JP3883500B2 - シート状媒体の幅検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ等における給紙部に適用可能なシート状媒体の幅検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シート状媒体(以下、用紙ともいう。)を載置する載置台上に対向して配置され、用紙の両側縁に接するように連動手段を介して互いに接近離間自在に構成された2つの規制部材を具備していて、これら規制部材により前記載置台上に載置された用紙をその幅方向から挟み込むように当接したときの、当該規制部材の位置を検出手段で検知する、用紙の幅検知装置がある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
かかる公知技術は、前記規制部材の移動する用紙幅方向に沿って抵抗体を配置すると共に、前記用紙規制板には前記抵抗体を摺接する接触子を設け、前記接触子と抵抗体との間を通電して、前記接触子と前記抵抗体との間に流れる電流の電圧値を電圧検出器で検出してこの検出値に基づいて用紙幅を検出する。
【0004】
しかし、用紙規制板に設けた抵抗体に接触紙を摺接させる構成の場合、部品や組み付けのバラツキ、使用する環境により、抵抗体と接触子の接触圧が強くなったり、弱くなったりする。
【0005】
接触圧が強いときは、用紙規制板の動作が大きくなったり、操作性が悪くなるおそれがあり、また、接触圧が弱い場合は、用紙幅を誤検知するおそれがある。かかる誤検知は、例えば、用紙(原稿)を過大に誤検知した場合には、不要の部分まで現像してクリーニング装置の負荷を増大させたり、トナーの大量消費などを生じ得る。また、抵抗体の面積として比較的大きいことを要求されるため、検知装置の小型化の要請に反する。
【0006】
対象物の移動量を検知するセンサとして、対象物の移動量を角度に変換し、その角度に対応した信号を発生する回転角度検知式のセンサが知られ、また、この回転角度検知式のセンサを用紙の幅検知に適用した例がある。その場合には、前記公報による公知技術での問題を解消することができる。
【0007】
しかし、回転角度検知式のセンサは、対象物(用紙幅の規制部材)の移動量を角度に変換して検知信号を出力するタイプであり、角度変換で360°未満では対象物の移動量を検知可能であるが、360°を超えると360°未満の移動量における検知出力と同じ検知信号パターンの出力となるため、識別不能である。
【0008】
また、軸部の回転角に応じて抵抗値が変化する回転式可変抵抗器を用い、この回転式可変抵抗器の出力抵抗値に基づき紙幅を検出する手差し給紙台の紙幅検知装置がある(例えば特許文献2参照)。
【0009】
通常の画像形成装置では、使用される用紙のサイズがA3サイズ位迄であるので、角度変換で360°未満の移動量を識別可能な構成の回転角度検知式のセンサや上記回転式可変抵抗器で十分対処することができた。
【0010】
近年、市場の要請として用紙幅がA3サイズを超える広幅のものを使用するケースが生じ、これに対応する画像形成装置等においても用紙幅を検知する必要が生じた。
【0011】
規制部材の移動量が角度変換で360°を超えるような広幅の用紙を検知するのに、従来の回転角度検知式のセンサを使用する場合には、360°を超えた時点で検知不能となる。これを可能にするためには、回転角度検知式センサを構成するスイッチの歯車を従来使用している回転角度検知式のセンサにおけるものよりも大きくしなければならず、小スペース化が困難となる。また、スイッチの数等も増えるため、構成が複雑となり大幅なコスト上昇を招く。
【0012】
【特許文献1】
特開平5−43058号公報
【特許文献2】
特開平11−130271号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、広幅サイズのシート状媒体の幅検知を、コンパクトな構成で可能にすることのできるシート状媒体の幅検知装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を達成するため以下の構成とした。
(1).規制部材により載置台上に載置されたシート状媒体をその幅方向から挟み込むように当接したときの、当該規制部材の位置をセンサで検知する、シート状媒体の幅検知装置において、前記センサとして前記規制部材の移動量を角度に変換し、その角度に対応した信号を発生する回転角度検知式のセンサを備え、前記回転角度検知式のセンサの回転角度が360°を超える場合と超えない場合を判別する信号を出力し、これらの信号に基づいてシート状媒体の幅サイズを検知することとした(請求項1)。
