JP3680534B2 - 車両のシートベルト装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗員拘束用のシートベルトを巻取り及び繰出し操作するリトラクタが車両ルーフ部に取付けられたような車両のシートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例の車両のシートベルト装置としては例えばドイツ公開明細書第4415635号(DE4415635A1)およびフランス公開明細書第2701906号に記載のものがある。
【0003】
前者のシートベルト装置はシート(第2列目シートまたは第3列目シート)に着座した乗員位置(シート位置)よりも後方の車両ルーフ部にリトラクタを取付け、このリトラクタから車両前方方向へ引伸ばされたシートベルトで乗員を拘束すべく構成したものである。
【0004】
また後者のシートベルト装置はルーフパネルにリトラクタを取付け、このリトラクタの取付け面側からシートベルトをそのまま前方へ引出し、この引出されたシートベルトで乗員を拘束すべく構成したものである。
【0005】
一般にシートベルトをリトラクタの取付面側からそのまま前方へ引出す(所謂順方向への引出し)と図5に仮想線(但し、図5においては対比を明確化するために本願発明の装置を実線で、従来構造の装置を仮想線で示している)で示すようにリトラクタ91から引出されるシートベルト92の引出し位置がシートに着座した乗員に近くなるため、シートベルト92の乗員へのフィット性が阻害される問題点があった。なお、図中Fは車両前方方向を示す。
【0006】
このような問題点を解決するためにはリトラクタの反取付面側からシートベルトを引出す(所謂逆方向への引出し)構成が考えられるが、この場合にはシートベルトの乗員へのフィット性が改善される利点がある反面、シートベルトよりリトラクタに引張り荷重が作用した際に、リトラクタフレームが口開き変形するおそれがあるので、これを防止するために補強構造が必要となる問題点があった。
【0007】
何れにしても従来構成の車両のシートベルト装置においては、リトラクタ本体部のルーフ基本面からの突出量を大きくすることなく、引張り荷重作用時のリトラクタフレームの強度保証確保と、シートベルトの乗員へのフィット性確保との両立を図ることが困難な問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、シートベルトをリトラクタの取付面側から一旦車両後方側に引出すと共に、このシートベルトをリトラクタ後方に設けたガイド手段で案内させて車両前方方向に変換させて引伸ばすことで、リトラクタからシートベルトを逆方向へ引出すなどのリトラクタ本体の形状を変更することなく、しかも、リトラクタの上方が、ルーフレインフォースメントが配置されていない平坦なルーフパネルに近接して平行となるようにリトラクタを取付けることで、リトラクタ本体部のルーフ基本面からの突出量を大きくすることなく、さらに、シートベルトにより引張り荷重が作用した際のリトラクタフレームの強度保証の確保と、シートベルトの乗員へのフィット性確保との両立を図ることができる車両のシートベルト装置の提供を目的とする。
【0009】
この発明の一実施態様は、上述のシートベルトの先端部にはシートの一方側に設けられた一方側バックルに係合する先端タングを設ける一方、シートベルトの中間部にはシートの他方側に設けられた他方側バックルに係合する中間タングを設けることで、シートベルト使用時には3点式シートベルト化により乗員を確実に拘束することができ、シートベルト非使用時には各タングを各バックルから外して、シートベルトをリトラクタで巻取り、客室または荷室の車両内部空間を有効利用することができる車両のシートベルト装置の提供を目的とする。
【0010】
この発明の一実施態様は、上述のシートベルトを中央後席用に設定することで、この中央後席に対する3点式シートベルト化を達成することができる車両のシートベルト装置の提供を目的とする。
【0011】
この発明の一実施態様は、リトラクタフレームの強度保証を確保することができる車両のシートベルト装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両のシートベルト装置は、車両のルーフ部にリトラクタが取付けられた車両のシートベルト装置であって、上記ルーフ部は、平坦なルーフパネルと、該ルーフパネルの所定部分の下に配置された略凹状のルーフレインフォースメントとで構成されており、上記リトラクタは、該リトラクタの取付面側からシートベルトを引出すように構成されると共に、該取付面が上方に位置し、上記ルーフレインフォースメントが配置されていない上記ルーフパネルに近接して平行となるように取付けられることにより、該シートベルトが引出される部分が該リトラクタの後方かつ上方に位置されており、シートベルトは、上記リトラクタの後方かつ上方における取付面側から一旦車両後方側に引出されると共に、該シートベルトを上記リトラクタより車両後方に配置された上記ルーフレインフォースメントの略凹状の底部に固定されるガイド手段で案内させて車両前方方向に方向変換させて引伸ばすように構成したものである。
