JP4362969B2 - 板状成形品の締結方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の板状成形品を、対応する一側縁に沿って互いに一体的に締結する板状成形品の締結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のドアトリム、車両の内装材、家屋の内装材、家具の外装材等に使用する板状成形品には、表面の色または模様などを2種以上とするために、複数枚に分割して製造したのちこれらを一体的に締結したものがある。このような板状成形品の締結方法としては、図5および図6に示すような方法がある。
【0003】
図5に示す方法では、ドアトリムをロア1とアッパ2の2部分に分割するとともに両部分の接合すべき一側縁に沿ってフランジ部1a,2aを一体的に形成し、ロア1とアッパ2を組立治具に取り付けて両者1,2の表面が段差なく連続するように互いに位置決めして両フランジ部1a,2aを接合した後、長手方向複数箇所(例えば12箇所)でタッカ針3により両フランジ部1a,2aを締結している。図示の例では、ロア1およびアッパ2は、色または模様が互いに異なる表皮1c,2cにより基材1b,2bを覆ったものとして、装飾的効果を与えている。このような装飾的効果を与える手段としては、ロア1およびアッパ2の一方のみを表皮により覆うようにしてもよいし、表皮を設けることなく型成形されるロア1およびアッパ2の表面に異なるパターンのしぼ模様を形成するようにしてもよいし、あるいはロア1とアッパ2を形成する樹脂の色を変えてもよい。
【0004】
また図6に示す方法では、ドアトリムをロア5とアッパ6の2部分に分割するとともに各部分の接合すべき一側縁に沿ってフランジ部5a,6aを一体的に形成し、さらにロア5にはフランジ部5aの縁から延びる立上り部5bを形成し、またアッパ6には複数のボス部6bを形成し、両フランジ部5a,6aを接合させた状態で複数(例えば8個)の小ねじ7により立上り部5bをボス部6bにねじ止めしてロア5とアッパ6を締結している。装飾的効果を与えるための方法は、上述の場合と同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示すタッカ針3を用いる締結方法は、組立治具によりロア1とアッパ2を互いに位置決めする必要があるので組立に手間がかかり、また締結部の保持力が充分でなく緩むことがあるので、ロア1とアッパ2の間に隙間が生じたり、ロア1に対するアッパ2の倒れが生じて見苦しくなるという問題が発生しやすい。また図6に示す小ねじ7による締結方法は、両フランジ部5a,6aを直接締め付けていないので、ロア1またはアッパ2の製作誤差や組立誤差により両フランジ部5a,6aの合い面に隙間が生じやすいという問題がある。本発明はこのような各問題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、本発明による板状成形品の締結方法は、第1板状成形品と第2板状成形品を、互いに対応する一側縁に沿って一体的に締結する板状成形品の締結方法において、各板状成形品の一側縁に沿って互いに対応する形状のフランジ部を一体的に形成するとともにこの各フランジ部の先端縁を板状の連結部により一体的に接続し、連結部の両端部で各フランジ部との接続部に形成した折り曲げ可能な両端薄肉部を折り曲げることにより両フランジ部を互いに接合させて、この接合された両フランジ部を挟持部材により両側から挟んで押圧するとともに、両フランジ部を互いに一体的に固定することを特徴とするものである。
【0007】
前項の発明は、各フランジ部の先端縁を接続する連結部を間をおいて複数個設けることが好ましい。
【0008】
前2項の発明の各薄肉部の折り曲げによる両フランジ部の接合は、両フランジ部を互いに一体的に熱融着する挟持部材により両フランジ部を押圧することにより行うことが好ましい。
【0009】
前各項の発明は、連結部には両端部に形成した2つの両端薄肉部の間に中間薄肉部を形成し、この各薄肉部を折り曲げることにより両フランジ部を互いに接合させることが好ましい。
【0010】
前各項の発明は、両板状成形品の少なくとも一方は基材の表面に熱可塑性樹脂のシートよりなる表皮を固着したものであり、両板状成形品の各フランジは表皮を介して互いに一体的に熱融着することが好ましい。
【0011】
前項の発明は、両板状成形品の各基材の表面には互いに異なる色または模様を有する熱可塑性樹脂のシートよりなる表皮を固着し、両板状成形品の各フランジは表皮を介して互いに一体的に熱融着することが好ましい。
