JP2002308043A - ウェビング挿通部材 - Google Patents

ウェビング挿通部材

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JP2002308043A
JP2002308043A JP2001114260A JP2001114260A JP2002308043A JP 2002308043 A JP2002308043 A JP 2002308043A JP 2001114260 A JP2001114260 A JP 2001114260A JP 2001114260 A JP2001114260 A JP 2001114260A JP 2002308043 A JP2002308043 A JP 2002308043A
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insertion hole
webbing insertion
shoulder anchor
retractor
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Tomohide Noda
智秀 野田
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Takata Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R2022/1818Belt guides

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリテンショナ機構作動時にウェビング挿通
部内でウェビングが片寄りにくいウェビング挿通部材を
提供する。 【解決手段】 ショルダーアンカ40のウェビング挿通
孔44の下側は掛部46となっている。ウェビング10
のウェビング挿通孔44の長手方向のスライドを防止す
るために、掛部46の外面のうち、ショルダーアンカ4
0の裏面側からウェビングガイド部として1対の凸部4
8,48が突設されている。ウェビング10は掛部46
に掛けられ、凸部48,48間に引き通されている。こ
れにより、該凸部48,48がこのウェビング10の左
右の側辺部にそれぞれ対峙し、該ウェビング10が左右
に(掛部46の長手方向に)スライドすることが防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト装置
のショルダーアンカ等のウェビング挿通部材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】シートベルト装置は、周知のとおり、自
動車、航空機等の高速移動体においてウェビングによっ
て乗員を保護するように設けられるものである。例えば
自動車の前席用シートベルト装置にあっては、ウェビン
グはBピラーのショルダーアンカに掛けられている。
【0003】第7図は自動車の前席用シートベルト装置
の一例を示す全体図であり、第8図(a)はこの前席用
シートベルト装置に用いられるショルダーアンカの従来
の構成例を示す裏面図(即ち、ピラー側から見た図)で
ある。
【0004】このシートベルト装置のウェビング10
は、リトラクタ12に一端が巻取り及び引出し可能に連
結され、他端はアンカ14によって車体に固定される。
ウェビング10の途中はショルダーアンカ16及びタン
グ18にそれぞれ掛け通されている。図示はしないが、
リトラクタ12は、ウェビング10を巻取方向に引張る
リターンスプリングを備えており、これによりウェビン
グ10には常に巻取方向の力が加えられている。
【0005】ショルダーアンカ16は、上部にBピラー
20への取付用のボルト挿通孔22(第8図(a))を
有し、下部には該ショルダーアンカ16の左右幅方向に
長く延在したスリット状のウェビング挿通孔24を有し
ている。このウェビング挿通孔24の下側には、該左右
幅方向に掛部26が設けられている。
【0006】リトラクタ12から引き出されたウェビン
グ10は、該ウェビング挿通孔24に挿通され、掛部2
6に掛けられており、該掛部26の外周面に沿って巻取
り及び引出し方向摺動可能となっている。
【0007】このショルダーアンカ16は、該左右幅方
向が車両前後方向となるように配置され、ボルト28に
より、挿通孔22を介し該ボルト28を回動軸として左
右方向(車両前後方向)回動可能にBピラー20に取り
付けられている。なお、この従来例ではボルト28によ
