９ａを介して
連通している。
【００１２】クランクシャフト１５は、第１シリンダ１
６と第２シリンダ１７に挿通されるとともに、第１シリ
ンダ１６、第２シリンダ１７のそれぞれの片側で主軸受
２０、副軸受２１によって回転自在に支承されている。
６と第２シリンダ１７に挿通されるとともに、第１シリ
ンダ１６、第２シリンダ１７のそれぞれの片側で主軸受
２０、副軸受２１によって回転自在に支承されている。
【００１３】クランクシャフト１５には、偏心した第１
クランク部２４と、第２クランク部２５とが一体に設け
られ、第１シリンダ１６のシリンダ室には、第１クラン
ク部２４とこれに外嵌している第１ローラ２３が収容さ
れ、同様に、第２シリンダ１７のシリンダ室に第２クラ
ンク部２５と第２ローラ２６が収容されている。
クランク部２４と、第２クランク部２５とが一体に設け
られ、第１シリンダ１６のシリンダ室には、第１クラン
ク部２４とこれに外嵌している第１ローラ２３が収容さ
れ、同様に、第２シリンダ１７のシリンダ室に第２クラ
ンク部２５と第２ローラ２６が収容されている。
【００１４】また、第１シリンダ１６、第２シリンダ１
７には、それぞれシリンダの半径方向に摺動自在に図示
しないブレードが組み込まれている。これらブレードは
ともに圧縮ばねの弾性力によって、シリンダ中心に向け
て付勢されている。それぞれブレードはクランクシャフ
ト１５と一体の第１ローラ２３、第２ローラ２６の偏心
回転とともに往復動し、シリンダ室の体積の周期的な変
化によって吸気、圧縮、吐出の一連の圧縮サイクルが行
われる。
７には、それぞれシリンダの半径方向に摺動自在に図示
しないブレードが組み込まれている。これらブレードは
ともに圧縮ばねの弾性力によって、シリンダ中心に向け
て付勢されている。それぞれブレードはクランクシャフ
ト１５と一体の第１ローラ２３、第２ローラ２６の偏心
回転とともに往復動し、シリンダ室の体積の周期的な変
化によって吸気、圧縮、吐出の一連の圧縮サイクルが行
われる。
【００１５】以上のように構成される圧縮部１２の主軸
受２０、副軸受２１、ローラ２３、２６の各摺動面に潤
滑油を供給する容積型の給油ポンプとして、トロコロイ
ドポンプ３０が用いられている。図２に示すように、ト
ロコロイドポンプ３０は、バルブカバー３２の内部に収
容されるようにして副軸受２１の端部に装着されてい
る。この実施例では、トロコロイドポンプ３０として
は、外側の大歯車と、その内側に噛み合う小歯車とから
構成されている公知のトロコロイドポンプが用いられて
いる。小歯車は、クランクシャフト１５の軸先端に連結
され、クランクシャフト１５とともに回転し、油吸込管
３１から吸込まれた潤滑油は、大歯車と小歯車の歯面の
間に形成される空間の体積の変化により加圧されるよう
になっている。加圧された油はクランクシャフト１５の
軸方向に形成された油通路３３を通って潤滑が必要な主
軸受２０、副軸受２１、ローラ２３、２６、ブレード等
の摺動面に臨むように開口する油孔３４ａ乃至３４ｄか
ら供給される。
受２０、副軸受２１、ローラ２３、２６の各摺動面に潤
滑油を供給する容積型の給油ポンプとして、トロコロイ
ドポンプ３０が用いられている。図２に示すように、ト
ロコロイドポンプ３０は、バルブカバー３２の内部に収
容されるようにして副軸受２１の端部に装着されてい
る。この実施例では、トロコロイドポンプ３０として
は、外側の大歯車と、その内側に噛み合う小歯車とから
構成されている公知のトロコロイドポンプが用いられて
いる。小歯車は、クランクシャフト１５の軸先端に連結
され、クランクシャフト１５とともに回転し、油吸込管
３１から吸込まれた潤滑油は、大歯車と小歯車の歯面の
間に形成される空間の体積の変化により加圧されるよう
になっている。加圧された油はクランクシャフト１５の
軸方向に形成された油通路３３を通って潤滑が必要な主
軸受２０、副軸受２１、ローラ２３、２６、ブレード等
の摺動面に臨むように開口する油孔３４ａ乃至３４ｄか
ら供給される。
【００１６】しかして、第１シリンダ１６と第２シリン
ダ１７の間を区画する仕切板１８の中央部では、クラン
クシャフト１５の外周面によって中間室６が形成されて
