JPH10194159A - フード跳ね上げ装置 - Google Patents

フード跳ね上げ装置

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JPH10194159A
JPH10194159A JP165897A JP165897A JPH10194159A JP H10194159 A JPH10194159 A JP H10194159A JP 165897 A JP165897 A JP 165897A JP 165897 A JP165897 A JP 165897A JP H10194159 A JPH10194159 A JP H10194159A
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flange
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Tetsuo Maki
徹雄 槙
Ichiro Kaneishi
一郎 金石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フードの曲げ剛性を高め、跳ね上げ時のフー
ド中央部の振動を減らして、フードの跳ね上げ量を適正
にコントロールしやすくする。 【解決手段】 車両の前部に設けられたフード1の左右
後端を、通常時は定位置に拘束し、衝突時は一定量の跳
ね上げを許容するように車体に連結する連結手段と、車
両の前端が障害物に衝突したとき、前記フードの後端を
跳ね上げる跳ね上げ駆動手段とを備えたフード跳ね上げ
装置において、前記フード1の後端1a下面に配したフ
ードインナ2に沿って、前記左右の連結手段間を略連結
してフード1の曲げ剛性を高める補強材21を配設し、
補強材21と、フードインナ2の接合部分に、所定以上
の下向き衝撃力の作用時に係合が外れることで補強材2
1の変形を容易にする差し込み式係合手段22が用いら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中の車両が歩
行者に衝突した際、衝突後の歩行者が跳ね上げられて、
車両前部のフード上に倒れ込んだ場合のフード上面との
二次衝突の衝撃を吸収緩和して、歩行者を保護する自動
車のフード跳ね上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフード跳ね上げ装置の機能は、
走行中の車両が歩行者に衝突した際、フードの後端を跳
ね上げて、エンジンルーム内の構造物とフードとの間に
クリアランスを確保し、フード上面に歩行者が二次衝突
した場合の衝撃を吸収緩和するというものである。従来
のこの種フード跳ね上げ装置の例として、米国特許4,
249,632号に記載のものが知られている。
【0003】ところで、この種の装置では、衝突相手で
ある歩行者がフード上に倒れ込むまでの非常に短い時間
内にフードを定位置まで跳ね上げる必要があるため、大
きな跳ね上げ力をフードに対して与えなくてはならな
い。例えば、フード後端が上昇する際に跳ね上げ力によ
って発生する加速度は、10G(G=重力加速度)以上
にもなる可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフード
は、跳ね上げ力に対応した構造にはなっておらず、その
ため、跳ね上げ時にフードの中央部が上下に振動してし
まい、跳ね上げ位置をコントロールしにくいという問題
があった。
【0005】この点を図を用いて説明する。図14はフ
ードの振動状態を示す斜視図、図15はフードの上下変
位と時間の関係を示す図、図16はフード中央部の断面
図、図17はフードの左右両端の支持構造を示す側面図
である。
【0006】フード1は、図14に示すように矩形板状
に形成されており、衝突時には、前端1aを支点にして
後端1bが跳ね上げられる。フード1の後端1aの下面
側には、図16に示すようにフードインナ2が取り付け
られている。
【0007】フードインナ2は、フード1と平行に配さ
れた底壁2aと、底壁2aの前端より上方に折り曲げ形
成された前側縦壁2bと、底壁2aの後端より上方に折
り曲げ形成された後側縦壁2cと、前側縦壁2bの上端
に前向きに折り曲げ形成された前側フランジ2dと、後
側縦壁2cの上端に後向きに折り曲げ形成された後側フ
ランジ2eとを備えたハット断面形のもので、後側フラ
ンジ2eがフード後端1bの折り曲げ部で挟着され、前
側フランジ2dがフード1の内面に接着剤10を用いて
接合されることで、フード1の後端に取り付けられてい
る。
【0008】また、フード1は、通常時にはエンジンル
ーム等の点検のために前開きするため、図17に示すよ
うに、フード1の左右後端に配したヒンジ機構(連結手
段)5によって車体7に上下方向回動可能に連結されて
いる。このヒンジ機構5は、衝突時にはフード後端1b
の所定量の跳ね上げを可能にするように構成されてい
る。
【0009】このような構成のフード1に跳ね上げ力が
与えられると、左右端をヒンジ機構5で拘束されたフー
