JP3923676B2 - 基板処理方法 - Google Patents

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    • B05D1/00Processes for applying liquids or other fluent materials
    • B05D1/28Processes for applying liquids or other fluent materials performed by transfer from the surfaces of elements carrying the liquid or other fluent material, e.g. brushes, pads, rollers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体プロセスにおける基板処理技術に係わり、特に被処理基板の表面に基板処理のための薬液を効果的に供給する基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスや液晶ディスプレーの製造工程においては、基板上に種々の加工を施し、最終的に微細パターンを形成して所望の機能を付加していく。このような基板の加工を行う際には、ガスを用いたドライプロセスだけでなく、薬液を用いたウェットプロセスが広く用いられている。また、感光性樹脂を感光させた後の現像処理、露光用クロムマスクの加工、基板上に付着した不要な有機物の除去、エッチング加工終了後に残留した感光性樹脂パターンの除去、シリコンウェハ上への金メッキ、などにもウェットプロセスが用いられている。
【0003】
ウェットプロセスとしては、薬液中に基板を浸すディップ法や基板主面に薬液を供給して処理を行うパドル法がある。ディップ法では、多量の薬液を必要とすることや裏面からの汚染などに問題があるため、ディップ法からパドル法へと変わりつつある。従来のパドル法では、基板を真空チャックなどで裏面から固定して基板を回転させながら、基板上方に配置した薬液供給部より薬液を供給していた。この方法では、基板中心と周辺とで薬液の吐出圧力や単位面積当たりに供給される薬液量に差が生じるために、加工精度が悪かった。
【0004】
特開平 7-36195号公報では、基板の一方から他方に向けて薬液供給部を移動させながら薬液を基板主面に供給する手法が開示されている。この方法は、回転パドル法と異なり、吐出圧力差や単位面積当たりに供給される薬液量の差を小さく抑えることができる。その発展系として、特開平7-36195,7-86132,7-111234,7-130616,7-169668,8-31729,10-20508,10-189419,10-303103,10-340836号公報等の発明がある。
【0005】
これらの発明では、薬液供給部に、その下部に薬液供給部の移動方向と直交する向きに被処理基板とほぼ同じ幅の吐出口が設けられており、この吐出口より被処理基板主面に対してほぼ直角に薬液を供給する形態を用いている。しかし、この形態では、吐出した液が基板表面に略垂直に強い圧力であたるため、乱流が生じていた。そして、この乱流により、新鮮な薬液と反応生成物とが混ざり不均一な濃度低下が生じ、加工にばらつきが生じていた。
【0006】
特開平 8-31729号公報では、薬液を基板と略平行な方向に供給する手法についても開示されているが、薬液の輸送を連続管により行うため、基板表面に対し高い圧力で薬液が供給され、乱流を起こした。また、これらの方式では吐出口に高い圧力がかかるため、吐出口の加工精度の僅かな差でも圧力及び流量差が生じ、加工精度低下の原因になっていた。
【0007】
一方、これらの発明では、薬液供給手段の移動方向前方に対して薬液が先回りしないよう移動速度の配慮が成されている。しかし、移動方向と相反する方向(薬液供給方向)への薬液移動の配慮は成されていない。従って、これらの発明では、被処理基板に供給された薬液は反応生成物を含みながら下流に移動する。このため、下流で反応速度が遅くなり、寸法精度が低下するという問題が生じていた。
【0008】
また、特開平 10-223507号公報では、図5(a)のように薬液が薬液吐出口とそこから連続して配置した薬液輸送面を伝い被処理基板表面に供給する手法を開示してある。この方式で薬液が被処理基板面に供給される角度は、前例の如くほぼ垂直の場合もあるが、被処理基板に対して浅い角度の場合もある。この手法では、吐出口の部分が開放系にあるものの、薬液はそれに連続配置した輸送面を伝い輸送されるため圧力は衰えず、また非常に速い速度で被処理基板に対して薬液が供給される。ここで、図中の矢印の大きさは速度を表す。従ってこの場合でも、被処理基板の薬液が供給された部分で薬液の乱流が生じたり、液が供給方向に流れ反応生成物を下流に押し流す現象が生じた。これらの不安定要素のため、この手法においても加工精度の劣化が生じていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のウェットプロセスにおいては、薬液を供給する際に供給圧力が被処理基板主面に伝わると、薬液の乱流が生じ、これが加工精度の低下を招く要因となっていた。
【0010】
本発明は、上記事情を考慮して成されたもので、その目的とするところは、被処理基板に対する薬液の置換を速やかに行うことができ、薬液処理の効率向上をはかり得る基板処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(構成)
上記課題を解決するために本発明は次のような構成を採用している。
【0019】
即ち本発明は、主面が略水平に保持された被処理基板に対し、該基板の主面全体にわたって薬液を供給する方法であって、前記被処理基板の主面に該基板に対して反応が生じないアルカリ薬液である第1の薬液を供給する工程と、薬液槽に接続された薬液吐出部から吐出された薬液を輸送する薬液輸送板を用い、前記第1の薬液を前記薬液輸送板の裏面側で除去又は移動しながら、前記被処理基板の主面に前記薬液輸送板の表面側から該基板に対して反応が生じるアルカリ薬液である第2の薬液を供給する工程と、を含むことを特徴とする。
【0020】
また本発明は、主面が略水平に保持された被処理基板に対し、該基板の主面全体にわたって薬液を供給する方法であって、前記被処理基板の主面に該基板に対して反応が生じない酸性薬液である第1の薬液を供給する工程と、薬液槽に接続された薬液吐出部から吐出された薬液を輸送する薬液輸送板を用い、前記第1の薬液を前記薬液輸送板の裏面側で除去又は移動しながら、前記被処理基板の主面に前記薬液輸送板の表面側から該基板に対して反応が生じる酸性薬液である第2の薬液を供給する工程と、を含むことを特徴とする。
【0023】
ここで、本発明の望ましい実施態様としては次のものがあげられる。