【0012】
前各項の発明は、第1板状成形品はドアトリムの下半部とし、第2板状成形品はドアトリムの上半部としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
先ず図1および図2に示す第1の実施の形態の説明をする。この実施の形態は、本発明による板状成形品の締結方法を乗用車のドアトリムに適用したものである。このドアトリムはロア(第1板状成形品)10とアッパ(第2板状成形品)15よりなるもので、互いに対応する各側縁には、隙間なく接合可能なフランジ部10a,15aがそれぞれ形成されており、各フランジ部10a,15aの先端縁はフランジ部の長手方向に距離をおいて設けた3個の連結部20により一体的に接続されている。
【0014】
ロア10およびアッパ15は、主として図1および図2に示すようなほゞ一定厚の板状であり、全体として緩く湾曲され局部的に凹凸が形成されている。各フランジ部10a,15aの先端縁を間をおいて接続する3個の連結部20は形状および寸法が互いに同一の平板であり、各フランジ部10a,15aと接続される両端部には折り曲げ可能な2つの両端薄肉部22a,22bが互いに平行に形成され、またこの両端薄肉部22a,22bの丁度中間位置にはこれらと平行に中間薄肉部22cが形成されて、連結部20は2つの連結片21a,21bに分割されている。この第1の実施の形態のロア10、アッパ15および連結部20は、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂により一体的に型成形されたものである。この実施の形態のロア10およびアッパ15の表面には、互いに異なるパターンのしぼ模様が形成されている。
【0015】
3個の連結部20により接続されたロア10とアッパ15を締結するには、先ず図2(a) に示すように、超音波溶接機の1対のクランプヘッド(挟持部材)25,25の間に両フランジ部10a,15aの各連結部20を設けた部分を挟み、クランプヘッド25,25を接近させて両フランジ部10a,15aを押圧し、図2(b) に示すように、両端薄肉部22a,22bと中間薄肉部22cをそれぞれ外向きと内向きに折り曲げて両フランジ部10a,15aを互いに接合させる。そして各クランプヘッド25,25に超音波振動を印加して両フランジ部10a,15aの接合面を熱融着する。各連結部20の間および外側となる両フランジ部10a,15aも必要に応じてクランプヘッド25,25により挟んで、それらの間の接合面も超音波融着する。これにより、熱融着された接合面を境として表面のしぼ模様のパターンが異なるロア10とアッパ15よりなるドアトリムが形成される。
【0016】
この第1の実施の形態によれば、各フランジ部10a,15aを接続する連結部20の各両端薄肉部22a,22bおよび中間薄肉部22cを折り曲げることにより両フランジ部10a,15aを互いに接合させたので、接合状態では両フランジ部10a,15aは自動的に互いに位置決めされてロア10とアッパ15の表面は段差なく連続され、また位置決めのための組立治具などを必要としない。なお接合状態におけるこの位置決めは、連結部20の各連結片21a,21bの長さ、および各フランジ部10a,15aの高さにより定まるが、各連結片21a,21bの長さおよび各フランジ部10a,15aの高さをそれぞれ同一とする必要はない。また、各フランジ部10a,15aは接合後に互いに熱融着されるので締結部が緩むおそれはなく、従って両板状成形品10,15の間に隙間が生じたり、倒れが生じたりして外観を低下させることもない。さらに、タッカ針や小ねじ等の締結部品も不要である。
【0017】
この第1の実施の形態では、3個の連結部20を設けたのでロア10とアッパ15の間の接合縁が曲線状となるドアトリムでも両フランジ部10a,15aを無理なく接合させて熱融着することができる。このためには各連結部20の各薄肉部22a,22b,22cは、それぞれが互いに平行であって、かつ接合の際に両フランジ部10a,15aが互いに接近する方向と直交する平面と平行であればよい。なおロア10とアッパ15の間の接合縁が直線状の場合は、連結部20は接合縁に沿った細長い1個としてもよい。またこの実施の形態では、連結部20は両端薄肉部22a,22bの丁度中間位置に中間薄肉部22cを形成したので、両フランジ部10a,15aの接合の際における両フランジ部10a,15aの横方向ずれはなくなり、従って両フランジ部10a,15aを互いに一体的に熱融着する1対のクランプヘッド25,25による両フランジ部10a,15aの接合がやりやすくなる。
