JP2008038390A - ロープの取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプ足場の組み立てにおけるパイプへのロープの取付作業の容易化のための優れた機能を具備する。
【解決手段】2つのフック板部12、13のフック部16、17はパイプを保持する円弧部をそれぞれ備えており、弾性板部片2は、2つのフック部に抱えられてこれらフック部の円弧部で保持されるパイプの周方向外周部を該フック部の円弧部に押し当てる押圧力をパイプに付与してパイプ外周部に円弧部を介して取付金具を固定し、パイプに付与した押し当てる押圧力の解除によりパイプ外周部による円弧部を介した取付金具の固定を解除する手段を備えており、ロープ保持部3は、ロープ取付金具を固定したパイプを取付金具を介して他の部材に保持もしくは連結させるためのロープ掛け構造を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明はパイプ足場の組立て等に用いられるロープの取付金具に関する。
建築現場等で使用されるパイプ足場の組み立てには、種々様々な態様で用いられる多くのパイプ接続金具や取付金具が必要とされ、ロープ取付金具としては、例えば、パイプ足場の組み立てにおいて、パイプ支柱間に周知の張設金具であるターンバックルを使用したロープやワイヤを張り、これによりパイプ支柱を互いに支える組み立て技術等において、そのパイプ支柱へのロープやワイヤの取付けによく用いられる2つ割りのロープ取付金具等が知られている。
この2つ割りのロープ取付金具は、ロープやワイヤ掛けのための穴やフック部を有する部片を持つ締め金具であり、パイプ支柱に嵌めてネジ締め固定する構造を備えるものである。
特開2002−266423公報
パイプ足場に限られることではないが、組み立て足場における組み立ての容易化や組み立て時間の短縮化は、組み立て足場における安全性の確保のための強化策や低コスト化と共に常に求められる重要課題である。
そして、組み立て足場における足場の組み立ての容易化や組み立て時間の短縮化はまさに、足場組み立てのための足場材の接続や取付けを如何に効率化するかの改善策の探求であり、とりわけ、接続や取付けのための金具を多用するパイプ足場の組み立てにおいては、組み立てに用いる金具の種類、つまり接続や取付けのための金具の使い勝手の良し悪しやこれら金具が具備する機能によりその組み立て効率が大きく左右されることから、上述の改善策の視点は該金具の使い勝手や機能の改良に向けられている。
ところで、パイプ支柱へのロープやワイヤの取付けに用いられる上述の公知の2つ割りの締め金具であるロープ取付金具は、パイプに嵌めた締め金具をネジ締めする構造を備えるから締め金具のパイプへの取付けは比較的強固になされ、組み立て足場の組み付け強化という視点からはそれなりに評価されるところである。
しかしながら、その反面、2つ割りの締め金具をパイプ外周部に嵌め込みネジ締めする作業は相当面倒であり、この金具はその使い勝手が良好であるとは言えず、この金具のパイプへの取付け作業の作業性の悪さは、結果として足場の組み立てに長時間を要することになり、足場の組み立て作業の効率化と組み立てコストの低減化という面で課題を残している。
本発明は、パイプ足場の組み立てに用いられるロープやワイヤの取付金具における上述の問題点の解消が図られた該取付金具の提供をその課題とするものであり、組み立てパイプ足場の安全性の確保が第一とされる中で、安全性の確保は当然の前提条件とされて、パイプ足場の組み立てにおける組み立て作業の容易化と組み立て時間の短縮化に改良の視点がおかれたロープ取付金具の提供に関し、パイプ足場の組み立てにおけるパイプへのロープの取付作業の容易化のための優れた機能を具備し、しかも構造が簡単で安価で使い勝手の良好なロープ取付金具を提供することにある。