JP3911896B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えはレーザビーム複写機、プリンタ等の電子写真方式を利用して像担持体に形成された画像を記録媒体に転写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、この種の画像形成装置では、感光体ベルトまたは転写ベルト等に位置(あるいは速度)変動が発生すると、この位置(あるいは速度)変動の影響により、出力画像に筋状の濃度むらや色むら等のデイフェクトが発生し、出力画像の品質が著しく低下する。このようなデイフェクトを低減するものとして、たとえば特開平4−16969号公報に開示されたようなものが知られている。この画像形成装置は、感光体ベルトの端部側部分に予め形成した測定パターンをセンサによりベルトの位置(速度)変動を検出し、このベルトの位置(速度)変動をキャンセルするように、感光体ベルトへの画像の書き込み位置を補正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、感光体ベルトの端部側部分では、依然としてベルトのめくれ、垂れ下がり、揺れ(高周波振動による)等のノイズ源からの影響を受けるため、測定パターンの検出の精度を高めるのには限界がある。また、上述した特開平4−16969号公報に開示されたものでは、測定パターンを感光体ベルトの非画像領域に形成する必要があり、ノイズ源からの影響を受けないようにするためには、ベルト幅を広くして、可能な限りベルト端部から内側に測定パターンを形成することも考えられるが、ベルト幅を広くすることにより画像形成装置のサイズが大型化してしまう。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、画像形成装置のサイズが大型化することなく、上述した測定パターンの検出の精度を高めることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、像担持体上に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段により像担持体上に形成された画像を、搬送手段により搬送される記録媒体上に転写する転写手段と、不可視領域に波長吸収帯域を有し、人間に認識されることがない記録材を用いて記録媒体上に測定パターンを形成する測定パターン形成手段と、測定パターン形成手段により記録媒体上に形成された測定パターンを検出する測定パターン検出手段とを備え、測定パターン形成手段は、前記像担持体上に形成された画像が前記転写手段により転写される前記記録媒体上の画像領域に、該画像領域に転写される画像と重なるように測定パターンを形成することを特徴としている。この画像形成装置によれば、測定パターン形成手段により、像担持体上に形成された画像が転写手段により転写される記録媒体上の画像領域に、該画像領域に転写される画像と重なるように、測定パターンが形成されることになるが、この測定パターンは不可視領域に波長吸収帯域を有し、人間に認識されることがない記録材を用いて形成されるので、測定パターンは人間に認識されることはなく、画像に影響を与えることはない。これにより、従来、非画像領域にしか形成することができなかった測定パターンが画像領域に形成されることになるので、ノイズ源からの影響が大きい搬送手段の端部を避けて測定パターンを形成することが可能となり、測定パターン検出手段による測定パターンの検出の精度を高めることができる。また、測定パターンを形成するために非画像領域を広く設定する必要はなく、搬送手段のサイズの拡大を抑制することができる。
【0006】
また、測定パターン検出手段による測定パターンの検出結果に基づいて、搬送手段による記録媒体の搬送変動状態を検出する搬送状態検出手段と、搬送状態検出手段により検出された搬送変動状態に応じて、搬送変動状態による影響をキャンセルするように、記録媒体上に転写され形成される画像の状態を補正する画像形成状態補正手段とを更に備えることを特徴としている。この場合には、測定パターン検出手段による高精度な測定パターンの検出結果に基づいて、搬送状態検出手段にて、より正確に搬送変動状態が検出される。したがって、搬送変動状態による影響をより的確にキャンセルするように、記録媒体上に転写され形成される画像の状態を補正することができる。
【0007】
また、搬送状態検出手段は、測定パターン検出手段による測定パターンの検出結果に基づいて、搬送手段による記録媒体の搬送速度変動を検出し、画像形成状態補正手段は、搬送状態検出手段により検出された搬送速度変動に応じて、搬送速度変動をキャンセルするように、搬送手段の駆動状態を補正することを特徴としている。この場合には、測定パターン検出手段による高精度な測定パターンの検出結果に基づいて、搬送状態検出手段にて、より正確に搬送速度変動が検出される。これにより、搬送速度変動による影響をより的確にキャンセルするように、搬送手段の駆動状態を補正でき、記録媒体上に転写され形成される画像の状態を補正することができる。したがって、記録媒体上に転写され形成される画像の補正精度を向上することができる。
【0008】
また、搬送状態検出手段は、測定パターン検出手段による測定パターンの検出結果に基づいて、搬送手段による記録媒体の搬送位置変動を検出し、画像形成状態補正手段は、搬送状態検出手段により検出された搬送位置変動に応じて、搬送位置変動をキャンセルするように、画像形成手段による像担持体への画像書き込みタイミングを補正することを特徴としている。この場合には、測定パターン検出手段による高精度な測定パターンの検出結果に基づいて、搬送状態検出手段にて、より正確に搬送位置変動が検出される。これにより、搬送位置変動による影響をより的確にキャンセルするように、画像形成手段による像担持体への画像書き込みタイミングを補正でき、記録媒体上に転写され形成される画像の状態を補正することができる。したがって、記録媒体上に転写され形成される画像の補正精度を向上することができる。
【0009】
また、搬送状態検出手段は、測定パターン検出手段による測定パターンの検出結果に基づいて、搬送手段による記録媒体の搬送位置変動を検出し、画像形成状態補正手段は、搬送状態検出手段により検出された搬送位置変動に応じて、搬送位置変動をキャンセルするように、画像形成手段により像担持体に書き込み形成される画像の画像データを補正することを特徴としている。この場合には、測定パターン検出手段による高精度な測定パターンの検出結果に基づいて、搬送状態検出手段にて、より正確に搬送位置変動が検出される。これにより、搬送位置変動による影響をより的確にキャンセルするように、画像形成手段により像担持体に書き込み形成される画像の画像データを補正でき、記録媒体上に転写され形成される画像の状態を補正することができる。したがって、記録媒体上に転写され形成される画像の補正精度を向上することができる。
【0010】
