JP2001349564A - 電気カーペット及びその製造方法 - Google Patents

電気カーペット及びその製造方法

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JP2001349564A
JP2001349564A JP2000171226A JP2000171226A JP2001349564A JP 2001349564 A JP2001349564 A JP 2001349564A JP 2000171226 A JP2000171226 A JP 2000171226A JP 2000171226 A JP2000171226 A JP 2000171226A JP 2001349564 A JP2001349564 A JP 2001349564A
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elasticity
resin layer
resin
heating element
electric carpet
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JP2000171226A
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Masahiro Sato
正博 里
Hiroaki Nishioka
裕章 西岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳みが可能で折り畳んだあとが凹凸とし
て残り難い電気カーペット提供する。 【解決手段】 弾性を有する裏面材1と、裏面材1の上
に配設される発熱体2と、発熱体2の上に配設される表
面材3とを備えた電気カーペットに関する。表面材3
は、厚み方向及び面方向に弾性を有すると共にこの両方
向に復元性を有する樹脂層4を備えて形成されている。
電気カーペットを折り畳んだ際に面方向への引っ張り及
び圧縮の力が表面材3に局所的に加わっていても、広げ
た際に表面材3は復元して元の状態に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてダイニン
グテーブルの下などで使用される電気カーペット及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気カーペットとして、主としてダイニ
ングテーブルの下などで使用されるものがある。このよ
うなダイニングテーブルの下で使用される電気カーペッ
トでは、その表面材の表面にポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどの樹脂の層が設けられてい
る。それは、このような電気カーペットはテーブルや椅
子で踏まれることがあり、この場合の荷重に耐えるため
に、表面に樹脂層が設けられているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
樹脂層は比較的弾性が低く、特に面方向に伸び難く、復
元もし難いため、折り畳むことが困難であるという問題
があった。また仮に折り畳めたとしても、樹脂層が引っ
張られて伸びきった状態になり、復元しないために、折
りジワとして表面に凹凸が残ってしまうという問題があ
った。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、折り畳みが可能で折り畳んだあとが凹凸として残
り難い電気カーペット及びその製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電気カーペットは、弾性を有する裏面材1と、裏面材1
の上に配設される発熱体2と、発熱体2の上に配設され
る表面材3とを備えた電気カーペットにおいて、表面材
3は、厚み方向及び面方向に弾性を有すると共にこの両
方向に復元性を有する樹脂層4を備えて形成されている
ことを特徴とするものである。
【0006】また請求項2の発明は、上記の樹脂層4は
防水性を有する材料で形成されていることを特徴とする
ものである。
【0007】また請求項3の発明は、上記の表面材3
は、樹脂層4の下に厚み方向に弾性を有する弾性材層5
を設けて形成されていることを特徴とするものである。
【0008】また請求項4の発明は、上記の表面材3
