JP5063712B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents
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Description
前記フォトリソグラフィ工程は、具体的には次のように行われる。
先ず、ガラス基板等の被処理基板に所定の膜を成膜した後、処理液であるフォトレジスト(以下、レジストと呼ぶ)が塗布されレジスト膜が形成される。そして、回路パターンに対応してレジスト膜が露光され、これが現像処理される。
前記基板搬送の構成としては、基板を略水平姿勢の状態で所定の高さに浮上させ、基板搬送方向に搬送する浮上搬送や、基板搬送方向に配列された複数のコロにより基板搬送を行うコロ搬送等が採用されている。
図12のレジスト塗布処理装置200は、被処理基板であるガラス基板G(例えばLCD用の基板)をX軸方向に浮上搬送するための浮上ステージ201と、前記ガラス基板Gの進行方向に対して浮上ステージ201の左右両側に敷設された一対のガイドレール202と、ガラス基板Gの四隅付近を下方から吸着保持し、ガイドレール202上をスライド移動する4つの基板キャリア203とを備えている。
また、このレジスト塗布処理装置200は、ガラス基板Gの左右方向(幅方向)に跨って配置され、浮上ステージ201上で浮上搬送されるガラス基板Gの表面にレジスト液を供給するレジストノズル205を備えている。
ガラス基板Gが基板キャリア203に保持されると、基板キャリア203がレール202に沿ってX方向に移動し、浮上ステージ201上を基板Gが搬送される。
そして、基板Gはレジストノズル205の下方を通過する際、レジストノズル205の先端からレジスト液が吐出され、基板表面にレジスト液の塗布がなされる。
図13に示す加熱処理装置250は、複数の搬送コロ251が回転可能に敷設されてなる平流し搬送路252と、この平流し搬送路252の所定区間を覆うチャンバ253とを備える。チャンバ253内においては、各搬送コロ251の間に、下部ヒータ254が設けられ、天井部に上部ヒータ255が設けられている。また、チャンバ253には、平流し搬送路252を搬送される基板Gのスリット状の搬入口253aと搬出口253bとが形成されている。
そして、図13(a)に示すように搬送路252を搬送される基板Gは、搬入口253aからチャンバ253内に搬入され、図13(b)に示すように平流し搬送されながら下部ヒータ254及び上部ヒータ255によって加熱処理され、搬出口253bから搬出される。
しかしながら、前記基板搬送の構成のうち、図12に示したレジスト塗布処理装置200にあっては、図14(a)に示すように浮上ステージ201上を搬送される基板Gの先端部G1付近においては、基板前方に形成された気流F1が、基板Gの移動によって、基板先端の下面に瞬時に当たる(気流F2となる)こととなる。
このため、基板先端G1付近においては、急激な気流の変化によって、振動やレジスト塗布膜の乾燥差異が生じるという課題があった。
このため、基板後端G2付近においては、基板先端G1と同様に急激な気流の変化によって、振動やレジスト塗布膜の乾燥差異が生じるいう課題があった。
即ち、基板Gの前後端部G1、G2において、前記振動や乾燥差異を原因とするレジスト塗布膜の斑が生じる等の不具合が生じるという課題があった。
そのようなダウンフローが形成されたチャンバ253内に基板Gが搬入されると、図15(b)、(c)に示すように基板Gの上面全体と、基板前端G1付近の下面にも気流が当たることとなる。
即ち、処理温度の均一性が悪化し、基板Gの基板面内において基板前部の配線パターンの線幅の太さが、基板後部よりも太く形成されるという課題があった。
これにより、基板搬入に伴う気流の変化による処理への悪影響は、ダミー基板上で発生することとなる。その結果、被処理基板の前部領域、及び後部領域において不具合が生じることなく、被処理面に対し均一な処理を施すことができる
これにより、基板搬入に伴う気流の変化による処理への悪影響は、ダミー基板上で発生することとなる。その結果、被処理基板の前部領域、及び後部領域において不具合が生じることなく、被処理面に対し均一な処理を施すことができる。
前記浮上搬送部2Aにおいては、基板搬送方向であるX方向に延長された浮上ステージ3(基板搬送路)が設けられている。浮上ステージ3の上面には、図示するように多数のガス噴出口3aとガス吸気口3bとがX方向とY方向に一定間隔で交互に設けられ、ガス噴出口3aからの不活性ガスの噴出量と、ガス吸気口3bからの吸気量との圧力負荷を一定とすることによって、ガラス基板Gを浮上させている。
尚、この実施形態では、ガスの噴出及び吸気により基板Gを浮上させるようにしたが、それに限定されず、ガス噴出のみの構成によって基板浮上させるようにしてもよい。
尚、吸着部材6bには、吸引ポンプ(図示せず)が接続され、基板Gとの接触領域の空気を吸引して真空状態に近づけることにより、基板Gに吸着するようになされている。
また、前記スライド部材6aと、シリンダ駆動部6cと、前記吸引ポンプは、それぞれコンピュータからなる制御部50(制御手段)によって、その駆動が制御される。
