JP3878279B2 - 足場用建枠又はパイプ等の連結装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は足場用建枠又はパイプ等の連結装置、詳しくは建築現場等において使用される足場用建枠又はパイプを連結し乍ら順次上方に組み立てていくのに最適な足場用建枠又はパイプ等の連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
足場用建枠又はパイプを順次上方に組み立てていくには、この足場用建枠又はパイプを連結するための連結手段が必要であった。そして、このような連結手段として従来はパイプ状の連結金具が用いられていた。この連結金具は上下の足場用建枠又はパイプ間に介在させるとともに、連結金具を所定の角度回転させることによって足場用建枠又はパイプと連結金具とに設けた係合部と係合受部とを互いに係合させて上下の足場用建枠又はパイプを連結するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、このような連結金具にあっては足場用建枠又はパイプを順次上方に組み立てていく際、或いは解体する際に作業する人が屈んで連結金具に手を触れて回転させる必要があり、面倒であるとともに作業能率が悪いという問題点があった。
【0004】
本発明は上記問題点を解決し、特に足場用建枠又はパイプを連結して順次上方に組み立てていく際、或いは解体する際に作業する人が立ったままの状態でその作業を簡単に能率よく行なうことができる足場用建枠又はパイプ等の連結装置を提案することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る足場用建枠又はパイプ等の連結装置は、建築現場等において使用される足場用建枠又はパイプの端部に取着されて足場用建枠又はパイプ同士を連結するための連結装置であって、この連結装置は管状部材の内部に係止突部を有する係止金具が、その係止突部を前記管状部材の側面に設けた貫通孔より外方に突出する状態に配置されるとともに、前記係止金具を係止突部の突出方向に付勢するバネ部材が内蔵される一方、前記係止金具は前記管状部材に対向して設けた支持孔に貫通状態に支持された操作杆に係合されるとともに、前記操作杆の上面にはこの操作杆の先部を前記管状部材の外部から押圧するのと相俟って前記係止金具の係止突部を前記バネ部材の付勢に抗して没入させた際に、一方の前記支持孔の内側上部の縁部に係合して前記係止突部の没入状態を保持させる係合段部が形成され、前記先部には操作杆が押圧状態のときに前記管状部材の外側面に当接する係合片が設けられ、この係合片は連結しようとする前記足場用建枠又はパイプの下部が前記管状部材に挿入された際にその先端で押圧されて前記係合段部の係合状態を解除して、前記係止金具の係止突部を突出させて前記足場用建枠又はパイプの下部に設けた係止部に係止させるように形成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0007】
図1において、符号1は本発明に係る足場用建枠又はパイプ等の連結装置を示し、この連結装置1は管状部材2の内部中央の稍上方に係止突部3を有する係止金具4が配置されるとともに、この係止金具4の係止突部3は前記管状部材2の側面に設けた貫通孔5から出没可能に設けられている。また、前記係止金具4の付近の前記管状部材2の内部にはこの係止金具4を係止突部3の突出方向に付勢する板状で逆略U字状を有するバネ部6が内蔵されており、このバネ部材6の一端は前記係止金具4の上部に設けた凸部7をかしめることによって固定され、他端の折曲げ部は前記管状部材2の側面に設けた係止孔8に挿入係止されている。
【0008】
なお、バネ部材6の一端を係止金具4の上部に固定する場合に、例えばビスを介して固定したり、或いは溶着したりしてもよい。
【0009】
係止金具4の下部付近には操作杆10が配置されるとともに、この操作杆10は管状部材2の中央部の両側面に対向して設けられた支持孔11に貫通状態に支持されている。また、前記操作杆10の略中央の上部には凹部12が形成され、且つこの凹部12の両側面12a、12bは右方向から左方向にかけて傾斜状を有している。そして、前記操作杆10の凹部12内には前記係止金具4の先端が位置されるとともに、この先端の前部には一方の前記側面12aと対応し且つ係合し合う傾斜状の係合面4aが形成されている。
【0010】
次に、管状部材2の側部から突出した操作杆10の先端には押圧片15が取着されるとともに、後部には前記操作杆10が前記管状部材2から抜脱するのを防止するためのピン状のストッパ−部材16が取着されている。また、前記押圧片15の裏側には操作杆10が押圧状態のときに前記管状部材2の外側面に当接する弾性を有する係合片17が押圧片15に設けた凸部17aをかしめることによって固定されている。さらに、前記操作杆10の上面にはこの操作杆10を押圧片15を介して押圧するのと相俟って係止金具4の係止突部3をバネ部材6の付勢に抗して没入させた際に、一方の支持孔11の内側上部の縁部11aに係合して前記係止突部3の没入状態を保持させる係合段部10aが形成されている。
