JP4298157B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式や静電方式などを採用した画像形成装置に関し、特に記録材担持体や中間転写体を用いた多重画像形成時の画像の色ずれを補正する補正装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感光ドラム上に記録情報に応じて光変調されたレーザービーム光やLED等の発光素子による光を照射して静電潜像を形成し、その潜像を現像してトナー像として可視化する画像形成部を複数個有し、記録材搬送ベルトによって紙等の記録材を各画像形成部に順次搬送しながら各感光ドラム上の各色のトナー像を記録材に多重転写したり、あるいは各感光ドラム上の各色のトナー像を中間転写ベルトに多重転写し、ついで中間転写ベルトから記録材に一括転写する等の方法によって、記録材上にカラー画像を形成する画像形成装置が提案されている。
【0003】
この種の画像形成装置において、各感光ドラム間の機械的取り付け誤差および各レーザービーム光の光路長誤差、光路変化、LEDの環境温度による反り等の理由により、各感光ドラム上で形成された各色トナー像のレジストレーション(略してレジスト)が、最終的に多重転写される記録材上で合わなくなることがある。
【0004】
このため各感光ドラムから記録材搬送ベルトや中間転写ベルト上に転写して形成したレジストパターン(レジストレーション補正用パターン)をフォトセンサで読み取って、各感光ドラム上に相当する各色のレジストずれを検出し、これに基づき画像信号に電気的に補正をかけて、感光ドラムに対する画像形成開始位置を時間的に変更し、またはレーザービーム光路中に設けられている折り返しミラーを駆動して光路長あるいは光路を補正することにより、感光ドラムに対する画像形成開始位置を機械的に変更し、もしくはこれら両者による画像形成開始位置の変更を行っている。
【0005】
このレジストレパターンは様々な形態のものが考えられている。たとえば、特開2000−98810では、搬送ベルトや中間転写ベルト(以下、誤解のないときは単にベルトと称す)の移動方向と直角の幅方向の仮想線を挟んで、移動方向と所定の角度で対称に配置された第一線分と第二線分とからなるパターンを提案している。このようなレジスト補正用パターンは、各色についてベルトの幅方向両端部に移動方向に沿って形成され、図7に示すように、ベルト31の移動によりベルト幅方向両端部の2箇所の上方に近接配置されたフォトセンサ60、61の検出視野下を通過して、フォトセンサにより検出される。
【0006】
フォトセンサ60、61によるパターンの検出は同様なので、以下、一方のセンサ60による検出について説明する。ベルト31は、フォトセンサ60のLED201が照射する光、たとえば赤外光に対する反射率がパターン203よりも大きい材質のものを使用しており、この反射率の違いによりパターン203が検出可能になる。
【0007】
図8に、パターン203を形成したベルト31を検知したフォトセンサ60の受光出力の変化を示す。また図9に、フォトセンサ60の受光出力をパルス信号に変換する受光回路を示す。
【0008】
フォトセンサ60のLED201からベルト31に照射した光の反射光がフォトトランジスタ202に受光されると、フォトトランジスタ202に光電流が流れ、この出力電流が受光回路の抵抗器407で電圧に変換された後、出力電圧が抵抗器402、403、404とオペアンプ401で増幅される。LED201からの光がベルト31のパターン203が形成されていない部分を検知すると、その部分の反射光量は多いので、これを受光したフォトトランジスタ202には光電流が多く流れ、増幅後の出力電圧は高い電圧レベル(ベルト検知レベル)になる。つぎにパターン203を検知すると反射光量が少ないので、フォトトランジスタ202にはベルト部分のときと比べて少ない光電流が流れ、増幅後の出力電圧は低い電圧レベル(パターン検知レベル)になる。
【0009】
したがって、フォトセンサ60によりベルト部分→パターン部分→ベルト部分の順でベルトが検知されると、図8(a)に示すように、出力電圧301がベルト検知レベルからパターン検知レベルに落ち込んだ下に凸の曲線が得られる。この転写ベルト検知レベルとパターン検知レベルの中間に閾値レベルを受光回路の可変抵抗器406で設定し、検出電圧値(出力電圧)とこの閾値のレベルをコンパレータ405で比較することにより、図8(b)に示すように、パルスのパターン検出出力302を作り出すことができる。
【0010】
ベルト31により順次送られてくる各色のパターンについてフォトセンサ60で検知して、その検知出力302を読み取れば、パターン間隔等から各色のレジストずれを検出でき、前記したように、画像形成開始位置を時間的または機械的に変更することにより、画像の色ずれを自動補正することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、搬送ベルトや中間転写ベルト上に予期せぬ汚れや傷が生じると、この部分で反射率が低下するか、もしくはフォトセンサに反射光が帰ってこなくなるため、フォトセンサがこの汚れや傷の部分をレジストパターンとして誤検出してしまうことがある。その結果、本来使用すべきではない汚れや傷による検出データをレジストデータとして誤使用して、正確なレジスト補正(色ずれ補正)ができなくなる問題が生じる。
【0012】
したがって、本発明の目的は、記録材搬送ベルトや中間転写ベルト上に形成したレジストパターンを検知して、レジスト補正をするに際し、ベルト上の傷や汚れによる誤検知を防いで、正確なレジスト補正を実現し、色ずれのない高品質なカラー画像を得ることを可能とした画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像が形成される像担持体と、
中間転写体、又は、記録材を担持する記録材担持体と、
前記像担持体から前記中間転写体又は前記記録材担持体に転写された検知用の像であるレジストレーション補正用パターンを検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段による前記レジストレーション補正用パターンのレジスト位置の検出結果に基づいてレジスト補正動作を行い、前記レジスト補正動作に先だって、第2の検出手段により前記中間転写体又は前記記録材担持体の傷又は汚れの、前記レジストレーション補正用パターンの移動方向の幅を検知する像検知動作を行う制御ユニットと、
を有する画像形成装置において、
前記制御ユニットは、
前記レジスト補正動作においては、前記第1の検出手段により、予め設定された所定幅(T)以上の幅を有したレジストレーション補正用パターンの位置と幅を検出し、
前記傷検知動作においては、前記第2の検出手段により傷又は汚れの幅を検出し、その最大幅の検出値(C)と、前記所定幅(T)とを比較し、C≧Tならば、前記所定値(T)をCに書き換えて、前記所定幅(T)を更新し、前記レジスト補正動作におけるレジストレーション補正用パターンの幅検知は、前記更新された所定幅(T)を用いて実施し、
更に、前記制御ユニットは、
前記レジスト補正動作においては、前記第1の検出手段により、予め設定された所定幅(T)以上の幅を有したレジストレーション補正用パターンの位置と幅を検出するに際して、レジストレーション補正用パターンの幅の最小値(A)を前記制御手段の格納部に格納し、
前記傷検知動作において検知した傷又は汚れの幅の検出値(C)と、前回のレジスト補正動作にて前記格納部に格納された前記レジストレーション補正用パターンの幅の最小値(A)とを比較し、C≧Aならば、今回の前記レジスト補正動作における前記レジストレーション補正用パターンを今回検知した前記検出値(C)より所定幅だけ太く形成して、レジストレーション補正用パターンを検出する、
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0014】
本発明によれば、前記像担持体は複数設けられ、前記各像担持体から前記検知用の像を前記中間転写体又は前記記録材担持体に転写する。前記制御ユニットは、前記第1の検出手段により検出された検出結果に基づいて前記各像担持体に形成される像の位置を時間的または機械的に補正する。前記第1の検出手段と前記第2の検出手段は、同じ検出手段である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0018】
図1は、本発明を実施した画像形成装置の断面図である。本実施例の画像形成装置は電子写真方式のカラー画像形成装置で、本発明が特に有効であると考えられる複数の画像形成部を並列に配し、かつ中間転写方式を採用している。
【0019】
