JP2004278703A - 固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャーシに設けた透孔に対して着脱が容易な反面、脱落され難い固定具を提供する。
【解決手段】ケーブルを締結保持する保持部10に設けられた嵌合部20を、保持部から突出されたポスト21の先端に設けられてシャーシ2の透孔3に嵌合される一対の嵌合片22と、嵌合片22に連結する解除片24と、脚片25とを備え、解除片24の延設端部24aを保持部(ロック部12)に対して間隔をおいて配置し、あるいは易変形部によって連結する。解除片24によって嵌合片22を縮径して透孔3から取り外し易くする一方で、脚片25と解除片24によって生じるてこ力によって嵌合片22での嵌合力を高め、保持部10が傾倒された場合でも嵌合片22が変形して透孔3から脱落することを防止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器等のシャーシに電子部品やケーブル等を実装するために用いる固定具に関し、特にシャーシの表面側からの取り外しを容易に行うことが可能な固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器を組み立てる場合には、パネル、シャーシ、基板等の組立基板(以下、これらをシャーシと称する)に電子部品を取り付けたり、ケーブル等の配線部品を延設配置する必要があり、そのために実装用部品が用いられる。例えば、シャーシの表面に沿って複数本のケーブルを並列状態に延設配置する場合には、複数本のケーブルを結束した状態でシャーシへの取着を行うケーブルタイが用いられる。従来のケーブルタイの一例を図12に示す。ケーブルタイ1Cは、複数本のケーブルを結束するために他端が自由端とされたバンド部11と、前記バンド部11の基端が連結され、バンド部11を先端から挿通させたときに当該バンド部11に設けられた図外の鋸歯に嵌合してバンド部11の抜け出しを防止する係止歯を備えるロック部12とを備えている。なお、これらバンド部11及びロック部12の構成については後述する実施形態のケーブルタイと同じ構成であるので、ここでは説明は省略する。
【0003】
前記ロック部12の下面には嵌合部30が設けられており、この嵌合部30は、下方に突出したポスト31の両側に矢尻型に張り出した一対の嵌合片32を有しており、シャーシ2の表面側から嵌合片32をシャーシ2に設けた透孔3内に挿入すると、一対の嵌合片32は弾性により縮径されて透孔3を通され、通過後は弾性復帰して拡径することで嵌合片32の末端部に設けた段部32aが透孔3の内縁部に嵌合する。また、嵌合片32に対向して設けられているハ字状をした一対の脚片34がシャーシ2の表面側に当接することで、前記段部32aと透孔3との嵌合状態が保持される。このような嵌合部を備える固定具としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
【0004】
【特許文献1】特開平9−242936号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年における家電製品、OA機器、自動車、電子機器全般において環境問題の解決策として環境配慮型製品の販売が義務付けられている中で、例えば、電子機器に内装したプリント基板や配線を電子機器のシャーシやパネル等から解体可能にすることが要求されている。特に、解体作業を容易に行うために、工具等を用いることなく容易に解体することが要求されている。しかしながら、図12に示した従来の嵌合部の構造では、嵌合片32を手や工具等を用いて縮径させてシャーシ2の透孔3から引き出すことが必要であり、この場合嵌合片32が小さくて掴み難いためにその操作が困難であるという問題がある。また、シャーシ2の裏面側で嵌合片32を縮径させる必要があり、作業性が悪いという問題もある。
【0006】
この問題に対しては、嵌合片32の弾性力を弱く設計、製造すれば嵌合片32を縮径させることが容易になり、シャーシからの取り外しも容易になる。しかし、シャーシの裏面側での作業についての問題は改善することができず、また単に弾性力を弱くしたのでは、外力を受けたときに嵌合片32が容易に変形して縮径されてしまうおそれがあり、固定具がシャーシから簡単に脱落されてしまうという問題が生じることになる。