【0018】
またこの実施の形態では、各薄肉部22a,22b,22cの折り曲げによる両フランジ部10a,15aの接合を、両フランジ部10a,15aの熱融着に使用する1対のクランプヘッド25,25により行っているので、両フランジ部10a,15aの接合工程と熱融着工程は連続した1工程で行われ、これにより締結に要する時間を短縮することができる。しかしながら本発明は、各薄肉部22a,22b,22cの折り曲げによる両フランジ部10a,15aの接合を予め行っておき、クランプヘッド25,25は超音波による両フランジ部10a,15aの熱融着だけを行うようにしてもよい。なおこの熱融着は超音波に限らず、クランプヘッド25,25に高周波電圧を印加して両フランジ部10a,15aを互いに一体的に高周波熱融着してもよい。
【0019】
次に、図3に示す第2の実施の形態の説明をする。この実施の形態も図1に示すのと同様なドアトリムであり、ロア10とアッパ15はそれぞれ基材11,16を表皮12,17により覆ったものであり、連結部20は形状が多少違っている。それ以外は前述した第1の実施の形態と同じであるので、主としてこの相違点につき説明する。
【0020】
この第2の実施の形態では、ロア10とアッパ15の基材11,16およびこれらを連結する連結部20は、細かく解繊された木材の繊維に結着剤としてフェノール樹脂を混入したしたものをホットプレスすることにより一体的に成形した木質系のものである。連結部20は、両端薄肉部22a,22bを設ける部分が各フランジ部10a,15aに対しやや鈍角となっており、また中間薄肉部22cにおいてく字なりに曲げられている。ロア10の基材11を覆う表皮12とアッパ15の基材16を覆う表皮17は一体的に形成された柔軟な熱可塑性樹脂の薄いシートであり、各表皮12,17は表面の色または模様が異なっている。この表皮12,17は遠赤外線ヒータ等により加熱し軟化させてから、表面に接着剤を塗布した基材11,16および連結部20の上に、色または模様の境界線が両フランジ部10a,15aの間に位置するように載せられる。そして真空成形により基材11,16および連結部20を覆うように密着して接着され、不要部分は多少の余裕を残して切除されて基材11,16の裏側に巻き込み接着される。表皮12,17の色または模様の境界線は、各連結部20の中間薄肉部22c付近となる。
【0021】
ロア10とアッパ15の締結は、第1の実施の形態と同様、先ず図3(a) に示すように、超音波溶接機の1対のクランプヘッド25,25の間に両フランジ部10a,15aを挟んで押圧し、図3(b) に示すように、両端薄肉部22a,22bと中間薄肉部22cをそれぞれ外向きと内向きに折り曲げて両フランジ部10a,15aを表皮12,17を間に挟んで互いに接合させる。そして各クランプヘッド25,25に超音波振動を印加して両フランジ部10a,15aの接合面である表皮12,17を熱融着する。必要に応じて各連結部20を設けた部分以外の両フランジ部10a,15aの接合面も熱融着する。これにより、熱融着された接合面を境として異なる色または模様の表皮12,17により覆われたロア10とアッパ15よりなるドアトリムが形成される。表皮12,17は、1枚の熱可塑性樹脂シートの表面に異なる色または模様を設けたものでもよいし、異なる色または模様の2枚の熱可塑性樹脂シートの縁部を熱融着したものでもよい。また表皮12,17は、柔軟な熱可塑性樹脂の薄いシートを弾性に富んだ薄いシート状の合成樹脂発泡体により裏打ちしたものでもよい。
【0022】
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られる全ての作用・効果に加え、次の各効果が得られる。すなわち、柔軟な熱可塑性樹脂の薄いシートよりなる表皮12,17を使用したので、基材11,16は熱融着可能なものである必要はなく、表皮12,17と接着可能な材料であれば足りる。また、連結部20は、両端薄肉部22a,22bを設ける部分が各フランジ部10a,15aに対しやや鈍角となっており、また中間薄肉部22cにおいてく字なりに曲げられているので、クランプヘッド25,25などにより両フランジ部10a,15aを押圧すれば、両端薄肉部22a,22bと中間薄肉部22cはそれぞれ自然に外向きと内向きに折り曲げられて両フランジ部10a,15aは互いに接合されるので、両フランジ部10a,15aの接合作業が容易である。
【0023】
