JP2975929B1 - 足場パネル固定金具 - Google Patents

足場パネル固定金具

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JP2975929B1 JP16614298A JP16614298A JP2975929B1 JP 2975929 B1 JP2975929 B1 JP 2975929B1 JP 16614298 A JP16614298 A JP 16614298A JP 16614298 A JP16614298 A JP 16614298A JP 2975929 B1 JP2975929 B1 JP 2975929B1
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和美 大澤
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Abstract

【要約】 【課題】 建築用の足場パイプに簡易且つ確実に足場パ
ネルを固定する固定金具を提供する。 【解決手段】 一対の足場パイプ16の下面に引寄部材
1を,上面にパネル受入部材5を配置し,足場パイプ1
6を挟んだ状態で,引寄部材1からパネル受入部材5に
設置したナット9にボルト12を螺装して,これらを締
着することによって,引寄部材1を基準としてパネル受
入部材5を下向きに引寄せ,その両側の立上り片10を
対向方向に強制変位させて,パネル受入部材5に挿入設
置した足場パネル17を強固に挟持し且つその上端の係
止突条11が足場パネル17に引っ掛け係止するように
して,足場パネル16の固定金具Aを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,建築現場に工事用
資材の運搬,作業者の通路や足掛り等の目的で設置する
建築作業用の足場に関し,特に建物に添って配置した足
場フレームにおける平行配置の一対の足場パイプに足場
パネルを載置固定する足場パネル固定金具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種建築用の足場は,例えば建物に添
って配置した鋼管足場等の足場フレームにおける平行配
置の一対の足場パイプにより,或いはこれに金属製乃至
木製の足場パネルを載置固定することにより構成したも
のとされ,一般に足場パネルの載置固定は,一対の足場
パイプに足場パネルを載置し,ワイヤーを用いて足場パ
イプと足場パネルに配置した固定孔,固定突起等所定の
固定部とを結束して,これらを固定するものとされる
が,上記一対の足場パイプによるものは,作業者の足場
として安定を欠いて,使い勝手が悪く,作業者の転落や
資材の落下の可能性が残り危険であり,一方足場パネル
を載置固定したものは,作業者の足場として安定性を確
保して,使い勝手を向上し,作業者の転落や資材の落下
の可能性を減少乃至解消し得るが,この場合上記ワイヤ
ーによる固定を行なうため,足場の設置や解体のための
作業が煩雑化するとともにワイヤー設置によって足を引
っ掛ける原因になったり,外観を損なったりする傾向を
招きやすく,また足場解体後のワイヤーは再利用し難い
ため,ワイヤーの廃棄処理が必要となる上,資源の有効
利用の観点から問題を残している。
【0003】本発明は,かかる事情に鑑みてなされたも
ので,その解決課題とするところは,足場パイプに対す
る足場パネルの載置固定を可及的簡易且つ確実になし得
て,固定強度を確保し,また外観を損なうことなく,耐
久性を備えて繰り返しの使用を可能とし得るようにした
足場パネル固定金具を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記課題に添って請求
項1に記載の発明は,これを,平行配置の一対の足場パ
イプ上に足場パネルを載置固定する金具であって,幅方
向中間位置にボルト透孔を有して上記一対の足場パイプ
の下面に交差突き当て状に配置する引寄部材と,幅方向
