JP3878663B2 - 配線基板の製造方法及び配線基板 - Google Patents

配線基板の製造方法及び配線基板 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線基板の製造方法及び配線基板に関し、特に、複数のチップ状電子部品を内蔵しながらも容易に製造可能な配線基板の製造方法及び配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICチップ等を搭載するための配線基板の中には、その内部に別途製造したコンデンサ、インダクタ、抵抗その他の電子部品を内蔵したものがある。特に、近時は、ICチップの駆動周波数がますます高くなり、電源電位と接地電位との間に侵入するノイズを除去するため、より大きな静電容量のコンデンサを内蔵させ、電源配線と設置配線との間にコンデンサを接続することが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、静電容量の大きなコンデンサを形成することは困難であり、歩留まりも低く高価である。
そこで、静電容量は比較的小さいが、安価なチップ状コンデンサを多数内蔵させて、これらを並列に接続して全体として大きな静電容量のコンデンサを合成することが考えられる。
ところが、このように多数のチップ状コンデンサを1つずつ内蔵させるのは、面倒であり工数もかかる上、位置ズレを生じて接続不良となったものがあると、その分静電容量値が低くなるなど、特性や性能が不安定になって歩留まりが低下しやすい。
【0004】
発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、形成容易で歩留まりも高い、電子部品として、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体を内蔵した配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
そしてその解決手段は、第1主面及び第2主面を有する板形状をなし、第1主面から凹設された凹部を備える配線基板本体と、上記凹部内に配置固着された電子部品と、上記第1主面の上方及び上記電子部品のうち第1主面側の面の上方に形成され、上記電子部品と接続する接続配線を含む配線と、を備える配線基板の製造方法であって、上記電子部品は、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体であり、上記接続配線は、各々の上記チップコンデンサのうち、一方の端子部同士を互いに接続してなる第1転換層と、他方の端子部同士を互いに接続してなる第2転換層とを含み、上記チップコンデンサを互いに並列に接続してなり、上記第1転換層及び第2転換層は、上記配線基板の配線基板上面に形成したIC接続端子にそれぞれを接続してなり、上記凹部内に上記チップコンデンサ集合体を配置し固着させる配置固着工程を備えることを特徴とする配線基板の製造方法である。
【0006】
この配線基板の製造方法では、配置固着工程によって、凹部内に複数のチップコンデンサを収容することができる。このため多数のチップコンデンサを収容する場合には、それらを用いて静電容量の大きなコンデンサを合成することができる。しかも、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体を用いることで、一度に複数のチップコンデンサを凹部内に配置固着させることができるので、多数のチップコンデンサを凹部内に配置固着させるのに比して、極めて容易かつ歩留まり良く収納できる。
【0007】
さらに、複数のチップコンデンサのうち、一方の端子部同士は、第1転換層によって互いに接続されている。同様に、他方の端子部同士は、第2転換層によって互いに接続されている。これにより、各チップコンデンサは、互いに並列に接続されている。つまり、複数のチップコンデンサによって、静電容量の大きな1つの合成コンデンサが形成される。さらに、第1転換層や第2転換層は、それぞれ、フリップチップパッドなどのIC接続端子に接続している。このため、第1転換層や第2転換層は、それぞれ、このIC接続端子を介して、配線基板の配線基板上面に搭載したICチップとも接続することができる。
しかも、チップコンデンサ集合体は、配線基板本体に内蔵されているので、ICチップのごく近くに配置することができる。
【0008】
なお、配線は、第1主面の上方及び集合電子部品のうち第1主面側の面の上方に形成されているが、その他、第2主面の下方(第2主面側)にも形成することができる。
【0009】
さらに他の解決手段は、第1主面及び第2主面を有する板形状をなし、第1主面と第2主面との間を貫通する貫通孔を備える配線基板本体と、上記貫通孔内に配置固着された電子部品と、上記第1主面の上方及び上記電子部品のうち第1主面側の面の上方に形成され、上記電子部品と接続する接続配線を含む配線と、を備える配線基板の製造方法であって、上記電子部品は、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体であり、上記接続配線は、各々の上記チップコンデンサのうち、一方の端子部を互いに接続してなる第1転換層と、他方の端子部を互いに接続してなる第2転換層とを含み、上記チップコンデンサを互いに並列に接続してなり、上記チップコンデンサと上記配線基板の配線基板上面に形成したIC接続端子とを接続してなり、上記貫通孔内に上記集合電子部品を配置し固着させる配置固着工程を備えることを特徴とする配線基板の製造方法である。
【0010】
この配線基板の製造方法によれば、配置固着工程によって、貫通孔内に複数のチップコンデンサを収容することができる。このため、多数のチップコンデンサを収容する場合には、それらを用いて静電容量の大きなコンデンサを合成することができる。しかも、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体を用いることで、一度に複数のチップコンデンサを貫通孔内に配置固着させることができるので、多数のチップコンデンサを貫通孔内に配置固着させるのに比して、極めて容易かつ歩留まり良く収納できる。
なお、配線は、第2主面の下方及びチップコンデンサ集合体のうち第2主面側の面の下方(第2主面側)にも形成することができる。
【0011】
さらに、複数のチップコンデンサのうち、一方の端子部同士は、第1転換層によって互いに接続されている。同様に、他方の端子部同士は、第2転換層によって互いに接続されている。これにより、各チップコンデンサは、互いに並列に接続されている。つまり、複数のチップコンデンサによって、静電容量の大きな1つの合成コンデンサが形成される。さらに、第1転換層や第2転換層は、それぞれIC接続端子に接続している。このため、第1転換層や第2転換層は、それぞれ、このIC接続端子を介して、配線基板の配線基板上面に搭載したICチップとも接続することができる。
しかも、チップコンデンサ集合体は、配線基板本体に内蔵されているので、ICチップのごく近くに配置することができる。
【0012】
さらに他の解決手段は、第1主面及び第2主面を有する板形状をなし、第1主面から凹設された凹部を備える配線基板本体と、上記凹部内に配置固着された電子部品と、上記第1主面の上方及び上記電子部品のうち第1主面側の面の上方に形成され、上記電子部品と接続する接続配線を含む配線と、を備える配線基板であって、上記電子部品は、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体であり、上記接続配線は、各々の上記チップコンデンサのうち、一方の端子部同士を互いに接続してなる第1転換層と、他方の端子部同士を互いに接続してなる第2転換層とを含み、上記チップコンデンサを互いに並列に接続してなり、上記第1転換層及び第2転換層は、上記配線基板の配線基板上面に形成したIC接続端子にそれぞれを接続してなる配線基板である。
【0013】