(1)移動開始位置から移動停止位置との間で薬液輸送部を移動させながら薬液を被処理基板上に供給する工程が、被処理基板に対して初回と同じ方向に複数回行われ、2回目以降の薬液供給の際に、薬液輸送部の被処理基板と対向する裏面で薬液輸送部の進行方向側にある被処理基板上の薬液を被処理基板外に除去しながら、薬液輸送部主面より薬液輸送部の進行方向と相反する方向の被処理基板上に薬液の供給を行うこと。
【0024】
(2) 移動開始位置から移動停止位置との間で、薬液輸送部を移動させながら被処理基板全面に被処理基板に対して反応が生じるpHより低いpHのアルカリ薬液を基板主面に供給した後、移動開始位置から移動停止位置との間で薬液輸送部を移動させながら、上記pHの低いアルカリ薬液を除去しつつ、薬液輸送部の主面より被処理基板に対して反応が生じるpH値のアルカリ薬液を被処理基板主面に供給すること。
(3) 反応が生じるpH値のアルカリ溶液は、濃度緩衝機能を有する緩衝液であること。
【0025】
(4) 移動開始位置から移動停止位置との間で、薬液輸送部を移動させながら被処理基板全面に被処理基板に対して反応が生じるpHより高いpH値の酸性薬液を基板主面に供給した後、移動開始位置から移動停止位置との間で薬液輸送部を移動させながら、上記pHの高い酸性薬液を除去しつつ、薬液輸送部の主面より被処理基板に対して反応が生じるpH値の酸性薬液を被処理基板主面に供給すること。
(5) 反応が生じるpH値の酸性溶液は、濃度緩衝機能を有する緩衝液であること。
【0026】
(6) 被処理基板主面での薬液処理を停止させるために供給する停止液を、被処理基板主面上に配置した第2の薬液供給部より被処理基板主面全体にほぼ同時に処理液を供給すること。
【0029】
(作用)
本発明によれば、被処理基板の主面に対して薬液輸送面が略平行となるように薬液輸送手段を薬液吐出部直下に該吐出部と隔絶して配置し、薬液吐出部から吐出された薬液を該薬液の流速と圧力を落としつつ被処理基板の主面に輸送するようにしているので、被処理基板に対して薬液を無圧力で高い濃度のまま供給することで、高い加工精度を保証することが可能となる。
【0030】
具体的には、薬液供給する薬液吐出部から吐出した薬液を、薬液の吐出方向とほぼ垂直に配置された薬液輸送手段の輸送面に供給することで圧力を損失させ、また薬液の移動速度を低下させる。そして、圧力,速度共に低下した薬液を被処理基板とほぼ平行な方向に薬液輸送面上を移動させる。そして、このとき生じた薬液の移動速度を相殺させるため、薬液の流れる方向と相反する方向に、薬液の移動速度とほぼ同じ速度で薬液輸送手段を移動させる。このようにして薬液を被処理基板上に供給することで、被処理基板上に速度0で、且つ無圧力の状態で薬液を供給して液膜を形成することが可能となる。つまり、薬液の供給による被処理基板上の薬液の圧力を限りなく0に近づけることができ、加工精度の向上をはかることができる。
【0031】
また、薬液輸送手段の薬液吐出部直下に、薬液を一時的に保存できる薬液一時保存部を設けることにより、薬液吐出部から吐出される薬液の圧力変動等に拘わらず、薬液輸送手段による薬液の輸送速度をより均一に制御することが可能となる。さらに、薬液輸送手段の被処理基板側に、薬液を移動又は除去する機構を設けることにより、被処理基板主面への薬液の均一供給と共に、異なる薬液へ置換を行うことが可能となる。
【0032】
また、プロセスの途中で液置換を行う場合、基板と輸送板とのギャップを200〜500μm程度として被処理基板上の薬液を輸送板背面でスキージ除去し、同時に主面より新たな薬液を層流で供給することで、効率良く液置換を行うことが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
【0034】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる基板処理装置の概略構成を説明するためのもので、(a)(b)は移動方向前方から見た図、(c)は移動方向側面から見た図である。
【0035】
図中の10は被処理基板、20は薬液供給部であり、被処理基板10と薬液供給部20との間に薬液輸送板24が設置されている。薬液供給部20は、薬液槽21と、その上方に接続された薬液供給管22と、下方に設けられた薬液吐出口23とから構成されている。図1(a)は、移動方向と直交する方向に複数の薬液吐出口23を設けたもので、(b)は、移動方向と直交する方向に長く伸びた薬液吐出口23’を設けたものである。
【0036】
薬液輸送板24は被処理基板10に対して10〜20°(薬液の吐出方向に対して80〜70°)の角度を持つように配置される。薬液輸送板24の両端には輸送ガイド25が設けられ、薬液輸送板24の側面から薬液が漏れ出ないようにしている。なお、以下の図面では、薬液輸送板24の形状を説明するため、輸送ガイド25の部分を省略して描いている。
【0037】
薬液供給時には図2に示すように、薬液供給部20と薬液輸送板24を、被処理基板10の一方から基板10上を反対の位置まで移動して薬液を供給する。被処理基板10に対して薬液を供給する状態を、図3に示す。薬液31は吐出口23から、その直下に配置した薬液輸送板24の主面に供給される。
【0038】
薬液輸送板24の主面は薬液吐出方向に対して80〜70°で配置されるため、吐出された薬液31は薬液輸送板24の主面に略直角にあたり、吐出時の圧力が緩和され、また速度も低下する。その後、薬液31は10〜20°の緩い勾配を下り、被処理基板10の主面に到達する。このとき、薬液31の輸送板端部24’における移動速度Vに対し、Vcosθ(θは輸送板と基板の成す角度)の速度で薬液輸送板24を薬液31の移動速度と相反する方向に移動させるため、ほぼ無圧力で薬液31の移動速度0の状態で薬液31を被処理基板10の主面に供給できる。
【0039】
ここで、薬液輸送板24と被処理基板10との距離は、薬液による圧力を小さくする観点から極力近づけた方がよい。その距離は数100μm〜1mmの範囲がよいが、望ましくは200〜700μmの範囲にするとよい。また、薬液輸送板24の先端部分は鋭角にするか、僅かに曲率を持たせるとよい。図1〜3では薬液輸送板24の先端に曲率を持たせている。また、後述する図6〜9の構造では薬液輸送板24の先端を鋭角にしたものである。これらの手段を施さず、直角のエッジを持つものは、その部分で液体の表面張力のため脈流を生じ、加工精度が悪かった。
【0040】
