JP3886873B2 - スクータ型車両の車体カバー・シートロック取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車体カバーと車体カバーの上部のシートを一体的に上下に開閉可能にしたスクータ型車両の車体カバー・シートロック取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクータ型車両では、車体フレームにシートキャッチを設け、このシートキャッチによりシートを車体フレームにロックするシートロック構造を採用している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−29473公報 (第2頁、図1)
【0004】
特許文献1を図面を参照の上、詳しく説明する。
図10は従来のスクータ型車両の左側面図である(特許文献1の図1を写したもの。)。
従来のスクータ型車両は、車体フレーム11の後部にリヤカバー34の後部をヒンジ33で上下に開閉可能に取り付けるとともに、リヤカバー34上の前部にシート23をシートヒンジで上下に開閉可能に取り付けたもので、リヤカバー34を上に開けると、シート23およびラゲッジボックス22がともに上昇するため、簡単にエンジンを見ることができる。なお、エンジンの修理等でリヤカバー34(ボディユニット36)を取り外すこともある。次図でリヤカバー34の取り外しを簡単に説明する。
【0005】
図11は従来のリヤカバーの着脱要領説明図であり、リヤカバー34(符号は公報記載のものを流用した。以下同様。)を車体フレーム11から取り外した状態を示す。
このようにリヤカバー34(ボディユニット36)を取り外す場合には、まず、リヤカバー34に嵌合したキーシリンダ101(3桁の符号は新規に記載した。)にキー102を差し込みシートキャッチ103のロックを解除し、シート23を上に開け、各ボルト91,92を外してリヤカバー34を取り外す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスクータ型車両では、車体フレーム11上に設けたシートキャッチ103は、キーシリンダ101との間に取り付けたケーブル104を引くことで作動する。このケーブル104はリヤカバー34と車体フレーム11側との間に掛け渡す必要がある。そのため、リヤカバー34(ボディユニット36)を取り外す際には、ケーブル104を一旦取り外す必要がある。そして、リヤカバー34を車体フレーム11に取り付けた後に、再びケーブル104を取り付ける必要があり、ケーブル104の着脱に手間がかかる。
【0007】
また、スクータ型車両のシートキャッチ103を工場で組み付ける際に、ケーブル104の取り付けに手間がかかり、生産効率の向上を図り難かった。
さらに、いたずら防止用として、シートキャッチ103の周囲に保護カバーを設けるものもあった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、シートキャッチの組み付けの手間を省き、シートキャッチに対するいたずらの防止を図るスクータ型車両の車体カバー・シートロック取付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、シート下方にエンジンを配置し、このエンジンを車体カバーで囲い、この車体カバーの上部をシートで覆い、このシートの前部をシートヒンジで車体カバーに連結することでシートを上下に開閉可能にするとともに、車体カバーの後部をカバーヒンジで車体フレームに連結することで車体カバーを上下に開閉可能にしたスクータ型車両において、カバーヒンジのうち、車体カバーとともに揺動する部分に前・後および左・右壁を有するボックス部を設け、このボックス部にシートキャッチを収納し、このシートキャッチでシートの後部下面から延ばしたシートフックに噛合わせるようにし、シートキャッチから延ばすシートキャッチ操作ロッドを後壁で支持させるようにしたことを特徴とする。
【0010】
カバーヒンジのうち、車体カバーとともに揺動する部分にボックス部を設け、このボックス部にシートキャッチを収納したので、生産ラインでの組み付けに際しては、カバーヒンジを組み付けるだけでよく、シートキャッチの組み付けの手間を省ける。
また、車体カバーを取り外す際には、シートキャッチから取り外すケーブルなどの部品が存在せず、手間がかからない。
