JP3890228B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式や静電記録方式などを採用した画像形成装置に関し、特に、複数の像担持体に形成された可視画像を、無端ベルト状とされる転写材搬送体に担持される転写材に、或いは無端ベルト状とされる中間転写体に多重転写して多色画像を形成する画像形成装置で、多重画像形成時の画像ずれを自動補正する機能を備えた多色画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の画像形成部を備え、各画像形成部では、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム上にレーザビーム光或いはLEDなどの発光素子による光を照射し、電子写真プロセスによって感光体ドラム上に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置にて現像して可視像(トナー像)とし、各画像形成部にて形成された感光体ドラム上のトナー像を転写部にて、ベルト状の転写材搬送体(転写搬送ベルト)によって搬送される転写材上に多重転写したり、又は、ベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)上において各画像を多重転写し、その後、転写材に一括転写する、などの方法によってカラー画像を形成し得る多色画像形成装置が提案されている。
【0003】
この種の画像形成装置において、各感光体ドラム間の機械的取り付け誤差、各レーザービーム光の光路長誤差、光路変化、或いは、LEDの環境温度による反りなどの理由により各感光体ドラム上で形成された各カラー画像のレジストレーションが、最終的に多重転写される転写材上で合わなくなる。
【0004】
このため、例えば、図1〜図3に示すように、従来より各感光体ドラム11(11a、11b、11c、11d)から中間転写ベルト31(或いは、転写搬送ベルト)などの無端ベルト上に形成されたレジストレーション補正用パターン画像70を、最下流側の画像形成部の感光体ドラム11aに隣接して配置されたパターン検知手段としてのフォトセンサ60、61で読み取り、各画像形成部にて形成される各色に相当する感光体ドラム上でのレジストレーションずれを検出し、記録されるべき画像信号に電気的補正を行い、又、レーザービーム光路中に設けられている折り返しミラーを駆動して、光路長変化或いは光路変化の補正を行っている。
【0005】
レジストレーション補正用パターン画像としては様々なパターンが提案されており、特開2000−98810号公報においては、無端ベルトの移動方向であるプロセス方向に対して所定角度を有して配された第一線分、及びプロセス方向に直交する仮想線を挟んで前記第一線分と対称に配された第二の線分からなるパターンが提案されている。
【0006】
このようなレジストレーション補正用パターン画像は、LED、フォトトランジスタ等の発光素子、受光素子にて構成されるパターン検知手段としてのフォトセンサで読み取られる。このフォトセンサは、図3に示すように、プロセス方向と直交する方向に所定の距離をおいて2つ配置されており、レジストレーション補正用パターン画像70は、このフォトセンサ60、61上を通過するように形成される。
【0007】
図4は、フォトセンサ60、61がベルト31上のレジストレーション補正用パターン画像70を検知する様子を示したものである。なお、ベルト31としては、フォトセンサ60、61内の発光素子(LED)が照射する光(例えば赤外光)の反射率がパターン70に比べて大きい材質のものを使用しており、この反射率の違いによりパターン検知を可能としている。
【0008】
図5には、LEDが照射する光をレジストレーション補正用パターン画像70若しくは中間転写ベルト31が反射する反射光を受光素子(フォトトランジスタ)PTが受光する様子を示し、図6には、フォトトランジスタPTが反射光を受光し、電気信号に変換する受光回路87を示す。
【0009】
先ず、フォトセンサ60、61がベルト31を検知すると反射光量が大きいためフォトトランジスタPTには光電流が多く流れて、抵抗器R1で電流−電圧変換され抵抗器R2〜R4とオペアンプOP1で増幅される。パターン70を検知すると反射光量が小さいためフォトトランジスタPTにはベルト31に比べて少ない光電流が流れ、同様に抵抗器R1で電流−電圧変換され抵抗器R2〜R4とオペアンプOP1で増幅される。
【0010】
図5の(A)は、ベルト31→パターン70→ベルト31の順番で受光回路87が反射光を検知した様子を示す。
【0011】
