JP6191880B2 - 車両用ドアトリム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアトリムに関する。
車両用ドアを構成するドアパネルの車室内側には、内装材としてドアトリム(車両用ドアトリム)が取り付けられている。この種のドアトリムには、通常、乗員の肘掛けとして利用されるアームレスト部が車室外側から車室内側に張り出す形で設けられている。
このようなドアトリムでは、車両の側面衝突(側突)時に乗員に対する衝撃を低減するために、アームレスト部が意図的に破壊されて衝撃を吸収する構成となっている。例えば、特許文献1には、ドアトリムの本体部(ドアライニング基部)に別部材として組み付けられているパネル状のアームレスト部(パネル部材)が、側突時に前記本体部から離脱する構成が示されている。そのアームレスト部は、側突時に乗員と接触すると、車室外側が支点となって車室内側が持ち上がり、前記本体部から離脱する。
特開2010−70053号公報
しかしながら、上記構成のドアトリムでは、離脱後のアームレスト部が、乗員と本体部との間で突っ張るような形で挟まり、乗員に対してアームレスト部が不要な衝撃を与えてしまうことがあった。
本発明の目的は、側突時にアームレスト部を容易に離脱可能な車両用ドアトリムを提供することである。
本発明に係る車両用ドアトリムは、ドアパネルに車室内側から取り付けられるトリム本体部と、前記トリム本体部から車室内側に張り出す張り出し部と、前記張り出し部の上面に装着され、乗員の肘掛けとして利用されるアームレスト部とを備える車両用ドアトリムであって、前記アームレスト部は、前記上面に被せられ乗員の肘等が載せられる載置部と、端部が前記トリム本体部と車室内側から重なるように前記載置部から立ち上がる立ち上がり部と、車室外側を向く前記アームレスト部の裏面から突出する係止部とを有し、前記張り出し部は、前記係止部と対向する部分に設けられ、前記係止部に対して少なくとも車室内側から係止する被係止部と、この被係止部の車室外側に空間を形成する部分からなり、前記立ち上がり部が前記トリム本体部に乗り上げるように前記アームレスト部が移動する場合に前記空間から引き抜かれる前記係止部と引っ掛からないように前記係止部を収容する収容部とを有することを特徴とする。
前記車両用ドアトリムは、上記構成を備えることにより、側突時にアームレスト部を容易に離脱させることができる。
前記車両用ドアトリムにおいて、前記立ち上がり部は、車室内側から車室外側に向うにつれて徐々に上方に立ち上がるような湾曲した形をなしていることが好ましい。前記立ち上がり部が、そのような構成であると、側突時に、立ち上がり部がトリム本体部に乗り上がって、係止部が収容部の空間から引き抜かれ易くなり、ひいてはアームレスト部が装着部から離脱し易くなる。
前記車両用ドアトリムにおいて、前記立ち上がり部は、前記載置部の車両後側に配されていることが好ましい。前記立ち上がり部が前記載置部の車両後側に配されていると、車両用ドアトリムに隣接する車両シートに着座した乗員の略真横に配され易く、車両用ドアトリムにより、乗員に対する衝撃荷重を効果的に低減することができる。
前記車両用ドアトリムにおいて、前記係止部は、車室外側を向く前記立ち上がり部の裏面に形成されることが好ましい。前記係止部が、前記立ち上がり部の裏面に形成されていると、側突時に、立ち上がり部がトリム本体部に乗り上げるように移動する際に、前記係止部が、前記収容部の内側の前記空間から引き抜かれ易く、アームレスト部を離脱させ易い。また、通常の車両用ドアトリムの使用時において、立ち上がり部を位置決めし易い。
本発明によれば、側突時にアームレスト部を容易に離脱可能な車両用ドアトリムを提供することができる。
意匠面側から見たドアトリムの斜視図 アームレスト部が張り出し部から取り外された状態の意匠面側から見たドアトリムの分解斜視図 車室外側から見たアームレスト部の側面図 裏面側から見たアームレスト部の斜視図 張り出し部の拡大図 係止部と係止される被係止部の拡大図 側突前の状態のドアトリムの断面図(A−A線断面図) 側突によりアームレスト部が装着部から離脱し始めた状態のドアトリムの断面図 アームレスト部が装着部から離脱した状態のドアトリムの断面図
