JPH07323770A - 幼児用拘束保護シート用取付構造 - Google Patents

幼児用拘束保護シート用取付構造

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JPH07323770A
JPH07323770A JP14117194A JP14117194A JPH07323770A JP H07323770 A JPH07323770 A JP H07323770A JP 14117194 A JP14117194 A JP 14117194A JP 14117194 A JP14117194 A JP 14117194A JP H07323770 A JPH07323770 A JP H07323770A
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JP
Japan
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seat
protection sheet
anchor
restraint protection
infant
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JP14117194A
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English (en)
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Kazuo Seze
和男 瀬々
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Takata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幼児用拘束保護シートを簡単かつ確実に座席
シートに取り付ける。 【構成】 幼児用拘束保護シート10の下面に固着され
たフレーム20から延設されたアンカーロッド22、2
3の一端を座席シートSの前端及び後端部に固着された
アンカープレート4、7の固定孔4a、7aに係止して
幼児用拘束保護シート10を座席シートS上に取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は幼児用拘束保護シート用
取付構造に係り、特に自動車や航空機等の座席シートに
幼児用拘束保護シートを容易かつ確実に固定させるよう
にした幼児用拘束保護シート用取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車や航空機等では、運転あ
るいは飛行中に乗員の着座姿勢を保持させるとともに、
急な加減速時の衝撃から乗員を保護するためにシートベ
ルト装置が装備されている。このシートベルト装置は座
席寸法と同様に成人の体型に合わせてベルト長さ等が設
定されているので、そのままでは子供特に幼児を有効に
保護することができない。そこで子供らを保護するため
に幼児用拘束保護シートが種々開発され使用されてい
る。従来、この種の幼児用拘束保護シートは、座席シー
ト上に載置されベース部材にリクライニング可能に取り
付けられる剛性の高い樹脂製のシートフレームに着座面
を形成したシート本体と、このシート本体に着座した状
態の幼児の変位(移動)を拘束する幼児用シートベルト
装置とから構成されている。そして座席シートに着座し
た乗員を拘束保護するシートベルト装置のウェビング
(以下、本明細書では日本工業規格に規定されているよ
うな幅50mm程度の通常の繊維材料からなる織りベル
トをウェビングと呼ぶ。)で座席シートに堅固に固定保
持されるようになっている。
【0003】ここで、シートベルト装置51を利用して
前述の幼児用拘束保護シート50を座席シートに固定保
持する方法について簡単に説明する。図6は従来の幼児
用拘束保護シート50を背面から見た概略斜視図であ
る。同図にはシートベルト装置51のウェビングWによ
り幼児用拘束保護シート50を図示しない座席シートに
固定保持した状態が示されている。同図に示したように
座席シート(図示せず)上に載置された幼児用拘束保護
シートの底部に相当するベース部材60には略L字形を
なすシートフレーム61がリクライニング可能に取り付
けられている。シートフレーム61の着座側はシートク
ッション62で覆われ、シート本体63が構成されてい
る。シートフレーム61は図示したように幼児の横方向
の移動を規制する左右の側壁部分61a、側壁部分61
aに挟まれた着座面及びシートバック61b(背もた
れ)部分で構成されているが、左右の側壁部分61aに
はウェビングWを挿通可能なほぼ矩形開口であるベルト
ガイド孔64が形成されている。このベルトガイド孔6
4に肩ベルト54とラップベルト55とを挿通し、床付
近に位置するバックル装置58にタング53を連結して
固定するようになっている。このときウェビングWを巻
回するリトラクタ57(以下、ELR:EmergencyLocki
ng Retractorと記す。)はロックされていないので、タ
