JP4376196B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、ファクシミリ、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
近年、画像形成装置の高性能化が要求され、記録体への印刷位置の高い精度が要求されている。記録体への印刷位置の精度を高めるためには、記録体にスキューがなく真直ぐに画像形成位置に搬送させることが重要である。従来の画像形成装置においては、給紙トレイから搬送される記録体のスキュー補正は、レジストローラのニップに記録体を突き当てて撓ませることで行っていた。しかしながら、このようなスキュー補正では、高い精度でスキュー補正することができなかった。
特許文献1には、給紙トレイとレジスト部との間にスキュー補正手段たるスキュー補正装置を設け、記録体がレジスト部へ到達する前にスキューを補正するものが記載されている。このスキュー補正装置は、記録体の幅方向一端に当接する第1搬送ローラと、記録体の幅方向他端に当接する第2搬送ローラと、これら搬送ローラよりも記録体搬送方向上流側に記録体のスキューを検知するスキュー検知手段とを備えている。そして、スキュー検知手段の検知結果に基づき、第1搬送ローラと第2搬送ローラとの回転速度を異ならせることで、搬送される記録体のスキューを補正している。このように、レジスト部に到達する前にスキュー補正することによって、従来のレジストローラに突き当ててスキューを補正するものに比べて、スキュー補正の精度を向上させることができる。
特開2004−131190号公報
しかしながら、搬送ローラでスキューを補正後、レジスト部まで記録体が搬送される間に搬送ローラのスリップなどの外乱要因によって、記録体がスキューしてしまう問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、スキュー補正後に記録体のスキューが発生するのを抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像を形成する画像形成手段と、該画像を記録体に転写する転写手段と、該記録体に転写された画像を記録体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、該転写手段へ搬送される記録体の情報を検知する記録体情報検知手段と、該記録体情報検知手段が検知した記録体情報に基づいて、記録体のスキューを補正するスキュー補正手段と、該スキュー補正手段の搬送方向下流側に該記録体情報検知手段が検知した記録体情報に基づいてガイド幅が記録体の幅と同等になるように補正するガイド手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記記録体情報検知手段によって、上記記録体の幅を検知し、該検知結果に基づき記録体幅方向中央と該記録体に形成する画像の幅方向中央とが一致するように上記画像形成手段の制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、転写手段および定着手段を通過させて一方の面に画像が形成された記録体を反転させた後、再度、転写手段へ搬送する反転手段を備え、再度、転写手段および定着手段を通過させて記録体の他方の面に画像を形成するものであって、上記記録体情報検知手段は、一方の面に画像が形成されるときの記録体情報および他方の面に画像が形成されるときの記録体情報を検知して、該検知結果に基づき記録体収縮率を求め、該記録体収縮率に基づいて、該記録体の他方の面に形成する画像の倍率を補正することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの画像形成装置において、上記記録体情報検知手段は、記録体の一端を検知してから記録体の他端を検知するまでの時間差を測定し、該時間差に基づき記録体のスキュー状態を算出し、上記スキュー補正手段は、算出されたスキュー状態に基づき記録体のスキューを補正することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、上記スキュー補正手段は、記録体の幅方向一端と接触する第1ローラと、記録体の幅方向他端と接触する第2ローラとを有し、第1ローラと第2ローラとの回転数を異ならせることで、記録体のスキューを補正することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記第1ローラを回転駆動させる駆動源および上記第2ローラを回転駆動させる駆動源をステッピングモータとしたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかの画像形成装置において、上記ガイド手段は、一対のガイド部材と該ガイド部材を幅方向に移動させるガイド部材移動手段とを備え、該ガイド部材を幅方向に移動させる移動手段をステッピングモータとしたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、上記ガイド手段の搬送方向上流側のガイド幅が搬送方向下流側のガイド幅に比べて幅方向に広がっていることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、上記記録体情報検知手段は、発光部と複数の受光素子が等間隔で幅方向並列に配置された受光部とからなる非接触センサを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9の画像形成装置において、上記記録体情報検知手段は、CCDセンサを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10いずれかの画像形成装置において、上記記録体情報検知手段は、記録体の一端を検知する第1検知部と、記録体の他端を検知する第2検知部とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の画像形成装置において、上記第1検知部および第2検知部を幅方向に移動可能に構成したことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、上記記録体情報検知手段で、記録体ジャムを検知することを特徴とするものである。
