JP3591303B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンデムエンジン方式のカラー画像形成装置のレジストレーション機構における色ずれ検出機構を備えたカラー画像形成装置及びカラー画像形成装置の色ずれ検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラムの表面に1ミリクーロン毎平方センチメートル程度の一様な静電荷を与え、この感光体に画像情報に応じた露光を行い照射部の電荷のみを感光体ドラム基板に逃し、その結果生じた静電荷の分布による像(静電潜像)を形成し、この静電潜像を着色帯電粒子(トナー粒子)で現像し粉体像を形成するトナー現像により、トナー粒子の粉体像を形成し、該粉体像をシート材等に転写した後、熱、その他のエネルギーを与えることにより溶融定着させることにより画像を形成することが行われている。
【0003】
一方、形成画像のカラー化に伴い、上記トナー現像によりシアン像、マゼンダ像、イエロー像、更に好ましくはブラック像の各色粉体像を各々の感光体ドラム上に形成する独立した複数の画像形成ステーションを備え、各感光体ドラム上に形成された粉体像を各色粉体像の転写位置にて中間転写材上に重ねて転写合成する、タンデムエンジン方式のカラー画像形成装置も提案されている。タンデムエンジン方式のカラー画像形成装置では、各色ごとに並列して画像形成を行うため、画像形成の高速化が可能であるという利点を有する。
【0004】
しかしながら、タンデムエンジン方式のカラー画像形成装置の場合、異なる画像形成ステーションで形成された各粉体像が、各画像形成ステーション間の位置誤差やタイミングずれにより位置ずれし、結果的に色ずれを生じる。高品質なカラー画像形成装置を作るためにはこのような色ずれが非常に大きな問題となるため、色ずれ補正(レジストレーション)を行う技術が必要とされる。
【0005】
図6は一般的なカラー画像形成装置における色ずれの種類を示す図であり、図7は従来のカラー画像形成装置の構成図である。
【0006】
図7において、従来のカラー画像形成装置は、駆動ローラ30a,30bにより回転する中間転写ベルト2の上部に当接して、4つの画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdが並んで配設され、各画像形成ステーションは、それぞれ、カラー画像形成装置本体に回転可能に取り付けられ中間転写ベルト2に当接する感光体ドラム17a,17b,17c,17dを有する。各感光体ドラム17a,17b,17c,17dの周囲には、各感光体ドラムに静電荷を与える帯電手段18a,18b,18c,18dが配設されている。画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの上部には画像情報に応じた光を帯電手段により帯電した各感光体ドラム17a,17b,17c,17dに露光し静電潜像を形成する為の走査光学系である露光手段19が配設されている。また、各感光体ドラム17a,17b,17c,17dの周囲には、露光により形成された静電潜像を着色トナー粒子で現像し粉体像を形成する現像手段20a,20b,20c,20d、現像手段20a,20b,20c,20dにて形成された各粉体像を各色粉体像の転写位置にて中間転写ベルト2上に重ねて転写合成する転写手段22a,22b,22c,22d、転写手段22a,22b,22c,22dにより前記各粉体像が中間転写ベルト2上に転写した後に各感光体ドラム17a,17b,17c,17dの表面をクリーニングするクリーニング手段21a,21b,21c,21dがそれぞれ配設されている。
【0007】
中間転写ベルト2は図7に示す矢印Aの方向に移動し、各感光体ドラム17a,17b,17c,17dは、中間転写ベルト2上を滑ることなく図7に示す矢印Cの方向に回転する。
【0008】
以上の構成の従来のカラー画像形成装置において、次にその画像形成動作を説明する。まず画像形成ステーションPaにおいて、帯電手段18aにより感光ドラム17a表面が静電荷で一様に帯電され、次に露光手段19Kにより感光体ドラム17a上にブラック成分の画像情報に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像手段20aによりブラックのトナー粒子による粉体像として感光ドラム17a上に現像され、該粉体像は転写手段21aにより中間転写ベルト2上にブラックトナー像として転写される。転写が終了した感光体ドラム17aの表面は、クリーニング手段22aにより残留トナー粒子が除去され、引き続き行われる次の像形成に備えられる。
【0009】
一方、ブラックトナー像の形成とタイミングを合わせて、これと並行して、同様な手順により画像形成ステーションPbによりシアンのトナー粒子による粉体像が形成され、中間転写ベルト2上に形成された前記ブラックトナー像に重ね合わせてシアントナー像として形成される。同様に、画像形成ステーションPcによりマゼンダトナー像、画像形成ステーションPdによりイエロートナー像が順次重ね合わせて中間転写ベルト2上に形成され、合成トナー像が形成される。
【0010】
以上の4色のトナー像の重ね合わせが終了した後、給紙ローラ23により給紙カセット25から給紙された紙等のシート材24上に、中間転写ベルト2に当接し中間転写ベルト2との間にシート材24を挟入する位置に配設された転写ローラ26によって合成トナー像が転写され、定着手段27により加熱定着され、シート材24上にカラー画像が形成される。
【0011】
しかしながら、以上のようなタンデムエンジン方式の画像形成装置では、電源投入時の温度の不安定な場合や、画像ステーションPa,Pb,Pc,Pdの交換や、画像形成装置の設定状態や、装置内の温度変化等による各画像形成ステーションや走査光学系の取り付けずれによって図6の(a)〜(e)に示したような各種の色ずれが発生する。