いる。この中間室６は、仕切板１８に形成された油通路
７を介して密閉ケーシング１０内部の油溜まりに連通す
るようになっている。従って、油通路７の入口側の開口
部は、機械室Ｂ側に溜まっている潤滑油に浸漬するよう
になっている。一方、クランクシャフト１５の第１クラ
ンク部２４には、潤滑油を中間室６から主軸受２０と、
ローラ２３のそれぞれ端面が摺動し合う面に導く油通路
８が軸方向に第１クランク部２４を貫通するようにして
形成されている。同様に、クランクシャフト１５の第２
クランク部２５にも、副軸受２１とローラ２６のそれぞ
れの端面が摺動し合う面に潤滑油を中間室６から導く油
通路９が形成されている。
ダ１７の間を区画する仕切板１８の中央部では、クラン
クシャフト１５の外周面によって中間室６が形成されて
いる。この中間室６は、仕切板１８に形成された油通路
７を介して密閉ケーシング１０内部の油溜まりに連通す
るようになっている。従って、油通路７の入口側の開口
部は、機械室Ｂ側に溜まっている潤滑油に浸漬するよう
になっている。一方、クランクシャフト１５の第１クラ
ンク部２４には、潤滑油を中間室６から主軸受２０と、
ローラ２３のそれぞれ端面が摺動し合う面に導く油通路
８が軸方向に第１クランク部２４を貫通するようにして
形成されている。同様に、クランクシャフト１５の第２
クランク部２５にも、副軸受２１とローラ２６のそれぞ
れの端面が摺動し合う面に潤滑油を中間室６から導く油
通路９が形成されている。
【００１７】なお、密閉ケーシング１０には、機械室Ｂ
側に図示しない吸込管が接続され、モータ室Ａ側に吐出
管接続部５１が設けられている。この吐出管接続部５１
からは吐出管５２が接続されている。吐出管５２は、継
手５３が接続される吐出管連絡部５０を介して機械室Ｂ
と連通している。
側に図示しない吸込管が接続され、モータ室Ａ側に吐出
管接続部５１が設けられている。この吐出管接続部５１
からは吐出管５２が接続されている。吐出管５２は、継
手５３が接続される吐出管連絡部５０を介して機械室Ｂ
と連通している。
【００１８】このような配管において、第２シリンダ１
７のシリンダ室で圧縮されたガスは、吐出弁３５からバ
ルブカバー３２の内側空間部３６に吐出され、副軸受２
１、第２シリンダ１７、仕切板１８、第１シリンダ１
６、主軸受２０に穿孔されているガス通路〔図示せず〕
から主軸受１６側のバルブカバー３７、マフラ３８を通
ってモータ室Ａに導出される。同様に、第１シリンダ１
６のシリンダ室で圧縮されたガスは、主軸受１６側の吐
出弁３９からはバルブカバー３７、マフラー３８を介し
てモータ室Ａに導出され、吐出管５２を通して吐出され
る。この間、吐出管５２を流れる高圧ガスの流れによっ
て、機械室Ｂ側には、吐出管連絡部５０を介して吸込が
作用するので（エゼクタ効果）、モータ室Ａに較べて機
械室側の圧力は相対的に低くなる。このため、モータ室
Ａ側の油がフレーム部材１９に下部に穿孔されている連
絡孔１９ａを通って機械室Ｂに流入し、機械室Ｂ側の油
溜まりの油面のレベルが高く確保されるようになってい
る。
７のシリンダ室で圧縮されたガスは、吐出弁３５からバ
ルブカバー３２の内側空間部３６に吐出され、副軸受２
１、第２シリンダ１７、仕切板１８、第１シリンダ１
６、主軸受２０に穿孔されているガス通路〔図示せず〕
から主軸受１６側のバルブカバー３７、マフラ３８を通
ってモータ室Ａに導出される。同様に、第１シリンダ１
６のシリンダ室で圧縮されたガスは、主軸受１６側の吐
出弁３９からはバルブカバー３７、マフラー３８を介し
てモータ室Ａに導出され、吐出管５２を通して吐出され
る。この間、吐出管５２を流れる高圧ガスの流れによっ
て、機械室Ｂ側には、吐出管連絡部５０を介して吸込が
作用するので（エゼクタ効果）、モータ室Ａに較べて機
械室側の圧力は相対的に低くなる。このため、モータ室
Ａ側の油がフレーム部材１９に下部に穿孔されている連
絡孔１９ａを通って機械室Ｂに流入し、機械室Ｂ側の油
溜まりの油面のレベルが高く確保されるようになってい
る。
【００１９】本実施例は、以上のように構成されるもの
であり、次に、その作用について説明する。圧縮機が運
