JP3412033B2 - 内装材用不織布複合材 - Google Patents

内装材用不織布複合材

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JP3412033B2 JP22094194A JP22094194A JP3412033B2 JP 3412033 B2 JP3412033 B2 JP 3412033B2 JP 22094194 A JP22094194 A JP 22094194A JP 22094194 A JP22094194 A JP 22094194A JP 3412033 B2 JP3412033 B2 JP 3412033B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は主として自動車及び船舶
用成形内装材の表皮層あるいはクッション層又は接着補
助として用いられるニードルパンチによって形成される
不織布にホットメルトシートを仮止め複合した内装材用
不織布複合材に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の内装材においては、ウエ
ブをニードルパンチ加工して不織布となし、これを例え
ば表皮層として用いる場合には、泡加工またはスプレー
加工によってバッキングを施して表面の摩耗止めを行
い、その後、接着面に液状接着剤あるいはホットメルト
シートをカレンダーまたは熱接着装置で貼り合わせ接着
させていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の内装成形では、表皮層となる不織布とホットメ
ルトシートとをカレンダー等を用い貼り合わせる工程が
必要で、作業上、煩雑であると共に、貼り合わせに際し
両者の加熱による伸びの相異から表皮層に皺が発生し易
く、成形内装材の品質の低下を招き、商品価値を低下さ
せる結果となっていた。 【0004】本発明は、上述ような実情に対処し、特に
表皮層、クッション層、更には接着補助層として用いる
不織布の製造過程において予めホットメルトシートを配
層重合し、仮接着しておくことを見出すことにより、表
皮層の皺の発生を防ぐと共に、ホットメルトシートを貼
り合わせる工程をなくし、作業工程の簡畧化ならびに成
形内装材の品質上の安定向上をはかることを目的とする
ものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的に適合する本発
明は合成繊維を主成分とする繊維基層にニードリングを
施してなる不織布の少なくとも一面にホットメルトシー
トを配層複合せしめた複合材であって、ホットメルトシ
ートがスパンボンド方式による目付5〜100g/m
のくもの巣状シートであり、繊維基層と共にニードルパ
ンチされて前記不織布の少なくとも一面に止着されてい
ると共に繊維基層構成繊維がくもの巣状ホットメルトシ
ートを貫通し、本接着時、ホットメルトシートで上記
貫通した繊維を止め、不織布の耐摩耗性を向上せしめ得
るように構成されている。なお、ここで、くもの巣状
ットメルトシートとは、スパンボンド方式による目付5
〜100g/mのくもの巣状に多数の空孔を有する
ートをいう。 以下、ホットメルトシートとは、かかるく
もの巣状シートを指称する。 【0006】 【作用】本発明不織布複合材は成形内装材の表層とし
て、あるいは織物などからなる表皮と基材の間のクッシ
ョン層として熱成形に供されるが、従来の如く、液状接
着剤あるいはホットメルトシート貼り合わせの工程を要
せず、簡単に、かつ効率よく熱成形することが可能とな
る。 【0007】そして、このとき、ホットメルトシートを
貫通した繊維がホットメルトシートの溶融と共に強固に
止められて、不織布表面の耐摩耗性を向上せしめる。 【0008】なお前述の如く不織布とホットメルトシー
トは仮止めされているので両者の伸びの相違による皺の
発生は起こらず、品質の向上、商品価値の増大に寄与す
る。 【0009】 【実施例】以下、更に添付図面を参照して、本発明の実
施例を説明する。 【0010】図1は本発明に係る不織布複合材を示し、
図において、1は合成繊維を主成分とする繊維ウエブか
らなる不織布、3は上記不織布1に配層複合されるホッ
トメルトシートであり、本発明は同図の如く不織布1の
一面にホットメルトシート3をニードルパンチによりは
がれない程度に止着複合することによって基本構造が形
成されている。 【0011】そして、このとき、不織布1を構成する繊
維の一部2はホットメルトシート3を貫通し、図2に示
す如くホットメルトシート3面より凸出されている。 【0012】図3は上記不織布1にホットメルトシート
3を配層複合する工程を示しており、合成繊維を主成分
とする繊維ウエブ1に対し上下より交互に1回又は数回
ニードルパンチ5,6を加えて構成繊維を互いに交絡せ
しめて粗パンチを施した後、途中よりホットメルトシー
ト3を引き出し合流させて配層重合し、両者を重合状態
でホットメルトシート配層面と反対の方向よりニードル
パンチ7を施して両者を剥がれない程度に止着せしめて
いる。 【0013】なお、ホットメルトシート3は繊維ウエブ
1の下面側よりに限らず、上面側より配層重合せしめる
ようにしてもよく、また図3破線のように上下双方より
配層重合せしめるようにしてもよい。 【0014】しかし、何れの場合もニードルパンチの方
向は矢示の如くホットメルトシート3の配層面と反対側
より針を打ち込むのが好適であり、上下よりホットメル
トシート3を配層重合させるときは配層位置をずらし、
従ってニードルパンチ位置をずらすようにするので有利
である。 【0015】ここで上記不織布を構成する繊維としては
短繊維不織布、スパンボンド不織布ともにポリプロピレ
ン、ポリエステル、ナイロンなど既知の合成繊維の外、
天然繊維も使用可能であり、一部、低融点合成繊維を含
めることも効果的である。太さも上市されているすべて
のものが使用可能であるが、目付は30〜600g/m