この配線基板では、凹部内に複数のチップコンデンサを収容することができる。さらに、複数のチップコンデンサのうち、一方の端子部同士は、第1転換層によって互いに接続されている。同様に、他方の端子部同士は、第2転換層によって互いに接続されている。これにより、各チップコンデンサは、互いに並列に接続されている。つまり、複数のチップコンデンサによって、静電容量の大きな1つの合成コンデンサが形成される。さらに、第1転換層や第2転換層は、それぞれIC接続端子に接続している。このため、第1転換層や第2転換層は、それぞれ、このIC接続端子を介して、配線基板の配線基板上面に搭載したICチップとも接続することができる。
しかも、チップコンデンサ集合体は、配線基板本体に内蔵されているので、ICチップのごく近くに配置することができる。
【0014】
さらに他の解決手段は、第1主面及び第2主面を有する板形状をなし、第1主面と第2主面との間を貫通する貫通孔を備える配線基板本体と、上記貫通孔内に配置固着された電子部品と、上記第1主面の上方及び上記電子部品のうち第1主面側の面の上方に形成され、上記電子部品と接続する接続配線を含む配線と、を備える配線基板であって、上記電子部品は、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体であり、上記接続配線は、各々の上記チップコンデンサのうち、一方の端子部同士を互いに接続してなる第1転換層と、他方の端子部同士を互いに接続してなる第2転換層とを含み、上記チップコンデンサを互いに並列に接続してなり、上記第1転換層及び第2転換層は、上記配線基板の配線基板上面に形成したIC接続端子にそれぞれを接続してなる配線基板である。
【0015】
この配線基板では、貫通孔内に複数のチップコンデンサを収容することができる。さらに、複数のチップコンデンサのうち、一方の端子部同士は、第1転換層によって互いに接続されている。同様に、他方の端子部同士は、第2転換層によって互いに接続されている。これにより、各チップコンデンサは、互いに並列に接続されている。つまり、複数のチップコンデンサによって、静電容量の大きな1つの合成コンデンサが形成される。さらに、第1転換層や第2転換層は、それぞれIC接続端子に接続している。このため、第1転換層や第2転換層は、それぞれ、このIC接続端子を介して、配線基板の配線基板上面に搭載したICチップとも接続することができる。
しかも、チップコンデンサ集合体は、配線基板本体に内蔵されているので、ICチップのごく近くに配置することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明の配線基板等の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1に示す本発明の配線基板100は、略正方形板状で、その上面(配線基板上面)100Aに、破線で示すICチップ1と接続するためのIC接続端子であるフリップチップパッド101が多数形成され、各フリップチップパッド101には、高温ハンダからなる略半球状のフリップチップバンプ102が形成されている。一方、配線基板下面100Bには、マザーボードなどの他の配線基板と接続するための接続端子であるLGAパッド103が多数形成されている。さらにこの配線基板100は、破線で示すチップコンデンサ24を多数集合してなるチップコンデンサ集合体20を接続し固着して内蔵するコア基板本体10、これらの上下に積層された樹脂絶縁層41,42,43,51,52,53及びこれらの層間に及び樹脂絶縁層を貫通して形成された各配線層45,46,55,56を備える。
【0017】
このうち、コア基板本体10は、略正方形板状で、ガラス−エポキシ樹脂複合材料からなり、その略中央にはコア基板本体上面10A側に開口する平面視略正方形状で有底のチップコンデンサ集合体内蔵用の凹部(以下単に凹部ともいう)11を備える。この凹部11の底部11T、即ち、底面11Bとコア基板本体下面10Bとの間には、この間を貫通する底部スルーホール導体12が複数形成されている。また、この凹部11内には、上述のようにチップコンデンサ集合体20が内蔵されている。また、このコア基板本体10の周縁部には、コア基板本体上面10Aとコア基板本体下面10Bとの間を貫通するコアスルーホール導体33が多数形成されている。
【0018】
チップコンデンサ集合体(以下、単に集合体ともいう)20は、図2に示すように、同形状のチップコンデンサ24を、エポキシ樹脂からなるモールド体25で多数(本例では、8ヶ)集積したものであり、各チップコンデンサ24は、それぞれ略四角柱状の本体部24Aとその端部を取り巻いて形成された端子部24B,24Cを備える。集合体20の上面20Aには、各端子部24B,24Cにそれぞれ接続する上面接続パッド21を備える。図2では図示しないが、同様に集合体20の下面20Bにも、各端子部24B,24Cにそれぞれ接続する下面接続パッド22が形成されている(図1参照)。チップコンデンサ24は、2段4列に並べられており、互いにわずかに隙間を空けて配置されている。これらチップコンデンサ24同士の隙間、チップコンデンサ24の上方と下方、及びこれらの周縁には、モールド体25が配置されている。
【0019】
さらに、集合体20は、図1に示すように、下面20Bにおいて、下面接続パッド22とこれに対応する底部スルーホール導体12とが、それぞれAg−Snハンダからなるハンダ層23によって導通、接続されている。これにより、コア基板本体10に内蔵された集合体20は、図中上方には上面接続パッド21で、図中下方には下面接続パッド22に接続する底部スルーホール導体12でそれぞれ接続可能になっている。さらに、この集合体20は、エポキシ樹脂からなる充填樹脂32によって凹部11内に固定されて、コア基板本体10と一体となっている。
【0020】
さらに、コア基板本体上面10A及び集合体上面20Aの上方には、エポキシ樹脂を主成分とする3層の上部樹脂絶縁層41,42,43を備える。一方、コア基板本体下面10Bの下方にも、同じく3層の下部樹脂絶縁層51,52,53を備える。さらに上部樹脂絶縁層41と42の層間及び上部樹脂配線層42と43の層間には、それぞれ上部樹脂絶縁層41,42をも貫通し、Cuメッキからなる配線層45,46が形成されている。同様に、下部樹脂絶縁層51と52の層間及び下部樹脂配線層52と53の層間には、それぞれ下部樹脂絶縁層51,52をも貫通し、Cuメッキからなる配線層55,56が形成されている。
【0021】
また、チップコンデンサ24の端子部24Bと接続する上部接続パッド21Bは、配線層45のうち第1転換層60によって互いに接続されている(図1参照)。同様に、図示しないが、端子部24Cと接続する上部接続パッド21Cも、配線層45のうち第2転換層によって互いに接続されている。このため、各チップコンデンサ24は、並列に接続されたことになり、多数(本例では8ヶ)のチップコンデンサ24によって、静電容量の大きな1つの合成コンデンサを形成できたことになる。なお、第1転換層60や第2転換層はいずれも、配線層46やフリップチップパッド101を介してICチップ1と接続することができる。
【0022】
一方、下部樹脂絶縁層51,52,53の層間、及び下部樹脂絶縁層51,52をそれぞれ貫通して、底面スルーホール導体12とこれに対応するLGAパッド103とが配線層55,56によって結ばれる。このため、LGAパッド103から配線層55,56、底面スルーホール導体12、下面接続パッド22を通じて、チップコンデンサ24に接続できる。つまり、集合体20を介して、LGAパッド103からICチップ1(フリップチップパッド101)に接続することができる。したがって、LGAパッド103に接続したマザーボードなどから供給される電源電位及び接地電位は、LGAパッド103から、底部スルーホール導体12、集合体20、第1転換層60あるいは第2転換層、フリップチップパッド101、フリップチップバンプ102を通じて、ICチップ1に供給することができるようになる。さらに、集合体20により形成される合成コンデンサで電源電位や接地電位に重畳されるノイズを除去することができる。