【0011】
さらに、シートキャッチを、前・後および左・右壁の内に納めた。仮に、ドライバーなどを差し入れても前・後・左・右の壁がドライバーなどの進入を阻止するため、シートキャッチに対するいたずらの防止を図れる。
【0012】
請求項2は、ボックス部の左・右壁に、リヤグリップの両端を固定したことを特徴とする。
ボックス部の前壁および後壁に他の部品を優先して取り付けることができる。その結果、予めボックス部の前・後および左・右壁にそれぞれ部品を組み付けることができ、生産ライン上で組み付ける部品点数の削減を図れる。
【0013】
請求項3は、リヤグリップにラゲッジボックスを支えるフレームなどのサブフレームの端部を固定したことを特徴とする。
予めリヤグリップにサブフレームを取り付けておくことができ、部品点数を削減して、車体フレームへ組み付ける生産ライン上での組み付け時間の削減を図る。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るスクータ型車両の左側面図であり、スクータ型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前方に取り付けたフロントフォーク12と、フロントフォーク12に取り付けた前輪13、フロントフェンダ14並びにハンドル15と、車体フレーム11の下部に取り付けたスイング式パワーユニット16(前部のエンジン17と後部の伝動機構18の組合せ構造)と、パワーユニット16の後部に取り付けた後輪19と、パワーユニット16を懸架するリヤサスペンション21と、車体フレーム11の中央に配置したラゲッジボックス22と、ラゲッジボックス22の上部に配置したシート23と、車体フレーム11の上部に取り付けた燃料タンク24と、車体フレーム11を覆うボディカバー25と、後部に設けたリヤグリップ26と、を主要構成としたスクータである。27は後部に設けたキーシリンダを示す。
【0015】
ボディカバー25は、前部を覆うフロントカバー31と、運転者の足を載せるためのステップフロア32と、後部を覆い、且つ、車体フレーム11にカバーヒンジ33を介して上下開閉可能に取り付けた車体カバーとしてのリヤカバー34とを備えたものである。
ここで、リヤカバー34と、ラゲッジボックス22と、シート23と、リヤグリップ26およびカバーヒンジ33の一部(図5のヒンジブラケット73)を組み付けて一体に形成したものをボディユニット36とする。
【0016】
車体フレーム11は、中央のダウンパイプ37に後フレーム40を接合したものである。後フレーム40は、リヤパイプ41の下部に下部クロスメンバ42を取り付け、中央部にU字状の中央クロスメンバ43を取り付け、上部に上部クロスメンバ44を取り付け、中央クロスメンバ43にラゲッジボックス22を載せるためのラグ45を取り付け、後端にカバーヒンジ33のピボットパイプ51を取り付けたものである。52は、ラグ45に一端を揺動可能に取り付けたロッドである。
【0017】
図2(a),(b)は本発明に係る車体カバーの開閉を示す図であり、ラゲッジボックス22の前部をボルト22aで車体フレーム11に取り付けるとともに、ラゲッジボックス22の後部をボルト22bで車体フレーム11に取り付けていたことを示す。
(a)において、リヤカバー34を開ける場合は、まず、リヤカバー34に開閉自在に取り付けたシート23を矢印▲2▼の如く開け、ボルト22a,22bを取り外し、シート23を閉じる。
【0018】
(b)において、リヤカバー34を矢印▲3▼の如く開け、ロッド52をラゲッジボックス22に掛け、車体カバーとしてのリヤカバー34を止める。言い換えると、ボディユニット36を採用することで、簡単にエンジン周りを大きく開けることができる。
【0019】
図3は本発明に係るボディユニットの左側面図であり、既に説明したように、ボディユニット36は、リヤカバー34と、ラゲッジボックス22と、シート23と、リヤグリップ26と、カバーヒンジ33の一部(図5のヒンジブラケット73)とからなる。
シート23は、後部下面54から延ばしたシートフック55を有する。
【0020】
サブフレーム67は、前部に設けたクロスプレート69と、後部に設けた取り付けプレート67a,67a(図4参照)とを有する。
ラゲッジボックス22の後部は、サブフレーム67のクロスプレート69にボルト69aで固定するとともに、サブフレーム67の取り付けプレート67a,67a(図4参照)にボルト67b,67b(図に示していない)で固定する。