は、樹脂層4の上に面方向の弾性が樹脂層4よりも小さ
い織布6を設けて形成されていることを特徴とするもの
である。
【0009】また請求項5の発明は、上記の織布6は少
なくとも表面に撥水剤を固着させたものであることを特
徴とするものである。
【0010】本発明の請求項6に係る電気カーペットの
製造方法は、弾性を有する裏面材1と、両面に樹脂7が
塗布されたシート体8に発熱線9が配線された発熱体2
と、厚み方向及び面方向に弾性を有すると共にこの両方
向に復元性を有する樹脂層4の上に面方向の弾性が樹脂
層4よりも小さい織布6を設けて形成した表面材3とを
重ね、これらを両側から少なくとも一方が熱板である一
対のプレス板10で圧締することによって、上記シート
体8の樹脂7を溶融させて裏面材1と発熱体2と表面材
3を熱融着することを特徴とするものである。
【0011】また本発明の請求項7に係る電気カーペッ
トの製造方法は、弾性を有する裏面材1と、両面に樹脂
7が塗布されたシート体8に発熱線9が配線された発熱
体2と、厚み方向及び面方向に弾性を有すると共にこの
両方向に復元性を有する樹脂層4に、その上に面方向の
弾性が樹脂層4よりも小さい織布6を、その下に厚み方
向に弾性を有する弾性材層5をそれぞれ設けて形成した
表面材3とを重ね、これらを両側から少なくとも一方が
熱板である一対のプレス板10で圧締することによっ
て、上記シート体8の樹脂を溶融させて裏面材1と発熱
体2と表面材3を熱融着することを特徴とするものであ
る。
【0012】また本発明の請求項8に係る電気カーペッ
トの製造方法は、弾性を有する裏面材1と、シート体8
に発熱線9が配線された発熱体2と、厚み方向及び面方
向に弾性を有すると共にこの両方向に復元性を有する樹
脂層4の上に面方向の弾性が樹脂層4よりも小さい織布
6を設けて形成した表面材3とを、それぞれの間に樹脂
フィルム11を介在させて重ね、これらを両側から少な
くとも一方が熱板である一対のプレス板10で圧締する
ことによって、上記樹脂フィルム11を溶融させて裏面
材1と発熱体2と表面材3を熱融着することを特徴とす
るものである。
【0013】また本発明の請求項9に係る電気カーペッ
トの製造方法は、弾性を有する裏面材1と、シート体8
に発熱線9が配線された発熱体2と、厚み方向及び面方
向に弾性を有すると共にこの両方向に復元性を有する樹
脂層4に、その上に面方向の弾性が樹脂層4よりも小さ
い織布6を、その下に厚み方向に弾性を有する弾性材層
5をそれぞれ設けて形成した表面材3とを、それぞれの
間に樹脂フィルム11を介在させて重ね、これらを両側
から少なくとも一方が熱板である一対のプレス板10で
圧締することによって、上記樹脂フィルム11を溶融さ
せて裏面材1と発熱体2と表面材3を熱融着することを
特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0015】図2は本発明に係る電気カーペットAの外
観を示すものであり、電気カーペットAのコーナー部に
は電源を入り切りしたり温度調節をしたりするための温
度コントローラ17が取り付けてある。この温度コント
ローラ17はコネクターによって着脱可能に形成してあ
る。
【0016】図1は本発明の実施の形態の一例における
電気カーペットAの断面図を示すものであり、発熱体2
の上に表面材3を、発熱体2の下に裏面材1をそれぞれ
積層接着して電気カーペットAを形成するようにしてあ
る。発熱体2はアルミニウムシートなど金属シートで形
成されるシート体8の両面にポリエチレンなどの樹脂7
を塗布すると共にシート体8の下面にコード状の電気発
熱線9を配線して仮止めすることによって作製してあ
り、この樹脂7によって表面材3と裏面材1をそれぞれ
接着するようにしてある。
【0017】図1の実施の形態では、表面材3は厚み方
向及び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に復元性
を有する樹脂層4からなるものである。この厚み方向及
び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に復元性を有
する樹脂層4は、厚み0.5〜1mm程度の軟質の熱可
塑性樹脂などで形成することができるものであり、例え
ば目付け500g/m2で厚み約0.5mmに作製した
ポリオレフィン系とポリスチレン系の混合樹脂から形成
