JP3486656B2 - 配線・配管材用受具の連結構造及び連結具 - Google Patents
配線・配管材用受具の連結構造及び連結具Info
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Description
支持する、一般にケーブルラックと称せられる受具の相
互を連結する配線・配管材用受具の連結構造及び連結具
に関するもので、特に、表面処理膜を施された受具相互
の電気的導通を確保する配線・配管材用受具の連結構造
及び連結具に関するものである。
の連結構造として、図8及び図9に示すものがある。図
において、受具1は一般にケーブルラックと称せられる
ものであり、平行する断面形状一定の2本の親桁部材2
と、その間に所定の間隔をおいて横架された枠材からな
る子桁部材3とで構成され、全体として梯子状をなして
いる。そして、受具1は連結具4を介して相互に連結さ
れている。この受具1相互の連結は、親桁部材2の端部
に穿設した透孔2a及び連結具4に穿設した透孔4aに
取付ボルト5を挿通した後、座金7を外嵌し、ナット6
を締付けることによって行なわれる。更に、前記親桁部
材2、子桁部材3及び連結具4はアルミニウム、鋼材等
によって形成されており、耐候性、防錆性等の観点から
全体的に合成樹脂塗料による塗装などの表面処理加工が
施されている。
された表面処理膜は導電性がないため、ケーブルからの
漏洩電流を受具1を通じて確実にアースに逃がすことが
できなかった。
4−4808号公報に掲載の技術が開示されている。上
記公報に掲載の技術は、非導電性の表面処理膜が施され
たケーブルラック相互を接続するに際し、ボルト挿通孔
に強制嵌入してこのボルト挿通孔を拡開し、挿通部分の
表面処理膜を破断する角根部を設けた導電性の継ぎボル
トと、この継ぎボルトへのねじ込みに伴って圧接する表
面処理膜を自身の周囲に押しやるスクリュー形状の破断
突部を形成してある導電性のナットとによる締結手段を
介して行ない、ケーブルラック相互を導電状態とするも
のである。これにより、ケーブルラック相互の接続と同
時に、ケーブルラック相互での電気的導通が得られ、配
線支持されるケーブルに生じることがある漏洩電流を回
避することができる。
−4808号公報に掲載の技術によれば、継ぎボルトと
ナットを介して受具と連結具とを電気的に導通させるも
のである。即ち、一方のケーブルラックから継ぎボル
ト、ナット、更に、他方のナット、継ぎボルト、ケーブ
ルラックの順に導通する電気的ルートが形成されたもの
である。したがって、ナットの締付け具合によっては該
ナットの破断突部による受具の表面処理膜の剥離が完全
でないことがあり、電気的導通を確保できないおそれが
ある。また、継ぎボルト及びナットは特別な加工が施さ
れているため、特殊品となり、割高となる。
電通させて連結することにより、確実かつ安価に受具相
互の導電性を確保できる配線・配管材用受具の連結構造
及び連結具の提供を課題とするものである。
配線・配管材用受具の連結構造は、受具と、当該受具同
士を連結する連結具とからなり、前記受具及び連結具に
は、対応する位置の側壁にそれぞれ連結用のボルトが貫
挿される透孔が形成されるとともに、前記受具及び連結
具のいずれか一方の透孔の周縁部には、いずれか他方の
透孔内に強制的に嵌入されることによって表面処理膜を
除去し、前記受具と連結具とを直接導電状態に接続する
突起を備え、前記突起は、前記受具または連結具の側壁
を切り起こして形成されたものである。
具の連結構造は、受具と、当該受具同士を連結する連結
具とからなり、前記受具及び連結具には、対応する位置
にそれぞれ連結用のボルトが貫挿される透孔が形成され
るとともに、前記受具及び連結具のいずれか一方の透孔
の周縁部には、いずれか他方の透孔内に強制的に嵌入さ
れることによって表面処理膜を除去して前記受具と連結
具とを直接導電状態に接続する突起を一体に備え、前記
突起が、前記他方の透孔を貫通して外方に突出し、前記
連結用のボルトの頭部またはナットを回り止め状態に支
持すべく形成されたものである。
具の連結構造は、請求項1または請求項2に記載の受具
または連結具の透孔の周縁部の突起が、前記透孔の両横
側開口縁部に形成されたものである。
具の連結構造は、請求項1または請求項2に記載の受具
または連結具の透孔の周縁部の突起が、前記透孔の上下
の周縁部に形成されたものである。
具の連結具は、受具の透孔と対応する位置の側壁に連結
用のボルトが貫挿する透孔が形成され、かつ、前記透孔
の周縁部に、前記受具の透孔内に強制的に嵌入されるこ
とによって表面処理膜を除去し、前記受具と直接導電状
態に接続する突起を備え、前記突起が、前記側壁を切り
