JP3874260B2 - 車両用引き出し装置 - Google Patents

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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S224/00Package and article carriers
    • Y10S224/926Vehicle attached carrier for beverage container or bottle

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のインストルメントパネルやリヤセンターアームレストなどに配置される車両用引き出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カップホルダや小物入れなどの車両用引き出し装置は、ケースと引き出し部材とを備える。ケースは、内装部材に埋設されている。引き出し部材は、このケースに対して出し入れ可能に配置されている。特開2000−62512号公報には、引き出し部材に大きな衝撃エネルギが加わる場合に、引き出し部材がケースから脱落するのを抑制できる車両用引き出し装置が紹介されている。図12に、この車両用引き出し装置の長手方向断面図を示す。図に示すように、車両用引き出し装置100は、ケース101と引き出し部材102とからなる。また、引き出し部材102は、往復動部103と回動部104とからなる。図13に、図12の円内を拡大して示す。図に示すように、ケース101上底壁からは、第一ストッパ105が下方に向かって突設されている。また、往復動部103上底壁からは、第二ストッパ106が上方に向かって突設されている。また、回動部104上底壁からは、突起107が上方に向かって突設されている。
【0003】
引き出し部材102をケース101から引き出すと、引き出し方向において第二ストッパ106が第一ストッパ105と係合する。この位置が、引き出し部材102の引き出し位置である。ここで、引き出し方向に大きな衝撃エネルギが加わると、第二ストッパ106が第一ストッパ105の下に沈み込み、第一ストッパ105と第二ストッパ106との係合が外れるおそれがある。そして、引き出し部材102がケース101から脱落するおそれがある。
【0004】
ところが、引き出し位置においては、回動部104の回動により、突起107が第二ストッパ106を押し上げている。すなわち、第二ストッパ106は、突起107により下方から支持された状態で、第一ストッパ105と係合している。このため、第二ストッパ106が第一ストッパ105の下に沈み込むおそれが小さい。このようにして、車両用引き出し装置100は、第一ストッパ105と第二ストッパ106とのロック機構のみにより、引き出し部材102がケース101から脱落するのを抑制している。そして、ロック機構単独で、衝撃エネルギを吸収している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ロック機構の衝撃エネルギの吸収量Eは、ロック機構の変形に要する衝撃荷重Fと変形量Sとの積により求められる。同公報記載の車両用引き出し装置100においては、変形に要する衝撃荷重Fを高くすることにより、衝撃エネルギ吸収量Eを確保している。このため、比較的高い強度がロック機構に要求される。具体的には、第一ストッパ105と第二ストッパ106との係合に、比較的高い堅牢性が要求される。また、衝撃時の変形による係合外れを抑制するためには、第一ストッパ105および第二ストッパ106自体も、比較的ヤング率の高い材料で作製する必要がある。このような理由から、同公報記載の車両用引き出し装置100はコスト高となる。また、過大な衝撃エネルギが加わる場合、ロック機構単独で全衝撃エネルギを吸収するのは困難である。
【0006】
本発明の車両用引き出し装置は上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって本発明は、高強度が要求されず、過大な衝撃エネルギが加わる場合であってもエネルギ吸収可能な車両用引き出し装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するため、本発明の車両用引き出し装置は、内装部材に埋設されたケースと、該ケースに対して出し入れ可能に配置された引き出し部材と、を備えてなる車両用引き出し装置であって、
前記ケースは複数の破壊用突起を有し、前記引き出し部材は、該複数の破壊用突起と引き出し方向に対向するストライカーを持ち、該引き出し部材に衝撃エネルギが加わると該ストライカーが該複数の破壊用突起を順次変形していくことにより衝撃エネルギを段階的に吸収するエネルギ吸収手段を持つことを特徴とする。本装置では、比較的簡単な構造で衝撃エネルギを段階的に吸収することができる。