本カラー画像形成装置は画像読取り部1Rと画像出力部1Pとからなる。画像読取り部1Rは原稿画像を光学的に読み取り、電気信号に変換して画像出力部1Pに送るもので、その構成は周知であり、また本発明と特に関係がないので詳細な説明は省略する。
【0020】
画像出力部1Pは大別して、4つのステーションa、b、c、dが並設された画像形成部10(各ステーションa〜dの基本構成は同一である)、給紙ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40、クリーニングユニット50および制御ユニット70から構成される。
【0021】
個々のユニットについて詳しく説明する。画像形成部10の各ステーションa、b、c、dは、像担持体としての感光ドラム11a、11b、11c、11を有し、感光ドラム11a〜11dはその中心で軸支され、矢印方向に回転駆動される。感光ドラム11a、11b、11c、11dの外周面に対向して、その回転方向に一次帯電器12a、12b、12c、12d、光学系13a、13b、13c、13d、折り返しミラー16a、16b、16c、16d、現像装置14a、14b、14c、14dが配置されている。
【0022】
感光ドラム11(11a〜11d)には画像形成プロセスによりトナー像が形成される。まず、感光ドラム11の表面に一次帯電器12(12a〜12d)により均一な帯電量の電荷が与えられ、ついで光学系13(13a〜13d)で発生した記録画像信号に応じて変調された例えばレーザービームなどの光線を、折り返しミラー16(16a〜16d)を介して感光ドラム11上に露光して、感光ドラム11の表面に静電潜像が形成される。感光ドラム11上の静電潜像は、現像装置14(14a〜14d)により現像してトナー像として可視化される。現像装置14a、14b、14c、14dは、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色の現像剤(トナー)を収容しており、各感光ドラム11上の潜像は、現像によってブラック、マゼンタ、シアン、イエローのトナー像に形成される。
【0023】
感光ドラム11a、11b、11c、11dの下部には、中間転写ベルト31が当接して感光ドラム上のトナー像を中間転写ベルト31に転写する一次転写領域Ta、Tb、Tc、Tdが形成されている。その一次転写領域の中間転写ベルト31の裏面側(内面側)には、一次転写用帯電器35a、35b、35c、35dが配置されている。一次転写領域Ta、Tb、Tc、Tdの感光ドラム11a、11b、11c、11dの回転方向下流側には、クリーニング装置15a、15b、15c、15dが設置され、中間転写ベルト31に転写されずに各感光ドラム11上に残った転写残りトナーを掻き落として、感光ドラム11表面の清掃を行うようになっている。
【0024】
給紙ユニット20は、記録材Pを収納したカセッ21a、21bおよび手差しトレイ27、カセット21a、21b内もしくは手差しトレイ27より記録材Pを一枚ずつ送り出すピックアップローラ22a、22bおよび26、各ピックアップローラから送り出された記録材Pをレジストローラ25a、25bまで搬送する給紙ローラ対23および給紙ガイド24、そして画像形成部の画像形成タイミングに合わせて記録材Pを二次転写領域Teへ送り出す上記のレジストローラ25a、25bからなる。
【0025】
中間転写ユニット30は、上記の中間転写ベルト31を複数本のローラ、すなわちベルト31に駆動を伝達する駆動ローラ32、ベルト31の回転に従動して従動ローラ33、およびベルト31を挟んで二次転写領域Teに対向した二次転写対向ローラ34に卷回してなっており、駆動ローラ32と従動ローラ33の間に一次転写平面Aが形成されている。
【0026】
駆動ローラ32は、金属ローラの表面に、ベルト31とのスリップ部防止用に数mm厚さのゴム(ウレタンゴムまたはクロロプレンゴム)をコーティングしてなっており、駆動ローラ32はパルスモータ(図示せず)によって回転駆動される。
【0027】
二次転写対向ローラ34のところには中間転写ベルト31を挟んで二次転写ローラ36が対向配置され、この二次転写ローラ36が中間転写ベルト31に対し適度な圧力で加圧当接され、当接ニップ部によって前記の二次転写領域Teが形成されている。また中間転写ベルト31の二次転写領域Teの下流には、中間転写ベルト31の表面(画像形成面)をクリーニングするクリーニング50が設置され、このユニット50は、ベルト31の表面に当接するブレード51、およびブレード51によりベルト31の表面から除去されたトナーを収容する廃トナーボックス52を備えている。