(2).シート状媒体を載置する載置台上に対向して配置され、シート状媒体の両側縁に接するように連動手段を介して互いに接近離間自在に構成された2つの規制部材を具備していて、これら規制部材により前記載置台上に載置されたシート状媒体をその幅方向から挟み込むように当接したときの、当該規制部材の位置をセンサで検知する、シート状媒体の幅検知装置であって、前記センサとして前記規制部材の移動量を角度に変換し、その角度に対応した信号を発生する回転角度検知式のセンサと、前記規制部材の移動範囲内で当該規制部材の有無を判定可能な補助センサを具備し、これらセンサ出力に基づいてシート状媒体の幅サイズを検知するシート状媒体の幅検知装置において、前記補助センサは、前記回転角度検知式のセンサの回転角度が360°を超える前の任意の位置を境界として検知出力が変化するようにした(請求項2)。
【0015】
【発明の実施の形態】
[1]例1
図1〜7を参照して説明する。図1及び図1を部分的に拡大して示した図2において、本発明にかかる用紙の幅検知装置は、用紙を載置する載置台5上に対向して配置され、用紙の幅方向Wで用紙の両側縁に接するように連動手段1を介して幅方向Wで互いに接近離間自在に構成された2つの規制部材、つまり、第1規制部材2R、第2規制部材2Lを具備している。
【0016】
これら第1規制部材2R、第2規制部材2Lにより載置台5上に載置された用紙をその幅方向Wから挟み込むように当接したときの、第1規制部材2R(又は第2規制部材2L)の位置をセンサで検知する構成としている。
【0017】
前記センサとして、第1規制部材2R(又は第2規制部材2L)の移動量を角度に変換し、その角度に対応した信号を発生する回転角度検知式のセンサ3Sと、第1規制部材2Rの移動範囲内で第1規制部材2Rの有無を判定可能な補助センサ4Sを具備し、これらセンサ3S、4Sの出力に基づいて用紙の幅サイズを検知するのである。
【0018】
連動手段1は第1ラック部材10Rと第2ラック部材11Lと運動伝達用ピニオン6Gなどからなる。第1ラック部材10Rは長尺の矩形棒状をなしていて、第1規制部材2Rと一体的に構成され、かつ幅方向Wに第1ラック10R−1を具備している。
【0019】
第2ラック部材11Lは長尺の矩形棒状をなしていて、第2規制部材2Lと一体的に構成され、第1ラック10R−1に対向して幅方向Wに形成された第2ラック11L−1を具備している。第1ラック10R−1と第2ラック11L−1間には運動伝達用ピニオン6Gが位置していて、これら第1ラック10R−1と第2ラック11L−1とに共通に噛合している。
【0020】
第1ラック部材10Rについて、第1ラックの裏側に用紙の幅検知ラック10R−2が形成されていて、この用紙の幅検知ラック10R−2と噛合する連結歯車7Gを介して回転角度検知式のセンサ3Sの歯車3Gを噛み合わせた構成としている。
【0021】
さらに、これら各部材の構造や各部材同士の結合関係について補足して説明する。
第1規制部材2Rは、図1で断面表示した鉛直方向に立ち上がった部位と、この断面表示した部位に対して90°の方向に折曲して用紙の幅方向端部を支持する支持部2R−1を具備している。第2規制部材2Lについては符号2L−1で示している。
【0022】
図2のB−B矢視断面に相当する図3において、幅方向Wは図3の紙面に直交する方向である。載置台5は板状の部材からなりその上面に用紙を載置するが、図1、図2にも示すように、幅方向Wと平行にガイド溝9が形成されている。
【0023】
このガイド溝9には摺動可能に連結軸10が貫通しいる。この連結軸10の上部は支持部2R−1と一体化されており、下部には第1ラック部材10Rの一端側が固定されている。これらの部材関係は図4、図5において一層明らかである。
【0024】
支持部2R−1と第1ラック部材10Rとの間は、図6、図7に示すように、連結軸10のほかに、支持部2R−1と第1ラック部材10R間の間隔を定めかつ両者を固定する軸13、14を介して、爪部材15、16でロックすることで一体化している。
【0025】
これら、爪部材15、軸13、連結軸10、軸14、爪部材16などを保持するため、図6に示すように、第1ラック部材10Rには、これらの部材の順に貫通開口15h、ボス穴13b、底付き穴10h、ボス穴14b、貫通開口16hが形成されている。これら、爪部材15、軸13、連結軸10、軸14、爪部材16などを介して、支持部2R−1と第1ラック部材10Rとは一体化されている。
【0026】
図6において、第1ラック部材10Rには、センサ4Sによりその有無を検知される被検知部としての凸条部10R−3が形成されている。この凸条部10R−3は、第1ラック部材10Rと一体をなすが、説明の便宜上、図6ではラック形成部10R−4と別体で示した。第1ラック部材10Rは、樹脂成形加工により一体的に製作される。
【0027】
凸条部10R−3の長手方向端部には溝10R3aが形成されており、この溝10R−3aを介して前記爪部材15、軸13、連結軸10、軸14、爪部材16などがラック部10R−4に固定されている。また、第1規制部材2Rの幅方向Wでの移動を円滑に行なうため、ガイド溝9の他に、ガイド溝90が設けられている。
【0028】
これら、第1ラック部材10Rと支持部2R−1との結合関係に準じて、第2ラック部材11Lと支持部2L−1とが結合されているが、説明は省略する。また、ガイド溝9、90に対応するものとして、ガイド溝9'、90'が設けられていて、これらのガイド溝9'、90'を介して第2規制部材2Lが第1規制部材2Rと連動して移動する。