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、中央基板部と、該中央基板部の一面側の両辺縁部から互いに相対向して起立するフック部を有する2つのフック板部と、中央基板部の一面側の面上に設けられた弾性板部片と、中央基板部の他面側から起立する板部材であるロープ保持部とからなるロープ取付金具において、前記2つのフック板部のフック部は、これらフック部が互いにパイプの周方向外周部を逆方向から抱えることで該パイプを保持する円弧部をそれぞれ備えており、前記弾性板部片は、前記2つのフック部に抱えられてこれらフック部の円弧部で保持されるパイプの周方向外周部を該フック部の円弧部に押し当てる押圧力を該パイプに付与して該パイプ外周部に円弧部を介して前記取付金具を固定し、該パイプに付与した前記押し当てる押圧力の解除により該パイプ外周部による円弧部を介した該取付金具の固定を解除する手段を備えており、また、前記ロープ保持部は、ロープ取付金具を固定した前記パイプを該取付金具を介して他の部材に保持、もしくは連結させるためのロープ掛け構造を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記2つのフック部のそれぞれの、前記パイプを保持する円弧部は、該円弧部の開放口である切欠き口を通して前記パイプ側部への嵌合を可能とし、このために該切欠き口は前記パイプの外径を十分に通過させる大きさであることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記請求項1または2に記載の発明において、前記ロープ取付金具が固定された前記パイプを該取付金具を介して他の部材に保持、もしくは連結させるためのロープ保持部の前記ロープ掛け構造は、板部材からなる前記ロープ保持部の互いに対向する両辺縁部に設けられたロープ挿入のための切り口を有する2つの孔を備え、一方の孔は、ロープ一端の結び端を掛け止めて該ロープを通過させる孔であり、他方の孔は、前記一方の孔を通過して両孔間を跨いで延長した該ロープを通過させる孔であることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、前記ロープ取付金具において、前記2つのフック板部のフック部は、これらフック部が互いにパイプの周方向外周部を逆方向から抱えることで該パイプを保持する円弧部をそれぞれ備えており、前記弾性板部片は、前記2つのフック部に抱えられてこれらフック部の円弧部で保持されるパイプの周方向外周部を該フック部の円弧部に押し当てる押圧力を該パイプに付与して該パイプ外周部に円弧部を介して前記取付金具を固定し、該パイプに付与した前記押し当てる押圧力の解除により該パイプ外周部による円弧部を介した該取付金具の固定を解除する手段を備えており、また、前記ロープ保持部は、ロープ取付金具を固定した前記パイプを該取付金具を介して他の部材に保持、もしくは連結させるためのロープ掛け構造を備えているので、パイプに取付けられるロープ取付金具は、2つのフック部により互いに逆方向からパイプを抱えて、該パイプを弾性板部片による押圧力の付与でその周方向外周部を円弧部に押し当てるから前記取付金具はパイプに強固に固定される。
つまり、前記パイプへのロープ取付金具の固定は、円弧部とパイプ外周部の接触域(周方向の所定長さに亘る領域)が大きく確保される状態でなされるので強固なものとなる。また、前記押圧力の付与の解除でパイプへの固定が容易に解除されるからロープ取付金具のパイプへの取付・取外しが容易化される。そして、ロープ取付金具のロープ保持部に予め掛け止められたロープは、該ロープ取付金具のパイプへの取付・取外しを通してきわめて容易に該パイプに対して取付・取外しできることになるので、パイプへのロープの取付けに要する時間の短縮化が図られる。
さらに、パイプに取付けられたロープ取付金具はロープ保持部を備えているので、ロープ保持部に掛け止められたロープを介して前記パイプを適宜他の部材に保持、もしくは連結させることができる。
請求項2に係る発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、
前記2つのフック部のそれぞれの、前記パイプを保持する円弧部は、該円弧部の開放口である切欠き口を通して前記パイプの側部への嵌合を可能とし、このために該切欠き口は前記パイプの外径を十分に通過させる大きさであるので、ロープ取付金具はパイプの側部からパイプ外周に嵌合することができ、該金具のパイプへの取付けは簡単かつ容易に行うことができ、該金具のパイプへの取付・取外しが容易化され、結果としてパイプへのロープの取付けに要する時間の一層の短縮化が図られる。
