JP3915890B2 - 給紙装置およびその方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー装置・プリンタ装置などの画像形成装置において、用紙を搬送する給紙装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、「特開平6−32497号公報」および「特開平6−24849号公報」(文献1,2)は、用紙厚測定用のセンサを用いて給紙路を搬送される用紙の厚さを測定することにより、複数の用紙が重なって搬送される事象を検出する法を開示する。
給紙路において複数の用紙が重なって搬送されているか否かは、例えば、用紙厚センサにより測定された用紙の厚さと、閾値とを比較することにより判定される。
この閾値としては、例えば、それまでに搬送された用紙の厚さの平均値に定数を乗じた値が用いられる。
以下、画像形成装置の給紙路などにおいて、複数の用紙が重なって搬送されることを「重送」とも記す。
【0003】
重送が、紙詰まりとともに生じることがあるが、このような場合には、それまでの用紙の厚さの平均値が無効にされてしまう。
従って、紙詰まりの原因となった用紙が除かれた後は、用紙の厚さの平均値が再度、算出されるまでは、重送の検出を行うことができない。
一方、紙詰まりが発生したときには、同時に重送が生じている可能性があるので、紙詰まりの際に検出された用紙の厚さの測定値を単純に用いて、用紙の平均値を算出すると、その後の重送の検出に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、紙詰まりが生じ、その紙詰まりが解消された直後から、正確に用紙の重送を検出できるようにした給紙装置およびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、紙詰まりが発生した際に測定された用紙の厚さを用いて、重送検出のための用紙厚の平均値を算出してよいか否かを正確に判定することにより、常に、重送検出のための閾値を最適な値に保つことができる給紙装置およびその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にかかる給紙装置は、用紙を供給する給紙路と、前記給紙路における1つ以上の位置それぞれに設けられ、それぞれ前記給紙路の1つ以上の位置それぞれに用紙が存在するか否かを検出する1つ以上の用紙位置センサと、前記給紙路の所定の位置に設けられ、供給された用紙それぞれの厚さを測定する用紙厚センサと、前記用紙厚センサが設けられた位置に存在する用紙の厚さの測定結果と、前記用紙の厚さの平均値とに基づいて、前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かを判断する第1の判断手段と、前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かに応じて、前記測定された用紙の厚さ所定数から、前記用紙の厚さの平均値を算出する平均値算出手段とを有する。
【0006】
好適には、前記第1の判断手段は、前記用紙厚センサが設けられた位置に存在する用紙の厚さの測定結果が、前記用紙の厚さの平均値に所定の定数を乗じた値よりも大きい場合に、前記用紙厚センサが設けられた位置に複数の用紙が留まっていると判断する。
【0007】
好適には、前記給紙路において、用紙が、1つ以上の用紙位置センサが設けられた位置のいずれかに留まっている場合に、紙詰まりを検出する紙詰まり検出手段を有する。
【0008】
好適には、前記平均値算出手段は、紙詰まりが検出された場合であって、前記用紙厚センサが設けられた位置に1枚の用紙が留まっていると判断された場合に、前記用紙厚センサの位置に留まっている1枚の用紙の測定値を用いて前記用紙の厚さの平均値を算出する。
【0009】
好適には、前記平均値算出手段は、紙詰まりが検出された場合であって、前記用紙厚センサが設けられた位置に1枚以上の用紙が留まっていると判断された場合以外には、紙詰まりが検出される前に算出された前記用紙の厚さの平均値を、そのまま前記用紙の厚さの平均値とする。
【0010】