【0029】
図3〜図5に示すように、板状をなす載置台5の下方に間隔をおいて保持板12が設けられている。この保持板12は板状の部材であり、図示を省略した支柱部材を介して載置台5と一体若しくは一体化されており、剛性を有している。
【0030】
図4、図5に示すように、回転角度検知式のセンサ3Sは載置台5の裏面に固定され、運動伝達用ピニオン6G及び連結歯車7Gは、載置台5の裏面に植設された軸J1、J2に枢着されている。
【0031】
これら運動伝達用ピニオン6G及び連結歯車7Gを支持する軸J1、J2はその下端部が保持板12に支持されることにより、これら運動伝達用ピニオン6G及び連結歯車7Gを安定支持している。
【0032】
かかる構成により、第1規制部材2R(又は第2規制部材2L)を手で掴んで幅方向Wに移動することにより、第2規制部材2L(又は第1規制部材2R)が、センターを示すマーク160を中心に等量、相反する向きに移動し、載置台5上に載置された用紙の側部に当接した位置おくことができる。
【0033】
第1ラック10R−1と第2ラック11L−1が共に運動伝達用ピニオン6Gに噛合しているため、第1規制部材2Rと第2規制部材2Lとは互いに逆方向に同一距離だけ移動する。このため、紙サイズに拘わらず、積載された用紙の幅方向Wの中心位置は常にマーク160の位置に一定している。
【0034】
本例では、載置台5上に幅方向Wに、マーク16を中心に、ハガキ、B6、A5、B5、A4、A3、B3、A2の各サイズを示す位置に目盛線とこれを指示するサイズ名称が印されている。
【0035】
第1規制部材2R及び第2規制部材2Lには、これらの目盛線を指示するための突起17R、17Lが形成されている。例えば、第1規制部材2Rの突起17Rをハガキの目盛線に合わせれば、第1規制部材2Rと第2規制部材2Lとの間隔はハガキサイズとなるようにしてある。他のサイズについても同様である。同様のことは、第2規制部材2Lの突起17Lを合わせることによっても可能である。
【0036】
第1ラック部材10Rの移動は、連結歯車7Gを介して歯車3Gに伝達されて回転角度検知式のセンサ3Sにおいてその回転量が角度に変換されて、角度に応じた信号が出力される。つまり、歯車3Gの回転角に応じて4つの信号が変化する。
【0037】
本発明では、用紙サイズ検知は、回転角度検知式のセンサ3Sと補助センサ4Sの信号の検出結果によって行なうことになる。例えば、手差し給紙台として構成された載置台5上に用紙を積載し、第1規制部材2R、第2規制部材2Lで用紙を幅方向Wから挟み込むと、第1ラック10R−1、第2ラック11L−1が移動する。第1ラック10R−1が移動すると、幅検知ラック10R−2と噛合する連結歯車7Gが回転し、回転角度検知式のセンサ3Sの歯車3Gも回転する。
【0038】
そして、この歯車の回転角に応じて、回転角度検知式のセンサ3Sの出力信号が変化する。また、第1規制部材2Rと一体的な第1ラック部材10R−1を検出可能な位置に配置している補助センサ4Sがある。この回転角度検知式のセンサ3Sと補助センサ4Sの出力信号を検出することにより、積載された用紙の紙幅を求めるのである。
【0039】
各紙サイズと歯車付き回転角度検知式センサ3S、補助センサ4Sの出力信号の関係を表にしたものが次の表1である。
【0040】
【表1】
【0041】
表1において、No.10〜12までの歯車角度は、回転角度検知式のセンサ3Sの2回転目の値を示している。また、信号1〜4は回転角度検知式のセンサ3Sの出力、信号5は補助センサ4Sの出力である。
【0042】
本例では、センサ3SとしてSSS−31型のロータリスイッチ(神明電機株式会社製)を用いている。
【0043】
このセンサ3Sでは、歯車角度に応じて、信号1乃至信号4までの4種の信号が出力され、歯車が1回転を超えるときには1回転までに検知した出力と区別ができないタイプのものを使用している。
【0044】
このタイプのセンサは、検知対象とする用紙幅サイズが比較的小さい従来の用紙幅検知装置に適用されていたものをそのまま使用するものであり、構成が簡易でコスト的に有利である。
【0045】
例えば、突起17Rをハガキの目盛に合致させたとき、このセンサ3Sの歯車角度が0°となるように調整してある。このときに、センサ3Sからは、信号1としてH(ハイレベル)(以下、同様)、信号2乃至4としてL(ローレベル)(以下、同様)の組み合わせ信号、つまり、H、L、L、Lが出力される。CPUなどの検知部は、この出力を入力して、ハガキサイズの用紙が載置台5に載置されていると判断できる。
【0046】
同様に、表1におけるNo.2〜No.8までの検知出力は、
B6サイズ:歯車角度40.5°:信号1乃至信号4の順にH、H、L、L
A5サイズ:歯車角度71.3°:L、H、L、L
B5サイズ:歯車角度119.9°:L、H、H、L
A4サイズ:歯車角度184.7°:L、L、H、L
B4サイズ:歯車角度231.3°:L、L、H、H