ド1は、その中央部が、図14、図15に示すように、
上下への撓みを繰り返して、激しく上下振動することに
なる。そのため、跳ね上げ位置をコントロールしにくく
なる。
【0010】また、それを防止するためにフード1を補
強することが考えられる。しかし、単純にフード全体の
曲げ剛性を増加させると、フード1に二次衝突する障害
物に対する衝突保護性能が低下してしまう。このため、
フード1の曲げ剛性をある程度増加させつつ、局部的に
潰れやすい特性にすることが望まれる。
【0011】本発明は、上記事情を考慮し、跳ね上げ時
のフードの振動を抑制することができ、フードの跳ね上
げ量を適正にコントロールすることができるようにする
ことを第1の目的とし、その上で、フードの局部的圧潰
による衝撃吸収性能を向上させるようにすることを第2
の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
の前部に設けられたフードの左右後端を、通常時は定位
置に拘束し、衝突時は一定量の跳ね上げを許容するよう
に車体に連結する連結手段と、車両の前端が障害物に衝
突したとき、前記フードの後端を跳ね上げる跳ね上げ駆
動手段とを備えたフード跳ね上げ装置において、前記フ
ードの後端下面に配したフードインナに沿って、前記左
右の連結手段間を略連結してフードの曲げ剛性を高める
補強材を配設したことを特徴とする。
【0013】この装置では、補強材の追加によってフー
ドの曲げ剛性が高まるので、フードの中央部の撓み量が
少なくなる。
【0014】請求項2の発明は、車両の前部に設けられ
たフードの左右後端を、通常時は定位置に拘束し、衝突
時は一定量の跳ね上げを許容するように車体に連結する
連結手段と、車両の前端が障害物に衝突したとき、前記
フードの後端を跳ね上げる跳ね上げ駆動手段とを備えた
フード跳ね上げ装置において、前記フードの後端下面に
配したフードインナに沿って、前記左右の連結手段間を
略連結してフードの曲げ剛性を高める補強材を配設した
ことを特徴とする。
【0015】この装置では、補強材の追加によってフー
ドの曲げ剛性が高まるので、フードの中央部の撓み量が
少なくなる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
フード跳ね上げ装置であって、前記補強材またはフード
インナの少なくともいずれかに、フードに所定以上の下
向き衝撃力が作用した際に衝撃エネルギーを吸収するエ
ネルギー吸収用弱部を設けたことを特徴とする。
【0017】この装置では、補強材によってフードの曲
げ剛性が高くなるものの、エネルギー吸収用弱部を設け
たことにより、障害物がフードに二次衝突した際の衝撃
エネルギーの吸収効果が高まる。
【0018】請求項4の発明は、請求項3記載のフード
跳ね上げ装置であって、前記補強材と、フードインナま
たはフードとの接合部分に、前記所定以上の下向き衝撃
力の作用時に係合が外れることで補強材の変形を容易に
する差し込み式係合手段が用いられ、該係合手段の係合
が外れた状態で補強材全体が前記エネルギー吸収用弱部
として機能するように構成されていることを特徴とす
る。
【0019】この装置では、跳ね上げ時は、補強材がフ
ードインナまたはフードに接合されているので、フード
の曲げ剛性を高めて、フードの中央部の振動を抑制する
働きをするが、下向きの衝撃力がフードに作用した場合
には、差し込み式係合手段が外れることで、補強材が容
易に変形(圧潰)しやすくなる。
【0020】請求項5の発明は、請求項3記載のフード
跳ね上げ装置であって、前記フードインナが底壁と前後
縦壁と該縦壁の上端のフランジとを有するハット型断面
に形成されると共に、前記フランジによりフードの下面
に接合され、さらに、前記補強材が前記前後縦壁に接合
されると共に、該接合部を取り囲むように前記前後縦壁
にスリットが形成され、該スリットで囲まれた部分が前
記エネルギー吸収用弱部に相当することを特徴とする。
【0021】この装置では、跳ね上げ時は、補強材がフ
ードの曲げ剛性を高めて、フードの中央部の振動を抑制
する働きをするが、下向きの衝撃力がフードに作用した
場合には、スリットで囲まれた部分が変形することで、
効果的に衝撃エネルギーを吸収する。
【0022】請求項6の発明は、請求項1又は2記載の
フード跳ね上げ装置であって、前記フードインナが底壁
と前後縦壁と該縦壁の上端のフランジとを有するハット
型断面に形成されると共に、前記フランジによりフード
の下面に接合され、さらに、前記フードインナの底壁
が、その下側に配され且つカウル本体より分離可能とさ
れたカウルアッパと接合され、該カウルアッパが前記補
強材に相当することを特徴とする。
【0023】この装置では、フードの跳ね上げ時にカウ
ルアッパがフードと一緒に持ち上がる。従って、カウル
アッパによる補強効果によりフードの曲げ剛性が高めら
れ、フードの中央部の撓み量が少なくなる。
【0024】請求項7の発明は、車両の前部に設けられ
たフードの左右後端を、通常時は定位置に拘束し、衝突
時は一定量の跳ね上げを許容するように車体に連結する