好適には、前記平均値算出手段は、紙詰まりが検出された場合であって、前記用紙厚センサが設けられた位置に複数の用紙が留まっていると判断された場合には、紙詰まりが検出される前に算出された前記用紙の厚さの平均値を無効にする。
【0011】
好適には、前記給紙路の1つ以上の位置それぞれに用紙が存在するか否かと、前記供給された用紙のサイズとに基づいて、前記用紙厚センサが設けられた位置に用紙が留まっているか否かを判断する第2の判断手段を有し、前記平均値算出手段は、前記用紙厚センサが設けられた位置に用紙が留まっていると判断された場合以外には、前記供給された用紙の厚さの測定結果の最新の所定数を用いて、前記用紙の厚さの平均値を順次、更新する。
【0012】
また、本発明にかかる給紙方法は、用紙を供給する給紙路における1つ以上の位置それぞれに用紙が存在するか否かを検出し、前記給紙路に供給された用紙それぞれの厚さを測定し、前記用紙の厚さの測定結果と、前記用紙の厚さの平均値とに基づいて、前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かを判断し、前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かに応じて、前記測定された用紙の厚さ所定数から、前記用紙の厚さの平均値を算出する。
【0013】
また、本発明にかかるプログラムは、用紙を供給する給紙路における1つ以上の位置それぞれに用紙が存在するか否かを検出するステップと、前記給紙路に供給された用紙それぞれの厚さを測定するステップと、前記用紙の厚さの測定結果と、前記用紙の厚さの平均値とに基づいて、前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かを判断するステップと、前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かに応じて、前記測定された用紙の厚さ所定数から、前記用紙の厚さの平均値を算出するステップとをコンピュータに実行させる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[プリンタ装置1の構成]
以下、本発明にかかる給紙方法を説明する。
図1は、本発明にかかる給紙方法が適用されるプリンタ装置1の構成を概略的に示す図である。
図2は、図1に示した用紙厚センサ120と位置センサ122との位置関係を示す図である。
図1に示すように、プリンタ装置1は、プリンタ本体2、後処理装置3および制御装置4から構成される。
プリンタ本体2は、用紙トレー100−1〜100ー4、現像装置110、定着装置112および給紙装置10を含む。
給紙装置10は、給紙路12、用紙厚センサ120および位置センサ122,124,126,12,130を含む。
【0015】
図1および図2に示すように、用紙厚センサ120および第1の位置センサ122(Pre_Regi_Snr)は、給紙路12において、用紙トレー100−1の近傍であって、用紙トレー100−1よりも現像装置110に近い方の位置に隣接して設けられる。
なお、以下、用紙が搬送される方向に従って、給紙路12の用紙トレー100−1〜100−4の方向を「上流側」、定着装置112の方向を「下流側」とも記す。
【0016】
図1に示すように、第2の位置センサ124(Regi_Snr)は、給紙路12において、用紙トレー110の近くの上流側に設けられる。
第3の位置センサ126(Fuser_Exit_SW)は、給紙路12において、定着装置112の近くの下流側に設けられる。
第4の位置センサ128(MC_Exit_Snr)は、給紙路12において、用紙排出部分の直前に設けられる。
第5の位置センサ130(Duplex_Snr)は、給紙路12において、両面トレーの部分に設けられる。
【0017】
図3は、図1に示した制御装置4を中心として、プリンタ装置1の構成を示す図である。
図3に示すように、制御装置4は、CPU402およびメモリ404などを含む制御装置本体40、御装置本体40とネットワークとの間を接続する通信装置42、CD−ROM,FDD,HDDなどの記録装置44、および、CRT表示装置、キーボードおよびマウスなどを含むユーザインターフェース装置(UI装置)46から構成される。
