JP2003186279A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003186279A
JP2003186279A JP2001389385A JP2001389385A JP2003186279A JP 2003186279 A JP2003186279 A JP 2003186279A JP 2001389385 A JP2001389385 A JP 2001389385A JP 2001389385 A JP2001389385 A JP 2001389385A JP 2003186279 A JP2003186279 A JP 2003186279A
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image forming
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JP2001389385A
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English (en)
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Junichi Noguchi
淳市 野口
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストレーション補正用パターンを読み取
るフォトセンサの発光、受光面が汚れたとしても汚れに
よるパターン読み取り誤検知をなくすことのできる画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 パターン形成手段によりパターン読み取
り手段60、61の発光素子の光量を補正するための補
正パターン71を第二の像担持体に形成し、発光量補正
手段は、補正パターン71をパターン読み取り手段6
0、61で読み取ることでパターン読み取り手段60、
61の発光素子の発光量を補正するよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式などを採用した画像形成装置に関し、特に、
複数の像担持体に形成された可視画像を、無端ベルト状
とされる転写材搬送体に担持される転写材に、或いは無
端ベルト状とされる中間転写体に多重転写して多色画像
を形成する画像形成装置で、多重画像形成時の画像ずれ
を自動補正する機能を備えた多色画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の画像形成部を備え、各画像
形成部では、像担持体としてのドラム状の電子写真感光
体、即ち、感光体ドラム上にレーザビーム光或いはLE
Dなどの発光素子による光を照射し、電子写真プロセス
によって感光体ドラム上に静電潜像を形成し、この静電
潜像を現像装置にて現像して可視像(トナー像)とし、
各画像形成部にて形成された感光体ドラム上のトナー像
を転写部にて、ベルト状の転写材搬送体(転写搬送ベル
ト)によって搬送される転写材上に多重転写したり、又
は、ベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)上におい
て各画像を多重転写し、その後、転写材に一括転写す
る、などの方法によってカラー画像を形成し得る多色画
像形成装置が提案されている。
【0003】この種の画像形成装置において、各感光体
ドラム間の機械的取り付け誤差、各レーザービーム光の
光路長誤差、光路変化、或いは、LEDの環境温度によ
る反りなどの理由により各感光体ドラム上で形成された
各カラー画像のレジストレーションが、最終的に多重転
写される転写材上で合わなくなる。
【0004】このため、例えば、図1〜図3に示すよう
に、従来より各感光体ドラム11(11a、11b、1
1c、11d)から第二の像担持体である中間転写ベル
ト31(或いは、転写搬送ベルト)などの無端ベルト上
に形成されたレジストレーション補正用パターン70
を、最下流側の画像形成部の感光体ドラム11aに隣接
して配置されたパターン検知手段としてのフォトセンサ
60、61で読み取り、各画像形成部にて形成される各
色に相当する感光体ドラム上でのレジストレーションず
れを検出し、記録されるべき画像信号に電気的補正を行
い、更には、又は別法として、レーザービーム光路中に
設けられている折り返しミラーを駆動して、光路長変化