りショルダーアンカ16が直にBピラー20に固定され
ているが、Bピラー20に上下方向に設置されたショル
ダーアジャスタ(図示略)に対し該ショルダーアンカ1
6がボルト等によって取り付けられることが多い。
【0008】このように構成された自動車のシートベル
ト装置において、シートベルト装着時には、乗員はウェ
ビング10を引張ってリトラクタ12から引き出し、身
体の前面側に引き回す。(このウェビング10のショル
ダーアンカ16よりもタング18側がショルダーベルト
部11となる。)次いで、ウェビング10の途中に取り
付けられたタング18のタングプレート19をバックル
30に差し込み、ウェビング10の装着を完了する。ウ
ェビング10の装着を解除するときには、バックル30
のリリースボタン31を操作してタング18を該バック
ル30から取り外し、リトラクタ12の巻取力によりウ
ェビング10を巻き取らせる。なお、ウェビング10を
引き出す場合、及びウェビング10をリトラクタ12に
巻き取る場合のいずれにも、ウェビング10は掛部26
の外周面に沿って摺動する。
【0009】ところで、リトラクタ12にプリテンショ
ナ機構及びEA機構(エネルギ吸収機構)を組み込むこ
とがある。プリテンショナ機構は、自動車の衝突時等の
緊急時にウェビング10を所定長さ巻き取り、乗員を座
席(シート)にしっかりと拘束するためのものである。
EA機構は、このプリテンショナ機構によってウェビン
グ10を巻き取った後、ウェビング10に対し乗員から
荷重が加えられたときに徐々に該ウェビング10をリト
ラクタ12から送り出し、乗員に加えられる衝撃を吸収
するためのものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のショルダーベル
ト部11は、シートベルト装着時には、第8図(a)に
おいて二点差線にて示すように、ショルダーアンカ16
から車両前方(第8図(a)においては右方)寄りに延
出される。
【0011】乗員の体格や姿勢、シートの位置やリクラ
イニング角度、または車両のレイアウト等にもよるが、
この状態でプリテンショナ機構又はEA機構が作動し、
ウェビング10がリトラクタ12に急速に且つ強力に引
き込まれたり、或いは急激にリトラクタ12から引き出
されたりすると、第8図(b)の如くウェビング10は
掛部26に沿って車両前方側もしくは後方側にずれ動
き、ウェビング挿通孔24内で片寄りを生じることがあ
る。
【0012】また、Bピラー20の位置やアンカ16の
設置角度、シートの配置等の車両のレイアウト、或いは
乗員の姿勢や体格などによっては、プリテンショナ機構
又はEA機構の作動によるウェビングの巻取り或いは引
出しによってだけではなく、例えばリトラクタ12が該
プリテンショナ機構やEA機構を備えていない場合で
も、通常のウェビング10の巻取りや引出しによっても
該ウェビング10がウェビング挿通孔24内で片寄りを
起こすことがある。
【0013】この片寄りが著しく大きいと、ウェビング
10は第8図(b)に示すように皺寄りし、局部的に大
きな張力が加えられるようになる。このため、ウェビン
グ10として引張強度の大きいものを用いることが必要
となり、コスト高となっていた。
【0014】本発明は、プリテンショナ機構作動時等に
おいてウェビング挿通部内でウェビングが片寄りにくい
ウェビング挿通部材を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のウェビング挿通
部材は、ウェビング挿通孔を有するウェビング挿通部材
において、ウェビングが該ウェビング挿通孔の長手方向
に沿ってスライドすることを防止するためにウェビング
の側辺を案内するガイド部を該ウェビング挿通孔又はそ
の近傍に設けたことを特徴とするものである。
【0016】かかる本発明のウェビング挿通部材にあっ
ては、プリテンショナ機構又はEA機構によってウェビ
ングがリトラクタに急激に引き込まれた場合、或いは引
き出された場合であっても、ウェビングはガイド部によ
って案内されるため、ウェビング挿通孔内で片寄ること
が防止される。
【0017】このガイド部は、ウェビングの一方の側辺
のみを案内するように設けられてもよく、ウェビングの
双方の側辺を案内するように設けられてもよい。
【0018】このガイド部は、ウェビング挿通孔の近傍
又は内部に設けられてもよい。この場合には、ウェビン
グ挿通孔はウェビングよりも十分に大きい長手方向の大
きさとすることができる。
【0019】本発明では、ウェビング挿通孔の近傍又は
内部に、該ウェビングの幅員よりもごくわずかに大き