しかも、集合体20は、コア基板本体10に内蔵されているので、ICチップ1のごく近くに配置することができる。したがって、集合体20によるノイズ除去能力をより高めることができる。特に、本実施形態では、集合体20を、ICチップ1の直下に、したがって、フリップチップパッド101の直下に配置する構造としたので、両者間の距離(両者を結ぶ配線の長さ)をごく短くすることができ、この間でノイズが重畳されることが少なく、特にノイズ除去に有効となる。
【0023】
また、第1転換層60や第2転換層と多数のフリップチップパッド101との間は、配線層46で並列に接続されている。したがって、全体として、ICチップ1(フリップチップパッド101)と第1,第2転換層や集合体20との間の抵抗やインダクタンスも小さくなり、この点からもノイズ除去に有利となる。
同様に、多数のLGAパッド103と多数の底部スルーホール導体12との間も並列に接続されている。したがって、全体として、LGAパッド103と集合体20の各チップコンデンサ24とを結ぶ配線55,56や底部スルーホール導体12の持つ抵抗やインダクタンスも、小さくなり、この点からも、ノイズ除去に有利となる。
【0024】
一方、信号線など集合体20に接続しないで、ICチップ1とマザーボード等とを結ぶ配線は、フリップチップパッド101から配線層45,46を通じて、コアスルーホール導体33に接続し、コア基板本体10を貫通して、配線層55,56からLGAパッド103に接続する。この構造は、スルーホール導体を形成したコア基板を用いた通常のビルドアップ配線基板と同様である。
このように、本実施形態の配線基板100では、ICチップ1のごく近くにチップコンデンサ24を多数集積した集合体20を内蔵して、有効にノイズを除去すると共に、信号線等については、従来と同様の構造にすることができる。
【0025】
次いで、上記配線基板100の製造方法について、個別の部材である集合体20、コア基板本体10の製造方法を含めて説明する。まず、このチップコンデンサ集合体20の製造方法について説明する。チップコンデンサ24を治具容器内の所定位置に配置し、エポキシ樹脂26を注入浸漬し硬化させて、図3(a)に示すように、内部に閉じこめるようにモールドする。なお、モールド手法としては、インジェクションモールドによっても良い。チップコンデンサ24は、公知のチップコンデンサを用いれば良く、例えば、積層セラミックコンデンサを用いる。この積層セラミックコンデンサは、例えば、BaTiO3を主成分とする誘電体層とPdを主成分とする電極層とを交互に積層したもので、電極層は1つおきに端子部24B及び24Cに接続している。
【0026】
その後、図3(b)に示すようにエポキシ樹脂26の上下を研磨して寸法を整えてモールド体25とするとともに、その上下に平面25A,25Bを形成する。ついで、平面25A,25B側からそれぞれレーザ加工により、端子部24B,24Cの一部が露出するように、透孔25Cをそれぞれ穿孔する(図3(c)参照)。その後、メッキによって、透孔25C内から平面25A(上面20A)をそれぞれ越えて突出する上面接続パッド21(21B,21C)を、及び透孔25D内から平面25B(下面20B)をそれぞれ越えて突出する下面接続パッド22(22B,22C)を形成して(図3(d)参照)、集合体20を形成する。
【0027】
この集合体20では、小型のチップコンデンサ24を多数内蔵している。このチップコンデンサ24は、静電容量はやや小さいが、安価で信頼性も高いので、集合体20も安価にでき、しかも、上述のように第1転換層60や第2転換層によって容易に合成コンデンサを形成でき、しかも大きな静電容量を得ることができる。
完成した集合体20は、各チップコンデンサ24のショートの有無、静電容量値、チップコンデンサ24同士間の絶縁抵抗値のチェック等、各種のチェックを行い、不具合のある集合体20は廃棄する。これにより、後述する工程で不具合のある集合体20を使用する危険性を減少させることができる。
【0028】
次いで、コア基板本体10およびその製造方法について説明する。コア基板本体10は、まず、集合体20を内蔵する前に、図4に示す状態にする。即ち、図4に示すコア基板本体10は、コア基板本体上面10Aとコア基板本体下面10Bとを有し、ガラス−エポキシ樹脂複合材料からなる底部用コア基板本体13と、同じくガラス−エポキシ樹脂複合材料からなる壁部用コア基板本体16とが、接着層17で接着されて形成されている。さらに、コア基板本体上面10Aには、壁部用コア基板本体16を貫通する有底の凹部11が開口しており、その底部11Tには、凹部11の底面11Bとコア基板本体下面10Bとの間を貫通し、Cuメッキからなる底部スルーホール導体12が、上記集合体20の下面接続パッド22に対応した位置に形成されている。
【0029】
なお、このコア基板本体10には、そのコア基板本体上面10Aとコア基板本体下面10Bとの間を貫通するコアスルーホール導体33は形成されていない。後述するように、コアスルーホール導体33は、コア基板本体10の凹部11内に、上述の集合体20を内蔵してから形成するからである。
【0030】
さらに、このコア基板本体下面10Bには、底部スルーホール導体12から延在する接続配線15も形成されている。また、底面スルーホール導体12は、Cuメッキからなる筒状のスルーホール導体内部にCu粉末を含有する充填用樹脂14が充填され、その上下もCuメッキで閉塞された形状となっている。したがって、この底部スルーホール導体12は、図1に示すように、直接ハンダ(例えばハンダ23)を溶着してハンダ付けを行ったり、その直上あるいは直下にメッキ等によって配線層(例えば配線層55など)を形成することができる。
【0031】
このように、底部スルーホール導体12の内部を導電性樹脂や絶縁性樹脂等で充填し、さらには蓋状にメッキを施すと、隣り合う底部スルーホール導体12同士の間隔を狭くすることができ、高密度実装に適するので、狭い間隔で底部スルーホール導体12を形成したい場合、あるいは、より多くの下面接続パッド22や配線層55を形成したい場合に好都合である。一方、底部スルーホール導体12同士の間隔に余裕がある場合には、凹部11の底面11Bに、底部スルーホール導体12から延在するパッドを形成して、このパッドと下面接続パッド22とを接続させることもできる。また、コア基板本体下面10Bに、底部スルーホール導体12から延在する接続配線を形成して、この接続配線と配線層55とを接続させることもできる。
【0032】
このコア基板本体10は、以下のようにして製造する。即ち、まず図5(a)に示すように、ガラス−エポキシ樹脂複合材料からなる底部コア基板本体13の上下両面に銅箔13AC,13BCを備えた両面銅張り基板13Pを用意する。次いで、図5(b)に破線で示すように、凹部11(図4参照)を形成する凹部形成領域13RAに、この両面銅張り基板13Pを厚さ方向に貫通するスルーホール孔13Hをドリルで形成する。なお、スルーホール孔13Hの間隔や径を小さくしたい場合には、レーザ(CO2,YAG等)で穿孔すると良い。
【0033】
その後、公知のスルーホール導体形成手法により、スルーホール孔13H内にスルーホール導体12を形成する(図5(c)参照)。例えば具体的には、無電解Cuメッキ及び電解Cuメッキを施して、スルーホール孔13H内に円筒状のCuメッキ層を形成する。その後、スルーホール孔内の円筒状Cuメッキ内部に、Cu粉末を含有する充填用樹脂14を充填し硬化させる。その後、銅箔13ACの上面及び13BCの下面を研磨して整面した後に、この上下面に電解Cuメッキを施し、充填用樹脂14の上下に電解メッキ層で蓋をする。その後、上下面にレジスト層を形成し、露光現像して不要部分を開口させ、エッチングによって不要な銅メッキ層及び銅箔を除去することで、スルーホール孔13H内及びその周縁にCuからなる底部スルーホール導体12、及びこれから延在する接続配線15を形成する。