【0007】
本発明の目的は、シャーシの表面側からの取り外しを容易に行う一方で、シャーシから容易に脱落されることがない固定具を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シャーシに部品を保持させるための保持部と、当該保持部と一体に設けられ、シャーシに設けられた透孔に嵌合して保持部をシャーシに固定するための嵌合部とを備える固定具において、嵌合部は、保持部の一側から下方に向けて突出されたポストと、ポストの先端部に設けられ、外径方向に弾性変形して透孔に嵌合される矢尻型をした一対の嵌合片と、嵌合片の先端部からそれぞれ保持部の両側面に沿って延設され、手操作されたときに一対の嵌合片を内径方向に弾性変形して透孔との嵌合から離脱させるための一対の解除片と、解除片の一部に基端部が連結され先端部がシャーシの表面に当接可能な一対の脚片とを備え、解除片の延設端部は保持部の側面に対して所要の間隔で対峙され、前記嵌合片が前記透孔に嵌合したときに前記保持部の側面に当接するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、嵌合部に設けた一体の解除片を両外側から指で摘んで嵌合片を内径方向に弾性変形させることでシャーシの透孔から固定具を容易に取り外すことができる。また、嵌合部が透孔に嵌合した状態では一対の解除片の延設端部が保持部の側面に当接されるとともに一対の脚片がシャーシの表面に当接されるため、当該解除片でのてこ作用によって解除片につながる嵌合片に対して拡径方向の力が加えられ、透孔からの離脱が防止される。さらに、解除片と保持部との間に間隔が確保されているため保持部が傾斜した場合に、傾倒力が解除片から嵌合片に伝達されることがなく、嵌合片が透孔から外れることがない。
【0010】
また、本発明は、シャーシに部品を保持させるための保持部と、当該保持部と一体に設けられ、シャーシに設けられた透孔に嵌合して保持部をシャーシに固定するための嵌合部とを備える固定具において、嵌合部は、保持部の一側から下方に向けて突出されたポストと、ポストの先端部に設けられ、外径方向に弾性変形して透孔に嵌合される矢尻型をした一対の嵌合片と、嵌合片の先端部からそれぞれ保持部の両側面に沿って延設され、手操作されたときに一対の嵌合片を内径方向に弾性変形して透孔との嵌合から離脱させるための一対の解除片と、解除片の一部に基端部が連結され先端部がシャーシの表面に当接可能な一対の脚片とを備え、解除片の延設端部は易変形部を介して保持部に連結されていることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、嵌合部に設けた一体の解除片を両外側から指で摘んで嵌合片を内径方向に弾性変形させることでシャーシの透孔から固定具を容易に取り外すことができる。また、嵌合部が透孔に嵌合した状態では一対の解除片の突出先端部が易変形部を介して連結されるとともに一対の脚片がシャーシの表面に当接されるため、当該解除片でのてこ作用によって解除片につながる嵌合片に対して拡径方向の力が加えられ、透孔からの離脱が防止される。さらに、保持部が傾斜した場合に、易変形部での変形によって保持部に加えられる応力が易変形部で吸収されて解除片ないし嵌合片に伝達されることがなく、嵌合片が透孔から外れることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の固定具をケーブルタイに適用した第1の実施形態の斜視図である。また、図2(a),(b)は側面図と背面図、図3(a)〜(c)は要部の正面図、底面図、及びAA線断面図である。これらの図において、本実施形態のケーブルタイ1は、図外のケーブルを巻き締め状態にクランプするための保持部10と、この保持部10をシャーシ2に取着するために、当該シャーシ2に設けられた透孔3に嵌合される嵌合部20とで構成されており、両部は樹脂成形により一体に形成されている。前記保持部10はベルト部11と、このベルト部11をケーブルを巻き締めた状態にロックするロック部12とで構成されている。