【0008】
つまり、本発明の車両用引き出し装置は、ケースに複数の破壊用突起からなるエネルギ吸収手段を配置するものである。エネルギ吸収手段の変形に要する衝撃荷重Fは、比較的小さく設定されている。並びに、エネルギ吸収手段の変形量Sは、比較的大きく設定されている。そして、所望の衝撃エネルギ吸収量Eを確保している。すなわち、エネルギ吸収手段は、衝撃により自身が変形することにより衝撃エネルギを段階的に吸収している。
【0009】
エネルギ吸収手段は、ある程度変形しやすい方が好ましい。このため、エネルギ吸収手段には高強度が要求されない。したがって、本発明の車両用引き出し装置は製造コストが低い。また、車両用引き出し装置の構造上、引き出し方向に引き出し部材の変形領域を確保するのは比較的容易である。このため、過大な衝撃エネルギが加わる場合であっても、エネルギ吸収手段が充分量変形することにより衝撃エネルギの全てを吸収することができる。したがって、本発明の車両用引き出し装置によると、引き出し部材が脱落するおそれが小さい。
【0010】
(2)好ましくは、前記エネルギ吸収手段は、衝撃初期においては変形に要する衝撃荷重が小さく、衝撃後期においては変形に要する衝撃荷重が大きいエネルギ傾斜吸収手段である構成とする方がよい。エネルギ傾斜吸収手段は、衝撃初期においては、変形しやすいように設定されている。そして、衝撃が加わるにつれ徐々に変形しにくくなるように設定されている。ここで、衝撃初期においてエネルギ吸収手段が変形しにくいと、引き出し部材のケースに対する減速度が大きくなる。すなわち、衝撃により一旦動き出した引き出し部材が、エネルギ吸収手段に規制され、急激に減速することになる。このため、引き出し部材やケースに瞬間的に大きな衝撃荷重が加わるおそれがある。そして、この大きな衝撃荷重により、引き出し部材やケースに不具合が生じるおそれがある。
【0011】
これに対し、衝撃初期においてエネルギ吸収手段が変形しやすいと、引き出し部材のケースに対する減速度が小さくなる。したがって、本構成によると、衝撃から引き出し部材やケースを保護することができる。
【0012】
(3)好ましくは、前記エネルギ吸収手段は、衝撃エネルギを座屈破壊により吸収する座屈手段である構成とする方がよい。座屈手段は、衝撃時に座屈破壊されることで衝撃エネルギを吸収する。本構成によると、座屈手段の大きさ、数、形状などを適宜調整することにより、衝撃エネルギを段階的に吸収することができる。また、衝撃エネルギの吸収量を調整することができる。
【0013】
(4)好ましくは、前記エネルギ吸収手段は、衝撃エネルギを圧縮破壊により吸収する圧壊手段である構成とする方がよい。圧壊手段は、衝撃時につぶれることで衝撃エネルギを吸収する。本構成によると、圧壊手段の大きさ、数、形状などを適宜調整することにより、衝撃エネルギを段階的に吸収することができる。また、衝撃エネルギの吸収量を調整することができる。また、圧壊手段を配置すると、比較的大きいクラッシャブルゾーンを確保することができる。すなわち、圧壊手段全体がまんべんなく壊れるように設定することが容易である。このため、本構成によると、効果的に衝撃エネルギを吸収することができる。
【0015】
(5)好ましくは、前記引き出し部材を引き出し方向に引き出すときに最初に当接する前記破壊用突起は、前記ケースに対する前記引き出し部材の引き出した位置を決める位置決め突起とする構成とする方がよい。つまり、本構成は、引き出し部材の引き出し位置の決定を破壊用突起の一つである位置決め突起により行うものである。衝撃エネルギが所定値以下の場合、ストライカーが当接しても位置決め突起は壊れない。この場合、位置決め突起は、引き出し部材の引き出し位置の決定に用いられる。一方、衝撃エネルギが所定値を超える場合、ストライカーが当接すると位置決め突起は壊れる。この場合、位置決め突起は、衝撃エネルギの吸収に用いられる。本構成によると、位置決め突起が、引き出し部材を位置決めする役割と衝撃エネルギを吸収する役割とを兼ねている。このため、別途引き出し部材を位置決めするための部材を配置する必要がない。したがって、本構成によると、部品点数が少なくて済む。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両用引き出し装置の実施の形態について説明する。
【0017】
(1)第一実施形態
まず、本実施形態の車両用引き出し装置の構成について説明する。図1に、本実施形態の車両用引き出し装置の分解図を示す。図に示すように、車両用引き出し装置1は、リヤセンターアームレスト2(図中、二点鎖線で示す。)に埋設されている。なお、リヤセンターアームレスト2は、本発明の内装部材に含まれる。
【0018】
