JP2001232707A - 多層シートおよびその用途 - Google Patents

多層シートおよびその用途

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JP2001232707A
JP2001232707A JP2000044664A JP2000044664A JP2001232707A JP 2001232707 A JP2001232707 A JP 2001232707A JP 2000044664 A JP2000044664 A JP 2000044664A JP 2000044664 A JP2000044664 A JP 2000044664A JP 2001232707 A JP2001232707 A JP 2001232707A
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Japan
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nonwoven fabric
water
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fiber nonwoven
resin
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English (en)
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Hiroyuki Mitsuzuka
裕行 三塚
Akihiko Kurahashi
明彦 倉橋
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すぐれた吸水性を保持すると共に、表面毛羽
立ちの発生がなく、防水層の樹脂の選択によって、柔軟
性を制御でき、特に、メディカルドレープなどの医療用
材料として好適な吸水性の多層シートを提供する。 【解決手段】 長繊維不織布層、吸水性短繊維不織布層
および防水層がこの順に積層されてなる多層シート。吸
水性短繊維不織布層が天然繊維素系繊維、再生繊維素系
繊維および親水性合成繊維から選ばれた少なくとも1種
の繊維からなり、長繊維不織布層と吸水性短繊維不織布
層が部分接着により積層される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用、鮮魚など
の食品用などに用いられる吸水性を有する多層シート、
特に、手術や検査時に用いられるメディカルドレープな
どの医療用として有用な多層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、病院などの医療機関では、病気の
早期発見のための各種検査が行われ、これらの検査で異
常が発見された場合には、必要により各種の手術が行わ
れている。これらの各種検査や手術時には、医療従事
者、患者、ベッド、寝具などに血液、体液、薬液などが
かからないように、メディカルドレープ(覆布)が使用
されている。このメディカルドレープとしては、単に医
療従事者、設備などの汚染を防止する以上に、感染症手
術の血液から医療従事者、患者などを護るという重要な
役目がある。
【0003】このメディカルドレープは、大別して、は
っ水性素材を用いたシート、吸水性素材を用いたシート
あるいは、はっ水性部分と吸水性部分を有するシート
が、使用目的、使用状況に応じてそれぞれ選択して用い
られている。
【0004】これらのメディカルドレープとしての吸水
性シートは、吸水性の機能と共に、吸水液の漏れ防止の
ために防水層が裏面に設けられている。これらシートと
しては、吸水性短繊維不織布とポリエチレンフィルム層
(防水層)からなる多層シートが用いられている。しか
し、この多層シートは吸水層が短繊維であるため、表面
が毛羽立ち易く、糸屑や毛玉が発生する問題がある。し
たがって、手術室などの環境汚染上その解決策が求めら
れている。
【0005】これまでの、吸水性短繊維不織布とポリエ
チレンフィルムからなる多層シートでは、吸水性短繊維
不織布を用いてはいるものの、多層シートしての風合い
が固くなり、ドレープ性が十分でなく、必要箇所のみを
確実にドレープすることが難しく、よりドレープ性にす
ぐれた多層シートが望まれている。さらに、同様な特性
は、手術着、処置用ガウン、キャップなどの医療用材料
一般にも求められているものである。
【0006】また、これらの吸水性多層シートは、前記
の医療用に止まらず、他の用途としても使用が可能であ
る。たとえば、生鮮魚貝類、肉類などの貯蔵・運搬のた
めに、これらの食品からのドリップの吸収、食品から発
生する結露の吸収などにより鮮度を維持するなどのため
に、これらの吸水性シート、吸水性シートからなる包装
袋としても使用されている。この場合においても、単に
吸水性のみでなく、短繊維不織布の毛羽立ちなどは、食
品の取り扱い性が低下するばかりか、短繊維の食品への