或いは光路変化の補正を行っている。
【0005】レジストレーション補正用パターン画像と
しては様々なパターンが提案されており、特開2000
−98810号公報においては、無端ベルトの移動方向
であるプロセス方向に対して所定角度を有して配された
第一線分、及びプロセス方向に直交する仮想線を挟んで
前記第一線分と対称に配された第二の線分からなるパタ
ーンが提案されている。
【0006】このようなレジストレーション補正用パタ
ーン画像は、LED、フォトトランジスタ等の発光素
子、受光素子にて構成されるパターン検知手段、即ち、
パターン読み取り手段としてのフォトセンサで読み取ら
れる。このフォトセンサは、プロセス方向と直交する方
向に所定の距離をおいて2つ配置されており、レジスト
レーション補正用パターン画像は、このフォトセンサ上
を通過するように形成される。
【0007】図4は、フォトセンサ60、61がベルト
31上のレジストレーション補正用パターン70を検知
する様子を示したものである。なお、ベルト31として
は、フォトセンサ60、61内の発光素子(LED)が
照射する光(例えば赤外光)の反射率がパターン70に
比べて大きい材質のものを使用しており、この反射率の
違いによりパターン検知を可能としている。
【0008】図5には、LEDが照射する光を画像ずれ
検出用パターン70若しくは転写ベルト31が反射する
反射光を受光素子(フォトトランジスタ)PTが受光す
る様子を示し、図6には、フォトトランジスタPTが反
射光を受光し、電気信号に変換する受光回路LRCを示
す。
【0009】先ず、フォトセンサ60、61がベルト3
1を検知すると反射光量が大きいためフォトトランジス
タPTには光電流が多く流れて、抵抗器R1で電流−電
圧変換され抵抗器R2〜R4とオペアンプOP1で増幅
される。パターン70を検知すると反射光量が小さいた
めフォトトランジスタPTにはベルト31に比べて少な
い光電流が流れ、同様に抵抗器R1で電流−電圧変換さ
れ、抵抗器R2〜R4とオペアンプOP1で増幅され
る。
【0010】図5の(A)は、ベルト31→パターン7
0→ベルト31の順番で受光回路LRCが反射光を検知
した様子を示す。図6に示すように、このベルト検知レ
ベルとパターン検知レベルの中間に閾値レベルを可変抵
抗器R5で設定し、即ち、電流−電圧変換された値とこ
の閾値レベルをコンパレータOP2で比較する。これに
より、図5の(B)に示すレジストレーション補正用パ
ターン検知出力を作り出すことができる。順次送られて
くるこのパターン検知出力を読み取り、パターン間隔等
からレジストレーションずれ量を検出し、記録されるべ
き画像信号に電気的補正を行い、及び/又は、レーザー
ビーム光路中に設けられている折り返しミラーを駆動し
て、光路長変化或いは光路変化の補正を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォト
センサ60、61は、ベルト31上に形成された画像形
成時のトナー画像やレジストレーション補正用のトナー
画像が通過する近傍に配置されるため、トナーによる汚
れが懸念される。
【0012】フォトセンサ60、61の発光部や受光部
がトナーで汚れると受光素子に戻ってくる反射光量が減
少してしまい、S/N比良くレジストレーション補正パ
ターンを読み取ることが困難となり、レジストレーショ
ン補正が正確にできなくなるという問題点があった。
【0013】このため、フォトセンサ60、61に、ソ
レノイド等で開閉するシャッターを設置し、レジストレ
ーション補正時のみシャッターを開けてレジストレーシ
ョン補正用パターン画像を読み取ることでトナー汚れに
強い構成とすることが考えられるが、シャッターやソレ
ノイドや駆動回路を追加するため、結果的に大幅なコス
トアップとなってしまう。
【0014】従って、本発明の目的は、レジストレーシ
ョン補正用パターンを読み取るフォトセンサの発光、受
光面が汚れたとしても汚れによるパターン読み取り誤検
知をなくすことのできる画像形成装置を提供することで
ある。
【0015】本発明の他の目的は、正確な光量補正を行
うことができ、ソレノイド等を使用した機械的な汚れ防
止機能ではなく電気的な汚れ補正を行い、安価な構成に
よるフォトセンサの汚れ対策を行うことのできる画像形
成装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の一