制御装置4は、これらの構成部分により、プリンタ装置1のプリンタ本体2の各構成部分(図1)および後処理装置3を制御する。
【0018】
[用紙厚センサの位置における用紙の有無]
図4〜図6は、紙詰まりが発生した場合に、搬送される用紙の大きさと、用紙の存在を検出した位置センサ122〜126の給紙路12における位置と、用紙厚センサ120の給紙路12における位置に用紙が存在しているか否かとの関係を例示する第1〜第3の図である。
図4に例示するように、給紙装置10において、位置センサ122のみが留まっている用紙を検出した場合、位置センサ122に隣接する用紙厚センサ120の位置にも用紙が留まっている。
【0019】
また、図5に例示するように、搬送されている用紙のサイズが、図4に例示した用紙よりも大きい場合には、給紙装置10において、位置センサ122,124の両方が、留まっている用紙を検出する場合がある。
この場合にも、用紙厚センサ120の位置にも用紙が留まっている。
【0020】
これに対し、図6に示すように、位置センサ124,126が、留まっている用紙を検出しても、用紙のサイズによっては、位置センサ122が用紙を検出せず、従って、用紙厚センサ120の位置には用紙がない場合がある。
図1に示したように、用紙厚センサ120の近傍に位置センサ122を設けると、位置センサ122が用紙を検出しているか否かのみを判断することにより、用紙厚センサ120の位置に用紙が存在するか否かを判断できる。
また、容易に理解できるように、位置センサ122が必ずしも用紙厚センサ120の近傍にない場合であっても、用紙を検出した位置センサの給紙路12における位置と、給紙路12を搬送されている用紙のサイズとが分かれば、用紙厚センサ120の位置に用紙が存在するか否かを判断することができる。
【0021】
[用紙厚の平均値の算出方法]
図7は、図1,図2に示した用紙厚センサ120が用いられた用紙厚の測定を示す図であって、(A)は用紙厚センサ120を用紙が通過する前の状態を示し、(B)は給紙路12における用紙厚センサ120の位置に用紙が存在する状態を示す図である。
用紙厚センサ120は、圧電素子(図示せず)およびレバーなどから構成される。
【0022】
図7(A)に示すように、用紙厚センサ120のレバーは、用紙が存在しない場合にも、所定の圧力を圧電素子に加えている。
図7(B)に示すように、給紙路12を用紙が送られてきた場合には、用紙厚センサ120のレバーは回転し、用紙が存在しない場合(図7(A))よりも、強い圧力を圧電素子に加える。
用紙厚センサ120の圧電素子は、レバーにより加えられる力に応じた値の電圧信号を出力する。
従って、用紙厚センサ120の圧電素子の電圧信号の値を読み出すことにより、給紙路12において用紙厚センサ120が配設された位置に存在する用紙の厚さを測定することができる。
【0023】
[平均値の更新]
以下、用紙の厚さの平均値の更新処理を説明する。
図8は、図1などに示した第1の位置センサ122が用紙を検出するタイミングと、重送の検出に用いられる用紙厚の平均値の算出方法との関係を示す図であって、(A)は、第1の位置センサ122が用紙を検出するタイミングを示し、(B)は、プリンタ装置1のパワーオンの後、最初の用紙が搬送される前の、用紙厚センサ120の測定のタイミングを示す。
図8に示すように、プリンタ装置1の電源が投入された後(Power ON)、プリンタ装置1が診断モードを終えた後(Diag Exit)、または、異常処理が終了した後(Fault Exit)であって、第1の位置センサ122(図1など)が用紙を検出しない状態において、所定の時間間隔(例えば数ms)ごとに、連続して10回、用紙厚センサ120が出力する電圧信号が読み出される。
以下、プリンタ装置1の電源の投入、プリンタ装置1の診断モード終了、および、異常処理の終了を、単にパワーオンとも記す。
【0024】
図9は、プリンタ装置1のパワーオン時に読み出された用紙厚センサ120の電圧信号の取り扱いを例示する図である。
なお、図9などに示す用紙厚センサ120の電圧信号値は、必ずしも電圧値に対応しない所定の単位で示されている。
【0025】
プリンタ装置1のパワーオンの後、位置センサ122が最初の用紙を検出する前までに、用紙厚センサ120から出力される電圧信号は10回、読み出される。