連結手段と、車両の前端が障害物に衝突したとき、フー
ドの後端を跳ね上げる跳ね上げ駆動手段とを備えたフー
ド跳ね上げ装置において、フードの後端の左右方向中央
部を、跳ね上げ量規制部材を介して車体に連結したこと
を特徴とする。
【0025】この装置では、フードの後端の左右方向中
央部の跳ね上げ量が、跳ね上げ量規制部材によって規制
される。
【0026】請求項8の発明は、請求項7記載のフード
跳ね上げ装置であって、前記フードの後端下面に配した
フードインナが底壁と前後縦壁と該縦壁の上端のフラン
ジとを有するハット型断面に形成されると共に、前記フ
ランジによりフードの下面に接合され、さらに、前記跳
ね上げ量規制部材として所定長さの帯板が用いられ、該
帯板の上端と下端がそれぞれフードインナの縦壁及びカ
ウルボックスの縦壁に接合され、フードインナの縦壁に
対する帯板の接合部を取り囲むように前記フードインナ
の縦壁にスリットが形成されていることを特徴とする。
【0027】この装置では、フードの跳ね上げ時に、跳
ね上げ量規制部材に引張力が作用することで、フードイ
ンナの縦壁のスリットで囲まれた部分が変形する。
【0028】請求項9の発明は、請求項5または8記載
のフード跳ね上げ装置であって、前記のスリットが上向
きに凸のコ字形または山形に形成されていることを特徴
とする。
【0029】この装置では、スリットの形状を上に凸の
コ字形または山形にしたので、スリットで囲まれた部分
が下向きに剥がれるように変形することになり、変形に
よる力の吸収作用が高まる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、補強材の追加によってフードの曲げ剛性が高ま
るので、フードの中央部の撓み量が少なくなり、跳ね上
げ時の振動が軽減され、フードの跳ね上げ量を適性にコ
ントロールしやすくなる。
【0031】請求項2の発明によれば、補強材の追加に
よってフードの曲げ剛性が高まるので、フードの中央部
の撓み量が少なくなり、跳ね上げ時の振動が軽減され、
フードの跳ね上げ量を適正にコントロールしやすくな
る。
【0032】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の発明の効果に加え、エネルギー吸収用弱部を設けたこ
とにより、障害物がフードに二次衝突した際の衝撃エネ
ルギーの吸収効果が高まる。
【0033】請求項4の発明によれば、下向きの衝撃力
がフードに作用した場合、差し込み式係合手段が外れる
ことで、補強材が容易に変形(圧潰)しやすくなり、補
強材が変形することで効果的に衝撃エネルギーを吸収す
ることができるようになる。従って、簡単な構成で請求
項3の発明の効果を得ることができる。
【0034】請求項5の発明によれば、下向きの衝撃力
がフードに作用した場合、スリットで囲まれた部分が変
形することで、効果的に衝撃エネルギーを吸収すること
ができるようになる。従って、簡単な構成で請求項3の
発明の効果を得ることができる。
【0035】請求項6の発明によれば、カウルアッパに
よってフードを補強することができるので、補強材を別
に設ける必要がなくなり、構造が単純になる。
【0036】請求項7の発明によれば、フードの後端の
左右方向中央部の跳ね上げ量を、跳ね上げ量規制部材に
よって規制することができるので、フードの中央部の上
下振動が生じにくくなり、跳ね上げ量を適正にコントロ
ールしやすくなる。
【0037】請求項8の発明によれば、フードインナの
縦壁のスリットで囲まれた部分が変形することで、請求
項7の発明より一層フードの中央部の振動を抑えること
ができる。また、フードインナの縦壁に穴があくこと
で、この部分がエネルギー吸収用弱部として機能するこ
とになり、障害物のフードへの二次衝突時のエネルギー
吸収性能が一層高まる。
【0038】請求項9の発明によれば、スリットの形状
を上に凸のコ字形または山形にしたので、スリットで囲
まれた部分が下向きに剥がれるように変形することにな
り、力の吸収作用を一層高めることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0040】なお、各実施形態において、フードの左右
後端が、連結手段(ヒンジ機構)によって、通常時は定
位置に拘束され、衝突時は一定量の跳ね上げを許容する
ように車体に連結されている点、障害物との衝突時に跳
ね上げ駆動手段がフードの後端を跳ね上げる点は、従来
のものと変わりないので、以下においては、フードの補
強構造及び新たにフードに付加した構造についてのみ説
明する。
【0041】〔第1実施形態〕図1(a)、(b)は本
発明の第1実施形態の要部構成を示す。
【0042】この第1実施形態では、ハット型断面のフ
ードインナ2の内部空間に、前方に開口部分を向けた断
面コ字形の補強材21が配設されている。補強材21
は、フードインナ2に沿って左右のヒンジ機構(図示
略)間を略連結するように配設されている。補強材21
は、前傾した縦壁21aと、その上下のフランジ21
b、21cと、下側のフランジ21cの先端に突設され
た差し込み片21dとを有しており、上側のフランジ2
