JPH051629U - シートベルト用保持具 - Google Patents
シートベルト用保持具Info
- Publication number
- JPH051629U JPH051629U JP5666291U JP5666291U JPH051629U JP H051629 U JPH051629 U JP H051629U JP 5666291 U JP5666291 U JP 5666291U JP 5666291 U JP5666291 U JP 5666291U JP H051629 U JPH051629 U JP H051629U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不着用時における揺れなどをなくして快適な
室内環境を維持でき、しかもタングを定位置に支持可能
にすることで着用操作をより向上する。 【構成】 シート1側部のフロア側にその一端部が固定
され、他端部がボディの上側に設けられたガイド部材5
を経由してリトラクタに巻き取り可能に配置されるウエ
ビング2と、前記一端固定部とガイド部材5との間にあ
るウエビング部に移動可能に装着されるタング3とを有
するシートベルトに適用される保持具であって、前記ボ
ディ側に取り付ける固定手段11と、前記一端固定部と
ガイド部材5との間にあるウエビング部を挟み込む略U
状の挟持部12と、挟持部12のU状内に設けられてタ
ング3を着脱可能に支持する係止部13とを一体に備え
た。
室内環境を維持でき、しかもタングを定位置に支持可能
にすることで着用操作をより向上する。 【構成】 シート1側部のフロア側にその一端部が固定
され、他端部がボディの上側に設けられたガイド部材5
を経由してリトラクタに巻き取り可能に配置されるウエ
ビング2と、前記一端固定部とガイド部材5との間にあ
るウエビング部に移動可能に装着されるタング3とを有
するシートベルトに適用される保持具であって、前記ボ
ディ側に取り付ける固定手段11と、前記一端固定部と
ガイド部材5との間にあるウエビング部を挟み込む略U
状の挟持部12と、挟持部12のU状内に設けられてタ
ング3を着脱可能に支持する係止部13とを一体に備え
た。
Description
【0001】
本考案は、特に自動車用シートに装備されるシートベルト用の保持具に関する 。
【0002】
自動車用シートには、乗員の安全性を図るためにシートベルトが装備される一 方、運転席と補助席でのシートベルトの着用が義務付けられている。このシート ベルトとしては、一般に3点固定式シートベルトが用いられ、乗員が乗り降りす る都度、手操作で着脱している。図9はそのシートベルトの配置例を示したもの である。同図のシートベルトは、シート1の一側であるドア側にあって、一端部 がフロア側に固定され、他端部がボディ内などに設けられたリトラクタに巻き取 り可能になっているウエビング2と、ウエビング2に移動可能に装着されたタン グ3と、シート1の他側にあって揺動可能に立設されたバックル4とを備えてい る。ウエビング2は、車内のボディ上側に固定されたガイド部材5を通って、タ ング3とともにシート1の前面側へ引かれ、タング3をバックル4に係合するこ とで、着座している乗員をシート1に拘束する。タング3とバックル4との係合 を解除すると、ウエビング2はリトラクタにより巻き上げられつつ引き戻され、 最終的にはウエビング2の引出し部分がタング3とともにボディ側に沿って略上 下方向に延びた状態に保たれる。
【0003】
ところが、従来のシートベルトにあっては、シートベルトの着用を怠ったり、 補助席に乗員がいなときなどのように、不着用のシートベルトがある状態で運転 した場合、ウエビング2の一端固定部とガイド部材5との間が比較的長くなって いるので、この部分がリトラクタの巻き上げ方向の力に抗して走行振動などで揺 れてばたついたり、ボディ側に当たったして快適な室内環境を損ねることがあっ た。さらに、ウエビング2の一端固定部とガイド部材5との間にはタング3が吊 り下げられた状態になっており、大きな振動を受けるとこのタング3がガタ付い たりずりさがるなどして異和感を与えることもある。このような不具合に対し、 ボディ側にウエビング2の部分を拘束するフック部材を付設して前述の揺れを防 ぐこともある。この場合は、ウエビング部の揺れに対してはそれなりに効果が得 られるものの、タング3のガタ付きについては防止できず、個別的な対策を要す る。
【0004】 また、シートベルトを着用するときは、タング3を手で掴んでシート前方から バックル4方向へ引っ張るが、この場合にタング3がウエビング2に沿って移動 可能なためタング3の位置が定まっていなく、極端なときには通常位置よりもか なりずりさがっていることもあって、使い勝手が悪かった。
【0005】 本考案は、以上の問題を一掃するものであって、不着用時における揺れなどを なくして快適な室内環境を維持でき、しかもタングを定位置に支持可能にするこ とで着用操作をより向上できるシートベルト用保持具を提供することを目的とし ている。
【0006】
上記目的を達成するため本考案は、シート側部のフロア側にその一端部が固定 され、他端部がボディの上側に設けられたガイド部材を経由してリトラクタに巻 き取り可能に配置されるウエビングと、前記一端固定部とガイド部材との間にあ るウエビング部に移動可能に装着されるタングとを有するシートベルトに適用さ れる保持具であって、前記ボディ側に取り付ける固定手段と、前記一端固定部と ガイド部材との間にあるウエビング部を挟み込む略U状の挟持部と、前記挟持部 のU状内に設けられてタングを着脱可能に支持する係止部とを一体に備えている ことを要旨としている。
【0007】