【0011】
符号18は管状部材2の下部の両側面に対向して形成されたボルト孔を示し、このボルト孔18は前記管状部材2を足場用縦枠20の左右の縦パイプ21の上部に挿嵌したときに前記左右の縦パイプ21の上部の両側面に設けたボルト孔24に対応するように設けられている。
【0012】
足場用建枠又はパイプ等の連結装置1は上述のように構成されているので、その使用にあたっては、図4に示すように足場用建枠20を連結する場合について説明する。先ず、足場用建枠20の左右の縦パイプ21の上部に連結装置1の管状部材2の下部2aを挿入した後、ボルト及びナットからなる固定具22によって前記管状部材2を左右の縦パイプ21に固定する。次に、管状部材2の上部2bに連結しようとする別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部を挿入することで、この別の足場用建枠20aと前記足場用建枠20とが連結装置1を介して連結される。
【0013】
なお、固定具22はボルト及びナットに限るものではなく、例えば止めピン等であってもよい。
【0014】
ところで、上記において別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部を足場用建枠20の左右の縦パイプ21の上部に固定された連結装置1の管状部材2の上部2bに連結しようとするときに、図1に示すように連結装置1の操作杆10が没入状態の場合は、前記管状部材2の上部2bに挿入してくる前記別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部先端によって前記操作杆10の先端に設けた押圧片15の裏側に取着された係合片16が下方に押圧され、これによって、操作杆10の上面に設けた係合段部10aが前記管状部材2の両側面に設けた支持孔11の内の一方の支持孔11の内側上部の縁部11aから外れ、前記操作杆10は係止金具4を介してバネ部材6の付勢によって突出されるのと同時に前記係止金具4の係止突部3は管状部材2の側面に設けた貫通孔5から突出され、前記縦パイプ23の下部側面に設けた貫通孔(係止部)25に係合され、前記足場用建枠20、20aが連結される。
【0015】
また、図2に示すように連結装置1の操作杆10が突出状態の場合は、管状部材2の上部2bに挿入してくる別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部先端によって係止金具4の係止突部3がバネ部材6の付勢に抗して管状部材2の側面に設けた貫通孔5に没入され、さらに前記縦パイプ23が挿入されて前記貫通孔5とこの縦パイプ23の下部側面に設けた貫通孔25とが対応したときに、前記係止金具4の係止突部3はバネ部材6の付勢によって前記貫通孔5から突出され、前記縦パイプ23の下部側面に設けた貫通孔(係止部)25に係合され、前記足場用建枠20、20aが連結される。
【0016】
上述のように足場用建枠又はパイプ等の連結装置1によれば、足場用建枠20、20aを連結するときに、一方の足場用建枠20の左右の縦パイプ21、21の上部に固定されている連結装置1の係止金具4の係止突部3が管状部材2の側面に設けた貫通孔5から突出された状態であっても、或いは前記係止金具4がバネ部材6の付勢に抗して操作杆10によって押圧され、前記係止金具4の係止突部3が管状部材2の側面に設けた貫通孔5に没入された状態であっても、他方の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23、23の下部を前記管状部材2の上部2bに挿入するだけで両足場用建枠を簡単に連結し組み立てることができる。
【0017】
また、連結し組み立てられた足場用建枠20、20a同士を解体するときには、連結装置の操作杆10の押圧片15を足で蹴ってこの押圧片15を没入させるだけで簡単に連結を解除することができる。
【0018】
このように足場用建枠20、20aを順次上方に組み立てていく際、或いは解体する際に作業する人が立ったままの状態でその作業を簡単に能率よく行なうことができるのに加え、連結装置1の係止金具4の係止突部3が管状部材2の側面に設けた貫通孔5から突出された状態、又は没入された状態のどちらであっても前記連結装置1に手を触れることなく連結を行なうことができるので便利である。
【0019】