1bがフード(フードアウタ)1の下面に接着剤10で
接合され、下側のフランジ21cに設けた差し込み片2
1dが、フードインナ2の底壁2aに設けた差し込み用
切欠22に、後方から差し込まれている。この部分が差
し込み係合部であり、切欠22より差し込み片21dが
後方(矢印E方向)に抜ける、つまり係合が外れること
で、補強材21全体がエネルギー吸収用弱部として機能
する。
【0043】この構造によれば、左右のヒンジ機構間を
連結する補強材21が、フードインナ2の内部に付加さ
れていることにより、フード1の後端1aの左右方向の
曲げ剛性が大きく高められる。従って、跳ね上げ時のフ
ード1の中央部の撓みが減少し、フード1の中央部の振
動が抑制される。その結果、フード1の跳ね上げ量を適
正にコントロールしやすくなる。
【0044】また、障害物がフード1上に倒れ込んで、
所定以上の下向き衝撃力Pがフード1に作用した場合
は、フードインナ2に上下方向の圧縮力が働くことで、
前記差し込み片21dが矢印Eのように後方へ抜ける。
つまり、前記差し込み係合部(差し込み片21d及び差
し込み用切欠22)の係合が外れる。従って、補強材2
1全体が容易に変形(圧潰)しやすくなり、補強材21
が変形することで、効果的に衝撃エネルギーが吸収され
る。なお、フードインナ2や補強材21の上端の接着部
(接着剤10)の滑り等によっても衝撃エネルギーは吸
収される。
【0045】なお、本実施形態では、差し込み係合部を
フードインナ2と補強材21との接合箇所に設けたが、
フード1と補強材21の接合箇所(図1では補強材21
の上端を接着剤10で接着している部分)を差し込み係
合部で構成しても、略同様の効果を期待できる。
【0046】〔第2実施形態〕図2(a)、(b)は本
発明の第2実施形態の要部構成を示す。
【0047】この第2実施形態では、ハット型断面のフ
ードインナ2の内部空間の上部に、帯板状の補強材31
が配設されている。この補強材31は、フードインナ2
に沿って左右のヒンジ機構(図示略)間を略連結するよ
うに配設され、フード1の裏面に略密着するように配さ
れている。
【0048】補強材31は、帯状の平板部31aの幅方
向中央部に、下を向いたV字形の折り曲げ部31bを設
けた形のもので、V字形の折り曲げ部31bより前側
(図中左側)の平板部31aが、フード1の裏面に接着
剤10で接着されている。帯板状の補強材31は、幅
(車両の前後方向に沿った幅寸法)がフードインナ2に
ちょうど収まる寸法に設定されており、平板部31aの
前端縁と後端縁にそれぞれ下向きに折り曲げ形成した折
り曲げ片31c、31dによりフードインナ2に接合さ
れている。
【0049】フードインナ2の前後縦壁2b、2cに
は、上に凸のコ字形のスリット33で囲まれた矩形の接
合片34が複数形成されており、前記折り曲げ片31
c、31dが、スリット33に上から差し込まれた上
で、接合片34とスポット溶接されている。32はスポ
ット溶接部を示す。
【0050】この構造によれば、左右のヒンジ機構間を
連結する補強材31が、フード1の裏面に沿って配設さ
れていることにより、フード1の後端1aの左右方向の
曲げ剛性が大きく高められる。特に、V字形の折り曲げ
部31bが存在することで、断面二次モーメントが大き
くなるので、曲げ剛性が大きく高められる。従って、跳
ね上げ時のフード1の中央部の撓みが減少し、フード1
の中央部の振動が抑制され、その結果、フード1の跳ね
上げ量を適正にコントロールしやすくなる。
【0051】また、障害物がフード1上に倒れ込んで、
所定以上の下向き衝撃力がフード1に作用した場合は、
前記V字形の折り曲げ部31bが変形してエネルギーを
吸収すると共に、フードインナ2の縦壁2b、2cに設
けた接合片34がエネルギー吸収用弱部として機能し、
同時に変形してエネルギーを吸収する。従って、補強材
31によってフード1の曲げ剛性が高くなるものの、障
害物がフード1に二次衝突した際の衝撃エネルギーの吸
収効果が高まる。
【0052】〔第3実施形態〕図3(a)、(b)、
(c)は本発明の第3実施形態の要部構成を示す。
【0053】この第3実施形態では、フードインナ2の
下側に補強材42を配設している。補強材41は、フー
ドインナ2に沿って左右のヒンジ機構(図示略)間を略
連結するように配設されている。補強材42は、略台形
状の断面を有するもので、フードインナ2の底壁2aと
平行な底壁41aと、底壁41aの前端縁より上方に折
れ曲がった前傾した前側縦壁41bと、底壁41aの後
端縁より上方に折れ曲がった後側縦壁41cと、前側縦
壁41bの上端縁より内側に折れ曲がったフランジ41
dと、フランジ41aの先端より内方に延出した差し込
み片41eとを有している。補強材41は、前記後側縦
壁41cの上端をフードインナ2の後側縦壁2cに密着
させてスポット溶接し(スポット溶接部44)、且つ、
フランジ41dをフードインナ2の底壁2aの下面に沿
わせ、差し込み片41eをフードインナ2側の差し込み
用切欠43に前方から差し込むことにより、フードイン