請求項3に係る発明によれば、前記請求項1または2に記載の発明において、前記ロープ取付金具が固定された前記パイプを該取付金具を介して他の部材に保持、もしくは連結させるためのロープ保持部の前記ロープ掛け構造は、板部材からなる前記ロープ保持部の互いに対向する両辺縁部に設けられたロープ挿入のための切り口を有する2つの孔を備え、一方の孔は、ロープ一端の結び端を掛け止めて該ロープを通過させる孔であり、他方の孔は、前記一方の孔を通過して両孔間を跨いで延長した該ロープを通過させる孔であるので、一端が結び目とされたロープは一方の孔の横方向切り口から該一方の孔に挿入され、このロープが両孔間を跨いで延長して他方の孔の横方向切り口から該他方の孔に挿入されることでロープ保持部にロープが掛け止められ、これにより他の部材に対してロープ取付金具を介して該金具の固定されたパイプを他の部材に適宜保持、もしくは連結することができる。またロープは結ぶ必要がないのでロープ掛けはきわめて単純である。
本発明の実施形態1のロープ取付金具Aを図1ないし図6に基づいて説明する。
図1(a)(b)等の参照により理解できるように、ロープ取付金具Aは、図4に図示される所定板厚の鋼板等の打ち抜き基材A0を曲げ加工したフック部16,17を有するフレーム1と、図5(b)に図示される弾性基材20を曲げ加工した板バネ作用を有する弾性板部片2と、図6に図示される矩形の所定板厚の鋼板等の板部材30からなるロープ保持部3等を備えている。
フレーム1は、中央基板部10と、中央基板部10の対向辺縁部11a,11bから曲折起立し、かつ該中央基板部10の一面10a側で互いに対向関係をもって平行に延出する一対のフック板部12,13を備えている。
フレーム1の一対のフック板部12,13には同じ形状であるが互いに逆向きに開放する円弧部14,15からなるフック部16,17が形成されており、フック板部12,13は、これらフック部16,17の互いに逆向きに開放する円弧部14,15が中央基板部10の一面10aを挟んで一直線上に並ぶようにして前記フレーム1の一面10aの対向辺縁部11a,11bにそれぞれ配置されている。
つまり一対のフック板部12,13は、その円弧部14,15の円弧を描く中心点Oが互いに同一線上Loに位置付けられて(図1(a)参照)、フレーム1の一面10a側の対向辺縁部11a,11bにそれぞれ配置されている。
フック板部12,13の2つのフック部16,17はパイプBの保持に供され、特徴的には2つのフック部16,17の互いに逆向きとされる円弧部14,15の開放のための切欠き口14a,15aが比較的大きく形成され、切欠き口14a,15aの大きさは、通常金具Aが取付けられるパイプBの外径よりも大きくされ、これにより、切欠き口14a,15aを通して該金具AはパイプBの側部から挿入できるようになされている。
そして、フレーム1の中央基板部10の一面10aの面上の略中央部には、すなわち、中央基板部10の対向辺縁部11a,11bから曲折起立する一対のフック板部12,13間の該中央基板部10の一面10aの面上略中央部には、図5(a)に図示される不均等な長さの屈曲片21,22を有して略コの字状に曲折された弾性部材からなる既述の弾性板部片2が取付けられている。
弾性板部片2の前記取付けは、コの字状に曲折された一方の短い屈曲片21を中央基板部10の一面10aの面上に当接状態として、かつその屈曲部23を該一面10aの辺縁部12b側に寄せて、つまり、両フック板部12,13間で延長する一方の辺縁部12b側に寄せて、屈曲片21の取付孔24を介してなされている(図1,図2参照)。
なお、弾性板部片2の中央基板部10への上述の取付けは、ロープ取付金具Aのロープ保持部3である板部材30の中央基板部10への取付けと同時に行われるので、板部材30の後述の取付け説明と併せて説明される。
弾性板部片2は、パイプBにロープ取付金具Aを固定するためのバネ部片であり、図1,3等に図示されるように、ロープ取付金具Aの前記一対のフック部16,17をパイプBの外周部B1にその弾性力で押圧して、つまり、略コの字状に曲折された弾性板部片2の長い屈曲片22でパイプ外周部B1の一方側B2を押圧することで、パイプ外周部B1の他方側B3に前記フック部16,17の円弧部14,15内周を当接させてパイプBにロープ取付金具Aを固定させる部片である。
弾性板部片2の長い屈曲片22による押圧でパイプ外周部他方側B3に当接するフック部円弧部14,15内周は、パイプ外周部他方側B3の周方向長さの所定域で支持される。
弾性板部片2には、図示されるところでないが、長い屈曲片22によるパイプ外周部B1の最適な押圧のための当接位置の確保を可能とする位置調整構造を適宜備えることができる。位置調整構造は、例えば、弾性板部片2の中央基板部一面10aへの取付けに供される短い屈曲片21に形成された後述の板部材30であるロープ保持部3の突出部33が嵌合する矩形の取付孔24に換えたビスやボルトによるネジ止め用の長い取付孔で対応できる。
