JP4316703B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式のカラー画像形成装置に係り、特に潜像担持体上に複数の像露光器と複数の現像器とを配置し、潜像担持体上で複数の色の可視像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式により記録用紙上にカラー画像を形成する画像形成装置には、種々の方式がある。例えば、単色のトナー像を形成する画像形成ユニットを3色分(イエロー、マジェンタ、シアン)、場合によっては黒を含めた4色分、記録用紙の搬送方向に並べて配置し、記録用紙上で各色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するタンデム方式、一つの感光ドラム上に静電潜像を形成するための像露光器と3色または黒を含めた4色の現像器を設け、各色のトナー像を感光ドラム上で重ね合わせてカラー画像を形成し、記録用紙に転写する多重現像方式などが挙げられる。
【0003】
タンデム方式においては、一般に各画像形成ユニットが記録用紙の搬送方向に連続して所定距離の間隔をあけて配置して構成されているため、各画像形成ユニットで同時にトナー像を形成することはできず、先行する画像形成ユニットで形成されたトナー像が記録用紙搬送方向にユニット間の距離だけ搬送されたとき、次の画像形成ユニットで上から重ねてトナー像が形成される。このため、各画像形成ユニットの組み立て精度および取り付け位置誤差等により、各トナー像が正確に重ならない場合がある。また、記録用紙の搬送速度むらなどにより、各トナー像のずれが発生する場合もある。
【0004】
このような各トナー像の相対的な位置ずれを補正して、重ね合わせ精度を高めるため、従来では例えば特開平8−278680号公報に開示されているように、各画像形成ユニットによって、所定の検知用パターンを記録用紙搬送ベルト上に各画像形成ユニット間で所定距離だけずれるように形成し、それぞれの検知用パターンの所定距離からのずれ量を光ファイバセンサやラインセンサなどの検出器を用いて測定し、これに基づいて各画像形成ユニットによる静電潜像形成開始タイミングを調整したり、記録用紙の搬送速度を制御することによって位置ずれ補正を行ってきた。
【0005】
しかし、光ファイバセンサやラインセンサのように反射光を用いて検知用パターンを検出する検出器では、検知用パターンの色によって反射光量が変化し、例えばイエローなどは反射光量が小さくなり、検出精度が低下するという欠点を有していた。また、検知用パターンの背景色、すなわち記録用紙の搬送ベルトの色によっても検知用パターンの有無によるセンサの出力値の差が十分に得られず、検出精度が低下するという問題があった。これらの問題は、検出器として撮像素子を用いた場合も同様と考えられる。
【0006】
一方、後者の多重現像方式には大きく分けて二つの方式、すなわち、感光ドラム上に一つの像露光器を配置し、感光ドラムの1回転毎に1回潜像を形成し1色の現像を行う動作を感光ドラムの3回転または4回転にわたって行い、各色のトナー像を感光ドラム上で重ね合わせてカラー画像を形成する第1の方式と、感光ドラム上に3色または黒を含めた4色分の像露光器と現像器を配置し、感光ドラムの1回転中に各色毎の潜像形成および現像を行い、各トナー像を重ね合わせることによってカラー画像を形成する第2の方式とがある。
【0007】
第1の多重現像方式では、1つの像露光器によって感光ドラムの1回転毎に潜像が形成され、各色毎に設けられた現像器により1色ずつ感光ドラム上にトナー像が形成されるため、1回転毎に感光ドラム上の同じ位置で潜像を形成し始めれば、各色のトナー像の位置ずれは発生しない。しかし、1枚のカラー画像を形成するために感光ドラムが3回転、または黒を含めた4回転する必要があるため、カラー画像形成速度の高速化には不向きである。
【0008】
一方、像露光器が各現像器に対応して設けられる第2の多重現像方式では、1色目の像露光器で感光ドラム上に潜像が形成され、その像露光器のすぐ下流に設置されている1色目の現像器によって現像が行われる。その後、感光ドラムが移動し、その移動速度と1色目と2色目との間隔から決定される時間間隔後に2色目の像露光器による潜像の形成と現像器による現像が行われる。以下同様にして3色または黒を含めた4色のトナー像が形成され、かつこれらのトナー像が感光ドラム上で重ね合わせられることによってカラー画像が形成され、中間転写媒体または記録用紙に転写される。
【0009】
このように第2の多重現像方式では、1回転でカラー画像を形成することができるため、画像形成速度の高速化が可能であり、また感光ドラムの周囲に像露光器、現像器を配置することができるので、装置全体を小型化できるというメリットがある。しかし、この第2の多重現像方式においても、タンデム方式と同様に各像露光器の組み立て精度、各像露光器間の取り付け精度、および熱膨張や経時的な誤差によって各色のトナー像に相対的な位置ずれが生じ、画質劣化の原因となる。
【0010】
そこで、この第2の多重現像方式において各色のトナー像間の位置ずれを低減して重ね合わせ精度を高めるために、従来、例えば特開平8−240949号公報に記載されているように、感光ドラムの周囲にサポート部材を設けることにより、各像露光器の位置決め精度を高める方法がとられている。しかし、近年のカラー画像形成装置に対する高速、高精細化の要求に伴い、各色のトナー像の重ね合わせ精度の向上に対する要求はさらに高まっており、このような各ユニットの位置決め精度だけでは十分な重ね合わせ精度が得られない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、複数の像露光器により感光ドラムが1回転する間にカラー画像を形成する多重現像方式のカラー画像形成装置においては、各像露光器の相対位置誤差、各像露光器の組み立て誤差、または使用環境や経時的な変化により、各色の可視像の重ね合わせ精度が十分に得られないという問題点があった。
【0012】
本発明は、複数の色にそれぞれ対応させて複数の像露光器および現像器を設ける多重現像方式において、各色の可視像の重ね合わせ精度を向上させて良好なカラー画像を形成できるカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のカラー画像形成装置は、潜像担持体と、前記潜像担持体の表面を異なる色の画像情報に応じて露光して潜像を形成する複数の像露光手段と、前記像露光手段により形成された前記潜像を可視像化して前記潜像担持体にカラー画像を形成する複数の現像手段と、前記潜像担持体に形成された検知用情報を検出する検出手段と、前記潜像担持体に形成されるカラー画像を記録媒体に転写する転写手段と、
前記潜像担持体に前記複数の現像手段によるそれぞれの可視像形成位置の相対差を検知するための前記検知用情報として用いる潜像パターンを前記複数の像露光手段を用いて露光するとともに前記複数の現像手段のうち予め定められる色の現像剤を用いる一つの現像手段であって、前記検出手段による前記潜像担持体の表面の検出結果出力と前記検出手段による前記検知用情報の検出結果出力との差が最も大きい色の現像剤を用いる上記一つの現像手段により前記潜像パターンを可視像化して前記検知用情報を形成する検知用情報形成手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記相対差を求め、求められる前記相対差に応じて前記複数の像露光手段によりそれぞれ形成される潜像の相対位置を補正する補正手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、多重現像方式のカラー画像形成装置において、潜像担持体と、前記潜像担持体の表面を異なる色の画像情報に応じて露光して潜像を形成する複数の像露光手段と、前記像露光手段により形成された前記潜像を可視像化して前記潜像担持体にカラー画像を形成する複数の現像手段と、前記潜像担持体に形成された検知用情報を検出する検出手段と、前記潜像担持体に形成されるカラー画像を記録媒体に転写する転写手段と、前記潜像担持体に前記複数の現像手段によるそれぞれの可視像形成位置の傾き角を検知するための前記検知用情報として用いる潜像パターンを前記複数の像露光手段を用いて露光するとともに前記複数の現像手段のうち予め定められる色の現像剤を用いる一つの現像手段であって、前記検出手段による前記潜像担持体の表面の検出結果出力と前記検出手段による前記検知用情報の検出結果出力との差が最も大きい色の現像剤を用いる上記一つの現像手段により前記潜像パターンを可視像化して前記検知用情報を形成する検知用情報形成手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記傾き角を求め、求められる前記傾き角に基づいて前記複数の像露光手段によりそれぞれ形成される潜像の傾きを補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
このように本発明のカラー画像形成装置では、検知用情報を潜像担持体上に潜像パターンとして形成するため、この潜像パターンを検出手段による感度の高い色の現像剤のみで現像することにより、検知用情報を容易に検出でき、その検出結果に基づいて各現像手段による可視像形成位置の相対差や傾き角を確実に補正することが可能となる。
【0018】
各現像手段による可視像形成位置の相対差を検知するための検知用情報は、例えば複数の像露光手段を用いて少なくとも潜像担持体の移動方向(副走査方向)に対して直角な方向(主走査方向)に形成される。この場合、補正手段ではこれらの各検知用情報に対応する検出手段の検出結果から、各現像手段による潜像担持体の移動方向における可視像形成位置の相対差を検知して各潜像の相対位置を補正する。
【0019】
また、各現像手段による可視像形成位置の相対差を検知するための検知用情報としては、複数の像露光手段を用いて主走査方向に沿った第1の検知用情報と副走査方向に沿った第2の検知用情報を形成してもよい、この場合、補正手段では第1および第2の検知用情報に対応する検出手段の検出結果から、各現像手段による副走査および主走査両方向における可視像形成位置の相対差を検知して各潜像の相対位置を補正する。
【0020】
一方、各現像手段による可視像形成位置を補正する補正手段は、複数の像露光手段による露光開始タイミングを調整することにより各潜像の相対位置を補正するようにしてもよいし、像露光手段自体または像露光手段の内部の光学系構成部品を移動調整することにより各潜像の相対位置を補正するようにしてもよい。
【0021】
さらに、検知用情報を像露光手段により潜像パターンとして形成した後、現像手段により潜像パターンを可視像化する場合、この検知用情報を検出する検出手段は、可視像化された検知用情報を潜像担持体上、または記録媒体上、あるいは潜像担持体上のカラー画像を記録媒体に転写する経路に設けられた中間転写媒体上のいずれで検出してもよい。
【0022】
また、このように検知用情報を潜像パターンとして形成した後、可視像化する場合、この検知用情報を検出する検出手段は、例えば像露光手段による露光に用いられる光と異なる波長の光を可視像化された検知用情報に照射し、その反射光を検出することにより該検知用情報を検出することが照射光による潜像担持体の劣化を避ける上で望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。図1において、静電潜像担持体としての感光ドラム1は、円筒状の導電性基体の表面に有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を設けて回転可能に構成され、図示しないモータにより矢印方向に回転されつつ、以下のように感光ドラム1の回転移動方向(図中時計回りの方向、以下、副走査方向という)に離間した感光ドラム1上の4個所の位置に配置されている帯電・露光・現像ステーションを順次通過する。
【0024】
感光ドラム1は、コロナ帯電器もしくはスコロトロン帯電器からなる第1帯電器2−1により感光層が均一に帯電された後、帯電器2−1の副走査方向前方に配置された第1レーザ露光器3−1により、第1の色画像情報(例えばイエロー画像データ)に従って変調されたレーザビームが照射されることによって露光され、感光層表面に第1の静電潜像が形成される。この後、第1色(例えばイエロー)の現像剤が収納され、レーザ露光器3−1の副走査方向前方に配置された第1現像器4−1によって、第1レーザ露光器3−1により形成された静電潜像が現像され、第1色のトナー像が可視像として形成される。
【0025】
次に、感光ドラム1は第2帯電器2−2により均一に帯電され、さらに第2レーザ露光器3−2により、第2の色画像情報(例えばマゼンタ画像データ)に従って、第1の静電潜像が形成された領域と同一領域に第2の静電潜像が形成された後、第1現像器4−1に収納されている現像剤とは異なる第2色(例えばマゼンタ)の現像剤を収納した第2現像器4−2によって現像され、第2色のトナー像が可視像として形成される。従って、この現像の後には、感光ドラム1上には第1色のトナー像と第2色のトナー像が重ね合わせられて形成されている。
【0026】
以下、同様に第3帯電器2−3による均一帯電、第3レーザ露光器3−3による第3の色画像情報(例えばシアン画像データ)に従った第3の静電潜像形成、第3現像器4−3による第3色(例えばシアン)のトナー像の形成が順次行われ、さらに第4帯電器2−4による均一帯電、第4レーザ露光器3−4による第4の色画像情報(例えば、黒画像データ)に従った第4の静電潜像形成、第4現像器4−4による第4色(例えば黒)のトナー像の形成が順次行われる。
【0027】
このようにして感光ドラム1上に、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のトナー像が重ね合わせられて、フルカラー画像が形成される。
【0028】
この感光ドラム1上のカラー画像は、加圧ローラ7からなる転写装置によって、搬送路10上を搬送される記録用紙9上に転写される。レーザ露光器3−1〜3−4は、露光回路24により駆動されて上述した露光(静電潜像の形成)を行う。露光回路24は、後述するように露光開始タイミング補正回路23によって規定されたタイミングで露光が開始されるように、レーザ露光器3−1〜3−4を駆動する。
【0029】
このように本実施形態のカラー画像形成装置は、各色に対応させてレーザ露光器3−1〜3−4および現像器4−1〜4−3を設けた前述の第2の多重現像方式に基づくものであり、レーザ露光器3−1〜3−4の相対位置誤差、組み立て誤差、あるいは使用環境や経時的な変化に対し、各色のトナー像の相対位置ずれをなくして、これらのトナー像の重ね合わせ精度を十分に確保することが要求される。
【0030】
この要求に対し、本実施形態では以下のようにしてカラー画像形成前に各色のトナー像形成位置の相対差を算出・検知し、この相対差がなくなるように、レーザ露光器3−1〜3−4によりそれぞれ形成される静電潜像の相対位置を補正する。まず、各色のトナー像形成位置の副走査方向の相対差を検知するために、例えば図2に示すような副走査方向に対して直角な方向(感光ドラム1の軸方向=主走査方向)に沿った帯状の検知用パターン20−1〜20−4をレーザ露光器3−1〜3−4によって感光ドラム1上に静電潜像として形成する。
すなわち、図2に示すように感光ドラム1上に、まずレーザ露光器3−1により検知用パターン20−1が静電潜像として形成され、さらに現像器4−1によって可視像化される。次に、レーザ露光器3−1による最初の露光開始タイミング(静電潜像形成の開始タイミング)T0から所定時間T21だけ遅れたタイミングで、感光ドラム1上にレーザ露光器3−2により同様の検知用パターン20−2が静電潜像として形成され、現像器4−2によって可視像化される。以下同様に、感光ドラム1上に最初の露光開始タイミングT0から所定時間T31,T41ずつ遅れたタイミングでレーザ露光器3−3,3−4により検知用パターン20−3,20−4が静電潜像として形成され、現像器4−3,4−4によって可視像化される。
【0031】
なお、上記時間T21,T31,T41の情報は露光開始タイミング補正回路23で予め記憶されており、露光回路24はレーザ露光器3−1を駆動した後、これらの時間T21,T31,T41の情報に基づきレーザ露光器3−2,3−3,3−4を上記のようなタイミングで順次駆動する。
【0032】
検知用パターン20−1〜20−4は、全ての現像器4−1〜4−4で現像される必要はなく、パターン検出器11が最も検出し易い色、例えば感光ドラム1の表面におけるパターン検出器11の出力と検知用パターン20を検出したときのパターン検出器11の出力との差が最も大きい色のトナーのみで現像するようにしてもよい。
【0033】
このようにして検知用パターン20−1〜20−4が感光ドラム1上に形成された後、パターン検出器11によってこれらの検知用パターン20−1〜20−4が検出され、検知用パターン20−1〜20−4に対応してレベルが変化する電気信号が出力される。パターン検出器11は、例えば光ファイバセンサのように、光を感光ドラム1上に照射して、その反射光の光量を光電変換素子(フォトディテクタ)で検出し、その受光量の変化によって検知用パターンを検出するものであってもよいし、CCDラインセンサ、CCDエリアセンサなどにより検知用パターンを撮像するものでもよい。
【0034】
ここで、前者のようにパターン検出器11で検知用パターン20−1〜20−4を検出するために感光ドラム1上に光を照射し、検知用パターン20−1〜20−4からの反射光を検出する方式では、その照射光として感光ドラム1の感光感度の高い波長からずらせた波長の光を使用することが望ましく、このように設定することによってパターン検出器11からの照射光による感光ドラム1の感光層の劣化を抑制することができる。
【0035】
検知用パターン20−1〜20−4は、パターン検出器11で検出された後、記録用紙9に転写される前に、感光ドラム1上に配置される図示しないクリーニング装置によって除去される。
【0036】
このパターン検出器11の出力信号は、パターン検出信号発生回路21に入力され、例えば二値化されてパターン検出信号が発生される。ここで、検知用パターンが副走査方向に20−1→20−2→20−3→20−4の順序で感光ドラム1上に形成されたとすると、パターン検出器11が検知用パターン20−1〜20−4を検出する度に、パターン検出信号発生回路21からパターン検出信号が発生される。これらのパターン検出信号はカウンタ回路22に入力される。
【0037】
カウンタ回路22は、このパターン検出信号に基づいて検知用パターン20−1と20−2との検出時間間隔T21′、検知用パターン20−1と20−3との検出時間間隔T31′および検知用パターン20−1と20−4との検出時間間隔T41′をカウントする。カウンタ回路22のカウント結果は、露光開始タイミング補正回路23に入力される。
【0038】
露光開始タイミング補正回路23は、次式(1)に示すようにレーザ露光器3−1によって検知用パターン20−1を形成したときの露光開始タイミングT0から、レーザ露光器3−2,3−3,3−4によって検知用パターン20−2,20−3,20−4を形成したときの露光開始タイミングまでの時間T21,T31,T41と、カウンタ回路22で上記のようにして求められた検出時間間隔T21′,T31′,T41′との各々の差ΔT21,ΔT31,Δ41を本来の露光開始タイミングからのずれ(以下、露光開始タイミングずれという)として求める。
【0039】
ΔT21=T21−T21′
ΔT31=T31−T31′
ΔT41=T41−T41′ (1)
さらに、露光開始タイミング補正回路23は、これらの露光開始タイミングずれΔT21,ΔT31,Δ41に基づいて、レーザ露光器3−1の露光開始タイミングT0からのレーザ露光器3−2,3−3,3−4の露光開始タイミングT21,T31,T41に対する補正量を算出する。
【0040】
すなわち、もしレーザ露光器3−1〜3−4の相対位置誤差や組み立て誤差、あるいは使用環境や経時的な変化などがなければ、T21=T21′,T31=T31′,T41=T41′となるが、実際にはこれらの原因により上記のような露光開始タイミングずれΔT21,ΔT31,Δ41が生じる。これらの露光開始タイミングずれΔT21,ΔT31,Δ41によって、レーザ露光器3−1〜3−4の各々により形成される静電潜像の位置がずれる。