次に、図4に示す第3の実施の形態の説明をする。この実施の形態も図1に示すのと同様なドアトリムであるが、連結部20に中間薄肉部22cがなく、これにともないフランジ部10aとフランジ部15aの長さが異なっている。それ以外は第1の実施の形態と同じであるので、主としてこの相違点につき説明する。
【0024】
図4(a) に示すように、ロア10およびアッパ15は第1の実施の形態と同様なほゞ一定厚の板状である。各フランジ部10a,15aの先端縁を間をおいて接続する3個の連結部20は同一形状の平板であり、各フランジ部10a,15aと接続される両端部には折り曲げ可能な2つの両端薄肉部22d,22eが互いに平行に形成された1個の連結片21Aにより構成されている。ロア10のフランジ部10aの高さは、連結部20の長さだけアッパ15のフランジ部15aより小さくなっている。この第3の実施の形態も、第1の実施の形態と同様、ロア10、アッパ15および連結部20は、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂により一体的に型成形されており、ロア10およびアッパ15の表面には、互いに異なるパターンのしぼ模様が形成されている。
【0025】
3個の連結部20により接続されたロア10とアッパ15を締結するには、先ず図4(a) の矢印に示すように、ロア10に対しアッパ15を押して各両端薄肉部22d,22eを折り曲げ、アッパ15を後向き(図4(a) において左向き)にずらしながら両フランジ部10a,15aを接近させて互いに接合させる。前述のように各フランジ部10a,15aは高さが異なるが、このようにして接合した状態では両フランジ部10a,15aは自動的に互いに位置決めされてロア10とアッパ15の表面は段差なく連続される。そして図4(b) に示すように超音波溶接機の1対のクランプヘッド25,25の間に両フランジ部10a,15aの各連結部20を設けた部分を挟み、超音波振動を印加して両フランジ部10a,15aの接合面を熱融着する。必要に応じて各連結部20を設けた部分以外の両フランジ部10a,15aの接合面も熱融着する。これにより第1の実施の形態と同様、熱融着された接合面を境として表面のしぼ模様のパターンが異なるロア10とアッパ15よりなるドアトリムが形成される。
【0026】
この第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られる全ての作用・効果が得られる。なおこの第3の実施の形態では、両端薄肉部22d,22eの折り曲げによる両フランジ部10a,15aの接合は、超音波溶接機のクランプヘッド25,25を用いることなく行うものとして説明したが、上側のクランプヘッド25が下側のクランプヘッド25に接近する際に後ろ向きに移動するような構造とすれば、前述した第1および第2の実施の形態と同様、各両端薄肉部22d,22eの折り曲げによる両フランジ部10a,15aの接合を、両フランジ部10a,15aの熱融着に使用する1対のクランプヘッド25,25により行うこともできる。
【0027】
上述した各実施の形態では、ロア10とアッパ15の表面が段差なく連続するように両フランジ部10a,15aを熱融着する例につき説明したが、本発明はロア10とアッパ15の表面が所定の段差を有するように、または所定の角度となるように両フランジ部10a,15aを熱融着する場合にも適用できる。また本発明は、上述した各実施の形態のように2個の板状成形品10,15を締結する場合だけでなく、3個以上の板状成形品を締結するのに適用することもできる

【発明の効果】
本発明によれば、各板状成形品に一体的に形成した各フランジ部の先端縁を板状の連結部により一体的に接続し、各フランジ部との接続部に形成した2つの両端薄肉部を折り曲げることにより両フランジ部を互いに接合させたので、接合状態では両フランジ部は自動的に互いに位置決めされ、位置決めのための組立治具などを必要としない。従って組み立ての手間は減少し、また組立に要する設備を簡略化することができる。また、各フランジ部は接合後に互いに固定されるので締結部が緩むことはなく、従って両板状成形品の間に隙間が生じたり、倒れが生じたりすることがないので外観が向上する。さらにタッカ針や小ねじ7などの締結用部品が不要であるので、その分だけ製造コストを低下させることができる。
【0028】
前項の発明において、各フランジ部の先端縁を接続する連結部を複数設けたものによれば、両板状成形品の間の接合縁が曲線状となっている場合でも、両フランジ部を無理なく接合させて固定することができる。
【0029】