い、例えばウェビングの幅員の1.01〜1.1倍程度
の幅の凹部が設けられ、この凹部の両端の段差面が前記
ガイド部となっていてもよい。
【0020】かかる構成の本発明のウェビング挿通部材
にあっては、ウェビングはこの凹部内を引き通される。
これにより、ウェビングは、該凹部の両端の段差面によ
って案内され、ウェビング挿通孔内で片寄ることが防止
される。
【0021】また、本発明では、ウェビング挿通孔をご
くわずかだけ大きく、例えばウェビングの幅員の1.0
1〜1.1倍程度とし、ウェビング挿通孔の長手方向の
両端部をウェビングのガイド部としてもよい。かかる構
成とした場合には、ガイド用の凸部又は凹部を設けるこ
とが不要となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。第1図(a)は本発明の実
施の形態に係るウェビング挿通部材としてのショルダー
アンカの裏面図(Bピラー側から見た図)であり、第1
図(b)は、第1図(a)及び第1図(c)のB−B線
に沿う断面図、第1図(c)は第1図(a)のC−C線
に沿う断面図である。なお、この実施の形態において、
該ショルダーアンカは、第7図に示したシートベルト装
置と同様の自動車の前席用シートベルト装置に用いられ
るものであり、以下の記述において、第7図と同一の符
号は同一の部分を示している。
【0023】前述の通り、このシートベルト装置におい
て、ウェビング10は一端がリトラクタ12に巻取り及
び引出し可能に連結され、他端はアンカ14によって車
体に固定される。ウェビング10の途中はショルダーア
ンカ40及びタング18にそれぞれ掛け通されている。
なお、リトラクタ12、タング18、及び後述のボルト
28、Bピラー20は第1図では図示が省略されてい
る。
【0024】リトラクタ12は、ウェビング10を巻取
方向に引張るリターンスプリングを備えており、これに
よりウェビング10には常に巻取方向の力が加えられて
いる。また、このリトラクタ12は、車両衝突時等の緊
急時にウェビング10を所定長さだけ巻き取り、乗員を
座席にしっかりと拘束するプリテンショナ機構と、この
プリテンショナ機構によってウェビング10を巻き取っ
た後、ウェビング10に対し乗員から荷重が加えられた
ときに徐々にウェビング10を送り出し、乗員に加えら
れる衝撃を吸収するEA機構とを備えている。
【0025】この実施の形態に係るウェビング挿通部材
としてのショルダーアンカ40は、上部にBピラー20
への取付用のボルト挿通孔42を有し、下部には該ショ
ルダーアンカ40の左右幅方向に長く延在したスリット
状のウェビング挿通孔44を有している。このウェビン
グ挿通孔44の下側は、該リトラクタ12から引き出さ
れたウェビング10が掛けられる掛部46となってい
る。この掛部46は、該ショルダーアンカ40の左右幅
方向に延在している。
【0026】このウェビング10のウェビング挿通孔4
4の長手方向のスライドを防止するために、掛部46の
外面のうち、ショルダーアンカ40の裏面側(Bピラー
20に取り付けられたときに該Bピラー20と対面する
側)からウェビングガイド部として1対の凸部48,4
8が突設されている。この凸部48,48は掛部46の
長手方向にウェビング10の幅員よりもごくわずかだけ
大きい間隔(例えば、ウェビング10の幅員の1.01
〜1.1倍程度の間隔)をおいて設けられている。凸部
48の高さはウェビング10の厚さよりも大きなものと
なっている。掛部46にウェビング10が掛けられる
と、該凸部48,48が該ウェビング10の左右の側辺
部を案内する。
【0027】このショルダーアンカ40は、前述のショ
ルダーアンカ16と同様に、左右幅方向が車両前後方向
となるように配置され、ボルト28により、挿通孔42
を介し該ボルト28を回動軸として左右方向(車両前後
方向)回動可能にBピラー20に取り付けられる。
【0028】リトラクタ12から引き出されたウェビン
グ10は、ショルダーアンカ40の裏面側からウェビン
グ挿通孔44に挿通され、掛部46の外面に沿って巻取
り及び引出し方向摺動可能に掛けられる。この際、ショ
ルダーアンカ40の該裏面側において、ウェビング10
は前記凸部48,48の間を引き通される。これによ
り、該凸部48,48がこのウェビング10の左右の側
辺部にそれぞれ対峙し、該ウェビング10が左右に(掛
部46の長手方向に)スライドすることが規制される。
このウェビング10の巻取り及び引出しは、該ウェビン
グ10を掛部46の外面に沿って該凸部48,48間を
