JPH09180869A - 不織布使いの電気毛布およびその製造法 - Google Patents
不織布使いの電気毛布およびその製造法Info
- Publication number
- JPH09180869A JPH09180869A JP7350526A JP35052695A JPH09180869A JP H09180869 A JPH09180869 A JP H09180869A JP 7350526 A JP7350526 A JP 7350526A JP 35052695 A JP35052695 A JP 35052695A JP H09180869 A JPH09180869 A JP H09180869A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- woven fabric
- back layer
- heat
- hot melt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Surface Heating Bodies (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 合成繊維を主成分とするニードル不織布を使
用し、電気毛布の生産性を高め、かつヒート線を密着固
定せしめて移動を阻止し異常発熱の危険をなくする。 【解決手段】 合成繊維を主成分とするニードル不織布
により電気毛布の表層1及び裏層4を構成し、両層1,
4の間にヒート線3とホットメルト接着剤、特にくもの
巣状ホットメルトシート2を配して加熱加圧によりヒー
ト線3を表裏両層1,4間で移動しないように密着固定
せしめる。
用し、電気毛布の生産性を高め、かつヒート線を密着固
定せしめて移動を阻止し異常発熱の危険をなくする。 【解決手段】 合成繊維を主成分とするニードル不織布
により電気毛布の表層1及び裏層4を構成し、両層1,
4の間にヒート線3とホットメルト接着剤、特にくもの
巣状ホットメルトシート2を配して加熱加圧によりヒー
ト線3を表裏両層1,4間で移動しないように密着固定
せしめる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成繊維を主成分と
する繊維ウエブにニードリングを施してなるニードル不
織布を表層,裏層に用い、それらの間にヒート線や検知
線(以下、総称して単にヒート線という)を配して接着
一体化せしめた不織布使いの電気毛布ならびにその有利
な製造法に関するものである。
する繊維ウエブにニードリングを施してなるニードル不
織布を表層,裏層に用い、それらの間にヒート線や検知
線(以下、総称して単にヒート線という)を配して接着
一体化せしめた不織布使いの電気毛布ならびにその有利
な製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気毛布は通常、特殊な織機を使
用してヒート線を挿通するための袋を備えた毛布生地を
作成し、その毛布生地の上記袋内に人手により通線作業
と称してヒート線を挿通し、その後、後加工して縫製を
行うことによって製作されて来た。
用してヒート線を挿通するための袋を備えた毛布生地を
作成し、その毛布生地の上記袋内に人手により通線作業
と称してヒート線を挿通し、その後、後加工して縫製を
行うことによって製作されて来た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のような
方法による電気毛布では毛布生地の袋にヒート線を通す
という構成のためヒート線が生地に対してフリーな状態
であり、人が寝ている間に一定方向に寝返りをうつとヒ
ート線が動いて互いに絡みあって異常発熱をおこす危険
を有していた。
方法による電気毛布では毛布生地の袋にヒート線を通す
という構成のためヒート線が生地に対してフリーな状態
であり、人が寝ている間に一定方向に寝返りをうつとヒ
ート線が動いて互いに絡みあって異常発熱をおこす危険
を有していた。
【0004】又、ヒート線と毛布がフリーになっている
ため、熱伝導効率がおちるという欠点や、しわになり易
い欠点があった。更に、織成でつくられる毛布生地にヒ
ート線を通すという技術は生産性が上がらず、生産性向
上の面でも問題を有していた。
ため、熱伝導効率がおちるという欠点や、しわになり易
い欠点があった。更に、織成でつくられる毛布生地にヒ
ート線を通すという技術は生産性が上がらず、生産性向
上の面でも問題を有していた。
【0005】本発明は上述の如き実状に対処し、特に生