【0012】
図6において、(a)は中間転写ベルト2の移動方向Aに平行移動してずれる副走査位置ずれ、(b)は露光手段19の走査方向(中間転写ベルト2の移動方向Aに対して垂直な方向)に平行移動してずれる主走査位置ずれ、(c)は露光手段19の主走査方向に対して画像が斜めに傾いてずれるスキュー誤差、(d)は各画像ステーション(Pa〜Pd)間で露光手段19の走査方向の倍率がずれる倍率誤差、(e)は露光手段19の走査方向に対して画像が湾曲する湾曲誤差を表す。
【0013】
各種色ずれが発生する主要因は、副走査ずれ(a)及び主走査ずれ(b)は各画像ステーション(Pa〜Pd)及び露光手段19の取り付けずれ、又は露光手段19の走査光学系を構成するレンズやミラー(図示せず)の取り付けずれであり、スキュー誤差(c)は画像ステーション(Pa〜Pd)の感光体ドラム(17a〜17d)回転軸の取り付け角度のずれ及び露光手段19の取り付け角度のずれであり、倍率誤差(d)は各露光手段19K,19c,19M,19Yの走査光学系から各感光体ドラム17a,17b,17c,17dの表面までの光路長の誤差であり、湾曲誤差(e)は各露光手段19K,19c,19M,19Yの走査光学系を構成するレンズ等の組立ずれによるものである。
【0014】
そこで、電源の投入時や各々の画像ステーションの交換時や装置内の温度の変化時において、中間転写ベルト2上に予め基準となるパターン(以下、「レジストレーションパターン」という)のマーキングを行い、複数のセンサーによってこのレジストレーションパターンを検出し(色ずれ検出)、その結果から上記5種類の色ずれのずれ量を算出し、そのずれ量に応じて各色画像の位置を合わせる色ずれ補正を行う必要がある。
【0015】
以下、従来のカラー画像形成装置の色ずれ検出及び色ずれ補正動作について図を参照しながら説明する。
【0016】
図8は従来の色ずれ検出部の構成図、図9は従来の中間転写ベルト上のレジストレーションパターンと位置ずれ検出部の配置図、図10及び図11は従来の中間転写ベルト上のレジストレーションパターンと色ずれ検出部の配置図と色ずれ検出部の出力信号を示す図である。
【0017】
図8において、中間転写ベルト2の上部に配設されレジストレーションパターンの位置ずれ検出を行う色ずれ検出手段3は、ランプ等の光源28と、レジストレーションパターンを検出するイメージセンサである電荷結合素子(以下、「CCD」という)7と、光源28に照射されたレジストレーションパターンの像をCCD7に結像するためのセルフォックスアレイ29とから構成される。色ずれ検出手段3は、図9に示すように中間転写ベルト2の移動方向Aと直交する線上に、露光手段19の走査開始位置付近と捜査終了位置付近に2つ(色ずれ検出手段3a及び色ずれ検出手段3b)が配置されている。色ずれ検出手段3a及び色ずれ検出手段3bのCCDの画素は、中間転写ベルト2の移動方向Aと直交する線上に配列している。
【0018】
以上のような構成において、色ずれ検出動作では、前記画像形成動作により、図9に示すような予め決められた直線や図形等のレジストレーションパターン、例えば、中間転写ベルト2の進行方向と直角に交わる線上に配置された露光手段19の走査開始位置を含む直線及び走査終了位置を含む直線、を予め決められた間隔で各色毎にトナー像30,31,32,33として中間転写ベルト2上に転写させ、色ずれ検出手段3a及び色ずれ検出手段3bで各色の位置ずれ(色ずれ)量を測定する。
【0019】
図6(a)に示す副走査位置ずれに関しては、図10(a)に示すように、中間転写ベルト2上の各色のレジストレーションパターンが色ずれ検出手段3a内のCCD7aを通過する時間T1と予め決められた設計値Tとの時間差ΔT(ΔT1=T−T1)、及び中間転写ベルト2の移動速度vから、各色の位置ずれΔY1(ΔY1=ΔT1・v)を算出する。
【0020】
図6(b)に示す主走査位置ずれに関しては、図11(a)に示すように、中間転写ベルト2上の各色のレジストレーションパターンの走査開始位置が、色ずれ検出手段3a内のCCD7aを通過する画素位置差ΔX1により各色の位置ずれを算出する。
【0021】
図6(c)に示すスキュー誤差に関しては、図10(b)に示すように中間転写ベルト2上の同色のレジストレーションパターンが色ずれ検出手段3a及び色ずれ検出手段3b内のCCD7a及びCCD7bを通過する時間差(ΔT2)と中間転写ベルト2の移動速度vとから、各色のスキュー誤差ΔY2(ΔY2=ΔT2・v)を算出する。
【0022】
図6(d)に示す倍率誤差は、図11(a)及び図11(b)に示すように、中間転写ベルト2a上の同色のレジストレーションパターンの走査開始位置及び走査終了位置が色ずれ検出手段3a及び色ずれ検出手段3b内のCCD7a及びCCD7bを通過する画素位置差(ΔX2,ΔX1)より各色の倍率誤差(ΔX3=ΔX2−ΔX1)を算出する。
【0023】
図6(e)に示す湾曲誤差に関しては、従来の色ずれ検出動作では正確には測定することができない。従って、露光手段19内のレンズ等の組立精度を上げる以外に湾曲誤差を減少させる方法はない。
【0024】
以上のようにして検出された上記4種類の色ずれ量に基づき、次に色ずれ補正動作を行う。
【0025】
図12は従来の露光手段内の走査光学系の色ずれ補正機構の構成図である。
図12において、感光体ドラム17上に配設された露光手段19の走査光学系は、ポリゴンモータ34と、ポリゴンモータ34の軸に取り付けられたポリゴンミラー35と、調整用アクチュエータ39と調整用アクチュエータ40とにより前後上下に可動し鏡面が直角に保持され一対とした略ハの字型の折り返しミラー36,37と、最終的に走査光線を感光体ドラム2に照射するための折り返しミラー38とから構成される。調整用アクチュエータ39は折り返しミラー36,37を前後方向(矢印Mの方向)に水平に移動させ、調整用アクチュエータ40は折り返しミラー36,37を上下方向(矢印Nの方向)に移動させる。これらの調整を行うためのアクチュエータとしては、段階的に直線移動する駆動源であるステップモータを備えたリニアステップアクチュエータ等が用いられる。画像データは半導体レーザー(図示せず)により光変調され、ポリゴンミラー35に入射される。ポリゴンミラー35で反射された走査光線は折り返しミラー36,37,38で順次反射され感光体ドラム2表面に照射される。走査光線の照射位置はそれぞれ独立に可動するポリゴンモータ34、調整用アクチュエータ39、調整用アクチュエータ40によりコントロールされる。