【0028】
定着ユニット40は、内部にハロゲンヒーターなどの熱源を備えた定着ローラ41、その定着ローラ41に加圧される加圧ローラ42(加圧ローラ42にも熱源を備える場合がある)、ローラ対41、42の当接ニップ部へ記録材Pを導くガイド43、ユニット40内の熱を閉じ込める定着断熱カバー46、47、およびローラ41、42から排出されてきた記録材Pをさらにユニット40の外部に導き出す内外の排紙ローラ44、45などからなり、その延長上の画像形成装置本体外には、ユニット40から出た記録材Pを積載する排紙トレー48が設置されている。
【0029】
制御ユニット70は、図2に示すように、上記各ユニット内の機構の動作を制御するCPU801やモータドライバ部802などを備えてなっている。制御ユニット70については後述する。
【0030】
つぎに、本画像形成装置の画像形成動作を説明する。制御ユニット70のCPU801より画像形成動作開始信号が発せられると、まずピックアップローラ22aまたは22bにより、カセット21aまたは21bから記録材Pが一枚ずつ送り出され、給紙ローラ対23によって給紙ガイド24の間を案内されて、記録材Pがレジストローラ25(25a、25b)まで搬送される。そのときレジストローラ25は停止されており、記録材Pの先端はレジストローラ25のニップ部に突き当たり、その後、画像形成部での画像形成開始に対し所定のタイミングでレジストローラ25が回転を始める。このレジストローラ25の回転のタイミングは、各感光ドラム11上に各色のトナー像が形成され、各色のトナー像が中間転写ベルト31上に重ね合わせて一次転写されて、その中間転写ベルト31上のトナー像が二次転写領域Teに至るときに、レジストローラ25に送り出された記録材Pが二次転写領域Teに到達するように設定されている。
【0031】
画像形成部では、画像形成動作開始信号が発せられると、前述した画像形成プロセスにより中間転写ベルト31の回転方向上、一番上流にあるステーションdの感光ドラム11d上にトナー像が形成され、そのトナー像が一次転写領域Tdで中間転写ベルト31に、高電圧が印加された一次転写用帯電器35の作用によって一次転写される。一次転写されたトナー像は転写ベルト31の移動にともないつぎのステーションcの一次転写領域Tcまで搬送される。ステーションcでは、ステーションd、c間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、前のトナー像上に位置(レジスト)を合わせてつぎのトナー像が転写される。以下、ステーションb、aでも同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー像が中間転写ベルト31上に重ね合わせて転写される。
【0032】
その後、記録材Pが二次転写領域Teに進入して中間転写ベルト31に接触すると、記録材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧が印加される。そして前述したプロセスにより中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー像が、記録材Pの表面に一括して二次転写される。トナー像が二次転写された記録材Pは、搬送ガイド43によって定着ユニット40のローラニップ部まで正確に案内され、定着ローラ41、加圧ローラ42による熱および圧力によってトナー像が記録材Pの表面に定着され、4色フルカラーの永久画像に形成される。その後、記録材Pは内外の排紙ローラ44、45により装置外に搬送され、排紙トレー48に積載される。
【0033】
画像形成装置は、パターン検出手段としてのフォトセンサ60、61と、図2の制御ユニット70とを含むレジスト補正装置を備えている。フォトセンサ60、61は、最終色の画像形成ステーションaの下流側の位置で、中間転写ベルト31の移動方向と直角の幅方向両端部のベルト上方に近接配置され、フォトセンサ60、61により、中間転写ベルト31の幅方向両端部の2箇所にベルト移動方向に沿って形成された各色のレジストパターン(レジストレーション補正用パターン)を検出して読み取り、制御ユニット70の補正手段によりレジスト補正制御を行っている。