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を、図1乃至図9を参照しつつ説明する。本実施形態では、車両用ドアトリム1(以下、単にドアトリム1と称する場合がある。)を例示する。
図1は、意匠面1a側から見たドアトリム1の斜視図である。図1には、車両内側から見た状態のドアトリム1が示されている。なお、図1の左側が車両前側に対応し、右側が車両後側に対応する。
ドアトリム1は、車両右側に取り付けられる車両用ドアの車室内側部分を構成するものである。ドアトリム1は、車両用ドアが備える金属製のドアインナパネル(ドアパネルの一例)Pに対して、車室内側から取り付けられる。ドアトリム1は、主として、トリム本体部2、張り出し部3、アームレスト部4等を備えている。
トリム本体部2は、車両上下方向に沿って起立したドアインナパネルPと対向する壁状の部分であり、ドアインナパネルPを車室内側から覆うようにドアインナパネルPに取り付けられる。
張り出し部3は、アームレスト部4等を下方から支持する部分であり、トリム本体部2から車室内側に張り出した形をなしている。図2は、アームレスト部4が張り出し部3から取り外された状態の意匠面1a側から見たドアトリム1の分解斜視図である。張り出し部3は、車両上下方向においてドアトリム1の略中央に配されている。また、張り出し部3は、ドアトリム1の車両後側寄りに配されつつ、車両前後方向に延びた形をなしている。このような張り出し部3の配置は、ドアトリム1に隣接する車両シート(不図示)に乗員が着座した際の肘の位置等を考慮して、設定されている。
張り出し部3は、主として、トリム本体部2から車室内側に広がり、アームレスト部4が装着される装着部31と、この装着部31の車室内側の端部から下方に延びる側壁部32とを備えている。張り出し部3の詳細は、後述する。
アームレスト部4は、張り出し部3の上面にある装着部31に装着され、乗員の肘掛けとして利用される部分である。アームレスト部4は、図2に示されるように、トリム本体部2等から分離できるように、トリム本体部2等とは別部材として構成されている。
アームレスト部4は、全体的には車両前後方向に延びた板状の部材からなる。アームレスト部4は、張り出し部3の上面にある装着部31に被せられ乗員の肘等が載せられる車両前後方向に延びつつ概ね水平な板状の載置部41と、載置部41の車両後側における車室内側から上方に立ち上がり、端部42aがトリム本体部2と車室内側から重なる板状の立ち上がり部42等を備えている。アームレスト部4の詳細は、後述する。
ドアトリム1は、更に、プルハンドル部5を備えている。プルハンドル部5は、車両用ドアを閉じる際に、乗員が指先を挿し入れて車室内側に引っ張る部分である。プルハンドル部5は、上方に開口した容器状をなしており、張り出し部3の内部に収まりつつ、トリム本体部2とアームレスト部4の間から露出するように設けられている。プルハンドル部5の開口部は、アームレスト部4の載置部41とトリム本体部2とで囲まれている。
ドアトリム1は、その他に、ドアポケット6、インサイドドアハンドル7、スピーカーグリル8、スイッチ操作部9等を備えている。
ドアポケット6は、小物類を収容可能なスペースであり、ドアトリム1の下部において、車両前後方向に延びつつ上方に開口した容器状をなしている。このドアポケット6の上方に、アームレスト部4が配置されている。インサイドドアハンドル7は、アームレスト部4よりも上方かつ車両前側に形成されている。
スピーカーグリル8は、ドアトリム1の車両前側の下部に設けられている。なお、スピーカーグリル8の車両後側にドアポケット6が隣接している。スイッチ操作部9は、車両用ドアのウインドウガラス(不図示)の昇降用スイッチ等が配される部分であり、アームレスト部4の車両前側に隣接する形で設けられている。