することができる。表面材3の表面には予め木目調の凹
凸を形成してデザイン性を持たせてある。
【0018】また裏面材1は不織布など弾性を有するも
ので形成されるものであり、例えば目付け650g/m
2で厚み約10mmに作製したポリエステル不織布で形
成することができる。上記の層構成で形成される電気カ
ーペットAの周囲は図2のようにナイロンなどからなる
縫製テープ18で縫製してある。
【0019】上記の図1のように形成される電気カーペ
ットAにあって、電気カーペットAを折り畳む際に、表
面材3には面方向への引っ張り及び圧縮の力が局所的に
加わるが、表面材3は厚み方向及び面方向に弾性を有す
ると共にこの両方向に復元性を有する樹脂層4によって
形成するようにしているので、折り畳んだ際に面方向へ
の引っ張り及び圧縮の力が局所的に加わっていても、広
げた際に復元して元の状態に戻り、表面材3の表面の凹
凸は徐々になくなり、折りジワとして残らなくなるもの
である。
【0020】また、表面材3を形成する上記の樹脂層4
としては、上記のポリオレフィン系・ポリスチレン系混
合樹脂のような、防水性を有する材料で形成するのが望
ましい。このように表面材3を形成する樹脂層4を防水
性を有する材料で形成すると、電気カーペットAの表面
に水や汚れが付いても容易に拭き取ることができ、また
水や汚れが発熱体2まで浸透することを防ぐことができ
るものであり、清潔且つ安全に使用することができるも
のである。
【0021】図3は本発明の実施の形態の他の一例にお
ける電気カーペットAの断面図を示すものであり、図1
のものと同様に、発熱体2の上に表面材3を、発熱体2
の下に裏面材1をそれぞれ積層接着して電気カーペット
Aを形成し、電気カーペットAの周囲はナイロンなどの
縫製テープ18で縫製してある。また発熱体2及び裏面
材1は図1のものと同様に形成してある。
【0022】この図3の実施の形態では、表面材3は、
厚み方向及び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に
復元性を有する樹脂層4と、樹脂層4の上に積層して固
着された織布6と、樹脂層4の下に積層して固着された
弾性材層5とからなるものである。樹脂層4は図1のも
のと同様に形成することができる。織布6は面方向の弾
性が樹脂層4よりも小さいものであり、例えばポリエス
テルの平織物で形成することができる。また弾性材層5
は厚み方向に弾性を有するものであり、不織布などで形
成することができ、例えば目付けが300g/m2で厚
み約4mmに作製したポリエステル不織布で形成するこ
とができる。表面材3の表面は上記の織布6で形成され
るものであり、織布6には予め木目調の印刷を施してデ
ザイン性を持たせると共に、織布6の表面にフッ素系の
撥水剤を均一に塗布して固着してある。
【0023】ここで、本発明の電気カーペットAにおい
て、樹脂層4の厚みを厚くすると折り畳みの際の引張り
や圧縮のストレスが高くなるために、樹脂層4の厚みは
通常0.5〜1mm程度に薄く形成されている。従って
例えばコード状の発熱線9を有する発熱体2が表面材3
の下に配設されている場合、発熱体2による凹凸を吸収
することができず、外観が悪くなると共に、人が電気カ
ーペットAの上に座ったときに凹凸感を感じたりするお
それもある。そこで上記の実施の形態では樹脂層4の下
に厚み方向に弾性を有する弾性材層5を設けるようにし
てある。このものでは、発熱体2などの凹凸を弾性材層
5で吸収することができるものであり、凹凸が表面に現
れることを防いで外観を向上させることができると共
に、凹凸感を感じることをなくして座り心地を向上させ
ることができるものである。
【0024】また電気カーペットAが、ダイニングテー
ブルに置かれた椅子で繰り返し踏み付けられる場合、特
に踏み付け圧力が高い場合には、電気カーペットAを折
り畳むときよりも大きい力が加わるので、樹脂層2は踏
み付けによる引張り変形から元の状態に戻らなくなるお
それがあり、時には樹脂層2が破れてしまうこともあ
る。そこで上記の実施の形態では樹脂層4の上に面方向
の弾性が樹脂層4よりも小さい織布6を設けるようにし
てある。このものでは、踏み付けによる引張り荷重は基
本的に織布6に加わり、織布6よりも大きい弾性を有す
る樹脂層4にはそれ以上の引っ張り荷重が加わることを
防止することができるものであり、従って踏み付け圧力
が高いテーブルや椅子が置かれた場合でも、樹脂層4に