図6に示すように、この転写ベルト検知レベルとパターン検知レベルの間の所定のレベルに閾値レベルを変更可能な電子ボリュームVCで設定し、即ち、電流−電圧変換された値とこの閾値レベルをコンパレータOP2で比較する。これにより、図5の(B)に示すレジストレーション補正用パターン検知出力を作り出すことができる。順次送られてくるこのパターン検知出力を読み取り、パターン間隔等からレジストレーションずれを検出し、記録されるべき画像信号に電気的補正、及び、レーザービーム光路中に設けられている折り返しミラーを駆動して、光路長変化或いは光路変化の補正を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、中間転写ベルトのような無端ベルト上にレジストレーション補正用パターン画像を形成することにより、画像形成以外のトナーを消費してしまうためランニングコストが上がってしまう。又、パターン検出に使用する反射型の光センサは汚れの付着等に敏感に反応してしまうため、パターンのトナーによる汚れで検出が劣化してしまう、という問題があった。
【0013】
従って、本発明の目的は、レジストレーション補正用パターン画像によるトナー消費を抑えることができ、又、トナーによるセンサの汚れを低減することのできる画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、並置された複数の画像形成部を備え、前記各画像形成部は、第一の像担持体と、前記第一の像担持体に形成された静電潜像を現像して可視像とする現像装置と、を備え、前記各画像形成部において形成された前記第一の像担持体上の可視像が第二の像担持体上に、或いは、前記第二の像担持体上に担持した転写材に重畳して転写される画像形成装置において、
前記複数の画像形成部によって形成される各々の画像のレジストレーションを補正するためのレジストレーション補正用パターン画像を、前記第二の像担持体上に形成するためのパターン形成手段と、
前記複数の画像形成手段により前記第二の像担持体上に形成されたレジストレーション補正用パターン画像を読み取るための発光素子と受光素子を備え、前記受光素子が受ける反射光量に応じた出力値が閾値以上の場合にレジストレーション補正用パターン検知信号を出力するパターン検知手段と、
前記レジストレーション補正用パターン画像の出力濃度を可変する濃度変更手段と、
前記パターン検知信号に基づいて前記各画像形成手段のレジストレーションを補正するレジストレーション補正手段と、
前記閾値を変更する閾値変更手段と、
を有し、前記レジストレーション補正を行う前に前記第二の像担持体の反射光量検知するための初期動作として前記第二の像担持体を1回転させて前記パターン検知手段で前記第二の像担持体の反射光量を読み取り、その時の前記パターン検知信号の出力信号、又は、前記パターン検知手段の受光素子が受ける反射光量に応じて、前記レジストレーション補正用パターン画像の出力濃度を変更し、該出力濃度に応じて前記閾値変更手段により前記閾値を変更することを特徴とする画像形成装置である。
【0016】
本発明の一実施態様によると、前記第二の像担持体は、無端ベルトである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0018】
実施例1
図1は、本発明の画像形成装置の一実施例に係る電子写真カラー複写機の全体構成を示す概略断面図である。本実施例の電子写真カラー複写機は、本発明が特に有効に適用されると考えられる、複数の画像形成部を並列に配し、且つ中間転写方式を採用したカラー画像出力装置である。
【0019】
本実施例にて、電子写真カラー複写機は、画像読取部1Rと、画像出力部1Pとを有する。画像読取部1Rは、原稿画像を光学的に読み取り、電気信号に変換して画像出力部1Pに送信する。画像出力部1Pは、複数の、本実施例では4つ並設された画像形成部10(10a、10b、10c、10d)と、給紙ユニット20と、中間転写ユニット30と、定着ユニット40と、制御ユニット80とを有する。
【0020】
更に、個々のユニットについて詳しく説明する。
【0021】
各画像形成部10(10a、10b、10c、10d)は同じ構成とされ、各画像形成部10(10a、10b、10c、10d)では、第一の像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム11(11a、11b、11c、11d)が回転自在に軸支され、矢印方向に回転駆動される。感光体ドラム11a〜11dの外周面に対向してその回転方向に一次帯電器12(12a、12b、12c、12d)、光学系13(13a、13b、13c、13d)、折り返しミラー16(16a、16b、16c、16d)、現像装置14(14a、14b、14c、14d)、及びクリーニング装置15(15a、15b、15c、15d)が配置されている。
【0022】
一次帯電器12a〜12dにおいて感光体ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。次いで、光学系13a〜13dにより、記録画像信号出力部1Rからの記録画像信号に応じて変調した、例えばレーザービームなどの光線を折り返しミラー16a〜16dを介して感光体ドラム11a〜11d上に露光することによって、そこに静電潜像を形成する。
【0023】