ナ2の下側に取り付けられている。また、図3(c)に
示すように、車両の幅方向両端において断面が縮小さ
れ、フードインナ2にスポット溶接されている(スポッ
ト溶接部45)。
【0054】前記差し込み片41eと差し込み用切欠4
3による差し込み部分が差し込み係合部であり、フード
インナ2側の切欠43より差し込み片41edが前方に
抜ける、つまり係合が外れることで、補強材41全体が
エネルギー吸収用弱部として機能する。なお、差し込み
係合の代わりに、接着剤で接合してもよい。
【0055】この構造によれば、フードインナ2の下部
に断面台形の補強材41を配設したので、断面積増加に
より、フード1の後端1aの曲げ剛性が高まる。従っ
て、跳ね上げ量のコントロールに関して、第1実施形態
と同様の効果を期待できる。
【0056】また、障害物がフード1上に倒れ込んで、
図4に示すように、所定以上の下向き衝撃力Pがフード
1に作用した場合は、断面台形状の補強材41の下面が
車体7に当たることで、前記差し込み片41eが矢印F
のように前方へ抜ける。つまり、差し込み係合部(差し
込み片41e及び差し込み用切欠43)の係合が外れ
る。従って、補強材41全体が容易に変形(圧潰)しや
すくなり、補強材41が変形することで、効果的に衝撃
エネルギーが吸収される。
【0057】〔第4実施形態〕図5(a)、(b)は本
発明の第4実施形態の要部構成を示す。
【0058】この第4実施形態では、フードの後端1a
の下方に存在するカウルボックス50のカウルアッパ5
1を補強材として利用したものである。即ち、この場合
は、カウルアッパ51がフード跳ね上げ時にフード1と
一緒に持ち上がるように、カウル本体52とは分離可能
に構成されている。
【0059】カウルボックス50は、通常は、空気取り
入れ口として機能するものであるから、カウルアッパ5
1は、カウル本体52に密閉ゴム54、55を介して密
着している。カウルアッパ51は、フードインナ2に沿
って左右方向に延びており、断面くの字形に形成され、
縦壁51aと、その上端縁より後方に延びる水平壁51
bと、縦壁51aの下端縁に設けられたフランジ51c
と、水平壁51bの後端縁に設けられたフランジ51d
とを備えている。フランジ51c、51dは、通常時、
密閉ゴム54、55を介してカウル本体52側に密着し
ている。
【0060】そして、ここでは、カウルアッパ51の水
平壁51bが、フードインナ2の底壁2aの下面にスポ
ット溶接され(スポット溶接部53)、フードインナ2
に一体化されている。
【0061】この構造によれば、フードインナ2に加え
て、カウルアッパ51がフード1の後端1aを補強する
ので、フードの後端1aの曲げ剛性が高まる。従って、
跳ね上げ時のフード1の中央部の撓み量が少なくなっ
て、跳ね上げ時の振動が軽減され、フード1の跳ね上げ
量を適正にコントロールしやすくなる。
【0062】〔第5実施形態〕図6は本発明の第5実施
形態の要部構成を示す断面図である。
【0063】この実施形態では、フードインナ2の左右
方向中央部が、跳ね上げ量規制部材としての所定長さの
帯板(またはベルト)63で、車体側部材であるカウル
ボックス50のカウルアッパ51に連結されている。こ
の場合、帯板63の長さはフード1の跳ね上げ量相当に
設定されており、上端がフードインナ2の前側縦壁2b
にボルトナット65で接合され、下端がカウルアッパ5
1の縦壁51aにボルトナット65で接合されている。
【0064】また、フードインナ2の内底部には、図示
略のヒンジ機構間を略連結する補強材61が配設されて
いる。この補強材61は、フードインナ2の内底部に沿
う断面コ字形に形成され、底壁61a、前側縦壁61
b、後側縦壁61cが、それぞれフードインナ2の底壁
2a、前側縦壁2b、後側縦壁2cに密着し、前側縦壁
61b、2bが相互にスポット溶接で接合され、後側縦
壁61c、2cが相互にスポット溶接で接合されること
により、フードインナ2に一体化されている。62はス
ポット溶接部である。
【0065】この構造によれば、フード1の後端1aの
左右方向中央部を、跳ね上げ量規制部材である帯板63
を介して車体側に連結しているので、フード1の後端の
左右方向中央部の跳ね上げ量が帯板63によって規制さ
れる。従って、フード1の中央部の上下振動が生じにく
くなり、跳ね上げ量を適正にコントロールしやすくな
る。また、補強材61が付加されたことにより、フード
1の曲げ剛性が高められたことによっても、フード1の
中央部の振動抑制効果が高まる。
【0066】〔第6実施形態〕図7は本発明の第6実施
形態の要部の分解斜視図、図8(a)は跳ね上げ前の状
態を示す斜視図、図8(b)は跳ね上げ後の状態を示す
斜視図である。この第6実施形態は、第5実施形態の変
形例である。
【0067】この第6実施形態では、第5実施形態の帯
板63を折り畳み状態で使用し、しかも帯板63の上端
をネジ64で、フードインナ2の前側縦壁2bに設けた
矩形の接合片67に接合している。この矩形の接合片6
7は、縦壁2bに形成した上向きコ字形のスリット66
により囲まれており、下端縁のみが縦壁2bにつながっ