請求項1乃至13の発明によれば、スキュー補正手段よりも記録体搬送方向下流側に設けたガイド手段のガイド幅を記録体の幅と同等となるように記録体情報に基づいて補正している。これにより、スキュー補正後の記録体は、ガイド部材と記録体の幅方向端部との隙間がほとんどない状態で搬送される。その結果、スキュー補正後に搬送ローラのスリップなどが原因で記録体が傾こうとしても、ガイド部材が記録体の幅方向の移動を規制する。よって、スキュー補正後に、記録体がスキューするのを抑制することができる。
以下、本発明を画像形成装置としてのプリンタ100に適用した実施形態について説明する。
まず、図1を用いてこのプリンタ100の概略について説明する。プリンタ100は、原稿を走査して読み取り、デジタル化して記録体に複写する、いわゆるデジタルカラー複写機としての機能を有している。また、原稿の画像情報を遠隔地と送受信するファクシミリの機能や、コンピュータが扱う画像情報を記録体上に印刷するいわゆるプリンタの機能も有している。
図1において、プリンタ100の略中央に画像形成部1が設けられている。この画像形成部1の下方には、多段状の給紙部2が配置されている。この給紙部2の各段には、記録体としての普通紙や、OHPシート、第2原図などのシート束を積載した給紙装置としての給紙トレイ21が配設されている。この給紙部2は、必要に応じて別の給紙装置22を増設することができるように構成されている。画像形成部1の図中右側には開閉可能な手差しトレイ120も設けられている。図示のように上部が本体から離れるように移動して開いた状態で、この手差しトレイ120上にシート束を積載可能である。画像形成部1の上方には、原稿を読み取る読取部3が配設されている。また、画像形成部1の左側には、画像が形成されたシートを排紙収納するための排紙収納部4が配設されている。
画像形成部1には、4色のトナー像を個別に形成するための各色の作像部6が、無端状の中間転写ベルト5の外周面に対向するように並列に配置されている。各作像部6は、ドラム状の感光体61を備えている。各感光体61の周囲には、感光体61の表面に帯電処理を行う帯電装置62、画像情報を感光体表面にレーザ光で照射する露光装置7が配置されている。また、感光体61の表面に露光されて形成された静電潜像を可視化するための現像装置63、及び、感光体61上の残留トナーを除去回収するクリーニング装置64が配置されている。
読取部3には、コンタクトガラス31上に載置された原稿(不図示)の読み取り走査を行うための、原稿照明用光源とミラーよりなる読み取り走行体32、33が往復移動自在に配設されている。この読み取り走行体32、33により走査された画像情報は、レンズ34の後方に設置されているCCD35に画像信号として読み込まれる。この読み込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。画像処理された信号に基づいて、露光装置7内のレーザダイオードLD(不図示)の発光により、感光体61の表面に静電潜像が形成される。LDからの光信号は、公知のポリゴンミラーやレンズを介して感光体61に至る。読取部3の上方には、原稿を自動的にコンタクトガラス31上に搬送するための自動原稿搬送装置36が取り付けられている。
中間転写ベルト5の周囲には、中間転写ベルト5上に形成されたフルカラートナー像を記録体に転写するための転写装置51が配置されている。また、この転写装置51によりフルカラートナー像が記録体に転写された後の、中間転写ベルト5表面に残留しているトナーを除去回収するための中間転写クリーニング装置52が配置されている。
次に、この画像形成装置の作像プロセスについて説明する。図1において、各作像部6では、周知の電子写真プロセスにより、中間転写ベルト5の回転に合せて、各感光体61上に所定のタイミングで4色のトナー像が形成される。まず、イエロー作像部6Yでは、左端の感光体上に形成されたイエロートナー像が中間転写ベルト5に転写される。
マゼンタ作像部6Mでは、次の感光体上に形成されたマゼンタトナー像がイエロートナー像の上に重ね合わされて中間転写ベルト5に転写される。シアン作像部6Cでは、更に次の感光体上に形成されたシアントナー像がマゼンタトナー像の上に重ね合わされて中間転写ベルト5に転写される。ブラック作像部6Kでは、右端の感光体上に形成されたブラックトナー像がシアントナー像の上に重ね合わされて中間転写ベルト5に転写される。このように、各感光体上に形成された4色のトナー像が順次重ね合わされて転写されることにより、中間転写ベルト5にフルカラートナー像が形成される。
一方、中間転写ベルト5上へのフルカラートナー像の画像形成動作に平行して、給紙部2の選択された給紙トレイ21から記録体が順次1枚ずつ分離給紙される。すなわち、図示の給紙部2においては、給紙トレイ21に回動可能に支持された底板24上に記録体束が積載されている。この底板24の回動により記録体束の最上位の記録体がピックアップローラ25に当接可能な位置まで上昇する。この最上位の記録体は、ピックアップローラ25の回転により給紙されて、リバースローラ27により1枚に分離される。そして、1枚に分離された最上位の記録体は、給紙ローラ26の回転により、給紙トレイ21から送り出されて、その搬送経路下流側に配置されているレジストローラ23へと搬送される。
上述のようにして分離搬送された記録体は、レジストローラ23のニップに突き当たることにより搬送が一時止められて待機される。レジストローラ23は、中間転写ベルト5上に形成されたフルカラートナー像と、記録体の先端との位置関係が所定の位置になるよう、タイミングをとって回転を開始するように制御される。このレジストローラ23の回転により、待機されている記録体が再び給紙される。これにより、この記録体の所定位置に、転写装置51によって中間転写ベルト5上に形成されたフルカラートナー像が転写される。
