JP4449210B2 - 後列中央席用シートベルトの取付構造 - Google Patents
後列中央席用シートベルトの取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4449210B2 JP4449210B2 JP2000376548A JP2000376548A JP4449210B2 JP 4449210 B2 JP4449210 B2 JP 4449210B2 JP 2000376548 A JP2000376548 A JP 2000376548A JP 2000376548 A JP2000376548 A JP 2000376548A JP 4449210 B2 JP4449210 B2 JP 4449210B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat belt
- retractor
- seat
- mounting structure
- pillar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体側に取り付けられたリトラクタに対して繰り出しおよび巻き戻し可能となっている後列中央席用シートベルトの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシートベルトの取付構造については、例えば特開2000-95061号公報に開示されている技術が公知である。この技術では、後列中央席用シートベルトのリトラクタがルーフパネルの後部に取り付けられている。そしてシートベルトはリトラクタから一旦後方へ繰り出されたのち、ルーフパネルに取り付けたガイドにより方向転換されて車室内へ引き出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来技術においては、前記リトラクタがルーフパネルの後部、つまり後列中央席の上方に取り付けられているため、この個所のルーフヘッドライニングが車室内側へ大きく張り出すことになる。この結果、後列中央席に乗員が着座したときのヘッドクリアランスが小さくなる。
本発明は前記課題を解決しようとするもので、その目的は、後列中央席用シートベルトのリトラクタを、車体のルーフ部から排除し、この後列中央席におけるヘッドクリアランスを充分に確保することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するためのもので、請求項1に記載の発明は、シートベルトの繰り出しおよび巻き戻し可能なリトラクタが車体の後部に配置されている後列中央席用シートベルトの取付構造であって、前記リトラクタが、閉塞された中空構造の後部ピラーに取り付けられている。また、シートベルトを案内するための案内部材が、後部ピラーと共に車体の骨格部を構成している閉塞された中空構造のリヤヘッダーに対し、リトラクタから繰り出されたシートベルトをリヤヘッダーに導くように方向転換する個所と、このリヤヘッダーから車室内に向けて方向転換する個所との少なくとも二個所に取り付けられている。そして、案内部材のうちの一つが、リヤヘッダーにおける後部ピラーとの連結個所に取り付けられている。
このように、シートベルトのリトラクタが車体の後部ピラーに取り付けられていることから、車体のルーフ部においてはシートベルトを案内するだけの構造をもてばよく、結果としてルーフヘッドライニングの張り出し量を小さく抑えて充分なヘッドクリアランスを確保できる。また、案内部材がリヤヘッダーの少なくとも二個所に取り付けられていることから、リトラクタが車体の後部ピラーに取り付けられているにもかかわらず、このリトラクタに対するシートベルトの繰り出しおよび巻き戻しがスムーズとなる。
さらに、リトラクタおよび案内部材が取り付けられている後部ピラーとリヤヘッダーとは、共に閉塞された中空構造であることから、それぞれの剛性が高く、リトラクタおよび案内部材はシートベルトにかかる衝撃荷重を充分に支えることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された後列中央席用シートベルトの取付構造であって、前記リトラクタがピラートリムの内側に位置し、また前記案内部材がルーフヘッドライニングの内側に位置している。
したがって前記シートベルトは、前記リトラクタから繰り出されて前記ルーフ部から車室内に引き出されるまでは前記ピラートリムおよびルーフヘッドライニングの内側に位置しているので、リトラクタが後部ピラーに取り付けられていても見栄えを損なうことがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は車両の後部を車室内のフロント側から見た概略図、図2は同じく車両の後部を車室内の側方から見た斜視図である。図1で明らかなように車室内の後部に位置する後列シート12は、中央席14とその両側のサイド席16との三分割構造になっている。また車体10の後部において剛性の高い骨格部を構成している後部ピラー20、リヤヘッダー22およびサイドレール24は、それぞれ閉塞された中空構造になっている。
【0010】
さて前記後列シート12の側方に位置して車体10の支柱部を構成している前記後部ピラー20には、後列シート12の中央席14に用いるシートベルト用のリトラクタ30が取り付けられている。このリトラクタ30は、ボルト止めによって後部ピラー20に固定されたフレーム31と、このフレーム31に回転できるように組み付けられ、シートベルト34(ウェビング)が繰り出し可能に巻かれた巻取り軸32とによって構成されている。なおリトラクタ30の一般的な機能は、シートベルト34を繰り出したり巻き戻したりするとともに、シートベルト34に衝撃荷重がかかるとその繰り出しを自動ロックする。
【0011】
図2で示すルーフパネル26とともに車体10のルーフ部を構成している前記リヤヘッダー22には、第1案内部材36および第2案内部材38がそれぞれボルト止めによって取り付けられている。これらの両案内部材36,38に、前記リトラクタ30から繰り出されたシートベルト34が通され、シートベルト34は案内部材36,38によって方向転換される。まず第1案内部材36は、リトラクタ30から上に向かって繰り出されたシートベルト34をリヤヘッダー22に沿って車体10の中央方向へ導くように方向転換する個所に取り付けられている。また第2案内部材38は、第1案内部材36によって導かれたシートベルト34をリヤヘッダー22から車室内に向けて方向転換する個所に取り付けられている。
【0012】
前記後部ピラー20の車室内側はピラートリム27で被われており、リヤヘッダー22およびルーフパネル26の車室内側はルーフヘッドライニング28で被われている。したがって前記リトラクタ30はピラートリム27の内側に位置しているとともに、前記の両案内部材36,38はルーフヘッドライニング28の内側に位置している。そしてシートベルト34はピラートリム27およびルーフヘッドライニング28の内側を通り、このルーフヘッドライニング28に形成されたベゼル28aから車室内に引き出されている。
【0013】
前記シートベルト34は、乗員拘束用のタングプレート40と、ベルト先端のアンカー用タングプレート42とを備えている。そして前記中央席14におけるシートクッション14aの両サイドにはバックル44,46がそれぞれ設けられている。これらのバックル44,46に対してシートベルト34のタングプレート40,42を個々に差し込んで結合(ロック)することにより、シートベルト34が使用状態となる(図1)。
【0014】
なおサイド席16のためのシートベルト取付構造については、図2で示すように後部ピラー20の下部にリトラクタ50が取り付けられており、このリトラクタ50はシートベルト52(ウェビング)の繰り出しおよび巻き戻しが可能となっている。このリトラクタ50から上に向かって繰り出されたシートベルト52は、サイドレール24に取り付けられた案内部材54を経て下に向けて方向転換され、その端部がアンカー56により車体10に固定されている。そしてこのシートベルト52は、案内部材54とアンカー56との間においてタングプレート58を備えている。