【0041】
そこで、露光開始タイミング補正回路23では、実際の画像形成時に、上記のようにして検出された露光開始タイミングずれΔT21,ΔT31,Δ41、すなわちレーザ露光器3−1〜3−4によりそれぞれ形成される静電潜像の相対位置の情報を基に、レーザ露光器3−1による露光開始タイミングからレーザ露光器3−2,3−3,3−4による露光開始タイミングまでの時間間隔Ts21,Ts31,Ts31を次式(2)のように補正する。
【0042】
Ts21=T21+ΔT21
Ts31=T31+ΔT31
Ts41=T41+ΔT41 (2)
このような露光開始タイミングの補正によって、レーザ露光器3−1〜3−4による副走査方向における静電潜像の相対位置が一致するように補正することができ、結果として各色のトナー像の副走査方向の位置ずれを補正することができる。
【0043】
さらに、検知用パターン20−1〜20−4をそれぞれ複数回ずつ形成し、その複数回形成した検知用パターン20−1〜20−4の各々について、カウンタ回路22で先と同様に検出時間間隔T21′、T31′、T41′を求めた後、それらの代表値または平均値を式(1)中のT21′、T31′、T41′に適用して露光タイミングずれ量ΔT21,ΔT31,Δ41を求め、式(2)によって補正された時間間隔Ts21,Ts31,Ts31を求めるようにしてもよい。このようにすることにより、感光ドラム1の回転速度変動の影響を低減し、各静電潜像の相対位置の補正精度を高めることができる。
【0044】
(第2の実施形態)
次に、図3を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。
本実施形態では、カラー画像形成装置の構成は第1の実施形態と同様であり、検知用パターンの形状と露光開始タイミング補正回路23の処理が第1の実施形態と異なっている。
【0045】
図3は、本実施形態における検知用パターンと静電潜像の相対位置の補正方法を説明するための図である。
図2中に示した検知用パターン20−1〜20−4では、副走査方向の静電潜像の相対位置の補正のみが可能であるが、本実施形態では図3に示すように、検知用パターン25−1〜25−4を主走査方向に平行な帯状パターン26と、主走査方向に対して所定の角度θをなす斜めの帯状パターン27とを組み合わせて構成することにより、副走査方向と主走査方向の両方について静電潜像の相対位置を補正することが可能となる。
【0046】
本実施形態における検知用パターン25−1〜25−4の形成方法は第1の実施形態と同様であり、まずレーザ露光器3−1により検知用パターン25−1が静電潜像として形成され、現像器4−1によって可視像化された後、検知用パターン25−1の露光開始タイミングT0を基準として、時間T21,T31,T41後のタイミングでレーザ露光器3−2,3−3,3−4により検知用パターン25−2,25−3,25−4が静電潜像として形成され、現像器4−2,4−3,4−4によって可視像化される。
【0047】
こうして感光ドラム1上に形成された検知用パターン25−1〜25−4はパターン検出器11で検出され、このパターン検出器11の出力からパターン検出信号発生回路21でパターン検出信号が生成される。そして、カウンタ回路22で検知用パターン25−1中のパターン26に対応するパターン検出信号を基準として、他の検知用パターン25−2,25−3,25−4における主走査方向に平行な帯状パターン26の検出時間間隔T21′,T31′,T41′が求められ、さらに各々の検知用パターン25−1,25−2,25−3,25−4における主走査方向に平行な帯状パターン26と主走査方向に対して斜めの帯状パターン27との検出時間差Ta1,Ta2,Ta3,Ta4が求められる。
【0048】
本実施形態における各静電潜像の副走査方向の相対位置の補正方法は、第1の実施形態と同様である。
すなわち、副走査方向の露光開始タイミングずれT21,ΔT31,Δ41は、式(1)と同様、次式(3)となる。
ΔT21=T21−T21′
ΔT31=T31−T31′
ΔT41=T41−T41′ (3)
そして、露光開始タイミング補正回路23では、実際の画像形成時に露光開始タイミングずれΔT21,ΔT31,Δ41を基に、レーザ露光器3−1による露光開始タイミングからレーザ露光器3−2,3−3,3−4による露光開始タイミングまでの時間間隔Ts21,Ts31,Ts31を次式(4)のように補正する。
【0049】
Ts21=T21+ΔT21
Ts31=T31+ΔT31
Ts41=T41+ΔT41 (4)
次に、本実施形態における各静電潜像の主走査方向の相対位置の補正方法について説明する。
カウンタ回路22において前述のように検知用パターン25−1に対応するパターン検出信号から、検知用パターン25−1における主走査方向に平行な帯状パターン26と主走査方向に対して斜めの帯状パターン27との検出時間差Ta1が求められ、他の検知用パターン25−2,25−3,25−4についても、これらに対応するパターン検出信号から、同様に主走査方向に平行な帯状パターン26と主走査方向に対して斜めの帯状パターン27との検出時間差Ta2,Ta3,Ta4が求められる。