車両用引き出し装置1は、ケース3とカップホルダ4とを備える。なお、カップホルダ4は、本発明の引き出し部材に含まれる。ケース3は、箱体部30と天板部31とからなる。箱体部30は、樹脂製であって前方および上方に開口している。箱体部30は、リヤセンターアームレスト2に埋設されている。箱体部30の底壁上面には、破壊用突起32が一体に突設されている。破壊用突起32は、引き出し方向に向かって尖る三角形状を呈している。破壊用突起32は、引き出し方向つまり前後方向に三列配置されている。また、破壊用突起32は、車幅方向に二列配置されている。すなわち、破壊用突起32は、合計六つ配置されている。また、これら六つの破壊用突起32のうち、引き出し部材を引き出し方向に引き出す時に、最初に当接する二つの破壊用突起32は、位置決め突起320となっている。天板部31は、樹脂製であって長方形板状を呈している。天板部31は、箱体部30の上方開口を覆って配置されている。
【0019】
カップホルダ4は、樹脂製であって下方に開口する長方形トレー状を呈している。カップホルダ4の後端壁からは、引き出し方向に向かってスリット40が形成されている。スリット40は、車幅方向に合計二つ並置されている。また、スリット40は、前記二列の破壊用突起32と前後方向に対向している。二つのスリット40には、それぞれストライカー41が配置されている。すなわち、ストライカー41は、合計二つ配置されている。そして、ストライカー41も、二列の破壊用突起32と前後方向に対向している。ストライカー41は、金属製であってコ字状を呈している。ストライカー41のコ字中央部には、長方形板状の鍬歯部410が形成されている。ストライカー41は、図中一点鎖線で示すように、ねじ411によりカップホルダ4に固定されている。
【0020】
次に、本実施形態の車両用引き出し装置の組み付け方法について説明する。組付においては、まず、図2に示すように、カップホルダ4および箱体部30を、それぞれ射出成形により作製する。このとき、破壊用突起32は、箱体部30と同時に作製される。そして、図中白抜き矢印で示すように、カップホルダ4を箱体部30に挿入する。
【0021】
カップホルダ4は、図3に示すように、二列の破壊用突起32が二つのスリット40の中に完全に入るまで、箱体部30に挿入される。続いて、図中一点鎖線で示すように、ねじ411により、ストライカー41をカップホルダ4に固定する。このとき、鍬歯部410は位置決め突起320よりも後方に配置される。それから、箱体部30をリヤセンターアームレスト2に固定する。そして最後に、天板部31を箱体部30の上方開口に固定する。このようにして、本実施形態の車両用引き出し装置1は組み付けられる。
【0022】
次に、本実施形態の車両用引き出し装置のカップホルダの出し入れ動作について説明する。図4に、車両用引き出し装置の合体図を示す。なお、図に示すカップホルダ4は引き出し位置である。カップホルダ4は、図中白抜き矢印で示すように、ケース3に対して前後方向に出し入れ可能である。また、リヤセンターアームレスト2は、図中白抜き矢印で示すように、上下方向にほぼ90゜揺動可能である。
【0023】
図5に、図4のI−I断面図を示す。図に示すように、引き出した位置においては、鍬歯部410の前端面が、破壊用突起32の一つである位置決め突起320の後端面と、当接している。そして、この当接によりカップホルダ4の引き出し量が決定されている。
【0024】
なお、前後方向三列の破壊用突起32における立壁321と底壁322との挟角は、位置決め突起320が最も小さく、中央列の破壊用突起32が中程度であり、最前列の破壊用突起32が最も大きくなるように設定されている。すなわち、図において、α<β<γと設定されている。また、前後方向三列の破壊用突起32における傾斜壁323と底壁322との挟角は、位置決め突起320が最も大きく、中央列の破壊用突起32が中程度であり、最前列の破壊用突起32が最も小さくなるように設定されている。すなわち、図において、a>b>cと設定されている。
【0025】
カップホルダ4をケース3に収納する場合、搭乗者は、カップホルダ4の前端面を後方に向かって押圧する。図6に、収納位置における車両用引き出し装置の長手方向断面図を示す。図に示すように、収納位置においてはカップホルダ4の前端面は、ケース3の前端面とほぼ面一に配置されている。また、鍬歯部410は位置決め突起320から後方に離間して配置されている。
【0026】
なお、カップホルダ4の収納位置から引き出した位置への切り換えは、プッシュオープン機構(図略)により自動で行われる。また、カップホルダ4は、ハートカム機構(図略)により、収納位置に係止される。
【0027】
次に、カップホルダに対して引き出し方向に過大な衝撃エネルギが加わった場合の、本実施形態の車両用引き出し装置の動作について説明する。カップホルダに引き出し方向すなわち前方の衝撃エネルギが加わると、カップホルダはケース内を引き出し位置まで移動する。図7に、引き出した位置におけるストライカーおよび破壊用突起の拡大図を示す。図に示すように、ストライカー41の鍬歯部410前端面は、破壊用突起32の位置決め突起320後端面すなわち立壁321後端面と当接する。
