JP2504021Y2 - シ―トベルト装置 - Google Patents

シ―トベルト装置

Info

Publication number
JP2504021Y2
JP2504021Y2 JP40581190U JP40581190U JP2504021Y2 JP 2504021 Y2 JP2504021 Y2 JP 2504021Y2 JP 40581190 U JP40581190 U JP 40581190U JP 40581190 U JP40581190 U JP 40581190U JP 2504021 Y2 JP2504021 Y2 JP 2504021Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat belt
retractor
slide rail
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP40581190U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0492465U (ja
Inventor
井 和 美 石
Original Assignee
池田物産株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 池田物産株式会社 filed Critical 池田物産株式会社
Priority to JP40581190U priority Critical patent/JP2504021Y2/ja
Publication of JPH0492465U publication Critical patent/JPH0492465U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2504021Y2 publication Critical patent/JP2504021Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はたとえばリヤシート等と
いった車両用シートに好適なシートベルト装置に関し、
特にシートベルトアンカーが取付けられる従動側のシー
トスライドレールにおける衝撃荷重作用時の動きを阻止
し得るようにしたシートベルト装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車両用シート等にシートベルト
を付設し、車両等の衝突等の際に乗員を拘束保護しよう
とすることが一般に行なわれている。即ち、この種のシ
ートベルト装置として従来一般には、車体側のピラー部
やシートの一側部側に設けたシートベルト巻取り用リト
ラクタから引き出したシートベルト先端のタングを、シ
ートの他側部側の床面等に固着したシートベルトアンカ
ーのバックル部分に、選択的に差し込んで係止させるこ
とにより、シートへの着座者を拘束保護しようとするも
のであった。しかしながら、このようなシートベルト装
置において、バックル部を有するシートベルトアンカー
を、車室床面上などに固定的に設けると、通常シートの
前後方向にスライド調整自在に配置されるシートでは、
その最後方位置と最前方位置とで、シートベルトのたる
み量が変化し、車両等の衝突等の衝撃力が作用した時
に、シートベルトにリトラクタによる拘束力が作用する
までの間に遊びまたは空走距離が生じることを避けられ
ず、実用面で問題であった。このため、従来から上述し
たシートベルトアンカーを、シートスライドレール上に
設けることで、該シートのスライド位置にもかかわら
ず、衝撃等が作用した時には、シートベルトを迅速且つ
確実に拘束保持し、所要の機能を発揮させ得るように構
成したものも知られている。
【0003】ところで、このような従来装置において、
バックル部を有するシートベルトアンカーは、シートク
ッションの下側に配置されるシートスライドレールのう
ち、従動側のスライドレール機構に対し設けることが一
般に行われていた。即ち、この種の車両用シート等にお
けるシートスライドレールは、所要の調整位置でロック
するロック機構が主動側である一方のスライドレール機
構側に設けられると共に、これに追随して従動側もロッ
クされるように構成されている。特に、電動モータ等に
よる駆動源で自動的にシートのスライド調整を行うパワ
ー式のシートでは、モータからの駆動力が主動側レール
にのみ伝達されるように構成されている。そして、これ
らの場合に、従動側のスライドレール機構はフリー状態
におかれることが多く、上述したシートベルトアンカー
は、このフリー状態とされる従動側に付設されることが
一般的に採用されていた。しかし、このようにすると、
衝撃力等の荷重が作用したときに、スライドレールがス
ライド動作してしまうという問題を生じるものであり、
これを解決するために、ロック爪による係止構造をアン
カー部分に付設することが従来から行われていた。これ
を図3乃至図5を用いて簡単に説明すると、図中10は
従動側のスライドレール機構で、アッパーレール11と
ロアーレール12とからなり、脚部13,13により車
室床面上に載置して支持されている。そして、バックル
等のアンカーを取付けるアンカー取付用孔15を有する
アンカーブラケット14は、固定ブラケット16により
アッパーレール11側に固定され、且つこのアンカーブ
ラケット14の下端側には、ロアーレール12側に固設
されたロックプレート17のロック歯部17aの任意の
位置に噛合い係止されるような構成であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のシートベルト装置では、単純なロック爪
14aとロック歯部17aとを、衝撃等によるアンカー
ブラケット14の動きで噛合わせて係止させようとした
だけの構成であるために、歯飛び現象を生じ易く、必要
時に迅速且つ確実にロック状態を得るうえで問題があ
り、しかもこのようなロック状態はある程度の荷重が作
用し、アンカーブラケット14に変形等が生じないと得
られないために、スライドレールの動きを、適切且つ確
実に拘束し、シートベルトとしての機能を発揮させ得る
とは言えないもので、このような問題点を解決し得る何
らかの対策を講じることが望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本考案に係るシートベルト装置は、シートスライ
ドレールのアッパーレール側部に設けられ且つ上端側に
バックルを有するシートベルトアンカーと、このシート
ベルトアンカーが設けられるアッパーレールの一部に組
付け固定されたシートベルト巻取り用リトラクタと、こ
のリトラクタから引き出されシートクッション下側およ
びシートバック背面側を通ってその上端側からシート前
方に引き出されるシートベルトを備えてなり、このシー
トベルトを、シートバック背面側においてシートの被固
定部側に設けたベルトガイドに挿通させ、衝撃荷重が加
わることでシートベルトに生じる張力によってリトラク
タをロックさせ、このリトラクタを介してシートスライ
ドレールのスライド動作を拘束するように構成したもの
である。
【0006】
【作用】本考案によれば、シートベルトに対し衝撃荷重
等の負荷が加わると、シートベルトに作用する張力によ
ってその巻取り用リトラクタがロックし、且つこのリト
ラクタを介してこれを設けたシートスライドレールのア
ッパーレールに、該シートベルトの張力が働き、該シー
トスライドレールのスライド動作を拘束することが可能
となり、これによりシートベルトとしての機能を発揮し
得るものである。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示した実施例を用いて
詳細に説明する。図1及び図2は本考案に係るシートベ
ルト装置を車両用シートとしてのリヤシートに適用した
場合の一実施例を示すものであり、これらの図におい
て、前述した図3以下と同一または相当する部分には、
同一符号を付して詳細説明は省略する。これらの図にお
いて、20はシートクッションフレーム21によって構
成されるシートクッション、22はシートバックフレー
ム23によって構成されるシートバックで、前記シート
クッション20は、図2から明らかなように、車室床面
24上にシートスライドレールとしての主動側スライド