態様によると、並置された複数の画像形成部を備え、前
記各画像形成部は、第一の像担持体と、前記第一の像担
持体に形成された静電潜像を現像して可視像とする現像
装置と、を備え、前記各画像形成部において形成された
前記第一の像担持体上の可視像が第二の像担持体上に、
或いは、前記第二の像担持体上に担持した転写材に重畳
して転写される画像形成装置において、前記複数の画像
形成部による各々の画像のずれを補正するためのレジス
トレーション補正用パターンを前記第二の像担持体に形
成するパターン形成手段と、発光素子と受光素子を備
え、前記レジストレーション補正用パターンを所定位置
で読み取るパターン読み取り手段と、前記パターン読み
取り手段によって読み取られた結果に基づいて各画像形
成部のレジストレーションを補正するレジストレーショ
ン補正手段と、前記パターン読み取り手段の発光素子の
光量を補正するための発光量補正手段と、を有し、前記
パターン形成手段は、前記パターン読み取り手段の発光
素子の光量を補正するための補正パターンを前記第二の
像担持体に形成し、前記発光量補正手段は、前記補正パ
ターンを前記パターン読み取り手段で読み取ることで前
記発光素子の発光量を補正することを特徴とする画像形
成装置が提供される。
【0017】本発明の他の態様によると、並置された複
数の画像形成部を備え、前記各画像形成部は、第一の像
担持体と、前記第一の像担持体に形成された静電潜像を
現像して可視像とする現像装置と、を備え、前記各画像
形成部において形成された前記第一の像担持体上の可視
像が第二の像担持体上に、或いは、前記第二の像担持体
上に担持した転写材に重畳して転写される画像形成装置
において、前記複数の画像形成部による各々の画像のず
れを補正するためのレジストレーション補正用パターン
を前記第二の像担持体に形成するパターン形成手段と、
発光素子と受光素子を備え、前記レジストレーション補
正用パターンを所定位置で読み取るパターン読み取り手
段と、前記パターン読み取り手段によって読み取られた
結果に基づいて各画像形成部のレジストレーションを補
正するレジストレーション補正手段と、前記パターン読
み取り手段の受光素子の出力信号を増幅する増幅器のゲ
インを補正するためのゲイン補正手段と、を有し、前記
パターン形成手段は、前記パターン読み取り手段の受光
素子の出力信号を増幅する増幅器のゲインを補正するた
めの補正パターンを前記第二の像担持体に形成し、前記
ゲイン補正手段は、前記補正パターンを前記パターン読
み取り手段で読み取ることでゲインを補正するよう制御
することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0018】上記各本発明の一実施態様によると、レジ
ストレーション補正を行う前に前記パターン読み取り手
段の前記発光量補正を行う。他の実施態様によると、前
記第二の像担持体は、無端ベルトである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0020】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例に係る電子写
真カラー複写機の全体構成を示す概略断面図である。本
実施例の電子写真カラー複写機は、本発明が特に有効に
適用されると考えられる、複数の画像形成部を並列に配
し、且つ中間転写方式を採用したカラー画像出力装置で
ある。
【0021】本実施例にて、電子写真カラー複写機は、
画像読取部1Rと、画像出力部1Pとを有する。画像読
取部1Rは、原稿画像を光学的に読み取り、電気信号に
変換して画像出力部1Pに送信する。画像出力部1P
は、複数の、本実施例では4つ並設された画像形成部1
0(10a、10b、10c、10d)と、給紙ユニッ
ト20と、中間転写ユニット30と、定着ユニット40
と、クリーニングユニット50と、制御ユニット80と
を有する。
【0022】更に、個々のユニットについて詳しく説明
する。
【0023】各画像形成部10(10a、10b、10
c、10d)は同じ構成とされ、各画像形成部10(1
0a、10b、10c、10d)では、第一の像担持体
としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラ
ム11(11a、11b、11c、11d)が回転自在
に軸支され、矢印方向に回転駆動される。感光体ドラム
11a〜11dの外周面に対向してその回転方向に一次