付着や斑模様などによる商品価値の低下などの問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、すぐれた吸
水性を保持すると共に、表面の毛羽立ちの発生がなく、
防水層の樹脂の選択によって、柔軟性を制御でき、特
に、メディカルドレープなどの医療用材料などとして好
適な吸水性の多層シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、短繊維不
織布の有する吸水性を生かしながら、耐毛羽立ち性、柔
軟性などの改善について鋭意検討した。その結果、表面
層に長繊維不織布、特に多層不織布を用いることによ
り、耐毛羽立ち性が著しく向上するとともに、熱接着に
より容易に製造が可能であり、また防水層の樹脂の選択
により、用途に応じた任意の柔軟性が得られることを見
いだし、この知見に基づいて本発明を完成したものであ
る。
【0009】すなわち、本発明は、 (1) 長繊維不織布層、吸水性短繊維不織布層および
防水層がこの順に積層されてなる多層シート。 (2) 吸水性短繊維不織布層が天然繊維素系繊維、再
生繊維素系繊維および親水性合成繊維から選ばれた少な
くとも1種の繊維からなる(1)記載の多層シート。 (3) 長繊維不織布層と吸水性短繊維不織布層が部分
接着により積層されている(1)または(2)記載の多
層シート。 (4) 長繊維不織布層が融点の異なる複数の不織布か
らなる多層不織布である(1)〜(3)のいずれかに記
載の多層シート。 (5) 防水層が密度850〜930kg/m3 である
ポリエチレン系樹脂からなる(1)〜(4)のいずれか
に記載の多層シート。 (6) 防水層が熱可塑性エラストマーからなる(1)
〜(4)のいずれかに記載の多層シート。 (7) (1)〜(6)のいずれかに記載の多層シート
からなる医療用材料。 (8) (1)〜(6)のいずれかに記載の多層シート
からなるメディカルドレープを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明の多層シートは、長繊維不織布層、吸水性短
繊維不織布層および防水層がこの順に積層されてなる吸
水性を有する多層シートである。本発明の多層シート
は、たとえば、短繊維からなる吸水性不織布と長繊維不
織布、特に、融点の異なる多層不織布とを用いて積層し
多層不織布を得、この短繊維不織布側に防水性の樹脂層
を形成することによって製造することができる。
【0011】まず、本発明の多層シートの基本特性であ
る吸水性を確保するために用いられる短繊維不織布とし
ては、特に制限はなく、天然繊維素系繊維、再生繊維素
系繊維および親水性合成繊維から選ばれた少なくとも1
種の短繊維からなる不織布である。具体的には、パル
プ、綿、麻などの天然繊維素、レーヨン、アセテートな
どの再生繊維素、ポリビニルアルコールなどの親水性合
成繊維、あるいはこれらの混合繊維などが挙げられる。
【0012】ここで、吸水性不織布層としては、吸水性
の確保のために短繊維からなる不織布が用いられる。し
かし、吸水性能が確保される範囲内において、他の繊維
類を50質量%以内で含有するものであってもよい。ま
た、吸水性短繊維層の吸水性をさらに向上するために、
公知の吸水性樹脂を必要に応じて加えることもできる。
【0013】これらの吸水性樹脂としては、デンプン−
アクリル酸塩グラフト共重合体、架橋ポリアクリル酸
塩、ポリビニルアルコール架橋重合体、デンプン−アク
リロニトリルグラフト共重合体、架橋ポリエチレンオキ
シドなどの水不溶性で、吸水能力の大きな樹脂である。
これらの吸収性樹脂としては、通常30〜100μmの
粒子が用いられる。
【0014】これらの吸水性樹脂微粒子は、短繊維不織
布の製造時に分散させたり、吸水性樹脂接着剤などによ
り、短繊維不織布に分散添加することができる。また、
この吸水性短繊維または他の繊維に、抗菌剤、消臭剤、
たとえば、ゼオライト、活性炭微粒子、銀、銅などが含
まれていてもよい。
【0015】この吸水性短繊維の目付は、本発明の多層
シートの用途、短繊維不織布の種類、吸水性能などによ
り必ずしも特定は困難であるが、パルプ系繊維、メディ
カルドレープの場合には、通常、20〜200g/
2 、好ましくは40〜120g/m2 の範囲である。
ここで、20g/m2 未満であると吸水力が十分でな
く、200g/m2 を越えると、重くなると共に、ドレ
ープ性の低下、コスト上昇の問題がある。
【0016】次に、多層シートの表面層を構成する不織
布は、毛羽立ちしにくいことから、長繊維不織布が用い
られる。この長繊維不織布としては、特に制限はなく各
種不織布を用いることができる。ここで、長繊維不織布
製造の原料樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂などが挙げられる。また、長繊維不織布としては、た
とえば強度や生産性などの点からスパンボンド不織布が
好適に用いられる。
【0017】本発明で用いる長繊維不織布としては、単
層不織布を用いることができることは勿論であるが、融