被処理基板上で薬液に移動速度が生じると、薬液は被処理基板表面を被処理物(例えばレジスト)と反応しながら移動する。このため、薬液移動の下流側には常に反応生成物を含む薬液が供給され、反応速度が遅く加工均一性が悪くなる。図6の形態では、薬液の被処理基板上での移動速度が略0となるような薬液供給部の移動速度は、薬液供給量と所望の液厚により一意的に定まり、図4(a)の関係がある。また、このときの薬液輸送板の角度は図4(b)のように示される。図4(b)の関係は、輸送板主面の材料及び加工状態で種々の値を取るが、ここでは石英板を表面荒さ数μm程度に滑らかに研磨したものを用いた場合の関係を示した。液厚については0.8〜2.4mm程度とすることが好ましく、より望ましくは1mm〜2mmの範囲がよい。
【0041】
ここで、本実施形態の薬液輸送板を用いることにより薬液の移動速度が遅くなることを、従来例と比較して説明しておく。図5(a)(b)は従来装置の例であり、(c)は本実施形態である。図5(a)では、薬液吐出口53と薬液輸送部54が繋がっており、薬液輸送部54は連続した曲率を持っている(特開平 10-223507号公報)。このため、薬液吐出口53から吐出された薬液は高圧力となり、さらに重力も加わるためその移動速度も速いものとなる。図5(b)では、薬液吐出口53に繋がる薬液輸送部54が密閉空間となっている(特開平 7-36195号公報)。このため、ベクトルの方向が変わるだけで、薬液の移動速度が遅くなることはない。ここで、図中の矢印は薬液の移動速度を表している。
【0042】
これに対し、図5(c)に示す本実施形態のように、薬液吐出口53と薬液輸送部54が隔絶していると、開放空間のため鉛直方向の速度は破線で示すように大きいものの、輸送板上では実線のように小さくなり、また輸送板の表面張力を受けながら流れるため、薬液の移動速度は遅くなるのである。
【0043】
本実施形態の装置において、石英板を原料とし、先端を10°の鋭角に加工した薬液輸送板を用い、薬液供給量2L/min、薬液輸送板を薬液供給部と相対位置を固定して85mm/secで、DUV露光(248nm)・べ一ク処理まで終えた被処理基板の主面上のDUVレジスト膜表面を移動させて液膜を形成した。このときの液膜の厚さは2.05mmであった。90秒の現像処理の後、純水で液膜を置換しスピン乾燥を行い150nmのレジストパターンを形成した。形成された150nmライン&スペースパターンのライン部の寸法均一性は、8インチウェハ内で3σ<5nmとすることができた。
【0044】
なお、従来の高圧力,乱流下で薬液を供給した手法では3σ=10nm程度しか得られておらず、本手法により加工ばらつきを半減することができた。また、被処理基板の膜構成は、絶縁膜を平坦化した上にDUV露光に対する反射防止機能を持つ膜を形成し、その上にDUVレジスト膜を形成したものであった。
【0045】
本実施形態では液膜2.05mmとなるよう現像条件を定めたが、これに限るものでなく、図4(a)(b)の関係を用い、薬液供給量や薬液供給部の移動速度を調整することで所望膜厚の液膜を形成できる。
【0046】
薬液輸送板の構成としては、種々の変形が可能である。図6(a)は、先に説明した構成、(b)は薬液輸送板24の移動方向上流側に薬液移動溝26を形成した構成、(c)は薬液輸送板24の底面を移動方向上流側に僅かに持ち上げ、結果的に薬液移動溝を形成した構成、(d)は(c)に加えて薬液輸送板24の底面に薬液吸収部27を設けた構成である。また、図7(a)〜(d)はそれぞれ、図6(a)〜(d)の構成に加えて、薬液輸送板23の上面に薬液溜め28を設けた構成である。
【0047】
図6、図7の(b)〜(c)では、薬液輸送板24の背面(被処理基板10と対向する面)に薬液を押しながら移動させる、若しくは除去する機能を持つ。図8(a)は、第1の薬液31を薬液輸送板24の背面で押しながら除去しつつ、主面より第2の薬液32を供給している様子を示している。図6、図7の(d)の構造は、薬液輸送板23の背面に薬液を吸収する手段を持たせ、そこで薬液を吸収しながら除去する機能を持つ。図8(b)は図6、図7の(d)の構造で第1の薬液31を吸収して除去しながら、薬液輸送板24の主面より第2の薬液32を供給する様子を示す。
【0048】
図8(a)(b)に示す薬液置換の形態に、は次のようなものがある。
1)表面改質のために純水(第1の薬液)を被処理基板10の表面に供給した後、現像液(第2の薬液)を供給する工程。
2)現像液(第1の薬液)を被処理基板10に供給し、現像処理を行った後、現像停止液(第2の薬液)を供給する工程。
3)現像液(第1の薬液)を被処理基板10に供給し、現像処理を行った後、更に新しい現像液(第の薬液)を供給する工程。
【0049】
これらの工程は、ウェットエッチング工程にも適用できる。その場合、1)〜3)の現像という記載をエッチングに置き換えればよい。また、背面を用いて薬液除去のみを行ったり、主面を用いて薬液補充のみを行ってもよい。
【0050】
従来1)の形態として、表面改質液に従来は純水を用いることが多かった。しかし、本実施形態のような現像方式の場合、薬液置換を十分に行うことができない場合がある。そこで、表面改質液に反応が起こらない限界の濃度のアルカリ又は酸を用いるとよい。これらの薬液を用いることで速やかに薬液処理へ移行できる。
【0051】
本実施形態の如く現像液を第1の薬液に用いる場合、表面改質液の濃度としてpH12〜13程度の液体を用いるとよい。また、第の薬液(現像液)には緩衝作用のある現像液を用いるとよい。緩衝作用のある現像液を用いると、供給直後に表面改質液が残存し、処理液の状態が低濃度であっても供給された薬液の緩衝作用により供給液の濃度回復が起こり、表面改質液の残存に伴う濃度差を解消できる。
【0052】
このような緩衝作用の現像液としてTMAH溶液にTMAHと弱酸との塩を少量含有させたものを用いることができる。なお、第の薬液に酸(例えば弗酸)を用いる場合についても同様に、表面改質液に処理液よりpH値の大きい酸を用い、酸として緩衝機能(例えば、弗酸と弗化アンモニウムの混合溶液)を持つものを用いるとよい。
【0053】
図6、図7のように先が鋭角の薬液輸送板24を用いた場合でも、薬液の供給量が少ない場合には、その直下に基板が無いと表面張力により先端で薬液が盛り上がる現象が見られる。この状態で被処理基板10に対して液膜を供給すると、被処理基板10が直下に来て薬液が供給された直後に被処理基板10に供給される液に乱れが生じる。これを防止するため実際には、前記図2及び図9に示すように、被処理基板10の周辺に補助板11を設けるとよい。ここで、薬液に対して補助板主面は被処理基板主面と同程度の界面張力を持つようにするとよい。また、輸送板の界面張力は、それらより小さくするとよい。
【0054】
なお、図9(a)(b)(c)(d)は側面図であり、(b')(c')(d')は上面図である。補助板11は被処理基板10の周囲に被処理基板10と主面がほぼ同じ高さになるように設けられている。図9(b')では、薬液供給部20及び薬液輸送板24は、補助板11上を紙面左から右に移動しながら薬液を補助板11と被処理基板10に供給する。
【0055】