A3サイズ:歯車角度288.1°:L、L、L、H
B3サイズ:歯車角度351.6°:L、L、L、L
となり、ハガキサイズからB3サイズまでは、歯車角度が360°未満であるので、各用紙サイズに対応する検知出力は、異なる組み合わせとなり、理論的に各サイズの識別が可能である。
【0047】
このロータリスイッチは、歯車角度が「0°」〜「40.5°未満」で表1のNo.1の組み合わせ信号を出力し、歯車角度「40.5°」〜「71.3°未満」で表1のNo.2の組み合わせ信号を出力する(以下、表1において同様)というように、歯車角度の一定範囲で同一の組み合わせ信号を出力する構成となっている。
【0048】
仮に、センサとして回転角度検知式のセンサ3Sのみを使用した場合を考えると、B3に相当する歯車角度が360°の場合、表1に示すように、組み合わせ信号は、H、L、L、Lとなり、ハガキサイズにおける組み合わせ信号と同じであるのでサイズの識別ができない。
【0049】
本例では、回転角度検知式のセンサ3Sにより変換された第1規制部材2Rの移動量に相当する歯車の角度が360°を超える前の任意の位置を境界として検知出力が変化するように、補助センサ4Sを設けている。これにより、広幅の用紙についてもサイズ検知可能とした。
【0050】
本例では、補助センサ4Sとして、回転角度検知式のセンサをもう一つ設けることも可能であるが、本例では回転角度検知式のセンサを補助センサとするのではなく、第1規制部材2Rの移動範囲内で第1規制部材2Rの有無を判定可能なオン、オフなどの2値出力タイプものを採用している。このタイプのセンサとしては、非接触型の所謂反射型のセンサや、透過型のセンサがよく知られており、これらを用いる。その他、後述するように、アクチュエータ(接触子)の動作により電気的接点をオン、オフする接触型のセンサ、例えば機械式のマイクロスイッチを使用することもできる。
【0051】
(i) 補助センサとして反射型センサを用いこれを回転角度検知式のセンサと組み合わせた例
補助センサ4Sとして反射型を使用した場合、図8に示すように受発光部4S1(図2、図3参照)をA3の目盛線に合わせた位置に配置している。また、被検知部である凸条部10R−3の端部を突起17Rと合致させている。これにより、突起17RがA3の目盛線を指示したときを境として補助センサ4Sによる検知出力が変化する。なお、受発光部4S1をA3の目盛線に合わせ、補助センサ4Sによる検知端をA3サイズの部位にしたのは、歯車角度360°丁度の位置にすると、誤検知するおそれがあるので、その手前で補助センサ4Sによる検知結果を加味できるようにして総合的な検知結果の信頼性を高めるためである。
【0052】
表1において、補助センサ4Sによる検知信号を信号5としている。補助センサ4Sの出力は、受発光部4S1から出射された光が凸条部10R−3から反射されて再び受発光部4S1を経て受光部に入射される、ハガキサイズからA3サイズまでは、Lが出力される。そして、A3サイズ以上、B3、A2の広幅サイズでは、被検知部である凸条部10R−3が受発光部4S1から外れるので、反射光はなく、Hが出力される。
なお、表1では、A3サイズ近傍では、検知誤差があるため、L或いはHの何れであっても、回転角度検知式のセンサの出力を組み合わせてA3サイズと総合判定するようにしている。
【0053】
表1において、No.8〜10までは、歯車角度が、351.6°から2回転目の40.5°を経て同じく2回転目の71.3°に至る範囲であるが、この範囲程度の、突起17Rの目盛位置合わせ操作者が手で目盛合わせする誤差を考慮し、この程度の位置合わせ誤差は通常生じるので、これらの範囲における信号の組み合わせでは、何れであっても、信号5との組み合わせによりB3サイズと判定するようにした。
【0054】
最大サイズとして設定したA2サイズでは、図1に示すように、第1規制部材2Rの移動限がストッパSTPで規制されるので、No.12で歯車角度119.9°のときに、信号1乃至信号4の出力L、H、H、Lと信号5の出力Hとを組み合わせて、A3サイズと判定している。
【0055】
本例では、回転角度検知式のセンサ3Sに補助センサ4Sとして反射型センサを用いているため、検知手段の小型化を実現できる。しかも、第1規制部材2Rの動きが、幅検知ラック10R−2及び連結歯車7Gを介して回転角度検知式のセンサ3Sに伝達されるため、運動の伝達経路において滑りが生じることはない。よって、第1規制部材2R(第2規制部材2L)の位置の検出精度が高く、用紙幅検知の精度も高い。
なお、回転角度検知式のセンサの歯車3Gと幅検知ラック10R−2との間に介在させた連結歯車7Gは、これら歯車3Gと幅検知ラック10R−2とが同一基準面からの高さが異なる場合に、両者の噛み合いがこの連結歯車を介して噛み合い可能なようにするために設けたものであり、直接噛み合わせることが可能な場合、例えば、同一基準面からの高さが等しい場合、或いは、これら歯車3G、幅検知ラック10R−2の形状を変更するなどして、噛み合い位置を合わせることができる場合には、連結歯車7Gは必要ない。その場合には、幅検知用ラック10R−2と、回転角度検知式のセンサの歯車3Gとを、直接噛み合わせる構成とすることもできる。