更に、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現像剤(以下、「トナー」という。)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dによって上記静電潜像を顕像化する。顕像化された可視画像を画像転写領域Ta、Tb、Tc、Tdにて中間転写ユニット30を構成するベルト状の中間転写体、即ち、中間転写ベルト31に転写する。中間転写ユニット30については、後で詳述する。
【0024】
画像転写領域Ta、Tb、Tc、Tdの下流側では、クリーニング装置15a、15b、15c、15dにより中間転写体に転写されずに感光体ドラム11a〜11d上に残されたトナーを掻き落としてドラム表面の清掃を行う。以上に示したプロセスにより、各トナーによる画像形成が順次行われる。
【0025】
給紙ユニット20は、転写材Pを収納するためのカセット21a、21b及び手差しトレイ27と、カセット21a、21b若しくは手差しトレイ27より転写材Pを一枚ずつ送り出すためのピックアップローラ22a、22b、26と、各ピックアップローラ22a、22b、26から送り出された転写材Pを更に搬送するための給紙ローラ対23と、給紙ガイド24と、そして、各画像形成部の画像形成タイミングに合わせて転写材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのレジストローラ25a、25bとを有する。
【0026】
中間転写ユニット30について詳細に説明する。
【0027】
中間転写ベルト31は、中間転写ベルト31に駆動を伝達する駆動ローラ32と、ばね(図示せず)の付勢によって中間転写ベルト31に適度なテンションを与えるテンションローラとしての、中間転写ベルト31の回動に従動する従動ローラ33と、二次転写対向ローラ34との間に張設巻回されている。又、駆動ローラ32と従動ローラ33の間に一次転写平面Aが形成される。中間転写ベルト31としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)などが用いられる。駆動ローラ32は、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロロプレン)をコーティングしてベルトとのスリップを防いでいる。駆動ローラ32は、パルスモータ(不図示)によって回転駆動される。
【0028】
各感光体ドラム11a〜11dと中間転写ベルト31が対向する一次転写領域Ta〜Tdには、中間転写ベルト31の裏に一次転写用帯電器35(35a〜35d)が配置されている。一方、二次転写対向ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間転写ベルト31とのニップによって二次転写領域Teを形成する。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。
【0029】
また、中間転写ベルト31の二次転写領域Teの下流には中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするためのクリーニング装置50が配置される。クリーニング装置50は、中間転写ベルト31上のトナーを除去するためのクリーニングブレード51と、廃トナーを収納する廃トナーボックス52とを備えている。
【0030】
定着ユニット40は、内部にハロゲンヒーターなどの熱源を備えた定着ローラ41aと、そのローラに加圧される41b(このローラにも熱源を備える場合もある)とを有する。更に、上記ローラ対41a、41bのニップ部へ転写材Pを導くためのガイド43、定着ユニットの熱を内部に閉じ込めるための定着断熱カバー46、47、また、上記ローラ対41a、41bから排出されてきた転写材Pをさらに装置外部に導き出すための内排紙ローラ44、外排紙ローラ45、及び、転写材P積載する排紙トレー48などを備えている。
【0031】
次に、上記構成の電子写真カラー複写機の動作について説明する。
【0032】
詳しくは図7を参照して後述するが、制御ユニット80は、上記各ユニット内の機構の動作を制御するためのCPU81や、モータドライバ部82、感光体上に画像を記録するためのレーザーを駆動するレーザドライバ部88などを備えている。
【0033】
CPU81より画像形成動作開始信号が発せられると、選択された用紙サイズなどにより選択された給紙段から給紙動作を開始する。
【0034】
例えば上段の給紙段から給紙された場合について説明すると、図1にて、先ず、ピックアップローラ22aにより、カセット21aから転写材Pが一枚ずつ送り出される。そして、給紙ローラ対23によって転写材Pが給紙ガイド24の間を案内されてレジストローラ25a、25bまで搬送される。その時レジストローラ25a、25bは停止されており、転写材Pの先端はニップ部に突き当たる。その後、画像形成部が画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25a、25bは回転を始める。この回転時期は、転写材Pと画像形成部より中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが二次転写領域Teにおいて一致するようにそのタイミングが設定されている。