点の異なる2種以上からなる多層不織布を用いることが
吸水性短繊維不織布との積層において、簡便な熱積層手
段を採用できる点から好ましい。
【0018】ここで、長繊維不織布層の例としてのスパ
ンボンド不織布は、繊維径が通常5〜60μm、好まし
くは10〜40μmであり、その目付は、単層、多層を
含めて長繊維不織布層として、10〜200g/m2
好ましくは15〜150g/m2 、より好ましくは20
〜100g/m2 である。
【0019】ここで、好ましく用いられるスパンボンド
不織布は、たとえば、溶融熱可塑性樹脂を押出機から溶
融押出し、紡糸用口金から紡糸し、紡糸された繊維をエ
アサッカーなどの気流牽引装置で引き取り、必要により
開繊し、気流とともに繊維をネットコンベアなどのウエ
ブ補集装置で補集し、必要に応じて加熱空気、加熱ロー
ルなどの加熱手段で部分溶着することによる公知の手法
によって得ることができる。
【0020】ここで、長繊維不織布として、融点の異な
る熱可塑性樹脂からなる多層不織布を用いる場合の低融
点スパンボンド不織布に用いられる熱可塑性樹脂は、た
とえば、ポリエチレン樹脂、エチレン−α−オレフィン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸共重合体、エチレン−環状オレフィン共重合
体、エチレン−スチレン共重合体、軟質ポリプロピレン
系樹脂、プロピレンと他のオレフィンとのランダム共重
合体、ポリプロピレン樹脂など、あるいはこれらの混合
樹脂などのポリオレフィン系樹脂が用いられる。
【0021】これらのポリオレフィン系樹脂は、チタン
などを用いたチーグラー系触媒を用いて重合された重合
体、メタロセン系触媒を用いて重合された分子量分布の
狭い重合体などが用いられる。また、ポリプロピレン系
樹脂の融点は、規則性や共重合によって任意に制御され
たものから適宜選択して用いることができる。
【0022】中でも、ポリエチレン系樹脂として、エチ
レンの単独重合体、エチレンとプロピレン、ブテン−
1、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテ
ン−1等の炭素数3〜10のα−オレフィンとの共重合
体、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸などの重合性モ
ノマーとの共重合体などを好ましく例示できる。
【0023】特に、密度が、好ましくは880〜960
kg/m3 、より好ましくは900〜950kg/
3 、融点が60〜140℃、好ましくは70〜130
℃の範囲、メルトインデックス(MI)が、5〜60g
/10分、好ましくは10〜50g/10分の範囲の前
記のエチレン−α−オレフィン共重合体が紡糸性、融
点、強度の点から好ましく用いられる。また、エチレン
−α−オレフィン共重合体が50〜100質量%、他の
エチレン系樹脂、プロピレン系樹脂、熱可塑性エラスト
マー0〜50質量%である樹脂組成物を用いることもで
きる。
【0024】なお、この低融点スパンボンド不織布とし
ては、たとえば前記ポリエチレン系樹脂単独、または5
0質量%以下の他の樹脂からなる組成物からなるものが
好ましく用いられる。しかし、熱エンボスロール性、ヒ
ートシール性が確保されるならば、他の樹脂との複合繊
維、すなわち、鞘部分としてポリエチレン系樹脂、芯部
分として、ポリプロピレン系樹脂などの他の樹脂からな
る芯−鞘構造の繊維、あるいは繊維の通常50質量%以
上がポリエチレン系樹脂で、残りが他の樹脂であるサイ
ドバイサイド構造の複合繊維とすることもできる。
【0025】また、この芯−鞘構造複合繊維、サイドバ
イサイド構造複合繊維としては、前記ポリエチレン系樹
脂の中で、融点や密度などの異なる樹脂の組み合わせで
あってもよいことは勿論である。なお、この場合の不織
布は、表面に存在する低融点樹脂の不織布としての位置
づけである。
【0026】次に、高融点の不織布としても、好ましく
はスパンボンド不織布が用いられ、具体的には、たとえ
ばポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂およびポリプ
ロピレン系樹脂から選ばれた樹脂、好ましくは融点が1
50℃以上、特に150〜300℃の不織布を挙げるこ
とができる。ここでポリエステル系樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリナフタレン
テレフタレートなどのホモポリエステル、およびこれら
を主成分単位とする他の成分を共重合したコポリエステ
ル、さらにはこれらの混合ポリエステルを挙げることが
できる。
【0027】ポリアミド系樹脂としては、ナイロン6
(ポリカプロラクタミド)、ナイロン6,6(ポリヘキ
サメチレンアジポアミド)、ナイロン6,10(ポリヘ
キサメチレンセバカミド)、ナイロン11(ポリウンデ
カンアミド)、ナイロン7(ポリ−ω−アミノヘプタン
酸)、ナイロン9(ポリ−ω−アミノノナン酸)、ナイ
ロン12(ポリラウリンアミド)などを例示できる。中