中間位置に雌ネジ部を有するとともに幅方向両側に立上
り片を有して上記一対の足場パイプの上面に交差載置状
に配置するパネル受入部材と,上記引寄部材を基準位置
としてそのボルト透孔を介してパネル受入部材の雌ネジ
部に螺着する締着ボルトとを備えるとともに上記引寄部
材及びパネル受入部材を,厚肉板状の金属製とし,上記
パネル受入部材の雌ネジ部を該パネル受入部材に溶着設
置したナットにより形成し,上記締着ボルトの締着によ
り上記一対の足場パイプを引寄部材とパネル受入部材で
挟み該パネル受入部材をその雌ネジ部を力点として下方
に引寄せるとともに上記一対の足場パイプを支点として
その両側の立上り片を対向する幅方向内方に向けて弾発
的に強制変位することによって上記一対の足場パイプ上
載置の足場パネルを挟持自在としてなることを特徴とす
る足場パネル固定金具とし,請求項2に記載の発明は,
上記足場パネルの挟持による固定に代え又はこれととも
に足場パネルを幅方向両側で抱持状とする如くに,引掛
係止による固定を行うように,これを,上記パネル受入
部材の幅方向両側の立上り片に対向する幅方向内側に向
けてそれぞれ突出する係止突条を突設し,上記立上り片
の弾発的な強制変位による足場パネルの挟持に代えて又
はこれとともに該立上り片の弾発的な強制変位に伴う係
止突条の変位によって上記足場パネルを引掛係止自在と
してなることを特徴とする請求項1に記載の足場パネル
固定金具とし,請求項3に記載の発明は,上記引寄部材
における一対の足場パイプに対する位置決め及び締着ボ
ルト締着時の廻り止めを行なう一方,上記パネル受入部
材における両側の立上り片の弾発的変位を容易にし,ま
た締着ボルトの締着を確実にして,好ましい操作性と固
定強度を確保し得るものとするように,これを,上記引
寄部材を,幅方向両側に立上り片を備えて形成するとと
もに上記パネル受入部材を,一対の足場パイプ間に垂下
配置する折曲段差部を備え且つ上記雌ネジ部を該折曲段
差部の底板に配置してなることを特徴とする請求項1又
は2に記載の足場パネル固定金具とし,請求項4に記載
の発明は,上記発明の課題にそって,上記中のパネル受
入部材の設置を省略し,引寄部材による足場パイプの直
接の直付け固定を行ない得るものとするように,これ
を,平行配置の一対の足場パイプ上に足場パネルを載置
固定する金具であって,幅方向中間位置にボルト透孔を
有して上記一対の足場パイプの下面に交差突き当て状に
配置する引寄部材と,該引寄部材を基準位置としてその
ボルト透孔を介して上記足場パネルの所定位置の幅方向
中間位置に形成した雌ネジ部に螺着する締着ボルトとを
備え,該締着ボルトの締着により上記一対の足場パイプ
を引寄部材と足場パネルで挟み一対の足場パイプ上載置
の足場パネルを引寄せ締着固定自在としてなることを特
徴とする足場パネル固定金具とし,これらをそれぞれ発
明の要旨として,上記課題解決の手段としたものであ
る。
【0005】
【作 用】 請求項1に記載の発明は,一対の足場パイ
プ下面側に引寄部材をパネル受入部材の引寄せのための
基体として,一対の足場パイプ上面のパネル受入部材
を,これらを締着する締着ボルトによってその雌ネジ部
を力点,一対の足場パイプを支点として下方に引寄せ,
パネル受入部材を弾発的に変形させ,その立上り片を対
向方向に弾発的に強制変位することにより,これら立上
り片間受入の足場パネルを挟持してその固定を行い,ま
た厚肉板状の金属によって,上記引寄部材が引寄せの基
体となるとともにパネル受入部材がその適度の弾発変形
性を確保し,ナットが締着ボルトの螺装を充分且つ確実
に行ない,足場パネルの挟持固定を確実にするように作
用し,請求項2に記載の発明は,係止突条が足場パネル
に,その幅方向両端においてこれを抱持状とする如くに
引掛係止して,上記挟持の固定に代えて又はこれととも
にその固定を行うように作用し,請求項3に記載の発明
は,引寄部材の立上り片が一対の足場パイプの受入又は
これらの間への嵌め込みのためのガイドとなって,その