ング53をバックル装置58に連結してもウェビングW
は容易に引き出されてしまう。このため通常走行時にお
いてもウェビングWがずれてしまい、幼児用拘束保護シ
ート50全体が座席シートから動いてしまうおそれがあ
る。
【0004】そこで、通常この種の幼児用拘束保護シー
トでは、図7に示したようなウェビング係止部71を有
する略H字形の金属製のロッキングクリップ70を使用
している。その使い方は図8に示したようにウェビング
Wの肩ベルト54の端部とラップベルト55の端部とを
タング53の近くで2枚束ねで挟むようにして装着すれ
ば良い。このロッキングクリップ70を装着することに
よりウェビングWを挟持した部分のウェビング間に摩擦
が生じ、ラップベルト55部分には緩みが発生しない。
これによりこのラップベルト55部分で幼児用拘束保護
シートを座席シートに固定させるようになっている。こ
のロッキングクリップによる幼児用拘束保護シートの固
定方式は日本、米国で普及している幼児用拘束保護シー
トに良く用いられている。
【0005】一方、欧州ではロッキングクリップ70を
用いずに前述のベルトガイド孔64の上端にウェビング
Wを挿通可能な幅のスリットを形成し、その部分にフッ
クあるいはクリップ等の係止機構を設けたタイプが普及
している。この種の係止機構はロックオフデバイスと呼
ばれ、ウェビングの緩みを防止する係止機構が幼児用拘
束保護シートの一部に形成されているので、いちいちロ
ッキングクリップを取り付ける必要がなく、ロッキング
クリップを紛失することもない。また、ロックオフデバ
イスによる係止はロッキングクリップを使用するのに比
べて、幼児用拘束保護シートを固定する際の固定の程度
のばらつきが少ないという利点もある。
【0006】前述したような幼児用拘束保護シートはシ
ートフレーム部分が一体成形品で作られる場合が多く、
このためこの種の幼児用拘束保護シートは全体として相
当大きなものとなり、使用時等の着脱や運搬に支障が生
じていた。そこで、出願人はこのような問題を解決する
ために、前述のシートバック部分と着座部との間にヒン
ジを設け、シートバック部分が着座部を覆うように折り
畳め、携帯に容易な構造とした幼児用拘束保護シートを
既に出願している(特願平3−322094号参照)。
同出願によれば、ロック機構を備えたシートバック回動
制御装置により通常の使用時にはシートバック部分を所
定の角度に設定保持させることができるとともに、折り
畳み時には折り畳み状態を保持できるようになってい
る。この折り畳み可能なタイプの幼児用拘束保護シート
も使用時には座席シートのシートベルト装置のウェビン
グを掛け渡して幼児用拘束保護シートを座席に固定保持
するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シートフレ
ーム部分が一体成形品のタイプでも折り畳み可能なタイ
プのいずれの場合でも、座席シート上に幼児用拘束保護
シートを固定するために使用する乗員用のシートベルト
装置のウェビングの幼児用拘束保護シートへの掛け回し
方を誤ったり、ロッキングクリップの取着箇所やロック
オフデバイスのクリップ(フック)部分へのウェビング
の挿通のしかたを誤ったりして座席シートに置かれた幼
児用拘束保護シートが正しく拘束、固定されていないま
ま使用されている例があることが報告されている。この
状態で自動車が衝突等にあった場合、幼児は幼児用拘束
保護シートに確実に拘束されてはいるが、幼児用拘束保
護シート本体がウェビングによって座席シートに正しく
拘束されていないので、幼児用拘束保護シートごと衝撃
により移動してしまうおそれもある。
【0008】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、幼児用拘束保護シートに固
着された剛なフレーム構造により幼児用拘束保護シート
の固定保持が容易かつ確実に行えるようにした幼児用拘
束保護シート取付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は幼児用拘束保護シートの下面に固着された
フレームから延設されたアンカーロッドの一端を座席シ
ートの所定位置に固着されたアンカー体の係止部に係止
して前記幼児用拘束保護シートを前記座席シート上に取
り付けるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】このとき前記アンカーロッドは少なくとも
1本が前記フレームの前端から前記座席シートの前面下
端位置に設けられた前記アンカー体位置まで延設され、
他のアンカーロッドが前記フレーム後端から前記座席シ
ートの背面位置近傍に設けられた他のアンカー体位置ま
で延設されるようにすることが好ましい。
【0011】さらに、前記係止部はアンカープレートに
形成された固定孔で、該固定孔に前記アンカーロッドの
先端を貫通させて係止し、前記幼児用拘束保護シートを
固定保持させるようにすることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明によれば、幼児用拘束保護シートの下面