このようにしてフルカラートナー像が転写された記録体は、その搬送経路の下流側の定着手段たる定着装置8に送り込まれる。この定着装置8は、転写装置51により転写されたフルカラートナー像をシート上に定着する。フルカラートナー像が定着された記録体は、排紙ローラ41により排紙収納部4に排紙収納される。
ここで、記録体の両面に画像形成を行う際は、分岐部91にて記録体を分岐し、両面装置9を経由させることにより、記録体の表裏を反転させる。この表裏が反転された記録体は、上述の片面への画像形成時と同様にして裏面への画像形成が行われる。
図2は、給紙トレイ21からレジストローラ23までの記録体搬送経路を模式的に示した図である。また、図3は、図2に示したA方向から見たときの概略構成図である。図2に示すように、給紙トレイ21からレジストローラ23までの記録体搬送経路には、記録体搬送経路上流側から、記録体情報検知センサ130、スキュー補正機構140、記録体ガイド機構150、レジスト部160の順で配置されている。
記録体情報検知センサ130は、搬送されてきた記録体Pの記録体幅やスキュー状態を検知するものであり、図3に示すように記録体搬送方向と直交する向きに配置されている。図4は、記録体情報検知センサ130の概略構成図である。記録体情報検知センサ130は、非接触型センサたる透過型センサユニットであって、図4に示すように、発光部131と受光部132とが記録体幅方向に並列に配置されている。発光部131と受光部132とは、記録体Pを挟んで設けられている。発光部131は、LEDなどの発光素子131aと、発光素子131aの光をガイドするライトガイド131bとからなっている。発光素子131の光は、ライトガイド131bによって記録体Pを挟んで設けられた受光部132へ向かうように偏光される。ライトガイド131bは、装置がプリント可能な最大用紙幅以上の幅としている。受光部132は、複数の受光素子132aが幅方向並列に等間隔で配置されている。記録体が記録体情報検知センサ130へ搬送されると、複数の受光素子のうち記録体と対向する受光素子は、記録体によって光が遮られるため、出力値が変化する。この出力値の変化によって、受光素子が記録体を検知したか否かかがわかる。
記録体情報検知センサ130の記録体搬送方向下流側には、スキュー補正機構140が設けられている。スキュー補正機構130は、先の図3に示すように2つの搬送ローラ141a、141bが設けられており、それぞれステッピングモータ143a、143bが接続されている。第1搬送ローラ141aは、記録体Pの幅方向一端と接触し、第2搬送ローラ141bは、記録体Pの幅方向他端に接触する。搬送ローラ141a、141bは、装置がプリント可能な最小の記録体でも接触できるように配置されている。
スキュー補正機構140の記録体搬送方向下流側には、ガイド機構150が設けられている。図5は、ガイド機構150の概略構成図である。図5に示すようにガイド機構150には、記録体Pをガイドするガイド部材たる第1ガイド151aおよび第2ガイド151bが設けられている。第1ガイド151aおよび第2ガイド151bは、移動手段たるラックアンドピニオンと駆動源とによって幅方向に移動可能となっている。以下に具体的に説明する。第1ガイド151aには、図5中の左側に歯152aが形成された第1ラック152が記録体幅方向に対して平行に設けられている。また、第2ガイド151bには、図5中の右側に歯153aが形成された第2ラック153が記録体幅方向に対して平行に設けられている。そして、第1ラック152の歯152aと第2ラック153の歯153aとがともに噛み合うように配置されたピニオン154が、設けられている。ピニオン154は、図示しない駆動源としてのステッピングモータに接続されている。ピニオン154を駆動させる駆動源をステッピングモータとしているので、回転数をきめ細かく制御することができ、第1ガイド151aと第2ガイド151bとの距離を記録体幅に精度良く合せることができる。
また、図6に示すように、第1、第2ガイド151a、151bの搬送方向上流側を幅方向に広がるように形成してもよい。これにより、第1、第2ガイド151a、151bの記録体端部と接触する面の上流側を幅方向に広がる傾斜面とすることができる。その結果、ガイド機構150へ搬送された記録体に僅かなスキューがあっても、上記傾斜面で記録体を案内することができる。よって、記録体ジャムや記録体折れなどを抑制することができる。
図7は、記録体案内装置の制御ブロック図である。記録体情報検知手段は、制御部101と記録体情報検知センサ130とで構成される。また、スキュー補正手段は、制御部101とスキュー補正機構140とで構成され、ガイド手段は、制御部101とガイド機構150とで構成される。また、画像形成手段は、画像形成部1と制御部101とで構成される。
記録体情報検知手段は、記録体情報として、搬送される記録体のスキューおよび記録体の幅Hを検知するものである。
記録体情報検知手段による記録体幅Hの検知は、以下のようにして行う。先の図4に示すように、記録体情報検知センサの各受光素子には、例えば図中左側から、ナンバリングされており、複数の受光素子のうち、どの受光素子が記録体を検知したかを制御部101で把握できるようにしている。そして、記録体を検知した受光素子のうち最も大きい番号から、記録体を検知した受光素子のうち最も小さい番号を減算し、予めプリンタの記憶部に記憶された受光素子の間隔を乗算することで、記録体幅Hが検知される。
次に、記録体情報検知手段によるスキューの検知について説明する。図8は、スキュー状態の記録体が記録体情報検知センサ130に搬送された状態を示す図である。記録体がスキュー状態で搬送された場合、図8に示すように記録体の一端が(図では、上側)他端よりも先立って記録体情報検知センサ130へ搬送される。記録体の一端が記録体情報検知センサ130へ搬送されると、受光素子がこの一端を検知する。受光素子が記録体の一端を検知したら、制御部101は、時間計測を開始する。そして、受光素子が記録体の他端を検知したら制御部101は、時間計測を終了し、そのときの時間と記録体の搬送速度Xとを乗算する。これにより、スキュー距離dが求められ、記録体のスキュー状態が検知される。なお、記録体の搬送速度は、ピックアップローラ25の回転速度などから求めることができる。