【0015】
前記中央席14のシートベルトについては、そのリトラクタが前記リヤヘッダー22などのルーフ部に取り付けられ、そこから車室内に引き出されるのが普通であるが、本実施の形態ではリトラクタ30が後部ピラー20に取り付けられている。したがって車体10のルーフ部においてはシートベルト34を案内するだけでよく、ルーフヘッドライニング28が車室内に大きく張り出すことを避け、中央席14に着座した乗員のヘッドクリアランスを充分に確保することが可能となる。
【0016】
また前記リトラクタ30が中央席14から離れた後部ピラー20に取り付けられていても、シートベルト34は前記の両案内部材36,38により適正な方向転換が行われるので、このシートベルト34がリトラクタ30から繰り出され、あるいは巻き戻されるときの動きが円滑となる。
【0017】
前記リトラクタ30および二つの案内部材36,38は、それぞれ閉塞された中空構造の後部ピラー20およびリヤヘッダー22に取り付けられていることから、これらの支持個所における剛性が高く、シートベルト34にかかる衝撃荷重に対して充分に対応できる。とくに第1案内部材36は、車体のなかでも構造的に剛性の高い個所、つまり後部ピラー20とリヤヘッダー22との連結個所に取り付けられている。このためシートベルト34にかかる衝撃荷重をより確実に支えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の後部を車室内のフロント側から見た概略図。
【図2】車両の後部を車室内の側方から見た斜視図。
【符号の説明】
10 車体
14 中央席
20 後部ピラー(支柱部)
22 リヤヘッダー(ルーフ部)
30 リトラクタ
36,38 案内部材
Claims (2)
- シートベルトの繰り出しおよび巻き戻し可能なリトラクタが車体の後部に配置されている後列中央席用シートベルトの取付構造であって、前記リトラクタが、閉塞された中空構造の後部ピラーに取り付けられ、シートベルトを案内するための案内部材が、後部ピラーと共に車体の骨格部を構成している閉塞された中空構造のリヤヘッダーに対し、リトラクタから繰り出されたシートベルトをリヤヘッダーに導くように方向転換する個所と、このリヤヘッダーから車室内に向けて方向転換する個所との少なくとも二個所に取り付けられているとともに、案内部材のうちの一つが、リヤヘッダーにおける後部ピラーとの連結個所に取り付けられている後列中央席用シートベルトの取付構造。
- 請求項1に記載された後列中央席用シートベルトの取付構造であって、リトラクタがピラートリムの内側に位置し、案内部材がルーフヘッドライニングの内側に位置している後列中央席用シートベルトの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000376548A JP4449210B2 (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | 後列中央席用シートベルトの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000376548A JP4449210B2 (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | 後列中央席用シートベルトの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002178875A JP2002178875A (ja) | 2002-06-26 |
JP4449210B2 true JP4449210B2 (ja) | 2010-04-14 |
Family
ID=18845394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000376548A Expired - Lifetime JP4449210B2 (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | 後列中央席用シートベルトの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4449210B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100748884B1 (ko) | 2005-11-30 | 2007-08-13 | 현대자동차주식회사 | 차량용 3점식 시트벨트구조 |
-
2000
- 2000-12-11 JP JP2000376548A patent/JP4449210B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002178875A (ja) | 2002-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8336914B2 (en) | Seatbelt device of vehicle | |
EP0700811B1 (en) | A vehicle safety belt system | |
US7364200B2 (en) | Vehicle seatbelt restraining apparatus | |
JP2993923B2 (ja) | 安全ベルトを備えた自動車用座席 | |
JP3925008B2 (ja) | 自動車のシートベルト装置 | |
JP3531704B2 (ja) | ガイド席を有するバス | |
JP3680580B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP4449210B2 (ja) | 後列中央席用シートベルトの取付構造 | |
JPS6027714Y2 (ja) | シ−トベルトリトラクタ− | |
JP3680534B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP3307303B2 (ja) | 車両用シートベルト装置 | |
JP5530148B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP4407683B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP2002331907A (ja) | 車両のシートベルト構造 | |
JP4582434B2 (ja) | 車両のシートベルト構造 | |
JP4604390B2 (ja) | シートベルトの収納構造 | |
JP3760786B2 (ja) | 車両用シート装置 | |
JPH11222099A (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP2001191898A (ja) | 車両用シートベルト | |
JPH06247255A (ja) | シートベルト付きシート | |
JPH0225722Y2 (ja) | ||
JP2002308043A (ja) | ウェビング挿通部材 | |
JP4596302B2 (ja) | 車両のシートベルト構造 | |
JPH0528135Y2 (ja) | ||
JPH0352219Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050302 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050302 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090716 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4449210 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |