JP3914200B2 - 屋根用雪止め具 - Google Patents

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本発明は、屋根用雪止め金具に関するものである。
本件発明の基本構造に係る先願発明の雪止め金具は、従来トタン葺屋根面に取付ける雪止め具は、鉄板製品にあっては積雪時における雪止め効果を十分に発揮させるための強度が不足するため、強力な抵抗力を維持することができなかったことから、構成する各部品の結合関係を改良したものであった。
この先願発明は、その構造を、羽根板の中央部の底辺部後方に一体にやや上向きに曲折した左右2個の締付板と前記羽根板の前側面部に固定する直立板から後方に一体に曲折した基板とを設け、この基板と締付板との間を螺子で連結して緊締し、前記基板の先端部をやや上方に曲折するとともに基板の左右両側一部をやや上方に曲折し、前記締付板と基板の各先端部をやや上向きに曲折して開口部を形成し、前記直立板の底辺部前方にはやや上向きに曲折した突片を設け、前記羽根板の左右両側部前方には水平に曲折した支板を設けて成ることによって、対積雪に対する抵抗力は増大したが、反面、かかる構造にしたことによる重大な欠点が存在することが、施工後の検証の結果明らかになったのである。
それは、前記構造に全体を組立てた後に、その全体を溶融亜鉛鍍金液に浸漬することにより、表面上は防錆効果を確実に発揮していることはわかったが、施工後の検証で判明したことは、鋲子の固着によって組立てた羽根板と直立板との接合面部分に発錆現象が起っていたことである。この発錆現象の原因については、次の事実が判明している。
前記構造に金具を組立てた後に行う亜鉛鍍金液への浸漬により防錆効果が施されるのは組立てた金具の表面部分だけであり、両部品間の接合面は鉄板の地肌が残されたままの状態にある。即ち、組立てられた金具(完成体)は、まず酸洗いと水洗いの工程を2,3回繰返した後、溶解亜鉛鍍金槽(約400〜500℃)に収容するが、その際、水分は蒸気となって飛散し、硫酸の水分も同様に空中に消えるが、硫酸分の薬品の分子のみは羽根板と直立板との接合面に密着して構成されるようになる。
したがって、両板の接合面の圧着部分には間隙が殆んどないから、溶解した亜鉛液はこの両接合面部分には浸透せず、金具の鉄板の生地のままの状態にある。
そこで、雪止め具を構成する羽根板と直立板と鋲子をすべてステンレス鋼によって製作し、これを組立てた製品とすれば、組立て接合面に発錆現象が起るおそれはなくなるが、製造コストが3倍以上もかかることになるから、そのような雪止め金具の市場性はない。
また、施工されたトタン屋根板に取付けるために、緊締のための螺子や締付板の先端部がトタン板に当接したとき、各部の接触摩擦によって亜鉛鍍金面が剥離してしまうことになるから、その部分から錆が発生する欠点があった。この欠点を除去するため、締付板の先端部の形状を改良したり、樹脂被覆を施したり、不織布乃至弾性ゴムを付設したりする発明や考案が知られているが、何れも前記欠点を解消するものではなかった。
実公昭56―40977号公報 実開昭63−12541号公報 特開平7―317252号公報 特開平11―36535号公報 実公平6―25544号公報 実公平6―10027号公報 登録実用新案第3096790号公報
そこで、本発明は、施工されたトタン屋根に取付けるための雪止め金具の構造を改良し、各連結部品の接合面に発錆現象が起らないように雪止め金具構造上の欠陥による発錆現象を防止する雪止め金具を提供することを目的とす
これらの課題の発生は、メーカー側にとっては不明な事実であり、トタン屋根に取付け後、時間経過後に屋根を検証することによって発見された発錆現象によるものであり、メーカーとして学習効果によって得られた課題であった。

本発明は、羽根板の前側面部に凹面部を形成するとともにその底辺部には適当間隔をおいて後側方に一体に上向きの凸面形状を形成する締付板部を設け、この締付板部の先端部は下向き形状に成り、前記羽根板の面凹部には直立板を密着当接し、この直立板の底辺部後側方には一体に水平に基板部を形成しこの基板部上方に前記両締付板部を位置せしめるようにし、前記羽根板凹面部と直立板とは鋲子によって固着し、前記締付板部と基板部との間は基板部底面部方向より挿入する螺子にて連結し、この螺子の頭部面は基板部の先端部底面より高く位置せしめ、基板部と屋根面との間に十分な空間部を形成し、前記羽根板と締付板部および直立板と基板部はいずれもそれぞれに全面的に亜鉛鍍金を施し、連結する鋲子及び螺子ナットはステンレス鋼にて構成するものである。
第1に、本屋根用雪止め具を構成する主材の羽根板と締付板部および直立板と基板部の部材を、それぞれ部品として亜鉛鍍金槽にざぶ漬けして鍍金し、これらの部材を連結する鋲子および螺子ナットの部品はステンレス鋼製を使用するものであるから、結合して組立てる雪止め具全体は完全に発錆現象が阻止された状態下で施工することができる。
前記各部材を全部ステンレス鋼で製作することはそのコスト高を考えれば実施化不可能であるが、最小限の鋲子と螺子部のみは既製品を使用することができ、コストは従来品と殆ど変わらなくなる。
第2に、羽根板と直立板とが3箇所の鋲着固定により強力な一体性を発揮し、本具全体の強度を増大しているから、屋根面にかかる積雪と滑雪に対抗する力を十分発揮することができる。
第3に、取付けのための突片部へのハンマーの殴打によって、迅速かつ確実に屋根面に設置することができ、羽根板自体は殴打していないから、羽根板の鍍金層部分が剥離することはない。
第4に、トタン屋根に取付け施工する本発明雪止め具は、それを構成する羽根板と直立板はそれぞれ個別に亜鉛鍍金を施しているものであるから、両部材を固着接合してもその接合面に錆が発生するおそれはなくなり、長期間にわたり安全かつ安心して雪止め効果の発揮を期待することができるのはもちろん、トタン屋根自体に発錆現象が起るおそれもないから、屋根を長期間にわたり安全に保持することができる。