このように読み出された用紙厚センサ120の10個の電圧信号値S1〜S10の内、最初の3個は廃棄され、後の7個の電圧信号値S4〜S10から、最初の平均値AV0が算出される。
つまり、AV0=(S4+S5+・・・+S10)/7であり、図9に例示した数値の平均値AV0は70(小数点以下切り捨て、以下同じ)となる。
この平均値AV0は、用紙厚センサ120の位置に用紙が存在しない場合に、用紙厚センサ120が出力する電圧信号値として、次の段階の平均値算出において用いられる。
【0026】
図10は、位置センサ122が1枚目の用紙を検出した時に読み出された電圧信号値S1〜S6の取り扱いを例示する図である。
次に、図8(A)に示すように、位置センサ122が1枚目の用紙を検出すると、用紙厚センサ120から出力される電圧信号は6回、読み出される。
このように読み出された電圧信号値S1〜S6の内、図10に示すように、最大の電圧信号値S4と、最小の電圧信号値S2とは廃棄され、他の4個の電圧信号値S1,S3,S5,S6から、平均値AV1が算出される。
つまり、AV1=(S1+S3+S5+S6)/4であり、図10に例示した数値の平均値AV1は84となる。
電圧信号値AV1と電圧信号値AV0の差分(84−70=14)は、用紙の厚さ、例えば、用紙厚0.1mmに対応する。
【0027】
通常、このような差分値(14)が期待されるのに対し、差分値が2以下程度であると、用紙厚センサ120が誤った電圧信号値を出力していると考えることができる。
従って、例えば、差分値AV1−AV0<2であるような場合には、用紙厚センサ120の異常が検出される。
【0028】
図11は、位置センサ122が1枚目の用紙を検出しなくなってから読み出された電圧信号値S1〜S3の取り扱いを例示する図である。
さらに、図8(A)に示すように、位置センサ122が1枚目の用紙を検出しなくなってから、用紙厚センサ120が出力する電圧信号値は3回、読み出される。
このように読み出された電圧信号値S1〜S3と、図9に示した電圧信号値S4〜S7との平均値AV2(図11に示した場合においてはAV2=70)が算出され、この平均値AV2が、詰まりセンサ122が用紙を検出していない場合の電圧信号値の平均値として用いられる。
【0029】
図12は、位置センサ122が2枚目の用紙を検出した時に読み出された電圧信号値S1〜S6の取り扱いを例示する図である。
図8(A)に示すように、位置センサ122が2枚目の用紙を検出すると、1枚目の用紙を検出したときと同様に、用紙厚センサ120が出力する電圧信号値は6回、読み出される。
【0030】
図12に例示するように、位置センサ122が1枚目の用紙を検出したときと同様に、読み出された電圧信号値S1〜S6から最小値と最大値(図12においてはS5,S6)が廃棄され、残りの電圧信号値S1〜S4から平均値AV3が算出される。
また、位置センサ122が1枚目の用紙を検出したときと同様に、差分値AV3−AV2<2の場合には用紙厚センサ120の異常が検出される。
【0031】
さらに、差分値AV3−AV2の値が、位置センサ122が1枚目の用紙を検出したときに算出された差分値AV1−AV0の値の1.5倍より大きい場合(AV3−AV2>1.5×(AV1−AV0))には、用紙厚センサ120が、重送された用紙の厚さを測定したと判断することができる。
【0032】
図13は、位置センサ122が2枚目の用紙を検出しなくなってから読み出された電圧信号値S1〜S3の取り扱いを例示する図である。
図8(A)に示すように、位置センサ122が2枚目の用紙を検出しなくなった後には、図13に示すように、平均値AV2の計算に用いられた電圧信号値S1〜S10(図11)の内、古い電圧信号値S1〜S3が廃棄され、新たな電圧信号値S1〜S3が用いられて、位置センサ122が用紙を検出しなくなった場合の平均値AVが算出される。
【0033】
図14は、位置センサ122が3枚目の用紙を検出した時に読み出された電圧信号値S1〜S6の取り扱いを例示する図である。
図8(A)に示すように、位置センサ122が3枚目の用紙を検出すると、位置センサ122が1,2枚目の用紙を検出したときと同様に、用紙厚センサ120が出力する電圧信号値は6回、読み出される。