また、測定パターン検出手段による測定パターンの検出結果を記憶する記憶手段が更に備えられ、搬送状態検出手段は、測定パターン検出手段が測定パターンを新たに検出できなかった場合には、記憶手段に記憶されている過去の測定パターンの検出結果に基づいて、現在の搬送変動状態を算出することを特徴としている。この場合には、測定パターン検出手段が測定パターンを新たに検出できなかった場合においても、過去の測定パターンの検出結果を用いて、現在の搬送変動状態を算出することができる。
【0011】
また、測定パターン形成手段は、測定パターン形成用像担持体上に、不可視領域に波長吸収帯域を有し、人間に認識されることがない記録材により測定パターンの画像を形成する測定パターン画像形成手段と、測定パターン画像形成手段により測定パターン形成用像担持体上に形成された測定パターンの画像を、記録媒体上に直接転写する測定パターン転写手段とを有することを特徴としている。この場合には、不可視領域に波長吸収帯域を有し、人間に認識されることがない記録材により測定パターンを形成する測定パターン形成手段を、簡易な構成により容易に実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
【0013】
(第1実施形態)
図1は、本発明による画像形成装置の第1実施形態を示す概略構成図であり、たとえば、4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタの場合に対応する。
【0014】
カラーレーザビームプリンタ1は、イエロー用画像形成ステーション2Y、マゼンタ用画像形成ステーション2M、シアン用画像形成ステーション2C及びブラック用画像形成ステーション2Kを備えている。イエロー用画像形成ステーション2Yは、クリーナ3Y、帯電器4Y、現像ユニット5Y及び像担持体としての感光ドラム6Yが設けられている。感光ドラム6Yに対しては、潜像を形成するためのイエロー用露光ユニット7Yが設けられている。イエロー用露光ユニット7Yは、レーザ走査手段8Yを有し、画像信号に基づいてパルス幅変調された走査ビーム9Yを感光ドラム6Yに対して発射する。転写ベルト10は、ドライブモータ11により回転駆動される駆動ローラ12と従動ローラ13とに掛け渡されており、駆動ローラ12が回転することにより移動する。転写ベルト10を挟んで感光ドラム6Yと対向する位置に、イエロー用転写ユニット14Yが設けられている。イエロー用転写ユニット14Yは、転写ベルト10表面上に、イエロー用画像形成ステーション2Yの感光ドラム6Y上に現像されたイエロー色画像記録材による画像を転写する。
【0015】
マゼンタ用画像形成ステーション2Mは、クリーナ3M、帯電器4M、現像ユニット5M及び像担持体としての感光ドラム6Mが設けられている。感光ドラム6Mに対しては、潜像を形成するためのマゼンタ用露光ユニット7Mが設けられている。マゼンタ用露光ユニット7Mは、レーザ走査手段8Mを有し、画像信号に基づいてパルス幅変調された走査ビーム9Mを感光ドラム6Mに対して発射する。転写ベルト10を挟んで感光ドラム6Mと対向する位置に、マゼンタ用転写ユニット14Mが設けられている。マゼンタ用転写ユニット14Mは、転写ベルト10表面上に、マゼンタ用画像形成ステーション2Mの感光ドラム6M上に現像されたマゼンタ色画像記録材による画像を転写する。
【0016】
シアン用画像形成ステーション2Cは、クリーナ3C、帯電器4C、現像ユニット5C及び像担持体としての感光ドラム6Cが設けられている。感光ドラム6Cに対しては、潜像を形成するためのシアン用露光ユニット7Cが設けられている。シアン用露光ユニット7Cは、レーザ走査手段8Cを有し、画像信号に基づいてパルス幅変調された走査ビーム9Cを感光ドラム6Cに対して発射する。転写ベルト10を挟んで感光ドラム6Cと対向する位置に、シアン用転写ユニット14Cが設けられている。シアン用転写ユニット14Cは、転写ベルト10表面上に、シアン用画像形成ステーション2Cの感光ドラム6C上に現像されたシアン色画像記録材による画像を転写する。
【0017】
ブラック用画像形成ステーション2Kは、クリーナ3K、帯電器4K、現像ユニット5K及び像担持体としての感光ドラム6Kが設けられている。感光ドラム6Kに対しては、潜像を形成するためのブラック用露光ユニット7Kが設けられている。ブラック用露光ユニット7Kは、レーザ走査手段8Kを有し、画像信号に基づいてパルス幅変調された走査ビーム9Kを感光ドラム6Kに対して発射する。転写ベルト10を挟んで感光ドラム6Kと対向する位置に、ブラック用転写ユニット14Kが設けられている。ブラック用転写ユニット14Kは、転写ベルト10表面上に、ブラック用画像形成ステーション2Kの感光ドラム6K上に現像されたブラック色画像記録材による画像を転写する。
【0018】
各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2Kの下方に位置する転写ベルト10の搬送経路上には、転写紙用転写ユニット15が設けられている。転写紙用転写ユニット15は、転写ベルト10を挟んで一組の転写ローラ15a,15bを有しており、転写ベルト10表面上に転写された各色画像を転写紙に転写する。ここで、各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7K、各帯電器4Y,4M,4C,4K及び各現像ユニット5Y,5M,5C,5Kは、各請求項における画像形成手段を構成している。各色用転写ユニット14Y,14M,14C,14Kは、各請求項における転写手段を構成している。転写ベルト10、ドライブモータ11、駆動ローラ12及び従動ローラ13は、各請求項における搬送手段を構成し、特に、転写ベルト10は各請求項における記録媒体をも構成している。
【0019】
転写紙は、カセット16に収納され、バネ(図示せず)により上面側の転写紙がピックアップローラ17に当接するように底上げされている。ピックアップローラ17により分離された転写紙は、搬送ローラ18により転写紙用転写ユニット15の配設方向に搬送される。転写紙用転写ユニット15により各色画像が転写された転写紙は、搬送ベルト19により定着ユニット20に搬送される。定着ユニット20は、熱定着ローラ20aと加圧ローラ20bとを有しており、転写紙に転写された各色画像(トナー像)を熱溶融定着させる。
【0020】
カラーレーザビームプリンタ1は、更に、測定パターン用画像形成ステーション21を備えている。測定パターン用画像形成ステーション21は、クリーナ22、帯電器23、測定パターン形成用現像ユニット24及び測定パターン形成用像担持体としての感光ドラム25が設けられている。感光ドラム25に対しては、測定パターン用露光ユニット26が設けられている。測定パターン用露光ユニット26は、LEDアレイを有し、LEDアレイからの出射光により感光ドラム上に対して測定パターンの潜像を形成する。測定パターン形成用現像ユニット24には、不可視領域に波長吸収帯域を有する記録材、たとえば、着色材として近赤外線領域に波長吸収特性を有するキサンテン系、オキサジン系等の化合物を使用した記録材が備えられている。転写ベルト10を挟んで感光ドラム25と対向する位置に、測定パターン用転写ユニット27が設けられている。測定パターン用転写ユニット27は、転写ベルト10(記録媒体)に、感光ドラム25上に現像された不可視領域に波長吸収帯域を有する記録材による測定パターンAの画像を転写する。