また、記録体情報検知手段は、ジャム検知手段としての機能を備えるようにしても良い。この場合、制御部101は、ピックアップローラ25の回転を検知して、所定時間径過しても情報検知センサが記録体を検知しないときは、制御部101は記録体ジャムが発生したと判定する。制御部101は、このジャム発生の判定に基づき、画像形成動作を中止したり、図示しない装置の表示部に警告を表示したりする。
スキュー補正手段は、記録体情報検知手段で検知された記録体情報に基づいて搬送される記録体のスキューを補正するものである。スキュー補正手段によるスキュー補正は、以下のようにして行う。
まず、上記記録体情報検知手段でスキュー状態(スキュー距離d)が検知されたら、検知されたスキュー距離dに基づいて、制御部101は、スキュー機構140の第1搬送ローラ141aの回転数と第2搬送ローラ141bの回転数とを異ならせる。具体的には、遅れている方の記録体端部と接触する搬送ローラ(図8中では、第2搬送ローラ141b)の回転数を基準回転数よりも増幅させて記録体のスキュー状態を補正する。また、進んでいる方の記録体端部と接触する搬送ローラ(図8中では、第1搬送ローラ141a)の回転数を基準回転数よりも減少させて記録体スキューを補正しても良い。また、遅れている方の記録体端部と接触する搬送ローラの回転数を基準回転数よりも増幅し、進んでいる方の記録体端部と接触する搬送ローラの回転数を基準回転数よりも減少させて記録体スキューを補正しても良い。両方の搬送ローラ141a、141bで記録体スキューを補正することで、一方の搬送ローラでスキュー補正するものに比べて、早く記録体スキューを補正することができる。
本実施形態では、搬送ローラ141の駆動源としてステッピングモータを用いているので、搬送ローラ141a、141bの回転数をきめ細かく制御することができ、精度よく記録体のスキュー状態を補正することができる。
また、記録体スキューの補正は、記録体の先端がガイド機構150に到達するまでに完了する必要がある。ガイド機構150のガイド幅は、搬送ローラ通過後の記録体スキューを防止するため、記録体幅と同等としている。このため、記録体の先端がガイド機構150に到達するまでに記録体スキュー補正してないと、記録体がガイド151に衝突してジャムを生じたり、記録体が折れ曲がって搬送されたりしてしまうおそれがあるからである。このため、搬送ローラ141からガイド機構150までの距離をL、記録体搬送速度をXとしたとき、L/X[s]時間までに記録体スキューが補正されるように搬送ローラの回転数が調整される。
また、搬送ローラ141と記録体との間にスリップなどの外乱要因が発生すると、正しくスキュー補正がされずにガイド機構150に搬送されるおそれがある。このため、スキュー補正機構140とガイド機構150との間に第2記録体情報検知センサを設けて、正しくスキュー補正されているかどうかをチェックするようにしても良い。この第2記録体情報検知センサでスキューが検出されたら、その検出情報に基づいて搬送ローラの回転数を増減させてスキュー補正する。
ガイド手段は、記録体情報検知手段で検知された記録体情報たる記録体の幅Hに基づいてガイド機構150のガイド幅を補正するものである。以下に、ガイド幅の補正について先の図5に基づいて説明する。
上記記録体情報検知手段で記録体幅Hが検知されたら、制御部101は、その記録体幅情報に基づいてステッピングモータを所定回転数駆動させて、ピニオン154を回転させる。現在のガイド幅(第1ガイド151aと第2ガイド151bとの距離)が検知された記録体幅Hよりも広い場合は、ピニオン154を図中右回転させる。ピニオン154を図中右回転させると、第1ガイド151aは図中下側に移動し、第2ガイド151bは図中上側に同距離移動して第1ガイド151aと第2ガイド151bとの距離を狭めて、ガイド幅を記録体幅Hに合せる。また、現在のガイド幅が検知された記録体幅Hよりも狭い場合は、ピニオン154を図中左回転させる。ピニオン154が図中左回転すると、第1ガイド151aが図中上側へ移動し、第2ガイド151bが同距離図中下側へ移動し、第1ガイド151aと第2ガイドとの距離を広めて、ガイド幅を記録体幅Hに合せる。
このように、ガイド幅を記録体幅Hに合わせることで、スキュー補正機構通過後の記録体のスキューを抑制することができる。
画像形成手段は、記録体幅情報に基づき記録体の幅方向中央と形成される画像の幅方向中央とが合致するように画像形成部の感光体への書き込み開始位置を調整する。具体的には、記録体幅情報に基づき感光体への書き込み開始位置を制御部101で求める。制御部101は、求めた感光体への書き込み開始位置に基づき画像形成部を制御する。
また、両面印刷時においては、表面に画像が形成された記録体は、定着装置8の熱と圧力によって、定着装置前に比べて収縮している。従って、2回目(裏面への)の画像形成時と一回目(表面への)の画像形成時とでは記録体幅が異なっている。その結果、同じ画像を表面と裏面とで形成したとき、画像が記録体対して占める割合が表面と裏面とで異なってしまう(以下倍率誤差という)。そこで、画像形成手段は、上記記録体情報検知手段で検知した表面印刷時の記録体幅Hと裏面印刷時の記録体幅H´とに基づき、記録体の収縮率(H/H´)を算出し、算出した収縮率(H/H´)に基づいて裏面に形成される画像の倍率を補正している。具体的には、上記記録体情報検知手段で検知した表面印刷時の記録体幅Hと裏面印刷時の記録体幅H´とに基づき、記録体の収縮率(H/H´)を制御部101で算出する。また、制御部101は、算出した収縮率(H/H´)に基づいて裏面に形成される画像の倍率を算出する。そして、画像形成部1が算出された倍率で画像を形成するよう制御部101で制御する。
次に、記録体の搬送制御について説明する。
図9は、記録体の搬送制御のフローチャートである。