でも、ナイロン6、ナイロン6,6が好ましく用いられ
る。
【0028】また、ポリプロピレン系樹脂としては、プ
ロピレンの単独重合体、プロピレンと5質量%以下のエ
チレン、ブテン−1などのモノマーとのランダム共重合
体を挙げることができる。なお、ここでポリプロピレン
系樹脂不織布は、たとえば、高融点の不織布がポリエス
テル系樹脂、ポリアミド系樹脂などとの組み合わせの場
合には、低融点樹脂としての位置づけになるものであ
る。
【0029】ここで、融点の異なる熱可塑性樹脂からな
る不織布の、低融点熱可塑性樹脂の融点と、高融点熱可
塑性樹脂の融点の差としては、通常15℃以上、好まし
くは25℃以上のものが用いられる。この融点の差によ
って、特に、表面の長繊維不織布の特性に悪影響なく、
長繊維不織布と吸水性短繊維不織布とを、熱エンボスラ
ミネートなどの熱積層により容易に不織布同士を部分接
着することができる。
【0030】本発明で用いられる、各不織布を構成する
熱可塑性樹脂の融点は、JIS K7121に準拠し
て、DSC(パーキンエルマー社製DSC7型)、昇温
速度20℃/分で測定した場合のピーク温度とすること
ができる。なお、融点が複数のピークとして現れる場合
は、最高ピークを示す温度を採用するものである。ま
た、ポリエチレン系樹脂のメルトインデックス(MI)
は、JIS K7210に準拠して、測定温度:190
℃、測定荷重:21.18Nの条件で測定することがで
きる。
【0031】本発明の多層シートは、まず、前記のよう
に、吸水性短繊維不織布と長繊維不織布が積層される。
積層方法としては、特に制限はなく、各種積層方法が採
用できる。しかし、ドレープ性、吸水性の確保のために
は、部分(パターン)接着が好ましい。したがって、不
織布同士の積層方法としては、ホットメルトラミネー
ト、ドライラミネート、ウエットラミネートによるパタ
ーン接着、熱エンボスロールによる部分熱ラミネート法
が挙げられる。中でも、接着剤を用いない、簡便であ
る、加工コストが安価であるなどの特徴を有する熱エン
ボスラミネート法が特に、好ましく用いられる。
【0032】ここで、熱エンボスラミネート方法は、エ
ンボスロールとフラットロールによる公知の積層装置を
用いて積層することができる。ここで、エンボスロール
としては、各種形状のエンボスパターンを採用でき、各
接着部が連続した格子状、独立した格子状、任意分布な
どがある。
【0033】また、部分ラミネート方法における、接着
面積、たとえばエンボス面積率としては、5〜60%、
好ましくは10〜40%である。ここで、5%未満の場
合には接着強度が十分でない場合があり、60%を越え
るとドレープ性および吸水性の低下が生じ好ましくなく
なる。
【0034】ここで、熱エンボスラミネートの積層条件
としては、吸水性短繊維不織布の種類、長繊維不織布の
樹脂の種類、融点、単層・多層不織布の融点差、どちら
の層をエンボス面とするかによっても異なり、それぞれ
の要素を勘案して適宜選定される。通常、前記吸水性短
繊維不織布面をエンボスロール側とし、長繊維不織布面
をフラットロール側として熱積層される。
【0035】一例を示せば、通常エンボスロール温度が
90〜180℃、好ましくは110〜160℃、フラッ
トロール温度が90〜180℃、好ましくは110〜1
60℃の温度範囲、通常ロール圧力(線圧)100〜5
00N/cm、好ましくは200〜400N/cmが採
用できる。これらのエンボスパターン、エンボス面積
率、温度、圧力などは各不織布の融点、繊維径、厚み、
目付、透水性、加工速度などによって適宜選定できる。
【0036】本発明の多層シートは、前記の吸水性短繊
維不織布と長繊維不織布からなる多層不織布の吸水性短
繊維不織布側に、防水層を有するものである。この防水
層により、吸水性短繊維不織布が吸収した液体が裏側に
漏れだすことを防止するものである。この防水層は、一
般には熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーであ
り、多層シートの目的によって適宜選定できる。
【0037】本発明の多層シートが医療用材料に用いら
れる場合には、メディカルドレープなど柔軟性が要求さ
れるのでポリエチレン系樹脂や熱可塑性エラストマーが
用いられる。ここで、ポリエチレン系樹脂としては、高
圧法分岐低密度ポリエチレン樹脂、エチレン−α−オレ
フィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−環状オレフィン
共重合体、エチレン−スチレン共重合体あるいはこれら
の混合樹脂などを例示できる。これらの、ポリエチレン
系樹脂は、チタンなどを用いたチーグラー系触媒を用い
た重合体、高圧イオン重合で得られた重合体、メタロセ
ン系触媒を用いて重合された分子量分布の狭い重合体な
どが用いられる。
【0038】中でも、ポリエチレン系樹脂として、エチ
レンの単独重合体、エチレンとプロピレン、ブテン−
1、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテ
ン−1等の炭素数3〜10のα−オレフィンとの共重合
体などが好ましく挙げられる。これらの中でも、密度
が、850〜930kg/m3 、好ましくは850〜8
90kg/m3 であり、メルトインデックス(MI)
が、0.5〜30g/10分、好ましくは1〜20g/
10分の範囲の前記の、ポリエチレン、エチレン−α−
オレフィン共重合体が柔軟性、強度、耐ピンホール性な
どの点から好ましく用いられる。
【0039】中でも、密度が850〜890kg/
3 、特に860〜880kg/m3 である、メタロセ
ン系触媒を用いて製造されたポリエチレンまたはエチレ
ンとたとえば炭素数3〜10のα−オレフィンとの共重
合体などのポリエチレン系樹脂が柔軟性、製膜性などに
すぐれ、その結果ドレープ適正にすぐれた多層シートが
得られるので特に好ましく用いられる。
【0040】ここでメタロセン系触媒は、特に制限はな
く、公知の触媒が挙げられる。たとえば、シクロペンジ
エニル骨格を有する配位子を少なくとも1個有する周期
律表第IVB族の遷移金属化合物からなるメタロセン触
媒成分(a)と有機アルミニウムオキシ化合物(b)ま
たはイオン化イオン性化合物(c)からなる助触媒成
分、必要により有機アルミニウム化合物(d)から形成
される公知の触媒である。ここで遷移金属としては、ジ
ルコニウムやチタニウムである。
【0041】また、防水層としては、前記ポリエチレン
系樹脂の他、各種の熱可塑性エラストマーあるいはこれ
らの熱可塑性エラストマーを主成分とし他の熱可塑性樹
脂を含有する組成物からなる層を用いることができる。
ここで、熱可塑性エラストマーとしては、特に制限な
く、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラス
トマー、ポリエステル系エラストマーなどを例示でき
る。これらのエラストマーとしては、防水性のみでな
く、合わせて透湿性があるレベル以上であるところの熱
可塑性エラストマーを用いることもできる。
【0042】たとえば、ポリエチレングリコールなどの
ポリアルキレングリコールから誘導されるポリエーテル
ブロックを有する前記の熱可塑性エラストマーなどであ
る。また、他の例としては、フィルム自体あるいは無機
充填剤または有機充填剤含有樹脂フィルムを延伸するこ
とによって微細孔を形成することにより防水性を保持し
て、透湿性を付与するフィルムなどを用いることもでき
る。
【0043】しかし、医療用材料とする場合には、ドレ
ープ性、作業性がよいことが必要となる。このために
は、多層シートとして、柔軟性があることが望ましい。
さらに、前記の吸水性短繊維不織布層との積層性にすぐ
れることが望ましい。これらのことを総合的に評価する
と、防水性があり、柔軟性、透湿性を兼備する、それ自
体透湿性を有するポリエーテルブロツクを有する熱可塑
性樹脂エラストマーを主成分とするものが好ましく用い
られる。
【0044】ここでポリエーテルブロックを有する熱可
塑性エラストマーとしては、たとえば、ポリアミド系エ
ラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステ
ル系エラストマーなどが挙げられる。
【0045】ここで、ポリアミド系エラストマーはポリ
アミドブロックとポリエーテルブロックを少なくとも含
有する重合体であり、下記のような、反応性末端基を有
するポリエーテル単位と、反応性末端基を有するポリア
ミド単位との共重縮合で得られる。 ジカルボン酸末端を有するポリオキシアルキレン単位
と、ジアミン鎖末端を有するポリアミド単位 ポリエーテルジオールとよばれる脂肪族α,ω−ジヒ
ドロキシポリオキシアルキレンのシアノエチル化および
水素化で得られるジアミン鎖末端を有するポリオキシア
ルキレン単位とジカルボン酸末端を有するポリアミド単
位 ポリエーテルジオールとジカルボン酸末端を有するポ
リアミド単位。この場合に得られる重合体はポリエーテ
ルエステルアミドである。ここで、ジカルボン鎖末端を
有するポリアミド単位は、たとえばジカルボン酸鎖制限
剤の存在下でラクタムまたはジカルボン酸のα,ω−ア
ミノカルボン酸とジアミンとを縮合して得られる。ポリ
アミドブロックとしてはポリアミド12が好ましい。
【0046】ポリウレタン系エラストマーとしては、下
記の3つの基本成分を反応することにより鎖状に形成さ
れるものである。ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールまたはポリテトラメチレングリコール
などのポリエーテルジオール(分子量は500〜5,0
00)。MDIまたはTDIなどのジイソシアネー
ト。グリコール(エタンジオール)、1−4ブタンジ
オールまたは1,4−フェニレンビス−β−ヒドロキシ
ルエーテルなどの鎖延長剤としての低分子量ジオール。
【0047】ポリエステル系エラストマーとしては、た
とえば、ポリエーテルブロックとポリエステルブロック
で構成されたものである。ここでポリエーテルとしては