次に、図5は足場用建枠又はパイプ等の連結装置1の他の例を示すもので、この例においては管状部材2の両側面の上下方向に少しずれた位置に設けた係止孔27に前記管状部材2の内径より少し長めの可動片28が傾斜状態に支持されている。そして、前記可動片28はコイルバネ部材29によって常に上方に付勢されているために、この可動片28の一端28aは前記管状部材2の両側面に設けた係止孔27の内の下方に位置するから係止孔27から突出されている。
【0020】
可動片28の両端近傍の両側面にはこの可動片28が係止孔27から抜け落ちるのを防ぐための段部30が形成されている。なお、可動片28の一端28aは鋸歯状に形成するのが好ましい。
【0021】
上記において別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部を足場用建枠20の左右の縦パイプ21の上部に固定された連結装置1の管状部材2の上部2bに連結しようとするときに、この管状部材2の上部2bに挿入してくる別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部先端によって可動片28の突出されている一端28aが下方におされてコイルバネ部材6の付勢に抗して管状部材2の側面に設けた係止孔27に没入され、さらに前記縦パイプ23が挿入されて前記上部2bに挿嵌されることで前記足場用建枠20、20aが連結される。
【0022】
足場用建枠20、20aが連結状態において、足場用建枠20aの縦パイプ23に管状部材2の上部2bから抜脱する力が働いたときに、管状部材2内に傾斜状態に配され支持されている可動片28の一端28aが縦パイプ23の内周面(係止部)23aに強く引っ掛かってストッパ−の役目を果たすため、これによって、抜脱を防止することができる。
【0023】
また、連結し組み立てられた足場用建枠20、20a同士を解体するときには、連結装置の操作杆10の押圧片15を足で蹴ってこの押圧片15を没入させるだけで縦パイプ23の内周面に引っ掛かっている可動片28の一端28aを外すことができ、これによって、簡単に連結を解除することができる。
【0024】
なお、この例において図1乃至図4と同符号は同部材を示もので、その説明は省略する。
【0025】
【発明の効果】
前記構成のように、本発明に係る足場用建枠又はパイプ等の連結装置によれば、足場用建枠を連結して順次上方に組み立てていく際、或いは解体する際に作業する人が立ったままの状態でその作業を簡単に能率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る足場用建枠又はパイプ等の連結装置において、係止金具の係止突部が管状部材の側面に設けた貫通孔に没入された状態での連結過程を示す断面説明図
【図2】前記連結装置において、係止金具の係止突部が管状部材の側面に設けた貫通孔から突出された状態での連結過程を示す断面説明図
【図3】a、bは係止金具とバネ部材と操作杆との関係を示す正面図及び側面図
【図4】足場用建枠同士の連結過程を示す使用説明図
【図5】前記連結装置の他の例を示す使用説明図
【図6】図5の要部平面図
【符号の説明】
1 連結装置
2 管状部材
3 係止突部
4 係止金具
5 貫通孔
6 バネ部材
10 操作杆
10a 係合段部
11 支持孔
11a 縁部
16 係合片
20、20a 足場用建枠
25 貫通孔(係止部)
【発明の属する技術分野】
本発明は足場用建枠又はパイプ等の連結装置、詳しくは建築現場等において使用される足場用建枠又はパイプを連結し乍ら順次上方に組み立てていくのに最適な足場用建枠又はパイプ等の連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
足場用建枠又はパイプを順次上方に組み立てていくには、この足場用建枠又はパイプを連結するための連結手段が必要であった。そして、このような連結手段として従来はパイプ状の連結金具が用いられていた。この連結金具は上下の足場用建枠又はパイプ間に介在させるとともに、連結金具を所定の角度回転させることによって足場用建枠又はパイプと連結金具とに設けた係合部と係合受部とを互いに係合させて上下の足場用建枠又はパイプを連結するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、このような連結金具にあっては足場用建枠又はパイプを順次上方に組み立てていく際、或いは解体する際に作業する人が屈んで連結金具に手を触れて回転させる必要があり、面倒であるとともに作業能率が悪いという問題点があった。
【0004】