【0021】
測定パターン用画像形成ステーション21及び測定パターン用露光ユニット26により形成された測定パターンAは、図2に示すように、測定パターン用転写ユニット27により転写ベルト10(記録媒体)上の画像領域Bの位置上に転写されることになる。本実施形態においては、山型の測定パターンAが連続して、転写ベルト10幅方向に4列形成される。帯電器23、測定パターン形成用現像ユニット24、測定パターン用露光ユニット26及び測定パターン用転写ユニット27は、各請求項における測定パターン形成手段を構成し、特に、帯電器23、測定パターン形成用現像ユニット24及び測定パターン用露光ユニット26が請求項における測定パターン画像形成手段を構成し、測定パターン用転写ユニット27が請求項における測定パターン転写手段を構成している。
【0022】
測定パターン用画像形成ステーション21とイエロー用画像形成ステーション2Yとの間の転写ベルト10の上方には、測定パターン検出手段としての、検出用光源28及び光学センサ29が、図1に示すように、転写ベルト10(記録媒体)に対して設けられている。表面が低反射率(例えば、ブラック色)の転写ベルト10(記録媒体)上またはブラック色画像記録材上に測定パターンAを形成する場合には、検出用光源28から転写ベルト10(記録媒体)に可視光を照射すると、図3に示すように、転写ベルト10(記録媒体)上またはブラック色画像記録材上での反射率は10%以下となるのに対して、測定パターンA上では反射率が40%以上となる。したがって、図5に示すように、上述した反射率の差を可視波長域の検出可能な反射型光学センサ29で検出することにより、測定パターンAの検出が可能となる。表面が高反射率の転写ベルト10(記録媒体)上またはイエロー色、マゼンタ色又はシアン色画像記録材上に測定パターンAを形成する場合には、測定パターンAの波長吸収帯域付近、例えば赤外波長域の発光波長を有する光源(LED、レーザ光等)を検出用光源28として使用することにより、図4に示すように、測定パターンA上の反射率が数%以下となるのに対して、転写ベルト10(記録媒体)上またはイエロー色、マゼンタ色又はシアン色画像記録材上での反射率は40%以上となる。したがって、図6に示すように、上述した反射率の差を赤外波長域の検出可能な光学センサ29で検出することにより、測定パターンAの検出が可能となる。
【0023】
図7は、本実施形態における、カラーレーザビームプリンタ1の制御系を示すブロック図である。
【0024】
制御ユニット31には、光学センサ29からの出力信号が入力されている。制御ユニット31では、予め記憶されているプログラムに従って、演算を行い、各種制御信号としての出力信号を出力している。この出力信号は、ドライブモータ11及び検出用光源28に各々出力されている。制御ユニット31は、光源制御手段32、搬送速度算出手段33、基準値記憶手段34、検出値記憶手段35、搬送速度変動算出手段36、補正量算出手段37及びドライブモータ制御手段38を有している。また、制御ユニット31は、測定パターン用画像形成ステーション21(帯電器23、測定パターン形成用現像ユニット24等)、測定パターン用露光ユニット26及び測定パターン用転写ユニット27を制御するための測定パターン形成制御手段(図示せず)、各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2K(各帯電器4Y,4M,4C,4K、各現像ユニット5Y,5M,5C,5K等)、各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7K及び各色用転写ユニット14Y,14M,14C,14Kを制御する画像形成制御手段(図示せず)等も有している。
【0025】
光源制御手段32は、検出用光源28の点滅等を制御する制御信号としての出力信号を検出用光源28に出力し、同時に搬送速度算出手段33にも出力信号を出力している。搬送速度算出手段33は、光源制御手段32からの出力信号をトリガーとして搬送速度の算出を開始する。搬送速度の算出は、光学センサ29からの出力信号に基づいて、測定パターンAの通過時間、あるいは、単位時間当たりの通過数等をタイマー及びカウンタ等により計測することにより行われる。光学センサ29からの出力信号は、検出値記憶手段35にも出力され、検出値記憶手段35では、光学センサ29における測定パターンAの検出結果が記憶される。何らかの要因により、光学センサ29にて測定パターンAが検出されなかった場合には、検出値記憶手段35からは搬送速度算出手段33に対して記憶されている過去の測定パターンAの検出結果を示す出力信号が出力され、搬送速度算出手段33は、検出値記憶手段35から出力された過去の測定パターンAの検出結果を示す出力信号に基づいて、補間演算等の手法を用いて、現在の搬送速度を推定算出する。搬送速度算出手段33は、算出された転写ベルト10(記録媒体)の搬送速度を示す出力信号を搬送速度変動算出手段36に出力する。
【0026】
基準値記憶手段34には転写ベルト10(記録媒体)の基準速度値が記憶されており、この基準値記憶手段34は搬送速度変動算出手段36に転写ベルト10基準速度値を示す出力信号を出力する。搬送速度変動算出手段36は、搬送速度算出手段33及び基準値記憶手段34からの出力信号に基づいて転写ベルト10(記録媒体)の搬送速度変動量(速度エラー)を算出し、算出した搬送速度変動を出力信号として補正量算出手段37に出力する。補正量算出手段37は、搬送速度変動算出手段36からの出力信号に基づいて、搬送速度変動量をキャンセルための搬送速度補正量を算出し、算出した補正量を出力信号としてドライブモータ制御手段38に出力する。
【0027】
ドライブモータ制御手段38は、補正量算出手段37からの出力信号に基づいて、ドライブモータ11の回転速度を補正し、補正後の回転速度を示す制御信号をドライブモータ駆動回路39に出力する。ドライブモータ駆動回路39は、ドライブモータ制御手段38からの制御信号に基づいて、ドライブモータ11の駆動状態(回転)を制御する。ここで、搬送速度算出手段33、基準値記憶手段34及び搬送速度変動算出手段36が各請求項における搬送状態検出手段を構成し、検出値記憶手段35が各請求項における記憶手段を構成し、また、補正量算出手段37が各請求項における画像形成状態補正手段を構成する。
【0028】
以下、制御ユニット31で実施する各制御処理について、図8に示すフローチャートに基づいて説明する
【0029】