レール25と従動側のスライドレール10とで前後動可
能に支持されている。なお、この実施例では、二人掛け
用のベンチシートを例示しているが、本考案に係るシー
トベルト装置は、その一方側のみについて詳細を示し、
他方側は図示および説明を省略する。さらに、上述した
主動側スライドレール25には、パワースライドシート
として動作させるための電動モータ26を付設した場合
を示している。また、シートバック22は、その上端側
が支軸22aで車室背面側壁部27に揺動可能に軸支す
ると共にその下端側をシートクッション20側に回動軸
部28で連結し、シートクッション20が前後動された
ときに、図2に示すように、下端側を揺動端として揺動
動作するような構成とされている場合を例示している。
【0008】さて、本考案によれば、車両用シートにお
けるシートクッション(図示せず)の下側に配置される
シートスライドレールのうち、従動側のスライドレール
機構10のアッパーレール11側部に設けられ且つ上端
側にバックル31を有するシートベルトアンカー30
と、このシートベルトアンカー30が設けられるアッパ
ーレール11の反対側の側部に組付け固定された緊急時
自動ロック型のシートベルト巻取り用リトラクタ32
と、このリトラクタ32から引き出されシートクッショ
ン20下側およびシートバック22背面側を通ってその
上端側からシート前方に引き出されるシートベルト33
を備えてなり、このシートベルト33を、シートバック
22背面側においてシートの被固定部側である車室背面
側壁部27に設けたベルトガイド34に挿通させ、衝撃
荷重が加わることでシートベルト33に生じる張力によ
ってリトラクタ32をロックさせ、このリトラクタ32
を介して従動側のスライドレール機構10のスライド動
作を拘束するように構成したところに特徴を有してい
る。ここで、図中35はシートバックフレーム23の上
端側に設けられたシートベルト33の引出し用ベルトガ
イド、36はシート前方に引き出されたシートベルト3
3の途中に挿通された可動可能なタングで、シートベル
ト33の先端部33aを車室床面24側に固定すると共
に、このタング36を前記バックル31に差し込んで係
止させることで、シートベルト33が着座者を拘束保持
するような構成となっている。 このような構成によれ
ば、シートベルト33に対し衝撃荷重等の負荷が加わる
と、このシートベルト33に作用する張力によってその
巻取り用リトラクタ32がロックし、且つこのリトラク
タ32を介してこれを設けた従動側のスライドレール機
構10のアッパーレール11に、該シートベルト33の
張力が働き、該スライドレール機構10のスライド動作
を拘束することが可能となり、これによりシートベルト
装置としての機能を発揮し得るものである。したがっ
て、このような構成では、構成が簡単であるにもかかわ
らず、衝撃荷重等の負荷が加わり、シートベルト33の
張力でリトラクタ32が作動することにより、これを介
してスライドレール側での動きを拘束することが可能
で、例えば衝撃荷重等の作用時にフリー状態とされる従
動側スライドレール機構10を、適切且つ確実にロック
することが可能となり、叉荷重がなくなると、リトラク
タ32のロック状態が解除されることで、元の状態つま
りスライドレール機構10をフリー状態とし得るもので
ある。そして、このような構成によれば、シートベルト
33を、シートのスライド調整位置には無関係に、着座
者に対しての最適な装着状態を得ることが可能で、適切
な拘束保護機能を得てシートベルト装置としての性能を
発揮させ得ることになる。
【0009】なお、本考案は上述した実施例構造に限定
されず、車両用シート、スライドレール機構10を始
め、シートベルト装置各部の形状、構造などを、必要に
応じて適宜変形、変更することは自由であり、種々の変
形例が考えられよう。叉、上述した実施例では、リヤシ
ートにおいてシートスライドレールのうち従動側のスラ
イドレール機構10に本考案を適用した場合を説明した
が、これに限定されないことは言うまでもない。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係るシート
ベルト装置によれば、シートスライドレールのアッパー
レール側部に設けられ且つ上端側にバックルを有するシ
ートベルトアンカーと、このシートベルトアンカーが設
けられるアッパーレールの一部に組付け固定されたシー
トベルト巻取り用リトラクタと、このリトラクタから引
き出されシートクッション下側およびシートバック背面
側を通ってその上端側からシート前方に引き出されるシ
ートベルトを備えてなり、このシートベルトを、シート
バック背面側においてシートの被固定部側に設けたベル
トガイドに挿通させ、衝撃荷重が加わることでシートベ
ルトに生じる張力によってリトラクタをロックさせ、こ
のリトラクタを介してシートスライドレールのスライド
動作を拘束するようにしたので、簡単な構成にもかかわ
らず、シートベルトに対し衝撃荷重等の負荷が加わった
時に、シートベルトに作用する張力でロックされる巻取
り用リトラクタを介してシートスライドレールを拘束し
てその動きを規制することが可能で、シートベルトとし
ての機能を発揮させ得るという実用上種々優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシートベルト装置における要部構
成を説明するための車両用シートのフレーム構造を示す
概略斜視図。
【図2】この車両用シートの概略側面図。
【図3】従来のシートベルト装置においてシートベルト
アンカー支持部の概略斜視図。
【図4】従来のロック爪を有するアンカーブラケットを
示す概略斜視図。
【図5】図3のV−V線断面図。
【符号の説明】
10 スライドレール機構 11 アッパーレール 12 ロアーレール 20 シートクッション 21 シートクッションフレーム 22 シートバック 23 シートバックフレーム 24 車室床面 25 主動側スライドレール 27 車室背面側壁部 30 シートベルトアンカー 31 バックル 32 シートベルト巻取り用リトラクタ 33 シートベルト 34 ベルトガイド 36 タング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション下方に配置されるシー
    トスライドレールのアッパーレール側部に設けられ且つ
    上端側にバックルを有するシートベルトアンカーと、こ
    のシートベルトアンカーが設けられるアッパーレールの
    一部に組付け固定されたシートベルト巻取り用リトラク
    タと、このリトラクタから引き出されシートクッション
    下側およびシートバック背面側を通ってその上端側から
    シート前方に引き出されることにより前記バックルに着
    脱可能に係止されるタングを有するシートベルトとを備
    え、このシートベルトを、シートバック背面側において
    シートの被固定部側に設けたベルトガイドに挿通させ、
    衝撃荷重が加わることでシートベルトに生じる張力によ
    って前記リトラクタをロックさせ、このリトラクタを介
    して前記シートスライドレールのスライド動作を拘束す
    るように構成したことを特徴とするシートベルト装置。
JP40581190U 1990-12-27 1990-12-27 シ―トベルト装置 Expired - Lifetime JP2504021Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40581190U JP2504021Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 シ―トベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40581190U JP2504021Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 シ―トベルト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0492465U JPH0492465U (ja) 1992-08-12
JP2504021Y2 true JP2504021Y2 (ja) 1996-07-03