産性が高く、かつ加熱加圧による接着容易な合成繊維を
主成分とする不織布の使用に着目することにより、厚さ
を自由に変更可能とし、通気,吸水性がよく、かつ保温
性を良好ならしめると共に、ヒート線の密着固定を確実
にして生産性の向上、品質の向上をはかることを目的と
するものである。
産性が高く、かつ加熱加圧による接着容易な合成繊維を
主成分とする不織布の使用に着目することにより、厚さ
を自由に変更可能とし、通気,吸水性がよく、かつ保温
性を良好ならしめると共に、ヒート線の密着固定を確実
にして生産性の向上、品質の向上をはかることを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明は電気毛布として従来の二重織又は袋織による
毛布生地に代え、表層,裏層よりなる2重袋状の不織布
を用いることを基本とし、合成繊維を主成分とする繊維
ウエブにニードリングを施してなる不織布を表層および
裏層とし、それら両層の間にヒート線を挿入せしめて接
着剤により表層,ヒート線,裏層を接着一体化し、ヒー
ト線を移動しないよう両層の間に密着保持せしめた構成
を特徴とする。
る本発明は電気毛布として従来の二重織又は袋織による
毛布生地に代え、表層,裏層よりなる2重袋状の不織布
を用いることを基本とし、合成繊維を主成分とする繊維
ウエブにニードリングを施してなる不織布を表層および
裏層とし、それら両層の間にヒート線を挿入せしめて接
着剤により表層,ヒート線,裏層を接着一体化し、ヒー
ト線を移動しないよう両層の間に密着保持せしめた構成
を特徴とする。
【0007】また、本発明は上記電気毛布の製造に関
し、上記表層,裏層,ヒート線をホットメルト接着剤を
用いて加熱加圧により接着一体化せしめる方法を基本的
な特徴とする。
し、上記表層,裏層,ヒート線をホットメルト接着剤を
用いて加熱加圧により接着一体化せしめる方法を基本的
な特徴とする。
【0008】そして請求項3記載の発明は上記方法にお
ける不織布構成合成繊維の一部に低融点合成繊維を用い
るものであり、このように一部低融点合成繊維を混入す
れば、ホットメルト接着剤を用いても、用いなくても熱
プレスにより加熱加圧時少くとも一部の低融点合成繊維
を溶融し、融着せしめることができ、特にホットメルト
接着剤を併用すれば接着力を高める上により有利であ
る。又、耐ピリング性を向上させ、生地の腰強度の向上
にも有利である。
ける不織布構成合成繊維の一部に低融点合成繊維を用い
るものであり、このように一部低融点合成繊維を混入す
れば、ホットメルト接着剤を用いても、用いなくても熱
プレスにより加熱加圧時少くとも一部の低融点合成繊維
を溶融し、融着せしめることができ、特にホットメルト
接着剤を併用すれば接着力を高める上により有利であ
る。又、耐ピリング性を向上させ、生地の腰強度の向上
にも有利である。
【0009】なお、本発明製造法に関し、接着手段とし
て、ホットメルト接着剤,エマルジョン接着剤,ウレタ
ン系接着剤などの他、高周波接着,超音波接着等、種々
の手段が可能であり、所期の目的に適合すれば適宜使用
可能であるが、ホットメルト接着剤が最も実用的に好適
である。
て、ホットメルト接着剤,エマルジョン接着剤,ウレタ
ン系接着剤などの他、高周波接着,超音波接着等、種々
の手段が可能であり、所期の目的に適合すれば適宜使用
可能であるが、ホットメルト接着剤が最も実用的に好適
である。
【0010】請求項4及び5はなかでもホットメルト接
着剤として特に薄葉不織布からなるくもの巣状ホットメ
ルトシートを使用することにより接着性を高め、接着時
間を短縮せしめると共に、通気性,熱伝導性の向上を期
すものであり、請求項4に記載の方法は、上記くもの巣
ホットメルトシートを予め、表層又は裏層の少くとも一
方の内面側に仮止着し、加熱加圧により接着一体化せし
めたものであり、請求項5記載の方法は表層又は裏層の
何れか一方の内面側に上記くもの巣状ホットメルトシー
トを、一方、他方の層の内面側にヒート線を配して、こ
れらくもの巣状ホットメルトシートとヒート線を直接、
対面させて重合し、加熱加圧により接着一体化せしめた
ものである。
着剤として特に薄葉不織布からなるくもの巣状ホットメ
ルトシートを使用することにより接着性を高め、接着時
間を短縮せしめると共に、通気性,熱伝導性の向上を期
すものであり、請求項4に記載の方法は、上記くもの巣
ホットメルトシートを予め、表層又は裏層の少くとも一
方の内面側に仮止着し、加熱加圧により接着一体化せし
めたものであり、請求項5記載の方法は表層又は裏層の