【0026】
以上のように構成された走査光学系により、図6(a)に示す副走査位置ずれ及び図6(b)に示す主走査位置ずれの補正は、各色の露光手段19の走査開始のタイミング補正、走査開始のタイミング信号の位相制御、又はポリゴンモータの位相制御等により行い、図6(c)に示すスキュー誤差の補正及び図6(d)に示す倍率誤差の補正は、調整用アクチュエータ39及び調整用アクチュエータ40による照射位置調整及び光路長調整により行う。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
実際には、上記従来のカラー画像形成装置では、中間転写ベルト2はベルトであるため、中間転写ベルト2を移動させる駆動ローラ30a,30bに対して滑りや振動によるジッタが生じ、中間転写ベルト2の搬送誤差が大きい。
【0028】
しかしながら、従来のカラー画像形成装置では、色ずれ検出手段3a及び色ずれ検出手段3bのCCD7a及びCCD7bにより最初のレジストレーションパターンを読み取ってから次のレジストレーションパターンを読み取るまでの時間T1及び中間転写ベルト2上の同色のレジストレーションパターンがCCD7a及びCCD7bを通過する時間差ΔT2から色ずれ量を算出するため、中間転写ベルト2にトナー像を形成するときに生じる搬送誤差と、色ずれ検出動作時に生じる搬送誤差とが重なり、高精度で補正できなかったり、大きい誤差を含む色ずれ補正を行った場合には逆に色ずれ量を大きくしてしまい印画品質の劣化を生じるという問題点を有していた。
【0029】
また、上記中間転写ベルトのジッタや中間転写ベルトの滑り等の誤差により、湾曲誤差が正確に測定することができないため、湾曲誤差に対する色ずれ補正を行うことができないと言う問題点を有していた。
【0030】
また、CCD7a及びCCD7bはライン周期としてフォトダイオードの発生する光電子の蓄積時間が所定の時間だけ必要であるが、高速のカラー画像形成装置においては、高速に移動する中間転写ベルト2上のレジストレーションパターンを精度よく読み取る必要があるため、CCD7a及びCCD7bの蓄積時間を短くする必要があり、光源28の照度を上げて色ずれ検出手段3内の光量を増加させるか高感度のCCD7を使用することが必要となり、コストが上がるという問題を有していた。
【0031】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、光源の照度を上げることなく従来のCCDを用いて、レジストレーションパターンを高精度に読み取り、色ずれ補正を正確に行い、印画品質の高いカラー画像を得ることができ、更に、湾曲誤差の検出を高精度に行うことが可能であり、湾曲誤差に対しても色ずれ補正を行うことによって印画品質の高いカラー画像を得ることが可能なカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のカラー画像形成装置は、画像を該表面に担持し搬送する画像搬送手段と、各色の画像情報に応じた画像を画像搬送手段上に形成する各色毎に設置された複数の画像形成手段と、色ずれ検出動作時に画像形成手段により画像搬送手段上に各色毎のレジストレーションパターンを形成する制御を行うレジストレーションパターン発生手段と、レジストレーションパターンから画像の色ずれを検出する色ずれ検出手段と、色ずれ検出動作時にレジストレーションパターンを所定の位置に搬送し停止させる搬送停止制御手段を備えた構成から成る。
【0033】
この構成により、色ずれ検出時におけるレジストレーションパターンの振動が防止され、レジストレーションパターンの読み取りが高精度となり、色ずれ補正の精度が向上することにより、印画品質の高いカラー画像形成装置を提供することができる。又、色ずれ検出時のレジストレーションパターン照射光源の照度を抑えることが可能となり、運転コストの低いカラー画像形成装置を提供することができる。
【0034】
また、上記課題を解決するために本発明のカラー画像形成装置は、画像を該表面に担持し搬送する画像搬送手段と、各色の画像情報に応じた画像を画像搬送手段上に形成する各色毎に設置された複数の画像形成手段と、色ずれ検出動作時に画像形成手段により画像搬送手段上に各色毎のレジストレーションパターンを形成する制御を行うレジストレーションパターン発生手段と、レジストレーションパターンから画像の色ずれを検出する色ずれ検出手段と、色ずれ検出動作時にレジストレーションパターンを所定の位置に搬送し停止させる搬送停止制御手段と、色ずれ検出手段を画像搬送手段の印画領域上で搬送手段の搬送方向対し垂直な方向に水平移動させる移動手段とを備えた構成からなる。
【0035】
この構成により、レジストレーションパターンを高精度に読み取ることが可能となり、色ずれ検出時におけるレジストレーションパターンの振動が防止され、色ずれ補正の精度が向上し、更に、湾曲誤差の高精度な検出が可能となり湾曲誤差の補正が可能となることにより、印画品質の高いカラー画像形成装置を提供することができる。又、色ずれ検出時のレジストレーションパターン照射光源の照度を抑えることが可能となり、運転コストの低いカラー画像形成装置を提供することができる。
【0036】