ている。その他は第5実施形態と同じである。
【0068】補強材61は、必要に応じて設ければよ
く、設ける場合は、接合片67にネジ64で共締めして
もよい。なお、帯板63の長さは、図8(b)に示すよ
うに接合片67が下方に折れ曲がった状態で、フード1
の後端1a(図6参照)が所定量だけ上昇するような寸
法に設定されている。
【0069】この構造では、フードの跳ね上げ時に、帯
板63がフードの中央部の上昇量を規制するので、フー
ドが所定量以上に跳ね上がらない。この場合、帯板63
の上端がスリット66で囲まれた接合片67に接合され
ているので、フードが跳ね上がった際に、帯板63に働
く引張力で、図8(b)に示すように接合片67が下方
へ剥がされ、その状態でフードの上昇が帯板63で規制
されることになる。
【0070】従って、接合片67の変形による振動吸収
作用によって、一層フードの中央部の振動を抑えること
ができる。また、フードインナ2の縦壁2bに穴があく
ことで、この部分がエネルギー吸収用弱部として機能す
ることになり、障害物のフードへの二次衝突時のエネル
ギー吸収性能が一層高まる。
【0071】〔第7実施形態〕図9は本発明の第7実施
形態の要部構成を示す分解斜視図である。この第7実施
形態は第6実施形態の変形例である。
【0072】この第7実施形態では、フードインナ2の
前側縦壁2bに、コ字形のスリット66で囲んだ接合片
67を、複数個、間隔的に並べて設けている。そして、
縦壁2bの外面に帯板状の補強材68を配設し、この補
強材68を各接合片67にネジ64で接合している。ま
た、跳ね上げ量規制部材としての帯板63の上端を、補
強材68を介して一つの接合片67にネジ64で接合し
ている。その他の構成は第6実施形態と同様である。
【0073】この構造によれば、帯板状の補強材68に
よって全部の接合片67をつないでいるので、跳ね上げ
時に帯板63に働く引張力が、補強材68を介して全部
の接合片67に及び、全部の接合片67がフードインナ
2の縦壁2bから剥がれるように変形する。従って、フ
ードの跳ね上げ速度を減速する効果が高まり、跳ね上げ
時のフードの振動抑制作用が向上する。また、フードイ
ンナ2の縦壁2bに多くの穴があくことになり、障害物
の二次衝突時のエネルギー吸収特性がさらに向上する。
【0074】〔第8実施形態〕図10は本発明の第8実
施形態の要部構成を示す分解斜視図である。
【0075】この第8実施形態では、第6実施形態にお
けるコ字形のスリットの形を、上に凸の山形に形成して
いる。即ち、山形のスリット66bをフードインナ2の
縦壁2bに設けることで、スリット66bに囲まれた山
形の接合片67bを形成しており、その山形の接合片6
7bに対して、跳ね上げ量規制部材としての帯板63の
上端をネジ64で接合している。
【0076】この実施形態の作用効果は、第6実施形態
と略同じである。
【0077】〔第9実施形態〕図11は本発明の第9実
施形態の要部構成を示す断面図である。
【0078】この第9実施形態では、ハット型断面の薄
肉のフードインナ2の上面に平板状の補強材71を接合
することで、フードインナ2を閉断面形状にすると共
に、フードインナ2の底壁2aの上面に平板状の補強材
75を配設して底壁2aを補強し、フードインナ2の断
面二次モーメントを増加させている。また、それに反し
て、縦壁2b、2cには何等の補強も施さず、エネルギ
ー吸収用弱部として機能させるようにしている。上側の
補強材71は、フードインナ2のフランジ2d、2eの
上面にスポット溶接(スポット溶接部72、73)さ
れ、フード(フードアウタ)1の裏面に接着剤10で接
合されている。
【0079】この構造によれば、フードインナ2の補強
効果により、フード跳ね上げ時のフード中央部の振動を
抑制することができる。また、障害物がフード1の上面
に二次衝突したときには、接着剤10が剥がれながら、
フードインナ2の特に縦壁2b、2cが圧潰するので、
衝突による初期減速度を増加させことができ、衝撃エネ
ルギーを効率良く吸収することができる。
【0080】〔第10実施形態〕図12は本発明の第1
0実施形態の要部構成を示す断面図である。
【0081】この第10実施形態では、フードインナ2
の内底部に補強材81を配設している。この補強材81
は、一枚の帯板を板幅方向に折り曲げることで、底板8
1aと前傾した縦板81bを有する断面L字形に形成さ
れている。そして、前傾した縦板81bをフードインナ
2の前側縦壁2bに向けた姿勢で、底板81aによっ
て、補強材81がフードインナ2の底壁2a上にスポッ
ト溶接されている(スポット溶接部82)。
【0082】また、ここでは、補強材81をフードイン
ナ2の底壁2a上に取り付けた状態での縦板81bの高
さ寸法H1と、縦板81bの基端部(補強材81の屈曲
部)81cからフードインナ2の前側縦壁2bまでの寸
法S1の関係が、S1>H1となっている。これは、縦
板81bが点線のように変形したとき、その先端がフー
ドインナ2の縦壁2bにつかえないようにするためであ
る。つまり、補強材81をフードインナ2内で完全に変