まず、記録体情報検知センサ130で給紙トレイ21などから搬送されてきた記録体の記録体幅Hおよび記録体スキュー状態を検知する(S1)。制御部101は、記録体情報検知センサ130の検知結果に基づき、記録体幅Hと記録体スキュー(スキュー距離d)を算出する(S2)。記録体幅Hと記録体スキュー量を算出したら、算出した記録体幅Hを記憶部に記憶する(S3)。また、算出されたスキュー量に基づき、スキュー補正手段で記録体スキューを補正する(S4)。また、算出された記録体幅Hに基づき、ガイド機構150のガイド幅を補正する(S5)。次に、制御部101は、記録体幅Hと画像データの幅情報に基づいて、記録体の幅方向中央と形成される画像の幅方向中央とが合うように、感光体への書き込み開始位置を補正する(S6)。そして、画像形成部1は、この補正された書き込み開始位置に基づいて画像形成動作を開始する(S7)。次に、両面印刷か否かをチェックする(S8)。両面印刷でない場合(S8のNO)は、記録体の表面に画像形成後、記録体を排出する(S9)。
一方、両面印刷の場合(S8のYES)は、表面に画像が形成された記録体を、分岐部91にて記録体を分岐し、反転手段たる両面装置9へ搬送する(S10)。記録体は、両面装置9を経由して、記録体情報検知センサ130へ搬送される。記録体情報検知センサ130は、表面に画像が形成された記録体の幅および記録体スキュー状態を検知する(S11)。制御部101は、記録体情報検知センサ130の検知結果に基づき、表面に画像が形成された記録体の記録体幅H´と記録体のスキュー量を算出する(S12)。算出されたスキュー量に基づき、スキュー補正機構140が記録体のスキュー補正を実行し(S13)、算出された記録体幅H´に基づき、ガイド機構150のガイド幅を調整する(S14)。次に、制御部101は、記憶部105に記憶されている記録体幅Hと、表面に画像が形成された記録体の記録体幅H´とに基づいて、記録体収縮率(H/H´)を算出する(S15)。制御部101は、算出された記録体収縮率(H/H´)に基づいて、記録体の裏面に形成する画像の倍率誤差を補正する(S16)。次に、倍率補正された画像の幅と、表面に画像が形成された記録体の記録体幅H´とに基づいて、記録体の幅方向中央と形成される画像の幅方向中央とが合うように、感光体への書き込み開始位置を補正する(S17)。そして、画像形成部は、この補正された書き込み開始位置に基づいて画像形成動作を行い(S18)、記録体の裏面に画像が形成されたら、記録体を排出する(S19)。
本実施形態においては、記録体情報検知センサ130で検知した記録体幅情報と画像の幅情報とに基づいて、記録体の幅方向中央と形成される画像の幅方向中央とが合うように、感光体への書き込み開始位置を補正している。これにより、記録体の表面と裏面とで記録体の幅方向の位置がずれる不具合を抑制することができる。
また、記録体の裏面印刷時には、表面に画像が形成された記録体の記録体収縮率(H/H´)を算出し、この記録体収縮率(H/H´)に基づき、裏面に形成される画像の倍率誤差を補正している。これにより、記録体の表面に形成された画像と裏面に形成された画像の大きさが異なることを抑制することができる。
また、上記実施形態においては、一枚の記録体に両面印刷する場合について説明したが、2枚インターリーフ、3枚インターリーフにおいても適用することができる。2枚インターリーフは、次のような記録体搬送制御するものである。まず、記録体を2枚連続搬送して、1枚目と2枚目の表面に画像を形成する。次に、一枚目の裏面に画像を形成し、一枚目の裏面に画像を形成したら3枚目の表面に画像を形成する。3枚目の表面に画像を形成したら、2枚目の裏面に画像を形成し、2枚目の裏面に画像を形成したら、4枚目の表面に画像を形成する。このように、最初の2枚を連続で表面に画像を形成した後、記録体裏面に画像形成し新たに搬送された記録体表面に画像を形成する動作を繰り返し行うものである。3枚インターリーフは、3枚連続して記録体の表面に画像を形成する。その後、1枚目の裏面に画像を形成後、新たな記録体(4枚目)の表面に画像を形成し、次に2枚目の裏面に画像形成し、5枚目の表面に・・・・と搬送制御するものである。
2枚インターリーフの場合は、記憶部に1枚目の記録体幅H1、2枚目の記録体幅H2を記憶し、一枚目が再び記録体情報検知センサ130を通過するときに、再度記録体幅H1´を検知する。そして、1枚目の画像収縮率(H1/H1´)を算出して、画像の倍率誤差を補正して、一枚目の裏面に画像を形成する。次に、3枚目の記録体幅H3を検知して記憶部に記憶する。そして、2枚目が再び記録体情報検知センサ130を通過するときに、再度記録体幅H2´を検知し、2枚目の画像収縮率(H2/H2´)を算出し画像の倍率誤差を補正して2枚目の裏面に画像を形成する。その後は、同様な制御を繰り返すことで、2枚インターリーフによる両面印刷においても、表面と裏面とで画像の大きさが異なることを抑制することができる。
また、3枚インターリーフの場合は、最初に記憶部に1枚目の記録体幅H1、2枚目の記録体幅H2、3枚目の記録体幅H3が記憶され、その後は、2枚インターリーフのときと同様な制御となる。
また、上記においては、定着装置通過前後の記録体幅から幅方向の記録体収縮率に基づき補正しているが、記録体情報検知手段で定着装置通過前後の記録体の長さR、R´を検知して、記録体幅方向の収縮率(H/H´)と記録体長さ方向の収縮率(R/R´)に基づき画像の倍率誤差を補正しても良い。記録体の長さ方向の検知は、受光素子のいずれかが記録体を検知したら時間計測を開始し、受光素子のいずれも記録体を検知しなくなったら時間計測を終了する。このときの時間と、記録体の搬送速度Xとを乗算することで、記録体の長さRを求めることができる。
このように、記録体幅方向の収縮率(H/H´)と記録体長さ方向の収縮率(R/R´)に基づき画像の倍率誤差を補正することで、精度良く倍率誤差を補正することができ、記録体の表面に形成された画像と裏面に形成された画像の大きさが異なることをさらに抑制することができる。
次に、記録体情報検知センサ130の変形例について説明する。
[変形例1]
図10、図11は、記録体情報検知センサの第1変形例230を示す図である。図10は、変形例1の記録体情報検知センサの幅方向断面図であり、図11は、図10のB方向から見た変形例1の記録体情報検知センサである。