本発明は上記問題点を解決し、特に足場用建枠又はパイプを連結して順次上方に組み立てていく際、或いは解体する際に作業する人が立ったままの状態でその作業を簡単に能率よく行なうことができる足場用建枠又はパイプ等の連結装置を提案することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る足場用建枠又はパイプ等の連結装置は、建築現場等において使用される足場用建枠又はパイプの端部に取着されて足場用建枠又はパイプ同士を連結するための連結装置であって、この連結装置は管状部材の内部に係止突部を有する係止金具が、その係止突部を前記管状部材の側面に設けた貫通孔より外方に突出する状態に配置されるとともに、前記係止金具を係止突部の突出方向に付勢するバネ部材が内蔵される一方、前記係止金具は前記管状部材に対向して設けた支持孔に貫通状態に支持された操作杆に係合されるとともに、前記操作杆の上面にはこの操作杆の先部を前記管状部材の外部から押圧するのと相俟って前記係止金具の係止突部を前記バネ部材の付勢に抗して没入させた際に、一方の前記支持孔の内側上部の縁部に係合して前記係止突部の没入状態を保持させる係合段部が形成され、前記先部には操作杆が押圧状態のときに前記管状部材の外側面に当接する係合片が設けられ、この係合片は連結しようとする前記足場用建枠又はパイプの下部が前記管状部材に挿入された際にその先端で押圧されて前記係合段部の係合状態を解除して、前記係止金具の係止突部を突出させて前記足場用建枠又はパイプの下部に設けた係止部に係止させるように形成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0007】
図1において、符号1は本発明に係る足場用建枠又はパイプ等の連結装置を示し、この連結装置1は管状部材2の内部中央の稍上方に係止突部3を有する係止金具4が配置されるとともに、この係止金具4の係止突部3は前記管状部材2の側面に設けた貫通孔5から出没可能に設けられている。また、前記係止金具4の付近の前記管状部材2の内部にはこの係止金具4を係止突部3の突出方向に付勢する板状で逆略U字状を有するバネ部6が内蔵されており、このバネ部材6の一端は前記係止金具4の上部に設けた凸部7をかしめることによって固定され、他端の折曲げ部は前記管状部材2の側面に設けた係止孔8に挿入係止されている。
【0008】
なお、バネ部材6の一端を係止金具4の上部に固定する場合に、例えばビスを介して固定したり、或いは溶着したりしてもよい。
【0009】
係止金具4の下部付近には操作杆10が配置されるとともに、この操作杆10は管状部材2の中央部の両側面に対向して設けられた支持孔11に貫通状態に支持されている。また、前記操作杆10の略中央の上部には凹部12が形成され、且つこの凹部12の両側面12a、12bは右方向から左方向にかけて傾斜状を有している。そして、前記操作杆10の凹部12内には前記係止金具4の先端が位置されるとともに、この先端の前部には一方の前記側面12aと対応し且つ係合し合う傾斜状の係合面4aが形成されている。
【0010】
次に、管状部材2の側部から突出した操作杆10の先端には押圧片15が取着されるとともに、後部には前記操作杆10が前記管状部材2から抜脱するのを防止するためのピン状のストッパ−部材16が取着されている。また、前記押圧片15の裏側には操作杆10が押圧状態のときに前記管状部材2の外側面に当接する弾性を有する係合片17が押圧片15に設けた凸部17aをかしめることによって固定されている。さらに、前記操作杆10の上面にはこの操作杆10を押圧片15を介して押圧するのと相俟って係止金具4の係止突部3をバネ部材6の付勢に抗して没入させた際に、一方の支持孔11の内側上部の縁部11aに係合して前記係止突部3の没入状態を保持させる係合段部10aが形成されている。
【0011】
符号18は管状部材2の下部の両側面に対向して形成されたボルト孔を示し、このボルト孔18は前記管状部材2を足場用縦枠20の左右の縦パイプ21の上部に挿嵌したときに前記左右の縦パイプ21の上部の両側面に設けたボルト孔24に対応するように設けられている。
【0012】
足場用建枠又はパイプ等の連結装置1は上述のように構成されているので、その使用にあたっては、図4に示すように足場用建枠20を連結する場合について説明する。先ず、足場用建枠20の左右の縦パイプ21の上部に連結装置1の管状部材2の下部2aを挿入した後、ボルト及びナットからなる固定具22によって前記管状部材2を左右の縦パイプ21に固定する。次に、管状部材2の上部2bに連結しようとする別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部を挿入することで、この別の足場用建枠20aと前記足場用建枠20とが連結装置1を介して連結される。
【0013】
なお、固定具22はボルト及びナットに限るものではなく、例えば止めピン等であってもよい。
【0014】