転されている間は、密閉ケーシング１０の内部では、圧
縮されたガスで満たされ圧力が高くなっているので、仕
切板１８の中間室６の圧力と比較すると、中間室６の圧
力の方が低い状態になっている。この差圧の存在によっ
て、密閉ケーシング１０の底に溜まっている潤滑油は、
仕切板１８の通路７を通って中間室６に吸込まれるの
で、圧縮機が運転されている間、中間室６は潤滑油で満
たされている。
であり、次に、その作用について説明する。圧縮機が運
転されている間は、密閉ケーシング１０の内部では、圧
縮されたガスで満たされ圧力が高くなっているので、仕
切板１８の中間室６の圧力と比較すると、中間室６の圧
力の方が低い状態になっている。この差圧の存在によっ
て、密閉ケーシング１０の底に溜まっている潤滑油は、
仕切板１８の通路７を通って中間室６に吸込まれるの
で、圧縮機が運転されている間、中間室６は潤滑油で満
たされている。
【００２０】潤滑油は、中間室６から滲み出るようにし
て、油通路８から主軸受２０とローラ２３のそれぞれの
端面が摺動し合う面へと補給され、これらの端面が潤滑
油によってシールされる。同様に、副軸受２１側へは、
油通路９を通じて副軸受２１とローラ２６のそれぞれの
端面が摺動し合う面をシールする潤滑油が供給される。
て、油通路８から主軸受２０とローラ２３のそれぞれの
端面が摺動し合う面へと補給され、これらの端面が潤滑
油によってシールされる。同様に、副軸受２１側へは、
油通路９を通じて副軸受２１とローラ２６のそれぞれの
端面が摺動し合う面をシールする潤滑油が供給される。
【００２１】一方、トロコロイドポンプ３０からは、ク
ランクシャフト１５に同軸的に形成されている油通路３
３を通って、油孔３４ａ乃至３４ｄから主軸受２０、ロ
ーラ２４、２６、副軸受２１を潤滑する油が強制的に供
給される。トロコロイドポンプ３０については、主軸受
２０、副軸受２１等の潤滑に最小限必要な油量を供給で
きる容量があれば十分であるので、従来のものに較べて
容量の小さな強制給油ポンプを利用することができる。
すなわち、圧縮機が高速回転しているときには、負荷が
増大しないような容量の給油ポンプを用いて必要十分な
潤滑を行えるので、過剰な潤滑油の供給による負荷の増
大を抑えることができる。一方、低速運転時では、上述
したように、仕切板１８の中間室６から補給される潤滑
油をもってローラ２３と主軸受２０のそれぞれの摺動し
合う端面およびローラ２６と副軸受２１の端面をシール
するのに必要な潤滑油と、一次吐出油量をまかなえるの
で、低容量のトロコロイドポンプ３０でも給油不足が生
じることがない。
ランクシャフト１５に同軸的に形成されている油通路３
３を通って、油孔３４ａ乃至３４ｄから主軸受２０、ロ
ーラ２４、２６、副軸受２１を潤滑する油が強制的に供
給される。トロコロイドポンプ３０については、主軸受
２０、副軸受２１等の潤滑に最小限必要な油量を供給で
きる容量があれば十分であるので、従来のものに較べて
容量の小さな強制給油ポンプを利用することができる。
すなわち、圧縮機が高速回転しているときには、負荷が
増大しないような容量の給油ポンプを用いて必要十分な
潤滑を行えるので、過剰な潤滑油の供給による負荷の増
大を抑えることができる。一方、低速運転時では、上述
したように、仕切板１８の中間室６から補給される潤滑
油をもってローラ２３と主軸受２０のそれぞれの摺動し
合う端面およびローラ２６と副軸受２１の端面をシール
するのに必要な潤滑油と、一次吐出油量をまかなえるの
で、低容量のトロコロイドポンプ３０でも給油不足が生
じることがない。
【００２２】次に、他の実施例について、図３を参照し
て説明する。なお、図１、図２の第１実施例と同一の構
成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明
は省略する。この第２実施例では、クランクシャフト１
５の第１クランク部２４に形成される油通路６０は、仕
切板１８側から主軸受２０側に向かってクランクシャフ
ト１５の軸線に対して一定の角度をもって周方向外側に
傾斜するように形成されている。同様に、第２クランク
部２５の油通路６１は、副軸受２１に向かって周方向外
