JP2001030852A - ルーフモール用クリップ - Google Patents

ルーフモール用クリップ

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JP2001030852A
JP2001030852A JP11206497A JP20649799A JP2001030852A JP 2001030852 A JP2001030852 A JP 2001030852A JP 11206497 A JP11206497 A JP 11206497A JP 20649799 A JP20649799 A JP 20649799A JP 2001030852 A JP2001030852 A JP 2001030852A
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JP
Japan
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roof
groove
clip
bonding
molding
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JP11206497A
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English (en)
Inventor
Shigeo Oi
茂雄 大井
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Togo Seisakusho Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリップをルーフ溝に適正にかつ強固に固定
させることのできるクリップを提供する。 【解決手段】 車両のルーフ10に形成されるルーフ溝
12を覆うルーフモール20を係着可能なモール取り付
け部を有するクリップ本体32と、ルーフ溝12の溝底
面12aに接着される接着面34aを有する本体接着部
34と、ルーフ溝12の溝壁面12bに接着される接着
面36aを有する側面接着部36とを備え、前記側面接
着部36をクリップ本体32に対し接着面34a,36
a相互のなす角度が変わる方向に折り曲げ可能に連設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のルーフに形
成されるルーフ溝を覆うルーフモールを装着するルーフ
モール用クリップ(単にクリップともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】ルーフモール用クリップの従来例を図1
1〜図14により説明する。図11に正断面図で示すよ
うに、車両のルーフ110には、ルーフパネル114の
端縁部と、ルーフサイドメンバパネル115の端縁部と
の接合部にほぼ樋形状をなすルーフ溝112が形成され
ている。前記ルーフ溝112を覆うルーフモール120
は、ルーフ溝112内に配設した複数の樹脂製のルーフ
モール用クリップ130に係着される。
【0003】前記クリップ130は、ルーフモール12
0を係着可能なモール取り付け部(符号、133を付
す)を上部に有するクリップ本体132と、前記ルーフ
溝112の溝底面112aに熱硬化性両面接着テープ1
40により接着される接着面134aを有する本体接着
部134と、前記ルーフ溝112の左側の溝壁面112
bに熱硬化性両面接着テープ140により接着される接
着面136aを有する側面接着部136とを備えてい
る。
【0004】なお、ルーフモール120は、クリップ1
30を前記ルーフ溝112に配置した後、モール取り付
け部133に係着される。また、ルーフ溝112にクリ
ップ130の接着面134aと接着面136aの2面を
接着する理由としては、ルーフ溝112の溝底面112
aまたは左側の溝壁面112bのみの1面に接着するよ
り接着力が強力となることが挙げられる。さらに、ルー
フパネル114とルーフサイドメンバパネル115との
接合部に隙間を塞ぐために塗られるシーラ117のはみ
出しあるいは接合部の溶接により溝底面112aにでき