フレーム1の中央基板部10の他面10bの面上の中央部には、該中央部から、つまり上述のフック板部12,13が曲折起立される辺縁部である両辺縁部11a,11bから等距離の中央基板部10裏側の面である他面10bの面上の中央部に、より正確には中央部の線上L(図1,図4参照)に沿って所定の長さで延びる既述の板部材30が該他面10bの面上から起立して取付けられている。
板部材30の前記他面10bの面上への取付けは、板部材30の上部辺縁部32の3つの突出部33が、中央基板部10の3つの取付孔19に圧入嵌合されることでなされている。
つまり、板部材30の上部辺縁部32の3つの矩形の突出部33が中央基板部10の中央部10cの線上Lに沿って開口する3つの矩形の取付孔19に、各突出部33上端34が僅かに突出する状態で圧入嵌合され、さらに3つの突出部33の上端34の図示右側の突出部上端34に既述の弾性板部材2の短い屈曲片21の矩形の取付孔24が嵌合され、これら突出部上端34をハンマー等で叩いて潰しカシメることで、板部材30と弾性板部片2がそれぞれ中央基板部10の他面10bと一面10aの面上に同時に取付けられる。
なお、弾性板部片2のカシメは、長い屈曲片22の長い孔25から工具を差し込んでハンマー等で突出部上端34を叩き潰すことで行われる。
板部材30は、所定の板厚で所定の起立高さを有した矩形状の板であり、その板面の略中央部にはロープ取付金具Aを介してパイプBを図示されない他の部材に保持し、もしくは連結するための所定径の穴31を備えている。穴31には、ロープ取付金具Aを介してパイプBを他の部材に保持し、もしくは連結するための図示されない適宜ロープやワイヤ等が取付けられる。
したがって、この板部材30は、ロープ取付金具Aを介してパイプBを他の部材に保持し、もしくは連結するために供されるロープ保持部3を形成しており、このロープ取付金具Aは、例えば、パイプ組み立て足場におけるパイプ支柱間でターンバックル等の張設具を介在させて張設するロープやワイヤの該パイプ支柱への連結に供することで、組み立て足場のパイプ支柱を安定して支えることができる。
次に、本実施形態のロープ取付金具AのパイプBへの取付けと取外しについて説明する。(図1,図2,図3等参照)
ロープ取付金具AのパイプBへの取付けは、フック部16,17の円弧部14,15の円弧内空間Sの略中央部位置まで延びた弾性板部片2の自由状態とされた押し当て弾性片部、つまり長い屈曲片22を手で押し下げ、フック板部12,13におけるフック部16,17の円弧内空間Sを大きく開放し、一対のフック部16,17の一方側から両フック部16,17をパイプBに嵌合するようにしてロープ取付金具AをパイプBの外周に嵌合する。
もしくは、長い屈曲片22を、手で、あるいはロープ取付金具AのパイプB端部近傍の側部からの押し込みにより押し下げて、つまり該金具Aの一方のフック部をパイプ端部近傍の側部外周から押し込むようにして嵌合し、例えばフック部16の円弧部開放切欠き口14aをパイプBの端部近傍側部の外周を通過させて該金具Aを横方向からパイプBに嵌合し、金具Aの姿勢を調整してから他方のフック部、例えばフック部17の円弧部15をパイプBの端部が通過するように該金具AをパイプBの長手方向に移動して該金具AをパイプBに嵌合する。
所定の嵌合位置まで送り込まれた金具Aは、該嵌合位置に位置付けされ、押し下げ状態とされた長い屈曲片22の押し下げが解除される。したがって、長い屈曲片22はその弾性力で反発して戻りパイプ外周部B1の図示下方外周部B2に当接され該外周部B2を押圧する。
このパイプ外周部B2の押圧は、該押圧による押圧部の反対側のパイプ外周部B3をフック部16,17の円弧部14,15に強く押し付ける。つまり、パイプB周方向の外周部B3の所定域(周方向の所定長さに亘る領域)をフック部16,17の円弧部14,15に押し付ける(図1,図3参照)。
したがって、パイプBの外周部B1とフック部16,17の円弧部14,15との接触域が大きく確保され、ロープ取付金具AはパイプBに強固に嵌合固定される。
また、パイプBに固定されたロープ取付金具Aの取外しは、弾性部片である長い屈曲片22によるパイプ外周部B1への押圧力の解除によりなされ、長い屈曲片22をその弾性力に抗して手で押し下げることでなされる。
・実施形態2
本実施形態の別の実施形態2のロープ取付金具A´(図7参照)が提案される。