2 、好ましくは80〜250g/m2 位である。そして
これら繊維はウエブとしてニードリング工程でニードル
パンチが加えられ不織布に形成される。 【0016】 【0017】また、くもの巣状ホットメルトシートは
パンボンド方式による目付5〜100g/m の薄い不
織布からなり、特に目付30〜70g/m程度、好ま
しくは20〜40g/m 位であり、融点は略120℃
前後で一般には変性ポリエステル繊維(変性PET)に
よって作られる。 【0018】そして、前記不織布1とホットメルトシー
ト3とは前述の如く同時にニードルパンチされ、互いに
止着されるが、止着をはがれない程度に止着し、いわゆ
る仮接着するためにはニードリング時のニードルパンチ
条件は打ち込み本数20〜800本/cm2 、好ましく
は60〜400本/cm2 で針入深さが3〜14mm、
好ましくは5〜9mmである。 【0019】これらニードルパンチは一度でしてもよい
が数回に分けてもよい。 【0020】しかし出来る限り、不織布のニードルパン
チ工程の最終に近い方がよく、余り、回数を重ねては不
織布の毛羽が表面に出すぎてホットメルトシートの接着
性を低下させることになる。 【0021】なお、本発明不織布複合材は、複合化後、
表面を平滑にするための仕上げパンチをしてもよく、更
に表面の風合、耐汚れ改良のため、泡加工、スプレー加
工をしてもよく、勿論、ホットメルトシート側にバイン
ダーを塗布しても差し支えない。 【0022】以下、更に具体的な実施例を掲げる。 【0023】(実施例1)3デニールのポリエステル
(PET)繊維100%の短繊維綿をカードにより紡出
し積層した目付200g/m2 のウエブを使用し、図3
の工程により上下ニードルにより粗くパンチを施し、仕
上げパンチ時にくもの巣状ホットメルトシートをニード
ル打ち込み綿と反対綿より繰り出し配層重合せしめて同
時にパンチを施した。そのときの針打ち込み本数は16
0本/cm2 、針入深さは8mmであった。得られた不
織布複合材を表皮に使用し本接着して成形内装材を作成
したところ成形内装材は耐摩耗性を有し、皺もなく、良
好な品質を有していた。 【0024】(実施例2)PET100%で3デニール
の太さのものと6デニールの太さのものを混合せしめた
短繊維綿をカードにより紡出し、積層してウエブを作
り、図3の工程により粗パンチを行ない、第1仕上げパ
ンチ時にくもの巣状ホットメルトシートを針の打ち込み
面と反対側から繰り出し、不織布と同時にパンチした。
そのときの針の打ち込み本数は120本/cm2 、針入
深さは8mmであった。次いで第2仕上げパンチ時に第
1のパンチとは逆の面、即ち不織布をホットメルトシー
トでサンドイッチ状に挟んだ状態で、打ち込み本数14
5本/cm2 、針入深さは6mmでニードルパンチを行
なった。 【0025】得られた不織布複合材を織物からなる表皮
と、基材との間のクッション層として熱成形したとこ
ろ、良好な風合を有する成形内装材となった。 【0026】 【発明の効果】本発明は以上のように合成繊維を主成分
とする繊維基層にニードリングを施してなる不織布の少
なくとも一面にホットメルトシートをニードルパンチに
より配層複合して、止着すると共に、繊維基層を構成す
る繊維をホットメルトシートを貫通させて保持させ、本
接着時にホットメルトシートで上記貫通した繊維を止め
るようにしたものであるから従来のように液状接着剤を
使用すること及びホットメルトシートを取付けるための
別工程は不要であって、しかも、これを使用して内装材
を製品化するときには、単に加熱プレスするのみで強力
な接着力が得られ、接着工程の環境改善と共に作業工数
の軽減をはかることができる等顕著な効果を有してい
る。 【0027】また、本発明におけるホットメルトシート
接着は、従来の液状接着剤に比し、圧着時間が短縮され
るのみならず、予備工程としてホットメルトシートが不
織布面に剥がれない程度に止着されているだけでよく、
成形工程上取扱いが容易であり、しかも不織布構成繊維
がホットメルトシートをニードルでパンチして貫通する
ことにより本接着時にホットメルトシートが溶融し、貫
通した繊維を固着保持して耐摩耗性を向上せしめること
ができる。 【0028】更に、本発明に係る内装用不織布複合材
は、前記のとおり、不織布製造工程のオンラインにおい
てホットメルトシートを止着するだけであり、工程が頗
る簡略化され、また本内装用不織布複合材を表皮層とし
て用いる場合には、不織布とホットメルトシートは止着
されているため伸びの差が吸収され、表皮層の皺の発生
が阻止されて、製品の品質の向上及び生産性の合理化を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る内装用不織布複合材の1例を示す
部分断面概要図である。 【図2】図1の部分拡大図である。 【図3】本発明に係る内装用不織布複合材の製造工程を
示す略示図である。 【符号の説明】 1 不織布 2 貫通した繊維 3 ホットメルトシート 5,6 ニードルパンチ(粗パンチ) 7 仕上げニードルパンチ 8,9 ガイドローラ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】合成繊維を主成分とする繊維基層にニード
    リングを施してなる不織布の少なくとも一面にホットメ
    ルトシートを配層複合せしめてなり、ホットメルトシー
    トはスパンボンド方式による目付5〜100g/m
    くもの巣状シートであり、繊維基層と共にニードルパン
    チされて前記不織布の少なくとも一面に止着されている
    と共に繊維基層構成繊維がくもの巣状ホットメルトシー
    トを貫通し、本接着時、ホットメルトシートで上記貫
    通した繊維を止め、不織布の耐摩耗性を向上せしめるこ
    とを特徴とする内装材用不織布複合材。
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