尚、支持部材12は、第一、第二ダミー基板8,9を、その左右両端部に対し連結固定することにより支持してもよいし、或いは、吸着パッド(図示せず)により吸着保持し、着脱自在としてもよい。
ここで、第一、第二ダミー基板8,9の高さが第二の高さ位置であり、ガイドレール7上で停止しているとき、その下方を基板キャリア6によって保持された基板Gが移動可能となされている。
この待機状態にあっては、第一ダミー基板8が第二ダミー基板9よりも基板進行側に配置される。また、図2に示すように第一ダミー基板8は、浮上ステージ3上を搬送されるガラス基板Gと同じ第一の高さ位置とされ、第二ダミー基板9は、より高い第二の高さ位置に配置されている。
また、前記昇降駆動部13、前記スライド部材14は、それぞれ制御部50からの命令に従って動作するようになされている。
また、ノズルアーム17には、昇降機構が設けられており、ノズル15は、所定の高さに昇降可能である。かかる構成により、図2に示すように、ノズル15は、ガラス基板Gにレジスト液を吐出する吐出位置と、それより上流側にある回転ロール18及び待機部19との間を移動可能となされている。前記回転ロール18は、洗浄タンク20内に軸周りに回転可能に収容されている。
前記回転ロール18のさらに上流側には,ノズル15の待機部19が設けられている。この待機部19には、例えばノズル15を洗浄する機能やノズル15の乾燥を防止する機能が設けられている。
また、図1に示すノズル15のレジスト塗布位置よりも下流(搬出部側)の所定位置には、同様に、搬送される基板Gの前端及び後端(の通過)を検出するためのセンサ26(第二のセンサ)が設けられている。尚、これらセンサ25,26は、例えば、上方を通過する基板面に向けて光を照射し、その反射光を受光することにより検出を行う光電センサ等を用いることができる。
また、これらセンサ25、26による検出信号は、制御部50に入力され、制御部50における制御信号として用いられる。
基板処理装置1においては、図6(a)に示すように浮上ステージ3に新たにガラス基板Gが搬入されると、浮上ステージ3上に形成された不活性ガスの気流によって下方から支持され、基板キャリア6により保持される。
尚、図6(a)において、第一ダミー基板8,第二ダミー基板9は、待機状態を示している。
尚、本実施の形態においては、前記ステップS5、S6の動作は、ステップS7、S8の動作よりも先に行われるが、本発明にあっては、それに限定されず、基板Gの長さ等の諸条件に応じて、いずれが先に行われてもよいものとする。
また、第一のダミー基板8、第二のダミー基板9は、図7(d)に示すようにガイドレール7に沿って上流側に移動し、待機位置に復帰する(図5のステップS11)。
これにより、基板搬入に伴う浮上ステージ3上の気流の急激な変化によるレジスト塗布処理における悪影響は、ダミー基板8,9上で発生することとなる。その結果、被処理基板である基板Gの前部領域、及び後部領域において、塗布処理に斑等が生じず、均一な塗布処理面を得ることができる。
また、この第二の実施形態の説明において、前記した第一の実施の形態と同じ構成のものについては、第一の実施形態で使用した符号も使用する。
チャンバ36の上流側側壁には、Y方向に延びるスリット状の搬入口36aが設けられており、この搬入口36aから基板搬送路32上の基板Gが搬入されるようになされている。また、チャンバ36の下流側側壁には、Y方向に延びるスリット状の搬出口36bが設けられており、この搬出口36bから基板搬送路32上の基板Gが搬出されるようになされている。
尚、これら第一の実施形態と同じ符号で示すものについては、その構成について前記第一の実施形態において既に説明しているため、その詳細な説明を省略する。
また、チャンバ36内における搬出口36b付近(搬出部側)には、同様に、搬送される基板Gの前端及び後端(の通過)を検出するためのセンサ40(第二のセンサ)が設けられている。
尚、これらセンサ39,40は、第一の実施の形態と同様に光電センサ等を用いることができる。これらセンサ39、40による検出信号は、制御部50に入力され、制御部50における制御信号として用いられる。
加熱処理が施される基板Gは、図10(a)に示すように基板搬送路32においてヒータ部33の上流側からコロ搬送されて搬入される(図9のステップSP1)。
尚、図10(a)において、第一ダミー基板8,第二ダミー基板9は、待機状態を示している。
チャンバ36内に搬入される基板Gは、図10(c)に示すように、その前端から順に下部面状ヒータ37及び上部面状ヒータ38によって加熱処理される(図9のステップSP4)。
尚、本実施の形態においては、前記ステップSP5、SP6の動作は、ステップSP7、SP8の動作よりも先に行われるが、本発明にあっては、それに限定されず、基板Gやチャンバ36の長さ等の諸条件に応じて、いずれが先に行われてもよいものとする。
また、第一のダミー基板8、第二のダミー基板9は、ガイドレール7に沿って上流側に移動し、待機位置に復帰する(図9のステップSP11)。