に固着されたフレームから延設されたアンカーロッドの
一端を座席シートの所定位置に固着されたアンカー体の
係止部に係止して前記幼児用拘束保護シートを前記座席
シート上に取り付けるようにしたので、前記幼児用拘束
保護シートを前記座席シートに載置して、前記アンカー
ロッドの位置合わせをするだけで、前記アンカーロッド
が確実にアンカー体に係止、固定される。
【0013】このとき前記アンカーロッドは少なくとも
1本が前記フレームの前端から前記座席シートの前面下
端位置に設けられた前記アンカー体位置まで延設され、
他のアンカーロッドが前記フレーム後端から前記座席シ
ートの背面位置近傍に設けられた他のアンカー体位置ま
で延設されるようにしたので、前記幼児用拘束保護シー
トを前記座席シートの前後方向で堅固に保持でき、前記
幼児用拘束保護シート全体ををバランス良く、安定した
状態で前記座席シート上に固定保持することができる。
【0014】さらに、前記係止部はアンカープレートに
形成された固定孔で、該固定孔に前記アンカーロッドの
先端を貫通させて係止し、前記幼児用拘束保護シートを
固定保持させるようにしたので、簡単な構造で取付が容
易に行えるようになる。
【0015】
【実施例】以下本発明による幼児用拘束保護シート用取
付構造の一実施例を添付図面を参照して説明する。図1
において、符号Sはスライドレール1(図2参照)上に
前後方向にスライド可能に取着された座席シートを示し
ており、この座席シートSの下部のスライドレール1上
のフレーム2の前端2aには横架ロッド3が溶接されて
いる。さらに横架ロッド3の全長のほぼ中央位置には平
板からなり、アンカー体を構成するアンカープレート4
が溶接されている。このアンカープレート4は前端が図
2に示したようにシートクッションの前端の下方位置か
らほぼ水平をなして座席シートSの前方に僅かに突出す
るように配置されている。
【0016】一方、座席シートSの後端部のフレーム
(図示せず)にも図1に示したように横架ロッド5が溶
接されている。この横架ロッド5には所定の距離をあけ
て2枚のアンカープレート7が上方に向けて溶接されて
いる。アンカープレート7の上端は座席シートSの後部
で回動可能に連結されているシートバック6の背面の下
端に触れる程度まで延設されている。
【0017】次に、前述の座席シートSに固定する幼児
用拘束保護シートの構成について簡単に説明する。図1
において、符号12は幼児用拘束保護シート10のベー
ス部を示しており、このベース部12はほぼフラットな
板状をなし、幼児用拘束保護シート10が座席シートS
の座面に安定良く載置できる。またベース部12の上面
には幼児が着座するシート部13が固定されており、こ
のシート部13は後端部に回動支持部14が形成され、
さらにシート部本体15とシートバック部16とが回動
支持部14に支持された回動軸に関して回動可能に設け
られている。またシートバック部16は回動支持部14
に組み込まれた図示しないシートバック回動制御装置に
より所定角度でリクライニング可能に回動角を設定でき
る。シートバック部16は側壁部分16aを有し、この
側壁部分16aはシートバック部折り畳み時にシート部
側壁部分15bを覆えるような寸法に設定されている。
符号11は幼児用シートベルト装置を示しており、本実
施例では幼児をソフトに拘束保護するために5点式シー
トベルト装置が使用されている。この幼児用シートベル
ト装置11には大きな接触面積を有するバックル装置B
が用いられており、これにより幼児の胸部への衝撃が有
効に分散される。
【0018】さらにベース部12の下面には幼児用拘束
保護シート取付用のアタッチメントフレーム20が複数
本の止めネジ21により固着されている。アタッチメン
トフレーム20は自動車の前方に向かって先端方向の幅
が狭まるような平面形状をなす平面フレームで箱形断面
をなす鋼製フレームである。このアタッチメントフレー
ム20をベース部12の底面の所定位置に固着するため
に樹脂製のベース部12の表面にはこのアタッチメント
フレーム20をはめ込むことができるような位置決め溝
(図示せず)が形成されている。さらに、図1に示した
ようにアタッチメントフレーム20の先端位置には前部
アンカーロッド22がほぼ下向きに固着されている。こ
の前部アンカーロッド22は幼児用拘束保護シート10
を座席シートSに載置した際にほぼ鉛直下向きに延設さ
れ、その一部にはクランク22aが形成されている。そ
して下端22bは幼児用拘束保護シート10を座席シー
トS上の正規位置に載置した場合にアンカープレート4
に設けられた固定孔4aに嵌挿されるようになってい
る。
【0019】一方、アタッチメントフレーム20の後端
部には2本の後部アンカーロッド23が突設されてい
る。この後部アンカーロッド23は先端23aが図1に
示したように配置されたアンカープレート7に形成され
た固定孔7aに貫通するような位置及び長さに設定され
ている。
【0020】ここで、幼児用拘束保護シート10のベー
ス部12底面に固着されたアタッチメントフレーム20
を利用して幼児用拘束保護シート10を座席シートSの
座面に固定する手順について説明する。まず、アタッチ