図11に示す第1変形例の記録体情報検知センサ230は、第1センサ部230aと第2センサ部230bとが幅方向並列に配置されている。第1センサ部230aは、プリンタが出力可能な最小サイズから最大サイズの記録体一端を検知できるような幅を有している。第2センサ部230bは、プリンタが出力可能な最小サイズから最大サイズの記録体他端を検知できるような幅を有している。第1センサ部230a、第2センサ部230bは、上記実施形態で示した記録体情報検知センサ130と同じ構成であるので説明を省略する。
この変形例1の記録体情報検知センサ230による記録体幅検知は、以下のように行う。まず、予め第1センサ部230aと第2センサ部230bとの距離Gと、受光素子の間隔を記憶しておく。第1センサ部230a及び第2センサ部230bにそれぞれ設けられている複数の受光素子には、例えば、図10の左側から順番にナンバリングしておく。第1センサ230aの記録体を検知した受光素子のうち最も小さい番号を検知して、第1センサ230aの受光素子の最大番号から引算する。そして、この引算した値に受光素子の間隔を乗算して、第1検知センサ230aの記録体端部検知位置から第2センサ部側端部までの距離Jを求める。また、第2センサ230bの記録体を検知した受光素子のうち最も大きい番号を検知して、この番号値に受光素子の間隔を乗算して、第2センサ部230bの第1センサ部側端部から記録体端部検知位置までの距離Mを算出する。そして、上記記憶部105に記憶されているセンサ間距離Gと、第1検知センサ230aの記録体端部検知位置から第2センサ部側端部までの距離Jと、第2センサ部の第1センサ部側端部から記録体端部検知位置までの距離Mとを加算することで、記録体幅Hを検知することができる。
変形例1の記録体情報検知センサ230による記録体のスキュー状態の検知は、以下のように行う。すなわち、第1センサ部230aまたは、第2センサ部230bのどちらか一方が記録体の端部を検知したら、時間計測を開始し、他方のセンサ部が記録体のもう一方の端部を検知したら時間計測をストップして、そのときの時間と記録体の搬送スピードから記録体スキューを検知する。
また、第1センサ部230a、第2センサ部230bを幅方向に移動可能としてもよい。第1センサ部230aおよび第2センサ部230bを移動させる機構は、上記したガイド機構150と同様の機構を用いることができる。すなわち、第1センサ部230aに第1ラックを取り付け、第2センサ部230bに第2ラックを取り付ける。そして、第1ラックおよび第2ラックが噛み合うようにピニオンを設け、このピニオンにステッピングモータなどの駆動源を接続する。
第1センサ部230aおよび第2センサ部230bの移動は、以下のようにして行う。例えば、読取部3などから得られた画像データなどから、搬送されてくる記録体サイズを予測し、この予測した記録体サイズに基づいて第1センサ部230aおよび第2センサ部230bを、記録体端部を検知できる位置に移動させる。これにより、装置が使用可能な記録体の最小サイズの端部と最大サイズの端部とが検知できるような幅方向長さに第1センサ部230a及び第2センサ部230bを形成しなくても、記録体端部を検知することができる。その結果、第1センサ部230a及び第2センサ部230bの幅方向長さを短くすることができ、受光素子の数を減らすことができる。
また、第1センサ部230a、第2センサ部を移動可能としたときの記録体の幅を検知するため、予測した記録体サイズにそれぞれ対応した第1センサ部と第2センサ部との距離Gを記憶部に記憶させておく。記録体の幅を検知するときは、予測した記録体サイズに対応した第1センサ部と第2センサ部との距離Gを読み出す。そして、この読み出した第1センサ部と第2センサ部との距離Gと、第1検知センサ230aの記録体端部検知位置から第2センサ部側端部までの距離Jと、第2センサ部の第1センサ部側端部から記録体端部検知位置までの距離Mとを加算することで、記録体幅Hを検知する。
[変形例2]
次に、変形例2の記録体情報検知センサについて説明する。図12は、変形例の記録体情報検知センサ330である。図12に示すように、変形例2においては、情報検知センサを、縮小等倍または等倍率のCCDセンサ330としたものである。記録体情報検知センサをCCDセンサ330とすることで、高精度で記録体幅Hや記録体スキューを検知することができる。CCDセンサ330一つで記録体全体を検知して記録体幅や記録体スキューを検知するようにしても良いし、一方のCCDセンサで記録体の一端を検知し、他方のCCDセンサで記録体の他端を検知するように2個のCCDセンサで記録体幅や記録体スキューを検知するようにしても良い。しかし、一つのセンサで検知を行う場合は、CCDセンサの検出領域を大きいので、高い検出精度を維持しようとすると、大幅なコストアップに繋がる。よって、2個のCCDセンサで記録体の端部をそれぞれ検知することで、コストアップを抑えて、高精度で記録体幅と記録体スキューを検知することができる。
(1)
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、記録体情報検知手段たる記録体情報検知手段が検知した記録体情報(記録体幅)に基づいて、記録体情報検知手段が検知した記録体幅にガイド幅を補正している。これにより、スキュー補正手段でスキュー補正された記録体がスキュー補正手段を通過した後にスキューすることなく、転写手段へ搬送することができる。よって、記録体に対して画像が傾斜するなどの画像不良を抑制することができる。
(2)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、記録体情報検知手段によって記録体幅を検知し、この検知した記録体幅に基づいて記録体幅方向中央と記録体に形成する画像の幅方向中央とが一致するように画像形成手段を制御している。具体的には、検知した記録体幅情報に基づき、感光体への書き込み位置をずらすことで、記録体幅方向中央と記録体に形成する画像の幅方向中央とを一致させている。このように、記録体幅方向中央と記録体に形成する画像の幅方向中央とを一致させることで、両面印刷時に記録体の表面の画像領域と裏面の画像領域がずれてしまうのを抑制することができる。
(3)