【0021】
図4は本発明に係るボディユニットの分解図であり、リヤカバー34、ラゲッジボックス22、シート23、リヤグリップ26およびカバーヒンジ33の一部(図5のヒンジブラケット73)を示すとともに、リヤカバー34に取り付けたキーシリンダ27を示す。
図4はまた、上述したようにサブフレーム67は、前部に設けたクロスプレート69と、後部に設けた取り付けプレート67a,67aとを有することを示す。
【0022】
リヤカバー34は、カバー本体56,56を卵形に形成し、カバー本体56,56の前方にセンタカバー57を形成し、後方にテールカバー58を形成したものである。リヤカバー34の材質は、鋼板若しくは樹脂である。
テールカバー58には、キーシリンダ取り付け部59を設けた。
シート23の前部61をシートヒンジ62でラゲッジボックス22の前部に取り付けるとともに、リヤカバー34もラゲッジボックス22に取り付ける。
【0023】
ラゲッジボックス22は、略四角形のボックスであり、ラグ45(図2(b)参照)に掛止する底板63を有し、強度部材の役割を果たすものである。ラゲッジボックス22の材質は、鋼板若しくは樹脂である。
【0024】
リヤグリップ26は、ボディユニット36の補強部材であり、U字状に成形したパイプで、このパイプの両端66,66をカバーヒンジ33にボルトで締結した。
リヤグリップ26には、ラゲッジボックス22を支えるフレームなどのサブフレーム67の端部68,68を溶接で取り付けた。
ラゲッジボックス22の後部は、サブフレーム67のクロスプレート69にボルト69a(図3参照)で固定するとともに、サブフレーム67の取り付けプレート67a,67aにボルト67b(図3参照),67b(図に示していない)で固定する。
【0025】
図5は本発明に係るカバーヒンジおよびキーシリンダの側面図であり、カバーヒンジ33とリヤカバー34のキーシリンダ取り付け部59にキーシリンダ27を嵌合した状態を示す。
【0026】
カバーヒンジ33は、リヤパイプ41の後端にヒンジブラケット71を介してピボットパイプ51を取り付け、このピボットパイプ51の両端にクッションラバー72を被せ、このクッションラバー72にヒンジブラケット73のU字状のガイド部材74,74を嵌合したものである。75,75はリヤグリップ26(図4参照)を締結するためのボルト用の孔である。
【0027】
ヒンジブラケット73は、車体カバー(リヤカバー34)とともにピボットパイプ51を回転軸心にして揺動する部分であり、前壁81、後壁82、左壁83および右壁84を有するボックス部76を設けたものである。
【0028】
ヒンジブラケット73はまた、ボックス部76にシートキャッチ85を収納し、このシートキャッチ85でシート23の後部下面54から延ばしたシートフック55に噛合わせるようにし、シートキャッチ85から延ばすシートキャッチ操作ロッド86を後壁82で支持させるようにしたものである。87,87はシートキャッチ操作ロッド86を受ける軸受けを示す。
【0029】
シートキャッチ操作ロッド86は、中央の軸心に対して両端の軸心を所定距離だけ偏心させたもので、両端が中央軸心の周囲を回る。
キーシリンダ27は、奥にシートキャッチ操作ロッド86の端に当接して回すアーム部91を有する。92はキーを示す。
【0030】
カバーヒンジ33を取り外す場合、すなわち、ヒンジブラケット73を取り外す場合には、ヒンジブラケット73を矢印▲4▼の如く回転させ、ピボットパイプ51からU字状のガイド部材74を矢印▲5▼の如く外す。つまり、ボディユニット36の着脱を行うことができる。
【0031】
図6は図5の6−6線断面図であり、既に述べたように、カバーヒンジ33は、リヤパイプ41の後端にヒンジブラケット71を介してピボットパイプ51を取り付け、ピボットパイプ51の両端にクッションラバー72を被せ、このクッションラバー72にヒンジブラケット73のU字状のガイド部材74,74を嵌合した。
ヒンジブラケット73のボックス部76は、前壁81、後壁82、左壁83および右壁84を有する。
【0032】
図7は図5の7−7線断面図であり、シートキャッチ85が図に示していないシートフック55(図5参照)と噛合った状態、つまり、シート23を閉めた状態のシートキャッチ85を示す。
