JP3909645B2 - 変調器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の規格に準拠した変調器の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に基いて、従来の一般的モデムにおけるBell202規格のFSK変調器の構成を説明する。ブロック1はモデムの変調器部分であり、2は論理(0)に対応する周波数(153. 6kHz)のクロックAの発生回路、3は論理(1)に対応する周波数(83. 2kHz)のクロックBの発生回路である。
【0003】
4はこれらクロックA,Bの信号を選択する切り替えスイッチ手段であり、変調すべき論理(0)並びに(1)に対応する論理データTXDにより切り替え制御される。5はこの切り替えスイッチ手段4を介して選択されるクロックA,Bの信号を70分の1に周波数低減するカウンタ手段であり、クロックを70カウントするとトグルする。
【0004】
従って、このカウンタ手段の出力信号Mは、論理(0)の周波数が2200Hz(実際は2194. 3Hz)、論理(1)の周波数が1200Hz(実際は1196. 9Hz)のFSK変調信号となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成のFSK変調器構成では、モデム用のICが必要であり、ハードウェアとしてモデムICに内臓される2種類のクロック信号の発生手段を必要とする。
【0006】
ワンチップマイクロコンピュータを使用する回路設計において、モデムを用いて外部環境と通信する場合は、モデムを別途接続するか又はボード上にモデムICを実装する必要があり、ハードウェアのコストアップの要因、小型化の障害要因となる。
【0007】
本発明は、ワンチップマイクロコンピュータ内に標準的に具備する機能とソフトウェアにより、特別なハードウェア手段を必要とすることなしで、所定の規格に準拠した変調信号を発生可能な変調器を実現せしめることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載発明の特徴は、所定の規格に準拠した変調器において、
クロック信号をカウントして所定の規格に準拠した変調信号を出力するカウンタ手段と、
このカウンタ手段のカウント値を、主メモリと端数メモリに分けて記憶する複数個のメモリ手段と、
マイクロコンピュータ手段内で作成された論理データに従って前記メモリ手段の出力を選択的に合成して前記カウント値を出力するマルチプレクサ手段と、
を具備する点にある。
【0010】
請求項2記載発明の特徴は、前記メモリ手段、マイクロコンピュータ手段、カウンタ手段は、ワンチップマイクロコンピュータ搭載要素で構成されている点にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明実施態様を、図面を用いて説明する。図1は本発明にかかる変調器の一実施例を示すブロック線図である。実施例ではBell規格のFSK変調器の例を説明する。論理(0)に対応するメモリ手段は、位相0°の場合のメモリ手段(a)、位相240°の場合のメモリ手段(b)、位相120°の場合のメモリ手段(c)の3個のメモリ手段で構成される。
【0012】
論理(1)に対応するメモリ手段は、位相0°の場合のメモリ手段(d)、位相240°の場合のメモリ手段(e)、位相120°の場合のメモリ手段(f)の3個のメモリ手段で構成される。
【0013】
論理(0)に対応するメモリ手段(a)は、主メモリ6aと端数メモリ6bよりなる。メモリ手段(b)は、主メモリ7aと端数メモリ7bよりなる。メモリ手段(c)は、主メモリ8aと端数メモリ8bよりなる。
【0014】
論理(1)に対応するメモリ手段(d)は、主メモリ9aと端数メモリ9bよりなる。メモリ手段(e)は、主メモリ10aと端数メモリ10bよりなる。メモリ手段(f)は、主メモリ11aと端数メモリ11bよりなる。
【0015】
論理(0)に対応するメモリ手段(a)の主メモリ6aには、短い基準パルス幅をSとするとき、S, S, Sの順にカウント値が格納され、この順序で読み出される。端数メモリ6bには2S/3のカウント値が格納されている。メモリ手段(b)の主メモリ8aには、S/3, S, S, Sの順にカウント値が格納され、この順序で読み出される。端数メモリ6bにはS/3のカウント値が格納されている。メモリ手段(c)の主メモリ9aには、2S/3, S, S, Sの順にカウント値が格納され、この順序で読み出される。端数メモリ8bの内容はブランク0が格納されている。
【0016】
論理(1)に対応するメモリ手段(d)の主メモリ9aには長い基準パルス幅をLとするとき、L, Lの順にカウント値が格納され、この順序で読み出される。端数メモリ9bの内容はブランク0が格納されている。パターン(e)の主メモリ10aには、L/3, Lの順にカウント値が格納され、この順序で読み出される。端数メモリ10bには2L/3のカウント値が格納されている。メモリ手段(f)の主メモリ11aには、2L/3, Lの順にカウント値が格納され、この順序で読み出される。端数メモリ11bにはL/3のカウント値が格納されている。