ところで、上記において別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部を足場用建枠20の左右の縦パイプ21の上部に固定された連結装置1の管状部材2の上部2bに連結しようとするときに、図1に示すように連結装置1の操作杆10が没入状態の場合は、前記管状部材2の上部2bに挿入してくる前記別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部先端によって前記操作杆10の先端に設けた押圧片15の裏側に取着された係合片16が下方に押圧され、これによって、操作杆10の上面に設けた係合段部10aが前記管状部材2の両側面に設けた支持孔11の内の一方の支持孔11の内側上部の縁部11aから外れ、前記操作杆10は係止金具4を介してバネ部材6の付勢によって突出されるのと同時に前記係止金具4の係止突部3は管状部材2の側面に設けた貫通孔5から突出され、前記縦パイプ23の下部側面に設けた貫通孔(係止部)25に係合され、前記足場用建枠20、20aが連結される。
【0015】
また、図2に示すように連結装置1の操作杆10が突出状態の場合は、管状部材2の上部2bに挿入してくる別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部先端によって係止金具4の係止突部3がバネ部材6の付勢に抗して管状部材2の側面に設けた貫通孔5に没入され、さらに前記縦パイプ23が挿入されて前記貫通孔5とこの縦パイプ23の下部側面に設けた貫通孔25とが対応したときに、前記係止金具4の係止突部3はバネ部材6の付勢によって前記貫通孔5から突出され、前記縦パイプ23の下部側面に設けた貫通孔(係止部)25に係合され、前記足場用建枠20、20aが連結される。
【0016】
上述のように足場用建枠又はパイプ等の連結装置1によれば、足場用建枠20、20aを連結するときに、一方の足場用建枠20の左右の縦パイプ21、21の上部に固定されている連結装置1の係止金具4の係止突部3が管状部材2の側面に設けた貫通孔5から突出された状態であっても、或いは前記係止金具4がバネ部材6の付勢に抗して操作杆10によって押圧され、前記係止金具4の係止突部3が管状部材2の側面に設けた貫通孔5に没入された状態であっても、他方の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23、23の下部を前記管状部材2の上部2bに挿入するだけで両足場用建枠を簡単に連結し組み立てることができる。
【0017】
また、連結し組み立てられた足場用建枠20、20a同士を解体するときには、連結装置の操作杆10の押圧片15を足で蹴ってこの押圧片15を没入させるだけで簡単に連結を解除することができる。
【0018】
このように足場用建枠20、20aを順次上方に組み立てていく際、或いは解体する際に作業する人が立ったままの状態でその作業を簡単に能率よく行なうことができるのに加え、連結装置1の係止金具4の係止突部3が管状部材2の側面に設けた貫通孔5から突出された状態、又は没入された状態のどちらであっても前記連結装置1に手を触れることなく連結を行なうことができるので便利である。
【0019】
次に、図5は足場用建枠又はパイプ等の連結装置1の他の例を示すもので、この例においては管状部材2の両側面の上下方向に少しずれた位置に設けた係止孔27に前記管状部材2の内径より少し長めの可動片28が傾斜状態に支持されている。そして、前記可動片28はコイルバネ部材29によって常に上方に付勢されているために、この可動片28の一端28aは前記管状部材2の両側面に設けた係止孔27の内の下方に位置するから係止孔27から突出されている。
【0020】
可動片28の両端近傍の両側面にはこの可動片28が係止孔27から抜け落ちるのを防ぐための段部30が形成されている。なお、可動片28の一端28aは鋸歯状に形成するのが好ましい。
【0021】
上記において別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部を足場用建枠20の左右の縦パイプ21の上部に固定された連結装置1の管状部材2の上部2bに連結しようとするときに、この管状部材2の上部2bに挿入してくる別の足場用建枠20aの左右の縦パイプ23の下部先端によって可動片28の突出されている一端28aが下方におされてコイルバネ部材6の付勢に抗して管状部材2の側面に設けた係止孔27に没入され、さらに前記縦パイプ23が挿入されて前記上部2bに挿嵌されることで前記足場用建枠20、20aが連結される。
【0022】
足場用建枠20、20aが連結状態において、足場用建枠20aの縦パイプ23に管状部材2の上部2bから抜脱する力が働いたときに、管状部材2内に傾斜状態に配され支持されている可動片28の一端28aが縦パイプ23の内周面(係止部)23aに強く引っ掛かってストッパ−の役目を果たすため、これによって、抜脱を防止することができる。
【0023】
