JP3903234B2 - パネル体への表装材の固定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、間仕切パネル等のパネル体の表面に、合成樹脂製のシート状の表装材を張設固定するための固定装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、間仕切パネル等のパネル体の広幅の表面に、合成樹脂製のシート状の表装材(化粧シート)を張り付けるために、実開昭54−32018号公報等に開示されているように、間仕切パネルのパネル板の表面に、ウエッブ状のホットメルトシートを仮接着しておき、このホットメルトシートに表装材を圧着させることを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この構成では、パネル体の広い表面積全体にわたってホットメルトシートを仮接着しなければならないから、当該ホットメルトシートの消費量が膨大となって製造コストが高くなる。また、パネル体の広い表面積全体にわたって一度に表装材を熱圧着するためのプレス装置も大型化し、設備費も高価になるという問題があった。
【0004】
本発明は、製造コストを低減できるパネル体に対する表装材の固定装置を提供することを目的するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、パネル体の平坦な表面に合成樹脂製のシート状の表装材を張設固定するための固定装置であって、少なくとも合成樹脂製の扁平基板と、該扁平基板の表面に一体的に形成された突起部とを有し、且つ前記扁平基板には、パネル体に突き刺し固定するための脚部を備えた留め具を、表装材を固定すべきパネル体の表面箇所に前記扁平基板が密着するように突き刺し固着し、前記突起部と表装材とを超音波溶接にて接着固定したものである。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、パネル体の平坦な表面に合成樹脂製のシート状の表装材を張設固定するための固定装置であって、少なくとも合成樹脂製の扁平基板と、該扁平基板の表面に一体的に形成された突起部とを有し、且つ前記扁平基板は、パネル体の表裏両面を挟着するように、断面コ字型に形成されている留め具を、表装材を固定すべきパネ ル体の表面箇所に前記扁平基板が密着するように挟着し、前記突起部と表装材とを超音波溶接にて接着固定したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について説明すると、図1はパネル体1と留め具2とシート状の表装材3との斜視図である。
間仕切パネル等に使用するためのパネル体1は、木材を砕いて細片(チップ)とし、これを繊維化して(ホット)プレスしたインシュレーションボード、もしくは木材の削片や砕片に接着剤を加えてホットプレスしたパーティクルボードである。
【0008】
表装材3は、ポリプロピレン樹脂(PP)、熱可塑性ポリエステル樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の合成樹脂製のシート状であって、前記の合成樹脂製繊維からなる布や薄板(フィルム状)のいずれでも良く、可撓性を有するものを使用する。
パネル体1の表面に表装材3を張設固定するための固定装置としての留め具2の第1実施形態は、図1及び図2(a)に示すように、押しピン状の形態であり、パネル体1の表面に沿うように扁平な円板状等の扁平基板2aの表面に突起部2bが一体的に突出形成されており、扁平基板2aの下面から前記突起部2bと逆方向に釘状の脚部2cが一体的に突設されている。
【0009】
この複数の留め具2は、図1に示すように、パネル体1の広幅表面1aの四隅及び略中央部に脚部2cを突き刺して、扁平基板2aが広幅表面1aに密接するように打ち込む。他の複数の留め具2は、パネル体1における前記広幅表面1aから直角に延びる4側の縁面1bに、前記と同様にして脚部2cを打ち込む(図2(a)参照)。
【0010】
次いで、前記表装材3を広げて、パネル体1の広幅表面1a及び4側の縁面1bを覆うように配設し、表装材3に適当な張力を付与した状態で各留め具2の扁平基板2a上の突起部2bと、超音波溶接のためのホーン10とで表装材3を挟んだ状態にして(図2(b)参照)、図示しない超音波発生装置から前記ホーン10を毎秒2万回〜3万回程度で、且つ振幅0.03mm程度で振動させると、突起部2bと表装材3との接触箇所が発熱し、強固に超音波溶接することができる(図2(c)参照)。この種の超音波溶接(超音波接合)では、接合される2つの材料の材質が互いに異なるものであっても接合可能であるが、留め具2の突起部2bと表装材3とは同種類の合成樹脂材である方が好ましい。
【0011】