る凹凸形状による接着力の低下を補うことによりクリッ
プ130の接着を確実化すること等が挙げられる。
【0005】なお、上記クリップ130他、ルーフモー
ル用クリップの従来例としては、例えば実開平63−1
81562号公報、特開平10−329621号公報等
に開示されたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ルーフ
溝112の溝底面112aと左側の溝壁面112bとの
なす角度にバラツキを生じることがある。例えば、図1
2に正面図で示すように、ルーフパネル114とルーフ
サイドメンバパネル115との接合具合にバラツキを生
じると、前記ルーフ溝112の溝底面112aと左側の
溝壁面112bとのなす角度θと、クリップ130の接
着面134aと接着面136aとのなす角度θ1が一致
しなくなり、本体接着部134または側面接着部136
のどちらか一方が接着できなくなる。図12では、側面
接着部136を接着できない状態が示されている。
【0007】また、図13に正面図で示すように、サイ
ドメンバパネルの折り曲げ時の角度θ2にバラツキを生
じた場合も、前記ルーフ溝112の溝底面112aと左
側の溝壁面112bとのなす角度θと、クリップ130
の接着面134aと接着面136aとのなす角度θ1が
一致しなくなるため、前記と同様に、本体接着部134
または側面接着部136のどちらか一方が接着できなく
なる。図13では、側面接着部136が接着できない状
態が示されている。
【0008】また、図14に正面図で示すように、クリ
ップ130の樹脂成形時に側面接着部136が倒れ、接
着面134aと接着面136aとのなす角度θ1にバラ
ツキを生じた場合も、角度θ1と、ルーフ溝112の溝
底面112aと左側の溝壁面112bとのなす角度θが
一致しなくなるため、前記と同様に、本体接着部134
または側面接着部136のどちらか一方が接着できなく
なる。図14では、側面接着部136が接着できない状
態が示されている。なお、角度θ1よりも角度θが小さ
い場合では、クリップ130の接着面134aと接着面
136aをルーフ溝112の当該面112a,112b
に接着することができない。
【0009】上記したように、従来のクリップ130に
よると、ルーフ110の製造上におけるルーフ溝112
の溝底面112aと左側の溝壁面112bとのなす角度
θのバラツキや、クリップ130の接着面134aと接
着面136aとのなす角度θ1のバラツキを生じること
により、クリップ130が接着不良となり、ひいてはル
ーフモール120の取り付け不良をきたすおそれがあっ
た。
【0010】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、ルーフの製造上におけるルーフ溝の溝底面と溝壁面
とのなす角度のバラツキや、クリップの下部接着部と側
面接着部との接着面相互のなす角度のバラツキを生じた
場合でも、クリップをルーフ溝に適正にかつ強固に固定
させることのできるクリップを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、車両のルーフに形成されるルーフ溝を覆
うルーフモールを係着可能なモール取り付け部を有する
クリップ本体と、前記ルーフ溝の溝底面に接着される接
着面を有する本体接着部と、前記ルーフ溝の溝壁面に接
着される接着面を有する側面接着部とを備え、前記側面
接着部を前記クリップ本体に対し接着面相互のなす角度
が変わる方向に折り曲げ可能に連設したことを特徴とす
るルーフモール用クリップである。
【0012】このように構成すると、車両におけるルー
フのルーフ溝の溝底面に本体接着部の接着面を接着し、
ルーフ溝の溝壁面に側面接着部の接着面を接着すること
により、ルーフのルーフ溝にクリップ本体が取り付けら
れる。その後、クリップ本体のモール取り付け部にルー
フ溝を覆うルーフモールが係着によって装着される。
【0013】ところで、ルーフの製造上におけるルーフ
溝の溝底面と溝壁面とのなす角度のバラツキや、クリッ
プの下部接着面と側部接着面との接着面相互のなす角度
のバラツキを生じたとしても、本体接着部の接着面をル