まず、S101に示すように、測定パターン形成処理が開始される。制御ユニット31(測定パターン形成制御手段)からの出力信号により、測定パターン用露光ユニット26は、LEDアレイからの出射光により感光ドラム25上に対して測定パターンA(山型)の潜像を形成する。感光ドラム25上に形成された測定パターンAの潜像は、不可視領域に波長吸収帯域を有する記録材を用いて感光ドラム25上に現像される。最後に、感光ドラム25上に現像された不可視領域に波長吸収帯域を有する記録材による測定パターンAは、測定パターン用転写ユニット27により、転写ベルト10(記録媒体)上に転写される。上述した処理が繰り返されることにより、図2に示すように、連続して測定パターンAが転写、形成されることになる。
【0030】
測定パターンAが転写ベルト10(記録媒体)上に転写、形成され始めると、S103に示すように、測定パターン検出処理が開始される。ここでは、光源制御手段32からの出力信号により、検出用光源28が点灯し、検出光を転写ベルト10(記録媒体)に照射し、転写ベルト10(記録媒体)からの反射光を光学センサ29により継続して検出する。光学センサ29は、検出結果を出力信号として搬送速度算出手段33及び検出値記憶手段35に連続的に出力する。搬送速度算出手段33により転写ベルト10(記録媒体)の搬送速度が算出され始めると、S105に示すように、搬送速度変動算出処理が開始される。ここでは、搬送速度変動算出手段36が、基準値記憶手段34からの出力信号及び搬送速度算出手段33からの出力信号に基づいて、転写ベルト10(記録媒体)の搬送速度変動量を算出する。次いで、搬送速度変動算出手段36により転写ベルト10(記録媒体)の搬送速度変動量が算出され始めると、S107に示すように、ドライブモータ駆動補正処理が開始される。ここでは、補正量算出手段37が、搬送速度変動算出手段36からの出力信号に基づいて、搬送速度変動量をキャンセルための搬送速度補正量を算出し、算出した補正量を出力信号としてドライブモータ制御手段38に出力する。これにより、ドライブモータ駆動回路39が制御され、転写ベルト10(記録媒体)の搬送速度が基準速度値と一致するようにドライブモータ11の回転速度が調整され続ける。
【0031】
更に、ドライブモータの回転速度が調整されている間、S109に示すように、イエロー色、マゼンタ色、シアン色及びブラック色画像の書き込み(転写)処理が開始される。制御ユニット31(画像形成制御手段)からの出力信号により、各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7Kは、各レーザ走査手段8Y,8M,8C,8Kからの各走査ビーム9Y,9M,9C,9Kにより各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に対して各色画像の潜像を形成する。各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に形成された各色画像の潜像は、各色記録材を用いて各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に現像される。最後に、各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に現像された各色画像は、各色用転写ユニット14Y,14M,14C,14Kにより、転写ベルト10(記録媒体)上に順次転写される。
【0032】
以上のことから、本実施形態においては、測定パターン用画像形成ステーション21及び測定パターン用露光ユニット26により感光ドラム25上に形成された測定パターンAは、測定パターン用転写ユニット27により転写ベルト10(記録媒体)上に転写され、測定パターンAが転写ベルト10(記録媒体)の画像領域Bの位置上にも形成されることになるが、測定パターンAは不可視領域に波長吸収帯域を有する記録材を用いて形成されるので、測定パターンAは人間に認識されることはなく、各色画像に対して影響を与えることはない。これにより、従来、転写ベルト10(記録媒体)の非画像領域にしか形成することができなかった測定パターンAが画像領域Bにも形成されることになるので、ノイズ源からの影響が大きい転写ベルト10の端部を避けて測定パターンAを形成することが可能となり、光学センサ29による測定パターンAの検出の精度を高めることができる。また、測定パターンAを形成するために非画像領域を広く設定する必要はなく、転写ベルト10のサイズ(幅)拡大を抑制することができる。
【0033】
また、光学センサ29による高精度な測定パターンAの検出結果に基づいて、より正確に搬送速度算出手段33により転写ベルト10(記録媒体)の搬送速度が算出され、同様に、より正確に搬送速度変動算出手段36により転写ベルト10(記録媒体)の搬送速度変動量が算出される。これにより、転写ベルト10(記録媒体)の搬送速度変動による影響をより的確にキャンセルするように、補正量算出手段37により転写ベルト10の搬送速度が補正される。したがって、各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2K及び各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7Kにより各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に形成され、各色用転写ユニット14Y,14M,14C,14Kにより転写ベルト10(記録媒体)上に転写され形成される各色画像の状態が適切に補正されることになり、転写ベルト10(記録媒体)上に転写され形成される各色画像の補正精度を向上させることができる。更に、本実施形態においては、各色画像が転写ベルト10(記録媒体)上に転写され形成される間、ドライブモータ制御手段38が補正量算出手段37からの出力信号に基づいて、リアルタイムで転写ベルト10の搬送速度(ドライブモータ11の回転速度)を調整するため、上述した各色画像の補正精度をより向上させることができる。
【0034】
また、光学センサ29が測定パターンAを新たに検出できなかった場合においても、搬送速度算出手段33は、検出値記憶手段35に記憶された過去の測定パターンAの検出結果を用いて、現在の転写ベルト10の搬送速度を算出し、この算出された搬送速度に基づいて搬送速度変動算出手段36は搬送速度変動量を算出する。したがって、何らかの要因により、光学センサ29での検出結果(検出データ)に欠落が存在したとしても、補正量算出手段37による転写ベルト10の搬送速度の補正が継続されることになり、各色画像の補正精度の低下を抑制することができる。
【0035】
また、不可視領域に波長吸収帯域を有する記録材により測定パターンAを形成するための新たな手段として、測定パターン用画像形成ステーション21、測定パターン用露光ユニット26及び測定パターン用転写ユニット27が必要となるが、これらの新たな手段は各色画像を形成する従前の技術を応用することにより達成でき、簡易な構成により容易に実現することができる。