【0034】
一方、図5(d)に示すように、同じくガラス−エポキシ樹脂複合材料からなり、上記底部コア基板本体13より厚さの厚い壁用コア基板本体16を用意する。この壁部用コア基板本体16には、予め上記凹部11に対応した位置に、凹部用貫通孔16Hをパンチングにより形成しておく。
【0035】
次いで、図5(e)に示すように、底部コア基板本体上面13Aと、壁部用コア基板本体下面16Bとを、半硬化のエポキシ樹脂からなり、凹部用貫通孔16Hに適合させて略ロ字状に成型した接着シート17Rを介して挟み、加熱、圧着する。これにより、両者13,16は、接着層17を介して接着され、図4に示すコア基板本体10が作成できる。
【0036】
本実施形態のように、凹部11を有するコア基板本体10を作成するのに、予め凹部11の底部を構成する底部用コア基板本体13と、凹部11の壁部を構成する壁部用コア基板本体16とに分けて製作し、その後貼り合わせるようにすると、有底の凹部11を容易かつ正確な寸法で形成できる。さらに、底部の底部スルーホール導体12も公知の手法を用いて容易に形成することができる。したがって安価にコア基板本体10を形成することができる。
【0037】
次いで、このコア基板本体10に集合体20を内蔵固着させ、コアスルーホール導体33を形成する工程を説明する。まず、図6(a)に示すように、コア基板本体10の凹部11内に、上述の集合体20を下面20Bを下にして配置し、下面接続パッド22と対応する底部スルーホール導体12とをAg−Snからなるハンダ23でハンダ付け接続する。具体的には、予め下面接続パッド22にハンダペーストを印刷しておき、底部スルーホール導体12と重ねた後に、リフロー炉を通過させてハンダペーストを溶融させてハンダ付けする。
このように、集合体20を用いたため、多数のチップコンデンサ24を一度に凹部11内に配置し、それぞれ底部スルーホール導体12と接続させることができる。
【0038】
凹部11内のフラックスを洗浄除去した後、図6(b)に示すように、凹部11内の他、コア基板本体上面10A及び上面20A上に、エポキシ樹脂を主成分とする充填樹脂32を注入及び塗布し硬化させる。これにより、集合体20が底部スルーホール導体12に接続されつつ、凹部11内において充填樹脂32(32A)で固定されて、コア基板本体10に内蔵され、熱や振動等が掛かった場合にも、下面接続パッド22と底部スルーホール導体12との間が破断する不具合が防止される。
【0039】
さらに、図6(c)に示すように、コア基板本体上面10A上及び集合体20の上面20A上の充填樹脂層32B,32Cを平面に研磨して、上面接続パッド21を露出させると共に、この上面接続パッド21と、上面20A上及びコア基板本体上面10A上に残した充填樹脂層32B,32Cとを略面一に整面する。このようにして製作した集合体内蔵コア基板では、コア基板本体10に凹部11を形成し、その中に集合体20を内蔵させたことによる段差の発生は吸収され、以降に形成する上部樹脂絶縁層41等や配線層45等が段差によって歪み、断線やショート等の不具合を生じることはなくなる。また、フリップチップパッド101(あるいはフリップチップバンプ102)への段差の影響もなくなるため、フリップチップパッド101等のコプラナリティも良好にできる。
【0040】
さらに、図7(a)に示すように、このコア基板本体10の凹部11の周縁に、コア基板本体上面10Aとコア基板本体下面10Bとの間、さらには、充填樹脂層32Cの上面32CUとコア基板本体下面10Bとの間を貫通するコアスルーホール孔30Hをドリルによって形成する。なお、孔径や間隔を小さくしたい場合などでは、レーザ(CO2,YAG等)で穿孔すると良い。
次いで、公知のスルーホール導体形成手法によって、このコアスルーホール孔30H内及びその周縁にCuからなるコアスルーホール導体33を形成する。なお、充填樹脂層上面32CU及びコア基板本体下面10Bには、コアスルーホール導体33から延在して配線層45、55と接続するための接続配線34,35も形成する。また、充填樹脂層32Bと面一にした上面接続パッド21も、Cuメッキによってその厚さを増して充填樹脂層32Bより上方の突出した状態とする。このようにして、コンデンサ内蔵コア基板(以下単にコア基板ともいう)30を作成する。
【0041】
このコア基板30は、コア基板本体10の他、集合体20をその凹部11に内蔵している。しかし、コア基板上面30A(充填樹脂層上面32CU)やコア基板30B(コア基板本体下面10B)には、所定部位にこれらの間を貫通するコアスルーホール導体33、あるいは、上面接続パッド21や底部スルーホール導体12、接続配線15,34,35が形成されており、コア基板上面30A(充填樹脂層上面32CU)は平坦にされている。したがって、集合体20を内蔵しない通常の配線基板に用いるコア基板と同様に用いることができる。
【0042】
本実施形態では、コアスルーホール導体33をコアスルーホール孔30Hの内周及び周縁に形成された略円筒形状に形成したが、上記した底部スルーホール導体12と同様に、内部に充填用樹脂を充填しその上下をメッキ層で閉塞するようにしても良い。このようにすれば、接続配線34,35を介さず、配線層45,55とコアスルーホール導体33とを直接接続することができるので、コアスルーホール導体33の間隔を高密度に形成することができる。
【0043】
その後は、このコア基板30を用いて、公知の樹脂絶縁層形成技術、配線層形成技術を用いて樹脂絶縁層や配線層を形成し、配線基板100を形成すればよい。 なお本実施形態では、樹脂絶縁層を形成する前に、以下の処理を行う。即ち、図7(b)に示すように、コアスルーホール導体33の内部の他、充填樹脂層32B、32Cの上方や上面接続パッド21、接続配線34の上方、コア基板本体下面10Bや底部スルーホール導体12,接続配線15,35の上(図中下方)にエポキシ樹脂を主成分とする平坦化樹脂36,37,38を、充填塗布し、硬化させる。あるいは、まずコアスルーホール導体33の内部に平坦化樹脂36を充填し硬化させた後に、平坦化樹脂37,38を塗布して硬化させても良い。
【0044】
さらに、図7(c)に示すように、平坦化樹脂37,38の上面あるいは下面を研磨して平坦にする。それと共に、上面接続パッド21、コアスルーホール導体33及び接続配線34を平坦化樹脂層37と略面一に露出させる。また、底部スルーホール導体12,接続配線15,35及びコアスルーホール導体33を平坦化樹脂層38と略面一に露出させる。これにより、上面接続パッド21やコアスルーホール導体33、接続配線15,34,35、底部スルーホール導体12等が、コア基板上面30Aあるいはコア基板下面30Bから突出して形成されているために、その上下に形成する樹脂絶縁層41,51等あるいは配線層45,55等が受ける影響を無くすことができる。したがって、配線層45等の断線やショートの防止、あるいは、フリップチップパッド101等のコプラナリティの向上を図ることができる。
【0045】
以降は、平坦化樹脂層37の上面37U及び平坦化樹脂層38の下面38Dに、エポキシ樹脂を主成分とする感光性フィルムを貼り付ける。さらに、露光現像して、底面にそれぞれ上面接続パッド21、接続配線15,34,35、底部スルーホール導体12等が露出する位置にビアホール41VH,51VHを形成し、感光性フィルムを硬化させて、図8(a)に示すように、樹脂絶縁層41,51をそれぞれ形成する。なお、樹脂絶縁層41,51を感光性のない樹脂で形成した後に、レーザ(CO2,YAG等)を用いてビアホール41VH,51VHを穿孔するようにしても良い。
【0046】