【0035】
一方、画像形成部では、画像形成動作開始信号が発せられると、前述したプロセスにより中間転写ベルト31の回転方向において一番上流にある感光体ドラム11d上に形成されたトナー画像が、高電圧が印加された一次転写用帯電器35dによって一次転写領域Tdにおいて中間転写ベルト31に一次転写される。一次転写されたトナー像は次の一次転写領域Tcまで搬送される。そこでは各画像形成部間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、前画像の上にレジストを合わせて、その次のトナー像が転写される。以下も同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー像が中間転写ベルト31上において一次転写される。
【0036】
その後、転写材Pが二次転写領域Teに進入し、中間転写ベルト31に接触すると、転写材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧を印加する。これにより、前述したプロセスにより中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー画像が転写材Pの表面に転写される。その後、転写材Pは搬送ガイド43によって定着ローラニップ部まで正確に案内される。そして、ローラ対41a、41bの熱及びニップの圧力によってトナー画像が転写材P表面に定着される。その後、内外排紙ローラ44、45により搬送され、転写材Pは機外に排出され、排紙トレー48に積載される。
【0037】
次に、レジストレーション補正動作について、図7に示す制御ユニットブロック図及び図6の受光回路を用いて説明する。
【0038】
図7の制御ユニット80は、画像出力部1Pを制御するCPU81、制御プログラムやデータを格納するROM86、RAM83、各種モータ類を駆動するモータドライバ部82、フォトセンサ60、61からの出力を受け、パターン幅整形部で処理できる波形に変換する受光回路87、受光回路87からの出力を受けてパターン幅を整形するパターン幅整形部84、パターン幅や位置を格納するためのパターン幅・位置格納部(レジスタD〜S)85、CPU81でレーザ光量を制御され画像データに応じた点灯制御を行うレーザドライバ部88を有する。
【0039】
CPU81からの指示でレジストレーション補正動作が始まり、レジストレーション補正パターン画像70を検知すると、フォトセンサ60、61及び受光回路87によって電気信号に変換され、パターン幅整形部84及びCPU81に入力される。
【0040】
CPU81に入力される受光部アナログ出力信号は、図6に示すように、フォトトランジスタPTにより電圧に変換された中間転写ベルト31の反射光量をオペアンプOP1で所定のゲインで増幅した信号である。又、パターン幅整形部84及びCPU81に入力されるパターン検知出力信号は、その受光部アナログ出力信号をコンパレータOP2によりCPU81から設定される電子ボリュームVCの出力を閾値として波形整形したものである。
【0041】
パターン幅整形部84ではCPU81が設定する所定の幅T以上のパターン検知出力が継続したときのみパターンであると判別し、パターン幅及びパターン位置をパターン幅・位置格納部(レジスタ)85で格納する制御を行う。
【0042】
パターン幅・位置格納部(レジスタ)85に格納されたデータに基づいて、各色に相当する感光体ドラム11上でのレジストレーションずれをCPU81とROM86に格納されたテーブル等を用いて計算し、記録されるべき画像信号に電気的補正、及び、レーザービーム光路中に設けられている折り返しミラー16aを駆動して(即ち、モータドライバ82によりモータを駆動してミラーを制御して)光路長変化或いは光路変化の補正、を行う。なお、レジストレーション補正用パターン画像を検知する検知手段は、図2〜図4に示した従来例と同様のフォトセンサ60、61を用いる。
【0043】
次に、本実施例におけるレジストレーション補正用パターン画像濃度制御及びパターン検出を行う際の受光回路87の検出閾値の制御方法について説明する。
【0044】
図9は、初期動作として中間転写ベルト31を1回転した時のCPU81が検出した反射光量の変化を示す。又、図10は、初期動作の中間転写ベルト31の反射光量の検出値により検出閾値及びパターン出力濃度を適正に補正した時の、フォトセンサ60、61のLEDがパターン画像70、或いは、中間転写ベルト31を照射し、そして、そのときの反射光をフォトトランジスタPTが受光した様子を示す。
【0045】
レジストレーション補正用パターンを出力する前に中間転写ベルト31を1回転させてフォトセンサ60、61からの中間転写ベルト31の反射光量信号を受光回路87で受け、オペアンプOP1で所定の増幅を行った後に受光部アナログ出力信号としてCPU81のAD入力端子に入力する。
【0046】