また、本実施形態によれば、記録体情報検知手段としての記録体情報検知センサで一方の面(表面)に画像が形成されるときの記録体情報たる記録体幅Hおよび他方の面に画像が形成されるときの記録体幅H´を検知して、記録体収縮率(H/H´)を求める。これにより、定着手段としての定着装置の熱で収縮した記録体の収縮率を正確に把握することができる。そして、この記録体収縮率(H/H´)に基づいて、記録体の他方の面に形成する画像の倍率を補正する。これにより、記録体が収縮する前に形成された表面の画像の大きさと、記録体収縮後の記録体に裏面に形成された画像の大きさとをほぼ同じにすることができる。
(4)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、記録体情報検知センサで記録体の一端を検知してから記録体の他端を検知するまでの時間差を測定し、この時間差に基づきスキュー状態たるスキュー距離dを算出している。このように時間差に基づきスキュー距離dを算出することで、高精度で記録体のスキューを検知することができる。よって、時間差に基づき算出されたスキュー距離dに基づきスキューを補正すれば、用紙のスキューを高精度で補正することができる。
(5)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、記録体の一端と接触する第1搬送ローラの回転数と記録体の他端と接触する第2搬送ローラの回転数とを異ならせることで、記録体のスキューを補正している。第1搬送ローラと第2搬送ローラとの回転数を異ならせれば、記録体の幅方向一端と他端とで記録体の搬送速度を異ならせることができ、記録体のスキューを補正することができる。その結果、記録体を搬送しながら記録体のスキューを補正することができるので、画像形成スピードの低下を抑制することができる。
(6)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、第1搬送ローラおよび第2搬送ローラを回転駆動させる駆動源をステッピングモータとしている。ステッピングモータは、そのドライバーに駆動パルス信号を入力することにより、駆動パルス信号のパルス数に応じて決まった角度だけ回転させることができる。そのため、フィードバック信号による第1搬送ローラ及び第2搬送ローラの回転制御に比べて応答性を高めることができる。その結果、スキュー補正した後に、第1搬送ローラおよび第2搬送ローラをすばやく同一の回転数に戻すことができる。このため、第1搬送ローラと第2搬送ローラとの回転数を異ならせて、スキュー補正をした後に、第1搬送ローラと第2搬送ローラとを同一の回転数に戻す間にスキューが発生してしまうことを抑制することできる。
(7)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、ガイド部材としてのガイドを移動させる移動手段をステッピングモータとしている。ステッピングモータは、そのドライバーに駆動パルス信号を入力することにより、駆動パルス信号のパルス数に応じて決まった角度だけ回転させることができる。そのため、精度良くガイド幅を記録体幅に設定することができ、ガイド幅が記録体幅よりも短くなり記録体ジャムや記録体折れなどの発生を抑制できる。また、ガイド幅が記録体幅よりも大きくなりスキュー補正機構通過後に記録体スキューが発生してしまうことを抑制できる。
(8)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、搬送方向上流側のガイド幅が搬送方向下流側のガイド幅に比べて幅方向に広がっている。これにより、ガイド機構に搬送される記録体に僅かなスキューがあっても、幅方向に広がる傾斜面によって記録体をガイド機構に案内することができる。その結果、ガイドに記録体が突き当たって記録体の折れやジャムが発生するのを抑制することができる。
(9)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記記録体情報検知センサとして、非接触センサを用いることで、非接触で記録体の幅や記録体のスキュー状態を検知することができる。よって接触式のセンサで記録体の幅や記録体のスキュー状態を検知するものに比べて、搬送中の記録体に負担をかけることなく記録体の幅や記録体のスキュー状態を検知することができる。
(10)
また、上記記録体情報検知センサとして、CCDセンサを用いてもよい。CCDセンサを用いることで、光センサを用いたものに比べて高精度で記録体幅や記録体スキューを検知することができる。
(11)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記記録体情報検知センサは、記録体の一端を検知する第1検知部たる第1センサ部と、記録体の他端を検知する第2検知部たる第2センサ部を備えている。このように、記録体の両端部のみを検知するので、記録体の全幅方向を検知する記録体情報検知センサに比べて、受光素子の数を減らすことができる。よって、記録体の全幅方向を検知する記録体情報検知センサに比べて、記録体情報検知センサのコストを下げることができる。
(12)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、第1センサおよび第2センサを幅方向に移動可能に構成している。搬送される記録体サイズに基づき第1センサ及び第2センサを記録体端部と対向する位置にそれぞれ移動させれば、次のような効果を得ることができる。すなわち、センサが、装置が使用可能な最小から最大までの記録体端部が検知できるような幅を有さなくても、記録体端部を検知することができる。よって、受光素子などの素子の数を少なくすることができ、コストダウンを図ることができる。
(13)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、記録体情報検知手段で、記録体ジャム検知している。具体的には、記録体情報検知手段は、ピックアップローラ25の回転を検知して、時間計測を開始する。所定時間径過しても記録体情報検知センサが記録体を検知しないときは、記録体ジャムが発生したと判定する。このように、記録体情報検知手段で記録体ジャム検知することで、記録体ジャム検知するためのセンサなどを配置しなくてもよく、コストダウンを図ることができる。