実施形態2のロープ取付金具A´は、実施形態1のロープ取付金具Aにおいて、そのロープ保持部3に変形が加えられたものであり、ロープ取付金具A´の他の構造部は、ロープ保持部3´の中央基板部10´の他面10´b、つまり中央基板部10´裏面への取付け構造も含めて実質実施形態1のロープ取付金具Aと変わるところではない。したがって、実施形態1のロープ取付金具Aと共通する構造部についてはその説明は省略される。
実施形態2のロープ取付金具A´のロープ保持部3´は、図8に図示の所定板厚の鋼板等の矩形の板部材30´からなり、ロープ保持部3´は、ロープ取付金具A´を介してハイプBを図示されない他の部材に保持、連結するためのロープ掛け構造を備えている。
ロープ保持部3´のロープ掛けのための構造は、ロープ取付金具A´の中央基板部10´の他面10´b、つまり中央基板部10´の裏面から起立する上述の矩形状板部材30´に形成された2つの孔35´,36´からなり、これらの孔35´,36´は板部材30の対向両辺縁部30´a,30´bでそれぞれ開口する溝である切り口37´,38´を備えている。
そして、前記板部材30´の両辺縁部30´a,30´bで開口する溝である孔35´,36´の切り口37´,38´が前記板部材30´の対向両辺縁部30´a,30´bからそれぞれ板面中央に向かって切り込まれることでこれら2つの孔35´,36´はそれぞれ前記対向両辺縁部30´a,30´bに開口を有する切り口37´,38´を備えてかつ互いに所定の間隔をおいて該板部材30´の板面に並設して設けられている。
2つの孔35´,36´の切り口37´,38´はそれぞれ、通常使用されるロープの直径より僅かに広い幅を有しており、2つの孔35´,36´の一方は、その切り口37´の幅より大きな直径を備える孔35´であり、この孔35´は点線図示のロープ一端の結び端を掛け止めて該ロープを通過させる孔35´である。他方の孔36´は、その切り口38´の幅と略同じ直径を備える孔36´であり、前記一方の孔35´を通過し両孔35´,36´間を跨ぐように延長した該ロープを通過させる孔36´である。
ロープ取付金具A´における上述のロープ保持部3´によれば、結び端をその一端に持つロープは、切り口37´を通して孔35´の横方向から該孔35´内に通される。該孔35´内に通されたロープはその一端の結び端が孔35´で係止され、ロープは引張っても該孔35´から抜けて外れることはない。
孔35´から延長したロープは、両孔35´,36´間を跨いで切り口38´を通して横方向から孔36´に通され、該孔36´から図示されない他部材へと導かれるために延長し、例えば、組み立て式パイプ足場における一方パイプ支柱と他方パイプ支柱間をターンバックルを介在して延長して両支柱を支えるために該支柱間で張設されるロープとして使用され、このロープ保持部3´を備えるロープ取付金具A´は有用なものである。
・次に、本実施形態1,2のロープ取付金具A,A´の効果について説明する。
実施形態1,2のロープ取付金具A,A´に共通する効果としては、
パイプBに固定されるロープ取付金具A,A´は、2つのフック部16,17もしくは16´,17´により互いに逆方向からパイプBを抱えて、弾性板部片2もしくは2´による押圧力の付与でパイプBの周方向外周部B1がフック部16,17もしくは16´,17´の円弧部14,15もしくは14´,15´に押し当てられて取付金具AもしくはA´がパイプBに固定される。
したがって、パイプ外周部B1と円弧部14,15もしくは14´,15´との接触域(周方向の所定長さに亘る領域)が十分に確保されるので強固なロープ取付金具A,A´のパイプBへの固定が達成される。また、押圧力の解除でパイプBへの固定が簡単に解除されるから取付金具A,A´のパイプBへの取付・取外しが容易化される。
つまり、弾性板部片2,2´の押し下げと、押し下げの解除という単純な操作で、ロープ取付金具A,A´のパイプBへの取付・取外しが行われる。したがって、ロープ取付金具A,A´そのものの使い勝手はきわめて良好である。
また、パイプBに取付けられるロープ取付金具A,A´のフック部16,17もしくは16´,17´の円弧部14,15もしくは14´,15´は、該円弧部14,15もしくは14´,15´の円弧開放口である切欠き口14a,15aもしくは14´a,15´aが、該ロープ取付金具A,A´が通常固定されるパイプBを十分に通過させる大きさを備えるので、切欠き口14a,15aもしくは14´a,15´aを通したパイプBの側部(正確にはパイプ端部近傍におけるパイプ側部)からの金具A,A´の嵌合を可能として、ロープ取付金具A,A´のパイプBへの取付・取外しが容易化される。