なお、ドアトリム1の裏面側には、ドアトリム1をドアインナパネルPに取り付ける際に利用されるクリップ座(不図示)がドアトリム1の周縁等に複数個設けられている。このクリップ座には、弾性変形可能な突起状のクリップ(不図示)が保持されている。クリップ座で保持されたクリップを、ドアインナパネルPに対して取り付けられる。
このようなドアトリム1は、主として、所定の厚みを有する合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン)の板状のトリムボード11によって構成されている。トリムボード11の材質としては、合成樹脂材料に限られず、例えば、ケナフ等の植物繊維と合成樹脂とを混合した混合材料等が用いられてもよい。
トリムボード11は、複数の部分に分割可能な構成となっている。トリムボード11は、ロアボード12、ドアポケットボード13、アッパーボード14、アームレスト部4等を備えており、これらが互いに組み付けられたものからなる。
ロアボード12は、ドアトリム1の下部から上部に亘る大部分を構成し、その中央部分にドアポケット6の開口部6aを備えている。ドアポケットボード13は、開口部6aを裏面側から覆うようにロアボード12に組み付けられた状態でドアポケット6を構成する。アッパーボード14は、ロアボード12の上端の切り欠かれた部分に組み付けられ、ドアトリム1の上部を構成する。なお、上述のトリム本体部2は、ロアボード12の一部、アッパーボード14等が互いに組み付けられたものからなる。張り出し部3は、ロアボード12の一部等からなる。
なお、ドアトリム1を構成するトリムボード11の表面に、皮革や合成皮革等からなる表皮材が貼り付けられてもよい。また、ドアトリム1の裏面側には、ブロック状に成形した硬質ウレタンフォームからなる衝撃吸収部材(不図示)等が取り付けられている。
次いで、張り出し部3及びアームレスト部4について、詳細に説明する。図3は、車室外側(車両の右側方)から見たアームレスト部4の側面図であり、図4は、裏面4b側から見たアームレスト部4の斜視図である。アームレスト部4の意匠面(表面)4aは、ドアトリム1の意匠面1aの一部を構成し、車室に面している。
アームレスト部4は、上述のように、載置部41及び立ち上がり部42を備えている。載置部41は、車両前後方向に延びた形をなしており、張り出し部3の上面に設けられた装着部31を覆うような形をなしている。また、載置部41は、車幅方向において略水平に延びた形をなしている。
載置部41の車室内側の端部には、下方に向かって延びる内側垂下壁43が設けられている。これに対し、載置部41の車室外側の端部には、下方に向かって外側垂下壁44が設けられている。なお、載置部41の車室外側の端部のうち、車両後側には、立ち上がり部42が設けられている。外側垂下壁44は、車室外側の端部において、立ち上がり部42よりも車両前側に設けられている。また、載置部41の車両前側の端部には、下方に向かって延びる前側垂下壁45が設けられている。前側垂下壁45は、内側垂下壁43と、外側垂下壁44との間に配されており、内側垂下壁43及び外側垂下壁44に対して一体的に形成されている。
立ち上がり部42は、載置部41に対して一体的に形成されており、車室内側から車室外側に向うにつれて徐々に上方に立ち上がるような湾曲した形をなしている。立ち上がり部42の上端(端部)42aは、トリム本体部2と車室内側から重なるように配されている。
立ち上がり部42の裏面4bには、係止部46が設けられている。立ち上がり部42の裏面4bは、車室外側を向くように配され、その裏面4bか突出する形で係止部46が設けられている。係止部46は、アームレスト部4を、張り出し部3の装着部31に装着する際に利用され、全体的には、略L字状をなしている。このような係止部46は、裏面4bから車室外側に向かって延びる基端部46aと、その基端部46aから下方に向かって延びる先端部46bとを備えている。2つの係止部46は、車両前後方向に並ぶように立ち上がり部42の裏面4bに設けられている。