まず、薬液供給部20及び薬液輸送板24が被処理基板10に対し左側の補助板11上にあるときに、薬液供給を開始する(図9(a))。ここで用いた薬液輸送板24の主面には、薬液溜め(薬液保持部)28が設けられており、まず薬液溜め28が薬液31で満たされ、更に薬液溜め28から溢れた薬液31が薬液輸送板24の主面を伝い補助板11上に供給される(図9(b)(b'))。補助板11上での薬液31の流れが整った段階で、薬液輸送板24(及び薬液供給部20)の移動を開始し、被処理基板10上を通過(図9(c)(c'))後、少なくとも被処理基板10の右側の補助板11上まで行われる。
【0056】
薬液輸送板24の左辺(薬液供給点)が被処理基板10上を通過し補助板11に入った段階で、薬液31の吐出を停止し、その移動も停止する(図9(d)(d'))。ここで、補助板11及び被処理基板10と薬液輸送板24との距離は1mm以内が好ましい。また、補助板11の薬液31に対する濡れ性は被処理基板10の薬液31に対する濡れ性と略同じであることが望ましい。また、被処理基板10と補助板11とのギャップは、そのギャップから薬液31が垂れ落ちない程度であればよい。さらに、被処理基板10上に薬液31を供給した後、補助板11は被処理基板10に対して上方又は下方に待避させてもよい。
【0057】
(第2の実施形態)
本実施形態は、図7(c)の構成の薬液輸送板を用いた硝酸セリウム(II)アンモニウム溶液によるウェットエッチング方法に関する。
【0058】
薬液輸送板24に合成石英を用い、薬液輸送板24の先端の角度は11°とした。また、被処理基板10である露光用マスクブランクスと主面との成す角度は12.3°とした。露光用マスクブランクス主面には、Cr膜上にレジストパターンが形成されていた。
【0059】
まず、図10(a)に示すように、被処理基板10としてのマスクブランクス外で、薬液吐出口23より薬液輸送板24の薬液溜め28に対して薬液31の供給を行う。これにより、図10(b)に示すように、薬液溜め28は徐々に薬液31で満たされる。そして、図10(c)に示すように、薬液31が薬液溜め28より漏れ出て薬液輸送板24の主面を伝い始めた。
【0060】
薬液輸送板24の主面上での薬液31の流れが整った段階で薬液輸送板24を移動速度83mm/secで移動させて、図10(d)に示すように、ブランクス主面に薬液(エッチング液)である硝酸セリウム(II)アンモニウム溶液を供給した。60秒の処理の後、前記図8の如くエッチング液を供給したのと同じ方向に薬液輸送板24を移動させながら、その背面でエッチング液を除去しつつ主面より水を供給してエッチングを停止させた。さらに、基板全体に基板中心に配置した単一ノズルから純水を供給して洗浄し、更に乾燥除去した。本実施形態のように矩形基板の処理では、矩形基板上の非パターン領域を補助板代わりに用いてもよい。
【0061】
本実施形態のようにエッチング液を供給することで、加工精度が飛躍的に向上し、寸法精度3σ<7nmで作成できた。従来の工程では3σ=15nmで作成されており、本実施形態の如く露光用マスクブランクスの加工を行うことで、飛躍的にその精度を向上させることができた。また、この手法で作成された露光用ブランクスを用いて作られたSRAM,DRAM,ロジック等の半導体素子についても、電気的特性のばらつきを改善することができ、更にチップを縮小化できた。
【0062】
本実施形態では、薬液31を薬液吐出口23より薬液輸送板24の主面に設けた薬液溜め28に供給しながら被処理基板10にも薬液を供給したが、供給方式はこれに限るものではない。図11に示すように、薬液吐出口23から供給された薬液31を一旦薬液保溜め28に蓄えた後(図11(a)→(b))、吐出を停止し(図11(c))、薬液輸送板24を移動させながら、少しずつ薬液溜め28より薬液31を漏れさせて薬液輸送板24を伝わらせ、被処理基板10の主面に供給してもよい。
【0063】
薬液31をこぼれさせる方法の一つとして、薬液輸送板24の傾きを徐々に大きくするとよい(図11(d))。この場合、薬液輸送板24が被処理基板10とぶつからないように、薬液供給部全体を上に引き上げながら移動させる(図11(e))。また、図12(d)(e)に示すように、薬液溜め28の一部に薬液排出機構29を設け、それにより移動させながら薬液31をこぼれさせる方法を用いてもよい。
【0064】
薬液31の排出機構29としては、次のようなものがある。
1)薬液溜め内に風船のように伸縮するチューブを配置し、チューブ内に空気を導入して膨らませてチューブ体積を大きくすることで、薬液溜めの体積を実質的に小さくし、漏れ出させる。
2)薬液溜めの一部を薬液供給方向に対して前後(若しくは上下)に移動できるようにし、薬液溜めの体積を実質的に小さくし、漏れさせる。
3)薬液溜めに排出手段(ブロック)を挿入し、薬液溜めの体積を実質的に小さくして漏れさせる。
なお、薬液溜めの体積変化を与えることで漏れるようにすれば、必ずしも1)〜3)の手法に限らず、如何なる手法を用いてもよい。
【0065】
図12に示す例では、薬液溜め28に薬液を満たすまでは図11(a)〜(c)と同じである。その後、薬液溜め28内に予め設置された排出機構29を徐々に膨らませながら、薬液31の被処理基板10への輸送を開始する。この方式では、吐出を一旦停止、静止させることで、吐出時に生じる波紋を無くすことができる。その段階で被処理基板10に薬液31を供給すれば、均一な液膜を形成できる。
【0066】
同様に、図13に示すように、薬液溜め28に薬液31を供給し(a)、薬液吐出口23からの吐出を一旦停止し、次いで薬液排出機構29を薬液溜め28に挿入することで薬液溜め28から薬液31を漏れさせて被処理基板10上への薬液供給を開始する(b)。このとき、薬液31の漏れる量を単位時間当たり一定となるように排出機構29を沈めるとよい(c)。
【0067】
なお、図12、図13では薬液輸送板24と薬液供給部20を同時に移動させているが、図14に示すように、薬液輸送板24のみを移動させるようにしてもよい。まず、図14(a)に示すように、補助板11の上方に薬液供給部20を配置し、薬液供給部20と補助板11との間に薬液輸送板24を移動させ、薬液供給部20から薬液輸送板24の薬液溜め28に薬液31を供給する。
【0068】
次いで、図14(b)に示すように、薬液排出機構29を動作させ、薬液溜め28から薬液31を漏れさせ、補助板11上での薬液31の流れが整った段階で薬液輸送板24の移動を開始する。そして、図14(c)に示すように、被処理基板10の主面に薬液31を供給し、図14(d)に示すように、他端の補助板11上で薬液31の供給を停止(薬液排出手段の動作を停止)し、更に薬液輸送板24の移動を停止させる。
【0069】
(第3の実施形態)