さらに、無電解Cuメッキを施し、ドライフィルムを貼り付け露光現像して電解メッキ層形成部分のみ開口させ、無電解Cuメッキ層を共通電極として開口内に電解Cuメッキ層を形成し、ドライフィルムを除去した後、不要な無電解Cuメッキ層をソフトエッチングにより除去する。これにより、ビアホール41VH、51VH内に樹脂絶縁層41,51をそれぞれ貫通し、上面接続パッド21等とそれぞれ接続するビア部45V,55Vを有する配線層45,55が、互いに絶縁されて形成される。なお、この配線層45,55は、さらに上部に樹脂絶縁層42,52が形成されると樹脂絶縁層41と42、あるいは樹脂絶縁層51と52の層間に配置されることになる。なお、前記したように、配線層45のうち、チップコンデンサ24の端子部24Bにから延びる上部接続パッド21Bに接続するものは、互いに接続して第1転換層60をなしている。
【0047】
以降は、同様にして樹脂絶縁層42,52、配線層46,56及びフリップチップパッド101、樹脂絶縁層(ソルダレジスト層)43,53を順に形成し、さらに、樹脂絶縁層43から露出するフリップチップパッド101にハンダペーストを塗布しリフローすることで、ハンダからなるフリップチップバンプ102を形成する。このようにして、図1に示す配線基板100が完成する。なお、LGAパッド103の表面には、酸化防止のため、Ni−Auメッキ層を形成しても良い。
【0048】
また本実施形態では、上述のように樹脂絶縁層41,42,43,51,52,53を、感光性樹脂フィルムを用いたフォトリソグラフィ技術によって形成し、また、配線層45,55を、いわゆるセミアディティブ法によって形成した。しかし、樹脂絶縁層41等を樹脂ペーストを塗布するなど他の手法で、また、配線層45等も、サブトラクティブ法、フルアディティブ法、その他の手法で形成しても良い。即ち、公知のいずれの手法によって、樹脂絶縁層41等及び配線層45等を形成しても良い。
【0049】
(変形形態1)
次いで、変形形態1にかかる配線基板200を、図9を参照しつつ説明する。
上記実施形態では、チップコンデンサ集合体20は、その上面20A及び下面20Bにそれぞれ上面接続パッド21及び下面接続パッド22を有し、下面接続パッド23は、凹部11の底部11Tに形成した底部スルーホール導体12とそれぞれ接続し、配線層55,56によってLGAパッド103と接続していた。
これに対し、本変形形態では、チップコンデンサ集合体220の下面220Bにはパッドは形成されておらず、凹部211の底部にも底部スルーホール導体は形成されていない。従って、集合体220は、その上面220A側の上面接続パッド221でのみ接続できる点で異なるが、その他は同様である。従って、異なる部分を中心に説明し、同様な部分についてはその説明を省略あるいは簡略化する。
【0050】
配線基板200は、上記実施形態の配線基板100と同様、略正方形板状で、その上面200Aに、破線で示すICチップ201と接続するためのフリップチップパッド201、及び、略半球状高温ハンダからなるフリップチップバンプ202が形成されている。一方、配線基板下面200BにはLGAパッド203が多数形成されている。この配線基板200は、破線で示すチップコンデンサ224を多数集合してなるチップコンデンサ集合体220を固着内蔵するコア基板本体210、これらの上下に積層された樹脂絶縁層241,242,243,251,252,253及びこれらの層間に及び樹脂絶縁層を貫通して形成された各配線層245,246,255,256を備える。
【0051】
コア基板本体210は、その略中央にコア基板本体上面210A側に開口する平面視略正方形状で有底の凹部211を備える。この凹部211の底部211Tには、実施形態1と異なり底部スルーホール導体は形成されていない。また、この凹部211内には集合体220が内蔵され、コア基板本体210の周縁部には、コア基板本体上面210Aとコア基板本体下面210Bとの間を貫通するコアスルーホール導体233が多数形成されている。
【0052】
集合体220は、同形状のチップコンデンサ224を、エポキシ樹脂でモールドし集積したものであり、各チップコンデンサ224は、実施形態1のチップコンデンサ24と同様である。集合体220の上面220Aには、実施形態1と同様に上面接続パッド221を備える。しかし、下面220Bには下面接続パッドは形成されていない。
さらに、集合体220は、図9に示すように、下面220Bにおいて、凹部211の底面211Bと当接して、充填樹脂232によって凹部211内に固定されコア基板本体210と一体になっている。
【0053】
チップコンデンサ224の一方の端子部と接続する上部接続パッド221Bは、実施形態1と同様に、配線層245のうち第1転換層260によって互いに接続されている(図1参照)。同様に、図示しないが、他方の端子部と接続する上部接続パッドも、配線層245のうち第2転換層によって互いに接続されている。このため、実施形態1と同様、各チップコンデンサ224は並列に接続され、静電容量の大きな1つの合成コンデンサが形成される。なお、第1転換層260や第2転換層はいずれも、配線層246やフリップチップパッド201を介してICチップ201と接続することができる。
【0054】
一方、この集合体220は、実施形態1と異なり、凹部211の底部211Tを通じてLGAパッド203に接続することがない。しかし、配線層245,246を通じて電源電位や接地電位と接続させることで、これらの間のノイズを除去することができる。しかも、集合体220は、コア基板本体210に内蔵されているので、ICチップ201のごく近くに配置することができる。したがって、集合体220によるノイズ除去能力をより高めることができる。特に、本変形形態では、集合体220を、ICチップ201の直下(フリップチップパッド201の直下)に配置する構造としたので、両者間の距離(両者を結ぶ配線の長さ)をごく短くすることができ、この間でノイズが重畳されることが少なく、特にノイズ除去に有効となる。
【0055】
この配線基板200の製造方法は、底部スルーホール導体をコア基板本体210の形成しない点や、集合体220をハンダ付けによって接続固定しない点などを除いて、実施形態1とほぼ同様である。つまり、底部に底部スルーホール導体を形成しない点を除いて実施形態1と同様にして形成したコア基板本体210の凹部211内に、集合体220を下面220Bを下にして配置し、底面211Bに当接させる。その後、エポキシ樹脂からなる充填樹脂232を凹部211内及びコア基板本体上面210A上や集合体上面220A上に注入塗布して、集合体220を凹部内に固着する。以降は、実施形態1と同様に、整面しコアスルーホール導体233を形成、さらには、各絶縁樹脂層241,242,243,251,252,253や配線層245,246,255,256を形成して、配線基板200を完成させる。
このように、集合体220を用いたため、多数のチップコンデンサ224を個々に凹部211内に配置し、配線層245と接続させる等の手間は不要であり、集合体220を凹部211内に配置することで、一度に多数のチップコンデンサ224を内蔵させることができる。
【0056】
(実施形態2)
次いで、実施形態2について説明する。上記実施形態1では集合体20を凹部11内に配置し固着した。しかし、図10に示す本実施形態の配線基板300では、コア基板本体310の貫通孔311内にチップコンデンサ集合体320を配置し、その下面320Bに形成した下面接続パッド322は配線層355と接続し、配線層356を介してLGAパッド303と接続している点で異なる。また、実施形態1の集合体20では、チップコンデンサ24はその内部に埋め込まれ、各端子部24B,24Cは、上面接続パッド21及び下面接続パッド22によってそれぞれ外部に引き出されていた。しかし、本実施形態の集合体320では、チップコンデンサ324の端子部324B,324Cが上面320A及び下面320Bから露出して、上面接続パッド321及び下面接続パッド322とされている点で異なるが、他はほぼ同様である。従って、異なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は省略あるいは簡略化する。
【0057】