【0034】
フォトセンサ60、61は、従来と同様、前記の図7に示すように、発光素子のLED201と受光素子のフォトトランジスタ202とからなり、中間転写ベルト31上のパターンを検出した出力は、図2の制御ユニット70に設置された図9の受光回路と同様な受光回路807で信号処理を受けて、パターンを検知する。レジストパターンは、同様に、中間転写ベルト31の移動方向と直角の仮想線を挟んで所定角度で対称に配置された第一線分と第二線分とからなる形態のものが一例として用いられる。
【0035】
制御ユニット70は、画像出力部を制御するCPU801、制御プログラムやデータを格納するROM806およびRAM803、各種モータ類を駆動するモータドライバ部802、フォトセンサ60、61からの出力を受け取ってパターン出力を出力する受光回路807、受光回路からのパターン出力を受けてパターン幅や位置を検知するパターン幅検知部804、およびパターン幅&位置格納部805からなる。パターン幅&位置格納部805は、図3に示すように、A、B、・・・、Kなどのように複数に区画されたレジスタからなっている。
【0036】
制御ユニット70のCPU801からの指示でレジスト補正動作が始まり、フォトセンサ60、61がレジストパターンからの反射光を受光して検知すると、その出力電流が電圧変換および増幅されて、得られた出力電圧がパターン幅検知部804に入力される。パターン幅検知部804にはCPU801により所定幅Tが設定されており、幅検知部804では、所定幅T以下の幅を有する出力をノイズ成分としてカットし、それ以外の所定幅T以上の幅を有する出力についてのみ、レジストの補正に使用するパターンデータとして、そのパターン幅およびパターン位置を出力して、これをパターン幅&位置格納部(レジスタA〜K)805に格納させる。
【0037】
図4に、フォトセンサ60、61でレジストパターンを検出して読み取り、受光回路807からレジストパターン出力が出力されている様子を示す。中間転写ベルト31上には、画像形成ステーションd、c、b、aによりイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのパターン501、502、503、504が、この順で形成されていく。
【0038】
フォトセンサ60および受光回路807でイエローのパターン501を検出し読み取ることで得られるレジストパターン出力を基に、パターン幅検知部804でパターン501の位置データおよび幅データを検知して、格納部805のレジスタD、Eに格納し、同様にパターン502〜504によるレジストパターン出力を基に、パターン幅検知部804を経てパターン502〜504の位置データおよび幅データをF〜Kに格納する。
【0039】
このD〜Kの位置データに基づいて、各色の感光ドラム上でのレジストずれを計算し、画像信号に電気的に補正をかけて、感光ドラムに対する画像形成開始位置を時間的に変更し、またはレーザービーム光路中に設けられている折り返しミラーを駆動して光路長あるいは光路を補正することにより、感光ドラムに対する画像形成開始位置を機械的に変更し、もしくはこれら両者による画像形成開始位置の変更を行って、レジスト補正を行う。
【0040】
本発明におけるレジスト補正動作について図5のフローチャートにより説明する。CPU801は、例えば、本画像形成装置の電源投入時や電源投入してから所定時間後といったタイミングでレジスト補正動作を行う。
【0041】
レジスト補正動作が始まると、中間転写ベルト31を回転駆動させ(ステップS701)、フォトセンサのLED201を点灯させる(ステップS702)。ついでレジストパターンを書き込むとともに、パターン検知動作を開始し(ステップS703)、レジストパターン出力の位置および幅をそれぞれ順次レジスタD〜Kに格納する(ステップS704)。またレジスタD〜Kに格納されたパターン幅の値の中で最も小さいもの(MIN値)をレジスタAに格納する(ステップS705)。ついでレジスタD〜Kに格納した位置データを用いて上記したレジスト補正動作を行い(ステップS706)、その後、LED201を消灯するとともに中間転写ベルト31の回転駆動を停止し、レジスト補正動作を終了する(ステップS707)。
【0042】