帯電器12(12a、12b、12c、12d)、光学
系13(13a、13b、13c、13d)、折り返し
ミラー16(16a、16b、16c、16d)、現像
装置14(14a、14b、14c、14d)、及びク
リーニング装置15(15a、15b、15c、15
d)が配置されている。
【0024】一次帯電器12a〜12dにおいて感光体
ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与
える。次いで、光学系13a〜13dにより、記録画像
信号出力部1Rからの記録画像信号に応じて変調した、
例えばレーザービームなどの光線を折り返しミラー16
a〜16dを介して感光体ドラム11a〜11d上に露
光することによって、そこに静電潜像を形成する。
【0025】更に、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラ
ックといった4色の現像剤(以下、「トナー」とい
う。)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dによ
って上記静電潜像を顕像化する。顕像化された可視画像
を画像転写領域Ta、Tb、Tc、Tdにて中間転写ユ
ニット30を構成する第二の像担持体としてのベルト状
の中間転写体、即ち、中間転写ベルト31に転写する。
中間転写ユニット30については、後で詳述する。
【0026】画像転写領域Ta、Tb、Tc、Tdの下
流側では、クリーニング装置15a、15b、15c、
15dにより中間転写体に転写されずに感光体ドラム1
1a〜11d上に残されたトナーを掻き落としてドラム
表面の清掃を行う。以上に示したプロセスにより、各ト
ナーによる画像形成が順次行われる。
【0027】給紙ユニット20は、転写材Pを収納する
ためのカセット21a、21b及び手差しトレイ27
と、カセット21a、21b若しくは手差しトレイ27
より転写材Pを一枚ずつ送り出すためのピックアップロ
ーラ22a、22b、26と、各ピックアップローラ2
2a、22b、26から送り出された転写材Pを更に搬
送するための給紙ローラ対23と、給紙ガイド24と、
そして、各画像形成部の画像形成タイミングに合わせて
転写材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのレジスト
ローラ25a、25bとを有する。
【0028】中間転写ユニット30について詳細に説明
する。
【0029】中間転写ベルト31は、中間転写ベルト3
1に駆動を伝達する駆動ローラ32と、ばね(図示せ
ず)の付勢によって中間転写ベルト31に適度なテンシ
ョンを与えるテンションローラとしての、中間転写ベル
ト31の回動に従動する従動ローラ33と、二次転写対
向ローラ34との間に張設巻回されている。又、駆動ロ
ーラ32と従動ローラ33の間に一次転写平面Aが形成
される。中間転写ベルト31としては、例えばPET
(ポリエチレンテレフタレート)、PVdF(ポリフッ
化ビニリデン)などが用いられる。駆動ローラ32は、
金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロ
ロプレン)をコーティングしてベルトとのスリップを防
いでいる。駆動ローラ32は、パルスモータ(不図示)
によって回転駆動される。
【0030】各感光体ドラム11a〜11dと中間転写
ベルト31が対向する一次転写領域Ta〜Tdには、中
間転写ベルト31の裏に一次転写用帯電器35(35a
〜35d)が配置されている。一方、二次転写対向ロー
ラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間
転写ベルト31とのニップによって二次転写領域Teを
形成する。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31
に対して適度な圧力で加圧されている。
【0031】また、中間転写ベルト31の二次転写領域
Teの下流には中間転写ベルト31の画像形成面をクリ
ーニングするためのクリーニングユニット50が配置さ
れる。クリーニングユニット50は、中間転写ベルト3
1上のトナーを除去するためのクリーニングブレード5
1と、廃トナーを収納する廃トナーボックス52とを備
えている。
【0032】定着ユニット40は、内部にハロゲンヒー
ターなどの熱源を備えた定着ローラ41aと、そのロー