何れか一方の内面側に上記くもの巣状ホットメルトシー
トを、一方、他方の層の内面側にヒート線を配して、こ
れらくもの巣状ホットメルトシートとヒート線を直接、
対面させて重合し、加熱加圧により接着一体化せしめた
ものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、更に上記本発明の具体的な
実施形態を説明する。
実施形態を説明する。
【0012】図1は本発明に係る電気毛布の1例を示
し、図2及び図3はその製造工程の一部概要を示す。
し、図2及び図3はその製造工程の一部概要を示す。
【0013】図1において、1は本発明電気毛布の表
層、4は同裏層であり、両層の間にヒート線3及びホッ
トメルトシート2が挿入保持されて全体がホットメルト
シート2の融着により一体的に接着されている。
層、4は同裏層であり、両層の間にヒート線3及びホッ
トメルトシート2が挿入保持されて全体がホットメルト
シート2の融着により一体的に接着されている。
【0014】ここで、上記表層1及び裏層4は合成繊維
を主成分とする繊維ウエブにニードリングを施してな
る、いわゆるニードル不織布によって構成されている
が、必らずしも両層1,4を構成する合成繊維は同一繊
維である必要はない。
を主成分とする繊維ウエブにニードリングを施してな
る、いわゆるニードル不織布によって構成されている
が、必らずしも両層1,4を構成する合成繊維は同一繊
維である必要はない。
【0015】表層1及び裏層4を構成する合成繊維とし
てはポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリプロピレ
ンなど、既知の合成繊維が使用可能であり、また、ポリ
エステル、ナイロン等においても一種に限らず太さ,長
さ,性質の異なる2種以上のものが使用される。
てはポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリプロピレ
ンなど、既知の合成繊維が使用可能であり、また、ポリ
エステル、ナイロン等においても一種に限らず太さ,長
さ,性質の異なる2種以上のものが使用される。
【0016】なかでも、長さ,太さを異にしたポリエス
テルの混合使用は実用的である。また、アクリル繊維を
適宜、混綿することは抗ピル性を高め、柔らかな風合い
を醸し出す上で好適である。
テルの混合使用は実用的である。また、アクリル繊維を
適宜、混綿することは抗ピル性を高め、柔らかな風合い
を醸し出す上で好適である。
【0017】なお、以上は繊維ウエブを構成する合成繊
維として通常の合成繊維を用いた場合であるが、前述の
如く一部に低融点合成繊維を混合することも行われる。
維として通常の合成繊維を用いた場合であるが、前述の
如く一部に低融点合成繊維を混合することも行われる。
【0018】この低融点合成繊維の混合は加熱加圧時、
融着を起こすことによって融着性を良好とし、耐ピリン
グ性を高めると共に、表裏層生地の腰強度を向上させる
上に有効である。
融着を起こすことによって融着性を良好とし、耐ピリン
グ性を高めると共に、表裏層生地の腰強度を向上させる
上に有効である。
【0019】低融点繊維としては低融点のナイロン,ポ
リエステル,ポリプロピレン等、既知のものが使用可能
であるが、融点105℃〜160℃の変性ポリアミドあ
るいは低融点ポリエステル繊維は最も実用的である。
リエステル,ポリプロピレン等、既知のものが使用可能
であるが、融点105℃〜160℃の変性ポリアミドあ
るいは低融点ポリエステル繊維は最も実用的である。
【0020】また、表裏両層1、4間で接着剤の役割を
もつホットメルト接着剤2は加熱により溶融し接着性を
発揮する合成樹脂系のシート,フィルムなどの各接着剤
の使用が可能であるが、なかでもくもの巣状ホットメル
トシートは最も効果的であり、かつ実用的である。
もつホットメルト接着剤2は加熱により溶融し接着性を
発揮する合成樹脂系のシート,フィルムなどの各接着剤
の使用が可能であるが、なかでもくもの巣状ホットメル
トシートは最も効果的であり、かつ実用的である。
【0021】くもの巣状ホットメルトシート2は通常、
目付が10〜40g/m2 、好ましくは10〜20g/
m2 位の薄い不織布でくもの巣構造を有しており、融点
が105℃〜160℃前後で一般には変性ポリアミト繊
維によって作られている。
目付が10〜40g/m2 、好ましくは10〜20g/
m2 位の薄い不織布でくもの巣構造を有しており、融点
が105℃〜160℃前後で一般には変性ポリアミト繊
維によって作られている。