載置部41の裏面4bには、係止部46以外に、アームレスト部4を装着部31に装着する際に利用される複数の嵌合爪47A等が設けられている。嵌合爪47A等は、載置部41の裏面4bから下方に向かって延びた形をなしている。
嵌合爪47Aは、裏面4bの車両前側に配されている。嵌合爪47B、嵌合爪47C及び嵌合爪47Dは、この順で車両前側から車両後側に向って一列に並ぶように、裏面4bの車両内側に配されている。嵌合爪47Eは、裏面4bの車両後側に配されている。嵌合爪47F、嵌合爪47G、嵌合爪47H及び嵌合爪47Iは、この順で車両前側から車両後側に向って一列に並ぶように、裏面4bの車両外側に配されている。
また、載置部41の裏面4bには、図4に示されるように、車両前後方向に延びる前後リブ48Aと、前後リブ48を横切るように車幅方向に延びる複数の横リブ48Bが設けられている。
また、載置部41の車両後側の裏面4bには、スペーサ部49が突設されている。スペーサ部49は、裏面4bから装着部31側に向って延びた形をなしており、アームレスト部4が装着部31に装着された際、装着部31の上面と当接する。スペーサ部49が載置部41と装着部31との間に介在することによって、載置部41上に乗員の肘等が載せられた際に、載置部41が下方に撓むこと等が防止される。
図5は、張り出し部3の拡大図であり、図6は、係止部46と係止される被係止部の拡大図である。張り出し部3は、上述のように、装着部31及び側壁部32を備えている。装着部31は、全体的には車両前後方向に略水平に延びた形をなしている。なお、装着部31のうち、立ち上がり部42が装着される部分は、概ね車両上下方向に延びた形をなしている。装着部31の車両後側における車両外側の部分には、係止部46と係止する被係止部33が設けられている。
被係止部33は、概ね車両上下方向に延びた板状の内側壁部34から車室内側に凸状に張り出した部分に形成されている。被係止部33は、係止部46の先端部46bが挿入される挿入孔33aを囲む部分からなる。被係止部33は、図6に示されるように、平面視で略コの字状をなしており、アームレスト部4が車室内側に移動しないように係止部46(先端部46b)に対して少なくとも車室内側から係止する。
被係止部33の車室外側には、挿入孔33aと繋がった空間34aが形成されている。この空間34aは、被係止部33の車室外側にある内側壁部34の一部等を切り欠くことによって形成されている。図6に示されるように、内側壁部34は、被係止部33よりも上方の部分が略四角形状に切り欠かれている。このように被係止部33の車両外側に隣接する空間34aを囲む部分が、係止部46を収容する収容部35となっている。この空間34aは、側突時にアームレスト部4が離脱する際に、係止部46が引っ掛からないような大きさに設定されている。
また、装着部31には、上記嵌合爪47A等と装着される枠状の嵌合孔36A等が設けられている。
嵌合孔36Aは、装着部31の車両前側に配されており、嵌合爪47Aと挿着嵌合する。嵌合孔36B、36C及び36Dは、この順で車両前側から車両後側に向って一列に並ぶように、装着部31の車両内側に配されている。なお、嵌合孔36B、嵌合孔36C及び嵌合孔36Dは、それぞれ嵌合爪47B、嵌合爪47C及び嵌合爪47Dと挿着嵌合する。
嵌合孔36Eは、装着部31の車両後側に配されており、嵌合爪47Eと挿着嵌合する。嵌合孔36F、36G、36H及び36Iは、この順で車両前側から車両後側に向って一列に並ぶように、装着部31の車両外側に配されている。なお、嵌合孔36F、嵌合孔36G、嵌合孔36H及び嵌合孔36Iは、それぞれ嵌合爪47F、嵌合爪47G、嵌合爪47H及び嵌合爪47Iと挿着嵌合する。
通常の使用状態において、係止部46が被係止部33と係止し、各嵌合爪47A等が各嵌合孔36A等と挿着嵌合することにより、アームレスト部4が装着部31に装着される。
このようにアームレスト部4が装着部31に装着されているため、通常の使用状態では、載置部41上に乗員の肘が載せられても、アームレスト部4が装着部31に対して位置ずれすること、アームレスト部4が装着部31から離脱すること等が防止される。