上記課題を解決するために本発明のカラー画像形成装置の色ずれ検出方法は、各色毎の複数のレジストレーションパターンを形成するレジストレーションパターン発生過程と、レジストレーションパターンを所定の位置に搬送し停止させる搬送停止過程と、搬送停止過程により所定の位置に停止した前記レジストレーションパターンから画像の色ずれを検出する色ずれ検出過程とを備えた構成から成る。
【0037】
この構成により、色ずれ検出時におけるレジストレーションパターンの振動が防止され、レジストレーションパターンの読み取りが高精度なカラー画像形成装置の色ずれ検出方法を提供することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載のカラー画像形成装置は、画像を該表面に担持し搬送する画像搬送手段と、各色の画像情報に応じた画像を画像搬送手段上に形成する各色毎に設置された複数の画像形成手段と、色ずれ検出動作時に画像形成手段により画像搬送手段上に各色毎のレジストレーションパターンを形成する制御を行うレジストレーションパターン発生手段と、レジストレーションパターンから画像の色ずれを検出する色ずれ検出手段と、色ずれ検出動作時にレジストレーションパターンを所定の位置に搬送し停止させる搬送停止制御手段を備えたこととしたものであり、この構成により、色ずれ検出時におけるレジストレーションパターンの振動が防止され、レジストレーションパターンの読み取りが高精度となるという作用を有する。また、レジストレーションパターンが停止しているため、色ずれ検出時に色ずれ検出手段の検出時間を十分に長くとることが可能となり、レジストレーションパターンを照らす光源の照度が抑えられるという作用を有する。
【0039】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカラー画像形成装置であって、色ずれ検出手段は画像の色ずれを撮像する電荷結合素子を備え、画像搬送手段の搬送方向に対して電荷結合素子の画素が平行に配列したものであり、この構成により、主走査位置ずれ及び副走査位置ずれを一度に高精度に読み取ることが可能となるという作用を有する。
【0040】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2の何れか一に記載のカラー画像形成装置であって、画像搬送手段上の印画領域両端の各々に前記色ずれ検出手段が配設されていることとしたものであり、この構成により、主走査位置ずれ、副走査位置ずれ、スキュー誤差、倍率誤差を一度に高精度に読み取ることが可能となるという作用を有する。
【0041】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一に記載のカラー画像形成装置であって、各画像形成手段が形成する各レジストレーションパターンは第1パターンと第2パターンとから成り、第一パターンと第2パターンとは所定の間隔と所定の角度を持たせて配置形成され、各画像形成手段の形成する各レジストレーションパターンは所定の間隔にて配置形成されることとしたものであり、この構成により、簡単なレジストレーションパターンにより、主走査位置ずれ、副走査位置ずれ、スキュー誤差、倍率誤差を一度に高精度に読み取ることが可能となるという作用を有する。
【0042】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2の何れか一に記載のカラー画像形成装置であって、色ずれ検出手段を画像搬送手段の印画領域上で搬送手段の搬送方向対し垂直な方向に水平移動させる移動手段を備えたこととしたものであり、この構成により、色ずれ検出時にレジストレーションパターンの振動を抑えると共に、レジストレーションパターンを2次元的に検出することが可能となるという作用を有する。
【0043】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のカラー画像形成装置であって、各レジストレーションパターンは画像搬送手段の搬送方向に対して垂直方向に画像搬送手段上の印画領域両端に渡って形成された直線パターンからなり、各レジストレーションパターン毎に所定の間隔で配置されたこととしたものであり、この構成により、簡単なレジストレーションパターンにより、主走査位置ずれ、副走査位置ずれ、スキュー誤差、倍率誤差、及び湾曲誤差を一度に高精度に読み取ることが可能となるという作用を有する。
【0046】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成装置の機能ブロック図、図2は実施の形態1における色ずれ検出部の検出素子配置図、図3は実施の形態1におけるレジストレーションパターンと検出部との配置図である。
【0047】
本実施の形態におけるカラー画像形成装置の画像形成部の装置構成は図7に示したような従来の構成と同じであり説明は省略する。
【0048】
図1において、1は、各色像の画像データに対応して光変調を行い各色の画像ステーション(Pa〜Pd)内の感光体ドラム(18a〜18d)上に静電潜像を形成する露光手段19に対しレジストレーションパターンを形成させる制御を行うレジストレーションパターン発生手段、2は、感光体ドラム(18a〜18d)上に形成された静電潜像をトナー粒子により現像した粉体像がトナー像として転写され該トナー像を搬送する画像搬送手段である中間転写ベルト、4は、駆動ローラ30a,30bを回転駆動させることにより中間転写ベルト2を回転させ各色トナー像を移動させる駆動手段、3は、各色の画像ステーション(Pa〜Pd)により中間転写ベルト2上に形成された各色トナー像の位置ずれ(色ずれ)を検出する色ずれ検出手段、5は、中間転写ベルト2上の各色トナー像を色ずれ検出手段3による色ずれ検出動作を行う為の所定の位置に移動し停止する制御を行う搬送停止制御手段、6は、色ずれ検出手段3により検出された図6(a)〜(d)に示したような色ずれに対応して色ずれ補正を行う色ずれ補正手段である。
【0049】
色ずれ補正手段6については、図12に示したような従来の構成と同じであり、その構成及び動作についての説明は省略する。