前2項の発明において、各薄肉部の折り曲げによる両フランジ部の接合を、両フランジ部を互いに一体的に熱融着する挟持部材により両フランジ部を押圧することにより行うようにしたものによれば、両フランジ部の接合工程と熱融着工程を連続した1工程で行えるので、締結に要する時間を短縮して生産性を向上することができる。
【0030】
前各項の発明において、連結部の両端薄肉部の間に中間薄肉部を形成したものによれば、両フランジ部の接合の際における両フランジ部の横方向ずれを減少またはなくすことができるので、両フランジ部を互いに一体的に固定する挟持部材による両フランジ部の接合がやりやすくなる。
【0031】
前各項の発明において、両板状成形品の少なくとも一方を基材の表面に熱可塑性樹脂のシートよりなる表皮を固着したものとした発明によれば、基材として熱融着性のない材質のものを使用することができる。
【0032】
前項の発明において、両板状成形品の各基材の表面には互いに異なる色または模様を有する熱可塑性樹脂のシートよりなる表皮を固着したものによれば、両板状成形品の表面の色または模様が異なる装飾的効果が大きい製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による板状成形品の締結方法の第1の実施形態で連結部により接続された第1板状成形品と第2板状成形品を示す図である。
【図2】 図1の2−2断面図であって、第1の実施の形態の締結方法を示す図である。
【図3】 本発明による板状成形品の締結方法の第2の実施形態で図2に相当する断面図である。
【図4】 本発明による板状成形品の締結方法の第3の実施形態で図2に相当する断面図である。
【図5】 第1の従来技術による板状成形品の締結方法で図2に対応する部分断面図である。
【図6】 第2の従来技術による板状成形品の締結方法で図2に対応する部分断面図である。
【符号の説明】
10…第1板状成形品(ロア、下半部)、10a…フランジ部、11…基材、12…表皮、15…第2板状成形品(アッパ、上半部)、15a…フランジ部、16…基材、17…表皮、20…連結部、22a,22b…両端薄肉部、22c…中間薄肉部、22d,22e…両端薄肉部、25…挟持部材(クランプヘッド)。

Claims (7)

  1. 第1板状成形品と第2板状成形品を、互いに対応する一側縁に沿って一体的に締結する板状成形品の締結方法において、前記各板状成形品の前記一側縁に沿って互いに対応する形状のフランジ部を一体的に形成するとともにこの各フランジ部の先端縁を板状の連結部により一体的に接続し、前記連結部の両端部で前記各フランジ部との接続部に形成した折り曲げ可能な両端薄肉部を折り曲げることにより前記両フランジ部を互いに接合させて、この接合された両フランジ部を挟持部材により両側から挟んで押圧するとともに、前記両フランジ部を互いに一体的に固定することを特徴とする板状成形品の締結方法。
  2. 前記各フランジ部の先端縁を接続する前記連結部は間をおいて複数個設けたことを特徴とする請求項1に記載の板状成形品の締結方法。
  3. 前記各薄肉部の折り曲げによる前記両フランジ部の接合は、前記両フランジ部を互いに一体的に熱融着する前記挟持部材により前記両フランジ部を押圧することにより行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の板状成形品の締結方法。
  4. 前記連結部には両端部に形成した前記2つの両端薄肉部の間に中間薄肉部を形成し、この各薄肉部を折り曲げることにより前記両フランジ部を互いに接合させることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の板状成形品の締結方法。
  5. 前記両板状成形品の少なくとも一方は基材の表面に熱可塑性樹脂のシートよりなる表皮を固着したものであり、前記両板状成形品の各フランジは前記表皮を介して互いに一体的に熱融着することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の板状成形品の締結方法。
  6. 前記両板状成形品の各基材の表面には互いに異なる色または模様を有する熱可塑性樹脂のシートよりなる表皮を固着し、前記両板状成形品の各フランジは前記表皮を介して互いに一体的に熱融着することを特徴とする請求項5に記載の板状成形品の締結方法。
  7. 前記第1板状成形品はドアトリムの下半部であり、前記第2板状成形品はドアトリムの上半部である請求項1〜請求項6に記載の板状成形品の締結方法。
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