メントフレーム20が固着されている幼児用拘束保護シ
ート10を座席シートSのほぼ中央位置に載置し、座席
シートS後端とシートバック6の下端との隙間からアタ
ッチメントフレーム20の後部アンカーロッド23の先
端23aを後方に向けて突き出し、シートバック6の後
方位置に設置されているアンカープレート7の固定孔7
aに後部アンカーロッド23の先端23aを貫通させ
る。その状態でアタッチメントフレーム20の前端に固
着されている前部アンカーロッド22の下端22bをア
ンカープレート4の固定孔4aに貫通させ、ロッド先端
22bに形成されたネジ部22cをちょうナット25で
締め付け固定する。これにより幼児用拘束保護シート1
0をシートベルト装置のウェビングを使用せずに剛な固
定手段により座席シートSに取付固定することができ
る。
【0021】図2は幼児用拘束保護シート10を座席シ
ートS上に固定した状態を示した側面図である。同図に
示したように前部アンカーロッド22と後部アンカーロ
ッド23とによりアタッチメントフレーム20を介して
幼児用拘束保護シート10を安定した状態で固定保持で
きる。図1及び図2ではフロントフェーシング(前向
き)で幼児用拘束保護シート10を取り付けるように示
されているが、アタッチメントフレーム20を幼児用拘
束保護シート10のベース部12に固着する際にリアフ
ェーシング(後ろ向き)状態で取り付けることもでき
る。この場合も同様の固定手順で幼児用拘束保護シート
10をリアフェーシング状態で固定できる。なお、床面
と前部のアンカープレート4ととのクリアランスHが小
さい場合にはアンカープレート4を上方に折曲げる等し
てアンカー位置を高くして所定のクリアランスHを確保
することが好ましい。
【0022】図3は前部アンカーロッド22の先端22
aに設けられるロック手段の変形例を示した部分拡大図
である。各変形例によれば、ちょうナット25を紛失し
てしまうこともなく、ワンタッチで前部アンカーロッド
の先端22aをアンカープレート4に固定することがで
きる。同図(a)はロッド22内にバネ(図示せず)と
固定孔4aに係止する肩部31aが形成された係止片3
1を組み込んだものである。この係止片31の肩部31
aはロッド径より僅かに突出しているが、ロッド挿入時
には内蔵バネが押し縮められ固定孔4aを通過できる
が、ロッド22を上方へ移動するように力が作用しても
肩部31aが突出して固定孔4aから抜けないようにな
っている。ロッド22を抜き取る際には操作部31bを
矢印方向に押し込むことで容易に固定孔4aと係止片3
1の肩部31aとの係止を解くことができる。
【0023】同図(b)はロッド22内に回動可能な係
止ピン32を組み込んだ変形例である。この係止ピン3
2を組み込む際に図示した位置が初期状態となるように
バネ等の付勢手段を併せて組み込むようにしても良い。
同図(c)は板バネにより係止片33を構成した変形例
である。この係止片33は僅かに固定孔4aより広がっ
た状態を初期状態として設定されているが、四角い固定
孔4aに挿入すると先端33aが閉じるように押し縮め
られ、固定孔4aを通過すると再び開いて上方への引き
抜きに対してロックするようになっている。同図(d)
はロッド22に複数個の切欠部35を形成し、固定位置
の高さを調整できるようにした変形例である。この例に
よれば、前部アンカーロッド22の固定位置を適正に設
定でき、前部アンカーロッド22の遊びによる幼児用拘
束保護シート10の上下方向へのがたつきをなくすこと
ができる。また切欠部35の片流れ面35aによりロッ
ド押し込み方向へはロッド22を自由に挿入できるとと
もに、ロッド挿入動作を停止した場合にはバネ36によ
り付勢されたストッパ37により各切欠部35で確実に
係止できる。なお、本実施例では後部アンカーロッド2
3にロック機構を設けていないが、幼児用拘束保護シー
ト10が衝突時に前後方向へ移動する量を最小限にする
ために後部アンカーロッド23にもロック機構を備える
ようにしても良い。
【0024】本実施例で例示している幼児用拘束保護シ
ート10は前述したように折り畳んで運搬が容易に行え
るようにしたタイプである。このため図1に示したよう
にアタッチメントフレーム20をベース部12に固着す
ると、前部アンカーロッド22と後部アンカーロッド2
3とが幼児用拘束保護シート10の持ち運びの邪魔にな
るおそれもある。そこで、図4に示したようにロッド部
分を格納可能にすることもできる。
【0025】同図(a)は後部アンカーロッド23の根
元をヒンジ構造41とし、アタッチメントフレーム20
内に収容できるようにした例を示したものである。これ
により後部アンカーロッド23はフレーム20内に折り
込まれるので、外部に突出することもない。同図(b)
は前部アンカーロッド22をヒンジ42に関して幼児用
拘束保護シート10のベース部12側に折り込めるよう
にした変形例を示しており、同図には折り込まれた状態
が2点鎖線で仮想的に示されている。これによりアタッ
チメントフレーム20を取り付けたままでもほとんど違
和感なく幼児用拘束保護シート10を運搬することがで