本発明の特徴は、画像形成装置が、上記のレジスト補正を行う補正モードの他に、中間転写ベルト31上の傷や汚れを検知する傷検知モードを有し、レジスト補正に先立って傷検知をおこない、傷や汚れによるレジストパターンの誤検知を防止したことである。以下、図6のフローチャートに従って説明する。
【0043】
まず、制御ユニット70にあるCPU801はレジスト検知動作を行うのに先立って、中間転写ベルト31上の傷や汚れ、即ち、中間転写ベルト表面の状態を検知する状態、傷検知動作を行う。中間転写ベルト31の回転駆動を開始し(ステップS601)、LED201を点灯して(ステップS602)、傷検知動作を開始する(ステップS603)。中間転写ベルト31の表面に傷や汚れがあると、フォトセンサ60、61から照射した光の反射率が低下するため、フォトセンサの検出出力にはパターンのときと同じような出力が現れるので、その検出出力が所定値以下に低下する領域の長さを検知して、即ち、傷(汚れを含む)の幅を検知して、レジスタBにラッチする(ステップS605)。予めレジスタCには初期値0が格納されており、このレジスタCの値とレジスタBの値の大小を判別し、Bの方が大きい場合は、これは傷または汚れが検出された結果なので、そのBの値をCに上書きする(ステップS606、607)。そうでなければCにはそのままの値が残され、ステップS608に行く。
【0044】
この傷検知をステップS604に戻って転写ベルトが一周回転するまで繰り返し、レジスタCに格納した傷の幅を検知された大きい値に更新する(ステップS608)。ついで一周回転し終わったらLED201を消灯するとともに、中間転写ベルト31の回転駆動を停止する(ステップS609)。
【0045】
以上の傷検知動作を行うことで中間転写ベルト上の傷や汚れの有無を検知することができる。
【0046】
本発明では、この傷検知で傷や汚れが検知されたときに、傷や汚れの最大幅を格納したレジスタCの値とパターン幅検知部804に設定された所定値Tを比較して、C≧Tならば、所定幅TをCに置き換えてTを更新する。したがって、図5で説明したレジスト補正動作中のパターン幅検知は、上記の更新された所定幅Tを用いて実施されている。これにより、中間転写ベルト31上に傷や汚れがあっても、これをノイズとしてカットして、フォトセンサにより傷や汚れを誤検知することなく、レジストパターンを検出することができる。
【0047】
さらに、傷や汚れがかなり大きい場合、その最大幅がパターンの最小幅を上回って、パターンを傷や汚れとして誤検知する事態が生じるので、前回のレジスト補正で最小パターン幅を格納したレジスタAの値と今回のレジスタCの値を比較して、C≧Aならば、Cを所定幅だけ上回るように太くパターンを形成するようにする。図5で説明したレジスト補正動作中のレジストパターンの書き込みは、C≧Aであった場合、上記の所定幅だけ太くしたパターンを形成するように実施される。これにより、中間転写ベルト31上にパターン幅を上回る傷や汚れがあっても、その幅を超える幅のパターンを形成して、傷や汚れを誤検知することなく、レジストパターンを検出することができる。
【0048】
以上の実施例では、中間転写ベルト上のパターン検知用に設けた検知手段を使用して中間転写ベルトの傷検知をも行ったが、傷検知用の検知手段を別に設けて、それを用いて傷検知を行うようにしてもよい。
【0049】
また実施例では、中間転写ベルトを用いた画像形成装置におけるレジスト補正について述べたが、本発明は、当然理解されるように、ベルト状記録材担持体である記録材搬送ベルトを用いた画像形成装置にも適用でき、搬送ベルトに形成したレジストパターンを検知してレジスト補正をする際にも、同様にすることにより同様の効果を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置では、レジストレーション補正動作に先立って、中間転写ベルトや記録材搬送ベルト上の傷や汚れを検知する傷検知動作を行い、傷や汚れの幅を検出してその検出結果に基づいて、パターン幅検知手段に設定された基準値の所定幅Tを更新するようにしたので、傷や汚れによる誤検知を防いでレジストレーションパターンを検出することができ、正確なレジストレーション補正を実現することができる。また傷や汚れの幅がかなり大きい場合にも、その最大幅を上回る幅に太くしてレジストレーション補正パターンを形成することにより、確実に誤検知を防いでパターンを検出することができる。また、レジストレーションパターンを検知するセンサーで傷検知も共用するので、簡単な構成で誤検知のないレジストレーション補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した画像形成装置を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置でレジストレーション補正に使用する制御ユニットを示すブロック図である。
