JPH09187344A - 車両用アームレスト - Google Patents

車両用アームレスト

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JPH09187344A
JPH09187344A JP8003148A JP314896A JPH09187344A JP H09187344 A JPH09187344 A JP H09187344A JP 8003148 A JP8003148 A JP 8003148A JP 314896 A JP314896 A JP 314896A JP H09187344 A JPH09187344 A JP H09187344A
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    • B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/75—Arm-rests
    • B60N2/78—Arm-rests post or panel mounted

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両側方よりの衝突時における衝撃吸収性を安
価に提供すること。 【解決手段】車室の側壁に設けられた内装材１１に、車
室内側に突出するようにアームレスト本体１２が形成さ
れ、アームレスト本体１２の上面部１２ａに乗員の腕を
乗せる載置部材１３が係合部１４を介して着脱可能に設
けられた車両用アームレストにおいて、載置部材１３
は、車両側方よりの一次衝突による乗員の二次衝突荷重
がアームレスト本体１２に加わった際には係止爪１６及
びリブ１７からなる係合部１４の係合が外れてアームレ
スト本体１２より離脱するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用アームレス
トに関するものであり、特にアームレスト本体に別体の
載置部材が着脱可能に取付けられて構成された車両用ア
ームレストに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のものとしては、例えば図
５乃至図７に示すようなものがある（実開平１−１５８
３２９号公報参照）。
【０００３】即ち、図中符号１は、車室の側壁の一部を
形成する内装材としてのドアトリムで、このドアトリム
１には、乗員の腕を乗せるアームレスト２が設けられて
いる。
【０００４】このアームレスト２は、ドアトリム１の内
面側に突出されたアームレスト本体３の上面部３ａに、
別体の載置部材４が装着されて構成されている。詳しく
は、この載置部材４の合成樹脂製の芯材５には平板状の
板部５ａから下方に複数のクリップ５ｂが突設され、こ
のクリップ５ｂが、アームレスト本体３の上面部３ａに
形成された取付孔３ｂに挿入されて係止されるようにな
っている。
【０００５】このように別体の載置部材４を設けること
により、高級感を醸し出したり、クッション性を確保す
るようにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、車両側方よりの一次衝突に
よる乗員の二次衝突荷重がアームレスト２に加わった場
合、アームレスト２を構成するアームレスト本体３と載
置部材４とのいずれにも該荷重が加わるが、該荷重を吸
収する手段は複雑で原価高騰の一原因となり、改善が求
められている。
【０００７】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、車両側方よりの一次衝突による乗員の二次衝突荷
重を安価な手段により吸収することを可能にした車両用
アームレストを提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、車室の側壁に設けられた内
装材に、車室内側に突出するようにアームレスト本体が
形成され、該アームレスト本体の上面部に乗員の腕を載
せる載置部材が係合部を介して着脱可能に設けられた車
両用アームレストにおいて、前記載置部材は、車両側方
よりの一次衝突による乗員の二次衝突荷重がアームレス
ト本体に加わった際には前記係合部の係合が外れて前記
アームレスト本体より離脱するようになっていることを
特徴とするものである。
【０００９】また、請求項２記載の発明は、前記係合部
は、前記アームレスト本体に形成された開口部の内縁に
係止する載置部材と一体の係止爪と、該開口部の縁に当
接する内方に向けて窄む傾斜面を有する載置部材と一体
のリブと、からなることを特徴とするものである。
【００１０】また、請求項３記載の発明は、前記係合部
における前記リブは、前記係止爪を中に置いて前後に２
個設けられていることを特徴とするものである。
【００１１】また、請求項４記載の発明は、前記係合部
における前記リブは、前記係止爪を中に置いて前後に２
個設けられていると共に、これらリブ及び係止爪は左右
いずれにもそれぞれ設けられていることを特徴とするも
のである。
【００１２】さらに、請求項５記載の発明は、前記係合
部における前記リブの先端には曲面取りが施されている
ことを特徴とするものである。
【００１３】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、車両側方
よりの一次衝突による乗員の二次衝突荷重がアームレス
ト本体に加わった際には係合部の係合が外れて載置部材
がアームレスト本体から離脱するようにしたので、載置
部材に対する乗員の二次衝突荷重を安価な手段により吸
収することができるものとなる。
【００１４】また、請求項２記載の発明によれば、係合
部を係止爪と傾斜面を有するリブとで構成したので、二
次衝突時の側方からの力によりアームレスト本体の開口
部の縁が係止爪を押圧し、これにより係止爪が内部に倒
れると共に開口部の縁が今度はリブの傾斜面に当接する
こととなり、この傾斜面の作用によりリブと共に載置部
材が上方に移動し、結局は載置部材がアームレスト本体
より抜け出て離脱することができる。
【００１５】また、請求項３記載の発明によれば、リブ
は係止爪を中に置いて前後に２個設けたので、リブの傾
斜面の作用による載置部材の上方への移動は安定的で且
つ円滑に行える。
【００１６】また、請求項４記載の発明によれば、リブ
は係止爪を中に置いて前後に２個設けると共にこれらリ
ブ及び係止爪は左右いずれにもそれぞれ設けられている
ので、通常時の載置部材のアームレスト本体への取付は
堅固に行えると共に、二次衝突時の載置部材のアームレ
スト本体からの離脱も極めて円滑に行える。
【００１７】さらに、請求項５記載の発明によれば、リ
ブの先端に曲面取りを施したので、リブの先端が尖鋭と
なることはなく、載置部材のリブの先端によって乗員が
怪我をするようなことは回避できる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【００１９】図１は本発明の実施の形態の断面図、図２
は本発明の実施の形態の要部の斜視図、図３は本発明の
実施の形態の一部底面図、図４は本発明の実施の形態の
作用を説明するための断面図である。
【００２０】図１〜図３において、内装材としてのドア
トリム１１は芯材１１ａと表皮１１ｂからなり、このド
アトリム１１には内部に突出するようにしてアームレス
ト本体１２がドアトリム１１と一体に形成されている。
そして、このアームレスト本体１２の上面部１２ａには
樹脂製の芯材１３ａ、クッション材１３ｂ、表皮１３ｃ
からなる載置部材１３が係合部１４を介してアームレス
ト本体１２に対して着脱可能に取り付けられている。こ
のアームレスト本体１２と乗員の腕を乗せる載置部材１
３とでアームレスト１５が構成されている。
【００２１】係合部１４は載置部材１３の芯材１３ａと
一体に形成された係止爪１６と、同じく芯材１３ａと一
体に形成されたリブ１７とから構成されている。
【００２２】そしてこの係合部１４においては、係止爪
１６の爪部１６ａがアームレスト本体１２に設けられた
開口部１８の内縁１８ａに係合しており、この係合によ
り載置部材１３がアームレスト本体１２に取り付けられ
ることとなる。
【００２３】また、係合部１４におけるリブ１７におい
ては内方に向けて窄むような傾斜面１９を有すると共
に、その先端には曲面取り２０が施されている。
【００２４】そして、本実施の形態においてはリブ１７
は係止爪１６を中に置いて前後にそれぞれ設けられると
共にこのリブ１７及び係止爪１６は左右いずれにも設け
られており、係止爪１６は計２個、リブ１７は計４個設
けられている。
【００２５】次に作用について説明する。
【００２６】いま車両側方よりの一次衝突時にアームレ
スト本体１２に乗員に作用した二次衝突した際には、ア
ームレスト本体１２の開口部１８に弾発力を持って係合
している係止爪１６を、その開口部１８の縁１８ｂが該
衝突荷重により押圧する。これにより、係止爪１６が内
側に倒れて開口部１８の内縁１８ａと係止爪１６の爪部
１６ａとの係合が解除される。
【００２７】次に、開口部１８の縁１８ｂはリブ１７の
傾斜面１９に当接し、これを押す。この傾斜面１９は内
方に向けて窄む形状であるので、開口部１８の縁１８ｂ
を介しての外力は、分力によってリブ１７において上方
に持ち上がる反力となる。
【００２８】従ってリブ１７と共に載置部材１４が上方
に移動し（図４参照）、結局、載置部材１４はアームレ
スト本体１２から離脱する（図４参照）。
【００２９】載置部材１３がアームレスト本体１２から
離脱すれば、載置部材１３に対する乗員の身体への衝撃
は全くなくなると共に、アームレスト本体１２も載置部
材１２が抜けた分だけ剛性が弱まるので、アームレスト
１５においては総じて衝撃吸収性は極めて優れたものと
なる。
【００３０】尚、本実施の形態においては、中に係止爪
１６を置いて前後にリブ１７を設けると共に、これら係
止爪１６及びリブ１７を左右いずれにも設けたが、係止
爪１６及びリブ１７は左右のうちの片側だけ設けるよう
にしてもよい。また、片側だけの場合でも係止爪１６を
中に置いて必ず前後にリブ１７を２個設ける必要はな
く、係止爪１６とリブ１７とを１個づつ設ける構成とし
てもよい。
【００３１】また、本実施の形態においてはリブ１７の
先端に曲面取り２０が形成されてあるので、載置部材１
３のリブ１７によって乗員が怪我をするようなことは回
避できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の断面図である。
【図２】本発明の実施の形態の要部の斜視図である。
【図３】本発明の実施の形態の一部底面図である。
【図４】本発明の実施の形態の作用を説明するための断
面図である。
【図５】従来技術に係るドアトリムの分解斜視図であ
る。
【図６】従来技術に係る要部の分解斜視図である。
【図７】従来技術に係る要部の断面図である。
【符号の説明】
１１ ドアトリム（内装材） １２ アームレスト本体 １３ 載置部材 １４ 係合部 １５ アームレスト １６ 係止爪 １７ リブ １８ 開口部 １８ａ 内縁 １９ 傾斜面 ２０ 曲面取り