シートキャッチ85は、ロッキングプレート93と、ラッチ94と、これらのロッキングプレート93とラッチ94の間に掛け渡した引っ張りばね95と、ストッパ96,97,98,99を備える。
ロッキングプレート93には、中央に段部93a(図8(b)参照)を曲げ成形した。
【0033】
次にシートキャッチの作用を説明する。
図5のキーシリンダ27をキー92で回すと、キーシリンダ27のアーム部91でシートキャッチ操作ロッド86の両端が回り、ロッキングプレート93を回し始める。次図で続きを説明する。
【0034】
図8(a)〜(c)は本発明に係るシートキャッチの作用図である。
(a)において、シートキャッチ操作ロッド86の端が回ると、ロッキングプレート93が矢印▲6▼,▲6▼の如く回転するとともに、引っ張りばね95の引き力により、ラッチ94が矢印▲7▼の如く回転し始める。引き続き、シートキャッチ操作ロッド86の端がさらに回り続ける。
【0035】
(b)は(a)のb矢視図であり、ロッキングプレート93が矢印▲6▼の如く回転し、ストッパ97から離れることを示す。なお、(b)に示すストッパ97は、回転前のストッパで、引っ張りばね95((a)参照)によって白抜き矢印の方向に引っ張られるロッキングプレート93の回転を止める。
【0036】
(c)において、シートキャッチ操作ロッド86の端がさらに矢印▲8▼のように回り続けると、ロッキングプレート93がストッパ98で止まる同時に、ラッチ94がストッパ99に当たり止まり且つ、ラッチ94はシートフック55のロックを解除するとともに、シートフック55を矢印▲9▼の方向に少し押し上げる。その結果、図2(a)に示すように、シート23を矢印▲2▼の如く開けることができる。
【0037】
このようにスクータ型車両の車体カバー・シートロック取付構造では、図5に示すように、カバーヒンジ33にシートキャッチ85を収納したので、生産ラインでの組み付けに際しては、カバーヒンジ33を組み付けるだけでよく、シートキャッチ85の組み付けの手間を省くことができる。
【0038】
また、リヤカバー34(ボディユニット36)を取り外す際には、シートキャッチ85から取り外す部品が存在せず、手間がかからないとともに、シートキャッチ85を組み付ける際にも手間がかからない。
【0039】
図9(a),(b)は車体カバー・シートロック取付構造の比較図である。
(a)は、図11を写したもので、従来のシートキャッチ103およびリヤカバー34を示し、リヤカバー34(ボディユニット36)を取り外す際に、シートキャッチ103とリヤカバー34との間でケーブル104の着脱作業が発生する。
【0040】
(b)は、本発明の車体カバー・シートロック取付構造を示し、リヤカバー34(ボディユニット36)を取り外す際に、シートキャッチ85に対する作業は発生しない。
従って、本発明の形態では、シートキャッチ85の組み付けの手間を省くことができる。
【0041】
図5に示すように、カバーヒンジ33のヒンジブラケット73は、車体カバー(リヤカバー34)とともにピボットパイプ51を回転軸心にして揺動する部分であり、前壁81、後壁82、左壁83および右壁84を有するボックス部76を設け、ボックス部76にシートキャッチ85を収納した構造なので、前壁81、後壁82、左壁83および右壁84でシートキャッチ85を守ることができ、シートキャッチ85に対するいたずらの防止を図ることができる。
【0042】
図5のボックス部76の左・右壁83,84に、図4のリヤグリップ26の両端66,66を固定したので、図5のボックス部76の前壁81および後壁82に他の部品を優先して取り付けることができる。その結果、予めボックス部76の前・後壁81,82および左・右壁83,84にそれぞれ部品を組み付けることができ、生産ライン上での部品点数を削減することができる。
【0043】
図4に示すようにリヤグリップ26にラゲッジボックス22を支えるフレームなどのサブフレーム67の端部68,68を固定したので、予めリヤグリップ26にサブフレーム67を取り付けておくことができ、部品点数を削減して、車体フレームへ組み付ける生産ライン上での組み付け時間の削減を図ることができる。
【0044】
尚、本発明の実施の形態に示した図7のシートキャッチ85に用いたロッキングプレート93およびラッチ94の形態は一例である。