側に傾斜するように形成されている。このように油通路
６０、６１を周方向外側に向けて傾斜させることによっ
て、クランクシャフト１５の回転によって生じる遠心力
の影響を受けて油通路６０、６１を流れる油は、周方向
外側に流れやすくなるので、主軸受２０、副軸受２１側
とローラ２３、２６の端面の間をシールするための潤滑
油が効率的に補給される利点があり、上述した図１、図
２に示した実施例に較べ、さらにトロコロイドポンプの
低容量化が可能である。
て説明する。なお、図１、図２の第１実施例と同一の構
成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明
は省略する。この第２実施例では、クランクシャフト１
５の第１クランク部２４に形成される油通路６０は、仕
切板１８側から主軸受２０側に向かってクランクシャフ
ト１５の軸線に対して一定の角度をもって周方向外側に
傾斜するように形成されている。同様に、第２クランク
部２５の油通路６１は、副軸受２１に向かって周方向外
側に傾斜するように形成されている。このように油通路
６０、６１を周方向外側に向けて傾斜させることによっ
て、クランクシャフト１５の回転によって生じる遠心力
の影響を受けて油通路６０、６１を流れる油は、周方向
外側に流れやすくなるので、主軸受２０、副軸受２１側
とローラ２３、２６の端面の間をシールするための潤滑
油が効率的に補給される利点があり、上述した図１、図
２に示した実施例に較べ、さらにトロコロイドポンプの
低容量化が可能である。
【００２３】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、仕切板と前記クランクシャフトの外周面との
間に形成される中間室と、密閉ケーシング内の油溜まり
とを連通させる通路を前記仕切板に形成するとともに、
前記中間室の潤滑油を主軸受、副軸受のそれぞれの端面
に導く油通路をクランクシャフトのクランク部に形成し
ているので、密閉ケーシング内と中間室内との間の差圧
によって、潤滑油が仕切板の油通路を通して中間室に導
かれ、この中間室からクランク部の油通路を通じてロー
ラの端面をシールするのに必要な潤滑油が供給されるよ
うになっている。このため、給油ポンプとしては、主軸
受、副軸受の潤滑に必要な潤滑油を供給できればよいこ
とになるので、強制給油ポンプの容量を小さくしても、
低速運転時での給油不足を解消でき、また、必要十分な
潤滑を行うことができる。
によれば、仕切板と前記クランクシャフトの外周面との
間に形成される中間室と、密閉ケーシング内の油溜まり
とを連通させる通路を前記仕切板に形成するとともに、
前記中間室の潤滑油を主軸受、副軸受のそれぞれの端面
に導く油通路をクランクシャフトのクランク部に形成し
ているので、密閉ケーシング内と中間室内との間の差圧
によって、潤滑油が仕切板の油通路を通して中間室に導
かれ、この中間室からクランク部の油通路を通じてロー
ラの端面をシールするのに必要な潤滑油が供給されるよ
うになっている。このため、給油ポンプとしては、主軸
受、副軸受の潤滑に必要な潤滑油を供給できればよいこ
とになるので、強制給油ポンプの容量を小さくしても、
低速運転時での給油不足を解消でき、また、必要十分な
潤滑を行うことができる。
【００２４】また、請求項３に記載の発明によれば、ク
ランク部の油通路を流れる油は遠心力を受けて主軸受、
副軸受とローラの端面を間をシールする潤滑油が効率的
に補給される。
ランク部の油通路を流れる油は遠心力を受けて主軸受、
副軸受とローラの端面を間をシールする潤滑油が効率的
に補給される。
【図１】本発明の一実施例による横形ロータリ式圧縮機
の縦断面図。
の縦断面図。
【図２】実施例による横形ロータリ式圧縮機の圧縮部の
要部を表わした縦断面図。
要部を表わした縦断面図。
【図３】他の実施例による圧縮部の要部を表わした断面
図。
図。
６ 中間室 ７ 油通路 ８ 油通路 ９ 油通路 １０ 密閉ケーシング １１ 電動機部 １２ 圧縮部 １５ クランクシャフト １６ 第１シリンダ １７ 第２シリンダ １８ 仕切板 ２３ 第１ローラ ２６ 第２ローラ ３０ トロコロイドポンプ