【0036】
(第2実施形態)
図9は、本発明による画像形成装置の第2実施形態を示す概略構成図であり、たとえば、第1実施形態と同様に4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタの場合に対応する。第1実施形態におけるカラーレーザビームプリンタとは、露光ユニットに関して相違する。
【0037】
カラーレーザビームプリンタ101においては、LEDアレイを有し、LEDアレイからの出射光により感光ドラム上に各色画像の潜像を形成する各色用露光ユニット47Y,47M,47C,47Kが、各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2Kに対して設けられている。
【0038】
図10は、本実施形態における、カラーレーザビームプリンタ101の制御系を示すブロック図である。
【0039】
制御ユニット51には、光学センサ29からの出力信号が入力されている。制御ユニット51では、予め記憶されているプログラムに従って、演算を行い、各種制御信号としての出力信号を出力している。この出力信号は、各色用露光ユニット47Y,47M,47C,47K及び検出用光源28に各々出力されている。制御ユニット51は、光源制御手段52、ベルト位置算出手段53、基準値発生手段54、検出値記憶手段55、ベルト位置変動算出手段56、補正タイミング算出手段57、書き込みタイミング制御手段58及び画像データメモリ(RAM)59を有している。また、制御ユニット31は、測定パターン用画像形成ステーション21(帯電器23、測定パターン形成用現像ユニット24等)、測定パターン用露光ユニット26及び測定パターン用転写ユニット27を制御するための測定パターン形成制御手段(図示せず)、各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2K(各帯電器4Y,4M,4C,4K、各現像ユニット5Y,5M,5C,5K等)、各色用露光ユニット47Y,47M,47C,47K及び各色用転写ユニット14Y,14M,14C,14Kを制御する画像形成制御手段(図示せず)等も有している。
【0040】
光源制御手段52は、検出用光源28の点滅等を制御する制御信号としての出力信号を検出用光源28に出力し、同時にベルト位置算出手段53にも出力信号を出力している。ベルト位置算出手段53は、光源制御手段52からの出力信号をトリガーとして転写ベルト10の位置の算出を開始する。転写ベルト10の位置の算出は、光学センサ29からの出力信号に基づいて、測定パターンAの通過時間等をタイマー及びカウンタ等により計測することにより行われる。光学センサ29からの出力信号は、検出値記憶手段55にも出力され、検出値記憶手段55では、光学センサ29における測定パターンAの検出結果が記憶される。何らかの要因により、光学センサ29にて測定パターンAが検出されなかった場合には、検出値記憶手段55からベルト位置算出手段53に対して記憶されている過去の測定パターンAの検出結果を示す出力信号が出力され、ベルト位置算出手段53は、検出値記憶手段55から出力された過去の測定パターンAの検出結果を示す出力信号に基づいて、補間演算等の手法を用いて、現在の転写ベルト10の位置を推定、算出する。ベルト位置算出手段53は、算出された転写ベルト10の位置を示す出力信号をベルト位置変動算出手段56に出力する。
【0041】
基準値発生手段54は、転写ベルト10の基準位置を示す基準値としての基準信号を出力する。ベルト位置変動算出手段56は、ベルト位置算出手段53からの出力信号及び基準値発生手段54からの基準信号に基づいて転写ベルト10のベルト位置変動量を算出し、算出したベルト位置変動量を出力信号として補正タイミング算出手段57に出力する。補正タイミング算出手段57は、ベルト位置変動算出手段56からの出力信号に基づいて、ベルト位置変動量をキャンセルための書き込み(露光)タイミング補正量を算出し、算出した補正量を出力信号として書き込みタイミング制御手段58に出力する。書き込みタイミング制御手段58は、画像データメモリ(RAM)59からの画像データに基づいて各感光ドラム6Y,6M,6C,6Kに各色画像の潜像を形成するために、各色用露光ユニット47Y,47M,47C,47Kに制御信号を出力する。この際、補正タイミング算出手段57からの出力信号に基づいて、書き込み(露光)タイミングを制御する。ここで、ベルト位置算出手段53、基準値発生手段54及びベルト位置変動算出手段56が各請求項における搬送状態検出手段を構成し、検出値記憶手段55が各請求項における記憶手段を構成し、また、補正タイミング算出手段57が各請求項における画像形成状態補正手段を構成する。
【0042】
以下、制御ユニット51で実施する各制御処理について、図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0043】
まず、S201に示すように、測定パターン形成処理が開始される。制御ユニット51(測定パターン形成制御手段)からの出力信号により、測定パターン用露光ユニット26は、LEDアレイからの出射光により感光ドラム25上に対して測定パターンA(山型)の潜像を形成する。感光ドラム25上に形成された測定パターンAの潜像は、不可視領域に波長吸収帯域を有する記録材を用いて感光ドラム25上に現像される。最後に、感光ドラム25上に現像された不可視領域に波長吸収帯域を有する記録材による測定パターンAは、測定パターン用転写ユニット27により、転写ベルト10(記録媒体)上に転写される。上述した処理が繰り返されることにより、図2に示すように、連続して測定パターンAが転写、形成されることになる。
【0044】
測定パターンAが転写ベルト10(記録媒体)上に転写、形成され始めると、S203に示すように、測定パターン検出処理が開始される。ここでは、光源制御手段52からの出力信号により、検出用光源28が点灯し、検出光を転写ベルト10(記録媒体)に照射し、転写ベルト10(記録媒体)からの反射光を光学センサ29により継続して検出する。光学センサ29は、検出結果を出力信号としてベルト位置算出手段53及び検出値記憶手段55に連続的に出力する。ベルト位置算出手段53により転写ベルト10(記録媒体)の位置が算出され始めると、S205に示すように、ベルト位置変動算出処理が開始される。ここでは、ベルト位置変動算出手段56が、基準値発生手段54からの基準信号及びベルト位置算出手段53からの出力信号に基づいて、転写ベルト10(記録媒体)のベルト位置変動量を算出する。次いで、ベルト位置変動算出手段56により転写ベルト10(記録媒体)のベルト位置変動量が算出され始めると、S207に示すように、書き込み(露光)タイミング補正処理が開始される。ここでは、補正タイミング算出手段57が、ベルト位置変動算出手段56からの出力信号に基づいて、ベルト位置変動量をキャンセルための書き込み(露光)タイミング補正量を算出し、算出した補正量を出力信号として書き込みタイミング制御手段58に出力する。これにより、各色用露光ユニット47Y,47M,47C,47Kにおける書き込み(露光)タイミングが制御され続ける。