ラに加圧される41b(このローラにも熱源を備える場
合もある)とを有する。更に、上記ローラ対41a、4
1bのニップ部へ転写材Pを導くためのガイド43、定
着ユニットの熱を内部に閉じ込めるための定着断熱カバ
ー46、47、また、上記ローラ対41a、41bから
排出されてきた転写材Pをさらに装置外部に導き出すた
めの内排紙ローラ44、外排紙ローラ45、及び、転写
材P積載する排紙トレー48などを備えている。
【0033】次に、上記構成の電子写真カラー複写機の
動作について説明する。
【0034】詳しくは図11を参照して後述するが、制
御ユニット80は、図11に示すように、上記各ユニッ
ト内の機構の動作を制御するためのCPU81及びフォ
トセンサ汚れ補正回路82、更には、図11には図示さ
れていないが、レジストレーション補正回路や、モータ
ドライバ部などを有している。
【0035】CPU81により画像形成動作開始信号が
発せられると、選択された用紙サイズなどにより選択さ
れた給紙段から給紙動作を開始する。
【0036】例えば上段の給紙段から給紙された場合に
ついて説明すると、図1にて、先ず、ピックアップロー
ラ22aにより、カセット21aから転写材Pが一枚ず
つ送り出される。そして、給紙ローラ対23によって転
写材Pが給紙ガイド24の間を案内されてレジストロー
ラ25a、25bまで搬送される。その時レジストロー
ラ25a、25bは停止されており、転写材Pの先端は
ニップ部に突き当たる。その後、画像形成部が画像の形
成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25
a、25bは回転を始める。この回転時期は、転写材P
と画像形成部より中間転写ベルト31上に一次転写され
たトナー画像とが二次転写領域Teにおいて一致するよ
うにそのタイミングが設定されている。
【0037】一方、画像形成部では、画像形成動作開始
信号が発せられると、前述したプロセスにより中間転写
ベルト31の回転方向において一番上流にある感光体ド
ラム11d上に形成されたトナー画像が、高電圧が印加
された一次転写用帯電器35dによって一次転写領域T
dにおいて中間転写ベルト31に一次転写される。一次
転写されたトナー像は次の一次転写領域Tcまで搬送さ
れる。そこでは各画像形成部間をトナー像が搬送される
時間だけ遅延して画像形成が行われており、前画像の上
にレジストを合わせて、その次のトナー像が転写され
る。以下も同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー
像が中間転写ベルト31上において一次転写される。
【0038】その後、転写材Pが二次転写領域Teに進
入し、中間転写ベルト31に接触すると、転写材Pの通
過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧を
印加する。これにより、前述したプロセスにより中間転
写ベルト31上に形成された4色のトナー画像が転写材
Pの表面に転写される。その後、転写材Pは搬送ガイド
43によって定着ローラニップ部まで正確に案内され
る。そして、ローラ対41a、41bの熱及びニップの
圧力によってトナー画像が転写材P表面に定着される。
その後、内外排紙ローラ44、45により搬送され、転
写材Pは機外に排出され、排紙トレー48に積載され
る。
【0039】次に、レジストレーション補正について説
明する。
【0040】パターン画像読み取り手段であるフォトセ
ンサ60、61は、複数の感光体ドラムのうち、ベルト
進行方向において最下流に位置する感光体ドラム11a
と駆動ローラ32の間に位置し、中間転写ベルト31上
に形成されたレジストレーション補正用パターン画像7
0を読み取る。
【0041】本実施例では、画像形成動作を行う前に、
所定のタイミングで中間転写ベルト31上にレジストレ
ーション補正用パターン画像70を形成し、フォトセン
サ60、61で読み取り、各色に相当する感光体ドラム
上でのレジストレーションずれを検出し、記録されるべ
き画像信号に電気的補正をかけ、及び/又はレーザービ
ーム光路中に設けられている折り返しミラー16aを駆
動して、光路長変化或いは光路変化の補正を行う。
【0042】ここで、フォトセンサ60、61のセンサ
面が汚れた時の補正手段について説明する。
【0043】画像形成動作時などに形成されたトナー画
像の飛散によりセンサ面が汚れると、フォトセンサ6
0、61の赤外発光ダイオードLED(発光素子)の照