以上構成の保持具を付設すれば、シートベルトを着用しない場合は、前記一端 固定部とガイド部材との間にあるウエビング部を挟持部に挟み込んでおくととも に、タングを係止部に支持しておくことにより、振動が加わってもウエビング部 の搖れやタングのガタ付きが防止される。しかも、保持具がボディ側に取り付け られている関係で、前記タングは定位置に支持されることとなる。したがって、 シートベルトの着用に際してはタングを迅速かつスムースに掴ことが可能なので 、着用操作性がより良好になる。
【0008】
以下、本考案の一実施例を図1ないし図8に基づいて説明する。なお、本保持 具は、図9に例示したいわゆる3点固定式シートベルトに好適であり、保持具の 構成を説明するときには同図のシートベルトを想定して行う。 本考案の保持具10は、車室内のボディ側に取り付ける固定手段11と、ウエ ビング部を挟み込む略U状の挟持部12と、挟持部12内に設けられたタング用 の係止部13とを一体に備えた樹脂成形体からなり、大きくは挟持部12に係止 部13を設けたこと、および固定手段11の構成を工夫した点を要旨とする。
【0009】 挟持部12は、ウエビング2の幅寸法よりも長い上片14と下片15と有した 略U状に形成されている。上片14と下片15との間の隙間Lは、ウエビング2 とタング3のプレートが容易に差し込める大きさに設計されており、開口16か ら上片14と下片15との隙間にウエビング2のみを挿入したり、ウエビング2 とともにタング3のプレートを自在に挿入されるようになっている。 上片14の内壁中央には係止部13が設けられている。係止部13は図4,図 5に示す如く、下片15の内壁側へ向けて突出した凸状部からなる。この凸状部 の突出量と具体的形状は、係止部13の突出端面13aと下片15の内壁との間 にウエビング2を弾接的に挿入でき、挿入状態でタング3のプレートに設けられ た係合孔と係脱可能となるよう設計される。係止部13の中央部には有底の穴1 3bが設けられる一方、穴13bに対応して下片15にも穴15bが形成されて いる。これら穴の存在により、係止部13には弾性力が付与され、ウエビング2 に対する固定と、タング3に対する固定とがともに弾性的に行える。 下片15の外壁には穴15bを含む中央部に窪み部14aが形成され、この窪 み部15aに弾性板17を面一に接合している。また弾性板17の両側には固定 手段11が設けられている。
【0010】 固定手段11は、保持具10を車室内のボディ側に取り付け固定するための手 段であり、第1の係止脚18と第2の係止脚19とからなっていて、図7,図8 に示す如くこれらを車室内のボディ側ガーニッシュ部Gに設けられた係合孔20 ,21にそれぞれ係合させる構造を採用している。 係止脚18は、図3や図4などに示す如く下片15の外壁あって幅方向に立設 された板状支柱18aと、支柱18aの先端部両側から支柱方向に角度を持って 立ち上がった係止片18bと、係止片18bの自由端部に設けられて係合孔20 の孔周縁部と係合する係合段部18bを一体に有している。 係止脚19は、下片15の外壁に立設された円柱状の支柱19aと、支柱19 aの外周壁に突出された一対の張出部19bと、張出部19bの中間部から下片 15側に設けられた係合段部19cとからなる。また張出部19bは下片15の 短幅方向に向けて突出しており、係止片18bの突出方向と逆になっている。
【0011】 以上の保持具10は車室内のボディ側に図9のウエビング2との関係で取り付 けられる。ボディ側における取付位置は、ウエビング2の一端固定部とガイド部 材5との間であればよいが、通常はこの部分がセンタピラーに沿う室内側ガーニ ッシュ部Gとなっており、ガイド部材5よりも所定距離だけ離れた位置にあって 係合孔20,21が横方向に所定間隔を保って設けられる。なお、保持具10は 既存の自動車にも使用することができる。そのような場合は固定手段11を変更 し、例えば両面接着紙などを使用する。 そして、係合孔20,21に対し係止脚18,19を臨ませて、上片14側か ら押圧する。すると、図7と図8に示す如く、係止脚18,19は、その係止片 18bおよび張出部19bが縮径しつつ係合孔20,21を通り抜け、通り抜け たときに元の状態に拡径する。この状態では係合段部18bと係合段部19cと が対応する係合孔20,21の外周縁部に係合して、保持具10が強く固定され る。 このような固定手段11は、2箇所で固定しているので強度的に優れ、しかも 張出部19bと係止片18bとを逆方向へ突出しているので、上下および左右方 向のガタ付きを確実に防止し、さらに相対的な寸方誤差を係止脚18の係止片1 8bで吸収することができる。
【0012】 取り付けられた保持具10には、シートベルトを着用しない場合に図9のウエ ビング2を手で掴んで開口16から挟持部12内に差入れる。挟持部12は図7 ,図8の如くウエビング2の一端固定部とガイド部材5との間にあるウエビング 部を上下片14,15で挟み込み、かつ係止部13の突出端面13aで弾接的に 押え込む。また、この状態でタング3のプレート3aを挟持部12の上側開口( つまり、上下片14,15の間の隙間)から下側へ差し込むと、プレート3aの 係合孔3bが係止部13と係合する。 このように、タング3が係止部13に係合支持されることにより、走行振動が 加わってもウエビング部の搖れやタング3のガタ付きを確実に防止できる。また 、保持具10がガーニッシュ部Gに取り付けられている関係で、挟持部12内に 支持されたタング3は定位置にあり、室内環境の点で優れ、これに加えてシート ベルトの着用に際してはタング3を迅速かつスムースに掴ことができ、着用操作 性をより向上できるのである。
【0013】 なお、本考案は固定手段11、挟持部12および係止部13とを具備するもの であるが、固定手段11や係止部13の具体的構成はこの実施例に限られること なく、適用するシートベルトやタング形状などに応じて種々変更することができ るものである。