【0045】
更に、S209に示すように、イエロー色、マゼンタ色、シアン色及びブラック色画像の書き込み及び転写処理が開始される。制御ユニット51(画像形成制御手段)からの出力信号により、各色用露光ユニット47Y,47M,47C,47Kは、書き込みタイミング制御手段58により補正された書き込み(露光)タイミングにて、LEDアレイから光を出射し、各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に対して各色画像の潜像を形成する。各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に形成された各色画像の潜像は、各色記録材を用いて各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に現像される。最後に、各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に現像された各色画像は、各色用転写ユニット14Y,14M,14C,14Kにより、転写ベルト10(記録媒体)上に順次転写される。
【0046】
以上のことから、本実施形態においては、第1実施形態のものと同じ作用効果を奏することはもちろんのこと、特に、光学センサ29による高精度な測定パターンAの検出結果に基づいて、より正確にベルト位置算出手段53により転写ベルト10(記録媒体)のベルト位置が算出され、同様に、より正確にベルト位置変動算出手段56により転写ベルト10(記録媒体)のベルト位置変動量が算出される。これにより、転写ベルト10(記録媒体)のベルト位置変動による影響をより的確にキャンセルするように、補正タイミング算出手段57により各色用露光ユニット47Y,47M,47C,47Kにおける書き込み(露光)タイミングが補正される。したがって、各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2K及び各色用露光ユニット47Y,47M,47C,47Kにより各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に形成され、各色用転写ユニット14Y,14M,14C,14Kにより転写ベルト10(記録媒体)上に転写され形成される各色画像の状態が適切に補正されることになり、転写ベルト10(記録媒体)上に転写され形成される各色画像の補正精度を向上させることができる。更に、本実施形態においては、各色用露光ユニット47Y,47M,47C,47Kにより各感光ドラム6Y,6M,6C,6Kに各色画像の潜像が形成される間、書き込みタイミング制御手段58が補正タイミング算出手段57からの出力信号に基づいてリアルタイムで画像データの書き込み(露光)タイミングを調整するため、上述した各色画像の補正精度をより向上させることができる。
【0047】
(第3実施形態)
図12は、本発明による画像形成装置の第3実施形態における、カラーレーザビームプリンタの制御系を示すブロック図である。本実施形態におけるカラーレーザビームプリンタは、図1に示された第1実施形態のカラーレーザビームプリンタと同様の構成を有している。
【0048】
制御ユニット61には、光学センサ29からの出力信号が入力されている。制御ユニット61では、予め記憶されているプログラムに従って、演算を行い、各種制御信号としての出力信号を出力している。この出力信号は、各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7K及び検出用光源28に各々出力されている。制御ユニット61は、光源制御手段52、ベルト位置算出手段53、基準値発生手段54、検出値記憶手段55、ベルト位置変動算出手段56、画像データ補正量算出手段67、画像データ補正手段68、露光時間制御手段69及び画像データメモリ(RAM)59を有している。また、制御ユニット61は、測定パターン用画像形成ステーション21(帯電器23、測定パターン形成用現像ユニット24等)、測定パターン用露光ユニット26及び測定パターン用転写ユニット27を制御するための測定パターン形成制御手段(図示せず)、各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2K(各帯電器4Y,4M,4C,4K、各現像ユニット5Y,5M,5C,5K等)、各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7K及び各色用転写ユニット14Y,14M,14C,14Kを制御する画像形成制御手段(図示せず)等も有している。
【0049】
光源制御手段52は、検出用光源28の点滅等を制御する制御信号としての出力信号を検出用光源28に出力し、同時にベルト位置算出手段53にも出力信号を出力している。ベルト位置算出手段53は、光源制御手段52からの出力信号をトリガーとして転写ベルト10の位置の算出を開始する。転写ベルト10の位置の算出は、光学センサ29からの出力信号に基づいて、測定パターンAの通過時間等をタイマー及びカウンタ等により計測することにより行われる。光学センサ29からの出力信号は、検出値記憶手段55にも出力され、検出値記憶手段55では、光学センサ29における測定パターンAの検出結果が記憶される。何らかの要因により、光学センサ29にて測定パターンAが検出されなかった場合には、検出値記憶手段55からベルト位置算出手段53に対して記憶されている過去の測定パターンAの検出結果を示す出力信号が出力され、ベルト位置算出手段53は、検出値記憶手段55から出力された過去の測定パターンAの検出結果を示す出力信号に基づいて、補間演算等の手法を用いて、現在の転写ベルト10の位置を推定、算出する。ベルト位置算出手段53は、算出された転写ベルト10の位置を示す出力信号をベルト位置変動算出手段56に出力する。
【0050】
基準値発生手段54は、転写ベルト10の基準位置を示す基準値としての基準信号を出力する。ベルト位置変動算出手段56は、ベルト位置算出手段53からの出力信号及び基準値発生手段54からの基準信号に基づいて転写ベルト10のベルト位置変動量を算出し、算出したベルト位置変動量を出力信号として画像データ補正量算出手段67に出力する。画像データ補正量算出手段67は、ベルト位置変動算出手段56からの出力信号に基づいて、ベルト位置変動量が各色画像に与える影響(画素の位置ズレあるいは画素の濃度変動)をキャンセルするための画像データ補正量(画素位置変更量あるいは画素濃度)を算出し、算出した補正量を出力信号として画像データ補正手段68に出力する。画像データ補正手段68は、画像データ補正量算出手段67からの出力信号に基づいて、画像データメモリ(RAM)59から出力された画像データを示す出力信号を補正し、補正後の画像データを示す出力信号を露光時間制御手段69に出力する。露光時間制御手段69は、画像データ補正手段68からの出力信号(画像信号)に基づいて、各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7Kにおける露光時間(パルス幅変調された走査ビームのオン時間比率)を制御する。ここで、ベルト位置算出手段53、基準値発生手段54及びベルト位置変動算出手段56が各請求項における搬送状態検出手段を構成し、検出値記憶手段55が各請求項における記憶手段を構成し、また、画像データ補正量算出手段67及び画像データ補正手段68が各請求項における画像形成状態補正手段を構成する。