【0013】
この発明による車両のシートベルト装置は、また、車両のルーフ部にリトラクタが取付けられた車両のシートベルト装置であって、上記ルーフ部は、ルーフパネルと、該ルーフパネルの所定部分の下に配置された略凹状のルーフレインフォースメントとで構成されており、上記リトラクタは、該リトラクタの取付面側からシートベルトを引出すように構成されると共に、該取付面が下方に位置し、反取付面が上記ルーフレインフォースメントが配置されていない上記ルーフパネルに近接して平行となるように取付けられることにより、該シートベルトが引出される部分が該リトラクタの後方かつ下方に位置されており、シートベルトは、上記リトラクタの後方かつ下方における取付面側から一旦車両後方側に引出されると共に、該シートベルトを上記リトラクタより車両後方に配置された上記ルーフレインフォースメントの略凹状の底部に固定されるガイド手段で案内させて車両前方方向に方向変換させて引伸ばすように構成したものである。
【0014】
この発明の一実施態様は、上記シートベルトの先端部にはシートの一方側に設けられた一方側バックルに係合する先端タングを設ける一方、
上記シートベルトの中間部にはシートの他方側に設けられた他方側バックルに係合する中間タングを設けたものである。
【0015】
この発明の一実施態様は、上記シートベルトを中央後席用に設定したものである。
【0016】
この発明の一実施態様は、上記リトラクタは、ルーフ部における第1のルーフレインフォースメントに固定されると共に、上記ガイド手段は、第1のルーフレインフォースメントより車両後方側のルーフ部に設けられた第2のルーフレインフォースメントに固定されたものである。
【0017】
【発明の作用及び効果】
この発明によれば、リトラクタからシートベルトを逆方向へ引出す等のリトラクタ本体の形状を変更することなく、しかも、リトラクタの上方が、ルーフレインフォースメントが配置されていない平坦なルーフパネルに近接して平行となるように該リトラクタを取付けることにより、リトラクタ本体部のルーフ基本面からの突出量を大きくすることがない。
【0018】
このように、ルーフ基本面からの突出量を抑制しつつ、シートベルトをリトラクタの後方に位置するガイド手段により案内させて車両前方側に引伸ばすので、シートベルトの乗員に対するフィット性を確保することができる。
【0019】
併せて、シートベルトを、リトラクタ取付面側から引出す(所謂順方向引出し)ことにより、シートベルトの引き張り荷重がリトラクタに作用した時のリトラクタフレームの強度保証を確保することができる。
【0020】
この発明の一実施態様によれば、シートベルト先端部には一方側バックルに係合する先端タングを、またシートベルト中間部には他方側バックルに係合する中間タングをそれぞれ設けたので、各タングを対応するバックルに係合させてシートベルトを装着使用する際には、3点式シートベルト化により乗員を確実に拘束することができる効果がある。
【0021】
しかも、シートベルトの非使用時に各タングを対応するバックルから外すと、シートベルトはリトラクタで巻取られるので、車室空間(客室または荷室)を有効利用することができる効果がある。
【0022】
この発明の一実施態様によれば、上述のシートベルトを中央後席用に設定したので、この中央後席に対する3点式シートベルト化を達成することができ、該中央後席に着座した乗員を3点式シートベルトにて良好に拘束することができる効果がある。
【0023】
この発明の一実施態様によれば、上記リトラクタは、ルーフ部における第1のルーフレインフォースメントに固定されると共に、上記ガイド手段は、第1のルーフレインフォースメントより車両後方側のルーフ部に設けられた第2のルーフレインフォースメントに固定されたものであるから、リトラクタフレームの強度保証を確保することができる。
【0024】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のシートベルト装置を示し、図1において車両1の後席(第2列目または第3列目)には車幅方向に並列配置された3つのシート2,3,4を備えている。
【0025】
一側のシート2はシートクッション5、シートバック6、ヘッドレスト7を有し、他側のシート4はシートクッション8、シートバック9、ヘッドレスト10を有し、これらの各シート2,4間に位置する中央のシート3も同様にシートクッション11、シートバック12、ヘッドレスト13を有する。
【0026】
上述の中央後席用としての中央のシート3におけるシートクッション11の後席両側には、そのシートフレームにストークを介して一方側バックルとしての第1バックル14と、他方側バックルとしての第2バックル15とを、それぞれ所定角度範囲において揺動可能に取付けると共に、これらの各バックル14,15をシートクッション11の座面よりも所定量上方へ突設させている。
【0027】
この中央のシートベルト3に着座した乗員を拘束するシートベルト装置は、図1、図2、図3に示す如く構成している。
すなわち、上述の中央シート3より後方位置において平坦なルーフパネル16(図3参照)の車室側の面には車幅方向に指向する2つのルーフレインフォースメント17,18を離間接合し、前方に位置するルーフレインフォースメント17(図3において左側のルーフレインフォースメント)にはリトラクタ本体19と取付けブラケット20とを含むリトラクタ21の取付けブラケット20を固定している。
【0028】
つまり、車両のルーフ部は、平坦なルーフパネル16と、このルーフパネル16の所定部分の下に配置された略凹状のルーフレインフォースメント17,18とで構成されており、上述のルーフレインフォースメント17における略凹状の底部上面に予めナット22を溶接固定し、リトラクタ21の取付けブラケット20を、ナット22に螺合するボルト23の締付けにより該ルーフレインフォースメント17の下面に取付けて、図3に示すようにリトラクタ21の取付面が上方に位置して、ルーフレインフォースメント17,18が配置されていない上述のルーフパネル16に近接して平行となるように取付け、これにより、シートベルト28が引出される部分が該リトラクタ21の後方かつ上方に位置されるように構成している。
【0029】
またリトラクタ21よりも車両後方に位置するルーフレインフォースメント18にはガイド手段としてのサッシュガイド24を取付けている。すなわち、上述のルーフレインフォースメント18における略凹状の底部上面に予めナット25を溶接固定し、ルーフレインフォースメント18の下面にスペーサ26を介設した状態で、ナット25に螺合するボルト27を用いてサッシュガイド24の取付部を該ルーフレインフォースメント18下面に取付けたものである。
【0030】
上述のリトラクタ21に巻取り、繰出し可能に巻回されたシートベルト28を、このリトラクタ21の後方かつ上方における取付面側(取付けブラケット20が位置する図示上側)から一旦車両後方に引出し、このシートベルト28をリトラクタ21よりも車両後方に設けたサッシュガイド24、すなわち、ルーフレインフォースメント18の略凹状の底部に固定されたガイド手段と、ルーフトリム29の開口部29aに接合固定されたベゼル30とで案内させて車室内へ導出した後に、このシートベルト28を車両前方方向に方向変換させて中央のシート3側へ引伸ばすように構成している。
【0031】
さらに、図1、図2に示すように上述のシートベルト28の先端部28aにはシートバック11の左側(図1の右側)に設けられた第1バックル14に係合する先端タング31を設ける一方、シートベルト28の中間部にはシートバック11の右側(図1の左側)に設けられた第2バックル15に係合する中間タング32を設けている。なお、図1、図2、図3においてFは車両前方方向を示す。
【0032】
上記構成の車両のシートベルト装置において上述のシートベルト28にて中央のシート3に着座した乗員を拘束するには、まずシートベルト28の先端部28aの先端タング31をシートクッション11一方側の第1バックル14に係合した後に、シートベルト28の中間部の中間タング32をシートクッション11他方側の第2バックル15に係合させると、この3点式のシートベルト28により乗員を良好に拘束することができる。
【0033】
またシートベルト28の非使用時には、第1および第2の各バックル14,15から対応するタング31,32をそれぞれ離脱すると、シートベルト28はリトラクタ21にて巻取られ、車室空間(客室または荷室)の有効利用を図ることができる。
【0034】
このように上記構成の車両のシートベルト装置は、車両のルーフ部にリトラクタ21が取付けられた車両のシートベルト装置であって、上記ルーフ部は、平坦なルーフパネル16と、該ルーフパネル16の所定部分の下に配置された略凹状のルーフレインフォースメント17,18とで構成されており、上記リトラクタ21は、該リトラクタ21の取付面側からシートベルト28を引出すように構成されると共に、該取付面が上方に位置し、上述のルーフレインフォースメント17,18が配置されていないルーフパネル16に近接して平行となるように取付けられることにより、該シートベルト28が引出される部分が該リトラクタ21の後方かつ上方に配置されており、シートベルト28リトラクタ21の後方かつ上方における取付面側(取付けブラケット20が位置する側)から一旦車両後方側に引出されると共に、このシートベルト28をリトラクタ21より後方に配置された上記ルーフレインフォースメント18の略凹状の底部に固定されたガイド手段(サッシュガイド24参照)で案内させて車両前方方向に方向変換させた引伸ばしたものである
【0035】
この構成によれば、リトラクタ21からシートベルトを逆方向へ引出す等のリトラクタ本体19の形状を変更することなく、しかも、リトラクタ21の上方が、ルーフレインフォースメント17,18が配置されていない平坦なルーフパネル16に近接して平行となるように該リトラクタ21を取付けることにより、リトラクタ本体部のルーフ基本面(図3の16a参照)からの突出量を大きくすることがない。
【0036】
このように、ルーフ基本面16aからの突出量を抑制しつつ、シートベルト28をリトラクタ21の後方に位置するガイド手段(サッシュガイド24参照)により案内させて車両前方側に引伸ばすので、シートベルト28の乗員に対するフィット性を確保することができる。
【0037】
併せて、シートベルト28を、リトラクタ取付面側から引出す(所謂順方向引出し)ことにより、シートベルト28の引張り荷重がリトラクタ21に作用した時のリトラクタフレームの強度保証を確保することができる。
【0038】
さらに、シートベルト先端部28aには一方側バックル(第1バックル14参照)に係合する先端タング31を、またシートベルト28の中間部には他方側バックル(第2バックル15参照)に係合する中間タング32をそれぞれ設けたので、各タング31,32を対応するバックル14,15に係合させてシートベルト28を装着使用する際には、3点シートベルト化により乗員を確実に拘束することができる効果がある。
【0039】
しかも、シートベルト28の非使用時に各タング31,32を対応するバックル14,15から外すと、シートベルト28はリトラクタ21で巻取られるので、車室空間(客室または荷室)を有効利用することができる効果がある。
【0040】
加えて、上述のシートベルト28を中央後席(図1に示す中央のシート3参照)用に設定したので、この中央後席に対する3点式シートベルト化を達成することができ、該中央後席に着座した乗員を3点シートベルト28にて良好に拘束することができる効果がある。
【0041】
さらに、上記リトラクタ21は、ルーフ部における第1のルーフレインフォースメント17に固定されると共に、上記ガイド手段としてのサッシュガイド24は、第1のルーフレインフォースメント17より車両後方側のルーフ部に設けられた第2のルーフレインフォースメント18に固定されたものであるから、リトラクタフレームの強度保証を確保することができる。
【0042】
図4は車両のシートベルト装置の他の実施例を示し、図3で示した先の実施例にあってはリトラクタ21の取付けブラケット20がリトラクタ本体19の上部に位置するように配置して、シートベルト28が引出される部分が該リトラクタ21の後方かつ上方に位置するように構成したが、この図4に示す実施例においてはリトラクタ21の取付けブラケット20がリトラクタ本体19の下部に位置するように配置して、シートベルト28が引出される部分が該リトラクタ21の後方かつ下方に位置するように構成したものである。
【0043】
この図4に示す実施例においても、ルーフ部が、ルーフパネル16と、該ルーフパネル16の所定部分の下に配置された略凹状のルーフレインフォースメント17,18とで構 成された構造と、上述の取付けブラケット20をルーフレインフォースメント17に取付ける構造と、リトラクタ21をルーフレインフォースメント17,18が配置されていないルーフパネル16に近接して平行となるように取付ける構造と、リトラクタ21の取付面側(取付けブラット20が位置する側)からシートベルト28を一旦車両後方側に引出して、このシートベルト28をリトラクタ21後方のサッシュガイド24で案内させて車両前方方向に方向変換させて引伸ばす構造については先の実施例(図3参照)と同様であるから、図4において図3と同一の部分には同一符号を付している。
【0044】
つまり、図4に示すこの実施例においては、車両のルーフ部にリトラクタ21が取付けられた車両のシートベルト装置であって、上記ルーフ部は、ルーフパネル16と、該ルーフパネル16の所定部分の下に配置された略凹状のルーフレインフォースメント17,18とで構成されており、上記リトラクタ21は、該リトラクタ21の取付面側からシートベルト28を引出すように構成されると共に、該取付面が下方に位置し、反取付面がル−フレインフォースメント17,18が配置されていない上記ルーフパネル16に近接して平行となるように取付けられることにより、該シートベルト28が引出される部分が該リトラクタ21の後方かつ下方に配置されており、シートベルト28は、上記リトラクタ21の後方かつ下方における取付面側から一旦車両後方側に引出されると共に、該シートベルト28を上記リトラクタ21より車両後方に配置された上記ルーフレインフォースメント18の略凹状の底部に固定されたガイド手段としてのサッシュガイド24で案内させて車両前方方向に方向変換させて引伸ばすように構成したものである。
【0045】
図4で示した車両のシートベルト装置によれば、リトラクタ21からシートベルト28を逆方向へ引出す等のリトラクタ本体19の形状を変更することなく、しかも、リトラクタ21の取付面が設けられた上方が、ルーフレインフォースメント17,18が配置されていない平坦なルーフパネル16に近接して平行となるように該リトラクタ21を取付けることにより、リトラクタ本体部のルーフ基本面16aからの突出量を大きくすることがない。
【0046】
このように、ルーフ基本面16aからの突出量を抑制しつつ、シートベルト28をリトラクタ21の後方に位置するガイド手段(サッシュガイド24参照)により案内させて車両前方側に引伸ばすので、シートベルト28の乗員に対するフィット性を確保することができる。
【0047】
併せて、シートベルト28を、リトラクタ取付面側から引出す(所謂順方向引出し)ことにより、シートベルト28の引張り荷重がリトラクタ21に作用した時のリトラクタフレームの強度保証を確保することができる。
【0048】
4で示したこの実施例においても、その他の点については先の実施例とほぼ同様の作用・効果を奏するものである。
【0049】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において
ガイド手段はサッシュガイド24に対応し、以下同様に、
一方側バックルは、シートクッション11の一方側に設けられた第1バックル14に対応し、
他方側バックルは、シートクッション11の他方側に設けられた第2バックル15に対応し、
中央後席は、中央のシート3に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両のシートベルト装置を示す概略斜視図。
【図2】 図1の要部拡大斜視図。
【図3】 シーベルトの引出し構造を示す断面図。
【図4】 シートベルトの引出し構造の他の実施例を示す断面図。
【図5】 本発明の車両のシートベルト装置と従来の車両のシートベルト装置とを併記した説明図。
【符号の説明】
3…中央のシート
14…第1バックル(一方側バックル)
15…第2バックル(他方側バックル)
16…ルーフパネ
17…第1のルーフレインフォースメント
18…第2のルーフレインフォースメント
21…リトラクタ
24…サッシュガイド(ガイド手段)
28…シートベルト
31…先端タング
32…中間タング

Claims (5)

  1. 車両のルーフ部にリトラクタが取付けられた車両のシートベルト装置であって、
    上記ルーフ部は、平坦なルーフパネルと、該ルーフパネルの所定部分の下に配置された略凹状のルーフレインフォースメントとで構成されており、
    上記リトラクタは、該リトラクタの取付面側からシートベルトを引出すように構成されると共に、該取付面が上方に位置し、上記ルーフレインフォースメントが配置されていない上記ルーフパネルに近接して平行となるように取付けられることにより、該シートベルトが引出される部分が該リトラクタの後方かつ上方に位置されており、
    シートベルトは、上記リトラクタの後方かつ上方における取付面側から一旦車両後方側に引出されると共に、該シートベルトを上記リトラクタより車両後方に配置された上記ルーフレインフォースメントの略凹状の底部に固定されるガイド手段で案内させて車両前方方向に方向変換させて引伸ばすように構成した
    車両のシートベルト装置。
  2. 車両のルーフ部にリトラクタが取付けられた車両のシートベルト装置であって、
    上記ルーフ部は、ルーフパネルと、該ルーフパネルの所定部分の下に配置された略凹状のルーフレインフォースメントとで構成されており、
    上記リトラクタは、該リトラクタの取付面側からシートベルトを引出すように構成されると共に、
    該取付面が下方に位置し、反取付面が上記ルーフレインフォースメントが配置されていない上記ルーフパネルに近接して平行となるように取付けられることにより、該シートベルトが引出される部分が該リトラクタの後方かつ下方に配置されており、
    シートベルトは、上記リトラクタの後方かつ下方における取付面側から一旦車両後方側に引出されると共に、該シートベルトを上記リトラクタより車両後方に配置された上記ルーフレインフォースメントの略凹状の底部に固定されるガイド手段で案内させて車両前方方向に方向変換させて引伸ばすように構成した
    車両のシートベルト装置。
  3. 上記シートベルトの先端部にはシートの一方側に設けられた一方側バックルに係合する先端タングを設ける一方、
    上記シートベルトの中間部にはシートの他方側に設けられた他方側バックルに係合する中間タングを設けた請求項1または2記載の車両のシートベルト装置。
  4. 上記シートベルトを中央後席用に設定した請求項1〜3の何れか1に記載の車両のシートベルト装置。
  5. 上記リトラクタは、ルーフ部における第1のルーフレインフォースメントに固定されると共に、上記ガイド手段は、第1のルーフレインフォースメントより車両後方側のルーフ部に設けられた第2のルーフレインフォースメントに固定された
    請求項1または2記載の車両のシートベルト装置。
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