これにより、チャンバ36内への基板搬入に伴う気流変化によって生じる加熱処理における悪影響は、ダミー基板8,9上で発生することとなる。その結果、被処理基板である基板Gの前部領域、及び後部領域において加熱温度に差異が生じることなく、基板全体の処理温度を均一とすることができる
例えば、前記ダミー基板8,9と同様に形成された一枚のダミー基板を備える構成としてもよい。その場合、基板Gの前端部に所定の処理が施される際には、基板前端部に前記ダミー基板を近接させて同期移動させ、その後、基板後端部に処理が施される際には、基板後端部に前記同一のダミー基板を近接させて同期移動させればよい。
また、前記ダミー基板の撓みを抑制するため、ダミー基板の支持部材の一端又は両端にダミー基板の撓みを抑制する調整機構が設けられてもよい。
Claims (7)
- 平流し搬送される被処理基板に対し所定の処理を施す基板処理装置であって、
基板搬送路に沿って被処理基板を平流し搬送する基板搬送手段と、
前記基板搬送路の途中に設けられ、前記基板搬送手段により搬送される被処理基板に所定の処理を施す基板処理部と、
前記基板搬送路の幅方向に延設された短冊状のダミー基板と、
前記ダミー基板を前記被処理基板と同じ高さで基板搬送方向に沿って移動させるダミー基板移動手段と、
前記ダミー基板移動手段の制御を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記基板処理部において搬送される前記被処理基板に所定の処理が施される際、前記被処理基板に前記ダミー基板を近接させた状態で、前記ダミー基板移動手段により前記ダミー基板と前記被処理基板とを同期して移動させ、所定距離搬送し、同期移動が停止させることを特徴とする基板処理装置。 - 前記基板搬送路において、被処理基板の前端及び後端の通過をそれぞれ検出するセンサを備え、
前記制御手段は、前記センサの検出信号に基づいて前記ダミー基板の移動を制御することを特徴とする請求項1に記載された基板処理装置。 - 前記ダミー基板は、基板搬送方向に並列に設けられた第一ダミー基板と、第二ダミー基板とからなり、
前記制御手段は、
前記基板処理部において搬送される前記被処理基板の前端部に所定の処理が施される際、前記被処理基板の前端側に前記第一ダミー基板を近接させた状態で、前記ダミー基板移動手段により前記第一ダミー基板と前記被処理基板とを同期して移動させ、
前記基板処理部において搬送される前記被処理基板の後端部に所定の処理が施される際、前記被処理基板の後端側に前記第二ダミー基板を近接させた状態で、前記ダミー基板移動手段により前記第二ダミー基板と前記被処理基板とを同期して移動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された基板処理装置。 - 前記基板搬送路において、前記基板処理部の搬入部側に設けられ、被処理基板の前端及び後端の通過をそれぞれ検出する第一のセンサと、
前記基板処理部の搬出部側に設けられ、被処理基板の前端及び後端の通過をそれぞれ検出する第二のセンサとを備え、
前記制御手段は、前記第一のセンサの検出信号に基づいて前記ダミー基板と前記被処理基板との同期移動を開始し、
前記第二のセンサの検出信号に基づいて前記ダミー基板と被処理基板との同期移動を停止することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された基板処理装置。 - 平流し搬送される被処理基板に対し所定の処理を施す基板処理工程において、
基板搬送路に設けられたセンサにより、被処理基板の前端または後端の通過を検出し、
前記基板搬送路の幅方向に延設された短冊状のダミー基板を前記被処理基板と同じ高さに保持し、前記被処理基板に前記ダミー基板を近接させた状態で、前記ダミー基板と前記被処理基板とを同期して移動させながら、前記被処理基板に対して所定の処理を施し、所定距離搬送し、同期移動が停止させることを特徴とする基板処理方法。 - 前記ダミー基板は、基板搬送方向に並列に設けられた第一ダミー基板と、第二ダミー基板とからなり、
前記被処理基板の前端側に前記第一ダミー基板を近接させた状態で、前記第一ダミー基板と前記被処理基板とを同期して移動させながら、前記被処理基板の前端部に前記所定の処理を施し、
前記被処理基板の後端側に前記第二ダミー基板を近接させた状態で、前記第二ダミー基板と前記被処理基板とを同期して移動させながら、前記被処理基板の後端部に前記所定の処理を施すことを特徴とする請求項5に記載された基板処理方法。 - 前記基板処理部の搬入部側に設けられ、被処理基板の前端及び後端の通過をそれぞれ検出する第一のセンサの検出信号に基づいて、前記ダミー基板と前記被処理基板との同期移動が開始され、
前記基板処理部の搬出部側に設けられ、被処理基板の前端及び後端の通過をそれぞれ検出する第二のセンサの検出信号に基づいて、前記ダミー基板と被処理基板との同期移動が停止されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載された基板処理方法。
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