形できるようにするためである。
【0083】この構造によれば、左右のヒンジ機構間を
連結する補強材81が、フードインナ2の内部に付加さ
れていることにより、フード1の後端1aの左右方向の
曲げ剛性が大きく高められる。従って、跳ね上げ時のフ
ード1の中央部の撓みが減少し、フード1の中央部の振
動が抑制され、その結果、フード1の跳ね上げ量を適正
にコントロールしやすくなる。
【0084】また、障害物がフード1上に倒れ込んで、
所定以上の下向き衝撃力Pがフード1に作用した場合
は、フードインナ2に上下方向の圧縮力が働くことで、
フードインナ2が変形すると共に、補強材81の縦板8
1bが点線のように変形する。従って、フードインナ2
の変形と補強材81の変形により、衝撃エネルギーが吸
収される。
【0085】〔第11実施形態〕図13は本発明の第1
1実施形態の要部構成を示す断面図である。
【0086】この第11実施形態では、フードインナ2
の内底部に断面逆U字形の補強材91を配設している。
この補強材91は、一枚の帯板を板幅方向に折り曲げる
ことで生成されており、上板91aと、外開きの前後脚
板91b、91cと、前後脚板91b、91cの各下端
に設けたフランジ91d、91eとを備えている。そし
て、前側の脚板91bをフードインナ2の前側縦壁2b
に向けた姿勢で、後側のフランジ91eによって、補強
材91がフードインナ2の底壁2a上にスポット溶接さ
れている(スポット溶接部92)。
【0087】また、ここでは、補強材91をフードイン
ナ2の底壁2a上に取り付けた状態での脚板91b、9
1cの高さ寸法H2と、前側フランジ91dからフード
インナ2の前側縦壁2bまでの寸法S2の関係が、おお
よそS2>2×H2となっている。これは、補強材91
が点線のように変形したとき、その先端がフードインナ
2の縦壁2bにつかえないようにするためである。つま
り、補強材91をフードインナ2内で完全に変形できる
ようにするためである。
【0088】この構造も、第10実施形態と同様に、フ
ード中央部の振動抑制効果を奏することができるし、障
害物の二次衝突時に衝撃吸収効果を奏することができ
る。
【0089】尚、前述の実施例ではUSP4.249.
632号のように車両衝突時エアバックを用いてフード
後端を強制的に跳ね上げるように構成したが、このよう
に格別の跳ね上げ装置を用いなくても、連結手段により
フード後端が車両衝突時に上昇するものであれば本発明
を適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の要部構成を示し、
(a)はフード中央部の断面図、(b)は(a)の要部
分解斜視図であり、(a)は(b)のIa−Ia矢視図
である。
【図2】本発明の第2実施形態の要部構成を示し、
(a)はフード中央部の断面図、(b)は(a)の要部
分解斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態の要部構成を示し、
(a)はフード中央部の断面図、(b)は(a)の要部
分解斜視図、(c)は(a)のIIIc−IIIc矢視
断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態の作用説明のための断面
図である。
【図5】本発明の第4実施形態の要部構成を示す断面図
で、(a)は通常時、(b)は跳ね上げ時の状態をそれ
ぞれ示す図である。
【図6】本発明の第5実施形態の要部構成を示す断面図
である。
【図7】本発明の第6実施形態の要部構成を示す分解斜
視図である。
【図8】本発明の第6実施形態の要部構成を示す斜視図
で、(a)は跳ね上げ前の状態を示す図、(b)は跳ね
上げ後の状態を示す図である。
【図9】本発明の第7実施形態の要部構成を示す分解斜
視図である。
【図10】本発明の第8実施形態の要部構成を示す分解
斜視図である。
【図11】本発明の第9実施形態の要部構成を示す断面
図である。
【図12】本発明の第10実施形態の要部構成を示す断
面図である。
【図13】本発明の第11実施形態の要部構成を示す断
面図である。
【図14】従来のフード跳ね上げ装置における問題点の
説明に用いるフードの斜視図である。
【図15】従来のフード跳ね上げ装置におけるフード跳
ね上げ時の中央部の振動を示す特性図である。
【図16】図14のXVI−XVI矢視断面図である。
【図17】図14のXVII−XVII矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
1 フード(フードアウタ) 1a 後端 2 フードインナ 2a 底壁 2b 前側縦壁 2c 後側縦壁 2d 前側フランジ 2e 後側フランジ 5 ヒンジ機構(連結手段) 7 車体 21 補強材 22 差し込み用切欠 31 補強材 32 スポット溶接部(接合部) 33 スリット 41 補強材 43 差し込み用切欠 44 スポット溶接部(接合部) 51 カウルアッパ(補強材) 51a 垂直壁(縦壁) 52 カウル本体 61 補強材 63 帯板(跳ね上げ量規制部材) 65 ネジ(接合部) 66,66b スリット 68 補強材 71,75、81、91 補強材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前部に設けられたフードの左右後