【0050】
そして、次式(5)に示すように、検出時間差Ta1を基準として検出時間差Ta2,Ta3,Ta4との差Ta21,Ta31,Ta41が求められる。
【0051】
Ta21=Ta2−Ta1
Ta31=Ta3−Ta1
Ta41=Ta4−Ta1 (5)
これらの時間差Ta21,Ta31,Ta41より、レーザ露光器3−1に対する他のレーザ露光器3−2,3−3,3−4による主走査方向の露光開始タイミングずれΔTm21,ΔTm31,ΔTm31は、副走査速度(感光ドラム1の相対移動速度)をVs、主走査方向の画像形成速度をVimgとすると、次式(6)で与えられる。
ΔTm21=Vs・Ta21/tanθ/Vimg
ΔTm31=Vs・Ta31/tanθ/Vimg
ΔTm41=Vs・Ta41/tanθ/Vimg (6)
これらの露光開始タイミングずれΔTm21,ΔTm31,ΔTm41に従って、レーザ露光器3−1による露光開始タイミングを基準に、他のレーザ露光器3−2,3−3,3−4による露光開始タイミングを主走査方向に関して補正することによって、各静電潜像の主走査方向の相対位置を補正することが可能となる。
【0052】
このように本実施形態では、図3に示すような検知用パターンを用いることにより、レーザ露光器3−1〜3−4により形成される各静電潜像の副走査および主走査の両方向における相対位置の補正を行うことができ、各色のトナー画像の重ね合わせ精度をさらに高くすることができる。
【0053】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態として、主走査方向における静電潜像形成位置の傾きを補正する方法について説明する。
図4は、本実施形態における検知用パターンと、主走査方向での静電潜像位置の傾き補正方法を説明するための図である。本実施形態に係るカラー画像形成装置の構成は、パターン検出器の構成を除いて図1に示した第1の実施形態と同様である。
【0054】
本実施形態においては、図1中のレーザ露光器3−1〜3−4の一つ、例えばレーザ露光器3−1によって、主走査方向の画像領域両側に帯状パターンからなる検知用パターン28−1,28−2がそれぞれ形成される。そして、これらの検知用パターン28−1,28−2を検出できる位置に、パターン検出器11−1,11−2がそれぞれ配置される。パターン検出器11−1,11−2の出力信号は、パターン検出信号発生回路21に入力され、検知用パターン28−1,28−2に対応するパターン検出信号が生成される。これらのパターン検出信号は、カウンタ回路22に入力される。
【0055】
カウンタ回路22では、検知用パターン28−1に対応するパターン検出信号と検知用パターン28−2に対応するパターン検出信号との時間差(パターン検出器11−1,11−2による検知用パターン28−1,28−2の検出タイミングの差)ΔTskが求められ、この時間差ΔTskから図示しない演算回路により主走査方向に対する静電潜像形成位置の傾き角θが求められる。具体的には、例えば主走査方向におけるパターン検出器11−1,11−2間の距離をLs、感光ドラム1の相対移動速度をVsとすると、主走査方向における静電潜像形成位置の傾き角θは、次式(7)で求められる。
θ=arctan(ΔTsk・Vs/Ls) (7)
従って、この傾き角θの計算結果を基に、(イ)レーザ露光器3−1〜3−4の内部のミラーなどの光学系構成部品を移動調整したり、(ロ)レーザ露光器3−1〜3−4自体の位置を圧電素子その他の駆動源を用いて移動調整することにより、主走査方向における静電潜像位置の傾きを補正することが可能である。
【0056】
図5は、前者の例(イ)を示したもので、回転多面鏡30とfθレンズ31などの光学系で構成されるレーザ露光器3−1〜3−4内にミラー32を追加し、このミラー32を傾き角θの計算結果に従って圧電素子その他の駆動源により矢印で示す方向に移動調整することによって、主走査方向における静電潜像位置の傾きを補正するように構成されている。
【0057】
また、このように光学的・機械的な手法でなく、露光回路24に供給する画像データを画像処理により傾き角θだけ回転処理して生成することにより、同様に主走査方向における静電潜像位置の傾きを補正することも可能である。
【0058】
(第4の実施形態)
図6に、本発明の第4の実施形態に係るカラー画像形成装置の構成を示す。
【0059】
図1と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略し、第1乃至第3の実施形態との相違点を説明する。
【0060】
第1の実施形態では、パターン検出器11が感光ドラム1に対向して設けられていたが、本実施形態では搬送路10を搬送される記録用紙9の表面に対向してパターン検出器11が設けられている。すなわち、パターン検出器11は検知用パターンが記録用紙9に転写された後、検出を行う。この場合、検知用パターンは記録用紙9に転写され出力されるため、装置の使用者がカラー画像形成装置を使用していない時に検知用パターンの形成を行うようにすることが望ましい。