実施形態に係るプリンタの概略構成図。 同プリンタの記録体搬送装置を示す概略構成図。 記録体案内装置を図2のA方向から見たときの概略構成図 記録体情報検知センサの概略構成図。 ガイド機構の概略構成図。 同ガイド機構のガイドの記録体情報検知センサ側を幅広に形成した図。 記録体案内装置の制御ブロック図。 スキュー状態の記録体が記録体情報検知センサに搬送された状態を示す図。 記録体案内装置の制御フローを示す図。 変形例1の記録体情報検知センサの幅方向断面図。 同変形例1の記録体情報検知センサを図10のB方向から見た図。 変形例2の記録体情報検知センサを示す図。
符号の説明
1 画像形成部
2 給紙部
3 読取部
4 排紙収納部
5 中間転写ベルト
6 作像部
7 露光装置
8 定着装置
9 両面装置
21 給紙トレイ
22 給紙装置
23 レジストローラ
24 底板
25 ピックアップローラ
26 給紙ローラ
27 リバースローラ
31 コンタクトガラス
41 排紙ローラ
51 転写装置
52 中間転写クリーニング装置
61 感光体
62 帯電装置
63 現像装置
64 クリーニング装置
80 定着ベルト
81 定着ローラ
82 加熱ローラ
83 加圧ローラ
84 ガイド部材
85 寄り規制ガイド
86 上前側板
87 上後側板
88 ベアリング
89 加熱ローラ高さ調節部材
90 上部外れ防止部材
91 分岐部
92 下部外れ防止部材
93 ヒータホルダ
94 内側Cリング
95 外側Cリング
100 プリンタ
120 手差しトレイ

Claims (13)

  1. 画像を形成する画像形成手段と、該画像を記録体に転写する転写手段と、該記録体に転写された画像を記録体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    該転写手段へ搬送される記録体の情報を検知する記録体情報検知手段と、該記録体情報検知手段が検知した記録体情報に基づいて、記録体のスキューを補正するスキュー補正手段と、該スキュー補正手段の搬送方向下流側に該記録体情報検知手段が検知した記録体情報に基づいてガイド幅が記録体の幅と同等になるように補正するガイド手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記記録体情報検知手段によって、上記記録体の幅を検知し、該検知結果に基づき記録体幅方向中央と該記録体に形成する画像の幅方向中央とが一致するように上記画像形成手段の制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    転写手段および定着手段を通過させて一方の面に画像が形成された記録体を反転させた後、再度、転写手段へ搬送する反転手段を備え、再度、転写手段および定着手段を通過させて記録体の他方の面に画像を形成するものであって、上記記録体情報検知手段は、一方の面に画像が形成されるときの記録体情報および他方の面に画像が形成されるときの記録体情報を検知して、該検知結果に基づき記録体収縮率を求め、該記録体収縮率に基づいて、該記録体の他方の面に形成する画像の倍率を補正することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかの画像形成装置において、
    上記記録体情報検知手段は、記録体の一端を検知してから記録体の他端を検知するまでの時間差を測定し、該時間差に基づき記録体のスキュー状態を算出し、上記スキュー補正手段は、算出されたスキュー状態に基づき記録体のスキューを補正することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、
    上記スキュー補正手段は、記録体の幅方向一端と接触する第1ローラと、記録体の幅方向他端と接触する第2ローラとを有し、第1ローラと第2ローラとの回転数を異ならせることで、記録体のスキューを補正することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記第1ローラを回転駆動させる駆動源および上記第2ローラを回転駆動させる駆動源をステッピングモータとしたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかの画像形成装置において、
    上記ガイド手段は、一対のガイド部材と該ガイド部材を幅方向に移動させるガイド部材移動手段とを備え、該ガイド部材を幅方向に移動させる移動手段をステッピングモータとしたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、
    上記ガイド手段の搬送方向上流側のガイド幅が搬送方向下流側のガイド幅に比べて幅方向に広がっていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、
    上記記録体情報検知手段は、発光部と複数の受光素子が等間隔で幅方向並列に配置された受光部とからなる非接触センサを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9の画像形成装置において、
    上記記録体情報検知手段は、CCDセンサを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10いずれかの画像形成装置において、
    上記記録体情報検知手段は、記録体の一端を検知する第1検知部と、記録体の他端を検知する第2検知部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11の画像形成装置において、
    上記第1検知部および第2検知部を幅方向に移動可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、
    上記記録体情報検知手段で、記録体ジャムを検知することを特徴とする画像形成装置。
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