【0050】
図2に示すように、色ずれ検出手段3は、各色トナー像の色ずれを撮像する複数の素子、例えば、CCD7a及びCCD7b、の画素が中間転写ベルト2のトナー像の搬送方向Aに平行に配列されており、少なくとも中間転写ベルト2の印画領域の両端に2個配置されている。
【0051】
図3に示すように、レジストレーションパターン発生手段1の制御により中間転写ベルト2上に形成されるレジストレーションパターンは、ブラックトナー像のパターン8aと8b及びパターン8cと8d、シアントナー像のパターン9aと9b及びパターン9cと9d、マゼンダトナー像のパターン10aと10b及びパターン10cと10d、イエロートナー像のパターン11aと11b及びパターン11cと11d、の各色の2対の対パターンからなり、各対パターンの第1のパターン(8a,9a,10a,11a,及び8c,9c,10c,11c)と第2のパターン(8b,9b,10b,11b,及び8d,9d,10d,11d)とは所定の間隔Xと所定の角度θを有する略ハの字形状に配置され、両パターンの交点は露光手段19の走査開始位置及び走査終了位置に対応する印画領域の一端に位置する。更に、各色のレジストレーションパターン8a・8b及び8c・8d、9a・9b及び9c・9d、10a・10b及び10c・10d、11a・11b及び11c・11d、は所定の間隔Yで配置されている。
【0052】
以上のような構成の本実施の形態におけるカラーが像形成装置において、次に、その色ずれ検出方法について説明する。
【0053】
まず、レジストレーションパターン発生過程において、レジストレーションパターン発生手段1の制御により上記レジストレーションパターン8a・8b・8c・8d、9a・9b・9c・9d、10a・10b・10c・10d、11a・11b・11c・11d、が各色のトナー像として中間転写ベルト2上に形成される。
【0054】
次に、搬送停止過程において、中間転写ベルト2上に形成された各色のレジストレーションパターンは駆動手段4の動力により中間転写ベルト2が回転することにより搬送され、搬送停止制御手段5によりCCD7a及びCCD7bに対向する位置に停止され図3に示す配置となる。
【0055】
最後に、色ずれ検出過程において、レジストレーションパターンをCCD7a及びCCD7bにより撮像し、CCD7a及びCCD7bの複数の画素によりレジストレーションパターンの画素位置情報を検出する。このとき、レジストレーションパターンは制止しているため、ベルトの滑り等による振動はなく、又、CCD7a及びCCD7bの蓄積時間を任意に設定することが可能であり、該蓄積時間を十分にとることで光源の照度を抑えることが可能である。
【0056】
各種色ずれ量の算出は次のようにして行う。
図6(a)に示す副走査位置ずれは、図3に示すCCD7aからのレジストレーションパターン8aと9aとの間の画素数により、色ずれ検出手段3内のCPU(図示せず)によって間隔Y1(Y1=(画素数)×(CCDの画素ピッチ))を算出する。同様に、レジストレーションパターン8aと10a間の画素数より間隔Y2を算出し、レジストレーションパターン8aと11a間の画素数より間隔Y3、を算出する。これらY1,Y2,Y3と予め決められた設計値Y,2Y,3Yとの差により各色の副走査位置ずれ量を色ずれ検出手段3内のCPUにより算出する。
【0057】
図6(b)に示す主走査位置ずれは、図3に示すCCD7aからのレジストレーションパターン8aと8bとの間の画素数により、色ずれ検出手段3内のCPU(図示せず)によって間隔X1(X1=(画素数)×(CCDの画素ピッチ))を算出し、得られたX1より走査開始位置までの距離Z1(Z1=X1/2tan(θ・2))を算出する。同様に、レジストレーションパターン9aと9b間の画素数より間隔X2及びZ2を算出し、レジストレーションパターン10aと10b間の画素数より間隔X3及びZ3を算出し、レジストレーションパターン11aと11b間の画素数より間隔X4及びZ4を算出する。以上で得られたZ1,Z2,Z3,Z4の差により各色の副走査位置ずれ量を色ずれ検出手段3内のCPUにより算出する。
【0058】
図6(c)に示すスキュー誤差は、図3に示すCCD7aによりレジストレーションパターン8aと9aとの間の画素数より色ずれ検出手段3内のCPUにより間隔Y1(Y1=(画素数)×(CDDの画素ピッチ))を算出する。同様にレジストレーションパターン8aと10aとの間の画素数より間隔Y2、レジストレーションパターン8aと11aとの間の画素数より間隔Y3を算出する。また、図3に示すCCD7bにより、同様にして、レジストレーションパターン8cと9cとの間の画素数より間隔Y4、レジストレーションパターン8cと10cとの間の画素数より間隔Y5、レジストレーションパターン8cと11cとの間の画素数より間隔Y6を算出する。以上得られた、Y1とY4との差、Y2とY5との差、Y3とY6との差、より各々のスキュー誤差量を色ずれ算出手段3内のCPUにより算出する。
【0059】
図6(d)に示す倍率誤差は、図3に示すCCD7aによりレジストレーションパターン8aと8bとの間の画素数を検出し、色ずれ検出手段3内のCPUにより間隔X1(X1=(画素数)×(CCDの画素ピッチ))を算出する。更に、X1よりCCD7aから走査開始位置に対応する印画領域の一端までの距離Z1(Z1=X1/2tan(θ/2))を算出する。同様に、レジストレーションパターン9aと9bとの間の画素数から間隔X2及びZ2、レジストレーションパターン10aと10bとの間の画素数から間隔X3及びZ3、レジストレーションパターン11aと11bとの間の画素数から間隔X4及びZ4を算出する。また、図3に示すCCD7bによりレジストレーションパターン8cと8dとの間の画素数を検出し、色ずれ検出手段3内のCPUにより、間隔X5(X5=(画素数)×(CCDの画素ピッチ))を算出する。更に、X5よりCCD7bから走査終了位置に対応する印画領域の一端までの距離Z5(Z5=X5/2tan(θ/2))を算出する。同様に、レジストレーションパターン9cと9dとの間の画素数より間隔X6及びZ6、レジストレーションパターン10cと10dとの間の画素数より間隔X7及びZ7、レジストレーションパターン11cと11dとの間の画素数より間隔X8及びZ8を算出する。