【0056】
(ii) 補助センサとして透過型センサを用い、これを回転角度検知式のセンサと組み合わせた例
以上の例では、補助センサ4Sとして反射型のセンサを使用した例で説明したが、これに代えて図9、図10に示すように、透過型のセンサを補助センサ4S'として使用することもできる。
【0057】
補助センサ4S'は、発光部4S'―1と受光部4S'―2とが間隔をあけて対向しており、この間隔をあけた空間部位に、第1ラック部材10Rに準じて構成した第1ラック部材10R'の一部である被検知部10R'―4が位置するようにしている。第1ラック部材10R'において、第1ラック10R'−1、幅検知ラック10R'―2はそれぞれ、第1ラック部材10Rにおける、第1ラック10R−1、幅検知ラック10R―2に相当するものである。本例におけるように、補助センサ4Sとして、反射型に代えて透過型ものを用いても同じ効果を得るこができる。
【0058】
(iii) 補助センサとして接触型センサを用い、これを回転角度検知式のセンサと組み合わせた例
本例では、前記した補助センサ4Sに代えて、接触型の所謂マイクロスイッチを用いた。図13乃至図16は、その一例を示したものであり、図13は図1、図14は図2、図15は図3、図16は図8にそれぞれ対応する。これら図13乃至図16において、マイクロスイッチによる補助センサを符号4Sで示した。他の構成部材は、図13乃至図16に示したものと同じであるので、同じ符号で示し、可能な限度で説明は省略する。
【0059】
補助センサ4Sは、前記補助センサ4Sに準じた態様で保持板12に固定され、第1規制部材2Rの移動に伴い、そのアクチュエータ4SS−1が用紙の幅検知ラック10R−2に摺接する。この摺接する状態(接触)では、補助センサ4Sはオンであり、このときの出力を前記表1と合わせてここでは、L出力とする。そして、アクチュエータ4SS−1が幅検知ラック10R−2から外れた状態(非接触)では、補助センサ4Sはオフであり、このときの出力を前記表1と合わせてここでは、H出力とする。
【0060】
本例では、図16に示すように、アクチュエータ4SS−1をA3の目盛線に合わせた位置となるように補助センサ4SSの位置を保持板12上に位置決めしている。また、被検知部である幅検知ラック10R−2の端部を突起17Rと合致若しくはやや外側の位置に定めている。
【0061】
これにより、第1規制部材2Rの突起17RがA3の目盛線を指示したときを境として補助センサ4SSによる検知出力が変化する。アクチュエータ4SS−1をA3目盛線に合わせ、補助センサ4Sによる検知端をA3サイズの部位にしたのは、歯車角度360°(B3相当)にすると、誤検知するおそれがあるので、その手前で補助センサ4SSによる検知結果を加味できるようにして総合的な検知結果の信頼性を高めるためである。
【0062】
第1規制部材2Rの突起17RがハガキサイズからA3サイズまでを指示するときには、補助センサ4SSのアクチュエータ4SS−1は幅検知ラック10R−2に押圧されており、該補助センサ4SSからは「L」が出力される。そして、A3サイズ以上、B3、A2の広幅サイズでは、被検知部である幅検知ラック10R−2の端部がアクチュエータ4SS−1から外れ非検知部に対して非接触となるので、「H」が出力される。本例におけるように、補助センサ4SSとして、接触型センサを用いても、前記した非接触型センサと同じ効果を得ることができる。なお、幅検知ラック10R−2にアクチュエータ4SS−1を接触させることにおいて、該ラックのモジュールがアクチュエータ4SS−1先端部の極率に比べて小さいので、検知誤差を生じることはない。
【0063】
また、被検知部としてのアクチュエータ4SS−1の摺接部位はラック部に限定されるものではなく、平滑な被検知部を構成するものであればよいく、例えば、凸状部10R−3を利用することもできる。また、逆に、幅検知ラック10R−2を被検知部とする場合には、凸状部10R−3がない構成とすることもできる。
【0064】
[2]例2
第1ラック部材10Rは、その一端側でのみ支持部2R−1と一体化されているため、第1ラック10R−1と運動伝達用ピニオン6Gとの噛み合い関係ではいわば片持ち支持となっており、一体化部位と運動伝達用ピニオン6Gとの間には距離があるため、ラックとピニオン間での動力伝達に際して作用する力により第1ラック10R−1は運動伝達用ピニオン6Gから逃げて噛み合い状態が不安定となるおそれがある。そこで、かかる噛み合い関係を安定的に保持するため、歯飛び防止手段を設けている。第2ラック部材11Lについても同様である。
【0065】
歯飛び手段は、第1ラック部材10Rについては、図1、図6、図8などに示すように、当該ラック部材10Rの第1規制部材2Rとの一体化部の反対側である自由端部で、その側部より外方に向けてヒレ状の小片20を突き出した構成部分と、この小片20を当該第1ラック部材10Rと共に移動するこの小片20の移動範囲で保持板12の端部をL字状に立ち上げて構成した摺接部21を以って構成し、この摺接部21に対して小片20が弾性力で圧接されつつ摺動するようにしてある。