きる。なお、同図(b)にはフレーム断面形がコ字形を
なした例を示したが、フレームの断面形状や材質は所定
の強度が保証されれば、自由に設定できることはいうま
でもない。図示しないが前後のアンカーロッドを複数段
の入れ子式にして長さ方向に伸縮自在なテレスコピック
構造とすることもできる。この場合には運搬時にロッド
を短くすれば運搬が容易になる。
【0026】図5はシートバック6背面側に取り付けら
れているアンカープレート7の固定孔7aに後部アンカ
ーロッド23の先端が容易に挿入できるようにしたガイ
ドカバー43である。このガイドカバー43は固定孔7
aにロッド先端(図示せず)を矢印方向に案内しやすい
ようにコーン状案内部44が形成されており、このガイ
ドカバー43をアンカープレート7にかぶせることによ
り後部アンカーロッド23の先端を容易にセットするこ
とができる。当然、アンカープレート7の形状をあらか
じめこのように設定することも可能である。また、本実
施例では前部アンカーロッド22はクランク形状をな
し、後部アンカーロッド23は直棒状であるが、これら
のロッド形状は座席シートSに固着されたアンカープレ
ート4の位置により任意に設定できる。以上の説明で
は、図を含めて折り畳み可能な幼児用拘束保護シートを
例に説明してきたが、シートフレーム部分が一体成形品
からなる幼児用拘束保護シートにアタッチメントフレー
ムを固着して使用することも当然可能なことは言うまで
もない。
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、剛な構造で幼児用拘束保護シートを簡単かつ
確実に座席シートに取り付けることができ、幼児用拘束
保護シートの取り付けミスを確実に防止できるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による幼児用拘束保護シート用取付構造
の一実施例の座席シートへの取り付け状態を示した分解
斜視図。
【図2】本発明の幼児用拘束保護シート用取付構造の一
例を示した側面図。
【図3】前部アンカーロッドのロック機構の変形例を示
した部分拡大斜視図。
【図4】アタッチメントフレームのアンカーロッドを収
容可能にした変形例を示した部分斜視図。
【図5】アンカープレートに取着するガイドを示した部
分拡大斜視図。
【図6】従来の幼児用拘束保護シートの固定方法の一例
を示した斜視図。
【図7】ウェビングの固定に使用されるロッキングクリ
ップの一例を示した正面図。
【図8】図7に示したロッキングクリップを使用した例
を示した部分拡大図。
【符号の説明】
4,7 アンカープレート 4a,7a 固定孔 10 幼児用拘束保護シート 12 ベース部 20 アタッチメントフレーム 22 前部アンカーロッド 23 後部アンカーロッド 30 ロック手段(係止手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幼児用拘束保護シートの下面に固着された
    フレームから延設されたアンカーロッドの一端を座席シ
    ートの所定位置に固着されたアンカー体の係止部に係止
    して前記幼児用拘束保護シートを前記座席シート上に取
    り付けるようにしたことを特徴とする幼児用拘束保護シ
    ート用取付構造。
  2. 【請求項2】前記アンカーロッドは少なくとも1本が前
    記フレームの前端から前記座席シートの前面下端位置に
    設けられた前記アンカー体位置まで延設され、他のアン
    カーロッドが前記フレーム後端から前記座席シートの背
    面位置近傍に設けられた他のアンカー体位置まで延設さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の幼児用拘束保護シ
    ート用取付構造。
  3. 【請求項3】前記係止部はアンカープレートに形成され
    た固定孔で、該固定孔に前記アンカーロッドの先端を貫
    通させて係止し、前記幼児用拘束保護シートを固定保持
    させるようにしたことを特徴とする請求項1または請求
    項2のいずれかに記載の幼児用拘束保護シート用取付構
    造。
JP14117194A 1994-05-30 1994-05-30 幼児用拘束保護シート用取付構造 Pending JPH07323770A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002293176A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Nippon Plast Co Ltd チャイルドシート
JP2003094994A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Combi Corp チャイルドシートのサポートレッグ装置
KR20140008117A (ko) * 2012-07-10 2014-01-21 (유)삼송 결합확인수단을 구비한 유아용 카시트

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