ーフのルーフ溝の溝底面に接着した上で、側面接着部を
折り曲げることにより、側面接着部の接着面をルーフ溝
の溝壁面に適合させた状態で接着することができる。し
たがって、クリップをルーフのルーフ溝に適正にかつ強
固に固定させることができる。
【0014】請求項2の発明は、クリップ本体に、側面
接着部を接着するルーフ溝の溝壁面と当接される位置決
め用当接部を設けたことを特徴とする請求項1記載のル
ーフモール用クリップである。このように構成すると、
側面接着部が接着されるルーフ溝の溝壁面に位置決め用
当接部を当接させた状態で、ルーフ溝の溝底面に本体接
着部を接着することにより、ルーフ溝の溝壁面に側面接
着部を適正に接着することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。図1にルーフモール用クリップ
の正断面図が示されている。図1において、ルーフモー
ル用クリップ30は、車両(図示省略)におけるルーフ
10のルーフ溝12にルーフモール20を装着するもの
である。以下、説明の都合上、ルーフ10、ルーフモー
ル20を述べた後に、クリップ30を詳述する。
【0016】ルーフ10を図1により説明する。ルーフ
10は、その主体をなすルーフパネル14の端縁部の下
面に、ルーフサイドメンバパネル15の端縁部が溶接等
により接合されている。ルーフ10には、ルーフパネル
14とルーフサイドメンバパネル15との接合部にほぼ
樋形状をなすルーフ溝12が形成されている。ルーフ溝
12は、ルーフパネル14の端縁部上面により形成され
る溝底面12aと、ルーフサイドメンバパネル15の端
縁部側面により形成される溝壁面(左側の溝壁面ともい
う)12bと、ルーフパネル14の端縁部側面により形
成される溝壁面(右側の溝壁面ともいう)12cとを有
している。なお、ルーフパネル14とルーフサイドメン
バパネル15との接合部には、その両パネル間の隙間を
塞ぐためにペースト状のシーラ17が塗布されている。
【0017】次に、ルーフモール20を図1により説明
する。ルーフモール20は、図1紙面表裏方向に長尺状
をなしかつ断面ほぼチャンネル形状をなす金属製の芯材
22と、その芯材22のほぼ外表面を被覆する合成樹脂
製の被装材23とを備えている。芯材22の左側の端縁
部は、下方へ延びかつ下端部がほぼ折り返し状に折曲さ
れており、係止脚部22aとなっている。また、芯材2
2の右側の端縁部は、ほぼ折り返し状に折曲されてお
り、係止フランジ部22bとされている。また、被装材
23の左側の端縁部には、外側方に向けて突出する弾性
舌片23aが形成されている。
【0018】次に、クリップ30を図1の他、図2〜図
6により説明する。図2はクリップ30の斜視図、図3
は同正面図、図4は同平面図、図5は同左側面図、図6
は同右側面図である。クリップ30は、大別すると、主
体をなすクリップ本体32と、そのクリップ本体32の
下部に設けられた本体接着部34と、前記クリップ本体
32の左側部に設けられた側面接着部36とを備えてい
る。以下、各部について順に説明する。なお、クリップ
30は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)、12ナイロン、6ナイロン、ポリアセタール等に
よって一体成形されている。
【0019】図2および図4に示すように、前記クリッ
プ本体32は、前側板32aと後側板32bと左側板3
2cと右側板32dとを備え、前後方向を長くするほぼ
四角筒形状に形成されている。図1に示すように、クリ
ップ本体32の下面のほぼ左半部は底板32eにより塞
がれている。なお、右側板32dは、他の側板32a,
32b,32cと比べ薄い肉厚とされている。
【0020】図2および図4に示すように、前記左側板
32cは、前側板32aよりも前方へ所定の長さ分が延
出されているとともに後側板32bよりも後方へ所定の
長さ分が延出されている。図2〜図5に示すように、左
側板32cの外側面における前側の上端隅角部および後
側の上端隅角部には、ほぼ三角形状をなす前後一対の左
側のモール係合突起32fがそれぞれ形成されている。
図1に示すように、左側のモール係合突起32fには、