【0066】
第1ラック部材10Rは小片20の弾性力で運動伝達用ピニオン6Gに押圧されるので、歯飛びが防止される。尤も、第1ラック部材10Rについては、運動伝達用ピニオン6Gの反対側の幅検知用ラック10R−2が連結歯車7Gに噛み合わされており、この連結歯車7Gは載置台5と保持板12間に支持されているので、この連結歯車7Gも歯飛び防止手段として機能している。なお、図5に示すように第1ラック部材10Rの自由端側を受ける位置で保持板12の上面部を厚くして受け部12aを構成し、第1ラック部材10Rの自重による垂れを防止している。
【0067】
同様に、第2ラック部材11Lについても、図1、図5等に示すように、当該第2ラック部材11Lの自由端部にヒレ状の小片22を設け、保持板12の側部をこの小片22の移動範囲でL字状に立ち上げて、この小片22と摺動する摺動部23を構成し、歯飛び防止手段としている。また、第2ラック部材11Lの自由端側を受ける位置で保持板12の上面部を厚くして受け部12bを構成し、第1ラック部材10Rの自重による垂れを防止している。
【0068】
これら歯飛び防止手段により、また、補助センサ4S(或いは補助センサ4S'、4SS)は保持板12に支持された構成としているので、第1ラック部材10R、第2ラック部材11Lの動作及びこれに伴う運動伝達が安定し、連結歯車7Gや回転角度検知式センサ3Sの歯車3Gとの噛み合いや補助センサ4S(或いは補助センサ4S'、4SS)の検出が高精度となり、より精度の高い用紙幅の検知が可能となる。
【0069】
[3]例3
これまで述べた例では、回転角度検知式のセンサ3Sの歯車3Gが360度(1回転)を超える直前の位置で補助センサ4S(或いは補助センサ4S'、4SS)の出力がL,Hと切り替わるようにすることで、この補助センサ4S(或いは補助センサ4S'、4SS)の出力と回転角度検知式のセンサ3Sの出力とを組み合わせて、ハガキサイズからA2サイズまでの各種サイズの紙幅を検知していた。
【0070】
さらに、大サイズの用紙、例えば、B2、A1などのサイズ検知を可能とするには、図11に示すように前記例における第1ラック部材10R、第2規制部材11Lよりも長さを増した第1ラック部材10R'、第2規制部材11L'(図示省略)とし、かつ、補助センサ4Sの他に、補助センサ5Sを設けて、この付加した補助センサ5Sの出力として表1の欄に信号6を加え、回転角度検知式のセンサ3Sの歯車3Gが720度(2回転)を超える直前の位置で補助センサ5Sの出力がL,Hと切り替わるようにして対処する。
【0071】
同様に、透過型の補助センサ4S'を用いる場合においても、図示はしないが、前記補助センサ5Sに準じて透過型のセンサをもう一つ配置して対処する。さらに、接触型のセンサの場合は、図17に例示するように、補助センサ4SSの他に、補助センサ5SSを設けて、前記補助センサ5Sと同様の機能をもたせる。
【0072】
このように、反射型或いは透過型などの非接触型のほか、接触型のセンサなどの単純構成の補助センサを第1ラック部材を検出可能な位置に2個或いは必要に応じて3個以上の複数個、配置することにより、小スペース、低コストで用紙検知可能幅を大きくすることができ、検知数を増やすことができる。
【0073】
[4]例4
これまで説明した用紙の幅検知装置は、プリンタ、ファクシミリ、画像形成装置等の手差し給紙装置やこれら画像形成装置に付帯される原稿自動搬送装置に適用実施することができる。手差し給紙装置に使用した場合には、手差し給紙される用紙のサイズが電気的な信号としてこれらの画像形成装置の制御手段に入力され、この用紙のサイズ情報に基づいて画像形成プロセスが実行される。原稿自動搬送装置に適用実施した場合には、同様に、読み取り制御手段にサイズ情報を含む信号が入力されて読み取り走査幅が設定される。
【0074】
以下に図12を参照しながら、手差し給紙装置及び原稿自動搬送装置を備えた画像形成装置の例を述べる。
図12において、符号100は複写機本体、符号200はそれを載せる給紙テーブル、符号300は複写機本体100上に取り付けるスキャナ、符号400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。これらの要素を合わせて画像形成装置を構成している。
複写機本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写体26を設ける。
図12に示すとおり、図示例では3つの支持ローラ70、72、73に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。この図示例では、3つのうち第2の支持ローラ72の左に、画像転写後に中間転写体26上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置74を設けている。