第5に、本雪止め具を構成する部品が部分的にトタン屋根面に接触して取付けられても、部品の一部が屋根面の一部に食い込むことがないように適当な緩衝効果を発揮する構成をとっているから、接触や掻き込みによる亜鉛鍍金層の剥離現象を起こすことはなく、したがって錆の発生を未然に防止することができ、トタン屋根に対して雪止め具を後付けすることが容易にできるようになり、雪止め効果を十分に発揮することができるものとなる。
羽根板と締付板部から成る部材及び直立板と基板部から成る部材はそれぞれ溶解亜鉛鍍金液に浸漬し、亜鉛鍍金ずみの各部材をその後に取付け組立てるようにするものである。
1は全体が適当長さと形状に成る雪止め用の羽根板である。
前記羽根板1の前側面部には凹部7を形成するとともにその底辺部には適当間隔をおいて後側方に一体に凸面形状を有する締付板部2,2を設ける。この締付板部はいずれも上向き形状に成るが、その先端部2’,
2’は下向き形状に成るとともに上方向に曲折した緩衝部11,11を形成している(図5参照)。
この緩衝部の先端部は、さらにコ形状に成る亜鉛鍍金を施した緩衝部12,12を形成してもよい(図8参照)。
さらに、同様の効果を発揮するために、亜鉛鍍金を施した別形状の緩衝板13又は14を後記螺子5,5に介装して、前記締付板部2,2の先端部2’,2’を包囲するようにしてもよい(図9,図10参照)。
前記羽根板1の前側面部に形成した凹部7には直立板3を当接し、この直立板と羽根板とはステンレス鋼製の鋲子8,8,8によって連結し固着する。
前記直立板3の底辺部後側方には一体に水平に曲折した基板部4を形成するが、この基板部の上方部に前記締付板部2,2を位置せしめるようにする。
前記羽根板1と一体に成る左右の締付板部2,2と、前記直立板3と一体に成る基板部4との間は、基板部底面部の方向より挿入するステンレス鋼製の螺子5,5にて連結し、この螺子の頭部5’,5’面は、前記基板部の先端部4’の底面より高く位置せしめるようにし、螺子頭部は屋根面に接触しないようにする。
これによって、基板部の下方部分には十分な空間部が形成され、雨水の流出がスムースになされ、結果として発錆現象が起こらないようになる。
前記締付板部2,2の上方部に突出する螺子5,5に螺合するステンレス鋼製のナット6,6は、締付板部面を加圧して緊締する。
前記直立板3の底辺部中央から前側方にはやや上向きに曲折した突片部9を設けるが、この突片部は屋根面への本具の取付け時にハンマーによる殴打によって設置するようになる。

以上の構成から成る羽根板1と締付板部2,2から成る部材および直立板3と基板4から成る部材はそれぞれ個別に溶解亜鉛鍍金液に浸漬し、しかる後にこれらをステンレス鋼製の前記鋲子や螺子ナットによって連結して完成品に組立てるようにするものである。

全体の正斜視図 全体の背斜視図 全体の平面図 全体の底面図 全体の側面図 図3A−A線の断面図 取付け開始時の側断面図 要部の他例の側面図 要部の他例の側面図 要部の他例の側面図
符号の説明

1 羽根板

2,2 締付板部

2',2' 締付板部の先端部

3 直立板

4 基板部

4',4' 基板部の先端部

5,5 螺子

5',5' 螺子の頭部
6,6 ナット

7 羽根板前側面部の凹

8,8,8 鋲子

9 突片部

10,10 支板部

11,11 緩衝部

12,12 緩衝部

13,13 緩衝板

14,14 緩衝板


Claims (1)

  1. 羽根板の前側面部に凹面部を形成するとともにその底辺部には適当間隔をおいて後側方に一体に上向きの凸面形状を形成する締付板部を設け、この締付板部の先端部は下向き形状に成り、前記羽根板の面凹部には直立板を密着当接し、この直立板の底辺部後側方には一体に水平に基板部を形成しこの基板部上方に前記両締付板部を位置せしめるようにし、前記羽根板凹面部と直立板とは鋲子によって固着し、前記締付板部と基板部との間は基板部底面部方向より挿入する螺子にて連結し、この螺子の頭部面は基板部の先端部底面より高く位置せしめ、基板部と屋根面との間に十分な空間部を形成し、前記羽根板と締付板部および直立板と基板部はいずれもそれぞれに全面的に亜鉛鍍金を施し、連結する鋲子及び螺子ナットはステンレス鋼にて構成することを特徴とする屋根用雪止め具。
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