起こして形成されたものである。
具の連結具は、受具の透孔と対応する位置に連結用のボ
ルトが貫挿する透孔が形成され、かつ、前記連結用のボ
ルトが貫挿する透孔の周縁部に、前記受具の透孔内に強
制的に嵌入されることによって表面処理膜を除去して前
記受具と直接導電状態に接続する突起を一体に備え、前
記突起が、前記受具の透孔を貫通して外方に突出し、連
結用のボルトの頭部またはナットを回り止め状態に支持
すべく形成されたものである。
基づいて説明する。図において、受具1は平行する断面
形状一定の2本の親桁部材2と、その間に所定の間隔を
おいて横架された枠材からなる子桁部材3とで構成さ
れ、全体として梯子状をなすとともに、受具1は端部に
おいて連結具4を介して相互に連結されている。そし
て、これらの親桁部材2、子桁部材3及び連結具4はア
ルミニウム、鋼材等によって形成されており、耐候性、
防錆性等の観点から全体的に合成樹脂塗料による塗装な
どの表面処理加工が施されている。
横長の四角形状の透孔2aが穿設されており、一方、受
具1相互を連結する連結具4には、前記親桁部材2の透
孔2aと対応する位置に長さ方向の寸法が前記透孔2a
よりも小さい四角形状の4個の透孔4aが穿設されてい
る。そして、前記連結具4の透孔4aの両横側開口縁部
には、対応する前記親桁部材2の透孔2a内に強制的に
嵌入可能な突起4bが透孔4a内の部分を親桁部材2側
に直角に切り起こすことによって一体に形成されてい
る。この突起4bは上下幅寸法が折曲部分においては親
桁部材2の透孔2aの幅寸法と同じか、これよりも僅か
に大きくし、先端部において僅かに小さくしたテーパ状
に形成されている。即ち、突起4bは先端部においては
簡単に親桁部材2の透孔2a内に挿入できるが、挿入し
ていくに従い、突起4bの上下端部が親桁部材2の透孔
2aの上下の周縁部2bに強く当接するようになり、折
曲部分においては強制的な圧入によって完全に親桁部材
2の透孔2a内に挿通されるようになっている。これら
の透孔2a及び透孔4aは六角ボルトを使用した取付ボ
ルト5のねじ部が挿通可能な大きさに形成されていると
ともに、前記突起4bの間隔は取付ボルト5の六角形の
頭部の平行な二辺の間隔と略同一となっている。
うに、丸く形成されており、これによって、頭部の縁部
でケーブル等のきず付きが防止される。この取付ボルト
5を透孔2aと透孔4aとに挿通した後、ナット6を締
付けることによって親桁部材2と連結具4とが接続され
る。
配線・配管材用受具の連結構造による受具相互の連結に
ついて説明する。まず、2個の受具1の端部を突き合わ
せ、または、所定の間隔をおいて対向させ、両受具1の
端部に連結具4を架け渡し、図2に示すように、連結具
4の突起4bを対向する親桁部材2の透孔2a内に挿入
する。このとき、突起4bの先端部の幅は透孔2aの上
下の幅寸法よりも小さいので、簡単に透孔2a内に挿入
することができる。次いで、突起4bの幅は徐々に大き
くなっているので、やがて上下端部が透孔2aの上下の
周縁部2bと当接する。そして、ある程度突起4bが挿
入され、突起4bの先端部が親桁部材2の内側に突出し
た時点で、図3に示すように、親桁部材2の内側から取
付ボルト5を、その頭部が六角辺において突起4b間に
嵌入させた状態で透孔2a及び透孔4a内に挿通する。
これにより、取付ボルト5は回り止め状態に支持される
ことになる。その後、ナット6を締め込んでいけば、図
4及び図5に示すように、親桁部材2と連結具4とは挟
圧され、突起4bは完全に親桁部材2の透孔2a内に圧
入され、親桁部材2と連結具4とは面接触状態となる。
成されているので、透孔2a内に圧入されるとき、強く
擦られて親桁部材2または連結具4のいずれかまたは双
方の表面処理膜が削り落とされる。この結果、親桁部材
2と連結具4とは電気的に導通状態となる。
位置を逆にするとともに、突起4bを透孔2aの上下の
周縁部に形成してもよく、この場合には、ナット6が上
下の突起4bで保持されるので、作業者はナット6が落
下しないようその頭部を保持している必要はない。
受具の連結構造は、受具1と、当該受具1同士を連結す
る連結具4とからなり、前記受具1及び連結具4には、
対応する位置にそれぞれ取付ボルト5が貫挿される透孔
2a及び透孔4aが形成されるとともに、前記連結具4
の透孔4aの周縁部には、親桁部材2の透孔2a内に強
制的に嵌入されることによって表面処理膜を除去し、受
具1と連結具4とを導電状態に接続する突起4bを備え
たものである。
材2の透孔2a内に強制的に嵌入されるときに、表面処
理膜が削り取られ、受具1と連結具4とが導電状態とな
るため、ケーブルに生じることのある漏洩電流をアース