【0075】
3つのうちの第1の支持ローラ70と第2の支持ローラ72間に張り渡した中間転写体26上には、その搬送方向に沿って、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4つの画像形成手段18を横に並べて配置してタンデム画像形成部25を構成する。そのタンデム画像形成部25の上には、図12に示すように、さらに露光装置29を設ける。
中間転写体26を挟んでタンデム画像形成部25と反対の側には、2次転写装置71を備える。2次転写装置71は、図示例では、2つのローラ23a、23b間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写体26を介して第3の支持ローラ73に押し当てて配置し、中間転写体26上の画像を用紙に転写する。
【0076】
2次転写装置71の横には、用紙上の転写画像を定着する定着装置250を設ける。定着装置250は、無端ベルトである定着ベルト260に加圧ローラ27を押し当てて構成する。
【0077】
上述した2次転写装置71には、画像転写後の用紙をこの定着装置250へと搬送する用紙搬送機能も備えてなる。もちろん、2次転写装置71として、非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、この用紙搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
【0078】
なお、図示例では、このような2次転写装置71および定着装置250の下に、上述したタンデム画像形成部25と平行に、用紙の両面に画像を記録すべく用紙を反転する用紙反転装置28を備える。
【0079】
このカラー複写機を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。この原稿自動搬送装置には本発明の用紙幅検知装置が適用されており、原稿の幅が自動認識される。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
【0080】
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。原稿の読み取り装置としては、レーザービームを利用するタイプのものを使用することもできる。何れにしても、本発明にかかる用紙の幅検知装置からの用紙幅情報に基づいて原稿を走査する走査幅を設定し、また、画像形成手段18において、現像手段による現像領域を設定したり、感光体一次帯電後におけるイレース幅を設定することができる。
【0081】
不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ70、72、73の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写体26を回転搬送する。同時に、個々の画像形成手段18でその感光体40を回転して各感光体40上にそれぞれ、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの単色画像を形成する。
【0082】
つまり、画像形成に際しては、感光体40の回転とともに、先ず帯電装置で感光体40の表面を一様に帯電し、次いでスキャナ300の読み取り内容に応じて上述した露光装置21からレーザやLEDなどによる書き込み光Lbを照射して感光体40上に静電潜像を形成する。その後、前記現像装置によりトナーを付着してその静電潜像を可視像化する。
【0083】
中間転写体26の搬送とともに、それらの単色画像を順次1次転写装置62で転写して中間転写体26上に合成カラー画像を形成する。画像形成後の感光体40の表面は、感光体クリーニング装置で残留トナーを除去して清掃し、除電装置で除電して再度の画像形成に備える。
【0084】
不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから用紙を繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
【0085】
または、給紙ローラ50を回転して本発明の用紙幅検知装置が適用された手差し給紙装置51から用紙を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
【0086】
中間転写体26上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写体26と2次転写装置71との間に用紙を送り込み、2次転写装置71で転写して用紙上にカラー画像を記録する。
【0087】
画像転写後の用紙は、2次転写装置71で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り換えて用紙反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
【0088】