射光量が減少すると共にフォトトランジスタPT(受光
素子)に到達する反射光量も減少する。その時のフォト
トランジスタPTの出力の様子を図7に示す。
【0044】図7(A)は、センサの汚れ度合が小さい
ときの出力を示し、図7(B)及び図7(C)は、セン
サの汚れ度合が大きい時の出力を示しており、センサの
汚れ度合が大きくなるにつれてベルト検知レベル及びパ
ターン検知レベルが減少することになる。図7(C)に
おいては、ベルト検知レベルが閾(しきい)値レベルを
下回っているので、パターン検知出力が得られないこと
になる。
【0045】また、中間転写ベルト31は均一な光反射
率を有するように作成することは難しく、図8のフォト
センサの出力が示すように、中間転写ベルト部を検知し
た時の出力はむらを有している。しかし、パターン部は
濃度が均一な(反射率が均一な)トナー画像を読み取る
ことになるのでセンサ出力はほぼ一定である。
【0046】そこで、本実施例では、フォトセンサ6
0、61の汚れを検知し、その結果に基づいてLEDの
光量を上げることで汚れに対する補正を行うが、その際
センサの汚れ検知のために中間転写ベルト31上に形成
された均一な濃度の補正パターンを読み取る。
【0047】図9は、センサ汚れの補正を行ってからレ
ジストレーション補正パターンを読み取る様子を示した
もので、図10は、このレジストレーション補正動作の
フローチャートである。
【0048】レジストレーション補正動作が開始する
と、中間転写ベルト31の回転駆動を開始し(ステップ
1)、LEDを点灯する(ステップ2)。センサ発光量
補正用パターン、即ち、センサ汚れ補正用パターン71
を中間転写ベルト31上に書き込み(ステップ3)、中
間転写ベルト31の搬送方向と直交する方向に所定の距
離をおいて配置されたフォトセンサ60、61は、セン
サ汚れ補正用パターン71を読み取り、LEDの光量を
設定し(ステップ4)、続いて、レジストレーション補
正パターン70を書き込み、設定されたLEDの照射光
でパターンを読み取り(ステップ5)、レジストレーシ
ョン補正を行う(ステップ6)。LED201を消灯す
ると共に、中間転写ベルト31の回転駆動を停止し(ス
テップ7)、本動作を終了する。
【0049】図11は、本実施例のセンサ汚れを補正す
るための補正回路82を備えた制御ユニット80の一実
施例を示す。
【0050】本実施例の補正回路82によれば、先ず、
フォトセンサ60、61のLEDを基準となる光量で点
灯するために、D/A変換器83から基準電圧Vref
が出力される。オペアンプ84は、基準電圧Vrefを
受け、抵抗器85、86、トランジスタ87からなる定
電流回路で作り出される定電流IcontをLEDに流
す。
【0051】この時、LEDから発生する光は、中間転
写ベルト31上に形成されているセンサ汚れ用補正パタ
ーン71を照射し、反射光がフォトトランジスタPTに
入射する。そして、その光量に応じた光電流ILが抵抗
器88に流れることで生じる電圧を抵抗器89、90、
91とオペアンプ92によって所定倍される。所定倍さ
れた電圧VLをA/D変換器93が読み取る。
【0052】センサ60、61が汚れる前に予め上記動
作を行い、その時のA/D変換器に入力されるVLを記
憶しておく。上記動作を行う毎に、A/D変換器に入力
される値とVLと比較し、低いならばD/A変換器90
1から基準電圧Vrefを上げることでLEDに流す電
流量を、即ち、LEDの発光量を増大する。
【0053】A/D変換器93に入力される値がVLと
等しくなるように、基準電圧Vrefを上げることで、
フォトセンサ60、61がトナーなどで汚れても、汚れ
る前と同じ光量が得られるため誤検知をすることがなく
なる。又、反射むらの大きい中間転写ベルト31上では
なく、中間転写ベルト31上に形成された均一な濃度の
トナー画像を読み取ることでLEDの光量を補正するの
で正確な光量補正が可能となる。
【0054】また、図11に示す補正回路82において
は、LEDの駆動電流を可変にする構成とされるが、フ
ォトトランジスタPTの光電流ILを電圧に変換する際
のゲインを変える構成でも良い。図12にゲインを変え
る構成の補正回路82を示す。
【0055】図12に示す実施例の補正回路82にて、
図11の補正回路82と同等の機能を行うところは同じ
符号を付している。
【0056】図12の実施例にて、図11の実施例と異