【0013】
前記ベルト部11及びロック部12の構成は既に広く知られている構造であり、前記ベルト部11は、基端部111が前記ロック部12に連結された所要幅で所要長さのベルトとして形成されており、先端部112は若干幅寸法が徐々に縮小されてロック部12への挿通が容易にされるとともに、その長さ方向の中間部114の一側面には鋸歯部113が長さ方向の所要領域にわたって形成されている。前記ロック部12は矩形をした筒状部121を有しており、この筒状部121の内部には前記ベルト部11の先端部112ないし中間部114を挿通可能な挿通溝122が形成され、この挿通溝122内には前記ベルト部11の鋸歯部113に嵌合可能な舌片状のロック片123が内装支持されている。そのため、前記ベルト部11を図外のケーブルの周囲に沿って曲げ変形させながらその先端部112からロック部12の挿通溝122内に挿通し、ロック片123と鋸歯部113とを嵌合させることで、ベルト部11は挿通溝122からの離脱が係止され、ケーブルを巻き締めた状態が保持される。
【0014】
前記嵌合部20は前記ロック部12の筒状部121の下面から所要の長さで下方に突出した細長い板状のポスト21を備えている。前記ポスト21の下側の先端部にはそれぞれ径方向に弾性変形可能な一対の嵌合片22,22が連結されており、嵌合部全体として矢尻型に形成されている。前記一対の嵌合片22,22の外側面は前記ポスト21を中心とした円弧状とされ、円形の輪郭の一部を構成するようになっている。また、前記一対の嵌合片22,22の拡径された各端部にはそれぞれ板厚の小さい連結片23,23が一体に連結形成されており、当該先端部の外側面には前記連結片23,23と嵌合片22,22との板厚の差に相当する径方向の段部22a,22aが形成されている。
【0015】
前記一対の連結片23,23の他端には、それぞれ前記ロック部12の筒状部121の両側面に沿って幾分外側に湾曲された状態で上方に向けて延設された一対の解除片24,24が連結されている。また、前記一対の解除片24,24が前記連結片23,23に連結されている箇所には、それぞれ両外方向の幾分下方に向けて傾斜した状態でほぼ真直に突出された一対の脚片25,25が一体に形成されている。この一対の脚片25,25の各先端部25a,25aはシャーシ2の表面に当接するためにロッド状に形成されており、この先端部25a,25aは通常では前記嵌合片22,22の段部22a,22aよりもシャーシ2の板厚に対応して若干上方に位置されている。また、前記一対の解除片24,24の延設端部24a,24aは若干薄肉に形成されるとともにそれぞれ内側に向けてU字状に曲げ形成され、この屈曲された延設端部24a,24aは前記ロック部12の筒状部121の各外側面に対して若干の間隔をおいて対峙されるように位置されている。
【0016】
以上の構成のケーブルタイ1によれば、ケーブルタイ1をシャーシ2の透孔3に取着する際には、ケーブルタイ1の嵌合部20をシャーシ2の上面側から透孔3に挿入する。このようにして挿入することにより、図4(a)のように、嵌合部20の一対の嵌合片22,22は内径方向に弾性変形されて縮径され、透孔3内への挿入を可能にする。そして、図4(b)に示すように、嵌合片22,22が透孔3を貫通すると、嵌合片22,22は弾性力によって復元して外径方向に拡径し、段部22a,22aがシャーシ2の下面において透孔3の内縁部に係合する。また、これと同時に一対の脚片25,25の先端部25a,25aがシャーシ2の表面に弾性的に当接され、嵌合部20を上方に付勢するため、前記段部22a,22aを透孔3の内縁部に対して押圧することになり、係合状態を保持することになる。これにより、ケーブルタイ1を上方に引っ張った場合でも、段部22a,22aと透孔3との係合によって嵌合部20が透孔3から挿脱されることがなく、ケーブルタイ1をシャーシ2に固定することができる。
【0017】