交差突き当て状設置の位置決め手段となるとともに引寄
部材を基準位置とする締着ボルトの締着時に生じる回転
を防止する廻り止めの手段となり,またパネル受入部材
の垂下し,力点を有する折曲段差部が,その下方への弾
発変形を促進するとともに締着ボルトのパネル受入部材
上方への突出長さを吸収するスペースを確保して,締着
ボルトの締着を充分になし得て,パネル受入部材の下方
への引寄せを確実になし得るようにして,足場パネルの
上記固定を確実にするように作用し,請求項4に記載の
発明は,一対の足場パイプ下面側の引寄部材を引寄せの
基体として,一対の足場パイプ上面の足場パネルを,こ
れらを締着する足場パイプ間のボルトによって引寄部材
の下方に引寄せ,該引寄せの状態で足場パネルの締着固
定を行なうように作用する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明を更に具
体的に説明すれば,図1乃至4においてAは足場パネル
固定金具であって,足場パネル固定金具Aは,建物まわ
りに設置して足場フレームを構成する平行配置の一対の
足場パイプ16上に足場パネル17を載置固定する金具
としてあり,該足場パネル固定金具Aは,引寄部材1
と,パネル受入部材5と,締着ボルト12とを備えてお
り,上記引寄部材1は,幅方向中間位置にボルト透孔3
を有して上記一対の足場パイプの下面に交差突き当て状
に配置するものとし,パネル受入部材5は,幅方向中間
位置に雌ネジ部9を有するとともに幅方向両側に立上り
片10を有して上記一対の足場パイプ16の上面に交差
載置状に配置するものとし,また締着ボルト12は,上
記引寄部材1を基準位置としてそのボルト透孔3を介し
てパネル受入部材5の雌ネジ部9に螺着するものとし,
これらによる足場パネル固定金具Aは,締着ボルト12
の締着により上記一対の足場パイプ16を引寄部材1と
パネル受入部材5で挟み該パネル受入部材5をその雌ネ
ジ部9を力点として下方に引寄せるとともに上記一対の
足場パイプ16を支点としてその両側の立上り片10を
対向する幅方向内方に向けて弾発的に強制変位すること
によって上記一対の足場パイプ16上載置の足場パネル
17を挟持自在としてなるものとしてある。
【0007】本例にあって足場パネル固定金具Aは,上
記パネル受入部材5の幅方向両側の立上り片10に対向
する幅方向内側に向けてそれぞれ突出する係止突条11
を突設し,上記立上り片10の弾発的な強制変位ととも
に該立上り片10の弾発的な強制変位に伴う係止突条1
1の変位によって上記足場パネル17を引掛係止自在と
したものとし,また上記引寄部材1は,これを幅方向両
側に立上り片4を備えて,厚肉板状の金属製として形成
し,上記パネル受入部材5は,これを一対の足場パイプ
16間に垂下配置する折曲段差部7を備え且つ上記雌ネ
ジ部9を該折曲段差部7の底部8に配置して,同じく厚
肉板状の金属製のものとして形成し,また上記パネル受
入部材5の雌ネジ部9は,これを該パネル受入部材5に
溶着設置したナットにより形成したものとしてある。
【0008】 即ち本例の引寄部材1は,それ自体剛性
の高い板厚にして帯状の板材を用いるか,または足場パ
イプ16交差方向のリブを形成する等して剛性を高めた
同じく帯状の板材を用いて構成するものとし,本例では
剛性の高い板厚の板材を用い,例えば数mm,特に3mm乃
至6mmの厚さのステンレス鋼板等による厚肉鋼板を用
い,これを水平基板2と,該水平基板2の幅方向両側,
特に両側の端部を上向きに折曲することによって形成し
た立上り片4と,上記水平基板2の幅方向中央位置に透
設した,後述の締着ボルト12を挿通するボルト透孔3
とを備えて,例えば上向きコ字状の一体に形成したもの
としてあり,このとき上記水平基板2の幅長さ(足場パ
イプ16を基準として,その交差方向の長さ)を,上記
一対の足場パイプ16の間隔,特に平行配置の足場パイ
プ16中心位置間の間隔を基準として,それ以上の適宜
の長さを有するものとしてあり,上記両側端部に立上り