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールま
たはポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテル
ジオール(分子量は200〜6,000)である。ポリ
エーテル系エラストマーの可撓性セグメントは、上記の
ポリエーテル単位とテレフタル酸などのジカルボン酸と
で形成される。また剛性セグメントは、グリコール、プ
ロパンジオールまたは1,4−ブタンジオール単位と、
エステル基によって結合したジカルボン酸単位で形成さ
れる。
【0048】これらの熱可塑性エラストマーは、ポリエ
ーテルブロックの含有などにより、フィルムに透湿性を
付与する重合体である。本発明の多層シートではこれら
の重合体の中でも、透湿性の要求の強い用途のために
は、ポリエーテルブロックを有するポリアミド系エラス
トマーが好ましく用いられる。ここで、ポリアミド系エ
ラストマーは、防水層としてのフィルムの厚み、透湿
性、不織布などの繊維素材との積層方法、フィルムとし
ての強度、製膜性などを総合的に判断して、必要により
他の熱可塑性樹脂などとの組成物として用いることもで
きる。
【0049】ここで他の樹脂としては、ポリエチレン、
エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無
水物、不飽和エポキシドなどがグラフトしたポリオレフ
ィン系樹脂、他の熱可塑性エラストマーなどを例示でき
る。これらは複数組み合わせて用いることもできる。こ
の場合の他の樹脂類の配合比率は、0〜60質量%、好
ましくは0〜40質量%である。
【0050】本発明で用いられる防水層としての樹脂層
には、フィルムの製膜で常用されている無機充填剤、有
機充填剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、スリップ剤、ア
ンチブロッキング剤、界面活性剤、染料、顔料などの添
加剤を必要に応じて添加することができる。
【0051】ここで、防水層としての樹脂層の厚みは特
に制限はないが、防水性、柔軟性、透湿性、樹脂の種
類、積層方法、強度、剛性、ヒートシール性、多層シー
トの用途により、適宜選定される。たとえば、メディカ
ルドレープとしての用途の場合には、8〜50μm、好
ましくは10〜30μmである。ここで、8μm未満で
あるとピンホールが発生し、防水性が低下する場合があ
り、50μmを越えると柔軟性が低下するとともに、防
水性としては過剰となりコストも増大する。
【0052】本発明の多層シートの前記の不織布に対し
て、防水層を形成するための積層方法は、特に制限され
るものではく、熱ラミネート、押出ラミネート、ドライ
ラミネート、ホットメルトラミネートなど公知の積層手
段が採用される。これらの積層手段の内、ドライラミネ
ート、ホットメルトラミネートは、接着剤を塗布するた
め、接着剤の使用など工程、用役などによるコスト上
昇、接着剤による短繊維不織布の吸水性の低下の恐れな
どから好ましくない。また、熱ラミネートは、積層は容
易であるが熱圧着により防水性フィルムにピンホール欠
陥が発生する危険性があり必ずしも好ましくない。
【0053】したがって、積層の容易さ、多層シートの
防水性の確保、安定化のために、積層プロセスが簡略で
コストも低い押出ラミネートの採用が特に好ましい。す
なわち、本発明の多層シートは、前記の長繊維不織布か
らなる表面層、短繊維不織布からなる吸水層の短繊維不
織布の上に、たとえば前記のポリエチレン系樹脂やポリ
アミドポリエーテルブロック共重合体などの熱可塑性エ
ラストマーを主成分とする重合体を押出成形機で溶融混
練し、Tダイより膜状に押出し、ラミネートして一体的
に積層成形する工程を経て製造することができる。
【0054】この積層工程によって、多層シートが得ら
れる。多層シートは、その多層シートがどのような目的
に用いられるかにより、その要求特性が異なる。したが
って、その特性は、たとえば、医療用材料、医療用材料
にあっても具体的な用途、たとえばメディカルドレー
プ、このメディカルドレープにあっても、使用箇所によ
ってもことなる。また、防水層にあっても、単なる防水
層、柔軟性の機能に加えて、透湿性、滑り性などの他の
機能を考慮して、適宜樹脂の選択ができるものである。
【0055】この防水層が透湿性を兼備する場合には、
多層シートとして透湿度〔JISZ 0208(カップ
法)に準拠〕が、1,000g/m2 ・24時間以上、
好ましくは2,000g/m2 ・24時間以上である。
この場合透湿度が1,000未満であるとムレの解消が
困難である場合がある。したがって、前記の透湿度を有
するとともに、かつ耐水圧〔JIS L 1092(高
水圧法に準拠〕が10kPa以上、好ましくは20kP
a以上を満足するのが好ましい。
【0056】本発明の多層シートは、多層シートそのも
のとして利用できる他、防水層としてのフィルム層をシ
ール層として各種製品に加工することができる。ヒート