本実施形態は、薬液を低い圧力で供給する手法に関する。本実施形態で用いる薬液供給部として、図15(a)(b)に示すように、薬液槽21に該槽21を大気開放するための開放管41及び弁を設置した。このような薬液供給部20を用いた工程を図16に示す。
【0070】
まず、被処理基板10の外方で薬液導入管22から薬液槽21に薬液を導入する。その際、薬液吐出口23からも少量の薬液31が漏れる(図16(a))。薬液槽21に被処理基板10上に供給する薬液量及びその前後で消費する薬液量を加えた分だけ溜められた段階で、薬液導入管22のバルブを閉じる(図16(b))。バルブを閉じた後は、薬液槽21の内部が陰圧となり、薬液吐出部23からの薬液31の吐出は生じない。
【0071】
次いで、薬液供給部20及び薬液輸送板24を補助板11に近づけ、開放管41の弁を開放する(図16(c))。薬液槽21には一定の圧力がかかり、その圧力により薬液吐出口23より圧力に応じた薬液量が薬液輸送板24に供給される。補助板11上での薬液31の流れが一定となった段階で、薬液供給部20及び薬液輸送板24を被処理基板10上で走査させ、液膜を被処理基板10上に形成する(図16(d))。
【0072】
被処理基板10上への薬液供給を終えると、薬液供給部20は被処理基板10の外方に移動する(図16(e))。そして、薬液輸送板24上の薬液31を排出する(図16(f))。なお、図16(e)では、薬液槽21の薬液31が完全にない状態であるが、多少残存してもかまわない。
【0073】
本実施形態では、開放管41の弁の開閉量で薬液槽21内の薬液面への圧力を調整でき、第1の実施形態よりも低い圧力で被処理基板10上に薬液31を供給できるため、薬液供給部20の移動速度を遅くでき、被処理基板10と薬液31との相対移動速度を限りなく0にすることができた。そして、本実施形態により形成された130nmライン&スペースのライン部の寸法均一性は、8インチウェハ内で3σ<4nmとすることができた。
【0074】
本実施形態では、薬液輸送板24の主面を平坦にして用いたが、これに限るものではなく、図17(a)〜(f)に示すように、主面に薬液溜め28を有する構造を用いてもよい。これを用いると、乱流を更に抑えることができ、重力の影響も小さくできる。
【0075】
図18は、図17で用いた薬液供給部20と薬液輸送板24の洗浄機能を具備した構造を示している。薬液供給部20には薬液吐出口23の他、洗浄薬液(薬液は純水でもよい)の吐出口42が設けられている。薬液吐出口23は薬液31が薬液溜め28に溜められた際に埋没するよう配置され、洗浄用薬液の吐出口42は埋没しないよう配置してある。洗浄の際は、洗浄用薬液の吐出口42から薬液溜め28に洗浄薬液が供給される。このような処理を行うことで、薬液溜め28,薬液輸送板24の主面を効率良く洗浄できる。
【0076】
(第4の実施形態)
本実施形態は、被処理基板の主面に薬液を供給する直前に該主面にガスを吹き付けて表面改質をはかる方法である。基板処理装置としては、前記図9に示す構成に加え、図19(a)に示すように、薬液輸送板24の裏面側(被処理基板と対向する面)にガス吹き出し口45を設けている。このガス吹き出し口45からは、例えば水蒸気を吹き出すことが可能となっている。それ以外の構成及び操作は前記図9と同じである。
【0077】
この装置において、石英板を原料とし、先端を10°の鋭角に加工した薬液輸送板を用いた。そして、DUV露光(248nm)・ベーク処理まで終えた被処理基板主面上のDUVレジスト膜表面に対し、薬液溜め28を薬液供給部20と相対位置を固定して85mm/secで、薬液供給部20と薬液輸送板24を同時に移動させ薬液を供給した。さらに、薬液輸送板24の背面に設けたガス吹き出し口45から水蒸気を吹き出し、薬液供給前に被処理基板10の主面を親水性に改質した。
【0078】
薬液供給のタイミング,薬液供給部20及び薬液輸送板24の走査等は前記図9と同じである。即ち、薬液供給部20及び薬液輸送板24が被処理基板10に対し左側の補助板11上にあるときに薬液供給を開始し、これにより薬液溜め28から溢れた薬液31が薬液輸送板24の主面を伝い補助板11上に供給される(図19(b)(b'))。補助板11上での薬液31の流れが整った段階で、薬液輸送板24(及び薬液供給部20)の移動を開始し、被処理基板10上を通過させる(図19(c)(c'))。そして、薬液輸送板24の左辺(薬液供給点)が被処理基板10上を通過し補助板11に入った段階で、薬液31の吐出を停止し、その移動も停止する(図19(d)(d'))。
【0079】
このように薬液輸送板24の裏面を用いて被処理基板10の表面を親水性に改質しながら、被処理基板10の主面に対して、薬液輸送板24の主面より、薬液供給量2L/minで薬液を供給し液膜を形成した。液膜の厚さは2.05mmであった。90秒の現像処理の後、純水で液膜を置換しスピン乾燥を行い、150nmのレジストパターンを形成した。形成された150nmライン&スペースパターンのライン部の寸法均一性は8インチウェハ内で3σ<5nmとすることができた。
【0080】
なお、従来の高圧力,乱流下で薬液を供給した手法では3σ=10nm程度しか得られておらず、本実施形態により加工ばらつきを半減することができた。また、被処理基板10の膜構成は、絶縁膜を平坦化した上にDUV露光に対する反射防止機能を持つ膜を形成し、その上にDUVレジスト膜を形成したものであった。
【0081】
本実施形態では、液厚2.05mmとなるよう現像条件を定めたが、これに限るものではなく、薬液供給量,薬液供給部の移動速度を調整することで所望膜厚で液膜を形成できる。
【0082】
本実施形態のような現像方式では、親水処理に用いた水蒸気のため、薬液濃度が低下する場合がある。そこで、表面改質に反応が起こらない限界の濃度のアルカリ又は酸を窒素搬送して用いるとよい。これらの薬液を用いることで、速やかに薬液処理へ移行できる。本実施形態のように薬液として現像液を用いる場合、表面改質蒸気の濃度としてpH12〜13程度の液体を窒素搬送して用いるとよい。また、薬液(現像液)には緩衝作用のある現像液を用いるとよい。緩衝作用のある現像液を用いると、供給直後に表面改質液が残存し処理液の状態が低濃度であっても、供給された薬液の緩衝作用により供給液の濃度回復が起こり、表面改質液の残存に伴う濃度差を解消できる。
【0083】
このような緩衝作用の現像液としてTMAH溶液にTMAHと弱酸との塩を少量含有させたものを用いることができる。なお、薬液に酸(例えば弗酸)を用いる場合についても同様に、表面改質液に処理液よりpH値の大きい酸を用い、酸として緩衝機能(例えば、弗酸と弗化アンモニウムの混合溶液)を持つものを用いるとよい。
【0084】
(第5の実施形態)