に逃がすことができる。特に、上記実施例の場合には、
受具1と連結具4とは、取付ボルト5及びナット6を経
由することなく、突起4bと透孔2aの周縁部2bとの
間で直接電気的に接続されることになるから、確実に受
具1相互間の導電性が確保される。
掲載の技術のように、特殊加工した継ぎボルト或いはナ
ットを使用する必要がなく、汎用のボルト、ナットを使
用できるため、安価に接続できる。
を図6及び図7に基づいて説明する。図において、親桁
部材2に穿設された透孔2cは丸孔に形成されており、
これと対向する連結具4の突起4bは、第一実施例と同
様に、透孔2c内に圧入することにより、表面処理膜を
削り落とすことができるようになっている。7は長円状
の座金である。
起4bを親桁部材2の透孔2c内に挿入していくときに
透孔2cの周縁部2dとの間で表面処理膜が擦られて除
去されるので、受具1相互の導電性を確保できる。特
に、この第二実施例においては、透孔2cが丸孔で形成
されているので、その透孔2cの加工が容易である。
ず、通常の平座金或いはばね座金など各種の座金を使用
できる。また、取付ボルト5は頭部が六角形ではなく、
長円形に形成されたものを使用することもできる。
2a、透孔4aは横長孔に形成しているが、縦長孔等と
してもよく、また、突起4bは周縁部2bの両横側に設
けているが、上下側に設けてもよい。そして、各透孔は
受具1の端部にそれぞれ2個、突起4bは連結具4に4
個設けているが、この個数に限定されるものではなく、
その位置も任意に設定できる。
の透孔4a側に突起4bを設けているが、親桁部材2側
に突起を設けた構成とし、取付ボルト5は親桁部材2の
内側からではなく、これと逆の連結具4の外側から挿入
させることもできる。但し、上記各実施例のように、突
起4bを連結具4側に設け、取付ボルト5を親桁部材2
の内側から挿入する場合には、取付ボルト5の頭部が突
起4bで回り止め状態に支持されるため、広い作業スペ
ースである連結具4の外側からナット6の締付けを行な
うことができるので、作業性がよい。
テーパ端面を鋸歯状に形成してもよく、この場合には透
孔2aの周縁部2bとの間での表面処理膜除去効果を高
めることができる。また、前記テーパ端面は直線ではな
く、凸状または凹状に湾曲線状に形成してもよい。
配管材用受具の連結構造は、受具相互を連結する際、受
具または連結具のいずれか一方の透孔の周縁部に設けら
れた突起が、他方の透孔内に強制的に嵌入されるとき
に、突起と他方の透孔の周縁部とが擦られ、それによっ
て受具と連結具の双方または一方の表面処理膜が削り取
られ、受具と連結具とが導電状態となる。ここで、受具
と連結具とは、ボルト、ナット等の取付具を介すること
なく、突起及び透孔の周縁部において直接電気的に接続
されるものであるから、確実に受具相互間の導電性を確
保できる。
受具または連結具の側壁を切り起こして形成されている
から、前記突起を簡易な構造で安価に形成できる。
具の連結構造は、特に、受具及び連結具のいずれか一方
の透孔の周縁部の突起が、いずれか他方の透孔を貫通し
て外方に突出し、連結用のボルトの頭部またはナットを
回り止め状態に支持するため、締付作業中、連結用のボ
ルトの頭部またはナットを回り止め状態に保持している
必要がなく、したがって、作業性が向上する。
結具は、前記連結具の透孔の周縁部に設けられた突起
が、受具の透孔内に強制的に嵌入されるときに、突起と
受具の透孔の周縁部とが擦られ、それによって、受具と
連結具の双方または一方の表面処理膜が削り取られるの
で、受具と連結具とを確実に導通状態とすることができ
る。
具の連結具は、透孔の突起が側壁を切り起こして形成さ
れているから、前記突起を簡易な構造で安価に形成でき
る。
結具は、特に、前記連結具の透孔の突起が、受具の透孔
を貫通して外方に突出し、連結用のボルトの頭部または
ナットを回り止め状態に支持するため、締付作業中、連
結用のボルトの頭部またはナットを回り止め状態に保持
している必要がなく、したがって、作業性が向上する。
材用受具の連結構造を示す分解斜視図である。
示す縦断面図である。
す要部正面図である。
示す縦断面図である。
る。
材用受具の連結構造を示す分解斜視図である。
要部を示す正面図である。
示す斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 受具と、当該受具同士を連結する連結具
とからなり、 前記受具及び連結具には、対応する位置の側壁にそれぞ
れ連結用のボルトが貫挿される透孔が形成されるととも
に、 前記受具及び連結具のいずれか一方の透孔の周縁部に
は、いずれか他方の透孔内に強制的に嵌入されることに