【0034】
図14に例示するように、位置センサ122が1,2枚目の用紙を検出したときと同様に、読み出された電圧信号値S1〜S6から最小値と最大値(図14においてはS2,S6)が廃棄され、残りの電圧信号値S1,S3〜S5から平均値AV5が算出される。
また、位置センサ122が1,2枚目の用紙を検出したときと同様に、差分値AV5−AV4<2の場合には用紙厚センサ120の異常が検出される。
【0035】
さらに、差分値AV5−AV4の値が、位置センサ122が2枚目の用紙を検出したときに算出された差分値AV3−AV2の値の1.5倍より大きい場合(AV5−AV4>1.5×(AV3−AV2))には、用紙厚センサ120が、重送された用紙の厚さを測定したと判断することができる。
なお、以上、図8〜図14を参照して説明した平均値の更新処理は、位置センサ122が3枚目の用紙を検出しなくなったとき以降についても、順次、実行される。
【0036】
[給紙方法の概要]
次に、本発明にかかる給紙方法の概要を説明する。
本発明にかかる給紙方法は、例えば、プリンタ装置1(プリンタ本体2;図1など)の給紙路12において、紙詰まりが発生している場合に実行される。
プリンタ装置1(プリンタ本体2)においては、例えば、第1の位置センサ122により用紙が検出されたにも関わらず、所定の時間内に第2の位置センサ124が用紙を検出しないような場合に、紙詰まりが検出される。
【0037】
紙詰まりが検出された場合には、紙詰まりにより給紙路12内に留まっている用紙を検出している位置センサの12における位置と、給紙路12を搬送されている用紙のサイズとに基づいて、図4〜図6に例示したように、給紙路12において、用紙厚センサ120が配設されている位置に、用紙が存在しているか否かが判断される。
【0038】
用紙厚センサ120の位置に用紙が存在しないと判断された場合には、紙詰まりが発生する前に、図8〜図14を参照して上述したように、重送の検出などに用いられていた平均値AVが更新されずに、そのままの値で、紙詰まりが解消した後の重送の検出に用いられる。
つまり、このような場合には、用紙厚センサ120に用紙がなく、厚さが測定されていないので、平均値AVを更新せずに、その後の重送などの検出を行うようにすればよい。
【0039】
用紙厚センサ120の位置に用紙が存在すると判断され、かつ、用紙厚センサ120が測定したその用紙の厚さが、それ以前に検出された用紙の厚さよりも有意に大きい場合には、給紙路12における用紙厚センサ120の位置に、複数、重なった用紙が存在すると考えられる。
従って、この場合には、その時点で給紙路12における用紙厚センサ120の位置にある用紙の測定結果は、平均値AVの算出に用いられず、それ以前に重送の検出に用いられていた平均値AVは無効と(クリア)される。
その後、新たに用紙厚センサ120が測定した用紙の厚さから平均値AVが算出され、重送の検出などに用いられる。
【0040】
用紙厚センサ120の位置に用紙が存在すると判断され、かつ、用紙厚センサ120が測定した用紙の厚さが、それ以前に検出された用紙の厚さよりも有意に大きい場合以外には、給紙路12における用紙厚センサ120の位置に、用紙が1枚だけ存在すると考えられる。
この場合には、その時点で給紙路12における用紙厚センサ120の位置にある用紙の測定結果は、平均値AVの算出に用いることができるので、用紙厚センサ120が測定した用紙の厚さを用いて、平均値AVが更新される。
【0041】
[給紙処理プログラム5]
以下、本発明にかかる給紙方法を実現する給紙処理プログラム5を説明する。
図15は、本発明にかかる給紙装置10を制御する給紙処理プログラム5の構成を示す図である。
図15に示すように、給紙処理プログラム5は、装置制御部50および重送検出部52から構成される。
装置制御部50は、プリント制御部500、紙詰まり検出部502および用紙詰まり表示部504から構成される。
重送検出部52は、位置センサ読み取り部520、用紙厚センサ読み取り部522、用紙位置判定部524および平均値算出部526から構成される。
給紙処理プログラム5は、例えば、記録媒体444(図3)を介してプリンタ装置1(プリンタ本体2)に供給され、制御装置4のメモリ404にロードされて実行される。