【0014】
以上説明したように、本考案に係るシートベルト用保持具は、シートベルトを 着用しない場合、ウエビング部を挟持部に挟み込んでおくことに加えて、タング を係止部に支持しておくことも可能にしたので、振動などが加わってもウエビン グ部の搖れとともにタングのガタ付きを確実に防止できる。しかも、前記タング が定位置に支持されているので、シートベルトの着用に際してはタングを迅速か つスムースに掴ことができ、使い勝手を大きく向上できる。
【図1】本考案の実施例としてのシートベルト用保持具
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図2】前記保持具を下側から見た裏面図である。
【図3】前記保持具を下側から見た拡大斜視図である。
【図4】第1図のA方向から見た図である。
【図5】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図6】図1のC方向から見た一部破断図である。
【図7】前記保持具の使用状態を示す図である。
【図8】図7のD−D線に沿う断面図である。
【図9】シートに装備されるシートベルトの配置例を示
す模式図である。
す模式図である。
1 シート 2 ウエビング 3 タング 10 保持具 11 固定手段 12 挟持部 13 係止部 18 係止脚 19 係止脚
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 シート側部のフロア側にその一端部が固
定され、他端部がボディの上側に設けられたガイド部材
を経由してリトラクタに巻き取り可能に配置されるウエ
ビングと、前記一端固定部とガイド部材との間にあるウ
エビング部に移動可能に装着されるタングとを有するシ
ートベルトに適用されるものであって、前記ボディ側に
取り付ける固定手段と、前記一端固定部とガイド部材と
の間にあるウエビング部を挟み込む略U状の挟持部と、
前記挟持部のU状内に設けられてタングを着脱可能に支
持する係止部とを一体に備えていることを特徴とするシ
ートベルト用保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5666291U JP2535439Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | シートベルト用保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5666291U JP2535439Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | シートベルト用保持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051629U true JPH051629U (ja) | 1993-01-14 |
JP2535439Y2 JP2535439Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=13033608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5666291U Expired - Fee Related JP2535439Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | シートベルト用保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535439Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007308062A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Mazda Motor Corp | 車両用シートベルト装置 |
JP2017109554A (ja) * | 2015-12-15 | 2017-06-22 | 三菱自動車工業株式会社 | タングプレート保持具 |
WO2022045321A1 (ja) * | 2020-08-31 | 2022-03-03 | いすゞ自動車株式会社 | シートベルト保持具 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP5666291U patent/JP2535439Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007308062A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Mazda Motor Corp | 車両用シートベルト装置 |
JP2017109554A (ja) * | 2015-12-15 | 2017-06-22 | 三菱自動車工業株式会社 | タングプレート保持具 |
WO2022045321A1 (ja) * | 2020-08-31 | 2022-03-03 | いすゞ自動車株式会社 | シートベルト保持具 |
JP2022041315A (ja) * | 2020-08-31 | 2022-03-11 | いすゞ自動車株式会社 | シートベルト保持具 |
CN116171244A (zh) * | 2020-08-31 | 2023-05-26 | 五十铃自动车株式会社 | 安全带保持件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2535439Y2 (ja) | 1997-05-14 |
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