Family

ID=31883180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40581190U Expired - Lifetime JP2504021Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 シ―トベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2504021Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0492465U (ja) 1992-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5015010A (en) Seat integrated seat belt system
JP4621281B2 (ja) シートベルトプリテンショナー
US7571934B2 (en) Seat belt system for adults and children
EP3521112B1 (en) Vehicle occupant restraint device
US5590907A (en) Seat belt positioning device and system
JPH0321548A (ja) 自動車のシートベルト装置
JP2504021Y2 (ja) シ―トベルト装置
JP2008507450A (ja) シートベルト用プリテンショナー
JPH0334357Y2 (ja)
JP2504019Y2 (ja) シ―トベルト装置
JP2504018Y2 (ja) シ―トベルト装置
JP2504020Y2 (ja) シ―トベルト装置
JPH0225722Y2 (ja)
KR0158362B1 (ko) 시트백 지지겸용 안전벨트
JP5420264B2 (ja) 車両用シート
JP6916048B2 (ja) シートベルト装置
JPH04114855U (ja) シートベルト装置
JPH02256543A (ja) シートベルトを有する車輌用シート
JPH051629U (ja) シートベルト用保持具
WO2006104505A2 (en) Seat belt pretensioner
KR100435371B1 (ko) 자동차용 시트벨트 버클의 길이조절 장치
KR100380939B1 (ko) 리어 시트의 중앙석 시트벨트
JPS5917318Y2 (ja) シ−トベルトアンカ−装置
JP4449210B2 (ja) 後列中央席用シートベルトの取付構造
JPS5851088Y2 (ja) シ−トベルト装置