摺動させることにより行われる。
【0029】このように構成されたショルダーアンカ4
0を備えたシートベルト装置にあっては、車両衝突等の
緊急時にプリテンショナ機構が作動し、ウェビング10
がリトラクタ12に急速に且つ強力に引き込まれても、
凸部48が該ウェビング10の側辺部に対峙しており、
ウェビング10が左右にスライドすることが規制されて
いるので、ウェビング10がウェビング挿通孔44内で
片寄りを起こすことが防止される。
【0030】なお、この実施の形態では掛部46の外面
からショルダーアンカ40の裏面側に向ってガイド部と
して1対の凸部48が設けられているが、該ガイド部の
形状はこれに限られるものではない。また、掛部46を
凹ませることにより掛部46の長手方向両端側に、段差
面よりなるガイド部を形成してもよい。さらに、ガイド
部はショルダーアンカ40の裏面側だけでなく正面側や
ウェビング挿通孔44内に突出するように設けられても
よく、これらの複数の箇所に設けられてもよい。また、
ガイド部は、掛部46を周方向に取りまくフランジ状に
突設されてもよい。ガイド部は、掛部46の長手方向の
一方側(プリテンショナ機構やEA機構が作動し、ウェ
ビング10がリトラクタ12によって引き込まれたと
き、或いはリトラクタ12から引き出されたときにズレ
動こうとする側)にのみ設けられてもよい。第2,3図
はこれらの一例を示すものである。
【0031】第2図(a)〜(c)に示すショルダーア
ンカ40Aにおいては、掛部46の外面から該ショルダ
ーアンカ40Aの裏面側に向って1対の鉤状の凸部50
が突設されている。この凸部50は、掛部46に掛けら
れたウェビング10の左右の側辺部をそれぞれ案内する
ように立設されており、その突出方向の先端側には、該
ウェビング10の辺縁部に被さるように張り出した爪状
部50aが設けられている。
【0032】このショルダーアンカ40Aを備えたシー
トベルト装置にあっては、ウェビング10がプリテンシ
ョナ機構作動時にリトラクタ12に引き込まれても、該
凸部50によってウェビング10のウェビング挿通孔4
4内での片寄りが防止される。また、通常のウェビング
10の巻取・巻出時において、爪状部50aがウェビン
グ10を押えているので、該ウェビング10が掛部46
の外面から浮動してバタついたりすることが防止され
る。
【0033】第3図(a)〜(c)に示すショルダーア
ンカ40Bは、掛部46の長手方向の車両前方(第2図
(a)においては右方)側にのみ該凸部50を設けた構
成を有するものであり、このような構成によっても、プ
リテンショナ機構作動時にウェビング10がウェビング
挿通孔44内で片寄りを起こすことを防止することがで
きる。
【0034】なお、第2図(a)は実施の形態に係るシ
ョルダーアンカ40Aの裏側正面図であり、第2図
(b)は第2図(a),(c)のB−B線に沿う断面
図、第2図(c)は第2図(a)のC−C線に沿う断面
図である。また、第3図(a)は実施の形態に係るショ
ルダーアンカ40Bの裏側正面図であり、第3図(b)
は第3図(a),(c)のB−B線に沿う断面図、第3
図(c)は第3図(a)のC−C線に沿う断面図であ
る。上記ショルダーアンカ40A,40Bのその他の構
成は前記ショルダーアンカ40と同じであり、各図中、
第1図(a)〜(c)と同一部分は同一符号で示されて
いる。
【0035】第4図(a)は本発明のさらに別の実施の
形態に係るショルダーアンカ40Cの裏面図であり、第
4図(b)は第4図(a),(c)のB−B線に沿う断
面図、第4図(c)は第3図(a)のC−C線に沿う断
面図である。なお、このショルダーアンカ40Cも、上
述のショルダーアンカ40,40A,40Bと同様、第
7図に示す自動車の前席用シートベルト装置に用いられ
るものであり、以下の記述において、第7図と同一部分
には同一符号を用いて説明を省略する。
【0036】この実施の形態でも、該ショルダーアンカ
40Cは、上部にBピラー20への取付用のボルト挿通
孔42Cを有しており、下部には該ショルダーアンカ4
0Cの左右幅方向に長く延在したスリット状のウェビン
グ挿通孔44Cを有している。このウェビング挿通孔4
4Cの下側は、リトラクタ12から引き出されたウェビ
ング10が掛けられる掛部46Cとなっている。この掛
部46Cは、該ショルダーアンカ40Cの左右幅方向に
延在している。
【0037】ウェビング挿通孔44Cの長手方向の長さ
は、ウェビング10の幅員と同程度か又はわずかに大き
いもの、例えばウェビング10の幅員の1.01〜1.