【0028】
ここで、立壁321と底壁322との挟角αは、前述したように比較的小さく設定されている。このため、鍬歯部410前端面は、立壁321後端面の上端に当接する。したがって、立壁321の根本部分には、比較的大きな曲げモーメントが発生する。このため、立壁321は、鍬歯部410により前方に押し倒されそうになる。
【0029】
立壁321は、傾斜壁323により前方から支持されているが、傾斜壁323と底壁322との挟角aは、前述したように比較的大きく設定されている。このため、傾斜壁323の立壁321に対する支持力は小さい。したがって、立壁321および傾斜壁323は、比較的小さい衝撃で前方に押し倒される。言い換えると、比較的小さい衝撃エネルギを吸収して位置決め突起320は座屈破壊する。
【0030】
位置決め突起320を破壊した鍬歯部410は、次に、三列の破壊用突起32のうち中央列に配置された破壊用突起32に当接する。図8に、この状態におけるストライカーおよび破壊用突起の拡大図を示す。図に示すように、鍬歯部410前端面は立壁321後端面と当接する。ここで、立壁321と底壁322との挟角βは、前述したように中程度に設定されている。このため、鍬歯部410前端面は、立壁321後端面の上半分に当接する。したがって、立壁321の根本部分には、中程度の曲げモーメントが発生する。また、傾斜壁323と底壁322との挟角bは中程度に設定されている。このため、傾斜壁323の立壁321に対する支持力は中程度である。したがって、中程度の衝撃エネルギを吸収して位置決め突起320は座屈破壊する。
【0031】
中央列の破壊用突起32を破壊した鍬歯部410は、次に、三列の破壊用突起32のうち最前列に配置された破壊用突起32に当接する。図9に、この状態におけるストライカーおよび破壊用突起の拡大図を示す。図に示すように、鍬歯部410前端面は立壁321後端面と当接する。ここで、立壁321と底壁322との挟角γは、前述したように比較的大きく設定されている。このため、鍬歯部410前端面は、立壁321後端面の全面に当接する。したがって、立壁321の根本部分には、比較的小さい曲げモーメントが発生する。また、傾斜壁323と底壁322との挟角cは比較的小さく設定されている。このため、傾斜壁323の立壁321に対する支持力は比較的大きい。したがって、比較的大きい衝撃エネルギを吸収して位置決め突起320は座屈破壊する。
【0032】
次に、本実施形態の車両用引き出し装置の効果について説明する。本実施形態の車両用引き出し装置1は、エネルギ吸収手段として六つの破壊用突起32を備えている。六つの破壊用突起32は、順次座屈破壊されることにより衝撃エネルギを段階的に吸収する。このため、本実施形態の車両用引き出し装置1によると、比較的簡単な構造で、衝撃エネルギの全てを吸収することができる。また、個々の破壊用突起32には、高強度が要求されない。したがって、本実施形態の車両用引き出し装置1は製造コストが低い。
【0033】
また、前後方向三列の破壊用突起32のうち、引き出し部材を引き出し方向に引き出す時に、最初に当接する二つの破壊用突起32は、位置決め突起320となっている。このため、別途位置決め用の部材を配置しなくても、カップホルダ4の引き出し位置を決定することができる。
【0034】
また、破壊用突起32における立壁321と底壁322との挟角は、α<β<γとなるように設定されている。また、傾斜壁323と底壁322との挟角は、a>b>cとなるように設定されている。このため、前後方向三列の破壊用突起32のうち、最も座屈しやすいのは、位置決め突起320である。次に、座屈しやすいのは、中央列の破壊用突起32である。最も座屈しにくいのは、最後に当接する破壊用突起32である。このように、破壊用突起32は、衝撃初期から衝撃後期にかけて、衝撃エネルギの吸収量が段階的に大きくなるように配置されている。したがって、本実施形態の車両用引き出し装置1によると、衝撃からカップホルダ4やケース3を保護することができる。
【0035】
(2)第二実施形態
本実施形態と第一実施形態との相違点は、座屈破壊ではなく圧縮破壊する破壊用突起が配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図10に、本実施形態の車両用引き出し装置の分解図を示す。なお、図1と対応する部材については同じ記号で示す。図に示すように、破壊用突起32は後方に尖る階段状を呈している。この破壊用突起32の引き出し部材を引き出し方向に引き出す時に、最初に当接する突起に、位置決め突起320が配置されている。
【0036】