配線基板300は、実施形態1の配線基板100と同様、略正方形板状で、その上面300Aに、破線で示すICチップ301と接続するためのフリップチップパッド301、及び、略半球状高温ハンダからなるフリップチップバンプ302が形成されている。一方、配線基板下面300BにはLGAパッド303が多数形成されている。この配線基板300は、破線で示すチップコンデンサ324を多数集合してなるチップコンデンサ集合体320を固着内蔵するコア基板本体310、これらの上下に積層された樹脂絶縁層341,342,343,351,352,353及びこれらの層間に及び樹脂絶縁層を貫通して形成された各配線層345,346,355,356を備える。
【0058】
コア基板本体310は、図12に示すように、その略中央にコア基板本体上面310Aと下面310Bとの間を貫通する平面視略正方形状の貫通孔311を備える。この貫通孔311の図12(b)中下方は、径方向寸法が小さくされて、集合体320の切り欠き部320Pと填り合う受け部312が形成されている。また、この貫通孔311内には集合体320が内蔵され、コア基板本体310の周縁部には、コア基板本体上面310Aとコア基板本体下面310Bとの間を貫通するコアスルーホール導体333が多数形成されている(図10参照)。
【0059】
集合体320は、図11に示すように、同形状のチップコンデンサ324を、エポキシ樹脂からなるモールド体325でモールドし集積したものであり、各チップコンデンサ324は、実施形態1のチップコンデンサ24と同様に、本体部324Aと、端子部324B,324Cを有する。また、集合体320の上面320A及び下面320Bには、端子部324B,324Cの上面側及び下面側部分からなる上面接続パッド321(図11では図示しない)及び下面接続パッド322を備える。この上面接続パッド321及び下面接続パッド322は、チップコンデンサ324をモールド後にその上下を研磨して、上面320A及び下面320Bを形成するとともに、端子部324B,324Cのうち上面側及び下面側の露出部分にメッキを施して厚みを増やして形成する。なお、図11では下面320Bが上になるように描いている。
さらに、集合体320は、中央に正方形状の領域を残して、その周縁が切り欠き部320Pにより階段状に1段低位とされており、上述したように(図10参照)コア基板本体310のコンデンサ受け部312との当接面320Cが形成されている。従って、切り欠き部320Pの当接面320Cと貫通孔311の受け部312の受け面312Sとが当接して、填り合い充填樹脂332によって貫通孔311内に位置決め固定されてコア基板本体310と一体になる。
【0060】
チップコンデンサ324の一方の端子部である上部接続パッド321Bは、実施形態1と同様に、配線層345のうち第1転換層360によって互いに接続されている(図10参照)。同様に、図示しないが、他方の端子部と接続する上部接続パッドも、配線層345のうち第2転換層によって互いに接続されている。このため、実施形態1と同様、各チップコンデンサ324は並列に接続され、静電容量の大きな1つの合成コンデンサが形成できる。なお、第1転換層360や第2転換層はいずれも、配線層346やフリップチップパッド301を介してICチップ301と接続することができる。
【0061】
一方、下部接続パッド322は、実施形態1と異なり底部スルーホール導体を経由することなく、直接に配線層355と接続し、配線層356を介してLGAパッド303に接続する。したがって、LGAパッド303に接続したマザーボードなどから供給される電源電位及び接地電位は、LGAパッド303から、集合体320、第1転換層360あるいは第2転換層、フリップチップパッド301、フリップチップバンプ302を通じて、ICチップ301に供給することができるようになる。さらに、集合体320(チップコンデンサ324)により形成される合成コンデンサで電源電位や接地電位に重畳されるノイズを除去することができる。
しかも、集合体320は、コア基板本体310に内蔵されているので、ICチップ301のごく近くに配置することができ、ノイズ除去能力をより高めることができる。本実施形態では、集合体320を、ICチップ301の直下に配置したので、両者間の距離をごく短くすることができ、この間でノイズが重畳されることが少なく、特にノイズ除去に有効となる。
【0062】
また、第1転換層360や第2転換層と多数のフリップチップパッド301との間は、配線層346で並列に接続されている。したがって、全体として、ICチップ301(フリップチップパッド301)と第1,第2転換層や集合体320との間の抵抗やインダクタンスも小さくなり、この点からもノイズ除去に有利となる。
同様に、多数のLGAパッド303と多数の下面接続パッド322との間も並列に接続されている。したがって、全体として、LGAパッド103と集合体320の各チップコンデンサ324とを結ぶ配線355,356や底部スルーホール導体312の持つ抵抗やインダクタンスも、小さくなり、この点からも、ノイズ除去に有利となる。
【0063】
一方、信号線など集合体320に接続しないで、ICチップ301とマザーボード等とを結ぶ配線は、フリップチップパッド301から配線層345,346を通じて、コアスルーホール導体333に接続し、コア基板本体310を貫通して、配線層355,356からLGAパッド303に接続する。この構造は、スルーホール導体を形成したコア基板を用いた通常のビルドアップ配線基板と同様である。
このように、本実施形態の配線基板300でも、ICチップ301のごく近くにチップコンデンサ324を多数集積した集合体320を内蔵して、有効にノイズを除去すると共に、信号線等については、従来と同様の構造にすることができる。
【0064】
次いで、上記配線基板300の製造方法についてコア基板本体310の製造方法を含めて説明する。まず、コア基板本体310の製造方法について、図13を参照して説明する。
まず図13(a)に示すように、ガラス−エポキシ樹脂複合材料からなり、その受け部用コア基板本体上面313Aと受け部用コア基板本体下面313Bとを有し、中央に略正方形状の貫通孔313Hを有する受け部用コア基板本体313を用意する。なお、貫通孔313Hは、次述する貫通孔316Hよりやや小さな寸法にしておく。
【0065】
一方、図13(b)に示すように、同じくガラス−エポキシ樹脂複合材料からなり、上記受け部用コア基板本体313より厚さの厚い壁用コア基板本体316を用意する。この壁部用コア基板本体316にも、予め上記貫通孔311に対応した中央の位置に、略正方形状の貫通孔316Hをパンチング等により形成しておく。
【0066】
次いで、図13(c)に示すように、受け部用コア基板本体上面313Aと、壁部用コア基板本体下面316Bとを、半硬化のエポキシ樹脂からなり、貫通孔316Hに適合させて略ロ字状に成型した接着シート317Rを介して挟み、加熱、圧着する。これにより、両者313,316は、接着層317を介して接着され、図12に示すコア基板本体310が作成できる。
【0067】
次いで、このコア基板本体310に集合体320を内蔵固着させる工程を説明する。まず、図14(a)に示すように、コア基板本体310の貫通孔311内に、上述の集合体320を下面320Bを下にして配置する。すると上記したように、集合体320の当接面320Cが受け部312の内向き面312Sに当接し、さらに、受け部312と、さらにいえばその内周縁312Hと切り欠き部320Pとが嵌合して、貫通孔311内で集合体320の上下方向及び平面方向の位置決めができる。
【0068】
その後、図14(b)に示すように、貫通孔311内の他、コア基板本体上面310A及びコンデンサ上面320A上、コア基板本体下面310B及び下面320B上(図中下方)に、エポキシ樹脂を主成分とする充填樹脂332を注入及び塗布し硬化させる。これにより、集合体320が受け部312に当接、嵌合しつつ、貫通孔311内において充填樹脂332(332A)で固定されて、コア基板本体310に内蔵され、熱や振動等が掛かった場合にも、コア基板本体310と集合体320との間の位置ズレが生じる等の不具合が防止される。