元の状態に戻らない変形が生じたり、破れたりすること
を防ぐことができるものである。
【0025】さらに上記の実施の形態では、表面材3の
表面となる織布6に撥水剤が固着してあるので、電気カ
ーペットAの表面に水や汚れが付いても容易に拭き取る
ことができ、また水や汚れが発熱体2まで浸透すること
を防ぐことができるものであり、清潔且つ安全に使用す
ることができるものである。
【0026】図4は本発明の実施の形態の他の一例にお
ける電気カーペットAの断面図を示すものである。上記
の図3の実施の形態では、織布6をポリエステルの平織
物で形成するようにしたが、図4の実施の形態では、ポ
リエステル・レーヨン混紡の平織物で織布6を形成する
ようにしてある。そして混紡されているレーヨンには抗
菌剤としてキチンやキトサンを練りこんで、電気カーペ
ットAに抗菌性能を付与するようにしてある。
【0027】図5は電気カーペットAの製造の工程を示
すものである。そして、例えば図3のような構成の電気
カーペットAを製造する場合には、まず、目付けが50
0g/m2、厚みが約0.5mmのポリオレフィン系・
ポリスチレン系混合樹脂からなる樹脂層4に、その上に
ポリエステル平織物からなる織布6を、その下に目付け
が300g/m2、厚みが約0.4mmのポリエステル
不織布からなる弾性材層5をそれぞれ固着して形成され
る表面材3と、アルミニウムシートからなるシート体8
の両面にポリエチレン樹脂7を塗布すると共に下面にコ
ード状の発熱線9を配線・仮止めして形成される発熱体
2と、目付けが650g/m2、厚みが約10mmのポ
リエステル不織布からなる裏面材1とを、この順に図6
のように上下に重ねる。そしてこの重ね合わせた被プレ
ス材19を図5(a)のように上下に一対配置されるプ
レス板10の間にセットする。この一対のプレス板10
のうち一方あるいは両方は熱板として形成してある。次
にシート体8の両面に塗布された樹脂7が溶融する温度
まで加熱しながら、図5(b)のように一対のプレス板
10の間に被プレス材19を圧締して加圧する。このと
きの加熱加圧は、樹脂7が溶ける程度の温度、加圧力5
〜15N/cm2、加圧時間60〜80秒の条件で行な
うのが好ましい。このように加熱しながら加圧すると、
シート体8の両面に塗布された樹脂7が溶融し、表面材
3と発熱体2と裏面材1とを熱融着して一体に積層する
ことができるものであり、図5(c)のようにプレス板
10を開いて電気カーペットAを得ることができるもの
である。
【0028】表面材3の樹脂層4は厚み方向及び面方向
に弾性を有すると共にこの両方向に復元性を有する材料
であるため、融点が80〜130℃と比較的低い場合が
一般的であり、上記のように熱板プレス圧着で生産効率
良く積層を行なう工法では、樹脂層4が溶融してプレス
板10に付着するおそれがある。しかし上記の実施の形
態では、樹脂層4の表面側に融点の高い織布6を固着し
て形成される表面材3を用いているので、熱板プレスし
ても表面材3の表面が溶融することはなく、プレス板1
0に樹脂層4が溶融して付着するようなおそれはないも
のである。またこの熱板プレスの際に、樹脂層4は溶融
状態になって表面の織布6の微小な織目に入り込み、樹
脂層4と織布6の固着力をアップさせることができるも
のである。
【0029】また、上記のように熱板プレスで積層を行
なう工法では、厚み方向にプレス荷重が加わることによ
って、コード状の発熱線9などが凹凸として表面材3の
表面に現れ、外観を損なうおそれがある。しかし上記の
実施の形態では、樹脂層4の下に厚み方向に弾性を有す
る弾性材層5を設けて形成される表面材3を用いている
ので、発熱線9などの凹凸を弾性材層5で吸収して、表
面材3の表面に凹凸が表われることを防ぐことができ、
外観が損なわれることを防止できるものである。
【0030】図6の実施の形態ではシート体8の両面に
ポリエチレン樹脂7を塗布したものを用いて電気カーペ
ットAを製造するようにしたが、図7の実施の形態のよ
うにして電気カーペットAの製造を行なうこともでき
る。すなわち、まず、目付けが500g/m2、厚みが
約0.5mmのポリオレフィン系・ポリスチレン系混合
樹脂からなる樹脂層4に、その上にポリエステル・レー
ヨン混紡の平織物からなる織布6を、その下に目付けが
300g/m2、厚みが約0.4mmのポリエステル不
織布からなる弾性材層5をそれぞれ固着して形成される