前記ルーフモール20の係止脚部22aの折り返し先端
部が抜け止め状態に係止可能である。
【0021】図3、図4および図6に示すように、前記
右側板32dの外側面における上端部の中央付近には、
ほぼ三角形状をなす右側のモール係合突起32hが形成
されている。図1に示すように、右側のモール係合突起
32hには、前記ルーフモール20の係止フランジ部2
2bの先端部が抜け止め状態に係止可能である。なお、
左側のモール係合突起32fおよび右側のモール係合突
起32hによって本明細書でいう「ルーフモール20を
係着可能なモール取り付け部(符号省略)」が形成され
ている。
【0022】図1に示すように、前記底板32eの右端
縁部からは、なだらかに下降する断面ほぼ円弧状をなす
接続板33が連設されている。
【0023】図1〜図3に示すように、本体接着部34
は、ほぼ四角形板状をなしており、その右端部が前記接
続板33の下端縁部に対し連設されている。本体接着部
34の下面が前記ルーフ溝12の溝底面12aに接着さ
れる接着面34aとなっている。図1および図6に示す
ように、本体接着部34の接着面34aの前端縁、後端
縁および左端縁には、縁取り状の突出縁34bが突出さ
れている。
【0024】図2および図3に示すように、前記左側板
32cの外側面の下端部には膨出部35が形成されてい
る。膨出部35は、左側板32cの前後方向に関し前記
本体接着部34とほぼ同じ長さに亘って形成されている
(図4参照)。
【0025】図2および図3に示すように、側面接着部
36は、ほぼ四角形板状をなしており、その下端部が前
記膨出部35の上下方向のほぼ中央部に対し薄肉部37
を介して連設されている。側面接着部36の左側面は、
図1に示すように、前記ルーフ10のルーフ溝12の左
側の溝壁面12bに接着される接着面36aとなってい
る。図2、図3および図5に示すように、側面接着部3
6の接着面36aの上端縁には、前後方向に亘る突出縁
36bが突出されている。
【0026】前記側面接着部36は、前記薄肉部37に
よりその薄肉部37を支点とする回動方向に折り曲げ可
能(図3中、二点鎖線36,36参照)である。側面接
着部36の折り曲げにより、前記クリップ本体32と前
記側面接着部36との接着面34a,36a相互のなす
角度θ1を変えることができる。
【0027】図2および図3に示すように、前記膨出部
35の下端部には、側方に突出する突片状の位置決め用
当接部38が形成されている。図5に示すように、位置
決め用当接部38は、膨出部35の前後方向に亘って形
成されている。図1に示すように、位置決め用当接部3
8は、前記側面接着部36が接着されるルーフ溝12の
左側の溝壁面12bに当接可能である。
【0028】引き続いて、ルーフ10のルーフ溝12に
ルーフモール20を装着する手順を説明する。まず、図
3に示すように、クリップ30の本体接着部34の接着
面34aおよび側面接着部36の接着面36aに熱硬化
性両面接着テープ40をそれぞれ貼り付ける。このと
き、本体接着部34の接着面34aに貼り付けられる熱
硬化性両面接着テープ40は、突出縁34b(図6参
照)により位置決めされる。また、側面接着部36の接
着面36aに貼り付けられる熱硬化性両面接着テープ4
0は、突出縁36bにより位置決めされる。
【0029】次に、図7に示すように、作業者の指先5
0により、クリップ30のクリップ本体32と側面接着
部36とを摘まむ。このとき、側面接着部36は薄肉部
37を介してクリップ本体32へ寄る方向に折り曲げら
れる。
【0030】次に、クリップ30をルーフ10のルーフ
溝12に持っていき、位置決め用当接部38をルーフ溝
12の左側の溝壁面12bに当接させた状態で、本体接
着部34をルーフ溝12の溝底面12aに押し付けるこ
とにより、本体接着部34の接着面34aの熱硬化性両
面接着テープ40をルーフ溝12の溝底面12aに接着
する(図8参照)。
【0031】その後、図8に示すように、作業者の指先
50により、薄肉部37を支点に側面接着部36をルー
フ溝12の左側の溝壁面12bに向けて押し付けること
により、接着面36aの熱硬化性両面接着テープ40を
ルーフ溝12の左側の溝壁面12bに接着する。