本実施形態は、被処理基板の主面に薬液を供給する直前に該主面に光を照射するようにしたものであり、露光用マスクの製造に適している。基板処理装置としては、前記図9に示す構成に加え、図20(a)に示すように、薬液輸送板24の裏面側(被処理基板と対向する面)に光照射部46を設けている。この光照射部46からは、例えば真空紫外光が照射されるようになっている。それ以外の構成及び操作は前記図9と同じである。
【0085】
この装置を露光用マスクの製造に適用する場合について説明する。主面が6インチ角で厚さ約6mmの石英基板の主面上にクロム膜と酸化クロム膜が順次積層され、更にその上に電子線レジスト膜が形成されている。電子線露光装置を用いて電子線レジスト膜に対して選択的な露光を行い、真空より開放した後ベーク処理を施した。さらに、第4の実施形態と同様の手法で現像を行い、選択的に酸化クロム膜を露出させた。
【0086】
次いで、上記の被処理基板を本実施形態装置であるクロムエッチング装置に搬送した。クロムエッチング装置では、図20の形態で石英板を原料とし、先端を10°の鋭角に加工した薬液輸送板24を用い、薬液輸送板24を薬液供給部20と相対位置を固定して85mm/secで、薬液供給部20と薬液輸送板24を同時に移動させて薬液を供給した。
【0087】
薬液供給のタイミング,薬液供給部20及び薬液輸送板24の走査等は前記図9と同じである。即ち、薬液供給部20及び薬液輸送板24が被処理基板10に対し左側の補助板11上にあるときに薬液供給を開始し、これにより薬液溜め28から溢れた薬液31が薬液輸送板24の主面を伝い補助板11上に供給される(図20(b)(b'))。補助板11上での薬液31の流れが整った段階で、薬液輸送板24(及び薬液供給部20)の移動を開始し、被処理基板10上を通過させる(図20(c)(c'))。そして、薬液輸送板24の左辺(薬液供給点)が被処理基板10上を通過し補助板11に入った段階で、薬液31の吐出を停止し、その移動も停止する(図20(d)(d'))。
【0088】
ここで、薬液輸送板24の背面には、酸化クロム面に僅かに残留するレジストを除去する目的で175nmの波長の波長の真空紫外光を照射する光照射部46が設けられている。この光照射部46から被処理基板10の主面を照射すると、光照射部46と被処理基板10の主面に介在する空気よりオゾンが発生し、このオゾンと175nm光の照射により先にレジストを選択的に除去し、表面が露出した酸化クロム膜表面上に僅かに残ったレジストを完全に除去する。
【0089】
このように、薬液輸送板24の裏面を用いて露出した酸化クロム膜表面のレジスト残査を除去しながら、被処理基板10の主面に対して、薬液輸送板24の主面より、薬液供給量2L/minで薬液を供給し液膜を形成した。液膜の厚さは2.05mmであった。90秒のエッチング処理の後、純水で液膜を置換しスピン乾燥を行い、480nmのクロムパターンを形成した(4倍体マスク)。形成された600nmライン&スペースパターンのライン部の寸法均一性は、8インチウェハ内で3σ<10nmとすることができた。
【0090】
なお、従来の高圧力,乱流下で薬液を供給した手法では3σ=20nm程度しか得られておらず、本実施形態により加工ばらつきを半減することができた。また、本実施形態では液厚2.05mmとなるよう現像条件を定めたが、これに限るものではなく、薬液供給量,薬液供給部の移動速度を調整することで所望膜厚で液膜を形成できる。
【0091】
(第6の実施形態)
本実施形態は、アルミナを表面改質した薬液輸送板を用いたレジストの現像方法への適用例に関する。本発明は、薬液の流速と圧力を小さくして被処理基板に供給する方法であり、その達成手段として溜めがある場合、吐出口を溜め底部に設けても同様の効果が得られる。
【0092】
基板処理装置の特徴としては、薬液供給部20への薬液の導入側に切り替えバルブ47を設け、2種の薬液を適宜選択できるようになっている。薬液輸送板24はそれ自体に薬液溜め28を有する構造であり、薬液溜め28の下部に薬液吐出口48が位置するようになっている。
【0093】
薬液輸送板24の先端の角度は11°とし、被処理基板10である露光用マスクブランクスと主面との角度を15°とした。被処理基板10の主面にはレジスト膜が形成されており、この膜中に露光により潜像が形成されていた。
【0094】
まず、被処理基板10の外方で薬液吐出口48より薬液輸送板24の薬液溜め28に対して薬液31の供給を行った(図21(a))。薬液溜め28は徐々に薬液31で満たされ、更に薬液溜め28より漏れ出て薬液輸送板24の主面を伝い始めた(図21(b))。薬液輸送板24の主面上での薬液31の流れが整った段階で薬液輸送板24を移動速度83mm/secで移動させて被処理基板10の主面に現像液であるTMAH溶液を供給した(図21(c))。そして、被処理基板10の外方で薬液31の供給を停止した(図21(d))。
【0095】
90秒の処理の後、薬液31としての現像液を供給したのと同じ方向に薬液輸送板24を移動させながら、その背面で現像液31を除去しつつ、主面より第2の薬液としての水32を供給して現像を停止させた(図21(e))。更に、基板全体に基板中心に配置した単一ノズルからも純水を供給し洗浄し、更に乾燥除去した。
【0096】
本実施形態のように現像液を供給することで、加工精度が飛躍的に向上し、130nmのパターンにおいて寸法精度3σ<4nmで作成できた。従来の工程では3σ=13nmで作成されており、本実施形態のように加工を行うことで飛躍的にその精度を向上させることができた。さらに、エッチング等を経て作成されたデバイスの特性も大幅に改善できた。
【0097】
本実施形態で用いた装置は、薬液溜め28の底部に隣接して薬液吐出口48を設けてある。薬液供給管の上流側で薬液切り替えバルブ47を設置しておけば、第1の薬液31を供給後、バルブ47を動かし第2の薬液32を流すだけで、容易に薬液溜め28の液体を第2の薬液32に置換することができる。また、薬液吐出口の位置は適宜変更可能であり、例えば図22に示すように、薬液輸送板24自体に吐出口49を設けるようにしてもよい。
【0098】
(第7の実施形態)
これまでの実施形態では、薬液輸送板を一方向に移動させるものであったが、これ以降の実施形態では、薬液輸送板を回転移動させるものについて説明する。
【0099】
図23〜図25は、本発明の第7の実施形態に係わる基板処理装置の構成を示すもので、図23は薬液供給部を下方から見た上面図、図24は斜視図、図25(a)(b)(c)はそれぞれ図23の矢視A−A’,B−B’,C−C’断面図である。
【0100】
一方向に長く形成された薬液槽61に対し、その上面に薬液導入管62及び空気導入管63が接続されている。薬液槽61の下面には、複数の薬液吐出口64が設けられている。これらの薬液吐出口64は直線上に配列されているが、薬液槽61の中心を境に一方と他方で列がずれている。より具体的には、薬液槽61の中心として一方側の複数の薬液吐出口64aと他方側の複数の薬液吐出口64bとが点対称に配置されている。