【0022】そして、くもの巣状ホットメルトシート2
は前記繊維ウエブからなる表層1の不織布の一面に止着
されるが、ホットメルトシート2が不織布の繊維層内に
埋設するようなことはなく、不織布よりはがれない程度
で、しかも不織布長綿の毛羽を押さえるような止着、換
言すれば仮止めが施される。
は前記繊維ウエブからなる表層1の不織布の一面に止着
されるが、ホットメルトシート2が不織布の繊維層内に
埋設するようなことはなく、不織布よりはがれない程度
で、しかも不織布長綿の毛羽を押さえるような止着、換
言すれば仮止めが施される。
【0023】毛羽がでないよう止着するには、爾後の熱
プレス等により接着するときに接着力をあげ接着時間を
短縮させるためである。表面に毛羽がでないよう、かつ
はがれないよう仮止めし、ラミネートさせるにはニード
リングにあたり打込本数100〜300本/cm2 、好
ましくは270本/cm2 前後で針入深さ8〜12mm
位の条件でニードリングを行うのが有効である。針入深
さは12mmを越えて深くなってはホットメルトシート
2が不織布繊維層内に埋設し、毛羽が表面にでる傾向を
有して接着力が低下するようになる。
プレス等により接着するときに接着力をあげ接着時間を
短縮させるためである。表面に毛羽がでないよう、かつ
はがれないよう仮止めし、ラミネートさせるにはニード
リングにあたり打込本数100〜300本/cm2 、好
ましくは270本/cm2 前後で針入深さ8〜12mm
位の条件でニードリングを行うのが有効である。針入深
さは12mmを越えて深くなってはホットメルトシート
2が不織布繊維層内に埋設し、毛羽が表面にでる傾向を
有して接着力が低下するようになる。
【0024】また一方、針入深さが浅すぎて8mm未満
ではホットメルトシート2が不織布の表層1又は裏層4
よりはがれ易くなるので好ましくない。
ではホットメルトシート2が不織布の表層1又は裏層4
よりはがれ易くなるので好ましくない。
【0025】図2及び図3は上記電気毛布の製作過程で
表層1と裏層4を接合する工程を示しており、図2にお
いては表層1にくもの巣状ホットメルトシート2を止着
する工程が図示されている。
表層1と裏層4を接合する工程を示しており、図2にお
いては表層1にくもの巣状ホットメルトシート2を止着
する工程が図示されている。
【0026】即ち、合成繊維を主成分とする通常、目付
200〜500g/m2 位の繊維ウエブが基層とされ、
これに上下から交互にニードリング7,8,9,10が
施されて表層1の不織布が形成されると共に、そのニー
ドリング工程のオンラインでくもの巣状ホットメルトシ
ート2がテンションロッド5及びしわ防止用ガイド6を
経てその一面に繰り出され、重合されて共にニードリン
グ11が施され、表層1の不織布一面に止着されてい
る。
200〜500g/m2 位の繊維ウエブが基層とされ、
これに上下から交互にニードリング7,8,9,10が
施されて表層1の不織布が形成されると共に、そのニー
ドリング工程のオンラインでくもの巣状ホットメルトシ
ート2がテンションロッド5及びしわ防止用ガイド6を
経てその一面に繰り出され、重合されて共にニードリン
グ11が施され、表層1の不織布一面に止着されてい
る。
【0027】前記表層1及び裏層4の不織布を形成する
合成繊維は前述の如くポリエステル、ナイロン、アクリ
ル、ポリプロピレンなど既知の合成繊維であり、ポリエ
ステル、ナイロン等においても、太さ、長さ、性質の異
なる2種以上のものが使用される。
合成繊維は前述の如くポリエステル、ナイロン、アクリ
ル、ポリプロピレンなど既知の合成繊維であり、ポリエ
ステル、ナイロン等においても、太さ、長さ、性質の異
なる2種以上のものが使用される。
【0028】また、くもの巣状ホットメルトシート2は
通常、目付が10〜40g/m2 、好ましくは10〜2
0g/m2 位の薄い不織布でくもの巣構造を有してお
り、融点が略105℃〜160℃前後で前記したように
一般には変性ポリアミド繊維によって作られている。
通常、目付が10〜40g/m2 、好ましくは10〜2
0g/m2 位の薄い不織布でくもの巣構造を有してお
り、融点が略105℃〜160℃前後で前記したように
一般には変性ポリアミド繊維によって作られている。
【0029】そして、くもの巣状ホットメルトシート2
は不織布の繊維層内に埋設するようなことはなく、不織
布よりはがれない程度で、しかも不織布表面の毛羽を押
さえるような止着、換言すれば仮止めによって止着され
る。
は不織布の繊維層内に埋設するようなことはなく、不織