表面材3と、アルミニウムシートからなるシート体8の
下面にコード状の発熱線9を配線・仮止めして形成され
る発熱体2と、目付けが650g/m2、厚みが約10
mmのポリエステル不織布からなる裏面材1とを、表面
材3と発熱体2の間及び発熱体2と裏面材1の間にそれ
ぞれ厚み約100μmのポリエチレン樹脂からなる樹脂
フィルム11を挟んで図7のように上下に重ねる。そし
てこの重ね合わせた被プレス材19を図5(a)のよう
に上下一対のプレス板10の間にセットし、次に樹脂フ
ィルム11が溶融する温度まで加熱しながら、図5
(b)のように一対のプレス板10の間に被プレス材1
9を圧締して加圧する。このときの加熱加圧は、樹脂フ
ィルム11が溶ける程度の温度、加圧力5〜15N/c
2、加圧時間60〜80秒の条件で行なうのが好まし
い。このように加熱しながら加圧すると、樹脂フィルム
11が溶融し、表面材3と発熱体2と裏面材1とを熱融
着して一体に積層することができるものであり、図5
(c)のようにプレス板10を開いて電気カーペットA
を得ることができるものである。
【0031】この実施の形態では、表面材3と発熱体2
の間及び発熱体2と裏面材1の間に挟んだ樹脂フィルム
11によって表面材3と発熱体2と裏面材1とを熱融着
して電気カーペットAを製造することができるものであ
り、図6の実施の形態のようにシート体8の両面に樹脂
7を塗布したものを用いる場合のような、シート体8に
樹脂7を予め塗布しておくような工数の必要がなくな
り、生産性を高めることができるものである。
【0032】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る電
気カーペットは、弾性を有する裏面材と、裏面材の上に
配設される発熱体と、発熱体の上に配設される表面材と
を備えた電気カーペットにおいて、表面材は、厚み方向
及び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に復元性を
有する樹脂層を備えて形成されているので、電気カーペ
ットを折り畳んだ際に面方向への引っ張り及び圧縮の力
が表面材に局所的に加わっていても、広げた際に表面材
は復元して元の状態に戻るものであり、折り畳んだあと
が凹凸として残らないようにすることができるものであ
る。
【0033】また請求項2の発明は、樹脂層を防水性を
有する材料で形成するようにしたので、電気カーペット
の表面に水や汚れが付いても容易に拭き取ることができ
ると共に、水や汚れが発熱体まで浸透することを防ぐこ
とができるものであり、清潔且つ安全に使用することが
できるものである。
【0034】また請求項3の発明は、表面材を、樹脂層
の下に厚み方向に弾性を有する弾性材層を設けて形成す
るようにしたので、発熱体などの凹凸を弾性材層で吸収
することができるものであり、凹凸が表面材の表面に現
れることを防いで外観を向上させることができると共
に、凹凸感を感じることをなくして電気カーペットの座
り心地を向上させることができるものである。
【0035】また請求項4の発明は、表面材を、樹脂層
の上に面方向の弾性が樹脂層よりも小さい織布を設けて
形成するようにしたので、表面材に対する踏み付けによ
る引張り荷重は弾性が小さい織布に加わり、織布よりも
大きい弾性を有する樹脂層には大きな引っ張り荷重が加
わらないようにすることができ、踏み付け圧力が高いテ
ーブルや椅子が置かれた場合でも、樹脂層に元の状態に
戻らない変形が生じたり、樹脂層が破れたりすることを
防ぐことができるものである。
【0036】また請求項5の発明は、織布は少なくとも
表面に撥水剤を固着させたものであるので、電気カーペ
ットの表面に水や汚れが付いても容易に拭き取ることが
できると共に、水や汚れが発熱体まで浸透することを防
ぐことができるものであり、清潔且つ安全に使用するこ
とができるものである。
【0037】本発明の請求項6に係る電気カーペットの
製造方法は、弾性を有する裏面材と、両面に樹脂が塗布
されたシート体に発熱線が配線された発熱体と、厚み方
向及び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に復元性
を有する樹脂層の上に面方向の弾性が樹脂層よりも小さ
い織布を設けて形成した表面材とを重ね、これらを両側
から少なくとも一方が熱板である一対のプレス板で圧締