CPU81はAD入力端子に入力された中間転写ベルト31の反射光量値をサンプリングしてピーク値の検出を行う。これにより中間転写ベルト31の汚れ、きず等を含めた反射光量の最小値を求めることができる。
【0047】
次に、CPU81は、電子ボリュームVCに対し先ほど求めた中間転写ベルト31の反射光量の最小値より所定のレベル低くオフセットした値を閾値として設定する(本実施例では0.5Vとする)。又、CPU81は、レーザドライバ部88に対し先ほど求めた閾値より所定のレベル低くオフセット(本実施例では0.5V)した反射光量値になるようにレーザのレジストレーション補正用パターン画像を出力する際のレーザ発光光量を設定し、レジストレーション補正用パターン画像の濃度を制御する(図10参照)。
【0048】
次に、レジストレーション補正動作シーケンスを図11のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
CPU81は、例えば、画像形成装置の電源投入時や電源投入してから所定時間後、画像形成が行えるタイミングでレジストレーション補正動作を行う。
【0050】
レジストレーション補正動作が始まると、CPU81は、初期動作をするかどうか判断を行う(f701)。初期動作は、レジストレーション補正動作時は毎回行っても良いし、電源投入及びドア開閉後に行うレジストレーション補正動作時のみといった所定のタイミングのみで行っても良い。
【0051】
初期動作を行う場合は、中間転写ベルト31を回転駆動させ(f709)、センサ60、61の発光素子LEDを点灯させる(f710)。その後、中間転写ベルト31を1回転駆動させたときの反射光量をCPU81のAD入力ポートでサンプルし(f711)、反射光量の最小値を求める。
【0052】
次に、LEDを消灯し(f712)、CPU81は上記f711で求めた中間転写ベルト31の最小反射光量から閾値が0.5V低い値になるよう電子ボリュームVCの設定値を求めると共に、その閾値から更に0.5V低い反射光量になるようレーザドライバ部88にレーザの発光光量の設定値を求める(f713)。
【0053】
その後、レジストレーション補正動作を順次行っていく(f703)。
【0054】
初期動作を行わない場合は、中間転写ベルト31を回転駆動させ(f702)、その後、上記f703からのレジストレーション補正動作を順次行っていく。
【0055】
次に、f703からのレジストレーション補正動作を説明する。
【0056】
初期動作で求められたレーザ光量及び閾値の設定を行った後(f703)、レジストレーション補正用パターン画像書き込みを開始する(f704)。中間転写ベルト31上に書き込まれたレジストレーション補正用パターン画像がフォトセンサ60、61を通過する前にLEDを点灯させ(f705)、パターン検知動作を開始する(f706)。
【0057】
上記f706では前述したように、フォトセンサ60、61からの信号を受光回路87、パターン幅を整形するパターン幅整形部84を介すことで傷や汚れなどによる誤検知信号を除去し、パターン幅や位置をパターン幅・位置格納部(レジスタ)85に示すレジスタD〜Sに順次格納する。
【0058】
次に、フォトセンサ60、61のLEDを消灯すると共に中間転写ベルト31の回転駆動を停止し、パターン間隔検知動作を終了し(f707)、次いで、前記レジスタD〜Sに格納されたデータ、ROM86に格納されているテーブルなどに基づき記録されるべき画像信号に電気的補正、及び、レーザービーム光路中に設けられている折り返しミラー16aを駆動して、光路長変化或いは光路変化の補正を行って(f708)、レジストレーション補正動作を終了する。
【0059】
図12は、図示するようなレジストレーション補正用パターン画像を読み取った場合の、レジストレーション補正用パターンが格納されている様子を示す。フォトセンサ60、61は、パターン71を読み取ることで得られるレジストレーション補正用パターン出力をもとにパターン71の位置データ及び幅データをレジスタD、E、F,Gに格納する。同様に、パターン72〜74を読み取ることで得られるレジパターン出力をもとにパターン72〜74の位置データ及び幅データをH〜Sに格納する。
【0060】
上記実施例1ではレジストレーション補正用パターン画像の濃度を変更するためにレーザの発光光量を変更するものとして説明したが、レーザのPWM駆動により記録濃度を可変できる系においては濃度変更の手段としてレーザの発光デューティを変更する方法でも同様の効果を得ることができる。
【0061】
実施例2
図13に本発明の画像形成装置の他の実施例を示す。実施例1で説明した電子写真カラー複写機は、第二の像担持体31が中間転写ベルトとされたが、本実施例の電子写真カラー複写機は、第二の像担持体31が転写材Pを担持し搬送する転写搬送ベルトとされ、その他の点では実施例1の電子写真カラー画像形成装置と同様の構成とされる。従って、同じ機能及び作用をなす部材には同じ参照番号を付して、更なる説明は省略する。
【0062】