しかる上で、図5に示すように、シャーシ2の上面上に延設しようとするケーブルCにベルト部11を巻き付け、当該ベルト部11の先端部112をロック部12の挿通溝122に挿入し、ロック片123と鋸歯部113とを嵌合させることで、ベルト部11は挿通方向と逆方向への離脱が係止され、ケーブルCを巻き締めた状態が保持される。したがって、ケーブルCはケーブルタイ1によってシャーシ2の上面に保持される。なお、ベルト部11においてケーブルを巻き締める作業はケーブルタイ1をシャーシに取着する前に行っていてもよく、その上で嵌合部20を透孔3に挿入して嵌合取着するようにしてもよい。図5はその場合を示している。
【0018】
そして、ケーブルタイ1がシャーシ2に取着されている図4(b)の状態では、一対の脚片25,25の先端部25a,25aがシャーシ2の表面に当接されて広がる方向に変形される応力が生じ、一対の解除片24,24が内側に倒れる方向に変形され、解除片24,24の延設端部24a,24aがロック部12(筒状部121)の両側面に多少の弾性力をもって当接される。そのため、解除片24,24を支点としたてこの作用によって一対の嵌合片22,22には連結片23,23を介して外径方向に広がる応力が加えられるため、嵌合片22,22と透孔3との嵌合力が増大され、ケーブルタイ1が透孔3から外れ難くなり、外力等によっても容易にシャーシ2から離脱されることはない。また、このとき一対の脚片25,25はシャーシ2の板厚の相違に応じて先端部25a,25aでの変形量が変化され、当該板厚の相違によっても嵌合片22,22との間でシャーシ2を板厚方向に挟んで嵌合状態を確かなものとする。
【0019】
さらに、ケーブルタイ1が取着されている状態において、図6に示すように、仮にケーブルタイ1がケーブルCを通して外力を受け、シャーシ2上で保持部10につながるロック部12が傾倒された場合でも、ロック部12と解除片24,24の延設端部24a,24aとは離間されているため、ロック部12に引っ張られて解除片24,24が傾倒されることはない。そのため、解除片24,24が内径方向に傾倒されて嵌合片22,22と透孔3との嵌合状態が損なわれることはなく、嵌合部20での脱落が防止される。また、保持部10が傾倒されたときにはロック部12が傾倒された側の解除片24の延設端部24aに当接されるため、保持部10がそれ以上に傾倒することが抑制されるとともに、解除片24のさらなる傾倒が抑制されることにもなる。
【0020】
一方、シャーシ2の透孔3に取着されたケーブルタイ1をシャーシから離脱する際には、図4(a)に鎖線で示したように、2本の指Fで解除片24,24を両外側から摘み、かつ両側から力を加えて解除片24,24を内側に変形させる。この変形により、同図のように解除片24,24と一体の連結片23,23も内側に向けて変形され、さらに連結片23,23と一体の嵌合片22,22も内側に変形されて縮径され、段部22a,22aが透孔3の内縁部から外れることになる。したがって、そのままケーブルタイ1をシャーシ2の上方に引き上げることで嵌合部20を透孔3から引き抜くことができ、ケーブルタイ1の取り外しが実現できる。
【0021】
図7は本発明を第1の実施形態と同様なケーブルタイ1に適用した第2の実施形態の斜視図であり、第1の実施形態と同様に保持部10と嵌合部20とで構成されている。これら保持部10及びこの嵌合部20は基本的には第1の実施形態と同じであるので同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。この第2の実施形態では、図8に嵌合部20の正面図を示すように、嵌合部20に設けられた一対の嵌合片22,22の上端部に連結片23,23を介して接続される一対の解除片24,24をロック部12の両側面に沿って延設した上で、その延設端部を薄肉に形成した易変形部26,26によってロック部12の両側面の上側の肩部に連結した構成としている。この易変形部26,26は肉厚が薄いためにロック部12に対して解除片24,24を相対的に変形させることが可能とされている。
【0022】