することによって、上記シート体の樹脂を溶融させて裏
面材と発熱体と表面材を熱融着するようにしたので、熱
板プレスして表面材の樹脂層が溶融しても、表面材の表
面の織布は溶融することはなく、プレス板に樹脂層が付
着するようなおそれはないものである。
【0038】また本発明の請求項7に係る電気カーペッ
トの製造方法は、弾性を有する裏面材と、両面に樹脂が
塗布されたシート体に発熱線が配線された発熱体と、厚
み方向及び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に復
元性を有する樹脂層に、その上に面方向の弾性が樹脂層
よりも小さい織布を、その下に厚み方向に弾性を有する
弾性材層をそれぞれ設けて形成した表面材とを重ね、こ
れらを両側から少なくとも一方が熱板である一対のプレ
ス板で圧締することによって、上記シート体の樹脂を溶
融させて裏面材と発熱体と表面材を熱融着するようにし
たので、熱板プレスして表面材の樹脂層が溶融しても、
表面材の表面の織布は溶融することはなく、プレス板に
樹脂層が付着するようなおそれはないものであり、しか
も厚み方向にプレス荷重が加わることによって、発熱体
などが凹凸として表面材の表面に現れることを弾性材層
で吸収して防ぐことができ、表面材の表面に凹凸が表わ
れて外観が損なわれることを防止できるものである。
【0039】また本発明の請求項8に係る電気カーペッ
トの製造方法は、弾性を有する裏面材と、シート体に発
熱線が配線された発熱体と、厚み方向及び面方向に弾性
を有すると共にこの両方向に復元性を有する樹脂層の上
に面方向の弾性が樹脂層よりも小さい織布を設けて形成
した表面材とを、それぞれの間に樹脂フィルムを介在さ
せて重ね、これらを両側から少なくとも一方が熱板であ
る一対のプレス板で圧締することによって、上記樹脂フ
ィルムを溶融させて裏面材と発熱体と表面材を熱融着す
るようにしたので、熱板プレスして表面材の樹脂層が溶
融しても、表面材の表面の織布は溶融することはなく、
プレス板に樹脂層が付着するようなおそれはないもので
あり、しかも発熱体と表面材や裏面材の間にセットした
樹脂フィルムによって表面材と発熱体と裏面材とを熱融
着して電気カーペットを製造することができ、シート体
に樹脂を予め塗布しておくような工数の必要がなくなっ
て、生産性を高めることができるものである。
【0040】また本発明の請求項9に係る電気カーペッ
トの製造方法は、弾性を有する裏面材と、シート体に発
熱線が配線された発熱体と、厚み方向及び面方向に弾性
を有すると共にこの両方向に復元性を有する樹脂層に、
その上に面方向の弾性が樹脂層よりも小さい織布を、そ
の下に厚み方向に弾性を有する弾性材層をそれぞれ設け
て形成した表面材とを、それぞれの間に樹脂フィルムを
介在させて重ね、これらを両側から少なくとも一方が熱
板である一対のプレス板で圧締することによって、上記
樹脂フィルムを溶融させて裏面材と発熱体と表面材を熱
融着するようにしたので、熱板プレスして表面材の樹脂
層が溶融しても、表面材の表面の織布は溶融することは
なく、プレス板に樹脂層が付着するようなおそれはない
ものであり、また厚み方向にプレス荷重が加わることに
よって、発熱体などが凹凸として表面材の表面に現れる
ことを弾性材層で吸収して防ぐことができ、表面材の表
面に凹凸が表われて外観が損なわれることを防止できる
ものであり、しかも発熱体と表面材や裏面材の間にセッ
トした樹脂フィルムによって表面材と発熱体と裏面材と
を熱融着して電気カーペットを製造することができ、シ
ート体に樹脂を予め塗布しておくような工数の必要がな
くなって、生産性を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気カーペットの実施の形態の一
例を示す断面図である。
【図2】同上の電気カーペットの外観の斜視図である。
【図3】本発明に係る電気カーペットの実施の形態の他
の一例を示す断面図である。
【図4】本発明に係る電気カーペットの実施の形態の他
の一例を示す断面図である。
【図5】本発明に係る電気カーペットの製造方法の実施
の形態の一例を示すものであり、(a),(b),
(c)はそれぞれ正面図である。
【図6】同上の実施の形態の一例における製造の一工程
での断面図である。
【図7】同上の実施の形態の他の一例における製造の一
工程での断面図である。
【符号の説明】