【0061】
また、本実施形態の構成は第1の実施形態のみでなく、第2、第3の実施形態と組み合わせて実施することも可能である。
【0062】
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態に係るカラー画像形成装置の構成を示す図であり、感光ドラム1上のカラー画像を記録用紙9に直接転写せず、中間転写媒体6に一旦転写した後、記録用紙9に転写する例である。
【0063】
パターン検出器11を中間転写媒体6に対向して設け、感光ドラム1から中間転写媒体6に転写された検知用パターンを検出する。そして、中間転写媒体6上に転写された検知用パターンをパターン検出器11が検出した後、直ぐに中間転写媒体6上の検知用パターンを図示しないクリーニング装置により除去するようにする。
【0064】
また、中間転写媒体6上の検知用パターンを記録用紙9に転写して出力するようにしてもよく、その場合は装置の使用者がカラー画像形成装置を使用していない時に検知用パターンの形成を行うようにすることが望ましい。
【0065】
感光ドラム1から中間転写媒体6への転写、および中間転写媒体6から記録用紙9への転写においては、それぞれの媒体への転写ができれば、圧力(及び熱)による転写、電界による転写のいずれを用いてもよい。
(第6の実施形態)
図8は、本発明の第6の実施形態に係るカラー画像形成装置の構成を示す図である。
本実施形態では、最後に現像を行う現像器4−4と転写装置である加圧ローラ7との間にパターン転写ローラ35が設けられ、この転写ローラ35上にパターン検出器11が配置されている。感光ドラム1上に形成された検知用パターンは、パターン転写ローラ35に転写された後、パターン検出器11によって検出されることになる。パターン転写ローラ35に転写された検知用パターンは、パターン転写ローラ35上でパターン検出器11で検出された後、クリーニング装置36により除去される。
【0066】
この場合、パターン転写ローラ35の表面をパターン検出器11で検知用パターンが検出し易い色にすることによって、パターン検出器11の検出精度を高めることができる。また、パターン転写ローラ35に検知用パターンを形成していない場合は、パターン転写ローラ35を感光ドラム1から離脱させることによって、検知用パターン以外の画像をパターン転写ローラ35に転写するのを抑制する。
【0067】
以上、本発明の実施形態をいくつか説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、次のように種々変形して実施することができる。
【0069】
(1)上記実施形態では、検知用パターンの検出結果に基づいて各静電潜像の相対位置を補正するために、レーザ露光器による副走査方向や主走査方向における露光開始タイミングを補正するようにしたが、複数のレーザ露光器の機械的な相対位置を補正したり、あるいは図5に示したような構成でレーザ露光器内部の光学系構成部品、例えば図5中のミラー32を移動調整するなどの方法によって各静電潜像の相対位置を補正するようにしても同様の効果が得られる。
【0070】
(2)上記実施形態では、静電潜像担持体として感光ドラムを用いたが、べルト状の担持体を用い、この担持体を移動させながら画像形成を行うカラー画像形成装置にも本発明を適用することができる。
【0071】
(3)上記実施形態では、検知用パターンとしてある程度の幅を持つ帯状のものを示したが、検出可能なパターンであれば、細い線状でもよく、また形状によっては塗り潰したパターンでも構わない。さらに、各レーザ露光器で形成された検知用パターンを副走査方向にずらせたが、検知用パターンの形状やパターン検出器の構成によっては、各検知用パターンを重ねて形成しても構わない。
【0072】
(4)また、インクジェットプロセスなどにより画像形成体上にフルカラー画像を形成するカラー画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば各像露光器の相対位置誤差や組み立て誤差、使用環境や経時的な変化等に対して、各色の可視像の重ね合わせを高精度に行うことができ、高画質のカラー画像形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成を示す図
【図2】同実施形態における検知用パターンと副走査方向の静電潜像形成位置の補正方法を説明する図
【図3】本発明の第2の実施形態における検知用パターンと副走査方向および主走査方向の静電潜像形成位置の補正方法を説明する図
【図4】本発明の第3の実施形態における検知用パターンと静電潜像形成位置の主走査方向の傾きの補正方法を説明する図
【図5】同実施形態に係るカラー画像形成成装置の一部の構成を示す斜視図
【図6】本発明の第4の実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成を示す図
【図7】本発明の第5の実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成を示す図