    端を、通常時は定位置に拘束し、衝突時は一定量の跳ね
    上げを許容するように車体に連結する連結手段とを備え
    たフード跳ね上げ装置において、 前記フードの後端下面に配したフードインナに沿って、
    前記左右の連結手段間を略連結してフードの曲げ剛性を
    高める補強材を配設したことを特徴とするフード跳ね上
    げ装置。
  2. 【請求項2】 車両の前部に設けられたフードの左右後
    端を、通常時は定位置に拘束し、衝突時は一定量の跳ね
    上げを許容するように車体に連結する連結手段と、車両
    の前端が障害物に衝突したとき、前記フードの後端を跳
    ね上げる跳ね上げ駆動手段とを備えたフード跳ね上げ装
    置において、 前記フードの後端下面に配したフードインナに沿って、
    前記左右の連結手段間を略連結してフードの曲げ剛性を
    高める補強材を配設したことを特徴とするフード跳ね上
    げ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のフード跳ね上げ装
    置であって、 前記補強材またはフードインナの少なくともいずれか
    に、フードに所定以上の下向き衝撃力が作用した際に衝
    撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収用弱部を設けた
    ことを特徴とするフード跳ね上げ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフード跳ね上げ装置であ
    って、 前記補強材と、フードインナまたはフードとの接合部分
    に、前記所定以上の下向き衝撃力の作用時に係合が外れ
    ることで補強材の変形を容易にする差し込み式係合手段
    が用いられ、該係合手段の係合が外れた状態で補強材全
    体が前記エネルギー吸収用弱部として機能するように構
    成されていることを特徴とするフード跳ね上げ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のフード跳ね上げ装置であ
    って、 前記フードインナが底壁と前後縦壁と該縦壁の上端のフ
    ランジとを有するハット型断面に形成されると共に、前
    記フランジによりフードの下面に接合され、さらに、前
    記補強材が前記前後縦壁に接合されると共に、該接合部
    を取り囲むように前記前後縦壁にスリットが形成され、
    該スリットで囲まれた部分が前記エネルギー吸収用弱部
    に相当することを特徴とするフード跳ね上げ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載のフード跳ね上げ装
    置であって、 前記フードインナが底壁と前後縦壁と該縦壁の上端のフ
    ランジとを有するハット型断面に形成されると共に、前
    記フランジによりフードの下面に接合され、さらに、前
    記フードインナの底壁が、その下側に配され且つカウル
    本体より分離可能とされたカウルアッパと接合され、該
    カウルアッパが前記補強材に相当することを特徴とする
    フード跳ね上げ装置。
  7. 【請求項7】 車両の前部に設けられたフードの左右後
    端を、通常時は定位置に拘束し、衝突時は一定量の跳ね
    上げを許容するように車体に連結する連結手段と、車両
    の前端が障害物に衝突したとき、前記フードの後端を跳
    ね上げる跳ね上げ駆動手段とを備えたフード跳ね上げ装
    置において、 前記フードの後端の左右方向中央部を、跳ね上げ量規制
    部材を介して車体に連結したことを特徴とするフード跳
    ね上げ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のフード跳ね上げ装置であ
    って、 前記フードの後端下面に配したフードインナが底壁と前
    後縦壁と該縦壁の上端のフランジとを有するハット型断
    面に形成されると共に、前記フランジによりフードの下
    面に接合され、さらに、前記跳ね上げ量規制部材として
    所定長さの帯板が用いられ、該帯板の上端と下端がそれ
    ぞれフードインナの縦壁及びカウルボックスの縦壁に接
    合され、フードインナの縦壁に対する帯板の接合部を取
    り囲むように前記フードインナの縦壁にスリットが形成
    されていることを特徴とするフード跳ね上げ装置。
  9. 【請求項9】 請求項5または8記載のフード跳ね上げ
    装置であって、 前記スリットが上向きに凸のコ字形または山形に形成さ
    れていることを特徴とするフード跳ね上げ装置。
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