本実施例においても、実施例1の場合と同様に、図2をも参照すると理解されるように、レジストレーション補正用パターン画像を検知するためのパターン検知手段60(61)が、複数の感光体ドラム11(11a、11b、11c、11d)のうち、ベルト進行方向において最下流に位置する感光体ドラム11aよりも更に下流側に位置し、転写搬送ベルト31上の位置Saにおいて、転写搬送ベルト31上に形成された画像ずれ検出用パターン画像を読み取る。又、検知手段60(61)は、実施例1で説明した図3に示すように、転写搬送ベルト31の両端に配置されている。この検知手段60(61)により検出したレジストレーション量に基づき補正を行う。
【0063】
本実施例においても、実施例1の場合と同様に、図11に関連して説明したレジストレーション補正動作が行なわれ、同様の作用効果を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、レジストレーション補正を行うに先立って第二の像担持体、例えば、中間転写ベルト(或いは転写搬送ベルト)を1回転させて中間転写ベルト(或いは転写搬送ベルト)の反射光量を検出する動作を行い、レジストレーション補正用検出パターンの濃度を最適に調整し、該濃度に応じて閾値を変更する構成とすることにより、検出パターンによるトナー消費を抑えることができ、又、トナーによるセンサの汚れを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例である電子写真カラー複写機の概略構成断面図である。
【図2】レジストレーション補正パターンを検知する検知手段を設けた領域の概略構成図である。
【図3】図2で示した検知手段を設けた領域を上方より見た上視図である。
【図4】フォトセンサが中間転写ベルト上のパターンを読み取る様子を表わす図である。
【図5】フォトセンサのパターンを読み取った時の出力を表わす図である。
【図6】フォトセンサの出力を受け取る受光回路の一実施例の回路図である。
【図7】制御ユニットの一実施例を表わすブロック図である。
【図8】制御ユニットのパターン幅・位置格納手段の一実施例を説明する図である。
【図9】フォトセンサのパターンを読み取った時の出力を表わす図である。
【図10】フォトセンサのパターンを読み取った時の出力を表わす図である。
【図11】レジストレーション補正動作の一実施例を示すフローチャート図である。
【図12】レジストレーション補正用パターン画像の一実施例を表わす図である。
【図13】本発明の画像形成装置の他の実施例である電子写真カラー複写機の概略構成断面図である。
【符号の説明】
10(10a、10b、10c、10d)画像形成部
11(11a、11b、11c、11d)第一の像担持体(電子写真感光体)
14(14a、14b、14c、14d)現像装置
31 第二の像担持体(中間転写体、転写材搬送体)
60、61 補正パターン検知手段
70 レジストレーション補正用パターン画像
80 制御ユニット
81 CPU
82 モータドライバ部
83 RAM
84 パターン幅整形部
85 パターン幅・位置格納部
86 ROM
87 受光回路
88 レーザドライバ部
Claims (2)
- 並置された複数の画像形成部を備え、前記各画像形成部は、第一の像担持体と、前記第一の像担持体に形成された静電潜像を現像して可視像とする現像装置と、を備え、前記各画像形成部において形成された前記第一の像担持体上の可視像が第二の像担持体上に、或いは、前記第二の像担持体上に担持した転写材に重畳して転写される画像形成装置において、
前記複数の画像形成部によって形成される各々の画像のレジストレーションを補正するためのレジストレーション補正用パターン画像を、前記第二の像担持体上に形成するためのパターン形成手段と、
前記複数の画像形成手段により前記第二の像担持体上に形成されたレジストレーション補正用パターン画像を読み取るための発光素子と受光素子を備え、前記受光素子が受ける反射光量に応じた出力値が閾値以上の場合にレジストレーション補正用パターン検知信号を出力するパターン検知手段と、
前記レジストレーション補正用パターン画像の出力濃度を可変する濃度変更手段と、
前記パターン検知信号に基づいて前記各画像形成手段のレジストレーションを補正するレジストレーション補正手段と、
前記閾値を変更する閾値変更手段と、
を有し、前記レジストレーション補正を行う前に前記第二の像担持体の反射光量検知するための初期動作として前記第二の像担持体を1回転させて前記パターン検知手段で前記第二の像担持体の反射光量を読み取り、その時の前記パターン検知信号の出力信号、又は、前記パターン検知手段の受光素子が受ける反射光量に応じて、前記レジストレーション補正用パターン画像の出力濃度を変更し、該出力濃度に応じて前記閾値変更手段により前記閾値を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第二の像担持体は、無端ベルトであることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
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