シール方法は、加熱シールバーによる方法に加えて、製
袋や縫製分野で使われているロールによる連続シール方
法など、熱可塑性樹脂を加熱、加圧接合することが可能
であるシール方法であれば、その形式に特に制限はな
い。また、加熱手段としては、熱伝導(熱ジグ、発熱
体)、誘電加熱、超音波加熱などによることができる。
【0057】また、このヒートシールの条件である、温
度・圧力・時間・速度などは、不織布の種類、不織布の
樹脂、不織布の耐熱性(融点)や分子量、不織布の厚み
あるいは目付などとともに、防水フィルム層の特性を含
めて考慮し、適宜条件設定することができる。ここで、
短繊維不織布として、パルブなどの耐熱性の不織布を用
いるとヒートシール時にシール温度巾を大幅に広くでき
る。
【0058】本発明の吸水性、防水性を有する多層シー
トは、少なくとも3層からなり、各層の不織布、樹脂の
選択および層厚み(目付)の組み合わせなどにより、吸
水、防水性の基本機能に加えて、毛羽立ち、毛玉の発生
の問題点が解決されると言う特長がある。したがって、
多層シートそのものとして、メディカルドレープ、検
査、手術台用の吸水シーツなどの医療用材料、鮮魚用ド
リップシートなどとして使用できるとともに、ヒートシ
ールによる縫製により、広巾のメディカルドレープなど
の大サイズの覆布や任意形状の覆布が製造できる。
【0059】
【実施例】以下、本発明の多層シートを実施例により、
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定さ
れるものではない。
【0060】実施例1(1).熱ラミネートによる2層
不織布の製造 熱ラミネート装置〔三正精機(株)製熱ラミ機、オイル
温調、ロール径:300mm、エンボスロール/フラッ
トロール:エンボス圧着率=21%、格子柄(ピッチ:
1.5mm)、エンボス圧力(線圧):300N/c
m、ラミ速度:15m/分〕を用いた。不織布として、
出光石油化学(株)製ポリエチレンスパンボンド不織布
〔「ストラテック」LC2030ブルー(原料:密度:
940kg/m3 のエチレン−ブテン−1共重合体、繊
維径:25μm、目付:30g/m2、融点:124
℃)〕と東洋紡績(株)製ポリエステルスパンボンド不
織布〔「エクーレA」6151(目付:15g/m2
融点:260℃)〕とにより、ポリエステル不織布をエ
ンボス面とし、エンボスロール温度:150℃、フラッ
トロール温度:110℃の条件での熱ラミネーションに
より2層積層不織布を得た。
【0061】(2).熱ラミネートによる吸水性不織布
積層体の製造 (1)で得られた、2層不織布のポリエチレン不織布側
をラミネート層とし、吸水性不織布として、二村化学工
業(株)製、「太閤TCF」(原料:パルプ、目付:8
0g/m2 )とを用い、前記装置を用い熱エンボスラミ
ネートにて積層し吸水性不織布積層体を得た。なお、熱
エンボスラミネート条件は、吸水性不織布をエンボス面
とし、エンボスロール温度:138℃、フラットロール
温度:120℃、エンボス圧力(線圧):300N/c
m、ラミ速度:7m/分とした。
【0062】(3)押出ラミネートによる多層シートの
製造 押出ラミネート装置〔30mm径単軸押出成形機、押出
ラミネート用ダイス、ニップロール、冷却ロール、巻取
機の順に構成された装置〕により、メタロセン触媒を用
いて製造された、エチレン−オクテン−1共重合体〔ダ
ウ・ケミカル社製、Affinity EG8200、
密度:870kg/m3 、MI:4g/10分〕を押出
速度20kg/時間で押出し、フィルム厚みが20μm
となるように、引き取り速度を設定した。一方繰り出し
装置より、(2)で得られた、吸水性不織布積層体の吸
収性不織布側に防水層としてのエチレン−オクテン−1
共重合体押出膜を積層後、ニップロール(設定温度:2
0℃で加圧圧着させ防水層を形成した多層シートを得
た。
【0063】得られた多層シートを下記評価方法に基づ
いて評価した結果を第1表に示す。第1表より、不織布
の耐毛羽立ち性、柔軟性にすぐれ、メディカルドレープ
としての要求性状を満足するものである。さらに、後記
の比較例1の多層シートの表面に目付け45g/m2
多層不織布を積層したにもかかわらず、柔軟性は殆ど低
下せず、ドレープ性が確保されていることが明らかであ
る。
【0064】評価方法 (1)不織布表面の毛羽立ち性 JIS L 1906、(テーバ形法)に準拠した。 N=3、摩擦回数=100回とし、外観変化から等級
を判定した。 等級は、値が大きい程、毛羽立ちしにくいことを示
す。 (2)剛軟度 JIS L 1096、(45°カンチレバー法)に
準拠した。 値が小さい程、柔軟性がある。
【0065】実施例2 防水層用樹脂として、エチレン−オクテン−1共重合体
の代わりに、高圧法分岐ポリエチレン〔東ソー(株)
製、ペトロセン205、密度:925g/m3 、MI:
3g/10分〕を用いた以外は、実施例1に準じて多層
シートを得た。得られた多層シートの評価結果を第1表
に示す。第1表より、耐毛羽立ち性にすぐれることが分