布よりはがれない程度で、しかも不織布表面の毛羽を押
さえるような止着、換言すれば仮止めによって止着され
る。
【0030】毛羽がでないよう仮止めすることは、爾後
の熱プレス等により接着するときに接着力を上げ、接着
時間を短縮させるためであるが、このような仮止めはニ
ードリングにあたり、打込み本数100〜300本/c
m2 、好ましくは270本/cm2 前後で針入深さ8〜
12mm位の条件でニードリングを行なう。
の熱プレス等により接着するときに接着力を上げ、接着
時間を短縮させるためであるが、このような仮止めはニ
ードリングにあたり、打込み本数100〜300本/c
m2 、好ましくは270本/cm2 前後で針入深さ8〜
12mm位の条件でニードリングを行なう。
【0031】かくして以上のようにして形成されたくも
の巣状ホットメルトシートを止着した表層1は、裏層4
と重合されてヒート線3を挿入した状態で次の熱プレス
工程にかけられ、熱プレス機で加熱、加圧されて接着一
体化され、電気毛布に作成される。
の巣状ホットメルトシートを止着した表層1は、裏層4
と重合されてヒート線3を挿入した状態で次の熱プレス
工程にかけられ、熱プレス機で加熱、加圧されて接着一
体化され、電気毛布に作成される。
【0032】図3は上記熱プレス機によるプレスを利用
して表裏両層1,4を接着し、電気毛布を作成する状況
を示しており、図において、12は上側熱盤、13は下
側熱盤で、熱盤温度は150℃〜200℃である。ま
た、14,15はスペーサーで、スペーサー14,15
のゲージ厚は通常、4〜5mm位で、表層1と裏層4を
合わせた厚みより約0.5 〜1.0mm位狭く形成されてお
り、表層1と裏層4の間にはヒート線3が挿入具備され
ている。
して表裏両層1,4を接着し、電気毛布を作成する状況
を示しており、図において、12は上側熱盤、13は下
側熱盤で、熱盤温度は150℃〜200℃である。ま
た、14,15はスペーサーで、スペーサー14,15
のゲージ厚は通常、4〜5mm位で、表層1と裏層4を
合わせた厚みより約0.5 〜1.0mm位狭く形成されてお
り、表層1と裏層4の間にはヒート線3が挿入具備され
ている。
【0033】なお、表層1には前述した不織布が用いら
れていて、その内面側に前述したくもの巣状ホットメル
トシート2が仮ラミネートされている。
れていて、その内面側に前述したくもの巣状ホットメル
トシート2が仮ラミネートされている。
【0034】そこで、図3の状態より上側熱盤12をス
ペーサー14,15上面まで降下させて停止すると、ス
ペーサー14,15の厚みは4〜5mmで表層1と裏層
4の合計厚みより0.5 〜1.0mm狭くなっているので、
その差分だけ上下の熱盤12,13によって表層1と裏
層4は表層1の上面及び裏層4の下面から夫々150〜
200℃の温度で加熱され、同時にプレスされる。プレ
ス時間は通常10〜30秒、好ましくは15秒位であ
り、この熱プレスよって表層1と裏層4はくもの巣状ホ
ットメルトシート2によって完全に接着され、ヒート線
3を内包する電気毛布が得られる。
ペーサー14,15上面まで降下させて停止すると、ス
ペーサー14,15の厚みは4〜5mmで表層1と裏層
4の合計厚みより0.5 〜1.0mm狭くなっているので、
その差分だけ上下の熱盤12,13によって表層1と裏
層4は表層1の上面及び裏層4の下面から夫々150〜
200℃の温度で加熱され、同時にプレスされる。プレ
ス時間は通常10〜30秒、好ましくは15秒位であ
り、この熱プレスよって表層1と裏層4はくもの巣状ホ
ットメルトシート2によって完全に接着され、ヒート線
3を内包する電気毛布が得られる。
【0035】なお、表層1と裏層4をプレス機にセット
する前に予め表層1の上面から適宜、常温水をスプレー
しておけば、150℃〜200℃の熱プレスによってス
プレーされた常温水が水蒸気となって表層内部に滲透
し、湿熱を与えることにより大きな効果のでるポリアミ
ド系くもの巣状ホットメルトシート2の特性により短時
間の熱プレスでも大きな剥離強力を得ることができる。
する前に予め表層1の上面から適宜、常温水をスプレー
しておけば、150℃〜200℃の熱プレスによってス
プレーされた常温水が水蒸気となって表層内部に滲透
し、湿熱を与えることにより大きな効果のでるポリアミ
ド系くもの巣状ホットメルトシート2の特性により短時
間の熱プレスでも大きな剥離強力を得ることができる。
【0036】しかも表層1の一面に止着され、仮ラミネ
ートされたくもの巣状ホットメルトシート3の表面に繊
維の毛羽がでないよう作られているため熱プレスによっ