【0042】
[プリント制御部500]
給紙処理プログラム5の装置制御部50において、プリント制御部500は、プリンタ装置1(プリンタ本体2)の各構成部分、および、給紙処理プログラム5の各構成部分の動作を制御する。
【0043】
[紙詰まり検出部502]
紙詰まり検出部502は、位置センサ読み取り部520から入力される位置センサ122〜130の用紙検出結果に基づいて紙詰まりを検出し、検出結果を、プリント制御部500および用紙詰まり表示部504に対して出力する。
【0044】
[用紙詰まり表示部504]
用紙詰まり表示部504は、紙詰まり検出部502の検出結果に従って、プリンタ装置1のユーザに対して、紙詰まりの解消を促すメッセージなどを、UI装置46に表示する。
【0045】
[位置センサ読み取り部520]
位置センサ読み取り部520は、位置センサ122〜130(図1など)それぞれの用紙検出結果を示す位置情報を読み取り、紙詰まり検出部502および用紙位置判定部524に対して出力する。
【0046】
[用紙厚センサ読み取り部522]
用紙厚センサ読み取り部522は、用紙厚センサ120の電圧信号値を読み取り、紙厚情報として平均値算出部526に対して出力する。
【0047】
[用紙位置判定部524]
用紙位置判定部524は、紙詰まり検出部502が用紙詰まりを検出した場合に、用紙の存在を検出した位置センサ122〜130の給紙路12における位置と、プリント制御部500から入力される用紙サイズ情報とに基づいて、給紙路12(図1など)における用紙厚センサ120の位置に、用紙が存在するか否かを判断する。
【0048】
[平均値算出部526]
平均値算出部526は、用紙厚センサ読み取り部522から入力される紙厚情報、および、用紙位置判定部524から入力される判定結果に基づいて、図8〜図14を参照して説明した平均値AVを算出し、平均値算出部526に対して出力する。
【0049】
[給紙処理プログラム5の動作]
図16は、図15に示した給紙処理プログラム5の処理を示すフローチャートである。
図16に示すように、ステップ100(S100)において、位置センサ読み取り部520により読み取られた位置センサ122〜130の検出結果、および、時間の経過に基づいて、紙詰まり検出部502は、給紙装置10の給紙路12(図1など)に紙詰まりが発生しているか否かを判断する。
紙詰まりが発生している場合には、給紙処理プログラム5はS102の処理に進み、これ以外の場合には処理を終了する。
【0050】
ステップ102(S102)において、用紙位置判定部524は、給紙路12における紙詰まりを起こした用紙の位置、つまり、給紙路12における用紙厚センサ120の位置に用紙が存在しているか否かを判定する。
【0051】
ステップ104(S104)において、用紙厚センサ120の位置に用紙が存在している場合には、給紙処理プログラム5はS106の処理に進み、これ以外の場合にはS108の処理に進む。
【0052】
ステップ106(S106)において、プリント制御部500は、用紙厚センサ読み取り部522により読み出された用紙厚センサ120の電圧信号の値に基づいて、用紙厚センサ120の位置に残っている用紙の厚さの測定値が、それまでの平均値の1.5倍以下であるか否かを判断する。
用紙厚センサ120の位置の用紙の厚さの測定値が、それまでの平均値の1.5倍より多い場合、給紙処理プログラム5はS110の処理に進み、これ以外の場合にはS112の処理に進む。
【0053】
ステップ108(S108)において、平均値算出部526は、平均値AVの値を更新せずに処理を終了する。
【0054】
ステップ110(S110)において、平均値算出部526は、それまでの平均値AVを無効に(クリア)する。
【0055】
ステップ112(S112)において、平均値算出部526は、用紙厚センサ120により測定された用紙厚を用いて、平均値AVを更新する。
【0056】
ステップ114(S114)において、用紙詰まり表示部504は、UI装置46(図1など)に紙詰まりの解消をユーザに促す表示を行い、プリント制御部500は、プリンタ装置1(プリンタ本体2)の動作を停止させる。
【0057】