Claims (3)
- 【請求項１】密閉ケーシング内で電動機部と圧縮部とを
クランクシャフトにより連結し、前記圧縮部を構成する
第１のシリンダ、第２のシリンダを仕切板を介して連設
し、圧縮部の摺動面に潤滑油を強制的に供給する容積型
給油ポンプを備えた横型ロータリ式圧縮機において、前
記仕切板と前記クランクシャフトの外周面との間に形成
される中間室と、密閉ケーシング内の油溜まりとを連通
させる通路を前記仕切板に形成するとともに、前記中間
室の潤滑油を主軸受、副軸受のそれぞれの端面に導く油
通路をクランクシャフトのクランク部に形成したことを
特徴とする横型ロータリ式圧縮機。 - 【請求項２】請求項１に記載の横型ロータリ式圧縮機に
おいて、前記油通路は、クランク部を軸方向に貫通する
通路であること特徴とする横型ロータリ式圧縮機。 - 【請求項３】請求項１に記載の横型ロータリ式圧縮機に
おいて、前記油通路は、クランク部の周方向外側に向か
って傾斜してクランク部を貫通する通路であることを特
徴とする横型ロータリ式圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22615893A JPH0783182A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 横型ロータリ式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22615893A JPH0783182A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 横型ロータリ式圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0783182A true JPH0783182A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16840777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22615893A Pending JPH0783182A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 横型ロータリ式圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0783182A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004011809A1 (ja) * | 2002-07-29 | 2004-02-05 | Toshiba Carrier Corporation | 横型ロータリ式圧縮機 |
| CN100366909C (zh) * | 2004-03-17 | 2008-02-06 | 三星电子株式会社 | 可变容积回转式压缩机 |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP22615893A patent/JPH0783182A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004011809A1 (ja) * | 2002-07-29 | 2004-02-05 | Toshiba Carrier Corporation | 横型ロータリ式圧縮機 |
| US7040880B2 (en) | 2002-07-29 | 2006-05-09 | Toshiba Carrier Corporation | Horizontal rotary compressor |
| CN100366913C (zh) * | 2002-07-29 | 2008-02-06 | 东芝开利株式会社 | 卧式旋转压缩机 |
| CN100366909C (zh) * | 2004-03-17 | 2008-02-06 | 三星电子株式会社 | 可变容积回转式压缩机 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010313 |