片4を有する本例にあっては該立上り片4間の内法寸法
を,上記一対の足場パイプ16を受入れてこれを被嵌し
得るように一対の足場パイプ16の間隔,特にその外法
寸法よりやや乃至僅かに長い寸法に設定したものとする
ようにし,また本例において設置した上記立上り片4の
高さは,これを同じく上記足場パイプ16の外径寸法と
同一かこれより短寸にして,その上端が上記一対の足場
パイプ16を受入れた状態において,その上端と同一
か,これより下位に位置する寸法に設定したものとする
ようにしたものとしてある。本例にあって引寄部材1
は,その上記立上り片4の内法寸法を,一般的にして標
準的な足場フレームにおける一対の足場パイプ16の間
隔を基準として,これよりやや長い185mmとし,上記
立上り片4の高さを,同じく一般的にして標準的な足場
パイプ16の外径寸法とされる48mmを基準として,こ
れと同一の48mmとしてあり,また足場パイプ16長手
方向の長さは,締着ボルト12による引寄せのための基
体となし得れば,これを適宜に設定可能であるが,本例
にあっては,これを例えば50mmのものとしてある。
【0009】一方本例のパネル受入部材5は,上記引寄
部材1との間で,その締着ボルト12による引寄せのた
めの弾発的な変形をなし得る板厚にして帯状の板材を用
いるか,これに足場パイプ長手方向のリブ等上記変形を
妨げない加工を施した帯状の板材を用いて構成するもの
とし,本例では相当程度の剛性を有して上記弾発的な変
形を行なう板厚の板材を用い,例えば上記引寄部材1と
同様に,数mm,特に2mm乃至5mmの厚さのステンレス鋼
板等による厚肉鋼板を用い,これを一対の水平基板6
と,該水平基板6を中間位置で幅方向に2区分するよう
に幅方向中間位置に介設した上向き開口の折曲段差部7
と,上記2区分することによって一対とした水平基板6
の端部,特に幅方向両側端部を上向きに折曲することに
よって形成した立上り片10と,該立上り片10に,例
えばその上端を折曲することによって,対向する幅方向
内側に向けて小幅の突出幅に突出して設置した係止突条
11と,図示省略の透孔を介して下向きに開口するよう
に,上記折曲段差部7における底板8の上面に溶着した
締着ボルト12を螺装する雌ネジ部9としてのナットを
備えて,例えば幅方向中間凹陥の中間段差部付き上向き
コ字状の一体に形成したものとしてあり,このとき介設
した折曲段差部7を加えた上記水平基板6の合計の幅長
さ(同じく足場パイプ16を基準として,その交差方向
の長さ)を,上記一対の足場パイプ16上に載置固定す
る足場パネル17の幅(幅方向長さ)よりやや長い幅を
有するものとしてあり,上記両側端部の立上り片10間
の内法寸法を,該足場パネル17を落し込み状に受入れ
得るように該足場パネル17の幅に近似し,これより僅
かに長い寸法に設定するようにしたものとし,また立上
り片10の高さは,これを該足場パネル17の高さと同
じか,これよりやや高い,これに近似した寸法に設定す
るようにしたものとし,上記係止突条11の突出位置
は,上記立上り片10の上端にして足場パネル17の高
さよりやや高い位置とし,その突出幅は足場パネル17
上端に対して弾発的に引掛係止し得る極く短寸のものと
し,一方上記折曲段差部7は,その幅長さを,一対の足
場パイプ16間に垂下配置し得るように,上記一対の足
場パイプ16間の間隔より短寸とし,その垂下高さを,
足場パイプ16の外径寸法より同じく短寸とした寸法に
設定するようにしたものとし,更に該折曲段差部7は,
その上記水平基板6間における介設位置を,幅方向の一
側,内側又は外側に偏位したものとし,これにより一般
に一対の足場パイプ16の外法寸法より幅広の寸法を有
する足場パネル17を受入れる上記立上り片10間の幅
長さを確保するとともに該折曲段差部7に設置した,そ
の幅方向中央位置の上記ナット位置が,上記引寄部材1
に設置した同じく幅方向中央位置のボルト透孔3の位置
と合致して,締着ボルト12の上記ナットへの螺装を可