なお、乗員が車両用ドアを閉めるために、プルハンドル部5内に指を挿し入れてプルハンドル部5を車室内側に向かって引くと、プルハンドル部5の車室内側に隣接するアームレスト部4に対しても車室外側から車室内側に向かって力が加えられる。しかしながら、上述のように、通常の使用状態において、アームレスト部4は、張り出し部3の装着部31に対して装着されているため、車両用ドアを閉める際等においても、アームレスト部4が装着部31から位置ずれ等することが防止される。
このようなドアトリム1は、車両の側突時にアームレスト部4が装着部31から離脱するように破壊されることによって、衝撃を吸収することができる。以下、ドアトリム1が側突時に衝撃を吸収する仕組みを図7乃至図9を参照しつつ説明する。
図7は、側突前の状態のドアトリム1の断面図である。図7には、図1のA−A線断面に相当するドアトリム1が示されている。また、ドアトリム1の意匠面1a側(車室内側)には、車両シート(不図示)に着座した乗員Xが配置されている。このような側突前の状態(つまり、通常の使用状態)において、アームレスト部4は、係止部46を被係止部33に係止させた状態で装着部31に装着されている。その際、図7に示されるように、係止部46の先端部46bが被係止部33に対して、車室外側から係止している。つまり、被係止部33は、先端部46bに対して車室内側から係止している。そして、係止部46の基端部46aは、被係止部33に対して上方から載置されている。要するに、係止部46は、先端部46bが挿入孔33aに上方から挿入される形で被係止部33に引っ掛けられている。このようにして、アームレスト部4は、通常の使用状態において、係止部46及び被係止部33の係止により、少なくとも車室内側に位置ずれすることが抑制される。
図7に示されるように、立ち上がり部42の上端(端部)42aは、トリム本体部2に対して意匠面1a側(車室内側)から重なっている。そして、アームレスト部4の内側垂下壁43は、最も車室内側に配されており、乗員Xと隣り合っている。なお、図7において、嵌合爪47A等、及び嵌合孔36A等は、省略されている。
図8は、側突によりアームレスト部4が装着部31から離脱し始めた状態のドアトリム1の断面図である。車両が側突すると、車両用ドアの側方より衝撃が車室内側に向かって加えられ、ドアインナパネルPが車室外側から車室内側に向って押し込まれる。そして、ドアインナパネルPに取り付けられているドアトリム1が、車室内側に押されて乗員Xに押し当てられる形で接触する。なお、アームレスト部4は、ドアトリム1の中で最も車室内側に張り出しているため、乗員Xと接触し易い。
アームレスト部4が乗員Xと接触すると、先ず、アームレスト部4の各嵌合爪47A等や装着部31の各嵌合孔36A等が荷重を受け、各嵌合爪47A等又は各嵌合孔36A等が破壊される。その結果、各嵌合爪47A等と各嵌合孔36A等との挿着嵌合が解消され、アームレスト部4が装着部31から離脱可能な状態となる。
アームレスト部4が離脱可能な状態となると、乗員Xにより車室外側に押されたアームレスト部4は、立ち上がり部42がトリム本体部2に乗り上がるように移動する。立ち上がり部42は、車室内側から車室外側に向うにつれて徐々に上方に立ち上がるような湾曲した形をなしており、載置部41が乗員Xにより車室外側に押し込まれた際に、例えば、立ち上がり部42が載置部41に対して垂直に設けられている場合と比べて、トリム本体部2に乗り上がり易くなっている。つまり、立ち上がり部42が上記のように湾曲していると、立ち上がり部42が回転運動的にトリム本体部2に乗り上がることが可能であり、乗員Xからの力が立ち上がり部42に伝わり易い。
そして、図8に示されるように、立ち上がり部42がトリム本体部2に乗り上がるように移動し始めると、係止部46も上方へ移動し始め、装着部31の被係止部33との係止が解消される。