てくもの巣状ホットメルトシート2が毛羽に阻害され
ず、接着能力を充分発揮することができる実効を有して
いる。
ートされたくもの巣状ホットメルトシート3の表面に繊
維の毛羽がでないよう作られているため熱プレスによっ
てくもの巣状ホットメルトシート2が毛羽に阻害され
ず、接着能力を充分発揮することができる実効を有して
いる。
【0037】次に、前述した従来方式による袋内に人手
によりヒート線を通す場合と本発明方式によりホットメ
ルトシートを用いて熱プレス機により熱プレスした場合
について、その生産性を対比したところ、従来方式では
1人、8時間で約300枚の電気毛布を生産するのがや
っとであったが、本発明方式では同じく1人、8時間で
608枚の電気毛布が生産され、驚くべき生産性の向上
がもたらされ本発明方式の優秀性が立証された。
によりヒート線を通す場合と本発明方式によりホットメ
ルトシートを用いて熱プレス機により熱プレスした場合
について、その生産性を対比したところ、従来方式では
1人、8時間で約300枚の電気毛布を生産するのがや
っとであったが、本発明方式では同じく1人、8時間で
608枚の電気毛布が生産され、驚くべき生産性の向上
がもたらされ本発明方式の優秀性が立証された。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように不織布使いの電気
毛布の製作であり、特に合成繊維を主成分とする不織布
からなる表層と裏層の間にヒート線を具備しホットメル
ト接着剤を利用して熱プレスにより表層とヒート線と裏
層とを一体化して接着・固定したものであり、従来の如
く特殊な織機でつくられた毛布生地の袋に人手でヒート
線を通すという面倒な作業はなく生産工程を合理化する
ことが出来、作業手数の軽減と生産性の向上に顕著な効
果を有している。
毛布の製作であり、特に合成繊維を主成分とする不織布
からなる表層と裏層の間にヒート線を具備しホットメル
ト接着剤を利用して熱プレスにより表層とヒート線と裏
層とを一体化して接着・固定したものであり、従来の如
く特殊な織機でつくられた毛布生地の袋に人手でヒート
線を通すという面倒な作業はなく生産工程を合理化する
ことが出来、作業手数の軽減と生産性の向上に顕著な効
果を有している。
【0039】また本発明はくもの巣ホットメルトシート
を表層又は裏層の一面と仮止着し表層と裏層の間にヒー
ト線を保持し、ホットメルトシートとヒート線を夫々内
面側として重合し、熱プレスによって加熱加圧し、ヒー
ト線が表層と裏層の間に保持,密着されているため、従
来の電気毛布のように、生地の袋の中でヒート線がフリ
ーのため、寝がえりのくり返しによってヒート線が移動
し、からんで異常発熱をおこすという危険を完全に防止
することができると共に、寝がえりによるしわの発生の
防止にも頗る効果的である。
を表層又は裏層の一面と仮止着し表層と裏層の間にヒー
ト線を保持し、ホットメルトシートとヒート線を夫々内
面側として重合し、熱プレスによって加熱加圧し、ヒー
ト線が表層と裏層の間に保持,密着されているため、従
来の電気毛布のように、生地の袋の中でヒート線がフリ
ーのため、寝がえりのくり返しによってヒート線が移動
し、からんで異常発熱をおこすという危険を完全に防止
することができると共に、寝がえりによるしわの発生の
防止にも頗る効果的である。
【0040】更に、本発明は特殊な織機による従来の電
気毛布生地に代え、合成繊維を主成分とする不織布を表
層,裏層が使用しているため、生地の生産性向上に頗る
有利であり、しかも不織布のもつ特性、即ち厚さが自由
にかえられ、通気性、吸水性、保温性といった特長を存
分に生かすことができる効果も有している。
気毛布生地に代え、合成繊維を主成分とする不織布を表
層,裏層が使用しているため、生地の生産性向上に頗る
有利であり、しかも不織布のもつ特性、即ち厚さが自由
にかえられ、通気性、吸水性、保温性といった特長を存
分に生かすことができる効果も有している。
【図1】本発明に係る不織布使いの電気毛布の1例を示
す部分断面概要図である。
す部分断面概要図である。
【図2】本発明における表層側不織布にくもの巣状ホッ
トメルトシートを複合する工程を示す説明図である。
トメルトシートを複合する工程を示す説明図である。
【図3】本発明による不織布使いの電気毛布を加熱加圧
する接合形成状況を示す説明図である。
する接合形成状況を示す説明図である。
1 表層 2 ホットメルト接着剤(くもの巣状ホットメルトシー
ト) 3 ヒート線 4 裏層 7,8,9,10,11 ニードリング 12 上側熱盤 13 下側熱盤 14,15 スペーサー