1倍程度となっている。このため、ウェビング挿通孔4
4C内にウェビング10が挿通されると、該ウェビング
挿通孔44Cの長手方向の両端側の縁部が該ウェビング
10の左右の側辺部に対峙し、該ウェビング10がウェ
ビング挿通孔44C内で左右には殆どスライドしない。
【0038】このように構成されたショルダーアンカ4
0Cを備えたシートベルト装置にあっては、プリテンシ
ョナ機構が作動してウェビング10がリトラクタ12に
よって巻き取られても、ウェビング10はウェビング挿
通孔44C内でほとんど左右にスライドしないので、ウ
ェビング10の片寄りが確実に防止できる。
【0039】上記実施の形態では、ウェビング挿通部材
はBピラーに取り付けられているが、Cピラーに取り付
けられてもよい。
【0040】本発明は、ピラーに取り付けられるウェビ
ング挿通部材以外の各種のウェビング挿通部材にも適用
可能である。
【0041】第5図は自動車の後部座席用シートベルト
装置のウェビング挿通部材への本発明の適用例を示す要
部斜視図である。
【0042】この後部座席用シートベルト装置では、自
動車の後部座席60の後方の後部パネル62の下側にリ
トラクタ64が設置されている。ウェビング66はこの
リトラクタ64から該後部パネル62に設けられたウェ
ビング挿通孔68を通して前方へ引き出されている。ウ
ェビング挿通孔68の左右両側には、ウェビング66の
引出し方向に延在され、該ウェビング66の左右の側辺
部にそれぞれ対峙した1対の袖壁状の凸部70が立設さ
れている。
【0043】なお、図示はしないが、リトラクタ64
は、前記第7図に示したリトラクタ12と同様に、ウェ
ビング66を巻取り方向に引張るリターンスプリングを
備えており、これによりウェビング66には常に巻取方
向の力が加えられている。また、このリトラクタ64に
も、車両衝突時の緊急時にウェビング66を所定長さだ
け巻き取り、乗員を座席にしっかりと拘束するプリテン
ショナ機構と、このプリテンショナ機構によってウェビ
ング66を巻き取った後、ウェビング66に対し乗員か
ら荷重が加えられたときに徐々にウェビング66を送り
出し、乗員に加えられる衝撃を吸収するEA機構とが設
けられている。
【0044】このように構成された後部座席用シートベ
ルト装置にあっては、ウェビング66の左右の側辺部に
沿って該ウェビング66の延在方向に壁状の凸部70が
設けられているので、車両衝突時等の緊急時にプリテン
ショナ機構が作動し、ウェビング66がリトラクタ64
によって巻き取られても、該ウェビング66はウェビン
グ挿通孔68内で片寄りしにくい。
【0045】第6図はリトラクタをシートバック内に設
置したシートベルト装置への本発明の適用例を示す要部
斜視図である。
【0046】この実施の形態では、座席のシートバック
80内にリトラクタ82が設けられており、ウェビング
84は、該リトラクタ82からシートバック80の上部
の肩部付近に設けられたウェビング挿通孔86から該シ
ートバック80の前方に引き出されている。ウェビング
挿通孔86の左右両側には、ウェビング84の引き出し
方向に延在され、それぞれ該ウェビング84の左右の側
辺部と対峙した1対の袖壁状の凸部88が設けられてい
る。
【0047】なお、この実施の形態においても、リトラ
クタ82は、常にウェビング84に巻取り方向の力を加
えるリターンスプリングと、車両衝突時等の緊急時に乗
員を座席にしっかりと拘束するためのプリテンショナ機
構と、該プリテンショナ機構作動後に乗員に加えられる
衝撃力を吸収するためのEA機構とを備えている。
【0048】このように構成されたシートベルト装置に
あっても、ウェビング挿通孔86の左右両側には、ウェ
ビング84の左右の側辺部に沿って該ウェビング84の
延在方向に延在した壁状の凸部88が設けられているの
で、車両衝突時等の緊急時にプリテンショナ機構が作動
し、ウェビング84がリトラクタ82によって巻き取ら
れても、該ウェビング84はウェビング挿通孔86内で
片寄りしにくい。
【0049】なお、上記第5,6図に示したシートベル
ト装置では、ウェビング挿通孔の左右両側にそれぞれウ
ェビングの左右の側辺部と対峙した袖壁状の凸部が設け