【0101】
各々の薬液吐出口64(64a,64b)の直下には、薬液吐出口64から吐出された薬液を被処理基板表面に輸送するための薬液輸送板65(65a,65b)が吐出口64と隔絶して配置されている。そして、上記の61〜65からなる薬液供給部は図示しない駆動機構により、薬液槽61の中心を軸として回転されるようになっている。
【0102】
このような装置を用い、薬液供給部を被処理基板外に配置した状態で、薬液を薬液供給部外部より薬液供給管62を介して薬液供給部内の薬液槽61に供給する。さらに、薬液は薬液吐出口64から薬液供給部の外に放出され、その直下で被処理基板と略平行に配置された薬液輸送板65上に供給される。このとき、吐出口64から出た際の圧力と速度は薬液輸送板65で緩和される。その後、薬液は薬液輸送板65上を輸送されて被処理基板表面に送られる。
【0103】
ここで、被処理基板であるウェハ表面と薬液の相対速度が略0となるような回転数で被処理基板又は薬液供給部を回転させることで、被処理基板表面の処理膜に対して圧力が殆どかからない状態で液膜を形成することができた。なお、薬液の供給はウェハが1/2回転したところで終了する。
【0104】
これらの操作により、被処理基板表面に薬液を圧力をかけることなく短時間で供給することができ、被処理基板全面に均一な液膜を形成することができた。
【0105】
本プロセスをDUV光露光プロセスの0.13μmパターンの加工に適用することにより、面内の寸法変動を±6nmにでき、加工精度が飛躍的に向上した。なお、同様の露光を施したウェハに対して、現像のみ図26に示す従来の手法を適用した場合には、薬液の供給方向が定まらず薬液吐出口から吐出されたや空気が前方に広がるなどして薬液供給時に既に薬液の濃度分布が生じたため、寸法変動±12nmを生じた。
【0106】
なお、本実施形態の薬液供給部に用いた薬液供給板は薬液との接触角が小さい部材を選ぶのが好ましい。薬液として水溶液,アルカリ現像液などを用いる場合には、SUSなどの部材をそのまま、或いは表面に微細な凹凸を形成して用いるとよい。また、有機溶剤を用いる場合にはSUSなどの部材をもちいるとよい。また、幅や被処理基板面に対する角度も図23〜図25に限るものではなく、幅は薬液が被処理基板表面に相対速度で0で供給できるものであれば、どのような幅でもよい。また、角度は10〜30°程度が望ましい。薬液吐出口は径0.2〜0.8nm程度が好ましく、被処理基板の外側を通過する領域で吐出口の存在密度を高くすることが好ましい。
【0107】
また本実施形態では、薬液供給部を回転させて薬液を供給するため、内側に対して外側の方が薬液の供給量を多く必要とする。そこで、外側に行くほど吐出口の径を徐々に大きくしてもよいが、その場合被処理基板中心より半径rの部分を通過する吐出口径dに対し、r’の部分を通過する吐出口径d’を
d’=(r’/r)0.25
程度にし、吐出口径間隔を一定にするとよい。
【0108】
薬液供給部の形態は、図23〜図25に示す限りではない。被処理基板に対する処理の際、被処理基板中心に対称に薬液供給口とその下部に薬液供給板を持つものであれば如何なる形態であってもよい。例えば、図27に示す十字型に薬液供給口64(64a〜64d)と薬液供給板65(65a〜65d)を配置したものであってもよい。このようなノズルでは、1/4回転で被処理基板に対する薬液の供給が完了する。また、図25(a)(c)に示される断面構造に限るのではなく、図6、図7等の構造であってもよく、図25(b)はそのときの輸送板の形態に応じて変化する。
【0109】
(第8の実施形態)
第7の実施形態のような基板処理装置を用いてレジスト等を現像液にて現像する場合、現像開始後、被処理基板上のチップ内で、どの場所でも溶解量は同じとは言えず、溶解量が多い部分や溶解量が少ない部分が存在する。溶解量の多い部分では、薬液の消費量が多く、プロセスが進行するに従い溶解速度が低下する。一方、溶解量が少ない部分では、初期の溶解速度を維持し続ける。従って、この現象を放置すると、加工の不均一性をもたらすことになる。
【0110】
そこで本実施形態では、薬液供給後に引き続いて薬液を攪拌した。薬液の攪拌には薬液供給部を用い、図28に示すように、被処理基板71であるウェハを矢印の方向に回転させて、薬液供給板65の背面で薬液72を移動させる(押す)ようにして行った。なお、図中の(a1)(b1)は平面図、(a2)(b2)はそれぞれ(a1)(b1)に対応する側面図である。
【0111】
また、このときの基板回転数は20〜50rpm程度であることが望ましい。20rpm以下の場合、薬液の移動は観察されなかった。また、50rpm以上になるとウェハ上の薬液が遠心力により外に放出され、むしろ加工均一性は低下した。
【0112】
また、本実施形態では薬液供給時及び薬液攪拌時に被処理基板であるウェハを回転させたが、これとは逆に図29に示すように薬液供給部を回転させてもよいし、薬液供給部と被処理基板の両方を回転させてもよい。どのような場合にも、薬液を供給する際の薬液の供給方向に対して薬液供給部が相反する方向に動作させ、薬液を混合する際には薬液供給板の背面で薬液を押すように動作させればよい。
【0113】
なお、薬液供給部の他の形態としては、前記図6、図7に示すような変形が可能である。本実施形態では、現像工程について示したが、これに限るものではなく、ウェットエッチングプロセスにも勿論適用できる。
【0114】
第7及び第8の実施形態はレジストの塗布についても適用できる。例えば、第7の実施形態と同様に、薬液に固形分0.1〜10%の範囲で調整されたレジスト溶液を用い、液膜を被処理基板面上に形成する。このとき、レジスト膜が不均一である場合、引き続き第8の実施形態と同様にレジスト液膜の表面を薬液輸送板の裏面で撫でるように、被処理基板若しくは薬液供給ノズルを回転させる。
【0115】
液膜の均一性が得られた段階で、被処理基板を加熱し不要な溶剤を除去してレジスト膜を形成する。この手法は勿論、反射防止膜,SOG等の層間絶縁膜等のように液体状態で塗布して固化させるあらゆる手法に対して適用できる。また、この手法は従来の回転塗布と異なり、固形分の殆どを被処理基板上に留めて膜形成できるため、大幅にコスト削減できる。
【0116】
(第9の実施形態)
本実施形態は、図23〜図25の構造の基板処理装置を用いた硝酸セリウム(II)アンモニウム溶液によるウェットエッチング方法に関する。基本的な方法は先に説明した第2の実施形態と同様であるが、基板処理装置が薬液輸送板を一方向に移動させるか、回転させるかの違いがある。
【0117】
先に説明した第2の実施形態と同様に、薬液輸送板に合成石英を用い、薬液輸送板の先端の角度は11°とし、被処理基板である露光用マスクブランクスと主面との成す角度は12.3°とした。露光用マスクブランクス主面にはCr膜上にレジストパターンが形成されていた。