また、ロープ取付金具A,Aのロープ保持部3,3´に予めロープを掛け止めておくことで、パイプBへの金具A,A´の取付・取外しを通してロープをパイプBに簡単に取付・取外しすることができる。
したがって、例えば、パイプ足場の組み立てにおけるロープ取付金具A,A´の適用において足場組み立ての作業効率を大幅に向上させることができ、組み立て時間の短縮化を図り、強いては足場組み立てのコストの低減化を図ることができる。
さらに、実施形態2のロープ取付金具A´のロープ保持部3´は、一端が結び端とされたロープ(図7の図示点線参照)が横方向切り口37´から一方の孔35´に挿入され、このロープが両孔35´,36´間を跨いで延長して横方向切り口38´から他方の孔36´に挿入されるというロープ掛け構造を備える。
したがって、ロープを結ぶ必要のない比較的単純なロープ掛けにより確実なロープ結合が確保されるので、ロープ取付金具Aを介してパイプBを他部材に容易に保持、連結させることができる。例えば、上述のパイプ足場の組み立てにおける使用においてきわめて有用である。
なお、本発明のロープ取付金具A,A´は、パイプ足場以外の様々な使用目的のパイプBやパイプ類似物への取付けにも供され、その優れた取付・取外しの機能が発揮されるものである。
(a)(b)は、本発明の実施形態1のロープ取付金具を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、(a)のX−X断面図である。 は、本発明の実施形態1のロープ取付金具と該取付金具が取付けられるパイプを示す斜視図である。 は、本発明の実施形態1のロープ取付金具がパイプに取付けられた状態を示す斜視図である。 は、本発明の実施形態1のロープ取付金具の一部品の打ち抜き基材を示す図である。 は、本発明の実施形態1のロープ取付金具の一部品と該部品の基材を示す図であり、(a)は、部品の側面図、(b)は、部品基材を示す図である。 は、本発明の実施形態1のロープ取付金具の一部品を示す図である。 は、本発明の実施形態2のロープ取付金具をその正面図で示す図である。 は、本発明の実施形態2のロープ取付金具の一部品を示す図であり、図6に図示される部品の対応部品を示す図である。
符号の説明
A ロープ取付金具
B パイプ
1 フレーム
2 弾性板部片
3 ロープ保持部
10 中央基板部
12,13 フック板部
14,15 円弧部
16,17 フック部

Claims (3)

  1. 中央基板部と、該中央基板部の一面側の両辺縁部から互いに相対向して起立するフック部を有する2つのフック板部と、中央基板部の一面側の面上に設けられた弾性板部片と、中央基板部の他面側から起立する板部材であるロープ保持部とからなるロープ取付金具において、
    前記2つのフック板部のフック部は、これらフック部が互いにパイプの周方向外周部を逆方向から抱えることで該パイプを保持する円弧部をそれぞれ備えており、前記弾性板部片は、前記2つのフック部に抱えられてこれらフック部の円弧部で保持されるパイプの周方向外周部を該フック部の円弧部に押し当てる押圧力を該パイプに付与して該パイプ外周部に円弧部を介して前記取付金具を固定し、該パイプに付与した前記押圧力の解除により該パイプ外周部による円弧部を介した該取付金具の固定を解除する手段を備えており、また、前記ロープ保持部は、ロープ取付金具を固定した前記パイプを該取付金具を介して他の部材に保持、もしくは連結させるためのロープ掛け構造を備えていることを特徴とするロープ取付金具。
  2. 前記2つのフック部のそれぞれの、前記パイプを保持する円弧部は、該円弧部の開放口である切欠き口を通して前記パイプの側部への嵌合を可能とし、このために該切欠き口は前記パイプの外径を十分に通過させる大きさであることを特徴とする請求項1に記載のロープ取付金具。
  3. 前記ロープ取付金具が固定された前記パイプを該取付金具を介して他の部材に保持、もしくは連結させるためのロープ保持部の前記ロープ掛け構造は、板部材からなる前記ロープ保持部の互いに対向する両辺縁部に設けられたロープ挿入のための切り口を有する2つの孔を備え、一方の孔は、ロープ一端の結び端を掛け止めて該ロープを通過させる孔であり、他方の孔は、前記一方の孔を通過して両孔間を跨いで延長した該ロープを通過させる孔であることを特徴とする請求項1又は2に記載のロープ取付金具。
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