【0017】
12はマルチプレクサ手段であり、マイクロコンピュータ手段内で論理的に作成された論理データにより制御され、メモリ手段の主メモリ及び端数メモリに格納されたカウント値を読み出して合成する。この合成出力がカウンタ手段13におけるクロック信号CLKをカウントアップする値に相当する。合成出力にある波の長さをカウンタ手段13がクロック信号CLKにより計測する。カウンタ手段13はカウントアップするとトグルし、FSK信号Mを出力する。
【0018】
次に図2により短い基準パルス幅S及び長い基準パルス幅Lにつき説明する。1200ビット/秒の1ビット時間は833. 3…μSであり、これは2500/3μSと表される。論理(1)のとき(1200Hz)の半波長は416. 6…μSであり、これは2500/6μSと表される。このパルス幅を長い基準パルス幅Lとする。
同様に、論理(0)のとき(2200Hz)の半波長は217. 27…μSであり、これは2500/11μSと表される。このパルス幅を短い基準パルス幅Sとする。
【0019】
このことから、1ビット時間の2500/3μSの期間に、Lは2個、Sは3・2/3個入ることがわかる。図2に示すように、FSK信号波形を正弦波に置き換えて考えると、あるビット(論理0)のスタート時に波形の位相が0°だとしたら、次のビット(論理0)のスタート時の位相は240°、その次は0°(360°)になる。つまり、3回ビット(論理0)あると信号波形の位相は1回りする。
一方、1ビット時間=2*Lのため、論理(1)のときには位相は変化しない。
【0020】
実際の変調態様は、図2のように論理(0)に3態様、論理(1)に3態様の6態様のみを考えればよい。この6態様が図1で説明したメモリ手段(a)乃至(f)の主メモリ及び端数メモリ手段に格納されたカウント値である。
【0021】
次に図3のフローチャートに基き、プログラムで制御されるマルチプレクサ手段12の信号処理手順を説明する。まず初期状態では論理(0)、位相0°にセットされるので、論理と位相の判断ステップはそのまま通過し、メモリ手段の選択ステップでは(a)が選択され、前の端数保管データ(この場合は0)に主メモリのカウント値が前段に加えられる。
【0022】
次のステップでは選択されているメモリ手段(a)の端数メモリのカウント値(この場合は2S/3)が端数保管データとして前のデータに上書きされて格納され、メモリ手段(a)のカウント値がカウンタ手段13に与えられる。
【0023】
次のステップでは全データの終了がチェックされ、終了でなければ次の論理が判断され、論理(0)であれば位相に240°が加えられ、論理(1)であれば位相操作せずに論理と位相データが入力され最初の論理と位相の判断ステップに戻る。
以下同様なルーチン処理を実行して全データ終了でプログラムのフローを終了する。
【0025】
以上説明したように、本発明によれば必要とする構成要素であるカウンタ、メモリ手段は、マイクロコンピュータの周辺機器としてワンチップマイクロコンピュータ上に標準搭載されていることが多いので、この機能はワンチップマイクロコンピュータ1つで実現できる。
【0026】
即ち、本発明によれば、特別なモデム用のICを導入することなく、所定の規格に準拠したFSK変調器を実現することが容易である。また本発明では、乗除算機能は使用していないので、マイクロコンピュータのパフォーマンスへの影響も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変調器の一実施例を示すブロック線図である。
【図2】本発明における6個の変調パターンの説明波形図である。
【図3】本発明におけるマルチプレクサ手段の処理手順を示すフローチャート図である。
【図4】従来のモデムにおける変調器の構成図である。
【符号の説明】
6a〜11a 主パターンメモリ
6b〜11b 端数メモリ
12 マルチプレクサ手段
13 カウンタ手段
Claims (2)
- 所定の規格に準拠した変調器において、
クロック信号をカウントして所定の規格に準拠した変調信号を出力するカウンタ手段と、
このカウンタ手段のカウント値を、主メモリと端数メモリに分けて記憶する複数個のメモリ手段と、
マイクロコンピュータ手段内で作成された論理データに従って前記メモリ手段の出力を選択的に合成して前記カウント値を出力するマルチプレクサ手段と、
を具備する変調器。 - 前記メモリ手段、マイクロコンピュータ手段、カウンタ手段は、ワンチップマイクロコンピュータ搭載要素で構成されてなる請求項1記載の変調器。
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