この第2の実施形態のケーブルタイ1によれば、ケーブルタイ1をシャーシ2の透孔3に取着する際には、第1の実施形態と同様に、ケーブルタイ1の嵌合部20をシャーシ2の上面側から透孔3に挿入すれば、図8のように嵌合部20の一対の嵌合片22,22は内径方向に弾性変形されて縮径され、貫通後は嵌合片22,22は弾性力によって復元して外径方向に拡径し、段部22a,22aがシャーシ2の下面において透孔3の内縁部に係合する。また、これと同時に一対の脚片25,25の先端部25a,25aがシャーシ2の表面に弾性的に当接され、嵌合部20を上方に付勢するため、前記段部22a,22aを透孔3の内縁部に対して押圧する。これにより、嵌合部20が透孔3に嵌合され、当該透孔3から挿脱されることがなくなる。
【0023】
また、このように嵌合部20が透孔3に嵌合されている状態では、一対の脚片25,25の先端部25a,25aがシャーシ2の表面に当接されて広がる方向に変形される応力が生じ、これと一体の一対の解除片24,24が内側に倒れる方向に変形される一方、解除片24,24の延設端部が易変形部26,26を介してロック部12に連結されているため、解除片24,24を支点としたてこの作用によって連結片23,23を介して一対の嵌合片22,22は外径方向に広がる応力が加えられ、嵌合片22,22と透孔3との嵌合力が増大され、嵌合部20が透孔3から外れ難くなり、外力等によっても容易にケーブルタイ1がシャーシから離脱されることはない。このとき、脚片25,25での変形によって板厚の異なるシャーシ2に対しても嵌合片22,22との間にシャーシ2を板厚方向に挟んで確かな嵌合状態が保持できることは言うまでもない。
【0024】
また、仮に図9に示すように、ケーブル等に加えられる外力によって保持部10が傾倒された場合でも、傾倒方向と反対側ではロック部12と解除片24とを連結している易変形部26が弾性変形して伸長されるため、ロック部12の傾倒力が解除片24には伝達され難くなる。そのため、ロック部12の傾倒に伴って解除片24が内径方向に傾倒されて嵌合片22と透孔3との嵌合状態が損なわれることはなく、嵌合部20での脱落が防止される。また、その一方で傾倒された側においてはロック部12の傾倒は易変形部26を介して解除片24に伝達されて解除片24に当接される状態となるため、当該易変形部26を介してロック部12の傾倒が抑制されることになり、保持部10がそれ以上傾倒することが抑制されることになる。
【0025】
一方、シャーシ2の透孔3に取着されたケーブルタイ1をシャーシから離脱する際には、第1の実施形態と同様に、2本の指で解除片24,24を両外側から摘み、かつ両側から力を加えて解除片24,24を内側に変形させ、連結片23,23を介して嵌合片22,22を内側に変形して縮径し、段部22a,22aを透孔3の内縁部から外することによって嵌合部22を透孔3から引き抜くことができ、ケーブルタイ1の取り外しが実現できる。
【0026】
ここで、前記実施形態では本発明をケーブルタイに適用した実施形態を示してたが、保持部の構成が異なる他の固定具についても同様に適用することが可能である。例えば、本発明の第1の実施形態の嵌合部を適用する場合には、図10に示すように上向きコ字状をしたサドル本体41の開口を開閉可能な係止片42の先端部にロック片43を有し、このロック片43をサドル本体41に設けたロック部44に対してロック可能なサドル部40を有して、ケーブルがより離脱され難くしたロッキングワイヤサドル1Aについても本発明を適用することが可能である。この場合には、嵌合部20の一対の解除片24,24の各延設端部24a,24aはサドル本体41の両側面に沿って所要の間隔で対峙するように配設すればよい。
【0027】
あるいは、図11に示すように、保持部として図12に示したような嵌合片32及び脚片34で構成される上端嵌合部30を備え、この上端嵌合部においてプリント回路基板を保持する基板保持具についても本発明を適用することが可能である。すなわち、嵌合部20のポスト21に一体のボディ33を有しており、このボディ33の上端部にポスト31を立設し、このポスト31に一対の嵌合片32,32を上向きに形成し、その下側に一対の脚片34,34を形成したものである。この嵌合部30では、嵌合片32を図外のプリント回路基板に設けた透孔に嵌合し、脚片34との間に挟持することでボディ33上にプリント回路基板を保持することが可能である。
【0028】