ステップ116(S116)において、紙詰まり検出部502は、紙詰まりが解消されたか否かを判断する。
紙詰まりが解消された場合には、給紙処理プログラム5はS114の処理に戻り、これ以外の場合には処理を終了する。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる給紙装置およびその方法によれば、紙詰まりが生じ、その紙詰まりが解消された直後から、正確に用紙の重送を検出できる。
また、本発明にかかる給紙装置およびその方法によれば、紙詰まりが発生した際に測定された用紙の厚さを用いて、重送検出のための用紙厚の平均値を算出してよいか否かを正確に判定することにより、常に、重送検出のための閾値を最適な値に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる給紙方法が適用されるプリンタ装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1に示した用紙厚センサと位置センサとの位置関係を示す図である。
【図3】図1に示した制御装置を中心として、プリンタ装置の構成を示す図である。
【図4】紙詰まりが発生した場合に、搬送される用紙の大きさと、用紙の存在を検出した位置センサの給紙路における位置と、用紙厚センサの給紙路における位置に用紙が存在しているか否かとの関係を例示する第1の図である。
【図5】紙詰まりが発生した場合に、搬送される用紙の大きさと、用紙の存在を検出した位置センサの給紙路における位置と、用紙厚センサの給紙路における位置に用紙が存在しているか否かとの関係を例示する第2の図である。
【図6】紙詰まりが発生した場合に、搬送される用紙の大きさと、用紙の存在を検出した位置センサの給紙路における位置と、用紙厚センサの給紙路における位置に用紙が存在しているか否かとの関係を例示する第3の図である。
【図7】図1,図2に示した用紙厚センサが用いられた用紙厚の測定を示す図であって、(A)は用紙厚センサを用紙が通過する前の状態を示し、(B)は給紙路における用紙厚センサの位置に用紙が存在する状態を示す図である。
【図8】図1などに示した第1の位置センサが用紙を検出するタイミングと、重送の検出に用いられる用紙厚の平均値の算出方法との関係を示す図であって、(A)は、第1の位置センサが用紙を検出するタイミングを示し、(B)は、プリンタ装置1のパワーオンの後、最初の用紙が搬送される前に、用紙厚センサの測定のタイミングを示す。
【図9】プリンタ装置のパワーオン時に読み出された用紙厚センサの電圧信号の取り扱いを例示する図である。
【図10】位置センサが1枚目の用紙を検出した時に読み出された電圧信号値S1〜S6の取り扱いを例示する図である。
【図11】位置センサが1枚目の用紙を検出しなくなってから読み出された電圧信号値S1〜S3の取り扱いを例示する図である。
【図12】位置センサが2枚目の用紙を検出した時に読み出された電圧信号値S1〜S6の取り扱いを例示する図である。
【図13】位置センサが2枚目の用紙を検出しなくなってから読み出された電圧信号値S1〜S3の取り扱いを例示する図である。
【図14】位置センサが3枚目の用紙を検出した時に読み出された電圧信号値S1〜S6の取り扱いを例示する図である。
【図15】本発明にかかる給紙装置を制御する給紙処理プログラムの構成を示す図である。
【図16】図15に示した給紙処理プログラムの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・プリンタ装置
2・・・プリンタ本体
10・・・給紙装置
12・・・給紙路
100・・・用紙トレー
110・・・現像装置
112・・・定着装置
120・・・用紙厚センサ
122〜130・・・位置センサ
3・・・後処理装置
4・・・制御装置
40・・・御装置本体
402・・・CPU
404・・・メモリ
42・・・通信装置
44・・・記録装置
46・・・UI装置
5・・・給紙処理プログラム
50・・・装置制御部
500・・・プリント制御部
502・・・紙詰まり検出部
504・・・用紙詰まり表示部
52・・・重送検出部
520・・・位置センサ読み取り部
522・・・用紙厚センサ読み取り部
524・・・用紙位置判定部