かる。しかし、実施例1に比較して、柔軟性には劣り、
多層シートの用途により、防水層の樹脂の選択が必要で
あることが分かる。
【0066】比較例1 表面の多層不織布層を設けず、吸水性不織布と防水層か
らなる多層シートを押出ラミネート法により製造した以
外は、実施例1に準じて多層シートを得た。得られた多
層シートの評価結果を第1表に示す。第1表より、耐毛
羽立ち性が悪く、メディカルドレープとしての使用に適
さないものであることが分かる。
【0067】実施例3 防水層用樹脂として、エチレン−オクテン−1共重合体
の代わりに、ポリエーテル・ポリアミドブロック共重合
体(エルフ・アトケム社製「PEBAX」MV3000
SA)を用いた以外は、実施例1に準じて多層シートを
得た。得られた多層シートの評価結果を第1表に示す。
第1表より、耐毛羽立ち性にすぐれることが分かる。な
お、この多層シートの、耐水圧は、100kPaであ
り、十分の防水性を示し、透湿度は4,000(g/m
2 ・24時間)であり、ヒートシールにより縫製したメ
ディカルドレープは、ムレにより不快感は全くなく、極
めて快適な使用感を有するものであった。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】本発明の多層シートは、すぐれた吸水性
を維持するとともに、耐毛羽立ち性にすぐれ、毛玉、糸
屑の発生がなく、耐環境汚染性、衛生性にすぐれる。ま
た、防水層樹脂の選択によって、柔軟性を確保できるた
め、ドレープ性にすぐれ、特に、メディカルドレープと
して医療用材料として好適である。また、生鮮魚貝類、
肉類などの吸水シート、吸水包装などにおいて、吸水性
繊維の脱離による汚染による商品価値の低下、滑り性な
ど作業性にもすぐれるため巾広い分野で使用できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AJ01B AK01B AK04 AK04B AK41 AK67 AL09C AR00C BA03 BA07 BA10A BA10C BA32 DG01B DG03B DG04A DG15A DG15B GB15 GB66 GB90 JA04B JA13B JB05B JB16C JD05C JD15 JD15B JL16B YY00B 4L047 AA07 AA08 AB02 AB03 CA05 CA06 CB07 CC03 CC16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長繊維不織布層、吸水性短繊維不織布層
    および防水層がこの順に積層されてなる多層シート。
  2. 【請求項2】 吸水性短繊維不織布層が天然繊維素系繊
    維、再生繊維素系繊維および親水性合成繊維から選ばれ
    た少なくとも1種の繊維からなる請求項1記載の多層シ
    ート。
  3. 【請求項3】 長繊維不織布層と吸水性短繊維不織布層
    が部分接着により積層されている請求項1または2記載
    の多層シート。
  4. 【請求項4】 長繊維不織布層が融点の異なる複数の不
    織布からなる多層不織布である請求項1〜3のいずれか
    に記載の多層シート。
  5. 【請求項5】 防水層が密度850〜930kg/m3
    であるポリエチレン系樹脂からなる請求項1〜4のいず
    れかに記載の多層シート。
  6. 【請求項6】 防水層が熱可塑性エラストマーからなる
    請求項1〜4のいずれかに記載の多層シート。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の多層シ
    ートからなる医療用材料。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の多層シ
    ートからなるメディカルドレープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005125571A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Kureha Ltd 気化冷却シート
WO2007080796A1 (ja) * 2006-01-13 2007-07-19 Mitsui Chemicals, Inc. 積層体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005125571A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Kureha Ltd 気化冷却シート
WO2007080796A1 (ja) * 2006-01-13 2007-07-19 Mitsui Chemicals, Inc. 積層体
JPWO2007080796A1 (ja) * 2006-01-13 2009-06-11 三井化学株式会社 積層体

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