【0060】
以上の結果から得られたZ1,Z5及びCCD7aとCCD7bとの間隔Lにより走査幅W1(W1=X1+X5+L)を算出し、同様に、W2(W2=X2+X6+L)、W3(W3=X3+X7+L)、W4(W4=X4+X8+L)を算出する。最後に、検出手段3内のCPUにより、これら得られたW1,W2,W3,W4の差から倍率誤差量を算出する。
【0061】
なお、本実施の形態においては、図6(e)に示す湾曲誤差に関しては、正確には測定することができない。従って、露光手段19内のレンズ等の組立精度を上げる以外に湾曲誤差を減少させる方法はない。
【0062】
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2におけるカラー画像形成装置の機能ブロック図、図5は実施の形態2における中間転写ベルト上のレジストレーションパターンと色ずれ検出部との配置図である。
【0063】
本実施の形態におけるカラー画像形成装置の画像形成部の装置構成は図7に示したような従来の構成と同じであり説明は省略する。
【0064】
図4において、1は、各色像の画像データに対応して光変調を行い各色の画像ステーション(Pa〜Pd)内の感光体ドラム(18a〜18d)上に静電潜像を形成する露光手段19に対しレジストレーションパターンを形成させる制御を行うレジストレーションパターン発生手段、2は、感光体ドラム(18a〜18d)上に形成された静電潜像をトナー粒子により現像した粉体像がトナー像として転写され該トナー像を搬送する画像搬送手段である中間転写ベルト、4は、駆動ローラ30a,30bを回転駆動させることにより中間転写ベルト2を回転させ各色トナー像を移動させる駆動手段、3は、各色の画像ステーション(Pa〜Pd)により中間転写ベルト2上に形成された各色トナー像の位置ずれ(色ずれ)を検出する色ずれ検出手段、5は、中間転写ベルト2上の各色トナー像を色ずれ検出手段3による色ずれ検出動作を行う為の所定の位置に移動し停止する制御を行う搬送停止制御手段、6は、色ずれ検出手段3により検出された図6(a)〜(d)に示したような色ずれに対応して色ずれ補正を行う色ずれ補正手段、12は色ずれ検出手段3を中間転写ベルト2上のトナー像の移動方向Aと垂直な方向Bに移動させる移動手段である。
【0065】
色ずれ検出手段3は、図5に示すように、各色トナー像の色ずれを撮像する複数の素子、例えばCCD7、の画素が中間転写ベルト2のトナー像の搬送方向Aに平行に配列されており、移動手段12により、少なくとも中間転写ベルト2の印画領域の両端の間を、Bの方向に自在に可動な状態で配設されている。
【0066】
レジストレーションパターン発生手段1の制御により中間転写ベルト2上に形成されるレジストレーションパターンは、図5に示すように、印画領域の全域に渡ってBの方向に一定の間隔Yで印画された、ブラックトナー像のパターン13、シアントナー像のパターン14、マゼンダトナー像のパターン15、イエロートナー像のパターン16、の各色の直線パターンからなる。
【0067】
以上のような構成の本実施の形態におけるカラーが像形成装置において、次に、その色ずれ検出方法について説明する。
【0068】
まず、レジストレーションパターン発生過程において、レジストレーションパターン発生手段1の制御により上記レジストレーションパターン13,14,15,16が各色のトナー像として中間転写ベルト2上に形成される。
【0069】
次に、搬送停止過程において、中間転写ベルト2上に形成された各色のレジストレーションパターンは駆動手段4により搬送され、搬送停止制御手段5によりCCD7に対向する位置に停止され図5に示す配置となる。
【0070】
次に、走査撮像過程において、レジストレーションパターンをCCD7により図5に示すB方向に走査しながら読み取り、CCD7の複数の画素によりレジストレーションパターンの画素位置情報を検出する。このとき、レジストレーションパターンは制止しているため、ベルトの滑り等による振動はなく、又、CCD7a及びCCD7bの蓄積時間を任意に設定することが可能であり、該蓄積時間を十分にとることで光源の照度を抑えることが可能である。
【0071】
最後に、色ずれ演算過程において、以下のようにして各種色ずれを演算する。図6(a)に示す副走査位置ずれは、図5に示すCCD7がB方向に移動し、露光手段19の走査開始位置に対応する印画領域一端付近でレジストレーションパターン13と14との間の画素数を検出し、検出された画素数から色ずれ検出手段3内のCPU(図示せず)により間隔Y7(Y7=(画素数)×(CCDの画素ピッチ))を算出する。同様に、レジストレーションパターン13と15との間の画素数から間隔Y8、レジストレーションパターン13と16との間の画素数から間隔Y9、をそれぞれ算出する。以上の結果算出されたY7,Y8,Y9と予め決められた設計値Y,2Y,3Yとの差により、各色の副走査位置ずれ量を色ずれ量3内のCPUにより算出する。
【0072】
図6(b)に示す主走査位置ずれは、図5に示すように、検出走査開始位置からCCD7が矢印B方向に移動し、レジストレーションパターン13が最初に検出されてからレジストレーションパターン14,15及び16のそれぞれを最初に検出するまでの時間差(ΔT9、ΔT10,ΔT11)とCCD7の移動速度v2より各色の位置ずれ(ΔX9=ΔT9・v2)を算出する。これらのX9,X10,X11により各色の主走査位置ずれ量を検出手段3内のCPUにより算出する。
【0073】