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】車室の側壁に設けられた内装材に、車室内
    側に突出するようにアームレスト本体が形成され、該ア
    ームレスト本体の上面部に乗員の腕を乗せる載置部材が
    係合部を介して着脱可能に設けられた車両用アームレス
    トにおいて、前記載置部材は、車両側方よりの一次衝突
    による乗員の二次衝突荷重がアームレスト本体に加わっ
    た際には前記係合部の係合が外れて前記アームレスト本
    体より離脱するようになっていることを特徴とする車両
    用アームレスト。
  2. 【請求項２】前記係合部は、前記アームレスト本体に形
    成された開口部の内縁に係止する載置部材と一体の係止
    爪と、該開口部の縁に当接する内方に向けて窄む傾斜面
    を有する載置部材と一体のリブと、からなることを特徴
    とする請求項１記載の車両用アームレスト。
  3. 【請求項３】前記係合部における前記リブは、前記係止
    爪を中に置いて前後に２個設けられていることを特徴と
    する請求項２記載の車両用アームレスト。
  4. 【請求項４】前記係合部における前記リブは、前記係止
    爪を中に置いて前後に２個設けられていると共に、これ
    らリブ及び係止爪は左右いずれにもそれぞれ設けられて
    いることを特徴とする請求項３記載の車両用アームレス
    ト。
  5. 【請求項５】前記係合部における前記リブの先端には曲
    面取りが施されていることを特徴とする請求項２〜４の
    いずれか１つに記載の車両用アームレスト。
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