【図3】図2の制御ユニットのパターン幅&位置格納部に区画されたレジスタの格納データの内容を示す説明図である。
【図4】本発明でのレジスト補正時のレジストパターンおよびその検出出力を示す説明図である。
【図5】本発明によるレジストレーション補正動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明でレジスト補正動作に先立って行う傷検知動作を示すフローチャートである。
【図7】フォトセンサによるベルト上レジストパターンの検知を示す説明図である。
【図8】フォトセンサの受光出力の変化を示す説明図である。
【図9】フォトセンサの受光出力をパルス信号に変換する受光回路を示す図である。
【符号の説明】
11a〜11d 感光ドラム
31 中間転写ベルト
60、61 フォトセンサ
70 制御ユニット
801 CPU
804 パターン幅検知部
805 パターン幅&位置格納部
807 受光回路

Claims (4)

  1. 像が形成される像担持体と、
    中間転写体、又は、記録材を担持する記録材担持体と、
    前記像担持体から前記中間転写体又は前記記録材担持体に転写された検知用の像であるレジストレーション補正用パターンを検出する第1の検出手段と、
    前記第1の検出手段による前記レジストレーション補正用パターンのレジスト位置の検出結果に基づいてレジスト補正動作を行い、前記レジスト補正動作に先だって、第2の検出手段により前記中間転写体又は前記記録材担持体の傷又は汚れの、前記レジストレーション補正用パターンの移動方向の幅を検知する像検知動作を行う制御ユニットと、
    を有する画像形成装置において、
    前記制御ユニットは、
    前記レジスト補正動作においては、前記第1の検出手段により、予め設定された所定幅(T)以上の幅を有したレジストレーション補正用パターンの位置と幅を検出し、
    前記傷検知動作においては、前記第2の検出手段により傷又は汚れの幅を検出し、その最大幅の検出値(C)と、前記所定幅(T)とを比較し、C≧Tならば、前記所定値(T)をCに書き換えて、前記所定幅(T)を更新し、前記レジスト補正動作におけるレジストレーション補正用パターンの幅検知は、前記更新された所定幅(T)を用いて実施し、
    更に、前記制御ユニットは、
    前記レジスト補正動作においては、前記第1の検出手段により、予め設定された所定幅(T)以上の幅を有したレジストレーション補正用パターンの位置と幅を検出するに際して、レジストレーション補正用パターンの幅の最小値(A)を前記制御手段の格納部に格納し、
    前記傷検知動作において検知した傷又は汚れの幅の検出値(C)と、前回のレジスト補正動作にて前記格納部に格納された前記レジストレーション補正用パターンの幅の最小値(A)とを比較し、C≧Aならば、今回の前記レジスト補正動作における前記レジストレーション補正用パターンを今回検知した前記検出値(C)より所定幅だけ太く形成して、レジストレーション補正用パターンを検出する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体は複数設けられ、前記各像担持体から前記検知用の像を前記中間転写体又は前記記録材担持体に転写することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 前記制御ユニットは、前記第1の検出手段により検出された検出結果に基づいて前記各像担持体に形成される像の位置を時間的または機械的に補正することを特徴とする請求項2の画像形成装置。
  4. 前記第1の検出手段と前記第2の検出手段は、同じ検出手段であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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