【0032】ところで、図9に正面図で示すように、ル
ーフ溝12の溝底面12aと左側の溝壁面12bとのな
す角度θにバラツキを生じた場合、例えば、ルーフパネ
ル14とルーフサイドメンバパネル15との接合具合に
バラツキを生じた場合でも、本体接着部34の接着面3
4aをルーフ10のルーフ溝12の溝底面12aに接着
した上で、側面接着部36を折り曲げることにより、側
面接着部36の接着面36aを前記ルーフ溝12の左側
の溝壁面12bに適合させすなわち馴染ませて接着する
ことができる。
【0033】また、図10に正面図で示すように、サイ
ドメンバパネルの折り曲げ時の角度θ2にバラツキを生
じた場合でも、前記と同様に、本体接着部34の接着面
34aをルーフ10のルーフ溝12の溝底面12aに接
着した上で、側面接着部36を折り曲げることにより、
側面接着部36の接着面36aを前記ルーフ溝12の左
側の溝壁面12bに馴染ませて接着することができる。
【0034】また、クリップ30の樹脂成形時に側面接
着部36が倒れ、接着面34aと接着面36aとのなす
角度θにバラツキを生じた場合でも、前記と同様(図9
および図10参照)に、本体接着部34の接着面34a
をルーフ10のルーフ溝12の溝底面12aに接着した
上で、側面接着部36を折り曲げることにより、側面接
着部36の接着面36aを前記ルーフ溝12の左側の溝
壁面12bに馴染ませて接着することができる。
【0035】したがって、上記クリップ30によると、
ルーフ10の製造上におけるルーフ溝12の溝底面12
aと左側の溝壁面12bとのなす角度θ(図9参照)の
バラツキや、クリップ30の接着面34aと接着面36
aとの接着面34a,36a相互のなす角度θ1(図3
参照)のバラツキを生じたとしても、クリップ30をル
ーフ溝12に適正に接着することができる。
【0036】上記のようにして、ルーフ10のルーフ溝
12に対するクリップ30の取り付けが完了する。な
お、クリップ30は、ルーフ10のルーフ溝12の長手
方向における所定位置に適数個配置される。
【0037】その後、ルーフ10が乾燥炉にて乾燥され
るときの熱によって、それぞれの熱硬化性両面接着テー
プ40は完全に固化される。前記熱によるそれぞれの熱
硬化性両面接着テープ40の固化によって、クリップ3
0がルーフ10のルーフ溝12に強固に固定される。
【0038】そして、前記クリップ30にルーフモール
20が装着される。詳しくは、ルーフ10のルーフ溝1
2にルーフモール20を押し付けるようにして嵌め込ん
だ後、そのルーフモール20に対する押し付けを解除す
る。このとき、ルーフモール20の係止脚部22aは、
クリップ30の左側板32cと側面接着部36との間に
介入される(図1参照)。
【0039】前記ルーフモール20の嵌め込み時におい
て、ルーフモール20の係止脚部22aおよび係止フラ
ンジ部22bが、クリップ本体32の左右の側板32
c,32dの当該モール係合突起32f,32hを乗り
越えることにより、左側板32cおよび右側板32dが
相互間の間隔を縮小する方向に一旦撓み変形されたのち
弾性復元する。これにより、図1に示すように、左側の
モール係合突起32fと係止脚部22aとが係合すると
ともに、右側のモール係合突起32hと係止フランジ部
22bとが係合することによって、ルーフモール20が
ルーフ10のルーフ溝12に対し抜け止めされた状態に
装着される。なお、ルーフモール20の被装材23の弾
性舌片23aは、ルーフ溝12の左側の溝壁面12bの
上端コーナー部に弾性的に当接する。
【0040】上記したルーフモール用クリップ30によ
れば、前に述べたように、本体接着部34の接着面34
aをルーフ10のルーフ溝12の溝底面12aに接着し
た上で、側面接着部36を折り曲げることにより、側面
接着部36の接着面36aをルーフ溝12の左側の溝壁
面12bに適合させた状態で接着することができる。し
たがって、クリップ30をルーフ10のルーフ溝12に
適正にかつ強固に固定させることができる。
【0041】また、側面接着部36が接着されるルーフ
溝12の左側の溝壁面12bに位置決め用当接部38を
当接させた状態で、ルーフ溝12の溝底面12aに本体