衝撃エネルギが加わると、ストライカー41の鍬歯部410により、まず破壊用突起32の引き出し部材を引き出し方向に引き出す時に、最初に当接する突起がつぶれる。すなわち、位置決め突起320が圧壊する。位置決め突起320は、比較的小さい衝撃で圧壊する。それから、破壊用突起32の中央段が圧壊する。中央段は、中程度の衝撃で圧壊する。そして最後に、破壊用突起32の最後に当接する突起が圧壊する。最前段は、比較的大きな衝撃で圧壊する。このように、本実施形態の破壊用突起32は、衝撃初期から衝撃後期にかけて、衝撃エネルギの吸収量が徐々に大きくなるように配置されている。
【0037】
本実施形態の車両用引き出し装置によると、破壊用突起32が圧壊することにいより衝撃エネルギが吸収される。このため、破壊用突起32全体がクラッシャブルゾーンとして有効に機能する。したがって、衝撃エネルギをより効果的に吸収することができる。
【0040】
(3)その他
以上、本発明の車両用引き出し装置の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的、改良的形態で実施することも可能である。
【0041】
例えば、破壊用突起32の配置場所は特に限定しない。ケース3の任意の場所に配置されていればよい。また、破壊用突起32の個数、形状、材質も特に限定しない。想定される衝撃エネルギの程度に応じた個数、形状、材質とすればよい。また、上記実施形態においては、引き出し部材としてカップホルダ4を配置したが、例えば小物入れやカードホルダなどを引き出し部材として配置してもよい。また、ケース3はリヤセンターアームレストに配置したが、例えばインストルメントパネルやドアパネルやセンターコンソールボックスなどに配置してもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によると、高強度が要求されず、過大な衝撃エネルギが加わる場合であってもエネルギ吸収可能な車両用引き出し装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の車両用引き出し装置の分解図である。
【図2】 第一実施形態の車両用引き出し装置の組み付け工程前半を示す図である。
【図3】 第一実施形態の車両用引き出し装置の組み付け工程後半を示す図である。
【図4】 第一実施形態の車両用引き出し装置の合体図である。
【図5】 図4のI−I断面図である。
【図6】 第一実施形態の車両用引き出し装置の収納位置における長手方向断面図である。
【図7】 第一実施形態の車両用引き出し装置の引き出し位置におけるストライカーおよび破壊用突起の拡大図である。
【図8】 第一実施形態の車両用引き出し装置においてストライカーが中央列の破壊用突起に当接した状態の拡大図である。
【図9】 第一実施形態の車両用引き出し装置においてストライカーが最前列の破壊用突起に当接した状態の拡大図である。
【図10】 第二実施形態の車両用引き出し装置の分解図である。
【図11】 従来の車両用引き出し装置の長手方向断面図である。
【図12】 図12の円内の拡大図である。
【符号の説明】
1:車両用引き出し装置、2:リヤセンターアームレスト(内装部材)、3:ケース、30:箱体部、300:リブ、31:天板部、32:破壊用突起、320:位置決め突起、321:立壁、322:底壁、323:傾斜壁、33:弾性部材、4:カップホルダ(引き出し部材)、40:スリット、41:ストライカー、410:鍬歯部、411:ねじ、α:立壁と底壁との挟角、β:立壁と底壁との挟角、γ:立壁と底壁との挟角、a:傾斜壁と底壁との挟角、b:傾斜壁と底壁との挟角、c:傾斜壁と底壁との挟角。

Claims (5)

  1. 内装部材に埋設されたケースと、該ケースに対して出し入れ可能に配置された引き出し部材と、を備えてなる車両用引き出し装置であって、
    前記ケースは複数の破壊用突起を有し、
    前記引き出し部材は、該複数の破壊用突起と引き出し方向に対向するストライカーを持ち、該引き出し部材に衝撃エネルギが加わると該ストライカーが該複数の破壊用突起を順次変形していくことにより衝撃エネルギを段階的に吸収するエネルギ吸収手段を持つことを特徴とする車両用引き出し装置。
  2. 前記複数の破壊用突起は、衝撃初期においては変形に要する衝撃荷重が小さく、衝撃後期においては変形に要する衝撃荷重が大きいエネルギ傾斜吸収手段である請求項1に記載の車両用引き出し装置。
  3. 前記複数の破壊用突起は、衝撃エネルギを座屈破壊により吸収する座屈手段である請求項1に記載の車両用引き出し装置。
  4. 前記複数の破壊用突起は、衝撃エネルギを圧縮破壊により吸収する圧壊手段である請求項1に記載の車両用引き出し装置。
  5. 前記複数の破壊用突起のうち、前記引き出し部材を引き出し方向に引き出すときに最初に当接する前記破壊用突起は、前記ケースに対する前記引き出し部材の引き出した位置を決める位置決め突起である請求項1に記載の車両用引き出し装置。
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