なるところを説明すると、図12の実施例では、LED
の駆動電流を設定するD/A変換器83の代わりに固定
の基準電圧Vrefがオペアンプ84に入力される。こ
のため、LEDの発光光量は一定である。
【0057】フォトトランジスタPTの光電流を電流電
圧変換を行う複数の抵抗器100−1〜nを持ち、それ
ぞれにトランジスタ101−1〜nのスイッチを持たせ
て、I/Oポート102で切り替えることでゲインを切
り替える。この切替は、初期設定でトランジスタ101
−1をONさせ、それにより選択された最も小さい抵抗
値の抵抗器100−1と抵抗器89、90、91とオペ
アンプ92で発生するVLをA/D変換器93で読み取
り、その読み取り値によって適切な抵抗値をCPU81
がI/Oポート102を介して選択する。この切替によ
り、即ち、発光素子の光量を上げる代わりに受光素子の
電流電圧変換のゲインを変えることで、必要な出力が得
られ、フォトセンサ60、61がトナーなどで汚れて
も、汚れる前と同じ出力が得られるため誤検知をするこ
とがなくなる。
【0058】実施例2 図13に本発明の画像形成装置の他の実施例を示す。実
施例1で説明した電子写真カラー複写機は、第二の像担
持体31が中間転写ベルトとされたが、本実施例の電子
写真カラー複写機は、第二の像担持体31が転写材Pを
担持し搬送する転写材搬送ベルトとされ、その他の点で
は実施例1の電子写真カラー画像形成装置と同様の構成
とされる。従って、同じ機能及び作用をなす部材には同
じ参照番号を付して、更なる説明は省略する。
【0059】又、本実施例においても、制御ユニット8
0は、実施例1にて説明した図11及び図12に示すよ
うな構成の補正回路82を備えており、実施例1の場合
と同様に、図9及び図10に関連して説明したように、
フォトセンサ60、61の汚れを検知し、その結果に基
づいて、レジストレーション補正動作を行う。
【0060】本実施例においても、実施例1と同様の作
用効果を達成し得る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、 (1)レジストレーション補正用パターンを読み取るパ
ターン読み取り手段(フォトセンサ)の発光面及び受光
面が汚れたとしても発光素子の光量をあげることで、或
いは、発光素子の光量を上げる代わりに受光素子の電流
電圧変換のゲインを変えることで、汚れによるパターン
読み取り誤検知をなくすことができる。 (2)反射むらの大きい第二の像担持体、即ち、中間転
写ベルト(或いは、転写搬送ベルト)上ではなく反射率
が均一となるトナー濃度を読み取ることで発光素子の光
量を補正するので、正確な光量補正を行うことができ
る。 (3)ソレノイド等を使用した機械的な汚れ防止機能で
はなく、電気的な汚れ補正であるので、安価な構成によ
るフォトセンサの汚れ対策を行うことができる。といっ
た効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例である電子写
真カラー複写機の概略構成断面図である。
【図2】レジストレーション補正パターンを検知する検
知手段を設けた領域の概略構成図である。
【図3】図2で示した検知手段を設けた領域を上方より
見た上視図である。
【図4】フォトセンサが転写ベルト上のパターンを読み
取る様子を表わす図である。
【図5】フォトセンサのパターンを読み取った時の出力
を表わす図である。
【図6】フォトセンサの出力を受け取る受光回路の一実
施例の回路図である。
【図7】フォトセンサの汚れにより反射光量が減少して
いることを説明する図である。
【図8】中間転写ベルトに反射むらがあることを説明す
る図である。
【図9】中間転写ベルト上にセンサ汚れ補正パターンと
レジストレーション補正用パターンが形成されているこ
とを示す図である。
【図10】センサ汚れを補正し、レジストレーション補
正を行う動作の一実施例を示すフローチャート図であ
る。
【図11】LEDの光量を変えることでセンサ汚れの補
正を行う補正回路の一実施例を示す回路図である。
【図12】フォトトランジスタのゲインを変えることで
センサ汚れの補正を行う補正回路の一実施例を示す回路
図である。
【図13】本発明の画像形成装置の他の実施例である電
子写真カラー複写機の概略構成断面図である。
【符号の説明】
10(10a、10b、10c、10d)画像形成部 11(11a、11b、11c、11d)第一の像担持
