JP2005125571A - 気化冷却シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】長繊維不織布層1と短繊維不織布層2の少なくとも一部を熱融着性繊維3で接着して積層してなる複合不織布からなり、短繊維不織布層2が吸水性繊維を含むことに要旨を有する気化冷却シート4、及び長繊維不織布層1と短繊維不織布層2の少なくとも一部を熱融着性繊維3で接着して積層してなる複合不織布からなり、前記長繊維不織布層1と前記短繊維不織布層2の間、および/または短繊維不織布層2に吸水性樹脂が含まれていることに要旨を有する気化冷却シート。
【選択図】図1
Description
尚、凹部の占める割合(面積比率)が高まると、表面がプラスチック状になって、透水係数が低下すると共に、柔軟性が低下して破断し易くなり、取扱性や貫通抵抗が低下することがある。一方、凸部の占める割合が高まると、繊維が解け易くなり、また繊維密度が不十分になって形状安定性や貫通抵抗、遮光性が低下する。したがって長繊維不織布層表面に形成する凸部と凹部の面積比率は上記遮光性、貫通抵抗、透水性、形状安定性などの特性を考慮して好適範囲に設定するのがよい。
この様な繊維としては、たとえばアクリル系の高吸水性繊維が挙げられる。一般的には東洋紡株式会社製の超高吸水性繊維(ランシールF)や鐘紡社製の超高吸水性繊維(ベルオアシス)として入手が可能である。短繊維不織布層を吸水性繊維のみ(100%)で構成すると、長時間に亘って温度上昇抑制効果を発揮できる。
下記の長繊維不織布層と、下記熱融着性網状シート、及び短繊維不織布層を積層して3層構造とした後、加熱ローラー(ローラー温度:140℃、速度5.5m/min)で熱圧着して図1に示す様な気化冷却シート(試料1)を作成した。
長繊維不織布層:
ポリエチレンテレフタレート(グリーン原着)樹脂を原料としてスパンボンド法により、繊度2.4デシテックスを有する繊維層(ウエッブ)を作成した。この繊維層にエンボスカレンダー加工を行なって表面に凹凸の形成された長繊維不織布層(目付量:130g/m2、厚さ:0.6mm)を作成した(尚、凹部の繊維は圧着されている)。
短繊維不織布層:
・高吸水性繊維A(東洋紡績株式会社製:ランシールFK)(平均繊度:5.6デシテックス、繊維長:51mm)70質量%
・ポリエチレンテレフタレート繊維B(平均繊度:7.8デシテックス、繊維長:64mm)30質量%
上記繊維A,Bを用いてウエッブを形成した後、ニードルパンチ加工(針深度:9mm、打込み本数300本/cm2)を施して短繊維不織布層(目付量:130g/m2、厚さ:0.7mm)を得た。
熱融着性網状シート:
低融点ポリエステル繊維(熱融着性繊維)を用いて網状シート(目付量:20g/m2、融点:120℃、編形状:ウエッブ状)を作成した。
短繊維不織布層の高吸水性繊維Aを25質量%、繊維Bを75質量%とした以外は、上記試料1と同様にして試料2を作成した。
試料1において作成した長繊維不織布層を試料3とした。
長繊維不織布層:試料1と同じ
短繊維不織布層:
・ポリエチレンテレフタレート繊維A(平均繊度:3.3デシテックス、繊維長:51mm)50質量%
・ポリエチレンテレフタレート繊維B(平均繊度:7.8デシテックス、繊維長:64mm)40質量%
・ポリエチレンテレフタレート繊維C(黒原着、平均繊度:3.3デシテックス、繊維長51mm)10質量%
上記繊維A,B,Cを用いてウエッブを形成した後、ニードルパンチ加工(針深度:9mm、打込み本数300本/cm2)を施して短繊維不織布層(目付量:80g/m2、厚さ:0.6mm)を得た。
熱融着性網状シート:試料1と同じ
短繊維不織布層の目付量を230g/m2とした以外は、試料4と同様にして試料5を作成した。