よって表面処理膜を除去し、前記受具と連結具とを直接
導電状態に接続する突起を備え、 前記突起は、前記受具または連結具の側壁を切り起こし
て形成された ことを特徴とする配線・配管材用受具の連
結構造。 - 【請求項2】 受具と、当該受具同士を連結する連結具
とからなり、 前記受具及び連結具には、対応する位置にそれぞれ連結
用のボルトが貫挿される透孔が形成されるとともに、 前記受具及び連結具のいずれか一方の透孔の周縁部に
は、いずれか他方の透孔内に強制的に嵌入されることに
よって表面処理膜を除去し、前記受具と連結具とを直接
導電状態に接続する突起を一体に備え、 前記突起は、前記他方の透孔を貫通して外方に突出し、
前記連結用のボルトの頭部またはナットを回り止め状態
に支持すべく形成された ことを特徴とする配線・配管材
用受具の連結構造。 - 【請求項3】 前記受具または連結具の透孔の周縁部の
突起は、前記透孔の両横側開口縁部に形成されたことを
特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線・配管
材用受具の連結構造。 - 【請求項4】 前記受具または連結具の透孔の周縁部の
突起は、前記透孔の上下の周縁部に形成されたことを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の配線・配管材
用受具の連結構造。 - 【請求項5】 受具の透孔と対応する位置の側壁に連結
用のボルトが貫挿する透孔が形成され、かつ、前記透孔
の周縁部に、前記受具の透孔内に強制的に嵌入されるこ
とによって表面処理膜を除去し、前記受具と直接導電状
態に接続する突起を備え、 前記突起は、前記側壁を切り起こして形成された ことを
特徴とする配線・配管材用受具の連結具。 - 【請求項6】 受具の透孔と対応する位置に連結用のボ
ルトが貫挿する透孔が形成され、かつ、前記連結用のボ
ルトが貫挿する透孔の周縁部に、前記受具の透孔内に強
制的に嵌入されることによって表面処理膜を除去し、前
記受具と直接導電状態に接続する突起を一体に備え、 前記突起は、前記受具の透孔を貫通して外方に突出し、
前記連結用のボルトの頭部またはナットを回り止め状態
に支持すべく形成された ことを特徴とする配線・配管材
用受具の連結具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP16878095A JP3486656B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 配線・配管材用受具の連結構造及び連結具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16878095A JP3486656B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 配線・配管材用受具の連結構造及び連結具 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003183058A Division JP2004032995A (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 配線・配管材用受具の連結構造及び連結具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0923527A JPH0923527A (ja) | 1997-01-21 |
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Family Applications (1)
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JP16878095A Expired - Fee Related JP3486656B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 配線・配管材用受具の連結構造及び連結具 |
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Country | Link |
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1995
- 1995-07-04 JP JP16878095A patent/JP3486656B2/ja not_active Expired - Fee Related
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