接着部34を接着することにより、ルーフ溝12の左側
の溝壁面12bに側面接着部36を適正に接着すること
ができる。
【0042】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、クリップ本体32に側面接着部
36を折り曲げ可能に連設する構造としては、上記実施
の形態による薄肉部37に代え、クリップ本体32と側
面接着部36との連設部分に孔を形成することにより、
その連設部分の強度を低下させることが考えられる。
【0043】また、クリップ本体32と側面接着部36
との間に、接着面34a,36a相互のなす角度θ1
(図3参照)を大きくする方向に付勢する弾性手段を設
けることにより、側面接着部36の接着作業を容易にす
ることが可能である。なお、前記弾性手段を設ける構造
としては、例えば、薄肉部37を撓み変形可能に形成す
ること、あるいは、クリップ本体32と側面接着部36
との間にばねあるいはゴム等からなる弾性部材を介在す
ること等が考えられる。
【0044】また、本体接着部34の接着面34aおよ
び/または側面接着部36の接着面36aをルーフ溝1
2の当該面12a,12bに接着する手段は、熱硬化性
両面接着テープ40に限定されるものではなく、例えば
接着剤に変えることができる。また、熱硬化性両面接着
テープ40は、本体接着部34の接着面34aおよび/
または側面接着部36の接着面36aに先付けしたが、
ルーフ溝12の当該面12a,12bに先付けすること
が考える。また、位置決め用当接部38は排除すること
ができる。
【0045】
【発明の効果】本発明のクリップによれば、ルーフの製
造上におけるルーフ溝の溝底面と溝壁面とのなす角度の
バラツキや、クリップの下部接着部と側面接着部との接
着面相互のなす角度のバラツキを生じた場合でも、本体
接着部の接着面をルーフのルーフ溝の溝底面に接着した
上で、側面接着部を折り曲げることにより、側面接着部
の接着面をルーフ溝の溝壁面に適合させた状態で接着す
ることができるので、クリップをルーフ溝に適正にかつ
強固に固定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態を示すクリップの正断面図であ
る。
【図2】クリップの斜視図である。
【図3】クリップの正面図である。
【図4】クリップの平面図である。
【図5】クリップの左側面図である。
【図6】クリップの右側面図である。
【図7】クリップを指先で摘まんだ状態を示す正面図で
ある。
【図8】側面接着部を指先で折り曲げる直前状態を示す
正面図である。
【図9】クリップの取り付け例を示す正面図である。
【図10】クリップの取り付け例の別例を示す正面図で
ある。
【図11】従来例を示すクリップの正断面図である。
【図12】クリップの取り付け例を示す正面図である。
【図13】クリップの取り付け例の別例を示す正面図で
ある。
【図14】クリップの取り付け例のもう一つの別例を示
す正面図である。
【符号の説明】
10 ルーフ 12 ルーフ溝 12a 溝底面 12b 溝壁面 20 ルーフモール 30 クリップ 32 クリップ本体 34 本体接着部 34a 接着面 36 側面接着部 36a 接着面 38 位置決め用当接部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフに形成されるルーフ溝を覆
    うルーフモールを係着可能なモール取り付け部を有する
    クリップ本体と、前記ルーフ溝の溝底面に接着される接
    着面を有する本体接着部と、前記ルーフ溝の溝壁面に接
    着される接着面を有する側面接着部とを備え、前記側面
    接着部を前記クリップ本体に対し接着面相互のなす角度
    が変わる方向に折り曲げ可能に連設したことを特徴とす
    るルーフモール用クリップ。
  2. 【請求項2】 クリップ本体に、側面接着部を接着する
    ルーフ溝の溝壁面と当接される位置決め用当接部を設け
    たことを特徴とする請求項1記載のルーフモール用クリ
    ップ。
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