画像転写後の中間転写体26は、中間転写体クリーニング装置74で、画像転写後に中間転写体26上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部25による再度の画像形成に備える。
【0089】
タンデム型画像形成部25において、個々の画像形成手段18は、ドラム状の感光体40のまわりに、周知のとおり帯電装置、現像装置、1次転写装置、感光体クリーニング装置、除電装置などを備えてなる。感光体40は、図示例では、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材を塗布し、感光層を形成したドラム状の回転体であるが、無端ベルト状の回転体であってもよい。
【0090】
前記現像装置には、感光体40と対向して現像スリーブを設けるとともに、その現像スリーブ内にマグネットを固定して設ける。また、その現像スリーブに先端を接近してドクタブレードを設ける。
【0091】
図12は画像形成装置の一例であるタンデムタイプのフルカラー用画像装置を示したにすぎない。本発明にかかる用紙の幅検知装置は、図12に示した画像形成装置に限らず、用紙に対して画像を形成する画像形成部を備えた装置であって、手差し給紙装置を備えたタイプの画像形成装置や、原稿自動搬送装置を具備した画像形成装置に広く適用することができる。白黒画像用の電子写真方式の画像形成装置や、プリンタ、ファクシミリなどについても、手差し給紙装置や原稿自動搬送装置に適用できることは勿論である。
【0092】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、広幅サイズのシート状媒体の幅検知を、コンパクトな構成で可能にすることができる。請求項2記載の発明では、回転角度検知式センサについて簡易な構成のタイプのものを使用しても、補助センサと組み合わせることにより、幅広なサイズをも検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】用紙幅の検知装置を説明した平面図である。
【図2】図1における部分拡大平面図である。
【図3】図2におけるB―B矢視断面図である。
【図4】図1におけるA―A矢視断面図(部分的にB―B矢視断面を含む)である。
【図5】図4における部分図である。
【図6】第1規制部材と第1ラック部材の結合関係を説明した分解斜視図である。
【図7】第1規制部材と第1ラック部材の結合関係を説明した図1におけるC―C矢視断面図である。
【図8】第1規制部材と各センサの位置関係を模視的に説明した図である。
【図9】補助センサとして透過型を使用したときのセンサとラック部材との位置関係を説明した要部断面図である。
【図10】補助センサとして透過型を使用したときのセンサとラック部材との位置関係を説明した斜視図である。
【図11】補助センサを複数用いたときの第1規制部材と各センサの位置関係を模視的に説明した図である。
【図12】画像形成装置の構成を例示した図である。
【図13】用紙幅の検知装置を説明した平面図である。
【図14】図13における部分拡大平面図である。
【図15】図14におけるB'―B'矢視断面図である。
【図16】第1規制部材と各センサの位置関係を模視的に説明した図である。
【図17】補助センサを複数用いたときの第1規制部材と各センサの位置関係を模視的に説明した図である。
【符号の説明】
2R 第1規制部材
2L 第2規制部材
3S 回転角度検知式のセンサ
4S、4SS、4S'、5S、5SS 補助センサ
Claims (2)
- 規制部材により載置台上に載置されたシート状媒体をその幅方向から挟み込むように当接したときの、当該規制部材の位置をセンサで検知する、シート状媒体の幅検知装置において、
前記センサとして前記規制部材の移動量を角度に変換し、その角度に対応した信号を発生する回転角度検知式のセンサを備え、
前記回転角度検知式のセンサの回転角度が360°を超える場合と超えない場合を判別する信号を出力し、
これらの信号に基づいてシート状媒体の幅サイズを検知することを特徴とするシート状媒体の幅検知装置。 - シート状媒体を載置する載置台上に対向して配置され、シート状媒体の両側縁に接するように連動手段を介して互いに接近離間自在に構成された2つの規制部材を具備していて、これら規制部材により前記載置台上に載置されたシート状媒体をその幅方向から挟み込むように当接したときの、当該規制部材の位置をセンサで検知する、シート状媒体の幅検知装置であって、前記センサとして前記規制部材の移動量を角度に変換し、その角度に対応した信号を発生する回転角度検知式のセンサと、前記規制部材の移動範囲内で当該規制部材の有無を判定可能な補助センサを具備し、これらセンサ出力に基づいてシート状媒体の幅サイズを検知するシート状媒体の幅検知装置において、
前記補助センサは、前記回転角度検知式のセンサの回転角度が360°を超える前の任意の位置を境界として検知出力が変化するようにしていることを特徴とするシート状媒体の幅検知装置。
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