【0069】
さらに、図14(c)に示すように、コア基板本体上面310A上及び上面320A上の充填樹脂層332B,332Cを平面に研磨して、上面接続パッド321を露出させると共に、この上面接続パッド321と、上面320A上及びコア基板本体上面310A上に残した充填樹脂層332B,332Cとを略面一に整面する。同様に、コア基板本体下面310B上及び下面320B上の充填樹脂層332D,332Eを平面に研磨して、下面接続パッド322を露出させると共に、この下面接続パッド322と、下面320B上及びコア基板本体下面310B上に残した充填樹脂層332D,332Eとを略面一に整面する。
このようにして製作したコンデンサ内蔵コア基板では、コア基板本体310に貫通孔311を形成し、その中に集合体320を内蔵させたことによる段差の発生は吸収され、以降に形成する樹脂絶縁層341,351等や配線層345,355等が段差によって歪み、断線やショート等の不具合を生じることはなくなる。また、フリップチップパッド301(あるいはフリップチップバンプ302)やLGAパッド303への段差の影響もなくなるため、フリップチップパッド301やLGAパッド303等のコプラナリティも良好にできる。
【0070】
以降は、実施形態1と同様にして、コアスルーホール導体333を形成し、さらに、樹脂絶縁層341,342,343,351,452,353を形成するとともに、配線層345,346,355,356を形成して、配線基板300を完成させる。
このように、本実施形態でも、集合体320を用いたため、多数のチップコンデンサ324を個々に貫通孔内に配置し、配線層345,355と接続させる等の手間は不要であり、集合体320を貫通孔311内に配置することで、一度に多数のチップコンデンサ324を内蔵させることができる。
【0071】
(変形形態2)
次いで、変形形態2にかかる配線基板400を、図15を参照しつつ説明する。
上記実施形態2では、チップコンデンサ集合体320は、その上面320A及び下面320Bにそれぞれ上面接続パッド321及び下面接続パッド322を有し、それぞれ配線層345,355と接続していた。
これに対し、本変形形態では、集合体420は、その上面420A側の上面接続パッド421でのみ接続できる点で異なるが、その他は同様である。従って、異なる部分を中心に説明し、同様な部分についてはその説明を省略あるいは簡略化する。
【0072】
配線基板400は、上記実施形態の配線基板300と同様、略正方形板状で、その上面400Aに、破線で示すICチップ401と接続するためのフリップチップパッド401、及び、略半球状高温ハンダからなるフリップチップバンプ402が形成されている。一方、配線基板下面400BにはLGAパッド403が多数形成されている。この配線基板400は、破線で示すチップコンデンサ424を多数集合してなるチップコンデンサ集合体420を固着内蔵するコア基板本体410、これらの上下に積層された樹脂絶縁層441,442,443,451,452,453及びこれらの層間に及び樹脂絶縁層を貫通して形成された各配線層445,446,455,456を備える。
【0073】
コア基板本体410は、実施形態2と同様に、その略中央にコア基板本体上面410Aと下面410Bの間を貫通する平面視略正方形状の貫通孔411を備える。この貫通孔411内には集合体420が内蔵され、コア基板本体410の周縁部には、コア基板本体上面410Aとコア基板本体下面410Bとの間を貫通するコアスルーホール導体433が多数形成されている。
【0074】
集合体420は、同形状のチップコンデンサ424を、エポキシ樹脂でモールドし集積したものであり、各チップコンデンサ424は、実施形態2のチップコンデンサ324と、従って実施形態1のチップコンデンサ24と同様である。集合体420の上面420Aには、実施形態2と同様に上面接続パッド421を備える。しかし、下面420Bには下面接続パッドは形成されていない。
さらに、集合体420は、図15に示すように、貫通孔に形成した受け部412と切り欠き部420Pとが嵌合し、当接面420Cと受け面421Sとが当接して、充填樹脂432によって貫通孔411内に位置決め固定され、コア基板本体410と一体になっている。
【0075】
チップコンデンサの一方の端子部と接続する上部接続パッド421Bは、実施形態2と同様に、配線層445のうち第1転換層460によって互いに接続されている(図15参照)。同様に、図示しないが、他方の端子部と接続する上部接続パッドも、配線層445のうち第2転換層によって互いに接続されている。このため、実施形態1と同様、各チップコンデンサ424は並列に接続され、静電容量の大きな1つの合成コンデンサが形成できる。なお、第1転換層460や第2転換層はいずれも、配線層446やフリップチップパッド401を介してICチップ401と接続することができる。
【0076】
一方、この集合体420は、実施形態2と異なり、下面接続パッドを通じてLGAパッド403に接続することがない。しかし、配線層445,446を通じて電源電位や接地電位と接続させることで、これらの間のノイズを除去することができる。しかも、集合体420は、コア基板本体410に内蔵されているので、ICチップ401のごく近くに配置することができ、ノイズ除去能力をより高めることができる。本変形形態では、集合体420を、ICチップ401の直下に配置したので、両者間の距離をごく短くすることができ、特にノイズ除去に有効となる。
【0077】
この配線基板400の製造方法は、集合体420に下面接続パッドを形成しないため、貫通孔411の下方に配線層445,446を形成しない点などを除いて、実施形態2とほぼ同様である。つまり、実施形態2と同様にして形成したコア基板本体410の貫通孔411内に、集合体420を下面420Bを下にして配置し、切り欠き部420Pと受け部412とを嵌合させる。その後、エポキシ樹脂からなる充填樹脂432を貫通孔411内及びコア基板本体上面410A上や集合体上面420A上に注入塗布して硬化させ、集合体420を凹部内に固着する。また、同様に充填樹脂432をコア基板本体下面410B上や集合体下面420B上に塗布し硬化させる。以降は、実施形態2と同様に、整面しコアスルーホール導体433を形成、さらには、各絶縁樹脂層441,442,443,451,452,453や配線層445,446,455,456を形成して、配線基板400を完成させる。
このように、集合体420を用いたため、多数のチップコンデンサ424を個々に貫通孔411内に配置し、配線層445と接続させる等の手間は不要であり、集合体420を凹部411内に配置することで、一度に多数のチップコンデンサ424を内蔵させることができる。
【0078】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記各実施形態や変形形態では、集合電子部品としてチップコンデンサのみを多数集積したチップコンデンサ集合体20等を用いた。しかし、集合電子部品に含まれるチップ状電子部品は、チップコンデンサに限定されることはなく、例えば、チップインダクタ、チップ抵抗、チップフィルタその他のチップ状電子部品を含んでいても良い。また、他種類のチップ状電子部品を含んでいても良い。
【0079】
さらに、集合体20等では、各チップコンデンサ24等が独立しており、相互に接続されていないために、配線層45の第1転換層60や第2転換層などで相互に接続して合成コンデンサを構成するようにしたが、集合体内にチップ状電子部品相互を接続する配線、例えば、上記の第1転換層、第2転換層に相当するものなどを備えるようにしても良い。
このようにすると、凹部や貫通孔内に集合電子部品を搭載した後に、配線基板に形成する配線層の構造が簡易にでき、さらには配線層の層数や樹脂絶縁層の層数を減らすことができる場合もある。
【0080】