また、連結し組み立てられた足場用建枠20、20a同士を解体するときには、連結装置の操作杆10の押圧片15を足で蹴ってこの押圧片15を没入させるだけで縦パイプ23の内周面に引っ掛かっている可動片28の一端28aを外すことができ、これによって、簡単に連結を解除することができる。
【0024】
なお、この例において図1乃至図4と同符号は同部材を示もので、その説明は省略する。
【0025】
【発明の効果】
前記構成のように、本発明に係る足場用建枠又はパイプ等の連結装置によれば、足場用建枠を連結して順次上方に組み立てていく際、或いは解体する際に作業する人が立ったままの状態でその作業を簡単に能率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る足場用建枠又はパイプ等の連結装置において、係止金具の係止突部が管状部材の側面に設けた貫通孔に没入された状態での連結過程を示す断面説明図
【図2】前記連結装置において、係止金具の係止突部が管状部材の側面に設けた貫通孔から突出された状態での連結過程を示す断面説明図
【図3】a、bは係止金具とバネ部材と操作杆との関係を示す正面図及び側面図
【図4】足場用建枠同士の連結過程を示す使用説明図
【図5】前記連結装置の他の例を示す使用説明図
【図6】図5の要部平面図
【符号の説明】
1 連結装置
2 管状部材
3 係止突部
4 係止金具
5 貫通孔
6 バネ部材
10 操作杆
10a 係合段部
11 支持孔
11a 縁部
16 係合片
20、20a 足場用建枠
25 貫通孔(係止部)
Claims (1)
- 建築現場等において使用される足場用建枠又はパイプの端部に取着されて足場用建枠又はパイプ同士を連結するための連結装置であって、この連結装置は管状部材の内部に係止突部を有する係止金具が、その係止突部を前記管状部材の側面に設けた貫通孔より外方に突出する状態に配置されるとともに、前記係止金具を係止突部の突出方向に付勢するバネ部材が内蔵される一方、前記係止金具は前記管状部材に対向して設けた支持孔に貫通状態に支持された操作杆に係合されるとともに、前記操作杆の上面にはこの操作杆の先部を前記管状部材の外部から押圧するのと相俟って前記係止金具の係止突部を前記バネ部材の付勢に抗して没入させた際に、一方の前記支持孔の内側上部の縁部に係合して前記係止突部の没入状態を保持させる係合段部が形成され、前記先部には操作杆が押圧状態のときに前記管状部材の外側面に当接する係合片が設けられ、この係合片は連結しようとする前記足場用建枠又はパイプの下部が前記管状部材に挿入された際にその先端で押圧されて前記係合段部の係合状態を解除して、前記係止金具の係止突部を突出させて前記足場用建枠又はパイプの下部に設けた係止部に係止させるように形成したことを特徴とする足場用建枠又はパイプ等の連結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12354597A JP3878279B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 足場用建枠又はパイプ等の連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12354597A JP3878279B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 足場用建枠又はパイプ等の連結装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10299248A JPH10299248A (ja) | 1998-11-10 |
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Family Applications (1)
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JP12354597A Expired - Fee Related JP3878279B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 足場用建枠又はパイプ等の連結装置 |
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JP (1) | JP3878279B2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP12354597A patent/JP3878279B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10299248A (ja) | 1998-11-10 |
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