【0051】
以上のことから、本実施形態においては、第1及び第2実施形態のものと同じ作用効果を奏することはもちろんのこと、特に、光学センサ29による高精度な測定パターンAの検出結果に基づいて、より正確にベルト位置算出手段53により転写ベルト10(記録媒体)のベルト位置が算出され、同様に、より正確にベルト位置変動算出手段56により転写ベルト10(記録媒体)のベルト位置変動量が算出される。これにより、転写ベルト10(記録媒体)のベルト位置変動による各色画像への影響(画素の位置ズレあるいは画素の濃度変動)をより的確にキャンセルするように、画像データ補正量算出手段67が画像データ補正量(画素位置変更量あるいは画素濃度)を算出し、画像データ補正手段68が、画像データ補正量算出手段67からの出力信号に基づいて、画像データメモリ(RAM)59から出力された画像データを示す出力信号を補正する。したがって、各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2K及び各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7Kにより各感光ドラム6Y,6M,6C,6K上に形成され、各色用転写ユニット14Y,14M,14C,14Kにより転写ベルト10(記録媒体)上に転写され形成される各色画像の状態(画素の位置ズレあるいは画素の濃度変動)が適切に補正されることになり、転写ベルト10(記録媒体)上に転写され形成される各色画像の補正精度を向上させることができる。更に、本実施形態においては、各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7Kにより各感光ドラム6Y,6M,6C,6Kに各色画像の潜像が形成される間、画像データ補正手段68が画像データ補正量算出手段67からの出力信号に基づいてリアルタイムで画像データを補正し、補正した画像データを示す出力信号(画像信号)を露光時間制御手段69に出力するため、上述した各色画像の補正精度をより向上させることができる。
【0052】
なお、第1〜第3実施形態におけるカラーレーザビームプリンタ1,101は、転写ベルト10(記録媒体)上に各色画像を形成し、転写ベルト10(記録媒体)に形成された各色画像を転写紙に転写するよう構成されているが、これに限られることなく、転写ベルト10上に転写紙を載置して、転写紙を各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2Kに搬送し、各色画像を各色画像形成ステーション2Y,2M,2C,2Kにおいて転写紙上に転写するよう構成されたカラーレーザビームプリンタにも採用することも可能であり、その他中間転写ベルトを有するもの等、あるいは、カラーレーザビームプリンタ以外の種々の画像形成装置に適用できる。転写ベルト10上に転写紙を載置して、搬送するタイプのものでは、転写紙の位置する部分が、画像領域に相当することになる。もちろん、本発明は、1ドラム4回転方式のカラーレーザビームプリンタにも適用可能である。
【0053】
また、第1〜第3実施形態においては、測定パターン用画像形成ステーション21、測定パターン用露光ユニット26、測定パターン用転写ユニット27、検出用光源28及び光学センサ29を、転写ベルト10の搬送方向で見て各色用画像形成ステーション2Y,2M,2C,2Kより上流側に配設しているが、図13に示されるように、転写ベルト10の搬送方向で見て各色用画像形成ステーション2Y,2M,2C,2Kより下流側に配設するように構成しても良い。
【0054】
更に、第1〜第3実施形態に含まれる測定パターン用露光ユニット26は、第1実施形態に含まれる各色用露光ユニット7Y,7M,7C,7Kと同様に、レーザ走査手段を有し、パルス幅変調された走査ビームを感光ドラム25に対して発射する露光方式を用いることも可能である。
【0055】
更に、測定パターンAの形状も上述した山型に限られることなく、−形状あるいは+形状の測定パターンを形成するようにしても良い。また、測定パターンAを、図2に示すように、必ずしも連続的に形成する必要はない。また、転写ベルト10の搬送(移動)方向に見て、図2に示すように、画像領域Bの全部に形成する必要はなく、画像領域Bの一部に形成するようにしても良い。
【0056】
更に、検出値記憶手段35,55を設け、光学センサ29にて検出された測定パターンAの検出結果を記憶するように構成されているが、検出値記憶手段35,55を設ける代わりに、搬送速度記憶手段あるいはベルト位置記憶手段を設けても良い。この場合には、搬送速度算出手段33あるいはベルト位置算出手段53にて算出された搬送速度あるいはベルト位置の算出結果を記憶するようにし、何らかの要因により、光学センサ29により測定パターンAが検出できなかった場合に、搬送速度記憶手段あるいはベルト位置記憶手段にて記憶された搬送速度あるいはベルト位置の算出結果に基づいて、現在の搬送速度あるいはベルト位置を推定、算出することになる。
【0057】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、従来、非画像領域にしか形成することができなかった測定パターンが画像領域に形成されることになるので、ノイズ源からの影響が大きい搬送手段の端部を避けて測定パターンを形成することが可能となり、測定パターン検出手段による測定パターンの検出の精度を高めることができる。また、測定パターンを形成するために非画像領域を広く設定する必要はなく、搬送手段のサイズの拡大を抑制することができる。したがって、画像形成装置のサイズが大型化することなく、測定パターンの検出の精度を高めることが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像形成装置の第1実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 本発明による画像形成装置の第1実施形態における、測定パターンの形成の一例を説明する説明図である。
【図3】 本発明による画像形成装置の第1実施形態において用いられる、各記録材の可視光波長域における分光特性を示す図表である。
【図4】 本発明による画像形成装置の第1実施形態において用いられる、各記録材の赤外波長域における分光特性を示す図表である。