さらに、本発明の固定具は、図示は省略するが、嵌合部をシャーシに設けた透孔に嵌合して取着し、保持部において各種部品をシャーシに保持させる各種の固定具についても同様に適用できることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の固定具は、嵌合部に設けた一体の解除片を両外側から指で摘んで嵌合片を内径方向に弾性変形させることでシャーシの透孔から固定具を容易に取り外すことができる。また、嵌合部が透孔に嵌合した状態では一対の解除片の突出先端部が保持部に当接され、あるいは連結されていることにより解除片でのてこ作用によって解除片につながる嵌合片に対して拡径方向の力が加えられ、透孔からの離脱が防止される。さらに、保持部が傾斜した場合には、保持部に加えられる応力が嵌合片に伝達されることがなく、あるいは伝達され難くなり嵌合片が縮径されて透孔から外れるようなこともない。これにより、着脱を容易にする一方で、シャーシから脱落され難い固定具を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をケーブルタイに適用した第1の実施形態の斜視図である。
【図2】ケーブルタイの右側面図と背面図である。
【図3】要部の正面図、底面図及びAA線断面図である。
【図4】嵌合部を透孔に嵌合する状態と嵌合した状態の断面図である。
【図5】ケーブルタイでケーブルを保持した状態を示す斜視図である。
【図6】嵌合部に外力が加えられた状態の断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の斜視図である。
【図8】第2の実施形態の嵌合部を透孔に嵌合した状態の断面図である。
【図9】嵌合部に外力が加えられた状態の断面図である。
【図10】本発明をワイヤサドルに適用した実施形態の正面図である。
【図11】本発明を基板保持具に適用した実施形態の正面図である。
【図12】従来のケーブルタイの一部の断面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルタイ(固定具)
1A ワイヤサドル
1B 基板保持具
2 シャーシ
3 透孔
10 保持部
11 ベルト部
12 ロック部
20 嵌合部
21 ポスト
22 嵌合片
23 連結片
24 解除片
24a 延設端部
25 脚片
26 易変形部
C ケーブル
F 指

Claims (2)

  1. シャーシに部品を保持させるための保持部と、前記保持部と一体に設けられ、前記シャーシに設けられた透孔に嵌合して前記保持部を前記シャーシに固定するための嵌合部とを備える固定具において、前記嵌合部は、前記保持部の一側から下方に向けて突出されたポストと、前記ポストの先端部に設けられ、外径方向に弾性変形して前記透孔に嵌合される矢尻型をした一対の嵌合片と、前記嵌合片の先端部からそれぞれ前記保持部の両側面に沿って延設され、手操作されたときに前記一対の嵌合片を内径方向に弾性変形して前記透孔との嵌合から離脱させるための一対の解除片と、前記解除片の一部に基端部が連結され先端部が前記シャーシの表面に当接可能な一対の脚片とを備え、前記解除片の延設端は前記保持部の側面に対して所要の間隔で対峙され、前記嵌合片が前記透孔に嵌合したときに前記保持部の側面に当接するように構成されていることを特徴とする固定具。
  2. シャーシに部品を保持させるための保持部と、前記保持部と一体に設けられ、前記シャーシに設けられた透孔に嵌合して前記保持部を前記シャーシに固定するための嵌合部とを備える固定具において、前記嵌合部は、前記保持部の一側から下方に向けて突出されたポストと、前記ポストの先端部に設けられ、外径方向に弾性変形して前記透孔に嵌合される矢尻型をした一対の嵌合片と、前記嵌合片の先端部からそれぞれ前記保持部の両側面に沿って延設され、手操作されたときに前記一対の嵌合片を内径方向に弾性変形して前記透孔との嵌合から離脱させるための一対の解除片と、前記解除片の一部に基端部が連結され先端部が前記シャーシの表面に当接可能な一対の脚片とを備え、前記解除片の延設端は易変形部を介して前記保持部に連結されていることを特徴とする固定具。
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