能にするとともに水平基板,特にその一方の水平基板6
における足場パイプ16の位置を幅方向内方にして,そ
の弾発的な変形をより有効になし得るようにするものと
してある。本例にあってパネル受入部材5における上記
折曲段差部7を加えた一対の水平基板6の合計の幅長さ
及び両側の立上り片10の内法寸法を,一般的にして標
準的な足場パネル17の幅長さとされる250mmを基準
として,これよりやや長い253mmとし,その立上り片
10の高さを,同じく一般的にして標準的な足場パネル
17の高さとされる43mmを基準として,これと同一
か,これよりやや高い45mmとし,その上端の係止突条
11の突出位置は,これと同じく45mmとし,その突出
幅を5mmとし,またその折曲段差部7の幅長さ及び垂下
高さを,上記一対の足場パイプ16の間隔及び外径寸法
を基準として,それぞれこれより短寸とした,前者を8
0mm,後者を25mmとしてあり,また同じく足場パイプ
16長手方向の長さは,締着ボルト12による引寄せと
これによる弾発的な変形をなし得れば,これを適宜に設
定可能であるが,本例にあっては,これを上記引寄部材
1と同じく50mmの長さのものとしてある。
【0010】更に本例の締着ボルト12は,これを工具
を用いることなく,手の操作で雌ネジ部9の上記ナット
への螺装とこれによる引寄部材1とパネル受入部材5の
締着をなし得るように,先端部分に雄ネジ部13を,後
端に操作ハンドル15を備えたT字状のものとし,且つ
雄ネジ部13を先端に刻設した軸部におけるその長手方
向中間位置に張出部14を設け,これを上記ボルト透孔
3を介した締着ボルト12の螺装に際して,引寄部材1
のボルト透孔3周縁に係合,特に係止することにより,
引寄部材1を締着ボルト12締着の基準位置として,上
記パネル受入部材5を引寄せるようにし,該係合によっ
て締着ボルト12を基準の定位置に維持するストッパー
をなすものとしてある。
【0011】以上の構成による本例のパネル固定金具A
を用いた足場パネル17の固定は,一対の足場パイプ1
6上に載置した,例えばフレーム19にパネル部18を
固定して断面コ字状とした足場パネル17を用い,その
長手方向にパネル固定金具Aを複数使用して,これを行
なうものとしてあり,各パネル固定金具Aによる固定の
方法は,例えば一対の足場パイプ16に対するパネル受
入部材5の載置,該パネル受入部材5に対する足場パネ
ル17の挿入設置,一対の足場パイプ16に対する引寄
部材1の突き当て,締着ボルト12によるこれらの締着
とこれによるパネル受入部材5の引寄せの手順によるも
のとすればよく,上記パネル受入部材5の載置は,その
折曲段差部7を一対の足場パイプ16間に垂下配置する
ように該一対の足場パイプ16の上面に交差載置状に配
置することによって,上記足場パネル17の挿入設置
は,該パネル受入部材5の幅方向両側の立上り片10間
に足場パネル17を落し込み状に装着することによっ
て,上記引寄部材1の突き当ては,手持ちにより支えな
がら一対の足場パイプ16の下面に,本例にあっては幅
方向両側の立上り片4間に該一対の足場パイプ16を受
入れるようにして,これを交差突き当て状に配置するこ
とによって,上記締着ボルト12の締着は,その張出部
14を引寄部材1のボルト透孔3周縁に係合することに
より,該引寄部材1を基準位置として,該ボルト透孔3
を介して締着ボルト12の雄ネジ部13をパネル受入部
材5の雌ネジ部9,本例にあってナットに螺装し,締着
によりパネル受入部材5を引寄せることによって,それ
ぞれ行なうものとしてある。
【0012】本例の足場パネル固定金具Aの使用によ
り,上記締着ボルト12の締着によって,一対の足場パ
イプ16を引寄部材1とパネル受入部材5間に挟み込ん
だ状態で,パネル受入部材5の雌ネジ部9,本例にあっ
て折曲段差部7の底板8におけるナットが力点になると
ともに,一対の足場パイプ16,特にパネル受入部材5
と線接触する足場パイプ16の上端がそれぞれ支点とな