1 裏面材 2 発熱体 3 表面材 4 樹脂層 5 弾性材層 6 織布 7 樹脂 8 シート体 9 発熱線 10 プレス板 11 樹脂フィルム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有する裏面材と、裏面材の上に配
    設される発熱体と、発熱体の上に配設される表面材とを
    備えた電気カーペットにおいて、表面材は、厚み方向及
    び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に復元性を有
    する樹脂層を備えて形成されていることを特徴とする電
    気カーペット。
  2. 【請求項2】 樹脂層は防水性を有する材料で形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電気カーペッ
    ト。
  3. 【請求項3】 表面材は、樹脂層の下に厚み方向に弾性
    を有する弾性材層を設けて形成されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の電気カーペット。
  4. 【請求項4】 表面材は、樹脂層の上に面方向の弾性が
    樹脂層よりも小さい織布を設けて形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気カー
    ペット。
  5. 【請求項5】 織布は少なくとも表面に撥水剤を固着さ
    せたものであることを特徴とする請求項4に記載の電気
    カーペット。
  6. 【請求項6】 弾性を有する裏面材と、両面に樹脂が塗
    布されたシート体に発熱線が配線された発熱体と、厚み
    方向及び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に復元
    性を有する樹脂層の上に面方向の弾性が樹脂層よりも小
    さい織布を設けて形成した表面材とを重ね、これらを両
    側から少なくとも一方が熱板である一対のプレス板で圧
    締することによって、上記シート体の樹脂を溶融させて
    裏面材と発熱体と表面材を熱融着することを特徴とする
    電気カーペットの製造方法。
  7. 【請求項7】 弾性を有する裏面材と、両面に樹脂が塗
    布されたシート体に発熱線が配線された発熱体と、厚み
    方向及び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に復元
    性を有する樹脂層に、その上に面方向の弾性が樹脂層よ
    りも小さい織布を、その下に厚み方向に弾性を有する弾
    性材層をそれぞれ設けて形成した表面材とを重ね、これ
    らを両側から少なくとも一方が熱板である一対のプレス
    板で圧締することによって、上記シート体の樹脂を溶融
    させて裏面材と発熱体と表面材を熱融着することを特徴
    とする電気カーペットの製造方法。
  8. 【請求項8】 弾性を有する裏面材と、シート体に発熱
    線が配線された発熱体と、厚み方向及び面方向に弾性を
    有すると共にこの両方向に復元性を有する樹脂層の上に
    面方向の弾性が樹脂層よりも小さい織布を設けて形成し
    た表面材とを、それぞれの間に樹脂フィルムを介在させ
    て重ね、これらを両側から少なくとも一方が熱板である
    一対のプレス板で圧締することによって、上記樹脂フィ
    ルムを溶融させて裏面材と発熱体と表面材を熱融着する
    ことを特徴とする電気カーペットの製造方法。
  9. 【請求項9】 弾性を有する裏面材と、シート体に発熱
    線が配線された発熱体と、厚み方向及び面方向に弾性を
    有すると共にこの両方向に復元性を有する樹脂層に、そ
    の上に面方向の弾性が樹脂層よりも小さい織布を、その
    下に厚み方向に弾性を有する弾性材層をそれぞれ設けて
    形成した表面材とを、それぞれの間に樹脂フィルムを介
    在させて重ね、これらを両側から少なくとも一方が熱板
    である一対のプレス板で圧締することによって、上記樹
    脂フィルムを溶融させて裏面材と発熱体と表面材を熱融
    着することを特徴とする電気カーペットの製造方法。
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