【0118】
まず、ブランクス外で薬液吐出口より薬液輸送板の薬液保持手段に対して薬液の供給を行い、薬液保持手段を徐々に薬液で満たし、更に薬液保持手段より溢れ出させる。そして、薬液輸送板主面上での流れが整った段階で薬液輸送手段を速度8rpm(周速度83mm/sec)で回転させて、ブランクス主面にエッチング液である硝酸セリウム(II)アンモニウム溶液を供給した(図29(a1,a2)。
【0119】
60秒の処理の後、図29(b1,b2)の如くエッチング液を供給したのと同じ方向に薬液輸送手段を移動させながら、その背面でエッチング液を除去しつつ主面より水を供給しエッチングを停止させた。さらに、基板全体に基板中心に配置した単一ノズルから純水を供給し洗浄し、更に乾燥除去した。
【0120】
本実施形態の如くエッチング液を供給することで加工精度が飛躍的に向上し、寸法精度3σ<7nmで作成することができた。従来の工程では3σ=15nmで作成されており、本実施形態の如く露光用マスクフランクスの加工を行うことで飛躍的にその精度を向上させることができた。この手法で作成された露光用フランクスを用いて作られたSRAM,DRAM、ロジック等の半導体素子についても電気的特性のばらつきを改善でき、またチップを縮小化できた。
【0121】
本実施形態では、薬液を吐出口より薬液輸送板主面に設けた薬液保持手段に供給しながら被処理基板にも薬液を供給したが、供給方式はこれに限るものではなく、前記図11、図12のような変形が可能である。さらに、薬液保持手段の一部に排出手段を設け、それにより移動させながら薬液をこぼれさせる方式を用いてもよい。排出手段としては、第2の実施形態で1)〜3)に示した例が挙げられる。
【0122】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0123】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、薬液供給手段の薬液吐出部直下に薬液輸送手段を隔絶して配置し、薬液吐出部から吐出された薬液を薬液輸送面で一旦受け止め、該輸送面を伝って流れる薬液を被処理基板に輸送するようにしているので、被処理基板に対して薬液を供給する際の供給圧力を小さくすることができ、これにより加工精度の向上をはかることが可能となる。特に、薬液輸送手段から被処理基板に供給される薬液の速度と移動手段による相対的な移動速度とをほぼ等しくすることにより、薬液の供給による被処理基板上の薬液の圧力を限りなく0に近づけることができ、加工精度の更なる向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる基板処理装置の概略構成を示す図。
【図2】図1の装置における薬液供給部及び薬液輸送板の移動状態を示す図。
【図3】図1の装置を用いて被処理基板上に薬液を供給している状態を示す図。
【図4】薬液供給量と液厚との比に対するノズル移動速度及び輸送板角度の関係を示す図。
【図5】本実施形態の薬液輸送板を用いることにより薬液の速度が遅くなることを、従来例と比較して示す図。
【図6】薬液輸送板の変形例を示す図。
【図7】薬液輸送板の変形例を示す図。
【図8】薬液輸送板の背面で第1の薬液を除去しながら第2の薬液を供給している状態を示す図。
【図9】薬液の供給のための基板処理プロセス及びウェハと補助板との関係を示す図。
【図10】第2の実施形態に係わるウェットエッチングのプロセスを示す図。
【図11】薬液供給方式の変形例を示す図。
【図12】薬液供給方式の変形例を示す図。
【図13】薬液供給方式の変形例を示す図。
【図14】薬液供給方式の変形例を示す図。
【図15】第3の実施形態に係わる基板処理装置の概略構成を示す図。
【図16】図15の装置を用いた基板処理プロセスを示す図。
【図17】図15の装置を用いた基板処理プロセスの別の例を示す図。
【図18】図17で用いた薬液供給部と薬液輸送板の洗浄機能を具備した構造を示す図。
【図19】第4の実施形態に係わる基板処理プロセスを示す図。
【図20】第5の実施形態に係わる基板処理プロセスを示す図。
【図21】第6の実施形態に係わる基板処理プロセスを示す図。
【図22】第6の実施形態における変形例を示す図。
【図23】第7の実施形態に係わる基板処理装置を示す上面図。
【図24】第7の実施形態に係わる基板処理装置を示す斜視図。
【図25】図23の矢視A−A’,B−B’,C−C’断面を示す図。
【図26】従来の現像手法を説明するための図。
【図27】薬液吐出口及び薬液輸送板を十字型に配置した例を示す図。
【図28】第8の実施形態に係わる基板処理装置を説明するためのもの、ウェハを回転する例を示す図。
【図29】第8の実施形態に係わる基板処理装置を説明するためのもの、ノズル側を回転する例を示す図。
【符号の説明】
10…被処理基板
11…補助板
20…薬液供給部
21…薬液槽
22…薬液導入管
23,48,49…薬液吐出口
24…薬液輸送板
25…輸送ガイド
26…薬液移動溝
27…薬液吸収部
28…薬液溜め
29…薬液排出機構
31,32…薬液
41…開放管
42…洗浄液用吐出口
45…ガス吹き出し口
46…光照射部
47…薬液切り替えバルブ

Claims (3)

  1. 主面が略水平に保持された被処理基板に対し、該基板の主面全体にわたって薬液を供給する方法であって、
    前記被処理基板の主面に該基板に対して反応が生じないアルカリ薬液である第1の薬液を供給する工程と、
    薬液槽に接続された薬液吐出部から吐出された薬液を輸送する薬液輸送板を用い、前記第1の薬液を前記薬液輸送板の裏面側で除去又は移動しながら、前記被処理基板の主面に前記薬液輸送板の表面側から該基板に対して反応が生じるアルカリ薬液である前記第2の薬液を供給する工程と、
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
  2. 主面が略水平に保持された被処理基板に対し、該基板の主面全体にわたって薬液を供給する方法であって、
    前記被処理基板の主面に該基板に対して反応が生じない酸性薬液である第1の薬液を供給する工程と、
    薬液槽に接続された薬液吐出部から吐出された薬液を輸送する薬液輸送板を用い、前記第1の薬液を前記薬液輸送板の裏面側で除去又は移動しながら、前記被処理基板の主面に前記薬液輸送板の表面側から該基板に対して反応が生じる酸性薬液である第2の薬液を供給する工程と、
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
  3. 前記第2の薬液は、濃度緩衝機能を有する緩衝液であることを特徴とする請求項1又は2記載の基板処理方法。
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