図6(c)に示すスキュー誤差は、図5に示すようにCCD7が矢印B方向に移動し、露光手段19の走査開始位置に対応する印画領域一端付近で検出したレジストレーションパターン13と14との間の画素数より色ずれ検出手段3内のCPUにより間隔Y7(Y7=(画素数)×(CCDの画素ピッチ))を算出する。同様に、レジストレーションパターン13と15との間の画素数より間隔Y8、レジストレーションパターン13と16との間の画素数より間隔Y9を算出する。また、露光手段19の走査終了位置に対応する描画領域一端付近で検出したレジストレーションパターン13と14との間の画素数より色ずれ検出手段3内のCPUによって間隔Y10(Y10=(画素数)×(CCDの画素ピッチ))を算出する。同様に、レジストレーションパターン13と15との間の画素数より間隔Y11、レジストレーションパターン13と16との間の画素数より間隔Y12を算出する。これらのY7とY10、Y8とY11、Y9とY12の差により各色のスキュー誤差量を色ずれ検出手段3内のCPUにて算出する。
【0074】
図6(d)に示す倍率誤差は、図5に示すようにCCD7が矢印B方向に移動し、各レジストレーションパターン13,14,15,16を最初に検出してから最後に検出するまでの時間T13,T14,T15,T16とCCD7の移動速度v2より各色の位置ずれX13(X13=ΔT13・v2),X14(X14=ΔT14・v2),X15(X15=ΔT15・v2),X16(X16=ΔT16・v2)を算出する。これらのX13,X14,X15,X16の差により、各色の倍率誤差量を色ずれ検出手段3内のCPUにて算出する。
【0075】
図6(e)に示す湾曲誤差は、図5に示すようにCCD7が矢印Bの方向に移動し、CCD7が検出走査する間の時刻tに検出したレジストレーションパターン13と14との間の画素数より色ずれ検出手段3内のCPUにて間隔Y1(t)(Y1(t)=(画素数)×(CCDの画素ピッチ))を算出する。同様に、レジストレーションパターン13と15との間の画素数より間隔Y2(t)、レジストレーションパターン13と16との間の画素数より間隔Y3(t)、をそれぞれ算出する。これらのY1(t),Y2(t),Y3(t)により各色の湾曲誤差量を色ずれ検出手段3内のCPUにより計算する。
【0076】
色ずれ補正手段6については、副走査位置ずれ、主走査位置ずれ、スキュー誤差、倍率誤差の補正に関しては、従来の技術(図12参照)を用いる為、その構成及び動作については説明を省略する。図6(e)に示す湾曲誤差については、検出された湾曲誤差量Y1(t),Y2(t),Y3(t)に基づき、画像データを次のラスターにシフトさせる等の画像処理によって補正する(図示せず)。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載のカラー画像形成装置によれば、画像を該表面に担持し搬送する画像搬送手段と、各色の画像情報に応じた画像を画像搬送手段上に形成する各色毎に設置された複数の画像形成手段と、色ずれ検出動作時に画像形成手段により画像搬送手段上に各色毎のレジストレーションパターンを形成する制御を行うレジストレーションパターン発生手段と、レジストレーションパターンから画像の色ずれを検出する色ずれ検出手段と、色ずれ検出動作時にレジストレーションパターンを所定の位置に搬送し停止させる搬送停止制御手段を備えたことにより、色ずれ補正を高精度に行うことが可能となり、印画品質の高いカラー画像形成装置を提供することが可能となるという有利な効果が得られる。又、色ずれ検出時のレジストレーションパターン照射光源の照度を抑えることが可能となり、運転コストの低いカラー画像形成装置を提供することが可能となるという有利な効果が得られる。
【0078】
本発明の請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のカラー画像形成装置において、色ずれ検出手段は画像の色ずれを撮像する電荷結合素子を備え、画像搬送手段の搬送方向に対して電荷結合素子の画素が平行に配列したことにより、主走査位置ずれ及び副走査位置ずれを一度に高精度に読み取ることが可能となり、高精度な色ずれ補正が可能となるため、印画品質の高いカラー画像形成装置を提供することが可能となるという有利な効果が得られる。
【0079】
本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の何れか一に記載のカラー画像形成装置において、画像搬送手段上の印画領域両端の各々に前記色ずれ検出手段が配設されていることとしたことにより、主走査位置ずれ、副走査位置ずれ、スキュー誤差、倍率誤差を一度に高精度に読み取ることが可能となり、高精度な色ずれ補正が可能となるため、印画品質の高いカラー画像形成装置を提供することが可能となるという有利な効果が得られる。
【0080】
本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3の何れか一に記載のカラー画像形成装置において、各画像形成手段が形成する各レジストレーションパターンは第1パターンと第2パターンとから成り、第一パターンと第2パターンとは所定の間隔と所定の角度を持たせて配置形成し、各画像形成手段の形成する各レジストレーションパターンは所定の間隔にて配置形成することにより、簡単なレジストレーションパターンにより、主走査位置ずれ、副走査位置ずれ、スキュー誤差、倍率誤差を一度に高精度に読み取ることが可能となり、高精度な色ずれ補正が可能となるため、印画品質の高いカラー画像形成装置を提供することが可能となるという有利な効果が得られる。
【0081】
本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の何れか一に記載のカラー画像形成装置において、色ずれ検出手段を画像搬送手段の印画領域上で搬送手段の搬送方向対し垂直な方向に水平移動させる移動手段を備えたことにより、色ずれ検出時にレジストレーションパターンの振動を抑えると共に、レジストレーションパターンを2次元的に検出することが可能となり、高精度な色ずれ補正が可能となるため、印画品質の高いカラー画像形成装置を提供することが可能となるという有利な効果が得られる。