られているが、該凸部はこれ以外の形態をもとりうる。
例えば、該凸部は第1図に示した凸部48の如き突起形
状のものであってもよく、第2図に示した凸部50の如
きウェビングの辺縁部を押える爪状部を有した鉤形のも
のであってもよい。また、該凸部は、第3図に示した如
くプリテンショナ機構作動時にウェビングが片寄りを起
こしやすい側にのみ設けられてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のウェビング
挿通部材にあっては、プリテンショナ機構の作動時にウ
ェビング挿通部内でのウェビングの片寄りが起こりにく
く、ウェビングに皺が生じることが防止される。このた
め、ウェビングに必要とされる引張強度を緩和すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウェビング挿通部材
としての自動車の前席用シートベルト装置のショルダー
アンカの裏側正面図である。
【図2】本発明の別の実施の形態に係るウェビング挿通
部材としての自動車の前席用シートベルト装置のショル
ダーアンカの裏側正面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施の形態に係るウェビン
グ挿通孔としての自動車の前席用シートベルト装置のシ
ョルダーアンカの裏側正面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るウェビング挿通
部材としての自動車の前席用シートベルト装置のショル
ダーアンカの裏側正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るウェビング挿通孔と
してのウェビング挿通部材を備えた自動車の後部座席用
シートベルト装置の要部斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るウェビング挿通部材
を備えたシートベルト装置の要部斜視図である。
【図7】自動車の前席用のシートベルト装置の構成例を
示す全体図である。
【図8】第7図のシートベルト装置に用いられるショル
ダーアンカの従来の構成例を示す構成図である。
【符号の説明】
10,66,84 ウェビング 12,64,82 リトラクタ 40,40A,40B,40C ショルダーアンカ 42,42C ボルト挿通孔 44,44C,68,86 ウェビング挿通孔 46,46C 掛部 48,50,70,88 凸部 50a 爪状部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビング挿通孔を有するウェビング挿
    通部材において、 ウェビングが該ウェビング挿通孔の長手方向に沿ってス
    ライドすることを防止するためにウェビングの側辺を案
    内するガイド部を該ウェビング挿通孔又はその近傍に設
    けたことを特徴とするウェビング挿通部材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該ガイド部は該ウェ
    ビング挿通孔の近傍又は内部に設けられた凸部よりなる
    ことを特徴とするウェビング挿通部材。
  3. 【請求項3】 請求項1において、該ウェビング挿通孔
    の近傍又は内部に、該ウェビングの幅員よりもごくわず
    かに大きい幅の凹部が設けられており、該凹部の両端の
    段差面が前記ガイド部となっていることを特徴とするウ
    ェビング挿通部材。
  4. 【請求項4】 請求項1において、該ウェビング挿通孔
    は、ウェビングの幅員よりもごくわずかに大きい長手方
    向の長さを有しており、 前記ガイド部は該ウェビング挿通孔の長手方向の両端部
    であることを特徴とするウェビング挿通部材。
  5. 【請求項5】 請求項4において、ウェビング挿通孔の
    長手方向の長さはウェビングの幅員の1.01〜1.1
    倍であることを特徴とするウェビング挿通部材。
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