JIS L1906の5.2に記載の方法に基づいて測定した。
JIS L1906の5.1に記載の方法に基づいて測定した。
貫通抵抗測定用シートクランプ治具(サンプルサイズ直径80mm)にデジタル圧力計[アイコーエンジニアリング(株)製]に針太さ(針規格JIS B9076)、針深度×17(23番)、DP×17(23番)、楕円1×17(23番)楕円1.6×1.3をセットしてサンプルの短繊維層からスパンボンド層へ貫通させ、貫通時の圧力を測定した。尚、各サンプルについて3回測定して平均値を採用した。
JIS L1055.6Aに記載の方法に基づいて遮光性を測定した。
JIS A1218の3.1(1)に記載の方法に基づいて長繊維不織布層の透水係数を測定した。
防草シートを敷工する時の引き回しと、設置面(コンクリート)とのなじみによる敷工作業の容易性を評価した。評価基準を以下に示す。
○:敷行時の引き回しに何の問題もなく、また設置面とのなじみも非常によい。
△:引き回しにやや難がある、および/またはなじみにやや難(浮箇所が少ない)があり、実用上許容されないことがある。
×:引き回しが困難、および/またはなじみに難(浮箇所が多い)があり、実用上許容されない。
各試料シート(幅2.2m×長さ35m)を屋外の土上に設置し、1年間放置した後、シート上の雑草の有無を調べた。尚、防草シートを設置しない場所には、スギナ、ハナクサビ、チチコクサモドキ、イヌムギ、カタバミ、セイタカアワダチソウなどの雑草が無数に生えていた。
○:試料シート上に雑草が全く存在しない。
△:1〜3本の雑草が試料シートを貫通して成長している。
×:4本以上の雑草が試料シートを貫通して生長している。
各試料(30cm×30cm)を水槽に浸漬して吸水させた後、5分間試料を吊り下げて水切りしてから初期含水率を測定した。
各試料をビル屋上(コンクリート上)の日向に設置し、該試料中央に熱伝対型温度計を設置して9時〜17時までの温度変化を測定した。また9時から2時間毎に各試料の含水率を測定した。尚、測定時の平均気温は26.1℃、最高気温は30.8℃であった。
2 短繊維不織布層
3 熱融着性繊維
4 気化冷却シート
Claims (9)
- 長繊維不織布層と短繊維不織布層の少なくとも一部を熱融着性繊維で接着して積層してなる複合不織布からなり、前記短繊維不織布層には吸水性繊維が含まれていることを特徴とする気化冷却シート。
- 長繊維不織布層と短繊維不織布層の少なくとも一部を熱融着性繊維で接着して積層してなる複合不織布からなり、前記長繊維不織布層と前記短繊維不織布層の間、および/または短繊維不織布層に吸水性樹脂が含まれていることを特徴とする気化冷却シート。
- 前記短繊維不織布層内の吸水性繊維含量が5〜100質量%である請求項1または2に記載の気化冷却シート。
- 前記複合不織布内の吸水性樹脂含量が1〜60質量%である請求項2または3に記載の気化冷却シート。
- 前記長繊維不織布層の表面には連続的に凹凸が形成されており、且つ該凹部で繊維が圧着されている請求項1〜4のいずれかに記載の気化冷却シート。
- 前記積層不織布の光遮断率(JIS L1055.6Aに基づく)が90%以上であって、且つ貫通抵抗が1.0N以上である請求項1〜5のいずれかに記載の気化冷却シート。
- 前記長繊維不織布層の繊度が1.0〜10デシテックスであって、且つ目付量が75〜250g/m2である請求項1〜6のいずれかに記載の気化冷却シート。
- 前記短繊維不織布層の目付量が80〜1200g/m2である請求項1〜7のいずれかに記載の気化冷却シート。
- 前記長繊維不織布層と前記短繊維不織布層の間に前記熱融着性繊維が点状および/または線状で存在する請求項1〜8のいずれかに記載の気化冷却シート。
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