【図8】本発明の第6の実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成を示す図
【符号の説明】
1…感光ドラム(潜像担持体)
2…帯電器
3…レーザ露光器
4…現像器
5…転写装置
11…パターン検出器(検出手段)
20−1〜20−4…検知用パターン(検知用情報)
21…パターン検出信号発生回路(補正手段)
22…カウンタ回路(補正手段)
23…露光開始タイミング補正回路(補正手段)
25−1〜25−4…検知用パターン(検知用情報)
28−1,28−2…検知用パターン(検知用情報)
Claims (7)
- 潜像担持体と、
前記潜像担持体の表面を異なる色の画像情報に応じて露光して潜像を形成する複数の像露光手段と、
前記像露光手段により形成された前記潜像を可視像化して前記潜像担持体にカラー画像を形成する複数の現像手段と、
前記潜像担持体に形成された検知用情報を検出する検出手段と、
前記潜像担持体に形成されるカラー画像を記録媒体に転写する転写手段と、
前記潜像担持体に前記複数の現像手段によるそれぞれの可視像形成位置の相対差を検知するための前記検知用情報として用いる潜像パターンを前記複数の像露光手段を用いて露光するとともに前記複数の現像手段のうち予め定められる色の現像剤を用いる一つの現像手段であって、前記検出手段による前記潜像担持体の表面の検出結果出力と前記検出手段による前記検知用情報の検出結果出力との差が最も大きい色の現像剤を用いる上記一つの現像手段により前記潜像パターンを可視像化して前記検知用情報を形成する検知用情報形成手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて前記相対差を求め、求められる前記相対差に応じて前記複数の像露光手段によりそれぞれ形成される潜像の相対位置を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とするカラー画像形成装置。 - 潜像担持体と、
前記潜像担持体の表面を異なる色の画像情報に応じて露光して潜像を形成する複数の像露光手段と、
前記像露光手段により形成された前記潜像を可視像化して前記潜像担持体にカラー画像を形成する複数の現像手段と、
前記潜像担持体に形成された検知用情報を検出する検出手段と、
前記潜像担持体に形成されるカラー画像を記録媒体に転写する転写手段と、
前記潜像担持体に前記複数の現像手段によるそれぞれの可視像形成位置の傾き角を検知するための前記検知用情報として用いる潜像パターンを前記複数の像露光手段を用いて露光するとともに前記複数の現像手段のうち予め定められる色の現像剤を用いる一つの現像手段であって、前記検出手段による前記潜像担持体の表面の検出結果出力と前記検出手段による前記検知用情報の検出結果出力との差が最も大きい色の現像剤を用いる上記一つの現像手段により前記潜像パターンを可視像化して前記検知用情報を形成する検知用情報形成手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて前記傾き角を求め、求められる前記傾き角に基づいて前記複数の像露光手段によりそれぞれ形成される潜像の傾きを補正する補正手段と、
を備えることを特徴とするカラー画像形成装置。 - 前記検知用情報形成手段は、前記複数の像露光手段を用いて前記検知用情報を前記潜像担持体の移動方向に対して直角な方向に形成し、
前記補正手段は、複数の検知用情報に対応する前記検出手段の検出結果から、前記複数の現像手段による潜像担持体の移動方向における可視像形成位置の相対差を求めて、前記潜像の相対位置を補正することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。 - 前記検知用情報形成手段は、前記潜像担持体の移動方向に対して直角な方向および前記移動方向にそれぞれ第1および第2の検知用情報を形成し、
前記補正手段は、前記第1および第2の検知用情報に対応する前記検出手段の検出結果から、個々の潜像担持体の前記移動方向および前記移動方向に直角な方向における可視像形成位置の相対差を求めて、前記潜像の相対位置を補正することを特徴とする請求項1または2記載のカラー画像形成装置。 - 前記補正手段は、前記複数の像露光手段による露光開始タイミングを調整することにより、前記潜像の相対位置を補正することを特徴とする請求項1または2記載のカラー画像形成装置。
- 前記補正手段は、前記複数の像露光手段自体または前記像露光手段の内部の光学系構成部品を移動調整することにより、前記潜像の相対位置を補正することを特徴とする請求項1または2記載のカラー画像形成装置。
- 前記検出手段は、前記像露光手段による露光に用いられる光と異なる波長の光を前記可視像化された検知用情報に照射し、照射した光の反射光を検出することにより前記検知用情報を検出することを特徴とする請求項1または2記載のカラー画像形成装置。
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