そして更に、アームレスト部4が乗員Xに押されて、立ち上がり部42がトリム本体部2に乗り上がるように移動し続けると、載置部41が装着部31に対して起立するように傾き、係止部46が、収容部35の内側の空間34aから車室内側へ引き抜かれる。図9は、アームレスト部4が装着部31から離脱した状態のドアトリム1の断面図である。このように係止部46が収容部35の内側の空間34aから引き抜かれると、アームレスト部4が装着部31から完全に外れて離脱することになる。
このように、側突時にアームレスト部4が装着部31から離脱してドアトリム1が衝撃を吸収することにより、乗員Xに加えられる衝撃荷重が緩和される。
以上のように、本実施形態のドアトリム1は、側突時にアームレスト部を容易に離脱させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、立ち上がり部42が載置部41の車両後側の部分に設けられていたが、載置部41に対する立ち上がり部42の位置は、本発明はこれに限られず、側突時に立ち上がり部42がトリム本体部2に乗り上がるように移動できるものであれば、特に制限はない。ただし、本実施形態のように、立ち上がり部42が載置部41の車両後側に設けられていると、ドアトリム1に隣接する車両シートに着座した乗員Xの略真横に配され易く、乗員Xに対する衝撃荷重を効果的に低減し易くなる。
(2)上記実施形態では、離脱後のアームレスト部4とトリム本体部2側とは、特に接続されていないが、他の実施形態においては、アームレスト部4が飛散すること等を防止するために、アームレスト部4とトリム本体部2側とを、例えば、紐等の連結手段で連結してもよい。
(3)上記実施形態では、係止部46が立ち上がり部42に対して2つ設けられていたが、本発明はこれに限られず、1つのみ係止部46が設けられてもよいし、3つ以上の係止部46が設けられてもよい。
1…車両用ドアトリム(ドアトリム)、1a…意匠面、1b…裏面、11…トリムボード、2…トリム本体部、3…張り出し部、31…装着部、32…側壁部、33…被係止部、33a…挿入孔、34…内側壁部、34a…空間、35…収容部、4…アームレスト部、4a…アームレスト部の意匠面、4b…アームレスト部の裏面、41…載置部、42…立ち上がり部、42a…立ち上がり部の端部(上端)、46…係止部、P…ドアインナパネル

Claims (4)

  1. ドアパネルに車室内側から取り付けられるトリム本体部と、
    前記トリム本体部から車室内側に張り出す張り出し部と、
    前記張り出し部の上面に装着され、乗員の肘掛けとして利用されるアームレスト部とを備える車両用ドアトリムであって、
    前記アームレスト部は、前記上面に被せられ乗員の肘等が載せられる載置部と、端部が前記トリム本体部と車室内側から重なるように前記載置部から立ち上がる立ち上がり部と、車室外側を向く前記アームレスト部の裏面から突出する係止部とを有し、
    前記張り出し部は、前記係止部と対向する部分に設けられ、前記係止部に対して少なくとも車室内側から係止する被係止部と、この被係止部の車室外側に空間を形成する部分からなり、前記立ち上がり部が前記トリム本体部に乗り上げるように前記アームレスト部が移動する場合に前記空間から引き抜かれる前記係止部と引っ掛からないように前記係止部を収容する収容部とを有することを特徴とする車両用ドアトリム。
  2. 前記立ち上がり部は、車室内側から車室外側に向うにつれて徐々に上方に立ち上がるような湾曲した形をなしている請求項1に記載の車両用ドアトリム。
  3. 前記立ち上がり部は、前記載置部の車両後側に配されている請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアトリム。
  4. 前記係止部は、車室外側を向く前記立ち上がり部の裏面に形成される請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用ドアトリム。
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