ト) 3 ヒート線 4 裏層 7,8,9,10,11 ニードリング 12 上側熱盤 13 下側熱盤 14,15 スペーサー
Claims (5)
- 【請求項1】 合成繊維を主成分とする繊維ウエブにニ
ードリングを施してなる不織布を表層及び裏層としてそ
の間にヒート線が挿入されてなり、前記表層,ヒート線
及び裏層は接着剤により一体的に接着されると共に、ヒ
ート線が表裏両層間で移動しないよう密着保持されてい
ることを特徴とする不織布使いの電気毛布。 - 【請求項2】 合成繊維を主成分とする繊維ウエブにニ
ードリングを施してなる不織布を表層及び裏層として上
記表層と裏層の間にヒート線を配し、ホットメルト接着
剤を用いて熱プレスにより加熱加圧して接着一体化せし
めることを特徴とする不織布使いの電気毛布の製造法。 - 【請求項3】 低融点合成繊維を含む合成繊維を主成分
とする繊維ウエブにニードリングを施してなる不織布を
表層及び裏層として、それら表層と裏層の間にヒート線
を配しホットメルト接着剤を用いて熱プレスにより加
熱,加圧して少なくとも一部の低融点合成繊維を溶融せ
しめると共に接着一体化せしめることを特徴とする不織
布使いの電気毛布の製造法。 - 【請求項4】 合成繊維を主成分とする繊維ウエブにニ
ードリングを施してなる不織布を表層及び裏層として上
記表裏両層の間にヒート線を配し、かつ表層もしくは裏
層の少くとも一方の内面側にくもの巣状ホットメルトシ
ートを仮止着し、熱プレスにより加熱加圧して表層,ヒ
ート線,裏層を接着一体化せしめることを特徴とする不
織布使いの電気毛布の製造法。 - 【請求項5】 合成繊維を主成分とする繊維ウエブにニ
ードリングを施してなる不織布を表層および裏層とし
て、表層もしくは裏層の何れか一方の内面側にくもの巣
状ホットメルトシートを止着し、一方、他方の内面側に
ヒート線を止着して、それらくもの巣状ホットメルトシ
ート側とヒート線側を対面させて重合し、熱プレスによ
り加熱加圧して表層,ヒート線及び裏層を接着一体化せ
しめることを特徴とする不織布使いの電気毛布の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7350526A JPH09180869A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 不織布使いの電気毛布およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7350526A JPH09180869A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 不織布使いの電気毛布およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09180869A true JPH09180869A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18411101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7350526A Pending JPH09180869A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 不織布使いの電気毛布およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09180869A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002215169A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Kasai Kogyo Co Ltd | 車両用吸音材 |
JP2009280676A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Kureha Ltd | 植物由来成分含有接着シート |
JP2009293803A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-12-17 | Furukawa Jushi Kako Kk | 管継手 |