図5のシートキャッチ85とキーシリンダ27を接続する機構は任意である。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、車体カバーの後部をカバーヒンジで車体フレームに連結した車体カバー・シートロック取付構造は、カバーヒンジのうち、車体カバーとともに揺動する部分に前・後および左・右壁を有するボックス部を設け、このボックス部にシートキャッチを収納し、このシートキャッチでシートの後部下面から延ばしたシートフックに噛合わせるようにし、シートキャッチから延ばすシートキャッチ操作ロッドを後壁で支持させるようにしたので、生産ラインでの組み付けに際しては、カバーヒンジを組み付けるだけでよく、シートキャッチの組み付けの手間を省くことができる。
また、車体カバーを取り外す際には、シートキャッチから取り外すケーブルなどの部品が存在せず、手間を省くことができる。
【0046】
カバーヒンジのうち、車体カバーとともに揺動する部分に前・後および左・右壁を有するボックス部を設け、このボックス部にシートキャッチを収納したので、シートキャッチに対するいたずらの防止を図ることができる。
【0047】
請求項2では、ボックス部の左・右壁に、リヤグリップの両端を固定したので、ボックス部の前壁および後壁に他の部品を優先して取り付けることができる。その結果、予めボックス部の前・後および左・右壁にそれぞれ部品を組み付けることができ、生産ライン上での部品点数を削減することができる。
【0048】
請求項3では、リヤグリップにラゲッジボックスを支えるフレームなどのサブフレームの端部を固定したので、予めリヤグリップにサブフレームを取り付けておくことができ、部品点数を削減して、車体フレームへ組み付ける生産ライン上での組み付け時間の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型車両の左側面図
【図2】本発明に係る車体カバーの開閉を示す図
【図3】本発明に係るボディユニットの左側面図
【図4】本発明に係るボディユニットの分解図
【図5】本発明に係るカバーヒンジおよびキーシリンダの側面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】図5の7−7線断面図
【図8】本発明に係るシートキャッチの作用図
【図9】車体カバー・シートロック取付構造の比較図
【図10】従来のスクータ型車両の左側面図
【図11】従来のリヤカバーの着脱要領説明図
【符号の説明】
10…スクータ型車両、11…車体フレーム、17…エンジン、22…ラゲッジボックス、23…シート、26…リヤグリップ、33…カバーヒンジ、34…車体カバー(リヤカバー)、54…シートの後部下面、55…シートフック、61…シートの前部、62…シートヒンジ、66…リヤグリップの両端、67…サブフレーム、68…サブフレームの端部、73…車体カバーとともに揺動する部分(ヒンジブラケット)、76…ボックス部、81…前壁、82…後壁、83…左壁、84…右壁、85…シートキャッチ、86…シートキャッチ操作ロッド。
Claims (3)
- シート下方にエンジンを配置し、このエンジンを車体カバーで囲い、この車体カバーの上部をシートで覆い、このシートの前部をシートヒンジで車体カバーに連結することでシートを上下に開閉可能にするとともに、前記車体カバーの後部をカバーヒンジで車体フレームに連結することで車体カバーを上下に開閉可能にしたスクータ型車両において、
前記カバーヒンジのうち、車体カバーとともに揺動する部分に前・後および左・右壁を有するボックス部を設け、このボックス部にシートキャッチを収納し、このシートキャッチで前記シートの後部下面から延ばしたシートフックに噛合わせるようにし、前記シートキャッチから延ばすシートキャッチ操作ロッドを前記後壁で支持させるようにしたことを特徴とするスクータ型車両の車体カバー・シートロック取付構造。 - 前記ボックス部の左・右壁に、リヤグリップの両端を固定したことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両の車体カバー・シートロック取付構造。
- 前記リヤグリップにラゲッジボックスを支えるフレームなどのサブフレームの端部を固定したことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両の車体カバー・シートロック取付構造。
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