【図5】 本発明による画像形成装置の第1実施形態における、測定パターンの検出の一例を説明する説明図である。
【図6】 本発明による画像形成装置の第1実施形態における、測定パターンの検出の変形例を説明する説明図である。
【図7】 本発明による画像形成装置の第1実施形態における、制御系を示すブロック図である。
【図8】 本発明による画像形成装置の第1実施形態における、画像形成の制御動作を示すフローチャートである。
【図9】 本発明による画像形成装置の第2実施形態を示す概略構成図である。
【図10】 本発明による画像形成装置の第2実施形態における、制御系を示すブロック図である。
【図11】 本発明による画像形成装置の第2実施形態における、画像形成の制御動作を示すフローチャートである。
【図12】 本発明による画像形成装置の第3実施形態における、制御系を示すブロック図である。
【図13】 本発明による画像形成装置の第1〜第3実施形態に含まれる、測定パターン用画像形成ステーション、測定パターン用露光ユニット、測定パターン用転写ユニット、検出用光源及び光学センサの配設位置の変形例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1,101…カラーレーザビームプリンタ、2Y…イエロー用画像形成ステーション、2C…シアン用画像形成ステーション、2K…ブラック用画像形成ステーション、2M…マゼンタ用画像形成ステーション、3Y,3M,3C,3K…クリーナ、4Y,4M,4C,4K…帯電器、5Y,5M,5C,5K…現像ユニット、6Y,6M,6C,6K…感光ドラム、7Y,47Y…イエロー用露光ユニット、7C,47C…シアン用露光ユニット、7K,47K…ブラック用露光ユニット、7M,47M…マゼンタ用露光ユニット、8Y,8M,8C,8K…レーザ走査手段、10…転写ベルト、11…ドライブモータ、12…駆動ローラ、13…従動ローラ、14Y…イエロー用転写ユニット、14C…シアン用転写ユニット、14K…ブラック用転写ユニット、14M…マゼンタ用転写ユニット、15…転写紙用転写ユニット、15a,15b…転写ローラ、21…測定パターン用画像形成ステーション、22…クリーナ、23…帯電器、24…測定パターン形成用現像ユニット、25…感光ドラム、26…測定パターン用露光ユニット、27…測定パターン用転写ユニット、28…検出用光源、29…光学センサ、31,51,61…制御ユニット、32,52…光源制御手段、33…搬送速度算出手段、34…基準値記憶手段、35,55…検出値記憶手段、36…搬送速度変動算出手段、37…補正量算出手段、38…ドライブモータ制御手段、39…ドライブモータ駆動回路、53…ベルト位置算出手段、54…基準値発生手段、56…ベルト位置変動算出手段、57…補正タイミング算出手段、58…タイミング制御手段、59…画像データメモリ、67…画像データ補正量算出手段、68…画像データ補正手段、69…露光時間制御手段、A…測定パターン、B…画像領域。
Claims (7)
- 像担持体上に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により前記像担持体上に形成された画像を、搬送手段により搬送される記録媒体上に転写する転写手段と、
不可視領域に波長吸収帯域を有し、人間に認識されることがない記録材を用いて前記記録媒体上に測定パターンを形成する測定パターン形成手段と、
前記測定パターン形成手段により前記記録媒体上に形成された測定パターンを検出する測定パターン検出手段とを備え、
前記測定パターン形成手段は、前記像担持体上に形成された画像が前記転写手段により転写される前記記録媒体上の画像領域に、該画像領域に転写される画像と重なるように前記測定パターンを形成する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記測定パターン検出手段による前記測定パターンの検出結果に基づいて、前記搬送手段による前記記録媒体の搬送変動状態を検出する搬送状態検出手段と、
前記搬送状態検出手段により検出された前記搬送変動状態に応じて、前記搬送変動状態による影響をキャンセルするように、記録媒体上に転写され形成される画像の状態を補正する画像形成状態補正手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記搬送状態検出手段は、前記測定パターン検出手段による前記測定パターンの検出結果に基づいて、前記搬送手段による前記記録媒体の搬送速度変動を検出し、
前記画像形成状態補正手段は、前記搬送状態検出手段により検出された前記搬送速度変動に応じて、前記搬送速度変動をキャンセルするように、前記搬送手段の駆動状態を補正する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記搬送状態検出手段は、前記測定パターン検出手段による前記測定パターンの検出結果に基づいて、前記搬送手段による前記記録媒体の搬送位置変動を検出し、
前記画像形成状態補正手段は、前記搬送状態検出手段により検出された前記搬送位置変動に応じて、前記搬送位置変動をキャンセルするように、前記画像形成手段による前記像担持体への画像書き込みタイミングを補正する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記搬送状態検出手段は、前記測定パターン検出手段による前記測定パターンの検出結果に基づいて、前記搬送手段による前記記録媒体の搬送位置変動を検出し、
前記画像形成状態補正手段は、前記搬送状態検出手段により検出された前記搬送位置変動に応じて、前記搬送位置変動をキャンセルするように、前記画像形成手段により前記像担持体に書き込み形成される画像の画像データを補正することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記測定パターン検出手段による前記測定パターンの検出結果を記憶する記憶手段が更に備えられ、
前記搬送状態検出手段は、前記測定パターン検出手段が前記測定パターンを新たに検出できなかった場合には、前記記憶手段に記憶されている過去の前記測定パターンの検出結果に基づいて、現在の前記搬送変動状態を算出する
ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記測定パターン形成手段は、
測定パターン形成用像担持体上に、前記不可視領域に波長吸収帯域を有し、人間に認識されることがない記録材により前記測定パターンの画像を形成する測定パターン画像形成手段と、
前記測定パターン画像形成手段により前記測定パターン形成用像担持体上に形成された前記測定パターンの画像を、前記記録媒体上に直接転写する測定パターン転写手段と、
を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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