JP2021099168A (ja) * | 2019-12-19 | 2021-07-01 | 株式会社On−Life | 電気採暖器具およびその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58155688A (ja) * | 1982-03-11 | 1983-09-16 | 日本電熱株式会社 | 電気採暖具の製造方法 |
JPH07302682A (ja) * | 1994-05-06 | 1995-11-14 | Kureha Tec Kk | ホットカーペットの接着形成法 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP7350526A patent/JPH09180869A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58155688A (ja) * | 1982-03-11 | 1983-09-16 | 日本電熱株式会社 | 電気採暖具の製造方法 |
JPH07302682A (ja) * | 1994-05-06 | 1995-11-14 | Kureha Tec Kk | ホットカーペットの接着形成法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002215169A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Kasai Kogyo Co Ltd | 車両用吸音材 |
JP2009293803A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-12-17 | Furukawa Jushi Kako Kk | 管継手 |
JP2009280676A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Kureha Ltd | 植物由来成分含有接着シート |
JP2021099168A (ja) * | 2019-12-19 | 2021-07-01 | 株式会社On−Life | 電気採暖器具およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3770562A (en) | Composite nonwoven fabrics | |
KR0185703B1 (ko) | 자동차 시이트용 다층 직물 생산 공정 | |
JPH09180869A (ja) | 不織布使いの電気毛布およびその製造法 | |
US3497414A (en) | Nonwoven carpet and method of making the same | |
JP2684156B2 (ja) | ホットカーペットの接着形成法 | |
EP1064900B1 (en) | Sheet material comprising a plastic film and a web of fibers, method and plant for its production and its uses | |
JP3637762B2 (ja) | シートカバーの製造方法 | |
JP3637761B2 (ja) | シートカバーの製造方法 | |
JPS63235509A (ja) | 接着芯地及び繊維製品 | |
JP2655240B2 (ja) | 不織布複合材及びその製造法 | |
CN1153032A (zh) | 使用无纺布的电热毯及其制造方法 | |
JP3412033B2 (ja) | 内装材用不織布複合材 | |
JPH10292270A (ja) | 積層布帛の製造方法及び繊維製品 | |
JP3380400B2 (ja) | シートカバーの製造方法 | |
JP2599577Y2 (ja) | 不織布採暖具 | |
JPH0684039B2 (ja) | 成形用フェルト材の化粧成形方法 | |
JPS6197483A (ja) | 合成皮革の製造方法 | |
JP2579047Y2 (ja) | 電気カーペット | |
JPH0641050Y2 (ja) | 電気カ−ペツト | |
JP3283320B2 (ja) | 積層成形品の製造方法 | |
JPH08134756A (ja) | 無機繊維断熱マットおよびその製造方法 | |
JP2951930B2 (ja) | 羽毛布団の製造方法 | |
JP2000211048A (ja) | 自動車クッション用キルティングシ―ト材とその製法 | |
JPS5924221B2 (ja) | 衣料用芯地の製造方法 | |
JPH11254574A (ja) | 係合機能を有する積層布帛及びその製造方法 |