【0082】
本発明の請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載のカラー画像形成装置において、各レジストレーションパターンは画像搬送手段の搬送方向に対して垂直方向に画像搬送手段上の印画領域両端に渡って形成された直線パターンからなるものとし、各レジストレーションパターン毎に所定の間隔で配置されたこととしたことにより、主走査位置ずれ、副走査位置ずれ、スキュー誤差、倍率誤差の他に、湾曲誤差を高精度に読み取ることが可能となり、色ずれ補正を高精度に行うことが可能となり、印画品質の高いカラー画像形成装置を提供することが可能となるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成装置の機能ブロック図
【図2】実施の形態1における色ずれ検出部の検出素子配置図
【図3】実施の形態1におけるレジストレーションパターンと検出部との配置図
【図4】本発明の実施の形態2におけるカラー画像形成装置の機能ブロック図
【図5】実施の形態2における中間転写ベルト上のレジストレーションパターンと色ずれ検出部との配置図
【図6】一般的なカラー画像形成装置における色ずれの種類を示す図
【図7】従来のカラー画像形成装置の構成図
【図8】従来の色ずれ検出部の構成図
【図9】従来の中間転写ベルト上のレジストレーションパターンと位置ずれ検出部の配置図
【図10】従来の中間転写ベルト上のレジストレーションパターンと色ずれ検出部の配置図と色ずれ検出部の出力信号を示す図
【図11】従来の中間転写ベルト上のレジストレーションパターンと色ずれ検出部の配置図と色ずれ検出部の出力信号を示す図
【図12】従来の露光手段内の走査光学系の色ずれ補正機構の構成図
【符号の説明】
Pa、Pb、Pc、Pd 画像形成ステーション
1 レジストレーションパターン発生手段
2 中間転写ベルト
3,3a,3b 色ずれ検出手段
4 駆動手段
5 搬送停止制御手段
6 色ずれ補正手段
7,7a,7b 電荷結合素子(CCD)
8a,8b,8c,8d ブラックトナー像のレジストレーションパターン
9a,9b,9c,9d シアン像のレジストレーションパターン
10a,10b,10c,10d マゼンダ像のレジストレーションパターン
11a,11b,11c,11d イエロー像のレジストレーションパターン
12 移動手段
13,14,15,16 レジストレーションパターン
17a,17b,17c,17d 感光体ドラム
18a,18b,18c,18d 帯電手段
19,19K,19C,19M,19Y 露光手段
20a,20b,20c,20d 現像手段
21a,21b,21c,21d クリーニング手段
22a,22b,22c,22d 転写手段
23 給紙ローラ
24 シート材
25 給紙カセット
26 転写ローラ
27 定着手段
28 光源
29 セルフォックレンズアレイ
30a,30b 駆動ローラ
34 ポリゴンモータ
35 ポリゴンミラー
36 折り返しミラー
37 折り返しミラー
38 折り返しミラー
39 調整用アクチュエータ
40 調整用アクチュエータ

Claims (6)

  1. 画像を該表面に担持し搬送する画像搬送手段と、各色の画像情報に応じた画像を前記画像搬送手段上に形成する各色毎に設置された複数の画像形成手段と、色ずれ検出動作時に前記画像形成手段により前記画像搬送手段上に各色毎のレジストレーションパターンを形成する制御を行うレジストレーションパターン発生手段と、前記レジストレーションパターンから画像の色ずれを検出する色ずれ検出手段と、を備えたカラー画像形成装置であって、色ずれ検出動作時に前記レジストレーションパターンを所定の位置に搬送し停止させる搬送停止制御手段を備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記色ずれ検出手段は画像の色ずれを撮像する電荷結合素子を備え、前記画像搬送手段の搬送方向に対して前記電荷結合素子の画素が平行に配列したことを特徴とする、請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記画像搬送手段上の印画領域両端の各々に前記色ずれ検出手段が配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか一に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記各画像形成手段が形成する前記各レジストレーションパターンは第1パターンと第2パターンとから成り、前記第一パターンと前記第2パターンとは所定の間隔と所定の角度を持たせて配置形成され、前記各画像形成手段の形成する前記各レジストレーションパターンは所定の間隔にて配置形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記色ずれ検出手段を前記画像搬送手段の印画領域上で前記搬送手段の搬送方向対し垂直な方向に水平移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか一に記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記各レジストレーションパターンは前記画像搬送手段の搬送方向に対して垂直方向に前記画像搬送手段上の印画領域両端に渡って形成された直線パターンからなり、前記各レジストレーションパターン毎に所定の間隔で配置されたことを特徴とする請求項5に記載のカラー画像形成装置。
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