第2実施形態の留め具4は、図1に示すごとく扁平基板4aが細長い扁平な板状であって、該扁平基板4aの下面には複数本の脚部4cを突設する一方、扁平基板4aの上面には複数の突起部4bを適宜間隔にて一体的に突設したものである。図示実施形態では、パネル体1の4側の縁面1bに扁平基板4aを打ち込み固定しているが、パネル体1の広幅表面1aに打ち込んでも良く、その後、各突起部4bの箇所にて表装材3を前述と同様に超音波溶接すれば良い。
【0012】
図3に示す第3実施形態の留め具5は、パネル体1の角部に固定するものであって、L字状に屈曲してハンドル体1の4側の縁面に沿わせる縁扁平基板50aと、パネル体1の表裏両面の隅部に当接する隅扁平基板50bとにより、パネル体1の表裏広幅面の隅部を挟着するように、断面コ字型に形成されているものである。そして、各留め具5における前記縁扁平基板50a及び隅扁平基板50bの表面には1乃至複数の突起部5bが一体的に突設され、図4に示すごとく、パネル体1の表裏広幅面の隅部に留め具5を嵌合させて後、前記各実施形態と同様に突起部5bの箇所でホーン10にて表装材3を超音波溶接すれば良い。この実施形態では、表装材3の広幅面が位置する隅扁平基板50bの箇所に突起部5bを設けなくても、超音波溶接後に、留め具5がパネル体1の四隅から脱落することがない。留め具5の変形例としては、パネル体1の四隅でなく、側縁にてパネル体1の表裏面を挟む断面コ字型のものであっても良い。
【0013】
これらの実施形態から理解できるように、広い面積を有するパネル体1に対して留め具2,4,5は部分的であり、突起部の数も少なくでき、表装材3との溶接箇所を少なくでき製造コストを低減できるという効果を奏する。
【0014】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明は、パネル体の平坦な表面に合成樹脂製のシート状の表装材を張設固定するための固定装置であって、少なくとも合成樹脂製の扁平基板と、該扁平基板の表面に一体的に形成された突起部とを有し、且つ前記扁平基板には、パネル体に突き刺し固定するための脚部を備えた留め具を、表装材を固定すべきパネル体の表面箇所に前記扁平基板が密着するように突き刺し固着し、前記突起部と表装材とを超音波溶接にて接着固定したものであるから、広い面積を有するパネル体に対して留め具は部分的であり、突起部の数も少なくでき、表装材との溶接箇所を少なくでき製造コストを低減できるという効果を奏する。
【0015】
また、請求項1に記載の発明は、前記留め具の扁平基板には、パネル体に突き刺し固定するための脚部を備えたものであり、パネル体と留め具と表装材との三者の固着に際して接着剤を一切使用しないので、工場の環境が化学的溶媒にて汚染されることがないという効果を奏する。
【0016】
そして、請求項2に記載の発明における前記留め具の扁平基板が、パネル体の表裏両面を挟着するように、断面コ字型に形成されているものである。
このように留め具を構成すると、留め具のパネル体に対する固定作業が一層簡便になり、製造コストが一層低減されるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パネル体と留め具との斜視図である。
【図2】 (a)は留め具の部分の拡大側断面図、(b)は留め具をパネル体に固着して留め具と表装材とを超音波溶接作業する状態を示す拡大側断面図、(c)は表装材の固定状態を示す拡大側断面図である。
【図3】 第3実施形態の留め具の斜視図である。
【図4】 第3実施形態の留め具による表装材の固定状態を示す拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 パネル体
2,4,5 留め具
2a,4a 扁平基板
2b,4b 突起部
2c,4c 脚部
3 表装材
Claims (2)
- パネル体の平坦な表面に合成樹脂製のシート状の表装材を張設固定するための固定装置であって、
少なくとも合成樹脂製の扁平基板と、該扁平基板の表面に一体的に形成された突起部とを有し、且つ前記扁平基板には、パネル体に突き刺し固定するための脚部を備えた留め具を、表装材を固定すべきパネル体の表面箇所に前記扁平基板が密着するように突き刺し固着し、前記突起部と表装材とを超音波溶接にて接着固定したことを特徴とするパネル体への表装材の固定装置。 - パネル体の平坦な表面に合成樹脂製のシート状の表装材を張設固定するための固定装置であって、
少なくとも合成樹脂製の扁平基板と、該扁平基板の表面に一体的に形成された突起部とを有し、且つ前記扁平基板は、パネル体の表裏両面を挟着するように、断面コ字型に形成されている留め具を、表装材を固定すべきパネル体の表面箇所に前記扁平基板が密着するように挟着し、前記突起部と表装材とを超音波溶接にて接着固定したことを特徴とするパネル体への表装材の固定装置。
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