JPS6036292Y2 - 寝具用シ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はマグネットの磁力効果により人体の疲労を回
復するためにマグネットをそなえる、敷ぶとん、マット
、枕等の寝具用シート（パッド）の改良に関するもので
ある。

従来マグネットを固定したシートとしては、２枚のウレ
タンシートの接合面に接着剤を塗布し且つマグネットを
挟んで貼付は貼合わせたり、ウレタンシートにミシン縫
製加工によってマグネットを固定する方法がとられてい
る。

ところでこのようにして得られたシートで寝具類を製造
した場合、ウレタン素材を使用しているために洗濯がし
にくいこと、長時間経過するとウレタンそのものの変質
変形が生じ、或はウレタンそのものの悪臭がするという
欠点があった。

これを改善するものとして２枚の生地を熱溶着性のもの
としてマグネットを挟んでいる部分及びその周囲を加熱
加圧する試みもあるが広範囲に熱溶着すると通気性が低
下するのみならず吸湿性が著しく劣る。

この考案は上記従来のシートの、寝具用に使用した場合
の問題点を解決したもので、その目的とするところはマ
グネットの磁力効果をそこなわず、洗濯が可能であるこ
とに加え、マグネットを所定の位置に正確に固定でき、
しかもマグネット固定強度が強く、シートを長期使用し
てもマグネットが固定部から外れたすせず、又通気性や
吸湿性をそこなうことがなく、ソフト感のある寝具用シ
ートとするにある。

この考案は、２枚の通気性布地間に綿の層を設け、表側
布地と綿の層間にマグネットの小板片を散点させ、且つ
マグネットの小板片にはこれより大なる面積の熱溶融性
フィルム片を重ねて、フィルム片の周縁を前記両布地及
び綿の層に溶着してマグネット小板片を移動不能に固定
したことを特徴とする。

以下この考案の実施例を添付図面に基いて説明する。

図においてｌａ、ｌｂは通気性ある２枚の布地、２は画
布地間に設けた綿の層である。

綿の層２上にはマグネットの小板片３が散点させである
。

マグネット小板片３の上面とマグネット小板片の直下で
綿の層２の下面にはマグネット小板片より大なる面積の
、熱溶融性あるフィルム片４ａ。

４ｂを介在し、マグネット小板片の周縁部分でフィルム
片を加熱溶融加圧することで両布地及び綿の層を接着一
体化しマグネット小板片も移動不能に固定する。

５はその加熱加圧溶着筋を示す。フィルムは２枚として
マグネット小板片を挟むようにしたが、上下例れかの一
方の一枚のみとしても溶着固定機能を果し得る。

熱溶融性フィルムは熱可塑性合成樹脂であるがナイロン
とすることにより溶着固定機能がきわめて大である。

フィルムの加熱加圧による溶着方法としては高周波、超
音波、熱プレス等の公知の方法を採用し得る。

尚溶着筋５の外周部分に更にミシン縫製加工を加えるこ
とも可能である。

この考案は上記したようなものであり、この寝具用シー
トは表裏２枚の通気性布地間に綿の層を設け、綿の層上
にマグネット小板片を散点状に配し、このマグネット小
板片が存在する位置にはこれより面積が大なる熱溶融性
あるフィルムを配し、フィルムを加熱溶融加圧してマグ
ネット及びその周辺を溶融フィルムで接着固定したもの
であるから、両面の布地の通気性が何等低下せず寝具用
として適するという効果がある。

又両布地１ａ、ｌｂを天然繊維からなるものとし、且つ
画布地間と綿の層を設けたことにより、通気性は勿論の
こと織り組織及び綿の層内への空気の含有量が多く保温
性が大となり、更に吸湿性も充分であり、寝具用シート
として最も適したものとなし得るという効果がある。

綿の層を合成繊維にすると溶着筋部が一層強固になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る寝具用シートの一部分の一部切欠
平面図、第２図は同上要部の拡大縦断面図である。 １ａ、１ｂ・・・・・・布地、２・・・・・・綿の層、
３・・・・・・マグネット小板片、４ａ、４ｂ・・・・
・・熱溶融性フィルム、５・・・・・・溶着筋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表裏２枚の通気性を有する布地間に適当な厚みの綿の層
   を設け、綿の層と一方の布地間には扁平なマグネット小
   板を散点状に配し、且つ各マグネット小板部の少なくと
   も表裏何れか一方にマグネット小板より大なる面積の熱
   溶融性フィルム片を配し、前記フィルム片周縁を前記両
   布地及び綿の層に溶着しマグネット小板を移動不能に固
   定したことを特徴とする寝具用シート。