って,パネル受入部材5が,引寄せの基体となる引寄部
材1側の下側に引寄せられて全体に亘り,そのうち特に
水平基板6が弾発的に変形し,下側に湾曲乃至弓なり状
になる結果,その幅方向両側の立上り片10が対向する
幅方向内側に弾発的に強制変位して,該立上り片10
が,これらの間に受け入れた足場パネル17の側面に対
接して,該足場パネル17を挟持固定するとともに,上
記立上り片10の上記弾発的な強制変位に伴って,同じ
く弾発的に強制変位することになる立上り片10が,上
記足場パネル17の上端に,その幅方向両側からこれを
抱え込みの抱持状とするように引掛係止して,上記挟持
固定とともに引掛による係止固定をするに至り,これに
よって極めて強固にして確実な固定を行なうことが可能
となる。また本例にあっては,引寄部材1の立上り片4
が,その一対の足場パイプ16に対する配置に際して,
幅方向に位置決めを行うとともに締着ボルト12の螺装
に際して引寄部材1の廻り止めとなり,パネル受入部材
5の折曲段差部7が,引寄せの力点近傍を補強し,上記
パネル受入部材5の変形を促進するとともに締着ボルト
12のパネル受入部材5上方への突出長さを吸収するス
ペースを確保して,締着ボルト12の雌ネジ部9への螺
装を充分に行い,極めて好ましい足場パネル17の固定
を可能とする。
【0013】 図5及び図6は,他の例を示したもの
で,本例にあって足場パネル固定金具Aは,上記と同様
に構成した引寄部材1を用いる一方,上記のパネル受入
部材5の使用を省略し,上記雌ネジ部9を足場パネル1
7に設置することにより,引寄部材1による足場パネル
17の直付け固定を行なうようにしたものであって,即
ち本例の足場パネル固定金具Aは,平行配置の一対の足
場パイプ16上に足場パネル17を載置固定する金具で
あって,幅方向中間位置にボルト透孔3を有して上記一
対の足場パイプ16の下面に交差突き当て状に配置する
引寄部材1と,該引寄部材1を基準位置としてそのボル
ト透孔3を介して上記足場パネル17の所定位置の幅方
向中間位置に形成した雌ネジ部9に螺着する締着ボルト
12とを備え,該締着ボルト12の締着により上記一対
の足場パイプ16を引寄部材1と足場パネル17で挟み
一対の足場パイプ16上載置の足場パネル17を引寄せ
締着固定自在としたものとしてある。
【0014】即ち本例にあって,雌ネジ部9は,これを
フレーム19にパネル部18を固定して断面下向きコ字
状とした足場パネル17を用いて,そのパネル部18下
方に配置した,例えば補強桟20の上面幅方向中間に,
例えば上記と同様にナットを溶着固定することによって
形成したものとし,該足場パネル17を一対の足場パイ
プ16の上面に載置して配置し,引寄部材1を下面に上
記と同様に交差突き当て状に配置し,締着ボルト12の
締着を行なって,その締着固定を行なうものとしてあ
り,このとき上記ナットを補強桟20に溶着固定するこ
とにより,上記と同様の締着ボルト12の突出長さ吸収
用のスペースを確保するものとしてあり,その余は上記
例と基本的に同じに構成したので,同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0015】本例にあっては,上記パネル受入部材を用
いることなく,引寄部材1と締着ボルト12を用いて,
足場パネル17の直付け固定を,上記と同様に,引寄部
材1を基準位置とした締着ボルト12の引寄せ状態の締
着により,足場パネル17を強固に固定することが可能
になる。
【0016】図示した例は以上のとおりとしたが,本発
明の実施に当って,例えば,引寄部材を,ボルト透孔を
有する水平基板によって形成し,上記立上り片の設置を
省略したものとすること,該立上り片を設置するとき,
これを水平基板の幅方向中間位置にボルト透孔を介して
締着ボルトを挿通し得るように対向して一対設置し,こ
れら立上り片を一対の足場パイプ間に介装するようにし
て,上記と同様の幅方向の位置決めの手段とすること,
パネル受入部材を,雌ネジ部を有する水平基板とその両