上記実施形態や変形形態では、上下に樹脂絶縁層や配線層が形成されていないコア基板本体10等の凹部11内や貫通孔311内に、集合体20を配置し固着した。しかし、予め樹脂絶縁層や配線層が形成された配線基板本体の凹部や貫通孔内に集合電子部品を配置しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に係り、上下両面に端子を有するチップコンデンサ集合体を凹部を有する配線基板本体に配置固着し、さらに上下に樹脂絶縁層及び配線層を形成した配線基板の断面図である。
【図2】凹部内に配置する集合電子部品の斜視図である。
【図3】チップコンデンサ集合体を形成する工程を説明するための説明図である。
【図4】 実施形態1にかかる配線基板のうち、チップコンデンサ集合体を内蔵するための凹部を有するコア基板本体の部分拡大断面図である。
【図5】 図4のコア基板本体の製造方法を説明する説明図である。
【図6】 配線基板の製造方法のうち、図2のチップコンデンサ集合体を図4のコア基板本体の凹部内に接続し固着する工程を示す説明図である。
【図7】 配線基板の製造方法のうち、コア基板本体にスルーホール導体を形成し、整面する工程を示す説明図である。
【図8】 整面されたコア基板本体及びチップコンデンサ集合体の上下に、樹脂絶縁層および各配線層を形成する工程を示す説明図である。
【図9】 変形形態1に係り、上面に端子を有するチップコンデンサ集合体を凹部を有する配線基板本体に配置固着し、さらに上下に樹脂絶縁層及び配線層を形成した配線基板の断面図である。
【図10】 実施形態2に係り、上下両面に端子を有するチップコンデンサ集合体を貫通孔を有する配線基板本体に配置固着し、さらに上下に樹脂絶縁層及び配線層を形成した配線基板の断面図である。
【図11】貫通孔内に配置するチップコンデンサ集合体の斜視図である。
【図12】 実施形態2にかかる配線基板のうち、チップコンデンサ集合体を内蔵するための貫通孔を有するコア基板本体の部分拡大断面図である。
【図13】 図12のコア基板本体の製造方法を説明する説明図である。
【図14】 配線基板の製造方法のうち、図11の集合電子部品を図12のコア基板本体の凹部内に接続し固着する工程を示す説明図である。
【図15】 変形形態2に係り、上面に端子を有するチップコンデンサ集合体を貫通孔を有する配線基板本体に配置固着し、さらに上下に樹脂絶縁層及び配線層を形成した配線基板の断面図である。
【符号の説明】
100,200,300,400 配線基板
100A,200A,300A,400A 配線基板上面
100B,200B,300B,400B 配線基板下面
101,201,301,401 フリップチップパッド
102,202,302,402 フリップチップバンプ
103,203,303,403 LGAパッド
10,210,310,410 コア基板本体(配線基板本体)
10A,210A,310A,410A コア基板本体上面(第1主面)
10B,210B,310B,410B コア基板本体下面(第2主面)
11,211 凹部
11B,211B 凹部の底面
11T,211T 凹部の底部
12,212 底部スルーホール導体
311,411 貫通孔
312,412 受け部
20,220,320,420 チップコンデンサ集合体(集合電子部品)
20A,220A,320A,420A 上面
20B,220B,320B,420B 下面
21,221,321,421 上面接続パッド
22,322 下面接続パッド
320P,420P 切り欠き部
23 ハンダ
24,224,324,424 チップコンデンサ(チップ状電子部品)
24A,424A 本体部
24B,24C,424B,424C 端子部
25,425 モールド体
32,232,332,432 充填樹脂
33,233,333,433 コアスルーホール導体
41,42,43,51,52,53 樹脂絶縁層
45,46,55,56 配線層
60,260,360,460 第1転換層

Claims (4)

  1. 第1主面及び第2主面を有する板形状をなし、第1主面から凹設された凹部を備える配線基板本体と、上記凹部内に配置固着された電子部品と、上記第1主面の上方及び上記電子部品のうち第1主面側の面の上方に形成され、上記電子部品と接続する接続配線を含む配線と、を備える配線基板の製造方法であって、
    上記電子部品は、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体であり、
    上記接続配線は、
    各々の上記チップコンデンサのうち、一方の端子部同士を互いに接続してなる第1転換層と、他方の端子部同士を互いに接続してなる第2転換層とを含み、上記チップコンデンサを互いに並列に接続してなり、
    上記第1転換層及び第2転換層は、上記配線基板の配線基板上面に形成したIC接続端子にそれぞれを接続してなり、
    上記凹部内に上記チップコンデンサ集合体を配置し固着させる配置固着工程を備える
    ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 第1主面及び第2主面を有する板形状をなし、第1主面と第2主面との間を貫通する貫通孔を備える配線基板本体と、上記貫通孔内に配置固着された電子部品と、上記第1主面の上方及び上記電子部品のうち第1主面側の面の上方に形成され、上記電子部品と接続する接続配線を含む配線と、を備える配線基板の製造方法であって、
    上記電子部品は、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体であり、
    上記接続配線は、
    各々の上記チップコンデンサのうち、一方の端子部同士を互いに接続してなる第1転換層と、他方の端子部同士を互いに接続してなる第2転換層とを含み、上記チップコンデンサを互いに並列に接続してなり、
    上記第1転換層及び第2転換層は、上記配線基板の配線基板上面に形成したIC接続端子にそれぞれを接続してなり、
    上記貫通孔内に上記集合電子部品を配置し固着させる配置固着工程を備える
    ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  3. 第1主面及び第2主面を有する板形状をなし、第1主面から凹設された凹部を備える配線基板本体と、上記凹部内に配置固着された電子部品と、上記第1主面の上方及び上記電子部品のうち第1主面側の面の上方に形成され、上記電子部品と接続する接続配線を含む配線と、を備える配線基板であって、
    上記電子部品は、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体であり、
    上記接続配線は、
    各々の上記チップコンデンサのうち、一方の端子部同士を互いに接続してなる第1転換層と、他方の端子部同士を互いに接続してなる第2転換層とを含み、上記チップコンデンサを互いに並列に接続してなり、
    上記第1転換層及び第2転換層は、上記配線基板の配線基板上面に形成したIC接続端子にそれぞれを接続してなる
    配線基板。
  4. 第1主面及び第2主面を有する板形状をなし、第1主面と第2主面との間を貫通する貫通孔を備える配線基板本体と、上記貫通孔内に配置固着された電子部品と、上記第1主面 の上方及び上記電子部品のうち第1主面側の面の上方に形成され、上記電子部品と接続する接続配線を含む配線と、を備える配線基板であって、
    上記電子部品は、複数のチップコンデンサが集合してなるチップコンデンサ集合体であり、
    上記接続配線は、
    各々の上記チップコンデンサのうち、一方の端子部同士を互いに接続してなる第1転換層と、他方の端子部同士を互いに接続してなる第2転換層とを含み、上記チップコンデンサを互いに並列に接続してなり、
    上記第1転換層及び第2転換層は、上記配線基板の配線基板上面に形成したIC接続端子にそれぞれを接続してなる
    配線基板。
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