体(電子写真感光体) 14(14a、14b、14c、14d)現像装置 31 第二の像担持体(中間転写体、転写
材搬送体) 60、61 補正パターン検知手段 70 検出用パターン画像 71 補正用パターン画像 80 制御ユニット 81 CPU 82 汚れ補正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA09 DE02 EB04 2H030 AA01 AB02 AD17 BB02 BB21 BB42 BB56 2H200 FA04 GA12 GA23 GA34 GA44 GA47 GB25 GB41 HA02 HA12 HA28 HB03 HB12 HB22 HB26 JA02 JB10 JC03 JC20 LA11 LA12 LB13 PB16 PB17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並置された複数の画像形成部を備え、前
    記各画像形成部は、第一の像担持体と、前記第一の像担
    持体に形成された静電潜像を現像して可視像とする現像
    装置と、を備え、前記各画像形成部において形成された
    前記第一の像担持体上の可視像が第二の像担持体上に、
    或いは、前記第二の像担持体上に担持した転写材に重畳
    して転写される画像形成装置において、 前記複数の画像形成部による各々の画像のずれを補正す
    るためのレジストレーション補正用パターンを前記第二
    の像担持体に形成するパターン形成手段と、 発光素子と受光素子を備え、前記レジストレーション補
    正用パターンを所定位置で読み取るパターン読み取り手
    段と、 前記パターン読み取り手段によって読み取られた結果に
    基づいて各画像形成部のレジストレーションを補正する
    レジストレーション補正手段と、 前記パターン読み取り手段の発光素子の光量を補正する
    ための発光量補正手段と、を有し、前記パターン形成手
    段は、前記パターン読み取り手段の発光素子の光量を補
    正するための補正パターンを前記第二の像担持体に形成
    し、前記発光量補正手段は、前記補正パターンを前記パ
    ターン読み取り手段で読み取ることで前記発光素子の発
    光量を補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 並置された複数の画像形成部を備え、前
    記各画像形成部は、第一の像担持体と、前記第一の像担
    持体に形成された静電潜像を現像して可視像とする現像
    装置と、を備え、前記各画像形成部において形成された
    前記第一の像担持体上の可視像が第二の像担持体上に、
    或いは、前記第二の像担持体上に担持した転写材に重畳
    して転写される画像形成装置において、 前記複数の画像形成部による各々の画像のずれを補正す
    るためのレジストレーション補正用パターンを前記第二
    の像担持体に形成するパターン形成手段と、 発光素子と受光素子を備え、前記レジストレーション補
    正用パターンを所定位置で読み取るパターン読み取り手
    段と、 前記パターン読み取り手段によって読み取られた結果に
    基づいて各画像形成部のレジストレーションを補正する
    レジストレーション補正手段と、 前記パターン読み取り手段の受光素子の出力信号を増幅
    する増幅器のゲインを補正するためのゲイン補正手段
    と、を有し、前記パターン形成手段は、前記パターン読
    み取り手段の受光素子の出力信号を増幅する増幅器のゲ
    インを補正するための補正パターンを前記第二の像担持
    体に形成し、前記ゲイン補正手段は、前記補正パターン
    を前記パターン読み取り手段で読み取ることでゲインを
    補正することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 レジストレーション補正を行う前に前記
    パターン読み取り手段の前記発光量補正を行うことを特
    徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第二の像担持体は、無端ベルトであ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装
    置。
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