側の立上り片によって形成し,折曲段差部の設置を省略
したものとすること,この場合,水平基板上に締着ボル
トが突出することになるから,その突出長さを吸収する
スペースをパネル部の下面に有する,断面下向きコ字状
の足場パネルを用いるようにし,また足場パネルを厚肉
の木板等中実のものとするとき,上記スペースを下面に
穿設するようにすること,パネル受入部材の立上り片に
係止突条の設置を省略し,立上り片の弾発的な強制変位
の挟持によって足場パネルの固定を行うようにするこ
と,上記立上り片に係止突条を設置するとき,例えば立
上り片の内法寸法を足場パネルの幅方向寸法より幾分長
く設定し,立上り片の弾発的な強制変位の挟持に代え
て,係止突条の変位によって足場パネルを引掛係止自在
とし,その固定を行なうようにすること,パネル受入部
材または足場パネルに配置する雌ネジ部を,バーリング
加工によるこれらに一体のものとすること,上記ナット
による雌ネジ部を足場パネルに設置するとき,上記下向
きコ字状の足場パネルを用い,そのパネル部の下面にス
ペーサーを介する等することによって,パネル部に下方
浮かし状にこれを設置して,上記締着ボルトの突出長さ
を吸収するスペースを確保するようにすることも可能で
あり,これらを含めて,引寄部材,パネル受入部材,締
着ボルト,必要に応じて用いる引寄部材の立上り片,パ
ネル受入部材の折曲段差部,パネル受入部材の立上り片
における係止突条等の各具体的材質,形状,構造,これ
らの関係,これらに対する付加,足場パネル固定の方法
等は,上記発明の要旨に反しない限り,様々な形態のも
のとすることができる。
【0017】
【発明の効果】 本発明は以上のとおりに構成したか
ら,請求項1に記載の発明は,一対の足場パイプ下面側
の引寄部材をパネル受入部材の引寄せのための基体とし
て,一対の足場パイプ上面のパネル受入部材を,これら
を締着する締着ボルトによってその雌ネジ部を力点,一
対の足場パイプを支点として下方に引寄せ,パネル受入
部材を弾発的に変形させ,その立上り片を対向方向に弾
発的に強制変位することにより,これら立上り片間受入
の足場パネルを挟持してその固定を行い,厚肉板状の金
属によって,上記引寄部材が引寄せの基体となるととも
にパネル受入部材がその適度の弾発変形性を確保し,ナ
ットが締着ボルトの螺装を充分且つ確実に行なって,足
場パイプに対する足場パネルの載置固定を可及的簡易且
つ確実になし得て,固定強度を確保し,また外観を損な
うことなく,耐久性を備えて繰り返しの使用を可能とし
得るようにした足場パネル固定金具を提供することがで
き,請求項2の発明は,係止突条が足場パネルに,その
幅方向両端においてこれを抱持状とする如くに引掛係止
して,上記挟持の固定に代えて又はこれとともにその固
定を行うことにより,足場パネルの固定を確実にするこ
とができ,請求項3に記載の発明は,上記に加えて,引
寄部材の立上り片が一対の足場パイプの受入又はこれら
の間への嵌め込みのためのガイドとなって,その交差突
き当て状設置の位置決め手段となるとともに引寄部材を
基準位置とする締着ボルトの締着時に生じる回転を防止
する廻り止めの手段となり,またパネル受入部材の垂下
し,力点を有する折曲段差部が,その下方への弾発変形
を促進するとともに締着ボルトのパネル受入部材上方へ
の突出長さを吸収するスペースを確保して,締着ボルト
の締着を充分になし得て,パネル受入部材の下方への引
寄せを確実になし得るようにして,足場パネルの上記固
定を確実にすることができ,また請求項4に記載の発明
は,一対の足場パイプ下面側の引寄部材を引寄せの基体
として,一対の足場パイプ上面の足場パネルを,これら
を締着する足場パイプ間のボルトによって引寄部材の下
方に引寄せ,該引寄せの状態で足場パネルの締着固定を
行なって,足場パイプに対する足場パネルの載置固定を
可及的簡易且つ確実になし得て,固定強度を確保し,ま
た外観を損なうことなく,耐久性を備えて繰り返しの使