526・・・平均値算出部
Claims (9)
- 用紙を供給する給紙路と、
前記給紙路における1つ以上の位置それぞれに設けられ、それぞれ前記給紙路の1つ以上の位置それぞれに用紙が存在するか否かを検出する1つ以上の用紙位置センサと、
前記給紙路の所定の位置に設けられ、供給された用紙それぞれの厚さを測定する用紙厚センサと、
前記用紙厚センサが設けられた位置に存在する用紙の厚さの測定結果と、前記用紙の厚さの平均値とに基づいて、前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かを判断する第1の判断手段と、
前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かに応じて、前記測定された用紙の厚さ所定数から、前記用紙の厚さの平均値を算出する平均値算出手段と
を有する給紙装置。 - 前記第1の判断手段は、前記用紙厚センサが設けられた位置に存在する用紙の厚さの測定結果が、前記用紙の厚さの平均値に所定の定数を乗じた値よりも大きい場合に、前記用紙厚センサが設けられた位置に複数の用紙が留まっていると判断する
請求項1に記載の給紙装置。 - 前記給紙路において、用紙が、1つ以上の用紙位置センサが設けられた位置のいずれかに留まっている場合に、紙詰まりを検出する紙詰まり検出手段
を有する請求項1または2に記載の給紙装置。 - 前記平均値算出手段は、紙詰まりが検出された場合であって、前記用紙厚センサが設けられた位置に1枚の用紙が留まっていると判断された場合に、前記用紙厚センサの位置に留まっている1枚の用紙の測定値を用いて前記用紙の厚さの平均値を算出する
請求項3に記載の給紙装置。 - 前記平均値算出手段は、紙詰まりが検出された場合であって、前記用紙厚センサが設けられた位置に1枚以上の用紙が留まっていると判断された場合以外には、紙詰まりが検出される前に算出された前記用紙の厚さの平均値を、そのまま前記用紙の厚さの平均値とする
請求項3または4に記載の給紙装置。 - 前記平均値算出手段は、紙詰まりが検出された場合であって、前記用紙厚センサが設けられた位置に複数の用紙が留まっていると判断された場合には、紙詰まりが検出される前に算出された前記用紙の厚さの平均値を無効にする
請求項3〜5のいずれかに記載の給紙装置。 - 前記給紙路の1つ以上の位置それぞれに用紙が存在するか否かと、前記供給された用紙のサイズとに基づいて、前記用紙厚センサが設けられた位置に用紙が留まっているか否かを判断する第2の判断手段
を有し、
前記平均値算出手段は、前記用紙厚センサが設けられた位置に用紙が留まっていると判断された場合以外には、前記供給された用紙の厚さの測定結果の最新の所定数を用いて、前記用紙の厚さの平均値を順次、更新する
請求項1〜6のいずれかに記載の給紙装置。 - 用紙を供給する給紙路における1つ以上の位置それぞれに用紙が存在するか否かを検出し、
前記給紙路に供給された用紙それぞれの厚さを測定し、
前記用紙の厚さの測定結果と、前記用紙の厚さの平均値とに基づいて、前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かを判断し、
前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かに応じて、前記測定された用紙の厚さ所定数から、前記用紙の厚さの平均値を算出する
給紙方法。 - 用紙を供給する給紙路における1つ以上の位置それぞれに用紙が存在するか否かを検出するステップと、
前記給紙路に供給された用紙それぞれの厚さを測定するステップと、
前記用紙の厚さの測定結果と、前記用紙の厚さの平均値とに基づいて、前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かを判断するステップと、
前記用紙厚センサの位置に留まっている用紙が重なっているか否かに応じて、前記測定された用紙の厚さ所定数から、前記用紙の厚さの平均値を算出するステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
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