用を可能とし得るようにした足場パネル固定金具を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】足場パネル固定金具の使用状態を示す分解斜視
図である。
【図2】足場パネル固定金具の使用状態を示す正面図で
ある。
【図3】足場パネル固定金具の足場パイプとの関係を示
す正面図である。
【図4】足場パネル固定金具を示す側面側の縦断面図で
ある。
【図5】他の例に係る足場パネル固定金具の使用状態を
示す分解斜視図である。
【図6】足場パネル固定金具の使用状態を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
A 足場パネル固定金具 1 引寄部材 3 ボルト透孔 4 立上り片 5 パネル受入部材 7 折曲段差部 9 雌ネジ部 10 立上り片 11 係止突条 12 締着ボルト

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行配置の一対の足場パイプ上に足場パ
    ネルを載置固定する金具であって,幅方向中間位置にボ
    ルト透孔を有して上記一対の足場パイプの下面に交差突
    き当て状に配置する引寄部材と,幅方向中間位置に雌ネ
    ジ部を有するとともに幅方向両側に立上り片を有して上
    記一対の足場パイプの上面に交差載置状に配置するパネ
    ル受入部材と,上記引寄部材を基準位置としてそのボル
    ト透孔を介してパネル受入部材の雌ネジ部に螺着する締
    着ボルトとを備えるとともに上記引寄部材及びパネル受
    入部材を,厚肉板状の金属製とし,上記パネル受入部材
    の雌ネジ部を該パネル受入部材に溶着設置したナットに
    より形成し,上記締着ボルトの締着により上記一対の足
    場パイプを引寄部材とパネル受入部材で挟み該パネル受
    入部材をその雌ネジ部を力点として下方に引寄せるとと
    もに上記一対の足場パイプを支点としてその両側の立上
    り片を対向する幅方向内方に向けて弾発的に強制変位す
    ることによって上記一対の足場パイプ上載置の足場パネ
    ルを挟持自在としてなることを特徴とする足場パネル固
    定金具。
  2. 【請求項2】 上記パネル受入部材の幅方向両側の立上
    り片に対向する幅方向内側に向けてそれぞれ突出する係
    止突条を突設し,上記立上り片の弾発的な強制変位によ
    る足場パネルの挟持に代えて又はこれとともに該立上り
    片の弾発的な強制変位に伴う係止突条の変位によって上
    記足場パネルを引掛係止自在としてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の足場パネル固定金具。
  3. 【請求項3】 上記引寄部材を,幅方向両側に立上り片
    を備えて形成するとともに上記パネル受入部材を,一対
    の足場パイプ間に垂下配置する折曲段差部を備え且つ上
    記雌ネジ部を該折曲段差部の底板に配置してなることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の足場パネル固定金
    具。
  4. 【請求項4】 平行配置の一対の足場パイプ上に足場パ
    ネルを載置固定する金具であって,幅方向中間位置にボ
    ルト透孔を有して上記一対の足場パイプの下面に交差突
    き当て状に配置する引寄部材と,該引寄部材を基準位置
    としてそのボルト透孔を介して上記足場パネルの所定位
    置の幅方向中間位置に形成した雌ネジ部に螺着する締着
    ボルトとを備え,該締着ボルトの締着により上記一対の
    足場パイプを引寄部材と足場パネルで挟み一対の足場パ
    イプ上載置の足場パネルを